JP2513378Y2 - 樹脂製軸流ファンの取付け固定構造 - Google Patents

樹脂製軸流ファンの取付け固定構造

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JP2513378Y2 JP1989070682U JP7068289U JP2513378Y2 JP 2513378 Y2 JP2513378 Y2 JP 2513378Y2 JP 1989070682 U JP1989070682 U JP 1989070682U JP 7068289 U JP7068289 U JP 7068289U JP 2513378 Y2 JP2513378 Y2 JP 2513378Y2
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、一般に自動車等の内燃機関冷却用としてフ
ァン・カップリング装置或いはクランク・シャフト又は
ファン・モータシャフト等に結合して多用される樹脂製
軸流ファンの取付け固定構造の改良に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、この種の取付け構造としては、例えば第5図に
示すように軸流ファン(11)のボス体(12)に設けた取
付け孔(13)部に、直接ファン・カップリング装置或い
はクランク・シャフト又はファン・モータシャフト等の
相手回転体(14)にボルト(15)により締め付けて取付
け固定する構造のものであった。尚(F′)はブレード
である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の技術においては、フ
ァン(11)を相手回転体(14)に直接取付けて固定する
構造のため、機関の高速回転に伴ってファン(11)側に
共振現象を生ぜしめることとなり、これによってファン
・ブレード(F′)の根元附近或いはボス体(12)のボ
ルト締め附近にしばしば局部亀裂を誘発せしめ、更に相
手回転体(14)としてファン・カップリング装置を結合
したものにあっては、該装置側及び水ポンプ装置側の軸
受部やメカニカルシール部に絶えず繰返される増速並び
に減速に追従する不規則な前記共振の発生によって早期
摩耗による“ガタ”或いは損傷を招く傾向にあり、最悪
の場合にはファン・ブレード(F′)の撓みに起因して
その先端部でラジエーター側へ接触を生ぜしめラジエー
ターを損傷する等の問題を有するものであった。
本考案は従来技術の有する前記問題に鑑みてなされた
もので、高速回転にあってもファン側での共振現象を極
めて効果的に吸収せしめて、ファン・ブレード或いはボ
ス体側での疲労による局部亀裂の生ずる憂いをなくし、
同時にファン・カップリング装置を結合するものにあっ
てもその軸受部やシール部での早期摩耗による“ガタ”
或いは損傷を防止して充分に保護せしめることにより長
期に亘り耐用することができると共に、ファン・ブレー
ド側の撓みによるラジエーターとの接触の憂いのない軸
流ファンの取付け固定構造を提案することを目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するため、複数の取付け孔を
穿設し、且つ外周部に軸芯方向への環状壁を有する金属
製ボス体の該環状壁部に、外方への放射状からなるブレ
ードをそれぞれ突出してその基部を鋳着固設して形成し
た軸流ファンを、前記取付け孔部をもって相手回転体に
ボルト締めにより取付けてなる構造において、前記各取
付け孔の孔周部を軸芯方向の一方に突出するバーリング
壁もしくはその両側に突出する短環壁となし、且つブッ
シュを敷設したその径方向の前記バーリング壁もしくは
短環壁との周面の間に、それぞれ環状のゴム製吸振部材
を圧嵌状に介装して取付け構成せしめた樹脂製軸流ファ
ンの取付け固定構造を要旨とするものであり、更に前記
ブッシュを外側に鍔壁を有する短寸状の筒体として構成
し、ゴム製吸振部材に軸方向の圧縮力を附与せしめて形
成したり、又前記ボス体と相手回転体との間にあって且
つ該ボス体の中心を中心とする略同一円周上に複数個の
弾性体を圧入介在せしめて形成したりするものである。
(作用) 本考案はこのような構成によるため、前記吸振部材に
よる圧嵌状の介装した状態で取付け固定されることとな
るため、該吸振部材によってファン側での共振現象を効
果的に吸収せしめる結果となり、従ってファン・ブレー
ドの根元附近或いはボス体のボルト締め附近に加わる疲
労応力を軽減して局部亀裂を防止することができ、同時
にファン・カップリング装置を結合するものにあって
も、該装置側及び水ポンプ装置側の軸受部やシール部を
充分保護せしめて早期摩耗による“ガタ”或いは損傷を
防止して長期耐用することができると共に、ファン・ブ
レードの撓みによるその先端部でのラジエーター側への
接触の憂いをなくすことができることとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すれば、
第1図は本考案の樹脂製軸流ファンの取付け固定構造の
要部を示す一部の切欠き縦断面図、第2図は他の実施例
を示す第1図相当図、第3図は更に他の実施例の一部切
欠き正面図、第4図は第3図のA−A線上の断面図であ
って、(1)はポリプロピレン、ナイロン或いはこれら
をグラスファイバー等にて補強したもの等からなる樹脂
製の軸流ファンであり、複数の取付け孔(3)を軸芯に
対して同一円周上に穿設し、且つ外周部に軸芯方向への
環状壁(2′)を有する金属製ボス体(2)の該環状壁
部に外方への放射状からなる所望形状のブレード(F)
をそれぞれ突出してその基部を射出成型に関連して鋳着
固設して形成するものである。前記各取付け孔(3)は
その孔周縁部を軸方向で両側に突出する座環壁(2″)
(第1図及び第2図参照)、もしくは軸方向で外方の一
方側に突設(第4図参照)していずれも一体に構成され
る。(4)は相手回転体であり、ファン・カップリング
装置或いはクランク・シャフト又はファン・モータシャ
フト等からなるものであって、前記ファン(1)を各取
付け孔(3)部をもって、ボルト(5)の軸部(5′)
を嵌合した筒状ブッシュ(6)を敷設し、その径方向の
前記座環壁(2″)との周面の間にそれぞれスチレンゴ
ム、EPDM製等による環状の吸振部材(7)を圧嵌状に介
装した状態で前記回転体(4)にボルト(5)により取
付け、圧入或いは焼付けて固定して構成するものであ
る。尚第3図及び第4図に示すように金属製ボス体
(2)と相手回転体(4)との間で且つボス体(9)の
軸芯に対して略同一円周上に複数個の弾性体(9)を圧
入介在させると軸方向の移動を防止でき、又ブッシュ
(6)はボルト(5)の締付け方向の外側に鍔壁(8)
(第2図及び第4図参照)を有して構成してもよく、こ
のように構成すると、ボルト(5)による締め付けに際
して鍔壁(8)により吸振部材(7)の捩れやはみ出し
の憂いをなくし、且つ吸振部材(7)に軸方向への圧縮
力を附与せしめると共に、圧縮率を適正に管理すること
ができる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案による樹脂製軸流ファンの
取付け固定構造は、吸振部材(7)による取付け孔
(3)部での短環壁、もしくはバーリング壁(2″)の
なす周面間に圧嵌状の状態で取付け固定されるため、機
関の高速回転に伴うファン(1)側での共振現象を極め
て効果的に吸収せしめることができ、従って各ファン・
ブレード(F)の根元附近或いはボス体(2)のボルト
締め付け附近に加わる絶えず繰返される増速、減速に追
従した不規則な共振現象に起因する疲労応力を軽減して
局部亀裂を防止することができると共に、ファン・カッ
プリング装置等側に発生する熱を前記ゴム製吸振部材
(7)によって効果的に断熱でき、又、ファン・カップ
リング装置を結合するものにあっても該装置側及び水ポ
ンプ装置側での軸受部やシール部を充分保護せしめて前
記共振現象に因ずく早期摩耗による“ガタ”或いは損傷
を防止して長期に亘り耐用することができると共に、フ
ァン・ブレード(F)の撓みによるその先端部でのラジ
エーター側との接触の憂いをなくすことができる等、極
めて有用な樹脂製軸流ファンの取付け固定構造である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る樹脂製軸流ファンの取
付け固定構造の要部を示す一部の切欠き縦断面図、第2
図は他の実施例を示す同上第1図相当図、第3図は更に
他の実施例の一部切欠き正面図、第4図は第3図のA−
A線上の断面図、第5図は従来例による取付け構造の一
部の切欠き縦断面図である。 (2″)…バーリング壁、もしくは短環壁、(3)…取
付け孔、(6)…ブッシュ、(7)…吸振部材、(8)
…鍔壁

