JP2512243B2 - 半導体素子形成用基板の製造方法 - Google Patents

半導体素子形成用基板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子形成用基板
を製造する方法に係わり、さらに詳しくは、2枚のSi
単結晶ウェーハ同士の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子形成用基板とは、集積回路の
ような半導体素子の製造用に供される、半導体単結晶か
らなる基板を指し、著名な半導体材料であるSiを例に
とると、Si単結晶棒の加工により製造される鏡面ウェ
ーハがその代表的なものである。
【0003】本発明はこの鏡面ウェーハを更に加工し
た、新しい半導体素子形成用基板の製造方法を提供する
もので、その1つは高密度に素子を形成した集積回路装
置の素子間分離を容易にしたり、CMOS回路素子のