JP2002360641A - 介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス - Google Patents

介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス

Info

Publication number
JP2002360641A
JP2002360641A JP2001172757A JP2001172757A JP2002360641A JP 2002360641 A JP2002360641 A JP 2002360641A JP 2001172757 A JP2001172757 A JP 2001172757A JP 2001172757 A JP2001172757 A JP 2001172757A JP 2002360641 A JP2002360641 A JP 2002360641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support portion
support
care receiver
support plate
supporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001172757A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Yamaguchi
裕 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANAYAMA KOSAN KK
Original Assignee
KANAYAMA KOSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANAYAMA KOSAN KK filed Critical KANAYAMA KOSAN KK
Priority to JP2001172757A priority Critical patent/JP2002360641A/ja
Publication of JP2002360641A publication Critical patent/JP2002360641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被介護者が上半身側支持板部の中心(中央)よ
りも左側又は右側に多少ずれた位置に横たわっている場
合であっても、確実に横たわっている状態から、ベッド
サイドに腰掛けた状態に導くことができる介護用ベッド
と、この介護用ベッドに使用されるマットレスを提供す
る。 【解決手段】被介護者Hを支持する支持板81と、この
支持板81を起伏駆動させる駆動機構と、を備えてい
る。この上記支持板81には、被介護者Hの上半身側を
支持する上半身側支持板部を備え、この上半身側支持板
部は、被介護者の上半身を支持する左側支持板部86と
右側支持板部87とを少なくとも備え、一定の条件下
で、この左側支持板部86又は右側支持板部87は、被
介護者Hの頭部側にかけて幅が広くされ、または、幅が
狭くされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、被介護者が使用す
る介護用ベッドとこの介護用ベッドに使用されるマット
レスに関し、特に、寝ている被介護者の上半身を起き上
がらせると同時に体の向きを被介護者の右側又は左側に
容易に変えることができる介護用ベッドと、こうした介
護用ベッドに使用されるマットレスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来提案され又は実用化されている介護
用ベッドの機能上の種類としては、被介護者の上半身を
支持する上半身側支持板部を回動させることにより、被
介護者の上半身の起伏を助けるもの、横たわっている被
介護者の体の向きを変える機構を備え、床ずれを防止し
ようとするもの、ベッドの一部又は全部を回転させ体の
向きを変えるもの等がある。また、介護用ベッドに使用
されるマットレスとしては、介護用ベッドの動作に対応
するよう適宜の位置にて折曲可能としたものがある。
【0003】しかしながら、これらの介護用ベッドで
は、横たわっている被介護者の上半身を起立させるとと
もに、起立された上半身を横たわらせる構造であった
り、或いは横たわっている被介護者の向きを被介護者の
右方向又は左方向に変える(寝返りを打つ)構造である
に過ぎず、このため、介護者が行う介護作業は依然とし
て大きく改善されない。また、被介護者の身体的機能に
よっては、例えば、ベッドから車椅子に移動したり或い
は立ち上がることを自力で行うことが、被介護者の寝た
きりを防止するとともに、リハビリテーションにもなる
ことから、こうした機能が介護ベッドに要求されるが、
上述した従来の介護用ベッドでは、このような機能を備
えたものはない。すなわち、被介護者が、介護用ベッド
上で横たわっている状態から、車椅子に移動したり或い
は立ち上がるためには、横たわっている状態から、該介
護用ベッドの端(ベッドサイド)に腰掛けた状態となる
ように被介護者を補助する機能が要求されるが、従来の
介護用ベッドでは、横たわっている被介護者の上半身を
起立させるか、または、横たわっている被介護者に寝返
りを打たせる機能(2次元的動作)に止まり、ベッドサ
イドに腰掛けた状態となるような機能(3次元的動作)
を備えるものはない。
【0004】そこで本願出願人は、特開平11−239
524号公報において、こうした従来の介護用ベッドに
要求される動作、すなわち、ベッド上の被介護者が、横
たわっている状態からベッドサイドに腰掛けた状態とな
ることを補助するよう3次元的動作を実現することがで
きる介護用ベッドを提案した。この介護用ベッドによれ
ば、被介護者の上半身側は、左側支持板部と右側支持板
部とに左右均等に分割されてなる上半身側支持板部の起
立動作により、被介護者を徐々に起立させるとともに、
左側支持板部又は右側支持板部が被介護者の右側又は左
側に回動することにより、被介護者は、介護ベッドの右
側又は左側に姿勢を変化させることが補助される。こう
した動作により、腰の辺りを中心として、足を右側又は
左側に回転させることが容易となり、最終的には、介護
用ベッドのベッドサイドに腰掛けることができる。な
お、本願出願人は、上記公開公報において、上述した介
護用ベッドに使用されるマットレスに関しても、提案し
ている。このマットレスは、上記上半身側支持板部の下
端に対応する位置と、上記左側支持板部と右側支持板部
との間に対応した位置とに、それぞれ折曲部を設けたも
のであり、こうした折曲部を設けることにより、介護用
ベッドの動作に対応して折曲げられるので、支持板上に
おいて位置ずれを生じたり、皺が発生することを有効に
防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た介護用ベッドでは、上半身側支持板部を構成する左側
支持板部と右側支持板部とは、左右均等に分割されそれ
ぞれ同じ幅となされたものであることから、被介護者の
横たわっている位置が、上半身側支持板部の中心若しく
は大きく回動する左側支持板部側又は右側支持板部側で
ある場合には、被介護者を所期の目的通り、上半身を起
立させるとともに、右側又は左側に被介護者の身体が回
転されるよう導くことができるが、大きく回転しない右
側支持板部又は左側支持板部側に横たわっている場合に
は、十分な効果を奏することができない。
【0006】そこで、本発明は、上述した従来の介護用
ベッドが有する課題を解決するために提案されたもので
あって、被介護者が上半身側支持板部の中心(中央)よ
りも左側又は右側に多少ずれた位置に横たわっている場
合であっても、確実に横たわっている状態から、ベッド
サイドに腰掛けた状態に導くことができる介護用ベッド
と、この介護用ベッドに使用されるマットレスを提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、介護用ベッドに係るものであっ
て、被介護者を支持する支持部と、この支持部を起伏駆
動させる駆動機構と、を備え、上記支持部には、被介護
者の上半身側を支持する上半身側支持部を備えてなると
ともに、この上半身側支持部は、被介護者の上半身を支
持する左側支持部と、この左側支持部に連結部を介して
回動可能に連結されてなる右側支持部とを少なくとも備
え、この左側支持部と右側支持部の左側面との境界は、
該左側支持部又は右側支持部が被介護者の足元側から頭
部側にかけて徐々に幅が広くなるように形成されてなる
とともに、該左側支持部又は右側支持部の頭部側の幅は
上記支持部の幅を2等分した長さよりも長い幅とされて
なり、上記駆動機構の駆動により、該足元側から頭部側
にかけて幅の広い左側支持部又は右側支持部は、右側支
持部又は左側支持部よりも大きく起立し、この起立動作
に伴い該幅の広い左側支持部又は右側支持部は、上記連
結部を介して被介護者の右側又は左側に回動されるよう
構成されてなることを特徴とするものである。
【0008】この第1の発明では、左側支持部と右側支
持部との境界は、該左側支持部又は右側支持部が被介護
者の足元側から頭部側にかけて徐々に幅が広くなるよう
に形成されてなるとともに、該左側支持部又は右側支持
部の頭部側の幅は上記支持部の幅を2等分した長さより
も長い幅とされてなり、上記駆動機構の駆動により、該
足元側から頭部側にかけて幅が広い左側支持部又は右側
支持部は、右側支持部又は左側支持部よりも大きく起立
し、この起立動作に伴い該幅が広い左側支持部又は右側
支持部は、上記連結部を介して被介護者の右側又は左側
に回動されるよう構成されてなることから、支持部上に
横たわっている被介護者は、駆動機構の駆動による上半
身側支持部の起立により、徐々に起立されるとともに、
上記左側支持部又は右側支持部により被介護者の上半身
が右側又は左側に傾斜される。この結果、被介護者の身
体は、例えば、左側支持部が右側支持部よりも大きく起
立する場合には、被介護者の腰の右側に重心がかかるこ
となる。したがって、被介護者は、この腰の右側を中心
として身体を時計回り方向に回転させ、最終的には、介
護ベッドの右端(右側のベッドサイド)に腰掛け易くな
る。しかも、この第1の発明では、左側支持部又は右側
支持部の幅が足元側から頭部側にかけて幅が広いことか
ら、被介護者が支持板の中心に横たわっておらず、例え
ば、中心よりもやや右側に横たわっている場合であって
も、左側支持部の起立動作により、左肩辺りが右側に傾
斜され、確実に右側に被介護者の身体が回転されるよう
導くことができる。
【0009】なお、上記第1の発明を構成する支持部
や、この支持部の構成要素である左側支持部,左側支持
部は、それぞれ板材により平板状に成形されているもの
に限定されず、例えば、該支持部の幅方向に長さを有す
る棒状の部材が、支持部の長さ方向に多数形成され、こ
