JP2516778B2

JP2516778B2 - 発券装置

Info

Publication number: JP2516778B2
Application number: JP62224735A
Authority: JP
Inventors: 佳宏牧野; 克之漆崎; 修一内山
Original assignee: Shibaura Engineering Works Co Ltd
Current assignee: Shibaura Mechatronics Corp
Priority date: 1987-09-08
Filing date: 1987-09-08
Publication date: 1996-07-24
Anticipated expiration: 2011-07-24
Also published as: JPS6466792A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、金銭を投入し、いずれかの選択ボタンを操
作することにより券を発行すると共に、売上の集計を行
うようにした発券装置に関するものである。

（発明の背景）電車の乗車券や食堂の食券などの券を無人で発行する
発券装置が広く使用されている。この種の装置では、使
用者が金銭を投入し、多数の選択ボタンのいずれか、例
えば目的地までの乗車料金に対応した選択ボタンあるい
は希望の料理を示す選択ボタンを押圧することにより所
定の券を発行する一方、釣り銭を戻すように作られてい
る。また、この売上金額は集計され、整備者や店員の指
示に基づいてこの集計額がプリンタ等により出力される
ように作られている。

しかし客は選択ボタンを間違って押圧することがあ
り、この場合には従来は客による整備者や店員への申出
により、整備者や店員が発券装置の扉を開いて投入され
た金銭から所定額を抜き出して払い戻したり、予め用意
した払い戻し用の金銭を手渡していた。このように人手
により払い戻しを行う時には売上の集計額に払い戻し額
が合計されてしまい実際の売上額と一致しなくなる。こ
のため払い戻し額を常にメモ用紙等にメモしておき、集
計の際に装置が示す集計額から払い戻し額を差引く等の
作業が必要になり、面倒であった。

また扉を開いて内部に集められた金銭を抜き出したり
予め払い戻し用の金銭を用意することは金銭管理の間違
いを起し易く安全性の面からも問題があった。

（発明の目的）本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、
第１の発明は、払い戻しをした場合にこの払い戻し額を
メモしておいたり、集計額から差引いたりする作業が不
要となり、常に正確な売上集計額を知ることができる発
券装置を提供することを目的とする。

また本発明の第２の発明は、売上集計作業が不要で常
に正確な集計額を知ることができると共に、払い戻し作
業が簡単で金銭管理の間違いが起きず金銭管理の安全性
の面からも望ましい発券装置を提供することを目的とす
る。

さらに本発明の第３の発明は売上集計作業が不要で常
に正確な集計額を知ることができると共に、払い戻しを
自動的に行うモードと、予め用意した金銭から人手によ
り払い戻すモードとを必要に応じて選択できるようにし
た発券装置を提供することを目的とする。

（発明の構成）本発明の第１の発明によればその目的は、金銭投入と
選択ボタン操作とを条件として券を発行し、かつ売上の
集計を行う発券装置において、外側から操作可能な払い
戻し用のキースイッチと、このキースイッチおよび前記
選択ボタンの操作を条件としてこの選択ボタンの金額を
売上集計額から減算するデータ集計手段とを備えること
を特徴とする発券装置により達成される。

また本発明の第２の発明によればその目的は、前記第
１の発明に選択ボタンの金額を払い戻す払い戻し手段を
追加することにより達成される。

さらに第３の発明によればその目的は、キースイッチ
によりモード選択を行う一方、あるモードの選択時には
選択スイッチの操作により自動で払い戻し特定のモード
選択時には売上集計だけを行って払い戻しは行わないよ
うにモード切換可能とすることにより達成される。

（実施例）第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図は食
堂の発券装置の正面図、第３図はその右側面図、第４図
は動作流れ図である。

第２、３図において符号10は筐体であり、その前面の
扉12は第２図の右縁を支点として前方へ開閉可能となっ
ている。扉12の前面には押ボタン式の多数の選択スイッ
チ14が縦横に配列されている。各選択スイッチ14の左側
にはメニューを示す表示板16が隣接して取付けられてい
る。各表示板16は販売可能なメニューのみが点灯し、使
用者は点灯した表示板16の選択スイッチ14を押圧するこ
とにより、希望メニューの食券を購入する。

