JP2512855B2 - 便器付電動ベッド - Google Patents

便器付電動ベッド

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JP2512855B2 JP4325746A JP32574692A JP2512855B2 JP 2512855 B2 JP2512855 B2 JP 2512855B2 JP 4325746 A JP4325746 A JP 4325746A JP 32574692 A JP32574692 A JP 32574692A JP 2512855 B2 JP2512855 B2 JP 2512855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は便器付電動ベッドに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、高齢者や、運動機能を損なったよ
うな重症患者が快適な療養生活ができるように、便器付
ベッドが種々提案されている。例えば、ベッドサイド
に便器を取り付けたもの、床部下方に便器を配置し、
床部を移動させて便器を露出させるようにしたもの、を
挙げることができる。 いずれにしても、便器に如何に
して患者の臀部を乗せるようにするかが課題となってお
り、そのための様々な機構が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のの方式では、
患者自ら介助バー等に掴まりながらベッドから移動し
て、便器に座るようにするものであるので機構は簡単で
あるが、完全に運動機能を損なった患者には、不向きで
ある。一方、の方式では寝たきり患者に適してはいる
が、機構が大掛かりで複雑化し、コストが嵩んでしま
う。本発明はこのような課題を基に提案されたもので、
できるだけ簡単な機構で、寝たきり患者にも適用できる
ような便器付電動ベッドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、床部の起伏機構を備えたベッドにお
いて、床部を背床、膝床、脚床に分割して、順次屈曲自
在に連結し、前記膝床に差し込み式手摺りを取り付け、
前記背床下方に便器ユニットを固定設置する一方、背床
に、前記便器ユニットの位置に対応して背床裏面側に開
閉可能に開閉蓋を設けると共に、背床裏面に、前記開閉
蓋を開閉駆動するための開閉機構を取り付け、この開閉
機構は原動機と、原動機の起動により伸縮作動する駆動
軸とを有し、この駆動軸先端に、開閉蓋に突設した作動
腕を連結し、前記背床における開閉蓋に対応する床部上
のマットレスに切り込みを形成して、背床の開閉蓋の動
に追従するように構成したことを特徴とする。また、
本発明は、床部の起伏機構を備えたベッドにおいて、床
部を背床、膝床、脚床に分割して、順次屈曲自在に連結
し、前記膝床に差し込み式手摺りを取り付け、前記背床
下方に便器ユニットを固定設置する一方、背床に、前記
便器ユニットの位置に対応して背床裏面側に開閉可能に
開閉蓋を設けると共に、背床裏面に、前記開閉蓋を開閉
駆動するための開閉機構を取り付け、この開閉機構は原
動機と、原動機の起動により伸縮作動する駆動軸とを有
し、この駆動軸先端に、開閉蓋に突設した作動腕を連結
し、前記背床における開閉蓋に対応する床部上のマット
レスに切り込みを形成して、背床の開閉蓋の動作に追従
するように構成し、前記便器ユニットにおける便座と膝
床とを、連動機構により連動可能に連結し、この連動機
構は、便座に回動可能に取り付けた連動腕と、連動腕に
隣接して連動腕の回動を規制するストッパ部材と、膝床
下面に突設した駆動腕と、この駆動腕と前記連動腕とを
連結した連動杆とによって構成することを特徴とする。
【0005】
【作用】通常のベッドの使用時には、床部を平坦な状
態、床部起伏機構を起動して自在に背床、膝床、脚床を
起伏調節することができる。ここで用足しを行なうとき
は、背床、膝床、脚床を起床した状態で背床裏面におけ
る開閉機構を起動すると、背床裏面の開閉蓋がマットレ
スと共に開いていくので、便器ユニットを露出させるこ
とができる。そして、患者は、手摺りに掴まりながら便
