JP4808015B2 - 電動揚重装置 - Google Patents

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Description

本発明は、壁パネルや床パネルを挟持して吊り上げ又は吊り下げる際に有利な電動揚重装置に関するものである。
例えば、鉄骨造の住宅等の建物では、軽量気泡コンクリート(ALC)パネルやプレキャストコンクリート(PC)パネルからなる壁パネルや床パネル等の建築用パネルを使用することが行われている。このような建築用パネルは、建物に設定されたモジュール寸法に対応した幅寸法と長さ寸法を有し、且つ所定の強度や断熱性等の機能を発揮させるのに必要な厚さを有する長尺状のパネルとして構成されている。
建築用パネルは適用する位置に対応させて最適な寸法と形状とを持って製造される。例えば、床パネルの場合、適用する位置に柱が配置されるような場合、予め工場段階で柱を回避するための切欠が形成された形状を持って製造され、また適用する位置の梁間寸法に対応させた長さを持って製造される。このため、床パネルであっても異なる仕様を持った多数種のものが製造される。
通常、工場段階又は配送センター段階では、同一仕様の多数の建築用パネルが集合して山積みされており、この山が異なる仕様毎に設けられている。そして、これらの異なる仕様の建築用パネルの山の中から、目的の建物を建築するのに必要な仕様を持った建築用パネルが、必要な枚数だけ集荷されて目的の建築現場に搬入される。
上記集荷作業を行う建屋に天井走行クレーンのような揚重装置が設置されている場合、この揚重装置を利用して比較的容易に集荷作業を行うことが可能である。しかし、建築用パネルを貯蔵するヤードではテントを利用することが多く、クレーンのような揚重装置が設置されていないのが一般的である。
揚重装置が設置されていないヤードに於ける建築用パネルの山から目的の建物が必要とする枚数を集荷する作業は、フォークリフトを目的の建築用パネルが積まれている山の該建築用パネルの長手方向の略中央部分に接近させ、その後、二人の作業員が一枚の建築用パネルの長手方向の両端を把持して持ち上げてフォークリフトのフォーク、又はフォークに載置したパレットに積載することで行われる。
そして、一つの山から必要な枚数の建築用パネルをフォークリフトに移載した後、仕様の異なる建築用パレットを積み上げた別の山に接近させて同じ作業を行い、更に、この作業を繰り返すことで、目的の建物が必要とする建築用パネルを集荷している。
一方、劇場の舞台上部に設置される照明器具を取り付けるために長尺状のバトンが用いられており、上演される演目の変わり目には、バトンを昇降させて照明器具を設置することが行われる。この場合、長尺のバトンの複数の部位に夫々ワイヤロープを結び、これらのワイヤロープを電動ウインチのドラムに巻き取り又は巻き戻すことで、バトンを水平状に維持してて吊り上げ又は吊り下げることが行われる(例えば特許文献1参照)。
特開2001−233589号公報
上記の如く、建築用パネルは長さ、幅、重量共に大きいため、特別な揚重装置が設置されていない場合、集荷作業を二人の作業員によってせざるを得ない。このため、人手と時間がかかることとなり、一人の作業員で積み上げられた建築用パネルの山からパレットに移載し得るような装置の開発が要求されているのが実情である。
長尺状のパネルを吊り上げ又は吊り下げるには、特許文献1に記載されているような電動ウインチを利用することが好ましいが、この技術は、ワイヤロープを直接バトンに接続して該バトンを平面上の位置を変化させることなく昇降させるものであり、バトンを荷物として取り扱うものではない。即ち、バトンを安全に保持しているものの、該バトンを目的の位置に移動させて保持状態を解除し得るように構成されたものではないという問題がある。また建築用パネルと舞台用のバトンでは長さが全く異なり、建築用パネルを複数のワイヤによって吊り上げ又は吊り下げるのでは作業が煩雑となり、かえって作業能率が落ちてしまう虞もある。
また、貯蔵ヤードに於ける建築用パネルの上方に、通常仕様の電動ウインチが設置されている場合、集荷作業の際の作業員の力仕事を減らすことができるものの、次のような理由で依然として2名の作業員が必要である。
即ち、通常の電動ウインチや電動チェーンブロックのワイヤやチェーンに、市販されているパンタグラフ式のクランプ装置を取り付けて建築用パネルの両側面を挟持するような場合、クランプ装置による建築用パネルの挟持部位は長手方向の略中央となり、吊り上げ又は吊り下げる際に生じた揺れや捩じれを押さえたり、移動方向を制御しようとする際に、作業員が直接建築用パネルを手で押さえることが必要となる。更に、電動ウインチや電動チェーンブロックの操作ボックスは本体部分から延長されたケーブルの先端についており、一人の作業員では、片手で操作ボックスを保持してスイッチを操作しつつ、残る片手でパネルを保持するという作業を行うことが必要となり、作業が不安定となり易く、作業性や能率が劣るという問題が生じる。このように、一人の作業員ではうまくいかないという問題がある。
本発明の目的は、最小の作業員で安全にパネルを吊り上げ又は吊り下げて移動させる作業を行うことができる電動揚重装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る電動揚重装置は、建築用パネルを含むパネルを吊り上げ又は吊り下げる電動揚重装置であって、ワイヤ又はチェーンと電動モーターを有する揚重機と、前記揚重機のワイヤ又はチェーンの先端に設けられパネルの側面を挟んで保持する挟持部材と、前記挟持部材に対し略水平方向に延長して取り付けられ且つ所定位置に前記揚重機の電動モーターを操作する操作部材を設けた前記挟持部材位置を操作する操作ハンドルとを有するものである。
上記電動揚重装置に於いて、操作ハンドルが、所定の間隔を持って配置された一対の把手を有し、操作部材が前記把手又は把手の近傍に設けられていることが好ましい。
また上記電動揚重装置に於いて、略水平方向に配置されたレールを有し、前記揚重機が前記レールに対し移動可能に取り付けられていることが好ましい。
本発明に係る電動揚重装置では、揚重機のワイヤ又はチェーンの先端に、パネルの側面を挟んで保持する挟持部材を取り付け、該挟持部材によってパネルを挟持して吊り上げ又は吊り下げることができる。特に、挟持部材に、略水平方向に延長して揚重機の電動モーターを操作する操作部材を設け且つ挟持部材位置を操作する操作ハンドルを設けたので、作業員は操作ハンドルを把持しながら操作部材を操作することで揚重機を操作すると共に挟持部材の位置を操作することができる。
このように本発明ではパネルが長尺状であっても、作業員はパネルの長手方向の端部の近傍から揚重機の操作を行うことができる。このため、積み上げたパネルの山が複数存在し、これらの山が互いに接近しているような場合でも、一人の作業員がパネルの長手方向の端部側に位置して作業を進行させることができる。
また操作ハンドルに一対の把手を設けると共に該把手又は把手の近傍に操作部材を設けることで、作業員は操作ハンドルの把手を把持した状態で、揚重機の操作を安定して行うことができる。
また揚重機を略水平に設けたレールに対し移動可能に取り付けることで、パネルを積み上げた山から1枚のパネルを分離して移動させる作業を一人の作業員で行うことができる。このため、従来は二人の作業員で行っていたパネルの集荷作業を一人の作業員で行うことが可能となり、集荷作業の合理化をはかることができる。
以下本発明に係る電動揚重装置の好ましい実施形態について説明する。本発明の電動揚重装置は、壁パネルや床パネル等のパネルの側面を挟んで吊り上げ又は吊り下げる作業を容易に且つ安全に行えるようにしたものであり、パネルの集荷作業を行う際に利用して有利である。パネルの構造については特に限定するものではなく、ALCパネルやPCパネル、或いは他のパネルに適用することが可能である。特に、パネルが建築用パネルのように長尺状に形成されている場合、挟むべき側面は該パネルの長手方向の側面であることが好ましい。
本発明に於いて、揚重機はワイヤ又はチェーンと電動モーターを有する電動ウインチ又は電動チェーンブロック等を選択的に利用することが可能である。また電動ウインチ又は電動チェーンブロックは車輪を有することが好ましく、ガイドレールに取り付けることで、該レールに沿って移動し得るように構成することが可能となる。
