JP2515723B2 - 画像音声処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本発明は公衆電話回線や構内回線を介して伝送される
画像データや音声データを表示及び発声するため画像音
声処理装置に関し、例えばキャプテン（文字図形情報通
信網）システムの端末装置として用いられるものであ
る。

＜従来技術＞ 第２図は従来の画像音声処理装置を含むビデオテック
ス（双方向文字図形情報システム）網の構成を示す。21
は各種の情報データベースを有するセンタ,22は伝送路,
23は交換網である。24は画像音声処理装置であり、回線
接続制御部25,モデム部26及びデータ処理部27からなる2
8は電話機,29はキーパッド,30はディスプレイ,31はスピ
ーカである。

センタ21を呼び出す際には、利用者は、先ず電話機28
を取り上げ、ダイヤルトーンを確認した後、特定番号
「166」をダイヤルし、第２ダイヤルトーンを確認した
後、センタ21の番号（５桁）をダイヤルし、更に、ビデ
オテックス切替指示信号を確認した後、切替ボタンを操
作して回線を電話機側から画像音声処理装置側へ切替え
ることにより、センタ21との接続が完了する。

このように、従来では、センタとの接続に際して非常
に多くの操作を必要とし、利用者の負担が大きいという
欠点があった。

＜発明の目的＞ 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、利用者が接続指示を与えるだけで上述の手順を
自動的に行なう装置を設け、利用者の負担を軽減して操
作性を向上させた画像音声処理装置を提供することであ
る。

＜発明の構成＞ 上記の目的を達成するため、本発明の画像音声処理装
置は、各種のデータベースを有するセンタから回線網を
介して伝送される画像情報や音声情報を、表示及び発声
するための画像音声処理装置であって、上記回線から下
記回線接続制御部を介して入力された信号を取り出すた
めの回線からなるトランスと、上記回線に接続され、上
記トランス側あるいは下記データ処理部に接続されたモ
デム部側に回線を切り換え制御する回線接続制御部と、
この回線接続制御部および上記トランスに接続され、下
記データ処理部から入力された信号に基づいて変換され
た所定の信号を上記回線に送出するダイヤル発信部と、
上記トランスに接続され、回線からの信号のレベル変動
に対して一定のレベルの信号を得るための回路からなる
AGCおよびその一定のレベルの信号の周波数を所定の値
に下げる分周器を有し、上記回線から入力された信号を
これらAGCおよび分周器を介して下記データ処理部に送
出する信号検出部と、この信号検出部からの信号を取り
込み、その信号の周波数を計数することにより、電話機
を取り上げたことを確認するための第１ダイヤルトー
ン、あるいは上記センタを呼び出したことを確認するた
めの第２ダイヤルトーン、あるいは回線を切り替えるた
めの切替信号のうち、いずれの信号であるかを判別する
とともに、その信号が上記第１あるいは第２ダイヤルト
ーンである場合は所定のダイヤル信号を上記ダイヤル発
信部に送出し、切替信号である場合は回線を上記トラン
ス側から上記モデム部へ切り替えるための指令信号を上
記回線接続制御部へ発信するデータ処理部とからなるこ
とによって特徴付けられている。

＜実施例＞ 以下、本発明の一実施例について説明する。

第１図は本実施例の画像音声処理装置を備えたビデオ
テックス網の構成を示す。１は各種の情報データベース
を有するセンタ、２は伝送路、３は交換網である。

４は画像音声処理装置であり、この画像音声処理装置
４は、トランス5,AGC6,分周器7,ダイヤル発信部8,イン
タフェース9,回線接続制御部10,モデム部11並びにデー
タ処理部12から構成される。トランス５は回線からの信
号と画像音声処理装置から送出されるダイヤル発信信号
とを分離するための回路であり、AGC6は回線からの信号
のレベル変動に対して一定の信号レベルを得るための回
路、分周器７は回線からの信号の周波数を下げ、データ
処理部12での信号処理を容易にするための回路である。
ダイヤル発信部８はデータ処理部12からのデータを受け
て回線にダイヤルパルスまたはダイヤルトーンを送出す
るための回路、インタフェース９は回線からの信号をデ
ータ処理部12へ受け渡したりデータ処理部12からのダイ
ヤルデータ等をダイヤル発信部８や回線接続制御部10へ
受け渡すための回路である。13は電話機、14はセンタ１
のデータベースをアクセスするためのキーパッド、15は
画像情報を表示するディスプレイ、16は音声情報を発声
するスピーカである。図中５〜11が回線接続を自動化す
るための回路である。

以下、作用について説明する。

先ず、利用者がキーパッド14の自動接続ボタン（図示
せず）を押すと、回線接続制御部10により回線が電話機
13側からトランス５側に切替えられ、図示しない直流回
路（電話機13を取り上げたことを交換機に知らせるため
の回路）が閉結される。次に、回線からの信号がトラン
ス5,AGC6,分周器7,インタフェース９を介してデータ処
理部12に取込まれ、ダイヤルトーンが確認される。この
とき、データ処理部12では、回線の信号の周波数を計数
することにより、ダイヤルトーンかまたはそれ以外の信
号かが判別される。ダイヤルトーンが確認されると、デ
ータ処理部12より特定番号「166」のデータがインタフ
ェース９を介してダイヤル発信部８に送られ、ダイヤル
発信部８からダイヤルパルスまたはダイヤルトーンが回
線に送り出される。ダイヤル発信部８では、ダイヤルパ
ルス（10PPSまたは20PPS）またはダイヤルトーンのいず
れを発信するかを選択できるようになっている。以上の
動作により、ダイヤルトーンの確認と特定番号の送出が
自動的に行なわれる。

次に、回線より第２ダイヤルトーンが送られてくる
が、これも上述のダイヤルトーンと同様にして、トラン
ス5,AGC6,分周器7,インタフェース９を介してデータ処
理部12に取込まれ、周波数を計数することにより第２ダ
イヤルトーンかまたはそれ以外の信号かが判定される。
第２ダイヤルトーンが確認されると、データ処理部12よ
りインターフェース９を介してセンタ１の番号（５桁）
データがダイヤル発信部８に送られ、ダイヤル発信部８
では、このデータがダイヤルパルスまたはダイヤルトー
ンに変換されて回線に送り出される。以上の動作によ
り、第２ダイヤルトーンの確認とセンタ番号の送出が自
動的に行なわれる。

次に、回線よりビデオテックス切替指示信号が送られ
てくるが、これもダイヤルトーン，第２ダイヤルトーン
と同様にしてデータ処理部12に取込まれ、周波数を計数
することにより、ビデオテックス切替指示信号かそれ以
外の信号かが判定される。ビデオテックス切替信号が確
認されると、データ処理部12よりインターフェース９を
介して回線接続制御部10へ回線をトランス５側からモデ
ム部11側へ切替えるよう指令信号が送られ、回線がモデ
ム部11に接続される。ここで、回線接続が完了する。

以上は正常に回線よりダイヤルトーン，第２ダイヤル
トーン，ビデオテックス切替指示信号が送られてきたと
きの動作であるが、もし、途中でダイヤルトーン，第２
ダイヤルトーン，ビデオテックス切替指示信号のいずれ
かが確認されない場合には、一定時間以内に直流回路が
開放され、更に、一定時間以上経過した後、再び直流回
路が閉結され、回線接続が自動的に繰り返される。この
ときの繰り返し回数は２回までとし、それまでに接続が
完了しないときは、直流回路が開放され、回線が電話機
13側へ切替えられ、利用者に対して自動接続が完了しな
かった旨がディスプレイ15またはスピーカ16により知ら
される。

以上述べた各回路の動作により、ダイヤルトーンの確
認，特定番号の送出，第２ダイヤルトーンの確認，セン
タ番号の送出，ビデオテックス切替指示信号の確認並び
に回線のモデム側への切替えという回線接続のための一
連の手順が自動的に行なわれる。

