JP2515642B2 - 連続焼鈍冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛めっき冷延鋼板用熱延原板の高歩留まり製造方法 - Google Patents

連続焼鈍冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛めっき冷延鋼板用熱延原板の高歩留まり製造方法

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JP2515642B2 JP3222435A JP22243591A JP2515642B2 JP 2515642 B2 JP2515642 B2 JP 2515642B2 JP 3222435 A JP3222435 A JP 3222435A JP 22243591 A JP22243591 A JP 22243591A JP 2515642 B2 JP2515642 B2 JP 2515642B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鋼でのIF鋼(In
terstitial Free Steel、製鋼で
炭素を極低いレベルである数十ppmまで低下させ、更
に炭素や窒素との親和力に強いTiやNbを添加して鋼
中の固溶炭素及び固溶窒素を固定した鋼)によらずに、
加工性の優れた連続焼鈍系冷延鋼板用、あるいは連続溶
融亜鉛めっき冷延鋼板用の熱延原板の高歩留まり製造方
法に係わる。
【0002】
【従来の技術】自動車用鋼板等に使用される冷延鋼板あ
るいは溶融亜鉛めっき冷延鋼板はそのプレス成形性が優
れていることが要求される。これらの鋼板は今日では連
続焼鈍ラインあるいは連続溶融亜鉛めっきラインにて製
造されている。鋼板の加工性を向上させるには、次の2
種類の方法が行われている。第1の方法は、IF鋼を用
いることにより固溶Cを低減して高い平均r値を得る方
法である。第2の方法は、低炭素アルミキルド鋼を熱延
工程で高温巻取し、炭化物を粗出化せしめて急熱焼鈍で
も十分な平均r値が得られるようにする方法である。し
かしながら、上述した従来方法ではいずれも問題があ
る。即ち、第1の方法では極低炭素鋼を溶製するために
脱ガス処理を必要とし、しかもTiやNb等の高価な元
素を多量に添加する必要があるために素材コストが高く
なる問題がある。第2の方法では、素材コストは低いも
のの、高温巻取のためにスケールが厚くなり酸洗性が劣
化し、またコイルの長手方向の先端及び尾端部付近(以
下「端部」と称する)では加工性がコイルの長手方向の
中央部近傍(以下「中央部」と称する)より劣り、歩留
の低下をきたす問題がある。この低炭素鋼の端部の材質
劣化を防止するために、熱延ストリップの両端部を高温
で巻取方法が提案されている。例えば特公昭55−36
051号公報には熱延ストリップを巻取る際にストリッ
プ両端部20〜200mに渡って無注水で巻取る方法が
提示されている。又、特公昭59−162227号公報
には、ストリップ両端部の巻取温度をC量と長さで規定
して、端部を内周部より高い温度で巻取る方法が提示さ
れている。しかしながら、熱延ストリップの両端部を高
温で巻取るだけでは、両端部の材質劣化を確実に防止す
ることは極めて困難なのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明における課題
は、低炭素アルミキルド鋼にて加工性の優れた連続焼鈍
系冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛めっき冷延鋼板を製
造するにあたり、その原板たる熱延鋼板の製造におい
て、コイル長手方向の先端及び後端部の材質劣化を防止
する方法の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討の
結果、低炭素アルミキルド鋼の加工性の指標たる平均r
値は炭化物の凝集度合に影響されること、更に巻取後の
コイル両端部の熱履歴を制御することによって、炭化物
の凝集度合を改善でき、その結果コイル両端部の材質劣
化を防止できることを明らかにした。本発明の主旨とす
