JPH10330071A - ロール状物体の吊具 - Google Patents

ロール状物体の吊具

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JPH10330071A
JPH10330071A JP15748497A JP15748497A JPH10330071A JP H10330071 A JPH10330071 A JP H10330071A JP 15748497 A JP15748497 A JP 15748497A JP 15748497 A JP15748497 A JP 15748497A JP H10330071 A JPH10330071 A JP H10330071A
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JP
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roll
shaft
shaped object
core
arm
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Application number
JP15748497A
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English (en)
Inventor
溥之 ▲高▼川
Hiroyuki Takagawa
Yoshihiko Kogo
宜彦 向後
Takafumi Kuriki
孝文 栗木
Koji Yamada
幸司 山田
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Churyo Engineering Co Ltd
Original Assignee
Churyo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート或いはフィルム等を筒状の巻芯に巻い
たロール状物体を、その巻芯で把持して運搬し又は姿勢
を変えるための吊具である。 【解決手段】 本発明の吊具は、ロール状物体の巻芯に
挿入して巻芯を把持する内拡式クランパシャフト14
と、一端に軸孔2dを形成の横部材2a及び下端に前記
クランパシャフトの一端を片持梁状に支持し上部を前記
横部材に固着する縦部材2cよりなるフレーム2と、上
端にシャックル4を備え下端に設けた回転軸3aを前記
横部材の軸孔2dに回転自在に嵌装するアーム3と、引
張体9により横部材2aとアーム3を支持すると共に、
その引張体9を伸縮可能な伸縮手段12とを有するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】樹脂、紙、軽金属の薄いシー
ト或いはフィルムを筒状の巻芯に巻いたロール状物体
を、その巻芯で把持して運搬し又は姿勢を変えるための
吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂、紙、又は軽金属のシート或いはフ
ィルム(以下、帯状物と呼ぶ)の製造においては、製造
された帯状物或いはこの帯状物をスリッタを通して所定
幅に裁断された帯状物等は、紙又は軽金属で作られた筒
状の巻芯(管)にロール状に巻取られる。このロール状
に巻取られた帯状物(以下、ロール状物体と呼ぶ)は、
巻芯を水平或いは鉛直にして置き、水平に置かれたもの
を鉛直に立て、又は逆に鉛直に置かれたものを水平に寝
かし、或いは水平又は鉛直の姿勢を保ったまま他の場所
に移動させたりする必要がある。このように口一ル状物
体の姿勢の変更や運搬を行う従未の方法を図10〜図1
6によって説明する。
【0003】図10は、従来用いられている吊具40の
平面図、図11は図10の左側面図であり、両図におい
て、41はロール状物体の巻芯の孔に挿入されるクラン
パシャフト、42はクランパシャフト41に内蔵された
複数のラグ、43はエア供給口、44はシャックル、4
4aはシャックル44に固設されたハンドル、45はシ
ャックル44を回転自在にクランパシャフト41の一端
に留めるシャックルピンであり、ラグ42はクランパシ
ャフト41の円周方向に4個、また長手方向に複数列配
設され、エア供給口43から供給される圧縮エアによっ
て外側に設けた鋸歯部をクランパシャフト41に設けた
長孔から外方に突出させて、ロール状物体50の巻芯を
内側から把持する(図12)ようになっている。図13
は、この吊具を用いてロール状物体50を把持し、作業
者が図示省略のホイストによって吊上げて運搬している
状況を示している。
【0004】又、図14はロール状物体50の外側をク
ランプ48を介して吊上げるので、ロール状物体の外表
部を傷めることはないが、ロール状物体を水平な姿勢に
することが困難である。また、図15は吊具40を介し
て、水平な姿勢から鉛直な姿勢に、又はその逆に鉛直な
姿勢から水平な姿勢に変える場合には、途中でロール状
物体の重量が下端角部に集中して、その角部を痛める。
図16は、ロール状物体50の側面を支える受金具付き
の簡易リフタ49が用いられており、吊上げた状態で水
平から鉛直に、或いは逆に鉛直から水平に姿勢を変え
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記各従来における吊
具は、前記したように課題を有している。そこで、本発
明は、ホイスト以外には他の装置を必要とせず、水平又
は鉛直に置かれたロール状物体をその巻芯で把持し、水
平又は鉛直の姿勢で運搬し、水平又は鉛直の姿勢で降ろ
すことのできる吊具を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来例と同様の巻芯を内
部から把持する内拡式のクランパシャフトを剛性の大き
いフレームで保持し、このフレームはシャックルで支持
される。このシャックルのピンの位置(或いは、クラン
パシャフト)の移動可能範囲は、吊具と口ール状物体を
合わせた重心を通り、クランパシャフトに垂直な線と平
行な線が挟む直角内で両直線を繋ぐ円弧に設定する。
【0007】シャックルを移動させる機構は、 (l)シャックルの移動可能範囲をクランパシャフトの
先端側に若干越えたフレーム上の適宜の位置で、両端に
それぞれシャックル及び回転軸を有するアームの回転軸
を回転自在に支承し、このアームを、アームと横部材の
間に張設した引張体(ワイヤロープやチェーン等)で支
え、伸縮手段によって引張体を伸縮してアームを回転さ
せてシャックルを移動させる方式。
【0008】(2)フレームの適宣の位置にブレーキ付
ギヤードモ一タの出力軸を固設し、この出力軸の先端に
シャックルを有するアームの他端を固着し、ギヤードモ
ータによってアームを回転させてシャックルを移動させ
る方式。
【0009】(3)吊具とロール状物体を合わせた重心
の近傍の適宣の位置に中心を持つ定幅の円弧状のアーム
をフレームと一体に形成し、このアームにシャックルを
有しギヤードモータで移動する自走式ハンガーを組合わ
せて、シャックルを移動させる方式。また、上記
(l)、(2)、及び(3)の方式のフレームにクラン
パシャフトの軸が、水平線及び鉛直線となす傾斜角を検
知する傾斜計を設け、この傾斜計からの情報にによって
クランパシャフトが自動的に水平又は鉛直な姿勢になる
ように指令制御する制御装置を設ける。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のロール状物体の吊具を図
1〜図9によって説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の吊具1の正面図、図2は図1のA矢視図であり、両図
において、2はT形のフレームであり、このフレーム
は、左右対をなす横部材2a、横部材2aの一端に形成
されたブラケット2b、及び横部材2aの中央部から下
に伸ぴる縦部材2cで構成する。
【0011】2d及び2eは、それぞれ横部材2aの他
端の立上り部に設けた軸孔及び胴部に設けられた誘導
孔、2fは縦部材2cに固設された一対のハンドルであ
る。3は、一端に形成された回転軸3aを前記横部材の
軸孔2dで回転自在に支承されたL形アームであり、後
記で詳述するロール状物体を垂直状態としたとき、邪魔
にならない形状であり、コ字状等に形成してもよい。4
は、前記アーム3の他端に回転自在に設けられた吊上げ
用のシャックル、5はシャックルピンである。6は横部
材の誘導孔2eに摺動自在に嵌合する移動軸、7はベア
リングを介して移動軸6に回転自在に支承される動滑
車、8は横部材2aの誘導孔2eより先端側に回転自在
に支承された定滑車である。尚、前記誘導孔2eは安定
して動滑車7を往復動可能とするものであり、必ずしも
必要でない。
【0012】又、9は両端を端未金具を介して横部材2
aとアーム3の中央部に回転自在に留められた引張体
(ワイヤロープ)、10及び11はワイヤロープ9を留
める横部材2a側及びアーム3側のピン、12はブラケ
ット2bに左右対向して(図2)固設されたアクチュエ
ータ(エアシリンダ)である。また、13は前記アクチ
ュエータ12のロッドの先端に固設され移動軸6の両端
と連結する先端金具、14は横部材2aと平行に配設さ
れ縦部材2cの下端にボルト留めされた従来例と同様の
クランパシャフトである。
【0013】15はハンドル2fの近傍に設けられた押
ボタンスイッチ、16は制御箱、16a、16b、16
cはそれぞれ制御箱16に内蔵された制御装置(CP
U、RAM、ROM等で構成)、水平度及び垂直度を検
知する傾斜計、17はロール状物体(樹脂、紙、又は軽
金属のシート或いはフィルム(以下、帯状物と呼ぶ)を
紙又は軽金属で作られた筒状の巻芯(管)にロール状に
巻取られたもの)であり、長さがl1とl2、及び径が
d1とd2の組合わせの4種類、18は図示省略のホイ
ストのフックである。
【0014】前記ワイヤロープ9は、ピン10と11の
間で動滑車7及び定滑車8に巻掛けられて、フレーム2
とアーム3を支持し、アクチュエータ12によって動滑
車7が誘導孔2eに沿って移動すると、ワイヤロープ9
が伸縮して、ピン11はほぼ2倍の速度で動いてアーム
3を回転可能となっている。即ち、ワイヤロープ9の伸
縮手段は、アクチュエータ12の往復動を介して動滑車
7が移動することによって、ワイヤロープ9を伸縮させ
て、アーム3を回転させる。
【0015】シャックルピン5は、吊具1とロール状物
体17を合わせた重心か最もクランパシャフト14の先
端側(図1の右側)に寄った場合に、この重心を通りク
ランパシャフト14に垂直な線と、ワイヤロープ9の長
さ(ピン11と定滑車8)に依存する、最も下側に下が
ったときの重心を通りクランパシャフト14に平行な線
との間の円弧上の位置(図1に示す破線、以下、移動可
能領域と呼ぶ)をとることができる。
【0016】また、横部材2aの軸孔2dは、重心を通
りクランパシャフト14に垂直な線より適宣の距離右側
に寄っていて、アーム3は吊上げた時には常に横部材2
aに対して開く方向(図1で時計方向)のモーメントが
作用するように構成されている。なお、図l中のB及び
Cは、移動可能領域の両端近傍の位置を示している。
【0017】次に、上記構成の吊具の作用を図3を参照
して説明すると、ホイストのフック18をシャックル4
に掛け、ハンドル2fを持って吊具1を吊上げると、吊
具lは、ピン11と定滑車8におけるワイヤロープ9の
長さによるアーム3の位置によって決まる姿勢をとって
吊下がる(図3(a)、図中のGは重心)。押ボタンス
イッチ15の「開」又は「閉」を押すと、アクチュエー
タ12を介して動滑車7を移動させて、ピン11と定滑
車8におけるワイヤロープ9の長さを変えることによっ
て、アーム3が回転する(アーム3と横部材2aを挟む
角度が変わる)。
【0018】そして、クランパシャフト14を水平にし
たいときは、ワイヤロープ9の伸縮手段によって、シャ
ックルピン5を重心を通るクランパシャフト14に垂直
な線上に移動させる(図3(b))。一方、クランパシ
ャフト14を鉛直に立てたいときは、ワイヤロープ9の
伸縮手段によって、動滑車7をアクチュエータ12側に
移動させて、重心を通るクランパシャフト14に平行な
線上に移動させる(図3(c))。
【0019】次に、ロール状物体17を水平又は垂直状
態から逆の姿勢に変更する操作について説明すると、先
ず、クランパシャフト14を水平に寝かされ又は垂直に
立てられた状態(図3(b)(c))で、クランパシャ
フト14をロール状物体17の巻芯に挿入して把持す
る。クランパシャフト14がロール状物体17を把持し
たときには、全体の重心位置が変わり、クランパシャフ
ト14を水平又は鉛直にするためにシャックルピン5の
位置は変位するので、ワイヤロープ9の伸縮手段によっ
て、水平又は垂直にした状態が図3(d)(e)であ
る。そして、アクチュエータ12による動滑車7を移動
させて、ロール状物体17を水平に吊った姿勢から鉛直
な姿勢に変えたり、逆に鉛直な姿勢から水平な姿勢に変
えることができる。前記のようにロール状物体17の姿
勢を変更過程において、シャックルピン5が自由回転可
能であるので、アーム3の回転軸3aの位置をロール状
物体17を含む重心とシャックル4を通る線に近くなる
ように構成することが、消費動力から望ましい。
【0020】上記の姿勢変更の操作は、制御箱16に設
けられた図示省略の「自動‐水平鉛直」のスイッチ選択
によって自動で行うことができる。即ち、2個の傾斜計
16b及び16cは、それぞれクランパシャフト14が
水平及び鉛直な方向となす傾斜角を±45°の範囲で検
知可能であり、「自動」と「水平」のスイッチ、或いは
「自動」と「鉛直」のスイッチが選択されたら、制御装
置16aは傾斜計16b及び16cから送られる傾斜角
の信号に基いて、前記クランパシャフト14の姿勢を判
断し、差分をアクチュエータ12にフィードバックし
て、水平又は鉛直な姿勢になるように制御し、このよう
な制御は周知の技術で容易に行うことができる。
【0021】尚、引張体9として、ワイヤロープに替え
てチェンを用いてもよく、また、アクチュエータ12は
引張体9を伸縮可能(動滑車7を往復動可能)に構成す
ればよく、シリンダ方式の電動シリンダの他に、モータ
を介してワイヤロープ9を巻上る方式等でもよいし、1
個のシリンダで構成してもよい。
【0022】又、前記実施の形態において、アクチュエ
ータ12はフレーム2に固定して構成してあるが、図4
に示すように、アーム3側に設けても構成してもよい。
この図4に示す吊具60について概略説明すると、L字
形のアーム3とフレーム2は回動軸61で連結してあ
る。又、アーム3の上部にはアクチュエータ12が取り
付けてあり、モータ62を介して、ロッド63の先端部
に固定の動滑車64を図示略の誘導長孔を介して往復動
をなす。引張体(ワイヤロープ)9は、その端部をフレ
ーム2にピン66aを介して固定し、アーム3に固定の
滑車65a、65b及び前記動滑車64を経由して、ア
ーム3に固定の支持板にピン66bを介して、他端部が
固定してある。そのため、前記フレーム2とアーム3は
ワイヤロープ9で支持され、そのワイヤロープ9を前記
アクチュエータ12を介して伸縮することによって、フ
レーム2(アーム3)を回転可能とする。
【0023】次に、図5は、吊具60をロードセル70
を介して、ホイストのフック18に吊り下げるものであ
る。このロードセル70は、吊具60とロール状物体1
7の重量を検出すると共にアクチュエータ12の制御を
行う。ロール状物体17を垂直状態から、図5に示す水
平状態に姿勢変更を行うことは、前記で述べたとおりで
あるが、ロール状物体17が地面に接すると、無負荷状
態になり、吊具60の重心位置は変わる。そのため、ロ
ール状物体17は水平状態維持ができなくなる恐れがあ
ると共に、クランパシャフト14をロール状物体17か
ら抜くと、吊具60の姿態が変わり好ましくない。
【0024】そこで、前記ロードセル70によって無負
荷時になったときには、アクチュエータ12を介して、
ワイヤロープ9の長さを無負荷状態にする。このよう
に、クランパシャフト14をロール状物体17から抜く
前に、ワイヤロープ9の長さを予め無負荷状態における
重心位置となる姿態に選定すると、ロール状物体17は
水平状態を維持可能となると共に、クランパシャフト1
4をロール状物体17から抜いても、吊具60は同じ姿
態を維持して好ましい。尚、アクチュエータ12の位置
制御は、動滑車64の側部に検出器(図示略)を備え、
その検出器を介して行ってもよいし、電動シリンダの場
合には回転数で行ってもよい。
【0025】(第2の実施の形態)図6は、本実施の形
態の吊具20の正面図、図7は図6のD矢視図である。
この吊具20は前記第1の実施の形態の吊具1と類似し
ているので、同じ又は類似のものには同じ番号を付して
説明を省略する。22は横部材22aと縦部材22bと
よりなるL形フレーム、23は一端にシャックル4を備
えたL形のアームである。なお、このアーム23の形状
は、ロール状物体17を垂直にしたとき邪魔にならない
形状であればよい。
【0026】又、23aはアーム23の他端に形成され
たボス部、24は左右対向(図7)させて横部材22a
に固設された2個のブレーキ付ギヤードモータ、24a
はギヤードモータ24の出力軸である。アーム23のボ
ス部23aは、キーによってギヤードモータ24の出力
軸24aに固定されており、ギヤードモータ24の回転
によって、アーム23の先端のシャックルピン5は、前
記第1の実施の形態における吊具1と同様に、移動可能
領域内の任意の位置に移動ができるように構成されてい
る。この場合、ギヤードモータ24の出力軸24aの位
置は、ロール状物体17を吊り下げたときの重心を通る
クランパシャフト14に垂直な線に近付けて設けること
が、消費動力から望ましい。
【0027】この吊具20は、アーム23の回転をギヤ
ードモータ24で行う点を除き作用は前記吊具1の場合
と同様である。なお、2個のブレーキ付ギヤードモータ
24をl個とし、或いはウオームギヤモータとしたり、
或いはアーム23側に固定したピニオンと横部材22側
に固設した直動モータで駆動するラックとの組合わせと
してもよい。
【0028】(第3の実施の形態)図8は、本実施の形
態の吊具30の正面図、図9は図8のE失視図である。
これらの図において前記吊具1及び吊具20と異なる点
について説明する。32はクランパシャフト14を支持
するフレーム、32a及び32bはそれぞれフレーム3
2のL形部材及び円弧アーム、33は自定式ハンガーで
ある。この自定式ハンガーは、フレーム34、フレーム
34の下部に回転自在に支承されたフランジ付の2個の
車輪35、対向してフレーム34の中央部に固設された
2個のブレーキ付ギヤードモータ36、ギヤードモータ
36の出力軸に固設された歯車37で構成してある。
又、ハンガー33の上部にはシャックル4が回転自在に
取付けられている。
【0029】アーム32bは、吊具30とロール状物体
17を合わせた重心群の近傍に中心を持つ円の1/4円
周を若干越える円弧の定幅の厚板部材で、下端部を片持
梁状にL形部材32aの下部側端に固着され、外周側に
歯車37と噛合する歯32cを、内周側に車輪35と係
合するレール面を備えている。上記の吊具30は、自走
式ハンガー33の2個の車輪35で円弧フレーム32を
吊上げ、ブレーキ付ギヤードモータ36で歯車37を回
転させてアーム32b上を移動して、シャックルピン5
の位置を変える点を除き作用は前記吊具1及び吊具20
の場合と同様であり、姿勢変更中の重心の上下移動は最
も小さいため、消費動力が少なくて済む。なお、2個の
ギヤードモータはl個としてもよく、また歯車37はウ
オームギヤとしてもよい。
【0030】上記の吊具20及び30も前記吊具1の場
合と同様に制御装置16a、2個の傾斜計16b及び1
6cによってクランパシャフト14の姿勢を自動的に制
御できることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明のロール状物体の吊具は、水平又
は鉛直の何れの姿勢でも吊上げ吊下げができると共に、
この姿勢で運搬ができる。又、ロール状物体を吊上げた
状態で水平又は鉛直の姿勢から逆の鉛直又は水平の姿勢
に変えることができるし、作動中の重心の上下移動が小
さいので動力消費を少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る吊具の正面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】吊上げ動作を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態に係る他の吊具の正面図であ
る。
【図5】吊具をロードセルを介して吊り下げている図で
ある。
【図6】第2の実施の形態に係る吊具の正面図である。
【図7】図2のD矢視図である。
【図8】第3の実施の形態に係わる吊具の正面図であ
る。
【図9】図8のE矢視図である。
【図10】従来の吊具の平面図である。
【図11】図10の左側面図である。
【図12】ロール状物体をクランパシャフトで把持状態
を示す断面図である。
【図13】作業者の作業中を示す図である。
【図14】従来の吊具でロール状物体を吊下げる概念図
である。
【図15】ロール状物体を直接に水平垂直に変更する概
念図である。
【図16】簡易リフタを介してロール状物体を水平垂直
に変更する概念図である。
【符号の説明】
1 吊具 2 フレーム 2a 横部材 2c 縦部材 2d 軸孔 2e 誘導孔 3 アーム 3a 回転軸 4 シャックル 6 移動軸 7 動滑車 8 定滑車 9 引張体(ワイヤロープ) 12 アクチュエータ 14 クランパシャフト 16 制御箱 16a 制御装置 16b、16c 傾斜計 20 吊具 22 フレーム 22a 横部材 22b 縦部材 23 アーム 24 ブレーキ付ギヤードモータ 30 吊具 32 フレーム 32c 歯 33 自走式ハンガー 34 フレーム 35 車輪 36 ブレーキ付ギヤードモータ 37 歯車 70 ロードセル
フロントページの続き (72)発明者 栗木 孝文 名古屋市中村区岩塚町字九反所60番地の1 中菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山田 幸司 名古屋市中村区岩塚町字九反所60番地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状物を巻芯に巻いたロール状物体を吊
    上げて運搬する吊具であって、 ロール状物体の巻芯に挿入して巻芯を把持する内拡式ク
    ランパシャフトと、 一端に軸孔を形成の横部材及び下端に前記クランパシャ
    フトの一端を片持梁状に支持し上部を前記横部材に固着
    する縦部材よりなるフレームと、 上端にシャックルを備え下端に設けた回転軸を前記横部
    材の軸孔に回転自在に嵌装するアームと、 引張体により前記横部材とアームを支持すると共に、そ
    の引張体を伸縮可能な伸縮手段と、を有することを特徴
    とするロール状物体の吊具。
  2. 【請求項2】 帯状物を巻芯に巻いたロール状物体を吊
    上げて運搬する吊具であって、 ロール状物体の巻芯に挿入して巻芯を把持する内拡式ク
    ランパシャフトと、 一端に軸孔を形成の横部材及び下端に前記クランパシャ
    フトの一端を片持梁状に支持し上部を前記横部材に固着
    する縦部材よりなるフレームと、 前記横部材の軸孔に、正逆転可能な出力軸を挿入するブ
    レーキ付ギヤードモータと、 上端にシャックルを備え下端を該ギヤードモータの出力
    軸に固着するアームと、を有することを特徴とするロー
    ル状物体の吊具。
  3. 【請求項3】 帯状物を巻芯に巻いたロール状物体を吊
    上げて運搬する吊具であって、 ロール状物体の巻芯に挿入して巻芯を把持する内拡式ク
    ランパシャフトと、 下端に前記クランパシャフトの一端を片持梁状に支持す
    るL形部材及び1/4円周を若千越える円弧状で外周側
    に歯を内周側にレール面を有する定幅の円弧アームとで
    なるフレームと、 下部に前記円弧アームのレール面を下側から支承する車
    輪と中間部にブレーキ付ギヤードモータの出力軸に固設
    され前記円弧アームの歯と噛合する歯車と最上部にシャ
    ックルを有する自走式ハンガーと、を有することを特徴
    とするロール状物体の吊具。
  4. 【請求項4】 フレームの適宣の位置に制御箱を固設
    し、該制御箱に制御装置と内拡式クランパシャフトの軸
    心の水平度と鉛直度を検知する2個の傾斜計と、「自動
    一水平一鉛直」の選択スイッチとを内蔵し、選択スイッ
    チの選択に従って前記制御装置によって前記傾斜計か送
    られる傾斜角信号に基づいて前記クランパシャフトの姿
    勢を判断し、差分をアクチュエータ又はモータにフィー
    ドバックして、水平又は鉛直な姿勢になるように制御す
    ることを特徴とする請求項l、請求項2、及び請求項3
    に記載の吊具。
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