なお、本実施例は、AGCと分周器より構成される信号
検出部とダイヤル発信部を有しているので、各種の信号
を判定することができる利点があり、上記のビデオテッ
クス網以外に構内回線網等においても適用できる。

＜発明の効果＞ 以上説明したように、本発明の画像音声処理装置は、
回線から回線接続制御部を介して入力された信号を取り
出すための回路からなるトランスと、回線に接続され、
トラス側あるいはモデム部側に回線を切り換え制御する
回線接続制御部と、この回線接続制御部およびトランス
に接続され、データ処理部から入力された信号に基づい
て変換された所定の信号を回線に送出するダイヤ発信部
と、トランスに接続され、AGCおよび分周器を有し、回
線から入力された信号をこれらAGCおよび分周器を介し
てデータ処理部に送出する信号検出部と、第１ダイヤル
トーン、あるいは第２ダイヤルトーン、あるいは切替信
号のうち、いずれの信号であるかを判別するとともに、
その信号が第１あるいは第２ダイヤルトーンである場合
は所定のダイヤル信号をダイヤル発信部に送出し、切替
信号である場合は回線をランス側からモデム部へ切り替
えるための指令信号を回線接続制御部へ発信するデータ
処理部とを有する構成としたので、回線接続操作を自動
的に行うことができ、操作性の向上を図ることができ
る。この結果、操作に習熟していない利用者でも簡単に
操作できることから、利用者層の拡大を図ることができ
る。

また、AGCを用いたことにより、複数の信号のやりと
りにおいて多く発生する信号レベル変動に対応すること
ができ、信号レベルを一定に保ちながら、しかも、分周
器によって回線からの信号の周波数を下げた状態でデー
タ処理部での信号処理を行うことで、信号処理を簡単に
することができる。この結果、信頼性の高い処理操作を
実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のブロック回路図、第２図は従来
例のブロック回路図である。 １……センサ、２……伝送路 ３……交換網、４……画像音声処理装置 ５……トランス、６……AGC ７……分周器、８……ダイヤル発信部 ９……インタフェース 10……回線接続制御部 11……モデム部 12……データ処理部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 欣也 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シヤー プ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−8484（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各種のデータベースを有するセンタから回
   線網を介して伝送される画像情報や音声情報を、表示及
   び発声するための画像音声処理装置であって、上記回線
   から下記回線接続制御部を介して入力された信号を取り
   出すための回線からなるトランスと；上記回線に接続さ
   れ、上記トランス側あるいは下記データ処理部に接続さ
   れたモデム部側に回線を切り換え制御する回線接続制御
   部と；この回線接続制御部および上記トランスに接続さ
   れ、下記データ処理部から入力された信号に基づいて変
   換された所定の信号を上記回線に送出するダイヤル発信
   部と；上記トランスに接続され、回線からの信号のレベ
   ル変動に対して一定のレベルの信号を得るための回路か
   らなるAGCおよびその一定のレベルの信号の周波数を所
   定の値に下げる分周器を有し、上記回線から入力された
   信号をこれらAGCおよび分周器を介して下記データ処理
   部に送出する信号検出部と；この信号検出部からの信号
   を取り込み、その信号の周波数を計数することにより、
   電話機を取り上げたことを確認するための第１ダイヤル
   トーン、あるいは上記センタを呼び出したことを確認す
   るための第２ダイヤルトーン、あるいは回線を切り替え
   るための切替信号のうち、いずれの信号であるかを判別
   するとともに、その信号が上記第１あるいは第２ダイヤ
   ルトーンである場合は所定のダイヤル信号を上記ダイヤ
   ル発信部に送出し、切替信号である場合は回線を上記ト
   ランス側から上記モデム部へ切り替えるための指令信号
   を上記回線接続制御部へ発信するデータ処理部と；とか
   らなることを特徴とする画像音声処理装置。