選択スイッチ14群の上方には、左側から表示器18、投
入金額表示板20、硬貨投入口22、返却ボタン24、呼出ボ
タン26が配設されている。表示器18はカラー液晶板など
で作られ、販売中、販売中止、払い戻し中等のメッセー
ジを始め、種々の販売促進用の表示を行う。表示板20は
７セグメントの数字表示用の液晶板で作られている。

第３図で28は硬貨判別器であり、硬貨投入口22から投
入された硬貨の種類と数を判別し、その結果は制御装置
30に送出される。この制御装置30はCPUや各種のメモリ
を内蔵し、種々の演算を行い各部へ制御信号を出力す
る。例えば前記硬貨判別器28が判別した硬貨の種類と数
とに基づき、この制御装置30は投入金額を演算し、その
合計金額を表示板20に数字で表示させる。

選択スイッチ14群の下方には食券・釣銭出口32、清算
ボタン34および紙幣挿入口36が配設されている。第３図
で38はプリンタからなる発券器、40は払い戻し手段、42
はキーボードである。

44は払い戻し用モードを選択するキースイッチであ
り、前記出口32の内側の左側面に取付けられている。こ
のキースイッチ44のキーは整備者あるいは店員が所持し
ていて、使用者の払い戻し要求に応じてキーをキースイ
ッチ44のキー孔に挿入し希望の払い戻しモードを選択す
る。

次に本実施例の動作を説明する。整備者または店員は
扉12を開き、キーボード42によって販売可能なメニュー
の種類、数量、価格、日時などの初期設定を行う。この
設定データは制御装置30内のメモリに記憶される。使用
者が硬貨を硬貨投入口22に投入し、また紙幣を紙幣挿入
口36に挿入するとその合計金額が制御装置30で演算さ
れ、合計金額が表示板20に表示される。使用者はメニュ
ー表示板16のうち点灯している販売中のメニューの中か
ら希望メニューを決めその選択スイッチ14を押圧する。
その信号は制御装置30に入力され、制御装置30はそのメ
ニューの金額を表示中の合計金額から減算し、減算後の
金額を介めて表示板20に表示させる一方、このメニュー
を示す食券を発券器38から出口32に発行させる。すなわ
ち発券器38はロール状用紙に印字するプリンタからな
り、選択したメニューおよび金額等をロール状用紙に印
刷した後裁断して食券を１枚づつ発行する。このように
投入金額の範囲内で選択スイッチ14を順次押せば、食券
が順番に発行される。そして清算ボタン34を押せば残金
が出口32に戻される。

一方制御装置30はデータ集計手段30Aの機能を有し、
売上額を積算しその合計額をメモリに記憶する。

一方使用者が不用な食券を間違って発行させた時に
は、使用者は呼出しボタン26を押してその旨を整備者や
店員に知らせる。整備者・店員はキーを出口32からキー
スイッチ44に挿入し回転してオンとする一方（第３図，
ステップ100）、２つのモード1,2のいずれかを選択する
（ステップ102）。すなわち払い戻し金を自動で出口32
に出す場合にはモード１を、また予め用意した払い戻し
用金銭から人手で払い戻す場合にはモード２を選択す
る。モード１を選択した場合には、制御装置30は表示器
１に“払い戻し中”の表示をさせる（ステップ104）。
払い戻す食券の選択ボタン14を押せば（ステップ10
6）、制御装置30はそのデータ集計手段30Aによって売上
集計額からこの選択スイッチ14の金額を減算し売上集計
額を修正する（ステップ108）。またこれらの払い戻し
額、日時、メニュー等は制御装置30内に記憶される。そ
して制御装置30は払い戻し手段40に信号を送り払い戻し
額を出口32に出させる（ステップ110）。制御装置30は
キースイッチ44がオフとなったか否か監視し（ステップ
112）、オンのままなら再び選択スイッチ14が押される
のを待ち、オフならば次の食券の発行を行うように待機
する（ステップ114）。

一方キースイッチ44がモード２を選択していれば、制
御装置30は表示装置30は表示器18に“払い戻し中”の表
示をさせ（ステップ116）、何れかの選択スイッチ14が
押されると（ステップ118）、集計額から払い戻す金額
を減算し（ステップ120）、払い戻し額、日時、メニュ
ーなどを記憶する。そしてキースイッチ４がオンであれ
ば次の払い戻しのために選択スイッチ14が押されるのを
待ち、オフであれば次の発券動作のために待機する（ス
テップ122）。