れらの棒状の部材により被介護者が支持されるものであ
ってもよい。さらに、これらの棒状の部材により、左側
支持部や右側支持部を成形する場合には、各棒状の部材
の一端が右側支持部側又は左側支持部側に突出した者で
あっても良い。すなわち、左側支持部を構成する各棒状
の部材の右端が、右側支持部を構成する各棒状の部材間
に位置し、右側支持部を構成する各棒状の部材の左端
が、左側支持部を構成する各棒状の部材間に位置し、例
えば、左側支持部は、該左側支持部を構成する各棒状の
部材の端部において回動するよう構成されてなるもので
あっても良い。
【0010】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、被介護者を支持する支持部と、この支持部を起伏駆
動させる駆動機構と、を備え、上記支持部には、被介護
者の上半身側を支持する上半身側支持部を備えてなると
ともに、この上半身側支持部は、被介護者の上半身を支
持する左側支持部と、この左側支持部に連結部を介して
回動可能に連結されてなる右側支持部とを少なくとも備
え、この左側支持部と右側支持部との境界は、該左側支
持部又は右側支持部が被介護者の足元側から頭部側にか
けて徐々に幅が狭くなるように形成されてなるととも
に、該左側支持部又は右側支持部の足元側の幅は、上記
支持板の幅を2等分した長さよりも長い幅とされてな
り、上記駆動機構の駆動により、該足元側から頭部側に
かけて幅の狭い左側支持部又は右側支持部は、右側支持
部又は左側支持部よりも大きく起立し、この起立動作に
伴い該幅の狭い左側支持部又は右側支持部は、上記連結
部を介して被介護者の右側又は左側に回動されるよう構
成されてなることを特徴とするものである。
【0011】この第2の発明では、上記第1の発明とは
反対に、左側支持部と右側支持部との境界は、該左側支
持部又は右側支持部が被介護者の足元側から頭部側にか
けて徐々に幅が狭くなるように形成されてなるととも
に、該左側支持部又は右側支持部の足元側の幅は、上記
支持板の幅を2等分した長さよりも長い幅とされてなる
ことから、左側支持部又は右側支持部の起伏動作によっ
て、被介護者の腰又はそのやや上方が、この介護用ベッ
ドの右側又は左側に傾斜され、この結果、上記第1の発
明のように、確実に右側又は左側に被介護者の身体が回
転されるよう導くことができる。すなわち、左側支持部
又は右側支持部の幅は、被介護者の足元側から頭部側に
かけて、徐々に広くされているものであっても、この第
2の発明のように狭くされてなるものであっても、被介
護者がベッドの中心に横たわってない場合においても右
側又は左側のベッドサイドに腰掛けることができるよう
に導くことができる。
【0012】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、上記第1の発明において、前記支持は、被介護者の
上半身側を支持する上半身側支持部と、被介護者の下半
身側を支持し第1の連結部を介して回動可能に連結され
てなる下半身側支持部と、を備え、上記下半身側支持部
は、被介護者の腰又は臀部付近を支持し支持部の幅方向
に長さを有する中間支持部と、この中間支持部の足元側
に形成された第2の連結部を介して回動可能に連結され
被介護者の太腿以下を支持する足側支持部とを備え、上
記中間支持部は、前記被介護者の足元側から頭部側にか
けて徐々に幅の広い左側支持部又は右側支持部と上記第
1の連結部を介して回動可能に連結された回動部と、こ
の回動部と第3の連結部を介して回動可能に連結された
固定部とを備え、前記駆動機構の駆動により、上記幅の
広い左側支持部又は右側支持部は、上記第1の連結部を
介して起立するとともに、被介護者の右側又は左側に折
曲され、この左側支持部又は右側支持部の起立動作に伴
い上記回動部は、上記第3の連結部を介して回動され起
立することを特徴とするものである。
【0013】この第3の発明では、幅が広い左側支持部
又は右側支持部には、回動部が連結され、該左側支持部
又は右側支持部の起立動作により、この回動部は、第3
の連結部を介して起立されることから、この回動部の起
立により被介護者の腰の辺りをも回転させることができ
る。また、こうした構成を採用することにより、上記左
側支持部又は右側支持部の下端を下半身側支持部と連続
させることができる。
【0014】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、上記第2の発明において、前記支持部は、被介護者
の上半身側を支持する上半身側支持部と、被介護者の下
半身側を支持し第1の連結部を介して回動可能に連結さ
れてなる下半身側支持部と、を備え、上記下半身側支持
部は、被介護者の腰又は臀部付近を支持し支持板の幅方
向に長さを有する中間支持部と、この中間支持部の足元
側に形成された第2の連結部を介して回動可能に連結さ
れ被介護者の太腿以下を支持する足側支持部とを備え、
上記中間支持部は、前記被介護者の足元側から頭部側に
かけて徐々に幅の狭い左側支持部又は右側支持部と上記
第1の連結部を介して回動可能に連結された回動部と、
この回動部と第3の連結部を介して回動可能に連結され
た固定部とを備え、前記駆動機構の駆動により、上記幅
の狭い左側支持部又は右側支持部は、上記第1の連結部
を介して起立するとともに、被介護者の右側又は左側に
折曲され、この左側支持部又は右側支持部の起立動作に
伴い上記回動部は、上記第3の連結部を介して回動され
起立することを特徴とするものである。
【0015】この第4の発明においても、第3の発明と
同じように、回動部の起立により被介護者の腰の辺りを
も回転させることができる。また、こうした構成を採用
することにより、上記左側支持部又は右側支持部の下端
を下半身側支持部と連続させることができる。特に、こ
の第4の発明では、左側支持部又は右側支持部の足元側
は、幅が広いものとされているので、回動部の起立によ
り、さらに確実に被介護者の腰の辺りを右側又は左側に
回転させることができる。
【0016】また、第5の発明(請求項5記載の発明)
は、被介護者を支持する支持部と、この支持部を起伏駆
動させる駆動機構と、を備え、上記支持部には、被介護
者の上半身側を支持する上半身側支持部と、被介護者の
下半身側を支持し第1の連結部を介して回動可能に連結
されてなる下半身側支持部と、を備えてなり、上記上半
身支持部は、被介護者の上半身の左側を支持する左側支
持部と、被介護者の上半身の右側を支持する右側支持部
と、上記左側支持部と右側支持部との間に形成され被介
護者の足元側から頭部側方向に向かって逆三角形状に成
形されてなる中心支持部と、上記左側支持部と中心支持
部とを回動可能に連結してなる第2の連結部と、上記右
側支持部と中心支持部とを回動可能に連結してなる第3
の連結部と、を備え、上記駆動機構の駆動により、上記
左側支持部と中心支持部と右側支持部は、上記第1の連
結部を介して起立するとともに、上記第3の連結部を介
して、左側支持部と中心支持部とは一体的に被介護者の
右側に回動され、または、上記第2の連結部を介して、
右側支持部と中心支持部とが一体的に被介護者の左側に
回動されるよう構成されてなることを特徴とするもので
ある。
【0017】この第5の発明では、被介護者が、支持板
上において横たわっている状態から、起立し、右側に姿
勢を変更しベッドの右サイドに腰掛けたい場合には、左
側支持部と中心支持部とが一平面を形成しながら右支持
部よりも大きく回動するように駆動機構を駆動させれば
よく、逆に、左側に姿勢を変更しベッドの左サイドに腰
掛けたい場合には、右側支持部と中心支持部とが一平面
を形成しながら左側支持部よりも大きく回動するよう駆
動させればよい。すなわち、この第5の発明によれば、
この介護用ベッドが設置された部屋の環境や、被介護者
の身体的機能、或いは、該被介護者の意思によって、横
たわっている状態から左右のベッドサイドの何れにも腰
掛けることができるよう導くことができる。
【0018】また、第6の発明(請求項6記載の発明)
は、前記第1,第2,第3,第4又は第5の発明におい
て、被介護者の左側及び/又は右側には、被介護者が起
伏時に把持する把持部が形成されてなるハンドルが配設
され、この又はこれらのハンドルは、中途部において折
曲され、該被介護者の起伏動作に伴って基端側の軸周り
方向に回動可能とされてなるとともに上記把持部も回動
可能とされてなることを特徴とするものである。
【0019】この第6の発明では、被介護者の左側及び
/又は右側には、被介護者の起伏時に把持するハンドル
が配設されているので、この又はこれらのハンドルを起
伏時に被介護者が把持することにより、前記発明に係る
介護用ベッドに比べ、よりベッドサイドに腰掛ける動作
が簡単になるとともに、このハンドルを被介護者が使用
することにより、起伏時においてリハビリテーションの
効果を期待することができる。特に、この発明を構成す
るハンドルは、中途部において折曲され、被介護者の起
伏動作に伴って基端側の軸周り方向に回動可能とされて
なるとともに、上記把持部も回動可能とされている。し
たがって、被介護者が、横たわっている状態から上半身
支持部の回動により徐々に上半身を起立させる際、上記
左側支持部又は右側支持部(請求項5記載の発明におい
ては、左側支持部及び中心支持部又は右側支持板及び中
心支持部)の回動に助けられながら、腰の右側又は左側
辺りを中心に身体の向きを右側又は左側に変更しベッド
サイドに腰掛ける際において、被介護者の最も使い勝手
の良い位置に変更することができる。すなわち、被介護
者は、横たわっている状態から上半身支持部の回動によ
り徐々に上半身を起立させる際には、このハンドルを手
前に引き易い位置とし、腰の右側又は左側辺りを中心に
身体の向きを右側又は左側に変更しベッドサイドに腰掛
ける際には、その動作をし易い位置に、該ハンドルの位
置を変更することができる。これは、横たわっている被
介護者が、その後における一連の動作の途中で、被介護
者がかける力の方向と、このハンドルを把持する位置が
変化することに着目したものであり、本発明は、こうし
たハンドルを構成要素とすることにより、被介護者の身
体的機能を回復させることができるとともに、介護者の
負担も軽減することができる。なお、この又はこれらの
ハンドルは、配設位置をベッドの長さ方向に変更可能と
することにより、身長や手の長さの違いによる使い勝手
の悪さを解消することができる。なお、この又はこれら
のハンドルは、支持部を構成する左側支持部及び/又は
左側支持部に固定されているものであっても、或いは、
(この第6の発明の構成要素ではないが)ベッド本体を
構成するフレーム等に固定されているものであっても良
い。
【0020】また、第7の発明(請求項7記載の発明)
は、前述した第1乃至第6の発明に係る介護用ベッドの
何れかに使用されるマットレスに係るものであって、該
第1,第2,第3又は第4の発明を構成する左側支持部
と右側支持部との境界に対応した折曲部が形成され、ま
