JPH115696A - 重量物ハンドリング装置 - Google Patents

重量物ハンドリング装置

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JPH115696A
JPH115696A JP17325497A JP17325497A JPH115696A JP H115696 A JPH115696 A JP H115696A JP 17325497 A JP17325497 A JP 17325497A JP 17325497 A JP17325497 A JP 17325497A JP H115696 A JPH115696 A JP H115696A
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JP
Japan
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chuck
lifting
wire
frame
support member
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Application number
JP17325497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukazu Andou
恭数 安藤
Narimasa Hashimoto
成正 橋本
Taro Taneda
太郎 種田
Hiroshi Nakayama
啓 中山
Kenji Hara
憲二 原
Kanji Hara
寛二 原
Yamato Unno
大和 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Toenec Corp
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Toenec Corp
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Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc, Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd, Toenec Corp filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊り上げた重量物を設置対象に倣わせて位置
決め、姿勢決めをすることができるようにする。 【解決手段】 揚重物16と装着するチャック18は、
スイベル24を介してワイヤ12の吊具14に接続して
あるとともに、支持鎖36a〜36dを介して回転部材
40に連結してある。回転部材40の円筒体42は、係
止周溝62を介して係止片58によって係止される。係
止片58は、円筒体42が貫通できるスプロケット54
の上部に枢着してあって、スプロケット54と一体に回
転し、回転部材40、チャック18を介して揚重物16
を吊り上げ中心回りに回転させる。係止片58の上方に
位置する解除板68は、昇降装置74によって昇降す
る。そして、円筒体42を上限位置まで引き上げた状態
で解除板68を下降させると、解除板68が係止片58
のローラ70を押し下げ、係止片58を反円筒体側でに
回動させて円筒体42との係合を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物を取り扱う
ハンドリング装置に係り、特に電柱の上部に変圧器を取
り付けたり、建築物の上部に鉄骨梁等を取り付ける作業
に好適な重量物ハンドリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高所へ重量物を吊り上げて所定の
場所に設置する工事においては、クレーンが多用されて
いる。例えば、電柱に変圧器を据え付ける作業では通常
クレーン付高所作業車やクレーン車が用いられ、クレー
ンブーム先端を電柱の取付け位置より高い位置まで延長
させておき、ブーム先端から吊り下ろしたワイヤを巻き
上げて変圧器を持ち上げ移動して据付け位置近傍に上昇
させる。そして、ワイヤにより宙吊り状態にしてある変
圧器を、作業者が据付け位置への移動を補助し、作業者
により最終的な位置決めを行なっている。また、建屋建
設時に鉄骨梁などを上部に据え付ける場合にも同様にク
レーンが用いられ、鉄骨梁などをワイヤ吊りした状態で
柱部材などへの連結作業を行なっており、締結位置への
位置決めには作業者の補助が必須のものとなっていた。
【0003】しかし、クレーンを用いて重量物を設置す
る場合、次のような問題点がある。 (1)梁や軒またはコンクリート壁がオーバーハングし
ている場合、その下部に重量物を搬入して設置しようと
すると、クレーンのブームやワイヤロープがオーバーハ
ングしている梁等の構築物に干渉し、重量物を所定の位
置に接近させることができない。 (2)吊り上げ時の重心によって重量物の姿勢や向きが
決められ、高所において設置する状態に位置、姿勢を決
めるために人手による調整が必要であり、この作業は重
労働で危険が伴う。 (3)重量物をワイヤ吊りしてあるため、重量物を所定
の設置場所に移動、接近させる際に大きな揺れを伴うた
め、揺れの減衰を待ちながら徐々に接近させるようにし
ているために設置に時間を要する。また、この揺れが、
接近場所に待ち受けている作業者にとって大変危険であ
る。
【0004】そこで、本願発明者等は、クレーンを使用
することによるこれらの問題を解決するために、クレー
ンブームの先端に設けたパラレルリンク機構を介して6
自由度の位置・姿勢制御可能な可動台を取り付けるとと
もに、可動台にワイヤを巻き上げ、巻き下げできる揚重
装置を設け、揚重装置によって把持した重量物を可動台
の先端部に固定できる連結機構を設けたシステムを提案
した(特開平7−277679号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載のシス
テムは、従来のクレーンによる重量物の設置に伴う問題
を解消することができる。しかし、上記システムをより
実用的、機能的にするためには、次のようなことが要請
される。 (1)可動台に固定した重量物を回転させてその向きを
変える場合、クレーンブームに設けた旋回機構によって
可動台と一体に回転させる必要があり、重量物の吊り上
げ中心回りでの回転することができない。しかし、吊り
上げ中心回りで重量物を回転させた方が効率的で、回転
角を大きく取れること、および重量物の回転のためにブ
ームの移動を必要としないため、重量物の吊り上げ後、
吊り上げ中心回りに重量物を回転させる機構が望まれ
る。 (2)可動台と重量物との連結は、完全に固定された状
態となっており、重量物の姿勢制御(傾き)の際や重量
物を目標設置場所に接触させたときの衝撃により、連結
機構に過大な負荷がかかるため、可動台の作動による姿
勢制御を達成させるための拘束機能と、過負荷の緩衝機
能(接触すると逃げる機能)との両方を兼ね備えた機能
が望まれる。 (3)重量物を目標設置位置に位置決め、姿勢決めする
際に、可動台側の位置、姿勢制御は大まかであっても、
重量物を把持しているチャック部の柔軟性によって、重
量物を設置する対象物に重量物が倣うことで精密な位
置、姿勢決めを達成することができる追従機能が望まれ
る。
【0006】本発明は、上記の要請に鑑みてなされたも
ので、吊り上げた重量物を設置対象に倣わせて位置決
め、姿勢決めをすることができる重量物ハンドリング装
置を提供することを目的としている。また、本発明は、
重量物を吊り上げ中心の回りに回転させることができる
ようにすること等を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る第1の重量物ハンドリング装置は、
揚重物を装着するチャックと、このチャックの上方に配
置されるとともに、巻上げ機のワイヤに接続した支持部
材と、この支持部材と前記チャックとを連結する可撓部
材と、クレーンに設けたフレームに前記支持部材と係脱
可能に取り付けられ、前記揚重物を吊り上げたときに前
記支持部材を前記フレームに係止する係止片とを有する
構成となっている。ワイヤと支持部材とは相対回転可能
に連結するとよい。
【0008】また、本発明に係る第2の重量物ハンドリ
ング装置は、クレーンのワイヤに取り付けられて揚重物
が装着されるチャックと、このチャックの上方に配置さ
れるとともに、前記ワイヤを貫通させた支持部材と、前
記ワイヤの周囲に配置され、前記支持部材と前記チャッ
クとを連結する可撓部材と、クレーンに設けたフレーム
に前記支持部材と係脱可能に取り付けられ、前記揚重物
を吊り上げたときに前記支持部材を前記フレームに係止
する係止片とを有する構成にしてある。フレームには、
係止片を介して支持部材をワイヤを中心に回転させる回
転機構が設けることができる。また、ワイヤとチャック
とは、相対回転可能に連結することが望ましい。
【0009】
【作用】上記のごとく構成した本発明の第1において
は、支持部材とチャックとの間を可撓部材によって連結
してあるため、フレームとともに支持部材を傾斜させる
と、傾斜角度がある範囲内においては、重量物である揚
重物がそれに倣って傾斜する。従って、揚重物の姿勢を
変えることができる。そして、ある角度以上に支持部材
を傾斜させると可撓部材が弛み、揚重物がそれ以上傾斜
することがないため、フレームや支持部材に過大なモー
メントが作用するのを防止することができる。しかも、
可撓部材による連結であるため、揚重物を設置対象に容
易に倣わせて位置決め、姿勢決めをすることができる。
また、設置対象に揚重物が当たった場合には、可撓部材
が容易に撓むために大きな衝撃力がフレームや支持部材
に作用するのを避けることができる。
【0010】本発明の第2においての本発明の第1と同
様の効果を得ることができる。そして、フレームに回転
機構を設けて係止片を介して支持部材をワイヤ回り、す
なわち揚重物の吊り上げ中心回りに回転させるようにし
てあるため、回転角度を大きくすることができ、揚重物
の向きを効率的に、かつ容易に変えることができる。さ
らに、ワイヤとチャックとを相対回転可能に連結するこ
とにより、揚重物を回転させてもワイヤが捩れることが
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る重量物ハンドリング
装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に
説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態に係る重量物
ハンドリング装置の断面図である。図1において、ハン
ドリング装置10は、クレーンのワイヤ12の先端に設
けた吊具14を有しており、この吊具14に揚重物(重
量物)16を装着するチャック18が連結してある。そ
して、ワイヤ12は、後端がプーリ13を介して巻上げ
機に接続してあり、巻上げ機によって巻き上げ、巻き下
げをすることができるようになっている。また、チャッ
ク18は、図2に示したように、コ字状をなすチャック
本体20の上部中央部の両側に突出させて設けたアーム
部22を有する十字形をなしている。そして、上部の中
心部には、スイベル24が取り付けてあって、このスイ
ベル24に設けたピン26を介して吊具14に連結して
あり、吊具14との間で相対回転自在となっており、揚
重物16を回転させてもワイヤ12が捩れないようにし
てある。
【0013】チャック本体20の側面には、複数の連結
孔28が設けてある。この連結孔28は、揚重物16の
上部に固定した結合ブロック30と連結するのもで、一
端にハンドルを設けた連結ピン32を結合ブロック30
に形成した貫通孔34を貫通さ、連結ピン32の他端部
に止めピン(図示せず)を挿入することにより、揚重物
16をチャック18に着脱自在に装着できるようにして
ある。一方、チャック18の上面には、可撓部材である
4本の支持鎖36a〜36d(支持鎖36dは図示せ
ず)の下端が連結してある。これらの支持鎖36(36
a〜36d)は、吊具14を中心に90度間隔で配置し
てあり、上端が支持部材である回転部材40に取り付け
てある。また、支持鎖36の回転部材40への取り付け
位置は、チャック18への取り付け位置より外側となる
ようにしてある。回転部材40は、円筒体42とフラン
ジ44とからなっている。そして、円筒体42は、天井
部を有するとともに下部が大きく開口していて、この開
口部にぼぼ正方形をなすフランジ44が固定してある。
また、フランジ44も中心部に円筒体42の開口と同径
の孔が形成してあって、円筒体42の内部に押上げブロ
ック46を挿入できるようにしてある。
【0014】押上げブロック46は、クレーンワイヤ1
2が貫通していて、押上げブロック46の下部に設けた
弾性体である圧縮ばね48によって上方に付勢されてい
る。すなわち、押上げブロック46を貫通したワイヤ1
2の吊具14の上部には、ばね座50が固定してあり、
このばね座50と押上げブロック46との間に圧縮ばね
48が介装してある。また、押上げブロック46は、上
端が圧縮ばね48のばね力によって円筒体42の天井部
に圧接させられ、揚重物16を吊り上げた際に支持鎖3
6が弛むのを防止できるようになっている。そして、円
筒体42は、ワイヤ12によって揚重物16を吊り上げ
た際、クレーンのブームの先端部に設けたフレーム52
に挿入されるようになっている(図3参照)。
【0015】フレーム52の内部の下部には、回転機構
を構成しているスプロケット54が軸受56を介して回
転自在に設けてある。このスプロケット54はリング状
に形成してあって、円筒体42が貫通できるようになっ
ている。そして、スプロケット54の上部には、ブーメ
ラン状に形成した複数(例えば6つ)の係止片58が周
方向に等間隔に枢着してある。これらの係止片58は、
一端をスプロケット54に係止した捩りばね60によっ
て内側(円筒体42側)に付勢されており、一側端部が
フレーム52内に引き上げられた円筒体42の上部外周
面に形成した係止周溝62と係合し、円筒体42を係止
するようになっている。また、スプロケット54には、
モータ64によって周回駆動されるチェーン66が巻き
掛けしてあって、モータ46を駆動することにより、ス
プロケット54を介して係止片58によって係止した回
転部材40をワイヤ12の回り、すなわち揚重物16の
吊り上げ中心回りに回転させることができるようにして
ある。
【0016】係止片58の上方には、リング状の解除板
68が昇降可能に配置してある。この解除板68は、円
筒体42が図1の2点鎖線に示したように上限まで引き
上げられたとき下降させられることにより、係止片58
の他側の端部に設けたローラ70を押圧して係止片58
を外側に回動させ、係止片58と円筒体42との係合を
解除するようになっている。すなわち、解除板68に上
面には、一対の昇降ロッド72が植設してあって、この
ロッド72の上端が昇降装置74に連結してある。な
お、スプロケット54には、ストッパが設けてあって、
係止片58が必要以上内側に回転するのを防止してい
る。
【0017】昇降装置74は、フレーム52に取り付け
た両ロッドシリンダ76の各ロッドにリンク78、80
が枢着してある。これらのリンク78、80には、先端
に長孔を介して昇降ロッド72が枢着してあるベルクラ
ンク82、84の基端側が回動可能に取り付けてある。
そして、ベルクランク82、84は、上下の向きが相互
に反対となっていて、シリンダロッドが一側(図1の右
側)に移動すると昇降ロッド72を介して解除板68を
押し下げ、シリンダロッドが他側に移動すると解除板6
8を引き上げるようになっている。また、解除板68の
上面には、円筒体42が上限まで引き上げられたことを
検出できるリミットスイッチなどからなる上限検出セン
サ87が適宜の位置に配設してある。さらに、フレーム
52には、解除板68の位置を検出して係止片58によ
る回転部材40の把持、解放を検出するリミットスイッ
チなどの把持・解放確認センサ86が設けてある。な
お、昇降装置74は、解除板68を安定して昇降させる
ことができるように2組設けることが望ましい。
【0018】このように構成してあるハンドリング装置
10は、図3に示したように、例えばクレーン車90の
クレーン92に取り付けられる。クレーン92は、ブー
ム94がテレスコピックに伸縮できるようになっている
とともに、起伏シリンダ96によって矢印97のように
起伏可能となっている。そして、ブームの先端には、ア
ーム98が枢着してある。このアーム98は、アームシ
リンダ100によってって矢印102のように回動する
ようになっている。また、アーム98の先端には、旋回
機構104を介して旋回台106が設けてある。さら
に、旋回台106の前端には、マニピュレータ108が
取り付けてある。このマニピュレータ108は、先端に
レンチなどの工具110を有しており、ハンドリング装
置10が吊り上げて電柱などの設置対象(図示せず)の
据付け位置に搬送した揚重物16をボルト等によって固
定できるようになっている。
【0019】旋回台106の上部には、パラレルリンク
機構112を介してフレーム52が取り付けてある。パ
ラレルリンク機構112は、前記公報に詳細が記載され
ているように、例えば6本のシリンダから構成してあ
る。これらのシリンダは、ロッドの先端とヘッドとが三
角形の頂点位置に配置されるとともに、上方から見た場
合にロッド側の三角形とヘッド側の三角形とが交差する
ようになっている。また、パラレルリンク機構112
は、各シリンダのロッドの取付け位置が一方の隣接した
シリンダのロッドの取付け位置に近接しており、ヘッド
が他方の隣接したシリンダの取付け位置と近接した位置
に取り付けてあって、フレーム52を上下、前後、左右
に移動させることができるばかりでなく、フレーム52
をローリング、ピッチングおよびヨーイングすることが
でき、フレーム52に任意の姿勢を取らせることができ
るようにしてある。そして、フレーム52はウインチア
ームとなっていて、ワイヤ12を巻き上げまたは巻き下
げる巻上げ機114が後端部に設置してある。また、フ
レーム52の先端側上部には、カメラアーム116が設
けてあって、このカメラアーム116に図示しないテレ
ビカメラを装着することにより、揚重物16の姿勢や据
付け位置への位置決め状態を撮像し、地上のオペレータ
118が操作する操作盤120に設けたモニタテレビ
(図示せず)に表示することができるようにしてある。
【0020】なお、クレーン車90の後部には、マニピ
ュレータ108や操作盤120等に電力を供給する発電
機等の電源122が設けてある。また、ハンドリング装
置10のチャック18の上部後端には、レバー124が
取り付けてある。このレバー124は、後述するように
揚重物16を吊り上げた際に、揚重物16の回転を防止
するものであり、巻取機126に後端を接続したワイヤ
の先端が後端部に接続してある。
【0021】このように構成した実施の形態に係るハン
ドリング装置10の作用は、次ぎのとおりである。例え
ば変圧器を電柱上に設置する場合、まず揚重物16であ
る変圧器に架台を取り付けるとともに、架台の上部に結
合ブロック30をボルト等によって固定する。そして、
オペレータ118は、後述するように回転部材40の円
筒体42と係止片58との係合解除操作をしたのち、巻
上げ機114を駆動してワイヤ12を繰り出してハンド
リング装置10のチャック18を下降させ、チャック1
8と結合ブロック30とを連結ピン32によって連結す
る。その後、巻上げ機114によってワイヤ12を巻き
上げ、揚重物(変圧器)16を装着したチャック18を
吊り上げる。なお、巻取機126は、巻上げ機114に
連動してワイヤの繰り出し、巻き取りを行なうようにな
っている。
【0022】ワイヤ12が巻き上げられて回転部材40
の円筒体42の上部がフレーム52内に挿入され、円筒
体42が図1の2点鎖線に示した上限まで引き上げられ
ると、上限検出センサ87がこれを検出して制御器(図
示せず)に検出信号を送り、制御器が巻上げ機114の
巻上げ動作を停止する。そして、オペレータ118がボ
タン操作などのよって操作盤120を介して揚重物固定
の命令を与えると、昇降装置74の両ロッドシリンダ7
6が作動し、シリンダロッドが図1の左方向に移動す
る。これにより、ベルクランク82が図1の時計方向に
回動するとともにベルクランク84が反時計方向に回動
し、昇降ロッド72を介して排除板68を引き上げる。
このため、各係止片58が捩りばね60の作用によって
内側、すなわち円筒体42側に回動し、係止片58の一
側係止部が円筒体42の外周面と係合する。そこで、巻
上げき114によってワイヤ12を繰り出すと、円筒体
42が下降して係止片58の係止部が円筒体42に設け
た係止周溝62に入り込み、円筒体42を係止する。
【0023】円筒体42が係止片58によって係止され
たならば、ブーム94を伸長して揚重物16を設置位置
である電柱の上部に移送する。このとき、ワイヤ12を
繰り出して図1の符号90付近で若干たるませ、揚重物
16の重量を支持鎖36を介して回転部材40にあず
け、支持鎖36により多点吊りの状態にしてする。この
ため、回転部材40とチャック114とを連結している
支持鎖36は、揚重物16の自重により長手方向の引張
り力が作用して緊張するため、吊った揚重物16の揺れ
を抑えることができる。従って、設置位置に待機してい
る作業者に揺れた揚重物16が当たるような危険を避け
ることができる。しかも、支持鎖36は、チャック18
との連結位置がフランジ44との連結位置より内側とな
っているため、より大きな揺れ防止効果を得ることがで
きる。
【0024】揚重物16を据付け位置に搬送したなら
ば、パラレルリンク機構112によってフレーム52を
介して揚重物16の位置、姿勢を調整する。フレーム5
2が図4(1)に示したように水平に保持されている場
合、前記したように支持鎖36は、緊張した状態に保持
される。そして、支持鎖36は、長手方向の引張り力に
よってある程度剛性が与えられ、図4(2)に示したよ
うに、フレーム52が傾斜した場合であっても、チャッ
ク18に取り付けた揚重物16の重心Gが各支持鎖36
a〜36dのチャック18への連結位置の範囲内にある
と、フレーム52の傾斜ととも傾斜させることができ
る。従って、揚重物16を設置するのに適した姿勢を取
らせることができる。
【0025】一方、例えば図4(3)に示したように、
フレーム52の傾斜が大きくなり、揚重物16の重心が
支持鎖36とチャック18との連結点より外側になる
と、支持鎖36a、36b、36dが弛み、揚重物16
がそれ以上傾斜するのを防止する。これにより、揚重物
16の重心位置がより遠い位置となるようなことがな
く、フレーム52や回転部材40に過大なモーメントが
作用するのを防ぐことができる。また、同図(4)のよ
うに揚重物16が据付け対象物である電柱のアーム13
0に接触した場合、揚重物16を取り付けたチャック1
8はワイヤ12に吊ってあるとともに、支持鎖36を介
して回転部材40と連結してあるために容易に逃げ、フ
レーム52や回転部材40に大きな衝撃力が作用するの
を防止することができるとともに、揚重物16や電柱ア
ーム130の損傷を防止することができる。また、緊張
した支持鎖36によってチャック18と回転部材40と
を接続しているため、フレーム52、回転部材40の位
置、姿勢の制御が大まかであったとしても、作業者が揚
重物16を移動させることにより、据付け対象に倣わせ
て精密な位置決め、姿勢決めをすることができる。
【0026】なお、揚重物16の向きを調整する場合、
モータ64を駆動する。これにより、チェーン66が周
回し、係止片58がスプロケット54と一体に回転し、
回転部材40をワイヤ12の回りに回転させる。このた
め、支持鎖36、チャック18を介して回転部材40に
連結してある揚重物16がその吊り上げ中心回りに回転
する。従って、揚重物16の向きを効率的に変える(調
整する)ことができるばかりでなく、回転角度を大きく
することができ、向きの調整を容易に行なうことができ
る。しかも、ワイヤ12に設けた吊具14は、スイベル
24を介してチャック18と相対回転自在に接続してあ
るため、揚重物16を回転させてもワイヤ12が捩れる
ようなことがない。
【0027】揚重物16である変圧器を所定の位置に設
置したのちは、結合ブロック30を揚重物16から取り
外す。そして、係止片58による回転部材40の係止を
解除する場合、オペレータ118は、まず、円筒体42
を図1の2点鎖線の位置に引き上げる。これにより、係
止片58は、係止周溝62の下方に位置するようにな
り、外側への回動が可能となる。そこで、オペレータが
操作盤120の係止解除ボタンを押すと、昇降装置74
の両ロッドシリンダ76が作動し、シリンダロッドが図
1の右方向に移動する。このため、ベルクランク82が
反時計方向に回動し、ベルクランク84が時計方向に回
動して昇降ロッド72を介して解除板68を押し下げ
る。そして、解除板68は、係止片58の他端側のロー
ラ70を押圧し、係止片58を外側に回動させて円筒体
42との係合を解除する。この状態で巻上げ機114を
駆動してワイヤ12を巻き下げると、回転部材40はフ
レーム52の下方に降下する。
【0028】なお、前記実施の形態においては、可撓部
材が支持鎖36である場合について説明したが、ワイヤ
や蛇腹状のものであってもよい。また、前記実施の形態
においては、ワイヤ12の先端に吊具14を設けた場合
について説明したが、円筒体42の上部をワイヤ12に
相対回転可能に取り付け、吊具14を省略してもよい。
そして、前記実施の形態においては、ベルクランク8
2、84によって解除板68を昇降させる場合について
説明したが、ベルクランク82、84に代えてリンク機
構等を用いてもよし、両ロッドシリンダ76に代えて他
のアクチュエータを用いてもよい。さらに、回転部材4
0の上限検出センサ87および把持・解放確認センサ8
6によってワイヤ12の巻上げ、巻下げ動作をするだけ
で係止片58による回転部材40の把持、解放を自動で
動作させるような制御装置によって制御すれば、作業者
によるスイッチ操作を省略することができる。また、ワ
イヤ12の巻上げ、巻下げ操作や回転部材40の解放、
把持の操作間違いを防止することができる。また、前記
実施の形態においては、押上げブロック46とばね座5
0との間に圧縮ばね48を介装した場合について説明し
たが、フランジ44に止め輪等のばね受けを設け、この
ばね受けとばね座50との間に圧縮ばね48を配設して
もよい。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第1に
よれば、支持部材とチャックとの間を緊張させた可撓部
材によって連結してあるため、フレームとともに支持部
材を傾斜させると、傾斜角度がある範囲内においては、
重量物である揚重物がそれに倣って傾斜する。従って、
揚重物の姿勢を変えることができる。そして、ある角度
以上に支持部材を傾斜させると可撓部材が弛み、揚重物
がそれ以上傾斜することがないため、フレームや支持部
材に過大なモーメントが作用するのを防止することがで
きる。しかも、可撓部材による連結であるため、揚重物
を設置対象に容易に倣わせて位置決め、姿勢決めをする
ことができる。また、設置対象等に揚重物が当たった場
合には、可撓部材が容易に撓むために大きな衝撃力がフ
レームや支持部材に作用するのを避けることができる。
【0030】本発明の第2においての本発明の第1と同
様の効果を得ることができる。そして、フレームに回転
機構を設けて係止片を介して支持部材をワイヤ回り、す
なわち揚重物の吊り上げ中心回りに回転させるようにし
てあるため、回転角度を大きくすることができ、揚重物
の向きを効率的に、かつ容易に変えることができる。さ
らに、ワイヤとチャックとを相対回転可能に連結したこ
とにより、揚重物を回転させてもワイヤが捩れることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハンドリング装置の
断面図である。
【図2】実施の形態に係るチャックと回転部材との斜視
図である
【図3】実施の形態に係るハンドリング装置を取り付け
たクレーンの説明図である。
【図4】実施の形態に係るハンドリング装置の作用の説
明図である。
【符号の説明】
10 ハンドリング装置 12 ワイヤ 14 吊具 16 重量物(揚重物) 18 チャック 24 スイベル 36a〜36c 可撓部材(支持鎖) 40 支持部材(回転部材) 48 弾性体(圧縮ばね) 52 フレーム 54、64、66 回転機構(スプロケット、モー
タ、チェーン) 58 係止片 60 捩りばね 68 解除板 74 昇降装置 92 クレーン 94 ブーム 104 旋回機構 112 パラレルリンク機構 114 巻上げ機 124 レバー 126 巻取機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02G 1/02 303 H02G 1/02 303B (72)発明者 橋本 成正 三重県津市丸之内2番21号 中部電力株式 会社津営業所内 (72)発明者 種田 太郎 三重県四日市市北条町3番15号 中部電力 株式会社四日市営業所内 (72)発明者 中山 啓 愛知県名古屋市港区千年3丁目1番32号 株式会社トーエネック本店別館内 (72)発明者 原 憲二 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 (72)発明者 原 寛二 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 (72)発明者 海野 大和 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚重物を装着するチャックと、このチャ
    ックの上方に配置されるとともに、巻上げ機のワイヤに
    接続した支持部材と、この支持部材と前記チャックとを
    連結する可撓部材と、クレーンに設けたフレームに前記
    支持部材と係脱可能に取り付けられ、前記揚重物を吊り
    上げたときに前記支持部材を前記フレームに係止する係
    止片とを有することを特徴とする重量物ハンドリング装
    置。
  2. 【請求項2】 クレーンのワイヤに取り付けられて揚重
    物が装着されるチャックと、このチャックの上方に配置
    されるとともに、前記ワイヤを貫通させた支持部材と、
    前記ワイヤの周囲に配置され、前記支持部材と前記チャ
    ックとを連結する可撓部材と、クレーンに設けたフレー
    ムに前記支持部材と係脱可能に取り付けられ、前記揚重
    物を吊り上げたときに前記支持部材を前記フレームに係
    止する係止片とを有することを特徴とする重量物ハンド
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記フレームには、前記係止片を介して
    前記支持部材を前記ワイヤを中心に回転させる回転機構
    が設けてあることを特徴とする請求項2に記載の重量物
    ハンドリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤと前記チャックとは、相対回
    転可能に連結してあることを特徴とする請求項2または
    3に記載の重量物ハンドリング装置。
JP17325497A 1997-06-13 1997-06-13 重量物ハンドリング装置 Pending JPH115696A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126219A (ja) * 2006-11-25 2008-06-05 Hirosaki Univ 塗布システム
CN101947783A (zh) * 2010-05-28 2011-01-19 徐州海伦哲专用车辆股份有限公司 多功能高空作业机械臂
CN105731317A (zh) * 2016-04-14 2016-07-06 遂昌金豪门锁业有限公司 活动工作台快速固定器

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