JP2514330Y2 - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JP2514330Y2 JP2514330Y2 JP1986008279U JP827986U JP2514330Y2 JP 2514330 Y2 JP2514330 Y2 JP 2514330Y2 JP 1986008279 U JP1986008279 U JP 1986008279U JP 827986 U JP827986 U JP 827986U JP 2514330 Y2 JP2514330 Y2 JP 2514330Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- cord
- steel
- cords
- radial tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、加硫時のゴム流れを抑制し、タイヤの均一
性を向上するとともにタイヤ走行時のゴム/コード間の
剪断歪を軽減することによりプライコードとゴム間のセ
パレーションを防止したラジアルタイヤに関する。
性を向上するとともにタイヤ走行時のゴム/コード間の
剪断歪を軽減することによりプライコードとゴム間のセ
パレーションを防止したラジアルタイヤに関する。
従来、スチールコードを用いるタイヤ用プライは、断
面が略円形のスチールコードをゴム中に一定間隔に平行
に埋設して構成されている。
面が略円形のスチールコードをゴム中に一定間隔に平行
に埋設して構成されている。
このような円形コードのプライをカーカスに用いた場
合、コード間隔が比較的大きくなりやすく、加硫の際に
受けるタイヤ内面のインフレート内圧によりスチールコ
ード間から内部のゴムが外方に押しやられるゴム流れが
生じ、インフレートゴム、トッピングゴムなどのゴムの
ゴム厚さを不均一とし、タイヤの均一性を阻害する。又
コード間のトッピングゴムがゴム流れにより移動するこ
とによってトッピングゴムが素線から離れコードとゴム
との間の接着性が阻害される。
合、コード間隔が比較的大きくなりやすく、加硫の際に
受けるタイヤ内面のインフレート内圧によりスチールコ
ード間から内部のゴムが外方に押しやられるゴム流れが
生じ、インフレートゴム、トッピングゴムなどのゴムの
ゴム厚さを不均一とし、タイヤの均一性を阻害する。又
コード間のトッピングゴムがゴム流れにより移動するこ
とによってトッピングゴムが素線から離れコードとゴム
との間の接着性が阻害される。
なお前記スチールコードの埋設密度を高くすることに
より、前記ゴム流れを軽減できるが製造コスト、重量が
大となる他、過剰品質となり易い。
より、前記ゴム流れを軽減できるが製造コスト、重量が
大となる他、過剰品質となり易い。
一方この種のプライでは、剛性の高いスチールコード
と柔らかいゴムの間にタイヤ走行時の荷重負荷によりゴ
ムとスチールコードの間に剪断歪が発生する。この剪断
歪を軽減するにはコード間隔を狭くすることによっても
解決できるが、前記のごとくスチールコードの埋設密度
を高くすることは製造コストなどの増大となる。
と柔らかいゴムの間にタイヤ走行時の荷重負荷によりゴ
ムとスチールコードの間に剪断歪が発生する。この剪断
歪を軽減するにはコード間隔を狭くすることによっても
解決できるが、前記のごとくスチールコードの埋設密度
を高くすることは製造コストなどの増大となる。
本考案は加硫時のゴム流れを抑制できタイヤの均一性
を向上しかつゴム/コード間の剪断歪を軽減しプライル
ーズを防止したラジアルタイヤの提供を目的としてい
る。
を向上しかつゴム/コード間の剪断歪を軽減しプライル
ーズを防止したラジアルタイヤの提供を目的としてい
る。
本考案は、3+10、2+8の撚り構造のスチール素線
を用いたコードを押圧することにより長径Aと短径Bの
比(B/A)が0.4〜0.7の範囲の断面楕円形としたスチー
ルコードを、長径方向を巾方向となるように平行に引き
揃えてゴム中に埋設したプライを用いたカーカスを具え
てなるラジアルタイヤである。
を用いたコードを押圧することにより長径Aと短径Bの
比(B/A)が0.4〜0.7の範囲の断面楕円形としたスチー
ルコードを、長径方向を巾方向となるように平行に引き
揃えてゴム中に埋設したプライを用いたカーカスを具え
てなるラジアルタイヤである。
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図においてラジアルタイヤは、カーカス4を、長
径Aと短径Bの比B/Aが0.4〜0.7の範囲の断面楕円形状
のスチールコード2を用いたプライ1によって形成して
いる。比B/Aが0.4よりも小さい場合、コードの製造が困
難である他、長径、短径方向によるコードの強度差が大
となる。又製造時にコードの過度の変形が伴いがちであ