たは、該第5の発明を構成する左側支持部と中心支持部
との境界線と、右側支持部と中心支持部との境界との双
方に対応したそれぞれの折曲部が少なくとも形成されて
なることを特徴とするものである。
【0021】この第7の発明に係るマットレスによれ
ば、各起伏動作によって位置ずれを生じたり、介護用ベ
ッドを構成する左側支持部と右側支持部との境界や、左
側支持部と中心支持部との境界と、右側支部と中心支部
との境界とは異なる部位に皺が形成されてしまい、介護
用ベッド本来の動作や機能が半減されてしまうことを有
効に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態に係
る介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマッ
トレスについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る介護用ベッド1に関して
詳細に説明する。
【0023】この介護用ベッド1は、図1に示すよう
に、後述するベッド本体2と、このベッド本体2を構成
する長方形状のフレーム上に載置されてなる支持板3と
を備えている。上記ベッド本体2は、2本の長尺水平杆
部4a,4bと、短尺水平杆部4c,4dと、両端が上
記長尺水平杆部4a,4bにそれぞれ固定されてなる第
1及び第2の中間杆部4e,4fとからなる長方形状の
フレーム4が構成要素とされている。そして、このフレ
ーム4を構成する上記長尺水平杆部4a,4bの両端に
は、図1に示すように、それぞれ下端には車輪5が配設
されてなる脚部6が固定されている。また、上記フレー
ム4の頭部側には、ヘッドボード7が固定され、足元側
にはフットボード8が固定されている。なお、上記脚部
6であって、ベッド本体2の足元側に設けられた2本の
脚部6,6間には足元側補助杆部9(図3参照)が固定
され、頭部側に設けられた2本の脚部6,6間には、頭
部側杆部10が固定されている。
【0024】そして、上述のように構成されたフレーム
4には、後述する支持板3の各構成要素を回動させ起伏
させる駆動機構が配設されている。この駆動機構は、図
2に示すように、ベッド本体2の中央よりもやや足元側
であって、該ベッド本体2の左側に配設された第1の駆
動装置11と、この第1の駆動装置11の右側に配設さ
れた第2の駆動装置12とが構成要素とされている。こ
れら第1及び第2の駆動装置11,12は、本実施の形
態においては、アクチュエータであり、先端に伸縮部1
1a,12aが形成されている。そして、この第1の駆
動装置11は、後端側が、前記足元側補助杆部9の左端
側に基端が固定された左支持杆13の先端により回動可
能に支持され、先端側は、基端側が上記第2の中間杆部
4fの左側に回動可能に配設された第1の左側リンク部
材15の先端に回動可能に支持されている。また、上記
第2の駆動装置12は、後端側は、上記足元側補助杆部
9の右端側に基端が固定された右支持杆14の先端によ
り回動可能に支持され、先端側は、基端側が上記第2の
中間杆部4fの右側に回動可能に配設された第1の右側
リンク部材16の先端に回動可能に支持されている。
【0025】そして、上記第1の左側リンク部材15の
先端側には、第2の左側リンク部材17の後端が回動可
能に連結され、この第2の左側リンク部材17の先端に
は、基端が前記第1の中間杆部4eの左側に回動可能に
固定された第3のリンク部材18の先端に回動可能に連
結されている。そして、この第3のリンク部材18の基
端には、第1の背上げアーム19の基端が固定されてい
る。一方、上記第1の右側リンク部材16の先端側に
は、第2の右側リンク部材20の後端が回動可能に連結
され、この第2の左側リンク部材20の先端には、基端
が前記第1の中間杆部4eの右側に回動可能に固定され
た第3の左側リンク部材21の先端に回動可能に連結さ
れている。そして、この第3の左側リンク部材21の基
端には、第2の背上げアーム22の基端が固定されてい
る。
【0026】したがって、上記第1の駆動装置11が駆
動し伸縮部11aが伸長されると、上記第1の左側リン
ク部材15と第2の左側リンク部材17と第3の左側リ
ンク部材18が協働して回動し、この結果、上記第1の
背上げアーム19が起立し、逆に上記伸縮部11aが収
縮すると、この第1の背上げアーム19は反対方向に駆
動する。同じように、上記第2の駆動装置12が駆動し
伸縮部12aが伸長されると、上記第1の右側リンク部
材16と第2の右側リンク部材20と第3の右側リンク
部材21が協働して回動し、この結果、上記第2の背上
げアーム22が起立し、逆に上記伸縮部12aが収縮す
ると、この第2の背上げアーム22は反対方向に駆動す
る。なお、上記第1の背上げアーム19は、後述する支
持板3を構成する左側支持部を起伏させる部材であり、
第2の背上げアーム22は、右側支持部を起伏させる部
材である。
【0027】なお、第1の中間杆部4eからこのベッド
本体2のやや頭部側には、第3の駆動装置23が配設さ
れている。この第3の駆動装置23も、本実施の態様で
は、前記第1及び第2の駆動装置11,12と同じよう
に、アクチュエータであり、先端には伸縮部23aを備
えている。但し、この第3の駆動装置23は、上記伸縮
部23aが、ベッド本体2の足元側に向いた状態で配設
されている。そして、この第3の駆動装置23は、基端
が前記頭部側杆部10のほぼ中央に固定された頭部側支
持杆24の先端に回動可能に支持され、また、上記伸縮
部23aは、基端が上記第1の杆部4eの中央に回動可
能に固定された第1の中央リンク部材25の先端に回動
可能に連結されている。そして、この第1の中央リンク
部材25の先端には、第2の中央リンク部材26の一端
が回動可能に連結され、さらに、この第2の中央リンク
部材26の他端には、第3の中央リンク部材27の先端
が回動可能に連結されている。そして、この第3の中央
リンク部材27の基端には、ベッド本体2の幅方向に配
設された回動軸28(図15及び図16参照)の中央に
固定されている。この回動軸28は、図示しない左右の
支持金具により回動可能に支持されたものである。そし
て、図2に示すように、この回動軸28の左側には、第
1の回動アーム29の基端が固定され、右側には、第2
の回動アーム30が固定されている。したがって、上記
第3の駆動装置23が駆動し、伸縮部23aが伸長され
ると、上記第1,第2及び第の中央リンク部材25,2
6,27と、上記回動軸28が回動し、それまで水平と
されていた第1及び第2の回動アーム29,30は徐々
に起立し、逆に伸縮部23aが縮小されると、これら第
1及び第2の回動アーム29,30は、水平となるよう
駆動する。
【0028】次に、上記ベッド本体2に載置され被介護
者を支持する支持板3について、説明する。この支持板
3は、本発明を構成する支持部であり、この実施の形態
では、図1及び図4に示すように、被介護者の膝からつ
ま先側を支持する足元側支持板部31と、この足元側支
持板部31の頭部側と連結部32を介して回動可能に連
結されてなり、被介護者の太腿の辺りを支持する太腿支
持板部33とを備えている。上記足元側支持板部31の
長さは、被介護者の足元から膝辺りまでの長さとなさ
れ、また、上記太腿支持板部33は、足元側支持板部3
1の長さよりも短い長さとされベッド本体2の頭部側の
左右両側には、切欠き部33a,33bが形成されてい
る。
【0029】また、この支持板3には、上記太腿支持板
部33に連結部34を介して固定板部35が回動可能に
連結されている。この固定板部35は、上記太腿支持板
部33側に底辺を有する二等辺三角形状に成形され、左
側の斜辺には、連結部36を介して左側回動板部37が
回動可能に連結され、右側の斜辺には、連結部38を介
して右側回動板部39が回動可能に連結されている。上
記左側回動板部37と右側回動板部39は、それぞれ直
角三角形状に成形されてなるものであり、該左側回動板
部37の左端は、上記太腿支持板部33の左端や足元側
支持板部31の左端の位置に対応し、右側回動板部39
の右端は、上記太腿支持板部33の右端や足元側支持板
部31の右端の位置に対応したものとされている。な
お、これら足元側支持板部31,太腿支持板部33,固
定板部35,左側回動板部37及び右側回動板部39
は、本発明を構成する下半身側支持板部であり、太腿支
持板部33と足元側支持板部31とは、本発明を構成す
る足側支持板部であり、さらに、上記固定板部35,左
側回動板部37及び右側回動板部39は、本発明を構成
する中間支持板部である。
【0030】そして、上記左側回動板部37の頭部側に
は、連結部40を介して左側支持板部41が回動可能に
連結され、上記右側回動板部39の頭部側には、連結部
42を介して右側支持板部43が回動可能に連結されて
いる。上記左側支持板部41の基端側の幅は、上記左側
回動板部37の幅と同一の幅となされ、頭部側にかけて
徐々に幅狭とされている。また、上記右側支持板部43
の基端側の幅は、上記右側回動板部39の頭部側の幅と
同一の幅となされ頭部側にかけて徐々に幅狭となされて
いる。そして、上記左側支持板部41と右側支持板部4
3との間には、中央支持板部44が配設されている。こ
の中央支持板部44は、ベッド本体2の足元側から頭部
側にかけて徐々に幅広となされた二等辺三角形状に成形
されてなるものであり、左側の斜辺には、連結部45を
介して上記左側支持板部41に回動可能に連結され、右
側の斜辺には、連結部46を介して上記右側支持板部4
3に回動可能に連結されている。なお、これら左側支持
板部41と右側支持板部43とは、本発明を構成する上
半身側支持板部であり、請求項1記載の発明を構成する
左側支持板部は、上記左側支持板部41と中央支持板部
44とを併せたものを指し、また、右側支持板部は、上
記右側支持板部43と中央支持板部44とを併せたもの
を指す。
【0031】また、上記左支持板部41の裏面であっ
て、前記第1の背上げアーム19の外周面が当接する位
置には、第1のローラ70が該第1の背上げアーム19
に転動可能に配設され、右側支持板部43の裏面であっ
て、前記第2の背上げアーム22の外周面が当接する位
置には、第2のローラ71が該第2の背上げアーム22
に転動可能に配設されている。また、前記太腿支持板部
33の裏面であって、前記第1の回動アーム29の外周
面が当接する位置に配設され該第1の回動アーム29に
転動可能となされた第3のローラ72と、前記第2の回
動アーム30の外周面が当接する位置に配設され該第2
の回動アーム30に転動可能となされた第4のローラ7
3が設けられている。
【0032】また、この実施の形態に係る介護用ベッド
1では、図1に示すように、上記左側支持板部41の左
端には、左側柵47が着脱可能に配設され、右側支持板
部43の右端には、右側柵48が着脱可能に配設されて
いる。なお、この左側側柵47と右側側柵48の上端の
足元側中途部には、それぞれ赤色となされた帯からなる
左側ターゲット47a又は右側ターゲット48aが取り
付けられている。これら右側及び左側ターゲット47
a,48aは、横たわっている被介護者が、この介護用
ベッド1を利用して起立しようとする場合において、後
に詳述するように、頭又は顔をこの左側ターゲット47
a,48aに近づけるようにすることにより、この介護
用ベッド1が有する機能が助けとなって、簡単にベッド
サイドに腰掛けた状態とすることができる。
【0033】また、図4に示すように、上記左側支持板
部41の左端の足元側であって、横たわった被介護者の
左手が届く位置には、左側グリップハンドル49が配設
されている。この左側グリップハンドル49は、左側支
持板部41の下面に上面が固定された支持部材50に基
端が回動可能に支持されてなるものであり、基端側中途
部においてやや折曲されており、先端側外周には、把持
部49aが固定されている。また、上記右側支持板部4
3の右端の足元側であって、横たわった被介護者の右手
が届く位置には、図6に示すように、右側グリップハン
ドル51が配設されている。この右側グリップハンドル
51は、右側支持板部43の下面に上面が固定された支
持部材52に基端が回動可能に支持されてなるものであ
り、着端側中途部においてやや折曲されており、先端側
外周には、把持部51aが固定されている。なお、これ
ら左側グリップハンドル49及び右側グリップハンドル
51の回動範囲は、後述する左スイッチ又は右スイッチ
を押圧することができる位置から約80度から90度の
範囲とされている。また、上記それぞれの把持部49
a,51aは、それぞれ回動可能とされている。そし
て、上記左グリップハンドル49と右グリップハンドル
51の先端上面には、後述するように、左側支持板部4
1や右側支持板部43が起立・回動した後にこれらを元
の状態に復帰させるために、前記第1の駆動装置11及
び第2の駆動装置12の駆動を開始するためのスイッチ
51b(左グリップハンドル49のスイッチは図示しな
い。)が設けられ、該左グリップハンドル49の基端側
には、先端が左側支持板部41の左側面に当接する図示
しない左スイッチが配設され、また、図5に示すよう
に、右グリップハンドル51の基端側には、先端が右側
支持板部43の右側面に当接する右スイッチ53が配設
されている。これらの左スイッチ又は右スイッチ53
は、後述するように、被介護者が左グリップハンドル4
9又は右グリップハンドル51を反時計回り方向又は時
計回り方向に回動させ、該左スイッチ又は右スイッチ5
3を左側支持板部41の左側面又は右側支持板部43の
右側面に押圧させた状態を維持することにより、水平と
なされている上記左側支持板部41及び右側支持板部4
3が徐々に起立・回動するよう、上記第1及び第2の駆
動装置11,12の駆動を開始させるものである。な
お、上記左グリップハンドル49を支持する支持部材5
0や右グリップハンドル51を支持する支持部材52
は、支持板3の長さ方向に取付位置が変更できるように
されている。すなわち、上記左側支持板部41の左端側
及び右側支持板部43の右端側には、複数の取付穴42
a(図5参照)が穿設されており、これらの取付穴42a
を適宜選択して各支持部材50,52を図示しないボル
トやネジなどの固定手段を用いて固定することにより、
その位置を変更することができる。このように、各支持
部材50,52の取付位置が変更できる構成とすること
により、身長や手の長さが被介護者に応じて異なる場合
であっても対応できる。
【0034】なお、この介護用ベッド1においては、上
述した各スイッチ(符号は省略する。)以外に、図1に
示すように、主に介護者が操作するスイッチパネル57
を備えている。このスイッチパネル57は、上記第1の
駆動装置11,第2の駆動装置12及び第3の駆動装置
23に図示しない制御装置を介して接続されてなるもの
であり、正面側には多数のスイッチ57a,57b,5
7c,57dが形成されている。これらのスイッチ(符
号は省略する。)の中には、被介護者が操作する上記左
グリップハンドル49に形成された図示しないスイッチ
又は右グリップハンドル51に形成されたスイッチ51
bが押圧されることによる動作と同じ動作をするスイッ
チや、被介護者により操作される上記左スイッチ又は右
スイッチ53が押圧されることによる動作と同じスイッ
チや、上記第3の駆動装置23の駆動を開始するスイッ
チを備えている。
【0035】また、上述したベッド本体2上の支持板3
上に載置されて使用されるマットレス60について説明
する。このマットレス60は、図1に示すように、カバ
ー61と、このカバー61内に収納されてなる下半身側
マット62と、上半身側マット63とから構成されてい
る。すなわち、この実施の形態に係るマットレス1は、
上半身側マット63と下半身側マット62とに2分割さ
れてなる。上記カバー61は、内部に収納される下半身
側マット62と上半身側マット61とを出し入れする図
示しない開口が形成され、この開口は図示しないファス
ナーにより開閉可能とされている。また、上記下半身側
マット62は、前記足元側支持板部31の足元側端部か
ら固定板部35の頭部側の頂点までの長さを有し、頭部
側の左側には、固定板部35の左側に形成された一方の
傾斜辺に対応して傾斜された左側端部62aを有し、右
側には、該固定板部35の右側に形成された他方の傾斜
辺に対応して傾斜された右側端部62bを有している。
すなわち、この下半身側マット62は、上記支持板3を
構成する足元側支持板部31と太腿支持板部33と固定
板部35上に載置されるものである。そして、この下半
身側マット62には、上記足元側支持板部31と太腿支
持板部33との境界位置に対応した第1の折曲部62c
が形成され、また、この第1の折曲部62cの頭部側中
途部には、該第1の折曲部62cに平行な第3の折曲部
62dが形成され、さらに頭部側には上記太腿支持板部
33と固定板部35との境界に対応した第3の折曲部6
2dが形成されている。
【0036】また、上記上半身側マット63は、図7に
示すように、足元側に上記下半身側マット62に形成さ
れた左側端部62aに対応した左側端部63aが形成さ
れ、右側には該下半身側マット62に形成された右側端
部62bに対応した右側端部63bが形成されている。
また、この上半身側マット63には、上記左側回動板部
37と左側支持板部41との境界と右側回動板部39と
右側支持板部43との境界に対応した第4の折曲部63
cと、この第4の折曲部63cに平行した第5及び第6
の折曲部63d,63eが形成され、さらに、上記左側
支持板部41と中央支持板部44との境界に対応した第
7の折曲部63fと、右側支持板部43と中央支持板部
44との境界に対応した第8の折曲部63gが形成され
ている。
【0037】以下、上述した実施の形態に係る介護用ベ
ッド1の動作乃至は使用方法について詳細に説明する。
先ず、図8に示すように、被介護者Hが上述したマット
レス60上に横たわっている状態から、例えば、被介護
者Hの右手により、上記右グリップハンドル51のグリ
ップ部51aが把持され、該右グリップハンドル51に
形成された右スイッチ53が押圧されると、前記第1の
駆動装置11と第2の駆動装置12は同期して駆動を開
始する。なお、このように駆動が開始された後の上記第
1の駆動装置11の駆動スピードは、第2の駆動装置1
2の駆動スピードよりも速いものとされている。このよ
うに、第1及び第2の駆動装置11,12が駆動される
と、上半身側支持板部である左側支持板部41と中央支
持板部44と右側支持板部43とは、連結部40及び連
結部42を介して徐々に起立されるとともに、駆動スピ
ードの速い第1の第1の駆動装置11により、左側支持
板部41と中央支持板部44とは、連結部46を介して
右側支持板部43との関係において、図9に示すよう
に、谷折れの状態とされる。また、この状態において
は、左側支持板部41の足元側に連結された左側回動板
37は、連結部36において谷折れの状態とされるとと
もに、該左側回動板37と左側支持板部41とは山折れ
の状態とされる。なお、この介護用ベッド1を構成する
左側支持板部41,中央支持板部44,右側支持板部4
3が上述した動作をする際には、支持板2上に載置され
たマットレス60の上半身側マット63は、該上半身側
マット63に形成された第4の折曲部63c,第5及び
第6の折曲部63d,63e,第7の折曲部63f及び
第8の折曲部63gにおいてそれぞれ折り曲げられる。
【0038】なお、右側支持板部43が図9に示す状態
となるよう駆動される駆動機構の動作を説明すると、図
10に示すように、第2の駆動装置12の伸縮部12a
が伸長され、これに伴い、前記第1の右側リンク部材1
6は、図10中時計回り方向に回転し、この第1の右側
リンク部材16の回転により、第2の右側リンク部材2
0は頭部側に移動させられ、この第2の右側リンク部材
20の移動により、第3の右側リンク部材21が時計回
り方向に回転し、この第3の右側リンク部材21の回転
により、第2の背上げアーム22が第2のローラ71に
当接し該第2のローラ71は第2の背上げアーム22の
外周面により転動しながら、該第2のローラ71が固定
されている右側支持板部43は連結部42を介して起立
される。また、左側支持板部41が図9に示す状態とな
るよう駆動される駆動機構の動作を説明すると、図11
に示すように、第1の駆動装置11の伸縮部11aが伸
長され、これに伴い、前記第1の左側リンク部材15
は、図11中時計回り方向に回転し、この第1の左側リ
ンク部材15の回転により、第2の左側リンク部材17
が頭部側に移動させられ、この第2の左側リンク部材1
7の移動により、第3の左側リンク部材18が時計回り
方向に回転し、この第3の左側リンク部材18の回転に
より、第1の背上げアーム19が第1のローラ70に当接
し該第1のローラ70は第1の背上げアーム19の外周面
により転動しながら、該第1ローラ70が固定されてい
る左側支持板部41は連結部40を介して起立される。
なお、こうした動作に伴う中央支持板部44と左側回動
板37の動作は前述した通りである。
【0039】また、こうした介護ベッド1の一連の動作
により、被介護者Hは、図8に示すように、横たわって
いる状態から徐々に起立されるとともに、左側支持板部
41と中央支持板部44と左側回動板37の起立動作に
より、徐々に右側に姿勢が変更される。なお、被介護者
Hは、図8に示す状態から、右グリップハンドル51の
右スイッチ53を押圧し、該グリップハンドル51を手
前に近づけるように右腕で力を作用させるとともに、図
12に示すように、前記右側側柵48取り付けられた赤
色の右側ターゲット48aに頭を近づけようとすること
により、この介護用ベッド1の動作に助けられながら、
上半身を起立させて行くと、徐々に身体の重心は腰乃至
は臀部の右側近傍に移動して図13に示す状態とするこ
とができる。このように被介護者Hの身体が横たわって
いる状態から徐々に起立し姿勢が少しずつ変化すること
