JPH088367Y2 - トーショナルダンパ - Google Patents
トーショナルダンパInfo
- Publication number
- JPH088367Y2 JPH088367Y2 JP5280090U JP5280090U JPH088367Y2 JP H088367 Y2 JPH088367 Y2 JP H088367Y2 JP 5280090 U JP5280090 U JP 5280090U JP 5280090 U JP5280090 U JP 5280090U JP H088367 Y2 JPH088367 Y2 JP H088367Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- ring
- boss portion
- torsional damper
- press
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pulleys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、回転作動に伴って惹起される捩り振動を低
減させるために、捩り振動を生じさせる回転シャフトに
付設されるトーショナルダンパの構造に関する。
減させるために、捩り振動を生じさせる回転シャフトに
付設されるトーショナルダンパの構造に関する。
(従来の技術) 例えば、内燃機関のクランクシャフトのように、回転
作動に伴って捩り振動を生じさせるシャフトにおいて
は、捩り振動を低減させるための手段を講じなければな
らない。
作動に伴って捩り振動を生じさせるシャフトにおいて
は、捩り振動を低減させるための手段を講じなければな
らない。
従来から使用されている捩り振動低減手段としては、
第3図に一例を示すように、回転シャフトに結合される
ハブ1と、該ハブ1に対して同芯に組み合わされた振動
リング2と、ゴム状弾性材をもって略円筒状に成形さ
れ、ハブ1及び振動リング2の中間に圧入されて両部材
を接続させる弾性リング3とを有し、弾性リング3の弾
性的な捩り変形及び振動リング2の慣性によって捩り振
動を低減させるトーショナルダンパが知られている。
第3図に一例を示すように、回転シャフトに結合される
ハブ1と、該ハブ1に対して同芯に組み合わされた振動
リング2と、ゴム状弾性材をもって略円筒状に成形さ
れ、ハブ1及び振動リング2の中間に圧入されて両部材
を接続させる弾性リング3とを有し、弾性リング3の弾
性的な捩り変形及び振動リング2の慣性によって捩り振
動を低減させるトーショナルダンパが知られている。
回転シャフトに対する取付けは、ハブ1のボス部4
を、センターボルトなどの締め付け手段を用いて回転シ
ャフトに結合させることによってなされる。
を、センターボルトなどの締め付け手段を用いて回転シ
ャフトに結合させることによってなされる。
振動リング2の外周部或はハブ1の側方及び振動リン
グ2の外周部に、シャフトの回転を伝達するためのVベ
ルト等を巻き掛けられるベルトプーリを付設されること
が多く、軽量化を図るために、ハブの材料として、アル
ミニウムなどの軽金属が使用されている。
グ2の外周部に、シャフトの回転を伝達するためのVベ
ルト等を巻き掛けられるベルトプーリを付設されること
が多く、軽量化を図るために、ハブの材料として、アル
ミニウムなどの軽金属が使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来のトーショナルダンパのうちで、ハブの
材料として軽金属を使用したものにおいては、軽金属材
の強度不足のために、センターボルトによる締め付け時
にボス部のへたり、割れなどのトラブルを惹起させるこ
とがあるので、長期間の使用に耐えることができない。
材料として軽金属を使用したものにおいては、軽金属材
の強度不足のために、センターボルトによる締め付け時
にボス部のへたり、割れなどのトラブルを惹起させるこ
とがあるので、長期間の使用に耐えることができない。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記した従来の技術によるトーショナルダ
ンパにおける問題点を考慮して、回転シャフトに結合さ
れるハブのボス部の内周側に、鋳鉄、鉄鋼等の鉄材によ
るインナーブッシュを埋設し、更に、ボス部の外周側
に、STKM等の鋼材による補強リングを圧挿させた構成と
なすものである。
ンパにおける問題点を考慮して、回転シャフトに結合さ
れるハブのボス部の内周側に、鋳鉄、鉄鋼等の鉄材によ
るインナーブッシュを埋設し、更に、ボス部の外周側
に、STKM等の鋼材による補強リングを圧挿させた構成と
なすものである。
ハブのボス部のインナーブッシュの埋設は、ハブの製
作時に内部に鋳込むか、成形後に圧入してなされ、ボス
部から離脱するのを防止するために、係合用溝又は係合
用突起が付設される。
作時に内部に鋳込むか、成形後に圧入してなされ、ボス
部から離脱するのを防止するために、係合用溝又は係合
用突起が付設される。
(作用) 上記した構成した備えた本考案のトーショナルダンパ
においては、軽金属によって製作されてハブのボス部内
に埋設されたインナーブッシュが、回転シャフトに対す
るハブの結合を強化させ、ボス部の外周側に圧挿された
補強リングが、ボス部の膨張を抑制してボス部及びイン
ナーブッシュ間の隙間の形成による強度の低下を防止す
る。
においては、軽金属によって製作されてハブのボス部内
に埋設されたインナーブッシュが、回転シャフトに対す
るハブの結合を強化させ、ボス部の外周側に圧挿された
補強リングが、ボス部の膨張を抑制してボス部及びイン
ナーブッシュ間の隙間の形成による強度の低下を防止す
る。
(実施例) 第1図の実施例においては、ハブ1が軽金属をもって
成形され、振動リング2及び該振動リング2の内周面に