り、強度を低下させる。他方、比B/Aが0.7を越えると従
来の断面円形状のスチールコードに近づき、長径の増加
によるコード間距離の低減効果が不充分となりゴム流れ
の防止効果に劣る。
径Aと短径Bの比B/Aが0.4〜0.7の範囲の断面楕円形状
のスチールコード2を用いたプライ1によって形成して
いる。比B/Aが0.4よりも小さい場合、コードの製造が困
難である他、長径、短径方向によるコードの強度差が大
となる。又製造時にコードの過度の変形が伴いがちであ
り、強度を低下させる。他方、比B/Aが0.7を越えると従
来の断面円形状のスチールコードに近づき、長径の増加
によるコード間距離の低減効果が不充分となりゴム流れ
の防止効果に劣る。
さらに本考案のスチールコードは、撚り構造3+10、
2+8のものが使用される。これらのサイズのコードは
芯部に複数、即ち、2又は3本の素線を有することによ
り、偏平化が容易であり、保形性も良好である。
2+8のものが使用される。これらのサイズのコードは
芯部に複数、即ち、2又は3本の素線を有することによ
り、偏平化が容易であり、保形性も良好である。
本考案の前記断面楕円のスチールコードは、例えば従
来の撚り構造の断面円形コードをローラなどで圧延、押
圧することにより製造する。なお断面楕円のコード自体
は実公昭60-21435号公報で開示され、又同公報の3欄25
〜33行には、ローラにより押圧し、又は引抜きダイスの
楕円の孔に通すことにより形成することを示している。
なおローラを用いる場合において、スチール素線自体に
局部的な強度を低下させる変形を生じさせないことは、
当然である。又円形コードを、予めルーズなオープンコ
ードとしておくのもよい。さらに好ましくは、押圧によ
り前記した断面楕円のコードとなるように予めくせづけ
するのもよい。
来の撚り構造の断面円形コードをローラなどで圧延、押
圧することにより製造する。なお断面楕円のコード自体
は実公昭60-21435号公報で開示され、又同公報の3欄25
〜33行には、ローラにより押圧し、又は引抜きダイスの
楕円の孔に通すことにより形成することを示している。
なおローラを用いる場合において、スチール素線自体に
局部的な強度を低下させる変形を生じさせないことは、
当然である。又円形コードを、予めルーズなオープンコ
ードとしておくのもよい。さらに好ましくは、押圧によ
り前記した断面楕円のコードとなるように予めくせづけ
するのもよい。
またこのような、断面楕円形としたスチールコード
を、長径方向を巾方向となるように平行に引き揃えてゴ
ム中に埋設したプライを用いてカーカス4が形成され
る。なおタイヤにはビード部5にビードエーペックスな
どを配しかつトレッド部にはベルト層3を設けている。
を、長径方向を巾方向となるように平行に引き揃えてゴ
ム中に埋設したプライを用いてカーカス4が形成され
る。なおタイヤにはビード部5にビードエーペックスな
どを配しかつトレッド部にはベルト層3を設けている。
次に本考案に用いられるスチールコード間距離Wはス
チールコードの長径Aの20%〜100%の範囲に設定す
る。これにより加硫時のゴム流れを効果的に防止でき、
前記した従来技術の課題を解決しうる。そしてこのプラ
イはラジアルタイヤのカーカス4に採用する。この好ま
しい仕様は第1表に例示する。
チールコードの長径Aの20%〜100%の範囲に設定す
る。これにより加硫時のゴム流れを効果的に防止でき、
前記した従来技術の課題を解決しうる。そしてこのプラ
イはラジアルタイヤのカーカス4に採用する。この好ま
しい仕様は第1表に例示する。
なお本考案に係るスチールコードを用いて、カーカス
プライを製造するには、第3図、第4図に示すごとく、
トッピングローラ6の手前に断面略長方形に溝7を形成
されたガイドローラ8にセットする。又前記スチールコ
ード9を該溝7に嵌着せしめることにより前記スチール
コードを平行かつ横方向に偏平な形状に配列し、かつ前
記トッピングローラ6によりトッピングゴムにスチール
コードを埋着することにより、プライとし、スチールコ
ードの断面を保形しつつ正しい間隔で配置させる。
プライを製造するには、第3図、第4図に示すごとく、
トッピングローラ6の手前に断面略長方形に溝7を形成
されたガイドローラ8にセットする。又前記スチールコ
ード9を該溝7に嵌着せしめることにより前記スチール
コードを平行かつ横方向に偏平な形状に配列し、かつ前
記トッピングローラ6によりトッピングゴムにスチール
コードを埋着することにより、プライとし、スチールコ
ードの断面を保形しつつ正しい間隔で配置させる。
叙上のごとく本考案はプライを構成するスチールコー
ドを横方向に偏平にしたためコードの埋設密度を増すこ
となくコード間の間隙を狭くすることができるため加硫
時のゴム流れが軽減できかつゴム/コード間隔が減少で
き剪断歪は軽減できる。
ドを横方向に偏平にしたためコードの埋設密度を増すこ