るところは、 (1) 重量%で C:0.01〜0.025% Mn:0.05〜0.2
% P:0.015%以下 S:0.004〜0.01
5% 酸可溶Al:0.05〜0.15% N:0.0
025%以下を含み、残部Feおよび不可避的不純物か
らなる鋼をスラブとした後、1200℃以下に加熱後又
は加熱することなく直ちに熱間圧延を行ない、その際の
圧延温度をAr変態点以上とし、その後640〜70
0℃で巻き取るにあたり、コイルの先端部及び尾端部に
相当する部分について、各々ストリップ全長の3%以上
の部分の巻取温度を680〜850℃とし、巻き緩みが
ないように巻取ることにより、先端部及び尾端部の巻取
後の冷却曲線が550℃以上の温度から冷却速度を3℃
/分以下にすることを特徴とする連続焼鈍冷延鋼板、あ
るいは連続溶融亜鉛めっき冷延鋼板用熱延原板の高歩留
まり製造方法である。 (2)重量%で C:0.01〜0.025% Mn:0.05〜0.2
% P:0.015%以下 S:0.004〜0.01
5% 酸可溶Al:0.05〜0.15% N:0.0
025%以下を含み、残部Feおよび不可避的不純物か
らなる鋼をスラブとした後、1200℃以下に加熱後又
は加熱することなく直ちに熱間圧延を行ない、その際の
圧延温度をAr変態点以上とし、その後640〜70
℃で巻き取るにあたり、コイルの先端部及び尾端部に
相当する部分について、各々ストリップ全長の3%以上
の部分の巻取温度を680〜850℃とし、巻取開始後
直ちにマンドレルを拡大して内周部をタイトに巻き締め
と共に、外周部も巻取後直ちに十分な結束を行うこと
により、先端部及び尾端部の巻取後の冷却曲線が550
℃以上の温度から冷却速度を3℃/分以下にすることを
特徴とする連続焼鈍冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛め
っき冷延鋼板用熱延原板の高歩留まり製造方法である。
【0005】
【作用】本発明の各構成要件の限定理由について詳述す
る。先ず化学成分の限定理由について詳述する。C:C
鋼を硬化し、鋼板の成形性を損なうので上限を0.0
25%とする。一般にCの低減は平均r値を向上させる
が、0.01%未満では熱延鋼板の組織が粗大化するた
めに冷延・焼鈍後の平均r値はむしろ低下し、また製鋼
コストが増大するので下限は0.01%とする。Mn:
MnもCと同様に鋼を硬化し、綱板の成形性を損なうの
で上限を0.2%とする。一方、MnはMnSを形成し
て熱間割れを防止する作用があり、Mnの極端な低減は
熱間割れを助長するため、下限は0.05%とする。
P:Pは固溶強化元素であり、成形性を損なうので上限
を0.015%とする。S:Sは熱間割れを助長するた
め上限を0.015%とする。一方、SはMnSを形成
して炭化物形成核となるので下限を0.004%とす
る。酸可溶Al:Alは脱酸剤として必要であるととも
にNを固定するために必要である。0.05%未満では
その効果がない。一方、Alが多すぎるとアルミナ系介
在物が増加し、成形性を劣化させるため、上限を0.1
5%とする。N:Nは焼鈍時の粒成長を阻害して成形性
を損なうので上限を0.0025%とする。尚、Siは
ここでは特に規定する必要はないが、めっき性や化成処
理性を考慮すると0.04%以下が望ましい。
【0006】次に熱延条件について詳述する。熱間圧延
に際してスラブは一旦加熱してから圧延してもよいし、
加熱することなく直ちに圧延を行なってもよいが、加熱
する場合の加熱温度上限は1200℃とする。これを超
えるとスケールロスが増加すると共に、熱延時のスキャ
ベンジング効果が薄れ、加工性が低下する。圧延温度を
Ar3以上に確保できれば加熱温度の下限は特に規制す
る必要はないが、通常の熱延における作業性を考慮する
と950℃以上が望ましい。圧延温度はAr3変態点以
上とする。この温度未満では加工組織を形成するため、
焼鈍時にr値向上に有効な集合組織の形成を阻害する。
尚、仕上圧延温度があまりにも高いとスケール起因の傷
を誘発するので仕上圧延終了温度は950℃以下が望ま
しい。
【0007】その後640〜700℃で巻き取る。70
0℃を超えるとスケール厚が増加して酸洗性が劣化す
る。一方、640℃未満では炭化物が十分凝集粗大化せ
ず、焼鈍後のr値が劣化する。更にコイルの先端部及び
尾端部に相当する部分についてr値の劣化を防止するた
めに、各々ストリップ全長の3%以上の部分の巻取温度
を680〜850℃とし、巻き緩みがないように巻取る
ことにより、先端部及び尾端部の巻取後の冷却曲線が5
50℃以上の温度から冷却速度を3℃/分以下にするこ
とが必要である。これら巻取と巻取後の処理について更
に詳述する。
【0008】0.018%C−0.01%Si−0.2
0Mn−0.005%P−0.008%S−0.066
%Al−0.0022%Nを主成分とするスラブを11
80℃に加熱した後に、仕上圧延終了温度900〜91
0℃仕上板厚4.0mmで熱延し、巻取った熱延鋼板の
巻取温度を図1に、図2には同コイルの尾端部の巻取終
了からの温度変化を示す。Aコイル、Bコイルはいずれ
も両端部を高温で巻取っているが、Aコイルは巻取開始
後直ちにマンドレルを拡大して内周部をタイトに巻き
めると共に、外周部も巻取後直ちに十分な結束を行い、
巻緩みがないようにしたものである。このようなAコイ
ルでは、両端部の巻取後の冷却速度が550℃以上の温
度から3℃/分以下となっている。一方、Bコイルは巻
取開始後のマンドレル拡大は実施せずスリップが生じ、
また外周部はバンド結束は行ったものの、結束前にコイ
ルに緩みが生じた。即ちBコイルでは両端部に巻緩みが
生じており、このために両端部の冷却速度が大きく、端
部の巻取後の冷却速度が3℃/分以下となる温度が55
0℃未満となった。これらの熱延板を酸洗し、0.8m
mに冷延した後、連続焼鈍ラインにて780℃40s加
熱後約100℃/sで350℃まで冷却し、約4分の過
時効処理を行い、1%の伸び率にてスキンパスを行った
最終製品のコイル長手方向の材質を図3に示す。
【0009】ここで、引張試験片は幅方向1/4部より
採取したJIS5号試験片(JISZ2201に準拠)
を用い、引張試験はJIS Z2241に従った。尚、
平均r値は次式により求めた。 平均r値={r(圧延方向)+r(圧延方向に対し直角
方向)+2r(圧延方向に対し45°方向)}/4 図3より、Aコイルでは両端部まで材質は良好であり、
長手方向の中央部の平均r値に対して、両端部付近の平
均r値の低下は0.2以下である。一方、Bコイルでは
中央部の材質は良好であるが、両端部付近は平均r値が
大きく低下し、降伏応力(YP)が増加している。これ
は、Bコイル端部では巻取後の冷却速度が大きいため
に、図4に示すように、熱延後炭化物が十分凝集粗大化
せず、その後の焼鈍時に粒成長が抑制されると共に(1
11)集合組織が十分発達しなかったためである。深絞
り用鋼板としては一般に平均r値は1.4ないし1.5
以上が要求される。この平均r値は焼鈍温度が上がれば
向上するが、コイル中央部の平均r値が既に1.4以上
になるような温度で焼鈍した場合に、平均r値の中央部
からの劣化代が0.2を超えるような部分は焼鈍温度を
少々上げても平均r値の向上は期待できない。ちなみに
Bコイルの端部は焼鈍温度を830℃まで上げても平均
r値は1.2程度であった。そこで、ここでは中央部の
平均r値が1.4以上のときに端部の平均r値の低下が
0.2以下となることを目標とした。
【0010】次に、端部の平均r値の低下を0.2以下
にするための巻取後の必要条件を求めるために、上記と
同じ化学成分の熱延板に図5に示す冷却シミュレーショ
ンを行い、上記と同じ条件にて冷延・焼鈍を行ってr値
を求めた。ここで図2の実測データより、巻取直後は比
較的に冷却が速く、その後徐冷になることから、冷却シ
ミュレーションは図5にあるように急冷−徐冷型として
徐冷開始温度(Tl)と徐冷速度(Vc)を変化させ
た。徐冷終点温度は300℃であればその後は炭化物の
凝集やr値には影響しない。尚、コイル中央部相当の平
均r値は図6の条件材(680℃巻取相当)にて求めた
が、その値は1.7であった。冷却シミュミレーション
の結果を図7に示す。図中の○は平均r値が1.5以上
(コイル中央部相当の平均r値との差異0.2以下)で
あり、×は平均r値が1.5未満(コイル中央部相当の
平均r値との差異が0.2を超える)であることを示