売上データを集計する時には、整備者、店員は扉12を
開きキーボード42により集計の命令を入力する。制御装
置30は発券器38に信号を送り、メモリに記憶した内容す
なわち売上集計額、売上の日時および数量、払い戻しの
額および日時等をロール紙に印字させ、出口32に排出さ
せる。従ってこの排出された印字紙を見ることにより売
上集計額、払い戻し額等を即座に知ることができる。

この実施例では、払い戻しを自動で行うモード１と、
人手で行うモード２とを選択可能としたものであるが、
本発明はいずれかのモードのみを行うようにしたもので
あってもよく、この運転方法をどうするかは制御装置30
に記憶する動作プログラムの内容を変更することにより
極めて容易に対応できる。

この実施例は食券の発券装置に適用したものである
が、本発明は乗物の切符等種々の発券装置に適用できそ
のようなものを包含する。

以上の実施例ではプリンタからなる発券器38に集計結
果を印字させるようにしたが、本発明は発券器と別の独
立したプリンタで集計結果を出力したり、磁気ディス
ク、磁気テープ等の他の運搬可能な記憶媒体にメモリさ
せたり、電話回線などにより他のホストコンピュータに
データ伝送するように構成することも可能である。

さらにキースイッチ44は筐体10前面の出口32内に設け
たので、発券装置を左右に密着させて並置した場合にも
容易に操作できるという効果が得られる。しかしキース
イッチは他の位置に設けてもよく、要するに扉12を開く
ことなく外から操作できる位置であればよい。

（発明の効果）本発明の第１発明は以上のように、筐体の外側からキ
ースイッチを操作すると共に選択スイッチを操作するこ
とにより、この選択スイッチの金額を売上集計額から減
算するようにしたから、払い戻し額をメモリしたり集計
額から差引くという作業が不要となり、常に正確な売上
集計額を知ることができる。

また第２の発明によれば、第１の発明の構成に自動で
払い戻し額を払い戻す構成を付加したので、前記第１の
発明の効果に加え、払い戻し用の金銭を別途用意してお
く必要がなく、扉を開くことなく払い戻せる。従って払
い戻し作業が簡単で金銭管理上の間違いが起きず安全で
ある。

さらに第３の発明によればキースイッチにより前記第
１および第２の発明のモードを選択できるようにしたか
ら、この発券装置の設置者の都合に合わせて前記第１お
よび第２の発明のいずれかの効果を選択できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図は食券
の発券装置の正面図、第３図はその右側面図、第４図は
動作流れ図である。 14……選択スイッチ、 30……制御装置、 32……食券・釣銭出口、 38……発券器、 40……払い戻し手段、 44……キースイッチ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭50−62340（ＪＰ，Ａ) 特開昭63−24973（ＪＰ，Ａ) 実開昭58−124864（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】金銭投入と選択ボタン操作とを条件として
券を発行し、かつ売上の集計を行う発券装置において、外側から操作可能な払い戻し用のキースイッチと、この
キースイッチおよび前記選択スイッチの操作を条件とし
てこの選択スイッチの金額を売上集計額から減算するデ
ータ集計手段とを備えることを特徴とする発券装置。
【請求項２】金銭投入と選択スイッチ操作とを条件とし
て券を発行し、かつ売上の集計を行う発券装置におい
て、外側から操作可能な払い戻し用のキースイッチと、この
キースイッチおよび前記選択スイッチの操作を条件とし
てこの選択スイッチの金額を払い戻す払い戻し手段と、
この払い戻した金額を売上集計額から減算するデータ集
計手段とを備えることを特徴とする発券装置。
【請求項３】金銭投入と選択スイッチ操作とを条件とし
て券を発行し、かつ売上の集計を行う発券装置におい
て、外側から操作可能な払い戻しモード選択用のキースイッ
チと、このキースイッチおよび前記選択スイッチの操作
を条件としてこの選択スイッチの金額を売上集計額から
減算するするデータ集計手段と、前記キースイッチの特
定モード選択状態では操作された選択スイッチの金額を
払い戻す払い戻し手段とを備えることを特徴とする発券
装置。