となくコード間の間隙を狭くすることができるため加硫
時のゴム流れが軽減できかつゴム/コード間隔が減少で
き剪断歪は軽減できる。
第1図は本考案のラジアルタイヤに用いられるプライ、
第2図は本考案のラジアルタイヤの断面図の左半分、第
3図、第4図はプライの製法を示す概略図である。 1……プライ、2……スチールコード、3……ベルト
層、4……カーカス、5……ビード部、6……トッピン
グローラ、7……溝、8……ガイドローラ。
第2図は本考案のラジアルタイヤの断面図の左半分、第
3図、第4図はプライの製法を示す概略図である。 1……プライ、2……スチールコード、3……ベルト
層、4……カーカス、5……ビード部、6……トッピン
グローラ、7……溝、8……ガイドローラ。
Claims (1)
- 【請求項1】3+10、2+8の撚り構造のスチール素線
を用いたコードを押圧することにより長径Aと短径Bの
比(B/A)が0.4〜0.7の範囲の断面楕円形としたスチー
ルコードを、長径方向を巾方向となるように平行に引き
揃えてゴム中に埋設したプライを用いたカーカスを具え
てなるラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986008279U JP2514330Y2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986008279U JP2514330Y2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | ラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62120004U JPS62120004U (ja) | 1987-07-30 |
JP2514330Y2 true JP2514330Y2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=30792516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986008279U Expired - Lifetime JP2514330Y2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514330Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2713806B2 (ja) * | 1990-08-10 | 1998-02-16 | 株式会社ブリヂストン | ラジアルタイヤ |
JP2713807B2 (ja) * | 1990-08-10 | 1998-02-16 | 株式会社ブリヂストン | ラジアルタイヤ |
JP2713808B2 (ja) * | 1990-08-10 | 1998-02-16 | 株式会社ブリヂストン | ラジアルタイヤ |
JPH0742667B2 (ja) * | 1991-11-11 | 1995-05-10 | 株式会社ブリヂストン | 乗用車用ラジアルタイヤ |
EP2248683A4 (en) * | 2008-02-06 | 2011-08-31 | Bridgestone Corp | TIRE FOR HEAVY LOADS |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5654090U (ja) * | 1979-10-01 | 1981-05-12 | ||
JPS5691089A (en) * | 1979-12-22 | 1981-07-23 | Yokohama Rubber Co Ltd | Pneumatic tire |
JPS6021435U (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-14 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製樽状容器 |
ZA851091B (en) * | 1984-02-27 | 1985-09-25 | Goodyear Tire & Rubber | The use of flat wire as a reinforcement in the belt package and carcass of a passenger tie |
-
1986
- 1986-01-23 JP JP1986008279U patent/JP2514330Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62120004U (ja) | 1987-07-30 |
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