に伴い、右グリップハンドル51も自然に回転する。そ
して、図13に示す状態においては、腰乃至は臀部の右
側を支点として足を介護用ベッド1の右側に移動させ該
支点を中心に回転し易くなっている。そこで、この支点
を中心に体全体の向きを変えると、最終的に被介護者H
は、図14に示すように、この介護用ベッド1の右側の
ベッドサイドに腰掛けた状態となる。また、この被介護
者Hが、このように右側のベッドサイドに腰掛けた状態
から、例えば、図示しない車椅子に乗り移る場合や立ち
上がろうとする場合においては、それまで把持していた
右グリップハンドル51から右側柵48に手を移し変え
ることも可能である。或いは、この右グリップハンドル
51をそのまま把持した状態で、該右グリップハンドル
51の先端側がベッド本体2の幅方向に向くよう回動さ
せた上で自己の体重をかけることにより、容易に且つ安
全に車椅子などに乗り換えることができる。
【0040】なお、上述した介護用ベッド1の動作は、
右グリップハンドル51に形成された右スイッチ53を
操作した場合の動作であり、被介護者Hが左側のベッド
サイドに腰掛けたい場合には、左グリップハンドル49
を把持し該左グリップハンドル49に形成された図示し
ない左スイッチ53を押圧操作することにより、右側支
持板部43と中央支持板部44とが左側支持板部41よ
りも大きく回動し、被介護者Hは、左側のベッドサイド
に腰掛けることができる。このときにおいても、被介護
者Hが、左側柵47に取り付けられた赤色の左側ターゲ
ット47aに頭を近づけようとすることにより、この介
護用ベッド1の動作に助けられながら、簡単に行うこと
ができる。
【0041】また、被介護者Hが、この介護用ベッド1
の例えば右側のベッドサイドに腰掛けた状態から、再び
横たわる場合には、図9に示す状態となされた支持板2
にもたれた上で、前記左グリップハンドル49又は右グ
リップハンドル51の先端に形成されたスイッチ49
b,51bを押圧する。こうした操作により、図9に示
す状態とされていた介護用ベッド1は、図3及び図8に
示す状態に復帰する。
【0042】また、上述したこの介護用ベッド1の使用
方法は、被介護者Hが自身でこの介護用ベッド1を操作
する場合であるが、この介護用ベッド1では、図1に示
すスイッチパネル57に形成された各スイッチ57a,
57b,57c,57dを利用することにより、介護者
などにより、この介護用ベッド1を以下のように動作さ
せることができる。すなわち、スイッチ57aの一端側
を押圧操作することにより、前述したように、横たわっ
ていた被介護者Hが右側のベッドサイドに腰掛けること
ができるよう導く動作がなされ、該スイッチ57aの他
端を押圧操作することにより、元の状態に復帰させる動
作がなされる。また、スイッチ57bの一端側を押圧操
作することにより、横たわっていた被介護者Hが左側の
ベッドサイドに腰掛けることができるよう導く動作がな
され、該スイッチ57bの他端を押圧操作することによ
り、元の状態に復帰させる動作がなされる。また、スイ
ッチ57cの一端側を押圧操作することにより、脚を曲
げることができ、該スイッチ57cの他端側を押圧操作
することにより、曲げられた脚をもとの状態に戻すこと
ができる。
【0043】なお、このスイッチ57cの一端側を操作
した場合について、更に説明すると、図15に示すよう
に、支持板2が水平となされた状態において、介護者な
どにより、上記スイッチ57bの一端が押圧操作される
と、前記第3の駆動装置23の駆動が開始され、該第3
の駆動装置23の伸縮部23aが伸長される。この伸縮
部23aの伸長により、第1の中央リンク部材25は、
図15中反時計回り方向に回転するとともに、第2の中
央リンク部材26は、足元側に移動し、この第2の中央
リンク部材26の移動に伴い、回動軸28が反時計回り
方向に回転する。この回動軸28の回転に伴い、それま
で水平とされていた第1及び第2の回動アーム29,3
0は徐々に起立する。この結果、図16に示すように、
前記太腿支持板部33は、連結部34を介して足元側が
徐々に高くなるよう起立し、この太腿支持板部33の起
立動作により、足元側支持板部31の頭部側が高くなる
よう連結部32を介して回動する。なお、このスイッチ
57cの他端側を押圧すると、第3の駆動装置23が駆
動して上記伸縮部23aが縮小され、図16に示す状態
から、図16に示す状態に復帰する。
【0044】また、上記スイッチパネル57に形成され
たスイッチ57dの一端側を押圧すると、上記第1及び
第2の駆動装置11,12の駆動が開始し、同じスピー
ドで駆動を継続する。これら第1及び第2の駆動装置1
1,12の駆動により、左側支持板部41と、中央支持
板部44と右側支持板部43とは、連結部40,42を
介して一体的に起立する。したがって、こうした介護用
ベッド1の動作により、それまで横たわっていた被介護
者の上半身は起立される。また、このように起立した状
態において、上記スイッチ57dの他端側を押圧する
と、再び上記第1及び第2の駆動装置11,12が駆動
を開始し、上記左側支持板部41,中央支持板部44及
び右側支持板部43は、元の状態に復帰する。
【0045】したがって、上述した実施の形態に係る介
護用ベッド1によれば、左側支持板部41と中心支持板
部44とを併せた形状が、被介護者Hの足元側から頭部
側にかけて徐々に幅広とされるよう該中心支持板部44
と右側支持板部43との境界が傾斜してなるとともに、
右側支持板部43と中心支持板部44とを併せた形状
が、被介護者Hの足元側から頭部側にかけて徐々に幅広
となるよう該中心支持板部44と右側支持板部43との
境界が傾斜してなることから、該左側支持板部41及び
中心支持板部44若しくは右側支持板部43及び中心支
持板部44は、右側支持板部43又は左側支持板部41
よりも大きく回動する。したがって、被介護者Hが、支
持板3の中心よりも左側又は右側に横たわっている場合
であっても、確実に右側又は左側のベッドサイドに腰掛
けることができるように導くことができる。
【0046】特に、この介護用ベッド1では、上半身側
支持板部を、左側支持板部41と中心支持板部44と右
側支持板部43とに分割し、左側支持板部41が大きく
回動する場合は、該左側支持板部41と一体的に中心支
持板部44も回動し、右側支持板部43が大きく回動す
る場合には、該右側支持板部43と一体的に中心支持板
部44も回動することから、左右どちらのベッドサイド
でも被介護者Hの任意の側に腰掛けることができるよう
動作させることができる。また、この介護用ベッド1で
は、被介護者Hが横たわった状態から起立する状態を経
て身体の向きを変更させ、さらに立ち上がる場合に使用
される左グリップハンドル49及び右グリップハンドル
51を備え、さらにこれらの(左右)グリップハンドル
49,51は、基端側を中心に回動可能とされているこ
とから、上述した一連の動作中に変更される手の位置や
力を作用させる方向に最も適した位置に変更できる。し
たがって、この介護用ベッド1によれば、極めて操作性
がよく、介護者の作業を効率良く低減することができる
ばかりではなく、被介護者Hの機能回復にも十分寄与す
ることができる。
【0047】また、上述した介護用ベッド1に使用され
るマットレス60によれば、介護用ベッド1の動作によ
り、位置ずれを生じたり、該介護用ベッド1の動作を減
することがなく、また、不規則な皺が発生することを防
止することができる。特に、このマットレス60では、
上半身側マット62と下半身側マット63とに分割され
ているとともに、上半身側支持板部の起伏動作により最
も折曲される部位が、該上半身側マット62と下半身側
マット63との分割部位であることから、例えば、該マ
ットレスを一体成形し、当該部位に深い溝を形成し、そ
の上に横たわる被介護者Hに対して該溝による違和感を
生じさせる危険性を有効に防止することができる。ま
た、この実施の形態に係るマットレス60では、上述の
ように、上半身側マット62と下半身側マット63とに
分割されていることから、汚損された場合の交換作業時
においても簡単となり、介護者の介護をより軽減するこ
とができる。なお、上述したマットレス60では、上半
身側マット62と下半身側マット63とをそれぞれ別体
としたが、材料に応じて、一体成形したものであっても
良く、さらに、それぞれ別体とした場合においても、上
述したように、カバー61内に収納するのではなく、上
半身側マット62と下半身側マット83とをそれぞれ図
示しない別のカバーに収納しても良い。このように、上
半身側マット62と下半身側マット83とを別々のカバ
ーに収納することにより、一層、介護用ベッド1の動作
に対応することが可能となる。
【0048】なお、前記第1の実施の形態に係る介護用
ベッド1では、支持板3の左側には左側柵47を設け、
右側には右側柵48を設け、前記左グリップハンドル4
9や右グリップハンドル51は、これら左側柵47や右
側柵48とは別個にそれぞれ配設したが、本発明を構成
するグリップは、図18に示すグリップ70や図19に
示すグリップ71のように、(左)側柵47に配設され
たものであっても良い。すなわち、図18に示すグリッ
プ70は、側柵47の足元側に配設された回動枠部70
aと、グリップ部70bとから構成されている。この回
動枠部70aは、側柵47に設けられた管部47dに挿
通され先端は該管部47dの下方に形成された有底の円
筒部47e内に挿入されてなる挿通管部70cと、この
挿通管部70cの上端から水平方向に折曲されてなる上
部水平管部70dと、この上部水平管部70dの先端か
ら下方に折曲され上記挿通管部70cと平行となされた
垂直管部70eと、この垂直管部70eの下端から挿通
管部70cの下端側に折曲されてなる下部水平管部70
fとから構成されている。また、上記グリップ部70b
は、一端が上記挿通管部70cの中途部であって上記側
柵47に設けられた管部47dと円筒部47eとの間に
露出されている部位に固定され他端は、上記上部水平管
部70dに固定されてなり傾斜してなる傾斜管部70g
と、この傾斜管部70gの中途部に取り付けられてなる
とともに回動可能とされたグリップ本体70hとから構
成されている。なお、このグリップ70においても、回
動枠部70aの回動範囲は、横たわっている被介護者H
が把持される位置から約80度から90度回動可能な範
囲とされている。
【0049】また、図19に示すグリップ71は、側柵
47に設けられた管部47dに挿通され先端は該管部4
7dの下方に形成された有底の円筒部47e内に挿入さ
れてなる挿通管部71aと、この挿通管部71aの上端
から水平方向に折曲されてなる水平管部71bと、この
水平管部71bの先端から斜めに折曲され先端は、上記
側柵47に設けられた管部47dと円筒部47eとの間
に露出されている部位に固定されてなる傾斜管部71c
と、この傾斜管部71cの中途部に取り付けられてなり
回動可能となされたグリップ本体71dとから構成され
ている。なお、このグリップ71おいても、その回動範
囲は、横たわっている被介護者Hが把持される位置から
約80度から90度回動可能な範囲とされている。
【0050】上述した各グリップ70,71によれば、
各グリップ70,71は、各挿通管部70c,71aを
中心に回動可能であるばかりではなく、何れもグリップ
本体70h,71dは、下端側にかけて、被介護者Hと
頭部側に近づくように傾斜されてなることから、被介護
者Hが横たわっている状態から前述したように上半身を
起立し且つ身体の向きを左側のベッドサイドや右側のベ
ッドサイドに腰掛けることができるように変更する場合
には、極めて使い勝手が良いものとなる。
【0051】因みに、従来では、図17に示す側柵73
が製造販売されている。この側柵73は、側柵本体74
に補助側柵75が回動可能に配設されたものであり、こ
の補助側柵75は、側柵本体74に設けられた有底管部
74aに挿通されてなる挿通管部75aと、この挿通管
部75aの上端から水平方向に折曲されてなる上部水平
管部75bと、この上部水平管部75bの先端から下方
に折曲され上記挿通管部75aと平行となされた垂直管
部75cと、この垂直管部75cの下端から有底管部7
4aの下端側に折曲されてなる下部水平管部75dとか
ら構成されている。しかしながら、こうした補助側柵7
5では、被介護者Hが横たわっている状態から起立しよ
うとする場合も、またある程度起立した後に身体の向き
を介護ベッド76のベッドサイドに変更しようとする場
合においても、極めて使い勝手が悪い。
【0052】上述した図18又は図19に示すグリップ
70,71によれば、上述した従来の側柵73が有する
課題を有効に解決することができ、前述したように、被
介護者Hが横たわっている状態から前述したように上半
身を起立し且つ身体の向きを左側のベッドサイドや右側
のベッドサイドに腰掛けることができるように変更する
場合、極めて使い勝手が良いものとなる。
【0053】また、上述した実施の形態に係る介護用ベ
ッド1では、被介護者Hは、右側及び左側のベッドサイ
ドの両方に腰掛けることができるように、横たわってい
る被介護者Hを導くことができるように構成されたもの
であるが、本発明は、必ずしもこの第1の実施の形態に
係る介護用ベッド1のように構成する必要はなく、例え
ば、上記左側支持板部41と中央支持板部44とを一体
とした図示しない左側支持板部と、上記右側支持板部4
3とを構成要素とし、または、上記右側支持板部43と
中央支持板部44とを一体とした図示しない右側支持板
部と上記左側支持板部41とを構成要素としたものであ
ってもよい。こうした構成とすることにより、上記図示
しない左側支持板部又は右側支持板部は、被介護者Hの
足元側から頭部側にかけて幅が広いものとなり、確実に
被介護者Hを右側又は左側のベッドサイドに腰掛けるこ
とができるように導くことができる。
【0054】また、上述した実施の形態に係る介護用ベ
ッド1では、左側支持板部41の左端には、左側柵47
が、また、右側支持板部43の右端には、右側柵48
が、それぞれ着脱可能に配設されていることから、該左
側支持板部41や右側支持板部43の回動に伴いこれら
左側柵47や右側柵48も回動する。したがって、左側
支持板部41又は右側支持板部43が、右側支持板部4
3又は左側支持板部41よりも大きく回動した場合であ
っても、被介護者Hがこの介護用ベッド1の右側又は左
側に脱落してしまう危険性を有効に防止することができ
るとともに、被介護者Hの心理的不安を解消することが
できる。
【0055】なお、上記実施の形態に係る介護用ベッド
1においては、左側柵47や右側柵48は、左側支持板
部41や右側支持板部43に取り付けられているが、本
発明では、必ずしもこうした構成を採用しなければなら
ないことはなく、これら左側柵47や右側柵48は、従
来の介護用ベッドのように、ベッド本体2を構成するフ
レーム4に取り付けられているものであっても良い。但
し、従来の介護用ベッドでは、左側柵や右側柵は、ベッ
ド本体を構成するフレームに着脱自在に取り付けられて
いたが、介護用ベッドの機能として、被介護者を起伏さ
せたり、或いは更に上記実施の形態に係る介護用ベッド
1のように、左側支持板部41や右側支持板部43が、
右側支持板部43又は左側支持板部41よりも大きく回
動することによって、被介護者Hの向きを変更する機能
を有するものでは、介護用ベッドの駆動により、被介護
者が右側又は左側に転倒又は脱落する可能性を否定しえ
ず、またはその心理的不安を解消できない。上記実施の
形態に係る介護用ベッド1においては、左側柵47や右
側柵48が、支持板3(を構成する左側支持板部41や
右側支持板部43)に着脱自在に取り付けられているこ
とから、こうした危険性や不安を解消することができ
る。
【0056】また、本発明は、例えば、図20に示す介
護用ベッド80のように、横たわっている状態から左側
のベッドサイドのみに腰掛けることができるように導く
構成とされたものであっても良い。
【0057】すなわち、この図20に示す介護用ベッド
80は、第2の実施の形態に係るものであり、被介護者
Hを支持する支持板81は、該被介護者Hの足元側を支
持する足元側支持板部82と、この足元側支持板部82
に図示しない連結部を介して回動可能に連結され該被介
護者Hの太腿の辺りを支持する太腿支持板部83と、こ
の太腿支持板部83に図示しない連結部を介して回動可
能に連結された固定板部84と、この固定板部84に図
示しない連結部を介して回動可能に連結された回動板部
85と、この回動板部85に図示しない連結部を介して
回動可能に連結された左側支持板部86と、足元側は上
記固定板部84に図示しない連結部を介して回動可能に
連結されてなるとともに、左側は上記左側支持板部86
に図示しない連結部を介して回動可能に連結されてなる
右側支持板部87とから構成されている。
【0058】上記足元側支持板部82と、太腿支持板部
83とは、前記第1の実施の形態に係る介護用ベッド1
を構成する足元側支持板部31や太腿支持板部33とほ
ぼ同一の構成である。また、上記固定板部84と回動板
部85は、請求項2記載の発明を構成する中間支持板部
であり、この中間支持板部としての固定板部84と回動
板部85とは、全体としてこの介護用ベッド80の幅方
向に長さを有する長方形状に成形されており、該回動板
部85の被介護者Hの頭部側の長さは、この介護用ベッ
ド80の幅の半分の長さよりも長尺とされている。ま
た、上記左側支持板部86の足元側の幅は、上記回動板
部85の頭部側の幅と同じ幅とされ、頭部側にかけて徐
々に幅が狭くされている。すなわち、この第2の実施の
形態に係る介護用ベッド80では、左側支持板部86と
右側支持板部87との境界線は、被介護者Hの足元側か
ら頭部側にかけて徐々に幅が狭くされてなるとともに、
該左側支持板部86の足元側の幅は、支持板81の幅を
2等分した一方の長さよりも長い幅とされている。一
方、この左側支持板部86の左側に連結部を介して連結
された上記右側支持板部87は、被介護者Hの足元側か
ら頭部側にかけて徐々に幅が広いものとされている。
【0059】そして、上述のように構成された左側支持
板部86の下面には、図21に示すように、第1のロー
ラ88が配設され、また、右側支持板部87の下面に
は、第2のローラ89が配設されている。そして、この
第2の実施の形態に係る介護用ベッド80では、上記第
1のローラ88は固定されてなる一方、第2のローラ8
9は、該第1のローラ88の側方から頭部側にスライド
等の図示しない手段により、移動可能とされている。す
なわち、第2のローラ89は、図21に示すように、実
線で示す位置から二点鎖線で示す位置までの間に亘って
スライド等の図示しない手段により、位置を変更するこ
とができるようにされている。
【0060】また、この介護用ベッド80を構成する支
持板81の下方には、上述した回動板部85、左側支持
板部86及び右側支持板部87を駆動させる駆動機構が
設けられている。この駆動機構は、図21に示すよう
に、上記支持板81の頭部側の下側に配設された駆動装
置90と、先端が、この駆動装置90を構成する伸縮部
90aの先端に回動可能に支持されてなる回動部材91
と、この回動部材91の基端が固定され、両端はベッド
本体(符号は省略する。)を構成するフレーム92,9
2に回動可能に支持された回動軸93とを備えている。
そして、この回動軸93の左端側には、上記第1のロー
ラ88に当接し該第1のローラ88が転動する左側回動
体94が固定されている。また、上記回動軸93の右端
側には、上記第2のローラ89に当接し該第2のローラ
89が転動する左側回動体95が固定されている。上記
左側回動体94及び右側回動体95は、少なくとも、上
記第2のローラ89の移動可能長さよりも長いものとな
され、この第2の実施の形態に係る介護用ベッド80に
おいては、何れも同一の形状に成形されている。
【0061】したがって、この介護用ベッド80によれ
ば、駆動装置90を駆動させ、図22に示すように、そ
れまで伸長されていた伸縮部90aを縮小させると、上
記回動部材91は、図22中反時計回り方向に回転し、
この回動部材91の回転により、上記回動軸93は図1
9中反時計回り方向に回転し、同時に上記左側回動体9
4と右側回動体95は、同期して反時計回り方向に回転
する。そして、上記右側支持板部87の下面に配設され
た第2のローラ89が、回動軸93よりも遠い位置に設
定されている場合には、先ず、左側回動体94の外周面
と第1のローラ88とが当接し、これによって左側支持
板部86が起立し始める。なお、この左側支持板部86
の起立動作に伴い、回動板部85も起立し始める。そし
て、更に回動軸93が回動すると、次いで、上記右側回
動体95の外周面と第2のローラ89とが当接し、これ
によって右側支持板部87が起立し始める。こうした一
連の動作により、支持板81は、図22及び図23に示
すように、左側支持板部86は、起立されるとともに右
側支持板部87よりも大きく回動され、3次元の動作が
行われる。
【0062】なお、上記第2のローラ89を、上記回動
軸93方向に近づけ、第1のローラ88と並ぶ位置に変
更すると、図24に示すように、左側支持板部86と右
側支持板部87とは、同じ速度で回動し、所謂2次元の
動作が行われる。
【0063】このように、第2の実施の形態に係る介護
用ベッド80によれば、単一の駆動装置90により、横
たわっている被介護者Hを起立させるとともに、本例で
は、右側に身体の向きを変更させ、右側のベッドサイド
に腰掛けることができるように導くことができるので、
駆動機構を簡易且つ安価なものとすることができる。特
に、この介護用ベッド80では、第2のローラ89を回
動軸93方向又はその逆方向に移動させることができ、
支持板81を3次元の動作と2次元の動作との双方が可
能となるよう適宜変更することができるので、一層使い
勝手の良いものとすることができる。
【0064】なお、上記第2の実施の形態に係る介護用
ベッド80においては、上記左側支持板部86が右側支
持板部87よりも大きく回動することができるように構
成したが、右側支持板部87が左側支持板部86よりも
大きく回動するように構成しても良い。また、第2のロ
ーラ89は、第1のローラ88と並ぶように移動するこ
とができず、図21及び図22において二点鎖線で示す
位置で固定されたものであっても良い。さらに、この介
護用ベッド80では、左側回動体94と右側回動体95
とが何れも同一形状とされているが、例えば、被介護者
Hが左側のベッドサイドに腰掛けることができるよう
に、左側支持板部86よりも右側支持板部87が大きく
回動するように構成するため、第1のローラ88と第2
のローラ89とは支持板81の幅方向に並んだ状態で配
設し、左側回動体94と右側回動体95との外形形状を
それぞれ異なる形状に成形し、該右側支持板部87が左
側支持板部86よりも速い速度で回動するようにされた
ものであっても良い。
【0065】
【発明の効果】前述した本発明の各実施の形態の説明か
らも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)で
は、左側支持部又は右側支持部の幅が足元側から頭部側
にかけて幅が広いことから、被介護者が支持部の中心に
横たわっておらず、該支持部の中心よりもやや右側又は
左側に横たわっている場合であっても、左側支持部又は
右側支持部の起立動作により、左肩辺り又は右肩辺りが
右側又は左側に傾斜され、確実に右側又は左側に被介護
者の身体が回転されるよう導くことができる。
【0066】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
では、上記第1の発明とは反対に、左側支持部と右側支
持部との境界は、該左側支持部又は右側支持部が被介護
者の足元側から頭部側にかけて徐々に幅が狭くなるよう
に形成されてなるとともに、該左側支持部又は右側支持
部の足元側の幅は、上記支持部の幅を2等分した長さよ
りも長い幅とされてなることから、左側支持部又は右側
支持部の起伏動作によって、被介護者の腰又はそのやや
上方が、この介護用ベッドの右側又は左側に傾斜され、
この結果、上記第1の発明のように、確実に右側又は左
側に被介護者の身体が回転されるよう導くことができ
る。
【0067】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
では、幅が広い左側支持部又は右側支持部には、回動部
が連結され、該左側支持部又は右側支持部の起立動作に
より、この回動部は、第3の連結部を介して起立される
ことから、この回動部の起立により被介護者の腰の辺り
をも回転させることができる。また、こうした構成を採
用することにより、上記左側支持部又は右側支持部の下
端を下半身側支持部と連続させることができる。
【0068】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
においても、第3の発明と同じように、回動部の起立に
より被介護者の腰の辺りをも回転させることができる。
また、こうした構成を採用することにより、上記左側支
持部又は右側支持部の下端を下半身側支持部と連続させ
ることができる。特に、この第4の発明では、左側支持
部又は右側支持部の足元側は、幅が広いものとされてい
るので、回動部の起立により、さらに確実に被介護者の
腰の辺りを右側又は左側に回転させることができる。
【0069】また、第5の発明(請求項5記載の発明)
では、被介護者が、支持部上において横たわっている状
態から、起立し、例えば、右側に姿勢を変更しベッドの
右サイドに腰掛けたい場合には、左側支持部と中心支持
部とを一体的に右支持部よりも大きく回動するように駆
動機構を駆動させればよく、逆に、左側に姿勢を変更し
ベッドの左サイドに腰掛けたい場合には、右側支持部と
中心支持部とを一体的に左側支持部よりも大きく回動す
るよう駆動させればよい。すなわち、この第8の発明に
よれば、介護用ベッドが設置された部屋の環境や、被介
護者の身体的機能、或いは、該被介護者の意思によっ
て、横たわっている状態から左右のベッドサイドの何れ
にも腰掛けることができるよう導くことができる。
【0070】また、第6の発明(請求項6記載の発明)
では、支持部の左側及び/又は右側には、被介護者の起
伏時に把持するハンドルが配設されているので、この又
はこれらのハンドルを起伏時に被介護者が把持すること
により、前記発明に係る介護用ベッドに比べ、よりベッ
ドサイドに腰掛ける動作が簡単になるとともに、このハ
ンドルを被介護者が使用することにより、起伏時におい
てリハビリテーションの効果を期待することができる。
特に、この発明を構成するハンドルは、中途部において
折曲され、被介護者の起伏動作に伴って基端側の軸周り
方向に回動可能とされてなるとともに、上記把持部も回
動可能とされている。したがって、被介護者が、横たわ
っている状態から上半身支持部の回動により徐々に上半
身を起立させる際、上記左側支持部又は右側支持部(請
求項5記載の発明においては、左側支持部及び中心支持
部又は右側支持板及び中心支持部)の回動に助けられな
がら、腰の右側又は左側辺りを中心に身体の向きを右側
又は左側に変更しベッドサイドに腰掛ける際において、
被介護者の最も使い勝手の良い位置に変更することがで
きる。すなわち、被介護者は、横たわっている状態から
上半身支持部の回動により徐々に上半身を起立させる際
には、このハンドルを手前に引き易い位置とし、腰の右
側又は左側辺りを中心に身体の向きを右側又は左側に変
更しベッドサイドに腰掛ける際には、その動作をし易い
位置に、該ハンドルの位置を変更することができる。
【0071】また、第7の発明(請求項7記載の発明)
によれば、各起伏動作によって位置ずれを生じたり、介
護用ベッドを構成する左側支持部と右側支持部との境界
や、左側支持部と中心支持部との境界と、右側支持部と
中心支持部との境界とは異なる部位に皺が形成されてし
まい、介護用ベッド本来の動作や機能が半減されてしま
うことを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1実施の形態に係る介護用ベッド及び
この介護用ベッドに使用されるマットレスを示す斜視図
である。
【図2】図1に示す介護用ベッドの駆動機構を示す平面
図である。
【図3】図1に示す介護用ベッドの側面図である。
【図4】図1に示す介護用ベッドの平面図である。
【図5】右グリップハンドルの取付状態を示す斜視図で
ある。
【図6】図1に示す介護用ベッドの右側の構成を拡大し
て示す斜視図である。
【図7】図1に示すマットレスを構成する下半身側マッ
トと上半身側マットを示す斜視図である。
【図8】図1に示す介護用ベッド及びマットレスを使用
した被介護者は横たわっている状態において、右グリッ
プハンドルを把持した状態を示す斜視図である。
【図9】図8に示す状態から左側支持板部と右側支持板
部と左回動板が回動した後の状態を示す斜視図である。
【図10】起立した右側支持板部の駆動機構の状態を示
す被介護用ベッドの右側面図である。
【図11】起立した左側支持板部の駆動機構の状態を示
す被介護用ベッドの右側面図である。
【図12】横たわっている状態から起立する状態におけ
る被介護者の動作を正面側から示す模式図である。
【図13】被介護者が介護用ベッドにより上半身が起立
されるとともにやや右側に向きが変更された状態を背面
側から示す模式図である。
【図14】被介護者が右側のベッドサイドに腰掛けた状
態を示す平面図である。
【図15】第3の駆動装置により駆動される駆動機構を
示す介護用ベッドの右側断面図である。
【図16】図15に示す状態から第3の駆動装置が駆動
した後の状態を示す介護用ベッドの右側断面図である。
【図17】従来の側柵の構成を示す斜視図である。
【図18】グリップの他の例を示す斜視図である。
【図19】グリップの更に他の例を示す斜視図である。
【図20】第2の実施の形態に係る介護用ベッドを示す
斜視図である。
【図21】図20に示す介護用ベッドの駆動機構を示す
底面図である。
【図22】図21に示す介護用ベッドの駆動機構を示す
側面図である。
【図23】図20に示す状態における介護用ベッドの駆
動機構の状態を示す斜視図である。
【図24】図20に示す左側支持板部と右側支持板部と
が同時に起立した状態における介護用ベッドの駆動機構
の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 介護用ベッド 3 支持板 11 第1の駆動装置 12 第2の駆動装置 19 第1の背上げアーム 22 第2の背上げアーム 35 固定板部 37 左回動板部 39 右回動板部 41 左側支持板部 43 右側支持板部 44 中心支持板部 49 左グリップハンドル 51 右グリップハンドル 60 マットレス 62 下半身側マット 63 上半身側マット 63c,63f,63g 折曲部 80 介護用ベッド 84 固定板部 85 回動板部 86 左側支持板部 87 右側支持板部 88 第1のローラ 89 第2のローラ 90 駆動装置 93 回動軸 94 左側回動体 95 右側回動体 H 被介護者

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被介護者を支持する支持部と、 この支持部を起伏駆動させる駆動機構と、を備え、 上記支持部には、被介護者の上半身側を支持する上半身
    側支持部を備えてなるとともに、この上半身側支持部
    は、被介護者の上半身を支持する左側支持部と、この左
    側支持部に連結部を介して回動可能に連結されてなる右
    側支持部とを少なくとも備え、この左側支持部と右側支
    持部との境界は、該左側支持部又は右側支持部が被介護
    者の足元側から頭部側にかけて徐々に幅が広くなるよう
    に形成されてなるとともに、該左側支持部又は右側支持
    部の頭部側の幅は上記支持部の幅を2等分した長さより
    も長い幅とされてなり、上記駆動機構の駆動により、該
    足元側から頭部側にかけて幅の広い左側支持部又は右側
    支持部は、右側支持部又は左側支持部よりも大きく起立
    し、この起立動作に伴い該幅の広い左側支持部又は右側
    支持部は、上記連結部を介して被介護者の右側又は左側
    に回動されるよう構成されてなることを特徴とする介護
    用ベッド。
  2. 【請求項2】 被介護者を支持する支持部と、 この支持部を起伏駆動させる駆動機構と、を備え、 上記支持部には、被介護者の上半身側を支持する上半身
    側支持部を備えてなるとともに、この上半身側支持部
    は、被介護者の上半身を支持する左側支持部と、この左
    側支持部に連結部を介して回動可能に連結されてなる右
    側支持部とを少なくとも備え、この左側支持部と右側支
    持部との境界は、該左側支持部又は右側支持部が被介護