器ユニットに臀部を乗せることができる。用が済めば開
閉機構によってマットレスと共に開閉蓋を閉めること
で、便器ユニットを背床下方に格納することができ、そ
のまま通常のベッドの使用状態に戻ることができる。ま
た、膝床と便器ユニットにおける便座を連動機構により
連動可能に連結構成した場合、背床を所定角度起床した
ところで、背床中央の開閉蓋を開いて便器ユニットを露
出させ、膝床を隆起させると、便座が床部上方に突出す
るように傾斜するので、患者は容易に臀部を便座上に合
わせることができる。そして、便座上に移動した時点で
膝床を下げると便座が水平になり、便器ユニットに乗っ
た状態となるので、そのまま用を足すことができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかる便器付電動ベッドにつ
いて、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
説明する。図1に、便器付電動ベッド1を示す。この便
器付電動ベッド1は、既知の床部起伏機構、すなわち電
動式の背上げ機構(図示省略)、膝上げ機構(図示省
略)を備えたものである。フレーム2上には床部を構成
する背床3、膝床4、脚床5が順次屈曲自在に連結さ
れ、支持されている。また、前記膝床4には差し込み式
手摺り6が取り付けられている。
【0007】前記背床3下方には便器ユニット7が固定
設置される。そして背床3には、前記便器ユニット7の
位置に対応して背床3裏面側に開閉可能に開閉蓋8が設
けられている。さらに背床3裏面には、開閉蓋8を開閉
駆動するための開閉機構9が取り付けられている。開閉
機構9は、図2に示すように、モータ10とモータ10
の起動により、伸縮作動する駆動軸11とを有し、この
駆動軸11先端に、開閉蓋8に突設した作動腕12を連
結している。
【0008】さらに、床部上に載置されるマットレス1
3において、背床3に対応する部位には、背床3の開閉
蓋8の動作に追従するように切り込み14が形成されて
いる(図3参照)。
【0009】次に、かかる構成の便器付電動ベッド1の
動作を説明する。床部起伏機構を起動して背床3および
膝床4を起床させる。背床3を略45°起床させ、次い
で、開閉機構9を起動する。すると、モータ10が回転
して駆動軸11が退動し、作動腕12を引き込むように
変位させるので、背床3裏面の開閉蓋8がマットレス1
3と共に背床3裏面側に開いていき、便器ユニット7が
露出する。これにより、患者は、差し込み式手摺り6に
掴まりながら、または介護者による補助によって難なく
便器ユニット7に臀部を乗せることができる。用が済め
ば開閉蓋8を閉め、背床3および膝床4を倒伏すること
で、患者は再び床部に仰臥状態となることができる。こ
のように、患者は、身体をそれほど動かす必要はなく便
器ユニット7に臀部を乗せることができるので、本便器
付電動ベッド1は重症患者に適したものとなる。
【0010】以上説明したように、通常の床部起伏機構
を備えたベッドに、背床3に開閉蓋8を設けて開閉機構
9により開閉する構成のみで目的を達成することができ
るので、構成が簡単であり、コスト的にも問題のないも
のとなる。
【0011】本発明にかかる便器付電動ベッドは、図4
に示す構成とすることも可能である。なお、前述の便器
付電動ベッド1を構成する構成体と実質的に同様のもの
は同符号を付し、その説明を省略する。また、本実施例
においても前実施例の背床3、開閉機構9を採用してい
るので、図示を省略している。本実施例における便器付
電動ベッド20では、膝床4と便器ユニット7における
便座21とを、連動機構22により連動可能に連結構成
したものである。すなわち、連動機構22は、便座21
に連動腕23を回動可能に取り付け、連動腕23に隣接
して連動腕23の回動を規制するストッパ部材24を設
け、前記連動腕23と、膝床4下面に突設した駆動腕2
5とを連動杆26によって連結構成したものである。
【0012】かかる便器付電動ベッド20において、背
床3を起床させ、開閉機構9を起動して、背床3裏面の
開閉蓋8をマットレス13と共に背床3裏面側に開いて
いき、便器ユニット7を露出させる。次に、膝床4を隆
起させると、膝床4下面の駆動腕25が変位し、連動杆
26を介して便座21における連動腕23が連動回転す
る。連動腕23が回転してストッパ部材24に当接する
と、連動腕23の回転が拘束されるので、さらに、膝床
4を隆起させていくことにより便座21が傾斜する(図
5参照)。すると、前記便座21が床部上に突出するよ
うな形となり、患者は臀部を便座21上に合わせること
ができる。そして、便座21上に移動した時点で膝床4
を倒していくと便座21が水平となって、これにより便
器ユニット7上に患者は座った状態となるので、この状
態にて用を足すことができる。このように、本実施例で
は、患者は一層容易に、便器ユニット7上に身体を持っ
ていくことができるので、重症患者には、さらに打って
付けのものとなる。
【0013】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、簡単な構
成により、患者は体を便器ユニットに難なく移動するこ
とができるので、重症患者に特に適したベッドであり、
介護者等の労力を軽減化することができ、コスト的にも
問題のないものとすることができる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる便器付電動ベッドを示す側面説
明図である。
【図2】図1に示すベッドの背床における開閉蓋の開閉
機構を示す側面説明図である。
【図3】図1に示すベッドの平面図である。
【図4】本発明にかかる便器付電動ベッドの別例を示す
機構説明図である。
【図5】図4に示す便器付電動ベッドの作用説明図であ
る。
【符号の説明】
1、20 便器付電動ベッド 2 フレーム 3 背床 4 膝床 5 脚床 6 差し込み式手摺り 7 便器ユニット 8 開閉蓋 9 開閉機構 10 モータ 11 駆動軸 12 作動腕 13 マットレス 14 切り込み 21 便座 22 連動機構 23 連動腕 24 ストッパ部材 25 駆動腕 26 連動杆

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部の起伏機構を備えたベッドにおい
    て、床部を背床、膝床、脚床に分割して、順次屈曲自在
    に連結し、前記膝床に差し込み式手摺りを取り付け、前
    記背床下方に便器ユニットを固定設置する一方、背床
    に、前記便器ユニットの位置に対応して背床裏面側に開
    閉可能に開閉蓋を設けると共に、背床裏面に、前記開閉
    蓋を開閉駆動するための開閉機構を取り付け、この開閉
    機構は原動機と、原動機の起動により伸縮作動する駆動
    軸とを有し、この駆動軸先端に、開閉蓋に突設した作動
    腕を連結し、前記背床における開閉蓋に対応する床部上
    のマットレスに切り込みを形成して、背床の開閉蓋の動
    作に追従するように構成したことを特徴とする便器付電
    動ベッド。
  2. 【請求項2】 床部の起伏機構を備えたベッドにおい
    て、床部を背床、膝床、脚床に分割して、順次屈曲自在
    に連結し、前記膝床に差し込み式手摺りを取り付け、前
    記背床下方に便器ユニットを固定設置する一方、背床
    に、前記便器ユニットの位置に対応して背床裏面側に開
    閉可能に開閉蓋を設けると共に、背床裏面に、前記開閉
    蓋を開閉駆動するための開閉機構を取り付け、この開閉
    機構は原動機と、原動機の起動により伸縮作動する駆動
    軸とを有し、この駆動軸先端に、開閉蓋に突設した作動
    腕を連結し、前記背床における開閉蓋に対応する床部上
    のマットレスに切り込みを形成して、背床の開閉蓋の動
    作に追従するように構成し、前記便器ユニットにおける
    便座と膝床とを、連動機構により連動可能に連結し、こ
    の連動機構は、便座に回動可能に取り付けた連動腕と、
    連動腕に隣接して連動腕の回動を規制するストッパ部材
    と、膝床下面に突設した駆動腕と、この駆動腕と前記連
    動腕とを連結した連動杆とによって構成することを特徴
    とする便器付電動ベッド。
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