JP2516063Y2 - 衛星放送受信アンテナ装置 - Google Patents

衛星放送受信アンテナ装置

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JP2516063Y2
JP2516063Y2 JP4294091U JP4294091U JP2516063Y2 JP 2516063 Y2 JP2516063 Y2 JP 2516063Y2 JP 4294091 U JP4294091 U JP 4294091U JP 4294091 U JP4294091 U JP 4294091U JP 2516063 Y2 JP2516063 Y2 JP 2516063Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は衛星放送受信アンテナ装
置に関し、より詳細には衛星放送受信アンテナを取付け
る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送受信アンテナ装置は、図
3に示す如く、衛星放送受信アンテナ21に構成されて
いる反射鏡面22と、反射鏡面22を取付ける第1取付
け具23を複数のリベット24で固定し、第1取付け具
23から突出する相対面と断面略コ字状の第2取付け具
25の相対面とを固定する支持軸26を備え、第2取付
け具25の相対面に支持軸26を支点とする円弧状の長
孔27を備え、夫々の長孔27と第1取付け具23の相
対面とを仰角固定部材28で取付ける。一方、第3取付
け具29を第1取付け具23の相対面の内側に装着し、
ポール支柱30を第2取付け具25と第3取付け具29
とで挟持すると共に、複数の締結部材31でポール支柱
30を固定する装置であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成によれば、衛
星放送受信アンテナを放送衛星の方角に向けてポール支
柱に固定する際、第1取付け具と第2取付け具および第
3取付け具との夫々を必要としたことにより、部品代と
部品管理費および固定の為の治工具と取付け工数とが掛
かり、また、アフターサービス性の悪さ等の問題点を本
考案によって解決せんとするもので、少ない取付け部材
を用いて前記衛星放送受信アンテナを前記ポール支柱へ
簡単に固定できる衛星放送受信アンテナ装置を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案では、衛星放送受信アンテナを構成する反射鏡
面と、同反射鏡面を支承し支持部を支点とする仰角調整
部を備えたベース部材と、同支持部を係止しポール支柱
を挟持すると共に、前記仰角調整部と係合し前記ベース
部材の内側に装着する取付部材とからなり、前記仰角調
整部を固定する第1締結部材により前記ベース部材と前
記取付部材とを固定すると共に、且つ前記ポール支柱を
同時に固定することを特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成によれば、衛星放送受信アンテナをポ
ール支柱に取付ける際、衛星放送受信アンテナの支持部
を支点とするベース部材を放送衛星の方向に仰角を合わ
せると共に、同仰角を固定する一つの締結部材により、
前記ポール支柱を挟持する取付部材と前記ベース部材と
を前記一つの締結部材にて同時に固定し、且つポール支
柱をも同時に固定できるものである。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面に基づ
いて説明する。衛星放送受信アンテナの構成は図1に示
す側面図の如く、衛星放送受信アンテナ1は主に反射鏡
面2と一次放射器3、更に各種の取付け具材4で構成さ
れており、反射鏡面2は放送衛星からの電波を受けて一
次放射器3に向けて集中的に反射させ、一次放射器3は
放送衛星の電波を集める焦点位置に設置し、そして放送
衛星からの円偏波を直線偏波に変換する働きをし、取付
け具材4は反射鏡面2を衛星放送受信アンテナ1を取付
ける係止具(以降ポール支柱5と呼ぶ)に固定させるも
ので有り、固定の際に反射鏡面2が放送衛星の方角に対
して、初期に設定した仰角と方位角の位置が動かない様
にしなければならないものである。
【0007】本考案を説明する装置は図2(a)に示す
要部斜視図の如く、反射鏡面2のほぼ中央を裏側から支
承し、開口の両側に相対する第1の狭窄面8を有する断
面略凹字状の両側面に仰角調整の支持部を構成する支点
孔7を備え、第1の狭窄面8夫々に仰角調整部を構成す
る前記支持部を支点とした円弧状の長孔9を設けてい
る。ポール支柱5を挟持する取付部材10は、ポール支
柱5と嵌合する断面略C字状の開口の両側に相対する第
2の狭窄面11を備え、前記C字状部分の両側面に支点
孔7と係わる被係止部材(例えば六角ナット、溶接ナッ
トもしくは埋込みナット等)12を備え、一方、夫々の
第2の狭窄面11に長孔9と係合する貫通孔15を夫々
穿設する。そして、ベース部材6の内側に取付部材10
を装着している。
【0008】上記構成において、衛星放送受信アンテナ
をポール支柱に実装する状態は図2(b)に示す要部断
面図の如く、ポール支柱5に取付部材10の前記C字状
部分を挿通し、ポール支柱5から衛星放送受信アンテナ
1が下方に移動しない様にボルト等からなる第1締結部
材13を長孔9から夫々の第2の狭窄面11の貫通孔1
5に通して相対する長孔9に挿通し、第1締結部材13
の先端にナット等の被係止部材12を螺着しながら、夫
々の第1の狭窄面8と第2の狭窄面11とを軽く挟持
し、同挟持により夫々の第1の狭窄面8と第2の狭窄面
11間を圧縮してポール支柱5を前記C字状部分内に仮
固定することにより、衛星放送受信アンテナ1をポール
支柱5に仮固定でき、第2締結部材14を夫々の支点孔
7に挿通して、取付部材10に備えた夫々の被係止部材
12に仮螺着しておく。
【0009】しかる後、放送衛星の方角に衛星放送受信
アンテナ1を構成する反射鏡面2をポール支柱5に固定
する際、放送衛星の方角に反射鏡面2を合わせる方位角
と仰角調整を行って良好な位置に衛星放送受信アンテナ
1を固定するものである。従って、方位角調整は、ポー
ル支柱5に仮固定した衛星放送受信アンテナ1を水平方
向に回動させて放送衛星の方位角方向に反射鏡面2を向
け、概略反射鏡面2が放送衛星の方位角に向いた所でベ
ース部材6と取付部材10との第1締結部材13による
仮固定部分を締め増しておく。次に仰角調整は、ポール
支柱5への仮固定はその儘にしておき、ベース部材6の
仰角調整部を構成する第1の狭窄面8に備えた長孔9の
範囲内で支持部を構成する夫々の第2締結部材14の部
分を支点として、反射鏡面2を放送衛星の仰角方向に上
下動させながら所定の仰角に合わせ、概ね反射鏡面2が
放送衛星の仰角に合った所でポール支柱5に仮固定した
第1締結部材13と第2締結部材14とを夫々再度仮締
めする。そして、上述の方位角調整と仰角調整とを繰り
返し行って、反射鏡面2が所定の方位角と仰角との位置
に定まったら仮固定してある夫々の第2締結部材14と
第1締結部材13とをしっかりと固定することにより、
衛星放送受信アンテナ1を一組の第1締結部材13と被
係止部材12とにより、ポール支柱5に衛星放送受信ア
ンテナ1を固定することができる。アフターサービスの
際には、夫々の固定部分を緩めることにより、ポール支
柱5から衛星放送受信アンテナ1を取り外すことができ
たり、再度方位角調整と仰角調整とを遣り直すことが可
能である。なお、上述の方位角調整と仰角調整に際して
は、所定の測定器を使用するのが最適であるが、実際の
テレビジョン受像機を使用して、衛星放送を受信し、受
信した画像を目視しながら調整を行っても一般的な画像
としては良好な調整ができるものである。
【0010】なお、第1の狭窄面8の長孔9の近傍に仰
角目盛り16を設けることにより、仰角調整を行うとき
所定の角度に反射鏡面2を合わせることが容易にできる
ものである。更に、第1の狭窄面8に穿設した円弧状の
長孔9を貫通孔15にかえて、同貫通孔15の近傍に仰
角目盛り17を設け、夫々の第1の狭窄面11の貫通孔
16を円弧状の長孔9にかえても、上述した構成は成り
立つものである。また、ベース部材6と取付部材10と
に用いる材料は、メッキ等の防錆処理を施したバネ鋼板
もしくはバネ用ステンレス板により形成する。
【0011】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり衛星放送受信ア
ンテナをポール支柱に取付ける際、衛星放送受信アンテ
ナの支持部を支点とするベース部材を放送衛星の方向に
仰角を合わせると共に、同仰角を固定する一つの締結部
材により、前記ポール支柱を挟持する取付部材と前記ベ
ース部材とを前記一つの締結部材にて同時に固定し、且
つポール支柱をも同時に固定するものであり、前記衛星
放送受信アンテナを前記ポール支柱に固定するための部
品点数を削減したことで、部品費と部品管理費および固
定の為の治工具と取付け工数とを軽減し、また、アフタ
ーサービス性を改善すると共に、単純で安価な構造を提
供できる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】衛星放送受信アンテナの構成を説明する側面図
である。
【図2】本考案の装置を説明する要部斜視図(a)と実
装状態を示す要部断面図(b)である。
【図3】従来の衛星放送受信アンテナ装置と実装状態を
示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 衛星放送受信アンテナ 2 反射鏡面 3 一次放射器 4 取付け具材 5 ポール支柱 6 ベース支柱 7 支点孔 8 第1の狭窄面 9 長孔 10 取付部材 11 第2の狭窄面 12 被係止部材 13 第1締結部材 14 第2締結部材 15 貫通孔 16 仰角目盛り

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】衛星放送受信アンテナを構成する反射鏡面
    と、同反射鏡面を支承し支持部を支点とする仰角調整部
    を備えたベース部材と、同支持部を係止しポール支柱を
    挟持すると共に、前記仰角調整部と係合し前記ベース部
    材の内側に装着する取付部材とからなり、前記仰角調整
    部を固定する第1締結部材により前記ベース部材と前記
    取付部材とを固定すると共に、且つ前記ポール支柱を同
    時に固定することを特徴とする衛星放送受信アンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】前記支持部が開口の両側に第1の狭窄面を
    有する断面略凹状の両側面に支点孔を備えた前記ベース
    部材と、開口の両側に第2の狭窄面を有し前記ポール支
    柱と嵌合する断面略C字状の両側面に前記支点孔と係合
    する被係止部材を備えた前記取付部材とからなり、前記
    夫々の支点孔を挿通する第2締結部材を前記夫々の被係
    止部材に螺着してなることを特徴とする請求項1記載の
    衛星放送受信アンテナ装置。
  3. 【請求項3】前記仰角調整部が前記第1の狭窄面夫々に
    前記支持部を支点とする円弧状の長孔を備えた前記ベー
    ス部材と、同長孔と係合する貫通孔を前記第2の狭窄面
    夫々に備えた前記取付部材とからなり、夫々の前記長孔
    と前記貫通孔とを挿通する前記第1締結部材と被係止部
    材とにより、前記ベース部材と前記取付部材とを挟持固
    定してなることを特徴とする請求項1または2記載の衛
    星放送受信アンテナ装置。
  4. 【請求項4】前記円弧状の長孔に沿って同円弧状の仰角
    目盛りを備えたことを特徴とする請求項1、2または3
    記載の衛星放送受信アンテナ装置。
  5. 【請求項5】前記ベース部材と前記取付部材とが弾性金
    属材料からなることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の衛星放送受信アンテナ装置。
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