す。図7よりTlが550℃以上かつVcが3℃/分以
下にて図4のAコイルとほぼ同等の炭化物状態となり、
平均r値の劣化(中央部相当との差)が0.2以下とな
る。このように、巻取後の温度履歴は端部の材質には極
めて重要であり、冷却速度が3℃/分以下となる温度を
550℃以上に保つことにより平均r値の低下を0.2
以下にすることができる。
【0011】巻取後の冷却をこのような適正範囲におさ
えるためには、両端部の巻取温度を680℃以上とし、
かつこの部分の長さをストリップ全長に対して各々3%
以上とし、更に両端部に巻緩みが生じないようにする必
要がある。両端部の高温巻取部の長さは、長いほど保熱
には有利であるが、一方で酸洗性の劣化をもたらすの
で、各々20%以内が望ましい。又、両端部の巻取温度
が850℃を超えると酸洗性の劣化や作業性の低下を招
く。巻緩み防止及び冷却速度緩和のためには、尾端部に
ついては先ず巻取終了時にコイルをタイトに巻くこ
と、巻取後に冷却水がかからないようにすること、
コイルをマンドレルから引き抜き、結束して巻き絞める
までの間に巻緩みが生じないようにして速やかに結束を
行うことが有効である。結束はバンドがけでも溶接法で
も良いし、巻取装置内でも巻取装置外のいずれで行って
もよい。更に、バンド結束の場合は、コイルの最外巻部
に円周方向に一本以上フープをかける方法でも良いし、
円周方向と直角な方向(板の幅方向)に最外巻と最内巻
をはさむように一本以上のフープをかける方法でも良い
し、更にはこの2方法を合わせて実施しても良い。又、
コイルの穴の方向が床に対して水平あるいは垂直のいず
れの状態で結束してもよい。先端部の巻緩み防止には、
巻取開始時のマンドレルとストリップの間のスリップ
の防止、その後のストリップへの適切なテンション負
荷によるストリップ同士の隙間発生防止等が有効であ
る。巻取開始後直ちにマンドレルを拡大することはスリ
ップの防止と内周部のタイト化に有効である。
【0012】
【実施例】表1に示す成分を有する鋼を転炉にて溶製
し、連続鋳造にてスラブにした。表1の中でC−E鋼は
本発明成分系であり、F鋼はC,Mnが本発明範囲外で
ある。このスラブを熱延して4.0mm厚に仕上げた。
両端部の巻取温度を中央部より上げる場合は、その部分
の長さを各4〜15%とした。その後、酸洗・冷延し、
板厚を0.8mmとした。この冷延鋼板を連続焼鈍ライ
ンもしくは連続溶融亜鉛めっきラインを通板して製品と
した。表2は、連続焼鈍ラインを通板させた結果であ
る。ここで焼鈍は780℃40s加熱後約100℃/s
で350℃まで冷却し、約4分の過時効処理する方法と
した。尚、この焼鈍の後に1%の伸び率にてスキンパス
を行い、引張試験を行った。表2において、No.1,
3,4,5,6は本特許請求範囲の方法にて製造した例
であり、巻き緩みがなく、両端部の巻取後の冷却速度が
550℃以上の温度から3℃/分以下となっており、焼
鈍後の中央部に対する両端部の平均r値の低下は0.2
以下となっている。No.2,8は巻緩みが生じたため
に両端部温度が急速に低下し、両端部の平均r値の低下
が0.3以上と大きい。No.7は両端部の巻取温度が
低いためにTl温度が低下しており、両端部の平均r値
の低下が大きい。No.9はC,Mnが高いために熱延
板の炭化物の凝集が十分でなく、中央部の平均r値が
C,D材より劣ると同時に両端部の平均r値の低下が大
きい。次に表3は連続溶融亜鉛めっきラインを通板した
例である。溶融亜鉛めっきラインでは、加熱温度790
〜810℃、亜鉛浴470℃として亜鉛目付量は45g
/mとした。No.10,11は本発明であり、中央
部の平均r値が高く、両端部の平均r値の低下が極めて
少ない。一方、No.12は両端部に巻緩みが生じたた
めに両端部の平均r値の低下が大きい。No.13は先
端部は巻緩みがないものの尾端部で巻緩みが生じたため
に尾端部の平均r値の低下が大きい。
【0013】
【表1】
【0014】
【0015】
【表3】
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加工性に優れた連続焼鈍冷延鋼板用、あるいは連続溶融