接着された弾性リング3が、弾性リング3の内側に接着
されてハブ1を圧入されたスリーブ7を介してハブ1に
結合され、鋳鉄材をもって製作され、係合用溝8を付さ
れたインナーブッシュ5が、鋳込みによってボス部4の
内側に埋設され、ボス部4が、STKM材をもって製作され
た補強リング6に圧入されている。
成形され、振動リング2及び該振動リング2の内周面に
接着された弾性リング3が、弾性リング3の内側に接着
されてハブ1を圧入されたスリーブ7を介してハブ1に
結合され、鋳鉄材をもって製作され、係合用溝8を付さ
れたインナーブッシュ5が、鋳込みによってボス部4の
内側に埋設され、ボス部4が、STKM材をもって製作され
た補強リング6に圧入されている。
第2図の実施例においては、インナーブッシュ5が、
鋸歯様の断面形状を示す係合用突起9及びストッパ10を
外側に付されてハブ1のボス部4に圧入されている。
鋸歯様の断面形状を示す係合用突起9及びストッパ10を
外側に付されてハブ1のボス部4に圧入されている。
(考案の効果) 本考案によるトーショナルダンパが、上記したよう
に、軽金属材によって製作され、振動リング及び弾性リ
ングを接続されたハブのボス部の内側に鉄材によるイン
ナーブッシュを結合され、ボス部の外側に鉄材による補
強リングを圧挿された構成を備えていることにより、軽
金属によるハブの回転シャフトに対する結合が強固に保
たれるとともに、ボス部の膨張が補強リングに抑制され
てボス部とインナーブッシュとの接合部における隙間の
形成が防止されるので、長期間に亙る使用に耐えること
ができる。
に、軽金属材によって製作され、振動リング及び弾性リ
ングを接続されたハブのボス部の内側に鉄材によるイン
ナーブッシュを結合され、ボス部の外側に鉄材による補
強リングを圧挿された構成を備えていることにより、軽
金属によるハブの回転シャフトに対する結合が強固に保
たれるとともに、ボス部の膨張が補強リングに抑制され
てボス部とインナーブッシュとの接合部における隙間の
形成が防止されるので、長期間に亙る使用に耐えること
ができる。
第1図は、本考案の一実施例の断面図、第2図は、本考
案の他の実施例の断面図、第3図は、従来のトーショナ
ルダンパの一例の断面図である。 1……ハブ、2……振動リング、3……弾性リング、4
……ボス部、5……インナーブッシュ、6……補強リン
グ、7……スリーブ、8……係合用溝、9……係合用突
起、10……ストッパ。
案の他の実施例の断面図、第3図は、従来のトーショナ
ルダンパの一例の断面図である。 1……ハブ、2……振動リング、3……弾性リング、4
……ボス部、5……インナーブッシュ、6……補強リン
グ、7……スリーブ、8……係合用溝、9……係合用突
起、10……ストッパ。
Claims (1)
- 【請求項1】軽金属をもって製作され、回転シャフトに
結合されるハブ(1)と、前記ハブ(1)と同芯に配置
された振動リング(2)と、ゴム状弾性材をもって略円
筒形状に成形され、前記ハブ(1)及び前記振動リング
(2)を接続させる弾性リング(3)とを有し、前記ハ
ブ(1)のボス部(4)の内周側に、鉄材によるインナ
ーブッシュ(5)を埋設され、前記ボス部(4)の外周
側に、鉄材による補強リング(6)を圧挿されているト
ーショナルダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5280090U JPH088367Y2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | トーショナルダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5280090U JPH088367Y2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | トーショナルダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0411950U JPH0411950U (ja) | 1992-01-30 |
JPH088367Y2 true JPH088367Y2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=31573418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5280090U Expired - Lifetime JPH088367Y2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | トーショナルダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088367Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010091060A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Nok Corp | ダンパ |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP5280090U patent/JPH088367Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010091060A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Nok Corp | ダンパ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0411950U (ja) | 1992-01-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |