JP2512378Y2 - ポジショナのケ―ブル処理装置 - Google Patents

ポジショナのケ―ブル処理装置

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JP2512378Y2
JP2512378Y2 JP2259491U JP2259491U JP2512378Y2 JP 2512378 Y2 JP2512378 Y2 JP 2512378Y2 JP 2259491 U JP2259491 U JP 2259491U JP 2259491 U JP2259491 U JP 2259491U JP 2512378 Y2 JP2512378 Y2 JP 2512378Y2
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JP
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cable
shaft
tilting frame
support shaft
guide duct
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JP2259491U
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Inventor
建児 木村
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shinmaywa Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶接ロボット等のロボ
ットの作業を補助するために使用されるポジショナのケ
ーブル処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポジショナは、ロボットに対す
るワークの位置や姿勢を適宜変更し、ロボットが作業し
易いようにするためのものであり、2つの回転軸(また
は回動軸)を有する所謂2軸タイプのポジショナがあ
る。
【0003】例えば図5に示される如く、ポジショナ1
01は、床102上に立設固定される固定架台103
と、固定架台103に支持された傾動枠体104と、傾
動枠体104に支持された回転操作部105とから主構
成されている。
【0004】傾動枠体104は正面視略L字状に構成さ
れたフレーム体107の一側に中空状シャフト108が
突設され、シャフト108が固定架台103上端部の軸
受部109に水平軸芯P回りに回転自在に軸支されてい
る。また固定架台103の上端部一側には駆動モータ1
10が装着されており、駆動モータ110の駆動軸11
0aに固定されたギア111と、シャフト108外周に
固定されたギア112とが互いにかみ合わされ、駆動モ
ータ110の正逆駆動により、両ギア111,112を
介して傾動枠体104を水平軸芯P回りに所定角度傾動
可能として構成されている。
【0005】回転操作部105はワークが取付けられる
ワーク取付部114と、ワーク取付部114を前記水平
軸芯Pと直交する第2の軸芯Q回りに回転操作するため
の駆動モータ,減速機等よりなる駆動部(図示省略)と
から構成されている。
【0006】そして、駆動部の駆動モータを駆動制御す
るための動力ケーブルや信号ケーブル等の各ケーブル1
16は、制御装置117側から固定架台103側に案内
され、その後、シャフト108内を通じて傾動枠体10
4のフレーム体107側に案内され、さらにフレーム体
107内を通じて回転操作部105の駆動部等に配線さ
れていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のポジショナ101においては、シャフト108内を
通じて各ケーブル116を配線する方式であるため、傾
動枠体104の水平軸芯P回りの傾動角度が大きくなる
と、固定架台103側と傾動枠体104側との相互間に
おいて各ケーブルによじれが発生し、このよじれによっ
てケーブル116の破断を招くおそれがあった。またシ
ャフト108内を通じて配線する場合には、シャフト1
08内に配線用の中空スペースを確保する必要があり、
シャフト108の外径がより大きくなり、シャフト10
8を支持する軸受等の他の構成部品も大きくなり、大型
化を招く不利がある。
【0008】そこで、本考案は上記問題点に鑑み、ケー
ブルの破断防止を図ると共に、小型、軽量化を図ったポ
ジショナのケーブル処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、固定架台側に、傾動枠体がその支軸部
で水平軸芯回りに傾動操作自在に支持され、該傾動枠体
に、所定の軸芯回りに回転操作自在に支持されたワーク
取付部とワーク取付部を回転駆動させる駆動部とからな
る回転操作部が支持され、固定架台側から前記支軸部部
分を通じて傾動枠体側の回転操作部にケーブルを配線し
てなるポジショナのケーブル処理装置において、前記支
軸部の外周部近傍位置で、一端部が固定架台側に取付け
られると共に他端側が傾動枠体側に取付けられ、かつ中
途部を支軸部下方に垂れ下がり状とされた可撓性のケー
ブル案内ダクトが設けられ、前記ケーブルが、固定架台
側からケーブル案内ダクトを通じて傾動枠体側に案内さ
れ、回転操作部に配線されてなる点にある。
【0010】
【作用】本考案によれば、傾動枠体が水平軸芯回りに傾
動操作された際、ケーブル案内ダクトの可撓性によりケ
ーブル案内ダクトが屈曲して支軸部の外周部側に周方向
に沿って巻付き・巻戻し操作され、ケーブル案内ダクト
内に挿通配線されたケーブルのよじれ発生が防止され
る。
【0011】またケーブルが支軸部の外部側に配線され
るため、支軸部内に配線用の中空スペースを軸芯方向に
確保する必要がなく、支軸部の外径をより小径に構成で
きる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
すると、図1〜図4において、1は2軸片持ちタイプの
ポジショナで、従来同様、固定架台2と傾動枠体3と回
転操作部4とから主構成されている。
【0013】固定架台2は床5上に固定された基部6
と、基部6上に立設された支柱部7と、支柱部7上端部
に設けられた軸受部8とから構成されている。
【0014】傾動枠体3は上下方向の縦フレーム9aと
縦フレーム9a下端より水平方向に延設された横フレー
ム9bとにより正面視略L字状に構成されたフレーム体
9を備え、横フレーム9bの延設端部に回転操作部4が
取付け支持されている。また縦フレーム9aの上端部に
はカウンタウェイト10が装着されている。
【0015】縦フレーム9aの上下方向中間部には支軸
部としての中実状シャフト11が、横フレーム9b延設
方向と逆方向にボルト締結等により突出状に設けられて
おり、該シャフト11が前記軸受部8に軸受等を介して
水平軸芯P回りに回転自在に軸支されている。また軸受
部8の他側には減速機12を介して駆動モータ13が取
付け支持されており、シャフト11突出端部が減速機1
2側に連動連結されている。そして駆動モータ13の正
逆駆動により、減速機を介して傾動枠体3を水平軸芯P
回りに所定角度傾動可能として構成されている。
【0016】なお、図1および図2に示される如く、本
実施例においてはシャフト11,減速機12,駆動モー
タ13は略直列状に配置されている。また駆動モータ1
3を駆動制御するための動力ケーブルや信号ケーブル等
の各ケーブルが制御装置15側から適宜配線されてい
る。
【0017】回転操作部4はワークが着脱自在に取付け
られるワーク取付部17と、ワーク取付部17を前記水
平軸芯Pと直交する第2の軸芯Q回りに正逆回転操作す
るための駆動モータ,減速機等よりなる駆動部18とか
ら構成されている。
【0018】前記支柱部7の上端部一側面には支持ブラ
ケット20が取付けられており、該支持ブラケット20
と縦フレーム9a間にわたってフレキシブルなケーブル
案内ダクト21が設けられている。即ち、ケーブル案内
ダクト21の一端部がシャフト11の外周部近傍に位置
した支持ブラケット20に前記水平軸芯Pに平行な軸芯
回りに回動自在に取り付けられると共に、ケーブル案内
ダクト21の他端部が縦フレーム9a側のシャフト11
外周部近傍位置に固定状に取付けられている。そして図
4に示される如く、ケーブル案内ダクト21の中途部は
シャフト11の下方にU字状に垂れ下がった状態で配設
され、他端部側の上部はシャフト11に外嵌状に固定さ
れたガイド筒22上半部外周面に巻付き状に配設されて
いる。
【0019】またケーブル案内ダクト21は図1および
図2に示される如く、シャフト11の軸芯、即ち水平軸
芯Pに平行な軸芯回りに屈曲自在に連結された多数の角
筒状チェーン要素21aからなるチェーン構造とされて
いる。そして各チェーン要素21a相互間の屈曲変形に
より、シャフト11外周面側、即ちガイド筒22外周面
に沿って巻付き・巻戻し自在とされている。
【0020】前記駆動部18の駆動モータを駆動制御す
るための動力ケーブルや信号ケーブル等の各ケーブル2
4が制御装置15側から固定架台2の支柱部7に沿って
上端部に案内され、その後、ケーブル案内ダクト21の
一端部側から各チェーン要素21a内を通じて他端部側
に案内され、各ケーブル24はケーブル案内ダクトの他
端部から縦フレーム9a内を通って縦フレーム9a下端
部に案内され、その後、縦フレーム9aの下端部より外
部に露出され、横フレーム9b下面側に沿って駆動部1
8側に案内され、回転操作部4の駆動部18の駆動モー
タ等に配線されている。
【0021】本考案の実施例は以上のように構成されて
おり、傾動枠体3が水平軸芯P回りに傾動操作されれ
ば、シャフト11の回動に伴ってケーブル案内ダクト2
1の他端部側も同様に水平軸芯P回りに回動され、ここ
にケーブル案内ダクト21の各チェーン要素21a相互
間が適宜屈曲され、ガイド筒22の外周面に沿って巻付
き・巻戻し操作される。この際、各チェーン要素21a
が水平軸芯P回りに屈曲自在に連結されたチェーン構造
とされているため、ねじれを生じることなくガイド筒2
2の外周面に周方向に沿って整然と巻付き・巻戻し操作
される。従ってケーブル案内ダクト21内に挿通配線さ
れた各ケーブル24もケーブル案内ダクト21と共に整
然と巻付き・巻戻しされることとなり、各ケーブル24
のよじれ発生が有効に防止され、ここに各ケーブル24
の破断が防止できる。
【0022】また各ケーブル24がシャフト11の外部
側に配線される方式であり、シャフト11内に配線用の
中空スペースを軸芯方向に確保する必要がなく、シャフ
ト11の外径をより小径に構成できる。従ってシャフト
11を支持する軸受部8の軸受等、シャフト11関連部
分の他の構成部品も小さくでき、全体として小型化が図
れ、また小型化により軽量化も図ることができる。
【0023】なお、上記実施例において、片持ちタイプ
のポジショナ1を開示しているが、傾動枠体3を両側で
傾動操作自在に支持する両持ちタイプのポジショナ1で
あってもよい。またシャフト内を通じてケーブル24を
配線しないため、シャフト11をギア機構を介さずに駆
動モータ13で直接駆動する方式とすることもでき、こ
の場合には部品点数を大巾に削減することができる。さ
らにフレーム9a内を通じてケーブル24が配線された
構造を示しているが、各フレーム9a,9bの外面に沿
って配線する構造であってもよく、両フレーム9a,9
b内を通じて配線する構造であってもよい。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、ポジショナのケーブル
処理装置において、支軸部の外周部近傍位置で、一端部
が固定架台側に取付けられると共に他端部が傾動枠体側
に取付けられ、かつ中途部を支軸部下方に垂れ下がり状
とされた可撓性のケーブル案内ダクトが設けられ、ケー
ブルが、固定架台側からケーブル案内ダクトを通じて傾
動枠体側に案内され、回転操作部に配線されてなるもの
であり、傾動枠体が傾動操作された際に、ケーブル案内
ダクトは支軸部の外周部側に周方向に沿って巻付き・巻
戻し操作されるため、ケーブル案内ダクト内に挿通配線
されたケーブルのよじれ発生が有効に防止でき、ケーブ
ルの破断防止が図れる。また支軸部内に配線用の中空ス
ペースを確保する必要がなく、支軸部の外径をより小径
に構成でき、支軸部関連部分の他の構成部品も小さくで
き、小型、軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す全体正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】従来例を示す全体正面図である。
【符号の説明】
1 ポジショナ 2 固定架台 3 傾動枠体 4 回転操作部 8 軸受部 11 シャフト 17 ワーク取付部 18 駆動部 21 ケーブル案内ダクト 21a チェーン要素 24 ケーブル P 水平軸芯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定架台側に、傾動枠体がその支軸部で
    水平軸芯回りに傾動操作自在に支持され、該傾動枠体
    に、所定の軸芯回りに回転操作自在に支持されたワーク
    取付部とワーク取付部を回転駆動させる駆動部とからな
    る回転操作部が支持され、固定架台側から前記支軸部部
    分を通じて傾動枠体側の回転操作部にケーブルを配線し
    てなるポジショナのケーブル処理装置において、前記支
    軸部の外周部近傍位置で、一端部が固定架台側に取付け
    られると共に他端側が傾動枠体側に取付けられ、かつ中
    途部を支軸部下方に垂れ下がり状とされた可撓性のケー
    ブル案内ダクトが設けられ、前記ケーブルが、固定架台
    側からケーブル案内ダクトを通じて傾動枠体側に案内さ
    れ、回転操作部に配線されてなることを特徴とするポジ
    ショナのケーブル処理装置。
JP2259491U 1991-03-13 1991-03-13 ポジショナのケ―ブル処理装置 Expired - Lifetime JP2512378Y2 (ja)

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