亜鉛めっき冷延鋼板用の熱延原板が安定に供給でき、し
かもその際に熱延原板の両端部相当の材質劣化が極めて
小さいために、材質不良部の切り落し量が極めて少なく
てすむ。このことは、鋼板製造における歩留まり向上に
つながり、経済的効果は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイル長手方向の巻取温度の図、
【図2】巻取後の尾端部の温度変化の図、
【図3】冷延・焼鈍後の機械的特性のコイル長手方向分
布図、
【図4】熱延板の光学顕微鏡観察による炭化物状態を示
す図、
【図5】端部の冷却シミュレーションパターン図、
【図6】コイル長手方向中央部の冷却シミュレーション
パターン図、
【図7】巻取後の冷却シミュレーションパターンにおけ
る端部r値劣化防止のための適正範囲を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 2/06 C23C 2/06 2/40 2/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC:0.01〜0.025%
    Mn:0.05〜0.2% P:0.015%以下
    S:0.004〜0.015% 酸可溶Al:0.0
    5〜0.15% N:0.0025%以下を含み、残部Feおよび不可避
    的不純物からなる鋼をスラブとした後、1200℃以下
    に加熱後又は加熱することなく直ちに熱間圧延を行な
    い、その際の圧延温度をAr3変態点以上とし、その後
    640〜700℃で巻き取るにあたり、コイルの先端部
    及び尾端部に相当する部分について、各々ストリップ全
    長の3%以上の部分の巻取温度を680〜850℃と
    し、巻き緩みがないように巻取ることにより、先端部及
    び尾端部の巻取後の冷却曲線が550℃以上の温度から
    冷却速度を3℃/分以下にすることを特徴とする連続焼
    鈍冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛めっき冷延鋼板用熱
    延原板の高歩留まり製造方法。
  2. 【請求項2】 重量%で C:0.01〜0.025% Mn:0.05〜0.2
    % P:0.015%以下 S:0.004〜0.01
    5% 酸可溶Al:0.05〜0.15%N:0.00
    25%以下を含み、残部Feおよび不可避的不純物から
    なる鋼をスラブとした後、1200℃以下に加熱後又は
    加熱することなく直ちに熱間圧延を行ない、その際の圧
    延温度をAr変態点以上とし、その後640−700
    ℃で巻き取るにあたり、コイルの先端部及び尾端部に相
    当する部分について、各々ストリップ全長の3%以上の
    部分の巻取温度を680〜850℃とし、巻取開始後直
    ちにマンドレルを拡大して内周部をタイトに巻き締める
    と共に、外周部も巻取後直ちに十分な結束を行うことに
    より、先端部及び尾端部の巻取後の冷却曲線が550℃
    以上の温度から冷却速度を3℃/分以下にすることを特
    徴とする連続焼鈍冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛めっ
    き冷延鋼板用熱延原板の高歩留まり製造方法。
JP3222435A 1991-08-08 1991-08-08 連続焼鈍冷延鋼板、あるいは連続溶融亜鉛めっき冷延鋼板用熱延原板の高歩留まり製造方法 Expired - Lifetime JP2515642B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5166219A (ja) * 1974-12-05 1976-06-08 Nippon Kokan Kk
JPS59219415A (ja) * 1983-05-25 1984-12-10 Nippon Steel Corp 加工性に優れた冷延鋼板の製造方法

Patent Citations (2)

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