JP2663110B2 - 樹脂製軸流ファンの取付け構造 - Google Patents

樹脂製軸流ファンの取付け構造

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JP2663110B2
JP2663110B2 JP2217495A JP2217495A JP2663110B2 JP 2663110 B2 JP2663110 B2 JP 2663110B2 JP 2217495 A JP2217495 A JP 2217495A JP 2217495 A JP2217495 A JP 2217495A JP 2663110 B2 JP2663110 B2 JP 2663110B2
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洋 井上
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に自動車等の内燃
機関冷却用としてファン・カップリング装置或はクラン
クシャフトまたはファン・モータシャフト等に結合して
多用される樹脂製軸流ファンの取付け構造の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の取付け構造としては、例
えば図6に示すように軸流ファン(11)のボス体(12)
に設けた取付け孔(13)部を、直接ファン・カップリン
グ装置或いはクランク・シャフトまたはファン・モータ
シャフト等の相手回転体(14)にボルト(15)により締
め付けて取付ける構造のものであった。
【0003】尚、(F')はブレードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、ファン(11)を相手回転体
(14)に直接取付けられる構造のため、機関の高速回転
に伴ってファン(11)側に共振現象を生ぜしめることと
なり、これによってファン・ブレード(F')の根元付近
或いはボス体(12)のボルト締め付近にしばしば局部亀
裂を誘発せしめる可能性があり、さらに相手回転体(1
4)としてファン・カップリング装置を結合したものに
あっては、該装置側およびポンプ装置側の軸受部やメカ
ニカルシール部に絶えず繰返される増速並びに減速に追
従する不規則な前記共振の発生によって早期摩耗による
“ガタ”或いは破損を招く傾向にあり、最悪の場合には
ファン・ブレード(F')の撓みに起因してその先端部で
ラジエーター側へ接触を生ぜしめラジエーターを破損す
る等の問題を有するものであった。
【0005】本発明は、従来技術の有する前記問題に鑑
みてなされたものであって、高速回転にあってもファン
側での共振現象を極めて効果的に吸収せしめて、ファン
・ブレードおよびボス体側での疲労による局部亀裂の生
ずる憂いをなくし、同時にファン・カップリング装置を
結合するものにあってもその軸受部やシール部での早期
摩耗による“ガタ”或いは損傷を防止して充分に保護せ
しめることにより長期に亘り耐用することができると共
に、ファン・ブレード側の撓みによるラジエーターとの
接触の憂いのない軸流ファンの取付け構造を提案するこ
とを目的するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数の取付け孔を穿設し、かつ外周部に軸芯
方向への環状壁を有する金属製ボス体の該環状壁部に、
外方への放射状からなるブレードをそれぞれ突出してそ
の基部を鋳着固設して形成した軸流ファンを、前記取付
け孔部をもって相手回転体とにボルト締めにより取付け
てなる構造において、前記各取付け孔の孔周部の前後両
側に、それぞれ吸振部材を圧縮状に介装して取付けると
共に、前記ボス体と相手回転体との間でかつ該ボス体の
中心を中心とする略同一円周上に等間隔に複数個のまた
はリング状に単一の弾性体を圧入介在せしめて構成した
樹脂製軸流ファンの取付け構造を要旨とするものであ
り、さらにボルト座面と相手回転体との間にボルトの軸
部を囲繞するスペーサーを設け、またボルトの座面と吸
振部材との間にリング・ワッシャを介在して構成し、好
ましくは前記吸振部材をリング・ワッシャの一側に略全
面に亘って密着するようリング状に形成し、かつ該弾性
体を相手回転体の外周隅部に設けたテーパ面または凹部
に保持したものである。
【0007】
【作用】本発明はこのような構成によるため、前記吸振
部材による圧縮状に介装した状態で取付けられることと
なるため、該吸振部材によってファン側での共振現象を
効果的に吸収せしめる結果となり、従ってファン・ブレ
ードの根元付近或いはボス体のボルト締め付近に加わる
疲労応力を軽減して局部亀裂を防止することができ、同
時にファン・カップリング装置を結合するものにあって
も、該装置側および水ポンプ装置側の軸受部やシール部
を充分保護せしめて早期摩耗による“ガタ”或いは損傷
を防止して長期耐用することができると共に、ファン・
ブレードの撓みによるその先端部でのタジエーター側へ
の接触の憂いをなくすことができることとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すれば、図1は本発明の構成を説明する樹脂製軸流ファ
ンの取付け構造の要部を示す一部切欠き縦断面図、図2
は本発明の一実施例を示す一部切欠き正面図、図3は図
2のA−A線上断面図、図4および図5は他の実施例の
一部拡大縦断面図であって、(1 )はポリプロピレン、
ナイロン或いはこれらをグラスファイバー等にて補強し
たもの等からなる樹脂製の軸流ファンであり、複数の取
付け孔(3 )を穿設しかつ外周部に軸芯方向への環状壁
(2')を有する金属製ボス体(2 )の該環状壁部に外方
への放射状からなる所望形状のブレード(F )をそれぞ
れ突出してその基部を射出成形に関連して鋳着固設して
形成するものである。
【0009】(4 )は相手回転体であり、ファン・カッ
プリング装置或いはクランク・シャフトまたはファン・
モーターシャフト等からなるものであって、前記ファン
(1)を各取付け孔(3 )部をもってその孔周部の前後
両側(図1)にそれぞれスチレンゴム、EPDM製等に
よる吸振部材(7 )を圧縮状に介装した状態で前記回転
体(4 )にボルト(5 )により取付けて構成すると共
に、図2および図3に示すように、金属製ボス体(2 )
と相手回転体(4 )との間でかつボス体(2 )の中心を
中心とした略同一円周上に等間隔に複数個の弾性体(6
)を圧入介在して前記ボス体(2 )と相手回転体(4
)との相対的な軸芯方向の移動を防止できるようにし
たものである。
【0010】また、図4および図5に示すようにリング
状の単一の弾性体(6 )を相手回転体(4 )の外周隅部
に設けたテーパ面(4')や凹部(4″)に保持させると組
付けの際のボス体(2 )に対する芯出し機能を有するこ
とになり、さらに、図1に示すようにスペーサー(8 )
をボルト(5 )の軸部(5')を囲繞するようボルト(5
)の座面と相手回転体(4 )との間に介在せしめると
吸振部材(7 )の圧縮率を適正に管理することもでき
る。
【0011】さらに、図2および図3に示すようにボル
ト(5 )の座面と吸振部材(7 )との間にリング・ワッ
シャ(9 )を介在させると吸振部材(7 )との接触面積
が広がり安定した圧縮力を付与することができ、この
際、吸振部材(7 )もリング状に構成し、リング・ワッ
シャ(9 )の一面に略全面に亘って密着させることによ
り一層効果的となる。さらにボス体の取付位置決めを容
易にするため、ボス体(2 )に2個所およびこれに対応
して相手回転体(4 )にも2個所孔を設け、この孔にピ
ン体を仮挿入して固定することもできる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明による樹脂製
軸流ファンの取付け構造は、吸振部材(7 )による圧縮
状の介装した状態で取付けられるため、該吸振部材によ
って機関の高速回転に伴うファン(1 )側での共振現象
を極めて効果的に吸収せしめることができ、従って各フ
ァン・ブレード(F )の根元付近或いはボス体(2 )の
ボルト締め付け付近に加わる絶えず繰返される増速、減
速に追従した不規則な共振現象に起因する疲労応力を軽
減して局部亀裂を防止することができ、また、ファン・
カップリング装置を結合するものであっても該装置側お
よび水ポンプ装置側での軸受部やシール部を充分保護せ
しめて前記共振現象に基づく早期摩耗による“ガタ”或
いは損傷を防止して長期に亘り耐用することができると
共に、金属製ボス体(2 )と相手回転体(4 )との間で
かつボス体(2 )の中心を中心とした略同一円周上に等
間隔に複数個の弾性体(6 )を圧入介在して前記ボス体
(2)と相手回転体(4 )との相対的な軸芯方向の移動
を防止したため、ファン・ブレード(F )の撓みによる
その先端部でのラジエーター側との接触の憂いをなくす
ことができる等、極めて有用な樹脂製軸流ファンの取付
け構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明する樹脂製軸流ファンの取
付け構造の要部を示す一部切欠き縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す一部切欠き正面図であ
る。
【図3】図2のA−A線上の断面図である。
【図4】他の実施例の一部拡大縦断面図である。
【図5】更に他の実施例の一部拡大縦断面図である。
【図6】従来例による取付け構造の一部の切欠き縦断面
図である。
【符号の説明】
(2 ) ボス体 (3 ) 取付け孔 (4 ) 相手回転体 (4') テーパ面 (4″) 凹部 (5 ) ボルト (5') 軸部 (6 ) 弾性体 (7 ) 吸振部材 (8 ) スペーサー (9 ) リング・ワッシャ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の取付け孔を穿設し、かつ外周部に
    軸芯方向への環状壁を有する金属製ボス体の該環状壁部
    に、外方への放射状からなるブレードをそれぞれ突出し
    てその基部を鋳着固設して形成した軸流ファンを、前記
    取付け孔部をもって相手回転体にボルト締めにより取付
    けてなる構造において、前記各取付け孔(3 )の孔周部
    の前後両側にそれぞれ吸振部材(7 )を圧縮状に介装し
    て取付けると共に、前記ボス体(2 )と相手回転体(4
    )との間でかつ該ボス体の中心を中心とした略同一円
    周上に等間隔に複数個のまたはリング状に単一の弾性体
    (6 )を圧入介在せしめて構成したことを特徴とする樹
    脂製軸流ファンの取付け構造。
  2. 【請求項2】 ボルト(5 )の座面と相手回転体(4 )
    との間に、ボルト(5 )の軸部(5')を囲繞するスペー
    サー(8 )を設けたことを特徴とする請求項1記載の樹
    脂製軸流ファンの取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記ボルト(5 )の座面と吸振部材(7
    )との間にリング・ワッシャ(9 )を介在して構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の樹脂製軸流ファンの
    取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記吸振部材(7 )をリング・ワッシャ
    (9 )の一側に略全面に亘って密着するようリング状に
    形成したことを特徴とする請求項3記載の樹脂製軸流フ
    ァンの取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記弾性体(6 )は相手回転体(4 )の
    外周隅部に設けたテーパ面(4')または凹部(4″) に保
    持されたことを特徴とする請求項1記載の樹脂製軸流フ
    ァンの取付け構造。
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