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の取付け孔を穿設し、且つ外周部に軸
    芯方向への環状壁を有する金属製ボス体の該環状壁部
    に、外方への放射状からなるブレードをそれぞれ突出し
    てその基部を鋳着固設して形成した軸流ファンを、前記
    取付け孔部をもって相手回転軸体にボルト締めにより取
    付けてなる構造において、軸芯に対して同一円周上に穿
    設した前記取付け孔(3)のそれぞれの孔周縁部を、軸
    方向の少なくとも一方側に突出する一体からなる座環壁
    (2″)となし、且つ該座環壁部の内側に敷設した筒状
    ブッシュ(6)との周面の間に、それぞれ環状のゴム製
    吸振部材(7)を圧嵌状に介装して取付け構成せしめた
    ことを特徴とする樹脂製軸流ファンの取付け固定構造。
  2. 【請求項2】前記ブッシュ部材(6)をボルト(5)の
    締付け方向の外側に鍔壁(8)を有して構成し、前記吸
    振部材(7)に軸方向の圧縮力を附与せしめて形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂製軸流ファンの取
    付け固定構造。
  3. 【請求項3】前記ボス体(2)と相手回転体(4)との
    間にあって、軸芯に対して略同一円周上に複数個の弾性
    体(9)を押圧した状態で介在せしめて形成したことを
    特徴とする請求項1記載の樹脂製軸流ファンの取付け固
    定構造。
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