挟持部材は、壁パネルや床パネルを含む長尺状の建築用パネルを側面の小口を挟んで保持し得るものであれば良く、特に構造を限定するものではない。このような挟持部材としては、例えば、市販されているパンタグラフ式のクランプ装置がある。しかし、必ずしもパンタグラフ式のクランプ装置である必要はなく、ねじを有する万力状の挟持部材やばねを有する挟持部材であっても良い。
操作ハンドルは、挟持部材位置の操作を容易に行うことが可能なように挟持部材の一部から略水平方向に延長されて設けられており、所定位置に揚重機による吊り上げ又は吊り下げを行う電動モーターの駆動を操作する操作部材が設けられている。操作ハンドルの長さは特に限定するものではないが、長尺状のパネルの長さに対応させて適宜設定することが好ましい。例えば、挟持部材によってパネルを挟持したとき、操作ハンドルの自由端がパネルの長手方向の端部よりも中央よりで該端部の近傍になるような長さであることが好ましい。また操作ハンドルの数も特に限定するものではなく、挟持部材の一方側の面にのみ設けられていても良く、両側の面に設けられていても良い。
操作部材は電動モーターの駆動を制御して、揚重機による吊り上げ、吊り下げ、停止の操作を行うものである。従って、少なくとも前記機能を有するものであれば良く構造を限定するものではない。このような操作部材としては、例えば、上昇スイッチ、下降スイッチ、停止スイッチ、を押しボタンによって構成した構造や、上昇、停止、下降の3ポジションを選択し得るレバーによって構成した構造とすることが可能である。また上昇、下降、停止操作に加えて、吊り上げ速度を調整する機能を有することも好ましい。
操作ハンドルは、作業員によるパネルの吊り上げ又は吊り下げ作業を容易に行うようにするものである。このため、操作ハンドルには作業員が把持するための把手を有することが好ましく、この把手は両手を添えることが可能なように一対設けることが良い。そして把手そのものを操作部材として構成し、或いは把手の近傍にスイッチやレバー等によって構成された操作部材を設けることで、作業員は操作ハンドルの把手を把持した状態で揚重機の操作、揚重機の移動方向の拘束を行うことが可能となり好ましい。
更に、予め略水平方向のレールを設けておき、このレールに揚重機を移動可能に取り付けておくことで、パネルを吊り上げた揚重機をレールに沿って移動させることによってパネルを移動させることが可能となる。レールを如何なる部位に取り付けるかは限定するものではなく、例えば建物の躯体や自走車両に取り付けることが可能である。建物の躯体に取り付けた場合には走行クレーンとして機能させることが可能となり好ましい。また自走車両、例えばフォークリフトやパワーリフターのマストにレールをフォークと同じ方向に配置して取り付けた場合には、フォークリフトやパワーリフターを運搬装置とクレーンとを兼ね備えた装置として構成することが可能となり好ましい。
以下、電動揚重装置の実施例について図を用いて説明する。図1は電動揚重装置を構成する挟持部材と操作ハンドルの関係を説明する図である。図2は操作ハンドルの把手の例を説明する図である。
本実施例に係る電動揚重装置(以下単に「揚重装置」という)Aは、揚重機1と、該揚重機1のワイヤ1aに取り付けた挟持部材としてのクランプ装置2と、クランプ装置2から略水平方向に延長された操作ハンドル3と、を有して構成されている。
揚重機1は電動ウインチとして構成されており、図示しない本体1b(図3参照)にワイヤ1aを巻き取るドラム及び該ドラムを正逆回転駆動する電動モーターが設けられている。ワイヤ1aの先端にはフック1cが取り付けられており、該フック1cにクランプ装置2が引っ掛けられている。
また揚重機1の電動モーターを操作するための操作部材1dは、フック1cの上昇、下降、停止を操作するものであり、操作ハンドル3の所定位置に設けられ、該操作部材1dと本体1bとが図示しないケーブルで接続されている。従って、操作部材1dを操作することで、本体1bに内蔵した電動モーターを正回転或いは逆回転させてクランプ装置2を昇降させることが可能である。
クランプ装置2は、フック1cに引っ掛けられたリング部材2aと、該リング部材2aに対し回動可能に取り付けられた一対の回動部材2bと、フレーム2cに回動可能に設けられると共に一端が回動部材2bに回動可能に取り付けられた一対のクランプ部材2dと、を有して構成されている。フレーム2cの下端部分には当接片2eが設けられており、クランプ部材2dの先端部にはパネルBの側面を保持する保持片2fが設けられている。特に、パネルBが図1に示すように、側面に凹部が形成されている建築用パネルの床パネルであると挟持し易くなっているため好ましい。またクランプ装置2には図示しない着脱装置が設けられている。
上記の如く構成されたクランプ装置2では、予め着脱装置を操作して図1の二点鎖線の状態で保持しておき、この状態で降下させて当接片2eがパネルBの表面に当接するのに伴って着脱装置が作動して回動部材2b、クランプ部材2dの回動が自由となる。そしてクランプ装置2を上昇させると、回動部材2b、クランプ装置2dが回動して一対の保持片2fがパネルBの側面を保持し、更なるクランプ装置2の上昇に伴ってクランプ部材2dによるパネルBの挟持が可能となる。
操作ハンドル3は、クランプ部材2のフレーム2cの側面から略直角方向に且つ略水平に延長された延長部3aと、延長部3aの先端に設けた一対の把手3bを有する把手部3cと、を有して構成されている。延長部3aの長さは特に限定するものではなく、扱うべきパネルBの長さに応じて適宜設定されている。また延長部3aの形状も特に限定するものではなくい。
例えば、操作ハンドル3の形状としては、図2(a)に示すように、1本の棒状の材料(例えば円筒状又は角筒状のパイプ、フラットバーや丸棒等)をU字状に構成したものであって良い。この場合、U字の自由端がクランプ装置2のフレーム2cに固定され、U字の底部が把手部3cとして構成される。そして把手部3cの略中央に揚重機1の操作部材1dが取り付けられる。また同図(b)に示すように、1本の棒状の材によって延長部3aを構成し、該延長部3aの先端にT字状に把手部3cを固定して構成したものであっても良い。この場合、把手部3cに操作部材1dを取り付けることは同じである。
更に、操作部材1dとしては必ずしも電動ウインチの操作ボックスのように箱と押しボタンによって構成されることに限定するものではなく、例えば、同図(c)に示すように、把手3bに近接させて複数の押しボタンによって操作部材1dを構成したものであって良く、同図(d)に示すように、操作ハンドル3の把手3bを把手部3cの軸心を中心として回動させることで電動モーターの回転数の制御を行うようにした操作部材1dであっても良い。更に、同図(e)に示すように、把手3bに接近させて操作部材となるレバー1eを配置し、このレバー1eの倒れ角度によって電動モーターを操作し得るように構成することも可能である。
上記の如く、操作部材1dを操作ハンドル3の把手3bの近傍に設け、又は極めて接近させて設け、或いは把手3bそのものとしても良い。何れにしても、操作部材1dは、押しボタン方式、回動握手方式、操作レバー方式等の構造に応じて把手3bとの位置関係を適宜設定することが好ましい。
上記の如く構成された揚重装置Aでは、作業員が操作ハンドル3の把手部3cを保持して操作部材1dを操作することで、本体1bの直下にあるパネルに向けてクランプ装置2を降下させ、クランプ装置2の当接片2eをパネルBの表面に当接させた後、クランプ装置2を上昇させると、この上昇に伴ってクランプ部材2dの保持片2fがパネルBの側面の小口に接触して該パネルBを挟持する。更なるクランプ装置2の上昇に伴って、クランプ部材2dによるパネルBの挟持が確実となり、パネルBが吊り上げられる。
パネルBが目的の移動位置に到達した後、クランプ装置2を降下させてパネルBを例えばパレットに積載する。このとき、パネルBがパレットに積載された後も引き続きクランプ装置2を降下させることで当接片2eがパレットBの表面に当接し、一対のクランプ部材2dが開放されてパレットBの挟持を解除する。その後、着脱装置を作動させてクランプ装置2の開放状態を維持させることが可能となる。従って、その後クランプ装置2を昇降させてもクランプ部材2dによるパネルBの挟持を行うことはない。
次に、本発明に係る電動揚重装置をパワーリフターに適用した実施例について図を用いて説明する。図3は電動揚重装置をパワーリフターに取り付けた例を説明する正面図である。図4は図3の平面図である。
本実施例に係るパワーリフターでは、マスト又はマストに固定した柱からフォークの先端側に向けて略水平に延設されたレールと、このレールに沿って移動可能に配置された揚重装置と、を有することを特徴とし、前記揚重装置がワイヤ又はチェーンを有しており、該ワイヤ又はチェーンの先端にパネルを側方向から挟む挟持部材を設け、前記挟持部材が、パネルを挟む方向に対して略直角方向に設けた操作ハンドルを有している。即ち、フォークの上方にレール7を設けると共に該レール7に沿って移動可能な揚重装置Aを配置することで、予め積み上げられているパネルBを揚重装置Aによって吊り上げると共にレール7に沿って移動させることでフォークに直接又はフォークに載置したパレットに積載し得るように構成したものである。
このパワーリフターでは、自走して予め積み上げられている目的のパネルBの近傍に到達した後、揚重装置Aをレール7の先端まで移動させることで該揚重装置AをパネルBの上方に配置することが可能である。そして、この位置で揚重装置Aを操作して積み上げられているパネルBを吊り上げ、揚重装置Aをレール7の柱側に移動させることで吊り上げたパネルBをフォークの上部に移動させることが可能である。従って、パネルBがフォークの上部に到達したとき、揚重装置Aを操作してパネルBをフォーク又はパレットに積載することが可能となり、作業員の疲労を軽減することが可能となる。
本実施例のパワーリフターに於いて、パネルBをフォークに積載するか、フォークに載置したパレットに積載するか、は特に限定するものではなく、例えばパネルBが高い剛性を有し且つ長さや幅が大きいものである場合には、直接フォークに積載することが可能であり、この場合、積載したパネルBを所定位置に置くとき、該位置に枕材を設置しておき、この枕材に載置することが可能である。また、パネルBが十分な剛性を有するものではないような場合、予めフォークにパレットを載置しておき、このパレットに積載することが好ましい。
図に於いて、レール7はマスト又はマストに固定した柱からフォークの先端側に向けて略水平方向に延設され、揚重装置A(本体1b)を移動可能に配置している。レール7の長さは特に限定するものではなく、移載すべきパネルBの寸法等の条件、及びパワーリフターの構造等に応じて適宜設定することが好ましい。
例えば、パネルBが、幅寸法が約305mm〜約915mm程度であるような場合、レール7に沿って移動する揚重装置Aの有効ストロークは約930mm〜約950mm程度で十分である。そして、パワーリフターを積み上げられているパネルBの山に最も接近させた状態で揚重装置Aをレール7の先端まで移動させたとき、該揚重装置Aのクランプ装置2がパネルBの中心に到達し得るようにレール7の先端位置が設定される。このレール7の先端位置を基点とし、前記有効ストローク寸法に対応する位置がパレットの中心となり、且つパレットの中心からフォークの基部までの距離が荷物の最大幅の1/2と等しいか僅かに大きい寸法に設定される。
従って、レール7の長さは、フォークの基部からパネルBの幅寸法の1.5倍程度、或いはそれよりも大きい寸法に設定されることが好ましい。
またレール7の形状も特に限定するものではなく、揚重装置Aのレール7に対する走行構造に対応した形状であれば良い。このようなレール7の形状としてはI形鋼であるのが一般的である。
また揚重装置Aの本体1bをレールに沿って移動させる構造は特に限定するものではなく、ワイヤ1aを手で引っ張って移動させる構成や、電動で走行し得るような構成を採用することが可能である。しかし、揚重装置Aの有効ストロークが短い場合、手動操作で移動し得るような構成であっても作業員に大きな負担を掛けることはなく、全体の構造が簡易になることから好ましい。
本発明に於いて、レールはマスト又はマストに固定した柱からフォークの先端側に向けて略水平に延設されている。しかし、レールは必ずしもマスト、柱に固定された構造である必要はなく、例えば略水平な姿勢を保持してマスト、柱に対し回転可能に構成されていても良い。レールを回転可能に構成しておくことによって、通常のパワーリフターとして利用する場合には、レールをフォークの上方から退避させておくことが可能となる。
図に示すパワーリフター部Cは、一対の爪11aを有するフォーク11と、フォーク11の昇降を案内するマスト12と、マスト12の両側であってフォーク11の両外側に配置され先端がフォーク11の先端と同じか前方に突出した一対の脚13と、マスト12の脚13とは反対側に設けられた機械室14と、機械室14に接続された走行装置15とを有して構成されている。また各脚13の先端には夫々車輪13aが取り付けられており、機械室14にも車輪14aが取り付けられている。更に、走行装置15には駆動輪15aが取り付けられており、該駆動輪15aを駆動することによってパワーリフター部Cは走行し得るように構成されている。
フォーク11を構成する爪11aは水平方向の載置片と垂直方向の起立片からなるL字型に構成されており、この爪11aはマスト12に沿って昇降するブラケット11bに設けたガイド部材11cに沿って該ブラケット11bの幅方向に移動し得るように構成されている。本実施例に於いて、フォーク11を構成する爪11aの載置片の長さは約500mmに設定されており、爪1aの外側の間隔寸法は約900mm〜約500mmの間で所望の寸法に設定し得るように構成されている。
マスト12は所定の間隔を持った対向して設けた一対のガイドコラム12aを有しており、該ガイドコラム12aの間に、フォーク11のブラケット11bを昇降させる油圧シリンダーが配置されている。またガイドコラム12aには夫々ローラ12bが嵌め込まれており、該ローラ12bの軸がフォーク11のブラケット11bに取り付けられることで、油圧シリンダーの動作に伴ってフォーク11をガイドコラム12aに沿って昇降させることが可能である。
脚13はマスト12からフォーク11の先端側に突出して配置されており、先端に車輪13aが該車輪13aの走行面が脚13の上面よりも下方に位置するように設けられている。このため、フォーク11に対する荷物の移載作業を行う場合、フォーク11に作用する荷重を安定して保持することが可能となり、パワーリフターの安定性を確保すると共に円滑な走行を実現することが可能である。
本実施例では、図4に示すように、フォーク1の爪11aの先端部分は、脚13の先端に設けたローラ13aの回転軸と略等しい位置になるように設定されている。従って、パネルBを積載した図示しないパレットを移動させる場合、フォーク11を降下させてパレットを脚13の上面に載置することで、パレットの荷重を脚13によって安定して支持することが可能である。
機械室14には、油圧ユニット14bや該油圧ユニット14bの電源となるバッテリ14cが搭載され、上面には油圧シリンダーの昇降を制御する昇降ハンドル14dが設けられている。機械室14がこのように構成されることによって、作業員が昇降ハンドル14dを操作することで、油圧シリンダーのロッドの出没を制御し、この制御に伴ってフォーク11を昇降させることが可能である。
走行装置15は、内部に図示しない駆動モーター、バッテリを保有しており、外部に走行ハンドル15bが設けられている。この走行ハンドル15bは作業員が手で把持してパワーリフターの走行や走行方向を制御するものであり、図3に示すように、垂直方向への角度を設定することで(走行ハンドルを所定の角度に設定することで)駆動輪15aを駆動し、或いは停止させるように構成されている。更に、走行ハンドル15bにはブレーキボタン15c、速度調整ダイヤル15dが設けられている。
走行装置15は機械室14に設けた連結部材14eを介して連結されており、駆動輪15aの回転軸に対し垂直方向の軸心15eを中心として回動し得るように構成されている。従って、作業員が走行装置15の走行ハンドル15bを把持して、図4に示すように、軸心15eを中心として平面内での方向を変化させることで、走行方向を設定することが可能である。
上記の如く構成されたパワーリフター部Cでは、フォーク11に図示しないパレットを載置し、昇降ハンドル14dを操作することで油圧シリンダーを昇降させ、これに伴ってフォーク11を昇降させてパレットを昇降させることが可能である。また走行ハンドル15bを操作することで、パワーリフターを所望の方向に走行させることが可能である。
マスト12を構成する一対のガイドコラム12aにブラケット22が固定されており、該ブラケット22の略中央に1本の柱21が固定されている。柱21の上端部からフォーク11の先端側に向けてレール7が略水平に延設されている。このレール7はI形鋼からなり、該I形鋼の下フランジ7aに揚重装置Aを構成する揚重機1の本体1bに設けた車輪1fが回転可能に係合している。またレール7の先端部は揚重機1の離脱を防止するためにプレート状の停止部材7bが固定されている。更に、レール7と柱21との接続部分には補強ブラケット7cが配置されている。
上記の如く構成されたパワーリフターでは、フォーク11にパレットを載置して走行装置15を駆動し、目的の荷物(床パネル)が積み上げられている位置まで移動すると共に脚13を積み上げられた床パネルに直交するようにしてパレットを並べて配置することが可能である。
その後、クランプ装置2に設けた操作ハンドル3を保持して操作することで、揚重機1をレール7の先端側に移動させ、更に、把手部3cに設けた操作部材1dを操作してクランプ装置2を降下させてクランプ部材2dの保持片2eをパネルBの側面に対向させ、次いで、クランプ装置2を巻き上げることで、積み上げられたパネルBの最上部に位置する分離することが可能である。その後、操作ハンドル3を保持してクランプ装置2、揚重機1をマスト22側に移動させることで、クランプ装置2をパレットの上方に移動させることが可能である。
更に、揚重機1を操作してクランプ装置2を降下させ、パネルBがパレットに接触したとき、クランプ装置2によるパネルBの保持が解除される。従って、クランプ装置2をパネルBから離脱させて上昇させることで、積み上げられたパネルBの山から1枚のパネルBをパレット上に移載することが可能である。
尚、本実施例では、電動揚重装置をバッテリとモーターを搭載して自走可能に構成したパワーリフターに適用した場合について説明したが、自動車エンジンを搭載して自走可能に構成されたフォークリフトや、作業員が手作業で走行させるように構成されたものに適用することが可能である。即ち、本発明の電動揚重装置は、パワーリフターやフォークリフト等を含むリフターに適用することが可能である。
上記本発明の揚重装置では、積み上げられている長尺状のパネルを移載する作業を大きな労力を必要とせずに行うことが可能となり、配送センターのように異なる仕様を持った建築用パネルを集荷し、或いは異なる仕様の物品を集荷する際に利用して有利である。
電動揚重装置を構成する挟持部材と操作ハンドルの関係を説明する図である。 操作ハンドルの把手の例を説明する図である。 電動揚重装置をパワーリフターに取り付けた例を説明する正面図である。 図3の平面図である。
符号の説明
A 揚重装置
B パネル
C パワーリフター部
1 揚重機
1a ワイヤ
1b 本体
1c フック
1d 操作部材
1e レバー
2 クランプ装置
2a リング部材
2b 回動部材
2c フレーム
2d クランプ部材
2e 当接片
2f 保持片
3 操作ハンドル
3a 延長部
3b 把手
3c 把手部
7 レール
7a 下フランジ
7b 停止部材
7c 補強ブラケット
11 フォーク
11a 爪
11b ブラケット
11c ガイド部材
12 マスト
12a ガイドコラム
12b ローラ
13 脚
13a 車輪
14 機械室
14a 車輪
14b 油圧ユニット
14c バッテリ
14d 昇降ハンドル
14e 連結部材
15 走行装置
15a 駆動輪
15b 走行ハンドル
15c ブレーキボタン
15d 速度調整ダイヤル
15e 軸心
21 柱
22 ブラケット

Claims (3)

  1. 建築用パネルを含むパネルを吊り上げ又は吊り下げる電動揚重装置であって、ワイヤ又はチェーンと電動モーターを有する揚重機と、前記揚重機のワイヤ又はチェーンの先端に設けられパネルの側面を挟んで保持する挟持部材と、前記挟持部材に対し略水平方向に延長して取り付けられ且つ所定位置に前記揚重機の電動モーターを操作する操作部材を設けた前記挟持部材位置を操作する操作ハンドルと、を有することを特徴とする電動揚重装置。
  2. 前記操作ハンドルが、所定の間隔を持って配置された一対の把手を有し、操作部材が前記把手又は把手の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載した電動揚重装置。
  3. 略水平方向に配置されたレールを有し、前記揚重機が前記レールに対し移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載した電動揚重装置。
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