    者の足元側から頭部側にかけて徐々に幅が狭くなるよう
    に形成されてなるとともに、該左側支持部又は右側支持
    部の足元側の幅は、上記支持板の幅を2等分した長さよ
    りも長い幅とされてなり、上記駆動機構の駆動により、
    該足元側から頭部側にかけて幅の狭い左側支持部又は右
    側支持部は、右側支持部又は左側支持部よりも大きく起
    立し、この起立動作に伴い該幅の狭い左側支持部又は右
    側支持部は、上記連結部を介して被介護者の右側又は左
    側に回動されるよう構成されてなることを特徴とする介
    護用ベッド。
  3. 【請求項3】 前記支持は、被介護者の上半身側を支持
    する上半身側支持部と、被介護者の下半身側を支持し第
    1の連結部を介して回動可能に連結されてなる下半身側
    支持部と、を備え、 上記下半身側支持部は、被介護者の腰又は臀部付近を支
    持し支持部の幅方向に長さを有する中間支持部と、この
    中間支持部の足元側に形成された第2の連結部を介して
    回動可能に連結され被介護者の太腿以下を支持する足側
    支持部とを備え、 上記中間支持部は、前記被介護者の足元側から頭部側に
    かけて徐々に幅の広い左側支持部又は右側支持部と上記
    第1の連結部を介して回動可能に連結された回動部と、
    この回動部と第3の連結部を介して回動可能に連結され
    た固定部とを備え、 前記駆動機構の駆動により、上記幅の広い左側支持部又
    は右側支持部は、上記第1の連結部を介して起立すると
    ともに、被介護者の右側又は左側に折曲され、この左側
    支持部又は右側支持部の起立動作に伴い上記回動部は、
    上記第3の連結部を介して回動され起立することを特徴
    とする請求項1記載の介護用ベッド。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、被介護者の上半身側を支
    持する上半身側支持部と、被介護者の下半身側を支持し
    第1の連結部を介して回動可能に連結されてなる下半身
    側支持部と、を備え、 上記下半身側支持部は、被介護者の腰又は臀部付近を支
    持し支持板の幅方向に長さを有する中間支持部と、この
    中間支持部の足元側に形成された第2の連結部を介して
    回動可能に連結され被介護者の太腿以下を支持する足側
    支持部とを備え、 上記中間支持部は、前記被介護者の足元側から頭部側に
    かけて徐々に幅の狭い左側支持部又は右側支持部と上記
    第1の連結部を介して回動可能に連結された回動部と、
    この回動部と第3の連結部を介して回動可能に連結され
    た固定部とを備え、前記駆動機構の駆動により、上記幅
    の狭い左側支持部又は右側支持部は、上記第1の連結部
    を介して起立するとともに、被介護者の右側又は左側に
    折曲され、この左側支持部又は右側支持部の起立動作に
    伴い上記回動部は、上記第3の連結部を介して回動され
    起立することを特徴とする請求項2記載の介護用ベッ
    ド。
  5. 【請求項5】 被介護者を支持する支持部と、 この支持部を起伏駆動させる駆動機構と、を備え、 上記支持部には、被介護者の上半身側を支持する上半身
    側支持部と、被介護者の下半身側を支持し第1の連結部
    を介して回動可能に連結されてなる下半身側支持部と、
    を備えてなり、 上記上半身支持部は、被介護者の上半身の左側を支持す
    る左側支持部と、被介護者の上半身の右側を支持する右
    側支持部と、上記左側支持部と右側支持部との間に形成
    され被介護者の足元側から頭部側方向に向かって逆三角
    形状に成形されてなる中心支持部と、上記左側支持部と
    中心支持部とを回動可能に連結してなる第2の連結部
    と、上記右側支持部と中心支持部とを回動可能に連結し
    てなる第3の連結部と、を備え、 上記駆動機構の駆動により、上記左側支持部と中心支持
    部と右側支持部は、上記第1の連結部を介して起立する
    とともに、上記第3の連結部を介して、左側支持部と中
    心支持部とは一体的に被介護者の右側に回動され、また
    は、上記第2の連結部を介して、右側支持部と中心支持
    部とが一体的に被介護者の左側に回動されるよう構成さ
    れてなることを特徴とする介護用ベッド。
  6. 【請求項6】 被介護者の左側及び/又は右側には、被
    介護者が起伏時に把持する把持部が形成されたハンドル
    が配設され、この又はこれらのハンドルは、中途部にお
    いて折曲され、該被介護者の起伏動作に伴って基端側の
    軸周り方向に回動可能とされてなるとともに、上記把持
    部も回動可能とされてなることを特徴とする請求項1乃
    至5記載の何れかの介護用ベッド。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6記載の何れかの介護
    用ベッドに使用されるマットレスであって、該請求項
    1,2,3又は4の発明を構成する左側支持部と右側支
    持部との境界に対応した折曲部が形成され、または、該
    請求項5記載の発明を構成する左側支持部と中心支持部
    との境界と、右側支持部と中心支持部との境界線との双
    方に対応したそれぞれの折曲部が少なくとも形成されて
    なることを特徴とする介護用ベッドに使用されるマット
    レス。
JP2001172757A 2001-06-07 2001-06-07 介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス Pending JP2002360641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001172757A JP2002360641A (ja) 2001-06-07 2001-06-07 介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001172757A JP2002360641A (ja) 2001-06-07 2001-06-07 介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002360641A true JP2002360641A (ja) 2002-12-17

Family

ID=19014324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001172757A Pending JP2002360641A (ja) 2001-06-07 2001-06-07 介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002360641A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044216A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Paramount Bed Co Ltd 動作支援ベッド
JP2008086445A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Paramount Bed Co Ltd 電動ベッドの操作スイッチ部材
JP2021061981A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 船井電機株式会社 マットレス
CN116919737A (zh) * 2023-08-30 2023-10-24 大庆市中医医院 一种脑梗患者康复训练床装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044216A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Paramount Bed Co Ltd 動作支援ベッド
JP4566090B2 (ja) * 2005-08-09 2010-10-20 パラマウントベッド株式会社 動作支援ベッド
JP2008086445A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Paramount Bed Co Ltd 電動ベッドの操作スイッチ部材
JP2021061981A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 船井電機株式会社 マットレス
JP7391291B2 (ja) 2019-10-11 2023-12-05 船井電機株式会社 マットレス
CN116919737A (zh) * 2023-08-30 2023-10-24 大庆市中医医院 一种脑梗患者康复训练床装置
CN116919737B (zh) * 2023-08-30 2024-03-12 大庆市中医医院 一种脑梗患者康复训练床装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11202730B2 (en) Patient transfer and training aid
JPH09570A (ja) 姿勢変換装置および姿勢変換方法
JP2000225157A (ja) 仰臥のままで行う手動シーソー型人体機能回復機
JP2002102297A (ja) 介護支援機
JP2002360641A (ja) 介護用ベッド及びこの介護用ベッドに使用されるマットレス
JP2016144628A (ja) 介護者補助装置
JP2004298372A (ja) 背上げ可能なベッド
JPH09154897A (ja) 人体姿勢保持装置
JP2002065760A (ja) 介護用ベッド装置
JP5294408B2 (ja) 移乗支援器具
JP2001008979A (ja) 介護用ベッド及び介護用ベッドのマットレス
JP7150287B2 (ja) 多機能介護リフト
JP2506558Y2 (ja) ベッド等における立上り補助具
JP2001353100A (ja) 人体回動介助装置
JP2001129032A (ja) 介護補助装置
CN219680981U (zh) 一种具有下肢康复功能的病床
JP3602188B2 (ja) 歯科治療用椅子
JPH08308886A (ja) 起き上がりベッド装置
JP2929016B2 (ja) ロータリ型寝台
JP2517650Y2 (ja) ベッド装置
JP3730212B2 (ja) 起立補助装置
JP2001258959A (ja) 立ち上がり補助装置
JP2001276144A (ja) 立ち上がり補助装置
JP2001333941A (ja) 排泄介助装置
JPS6344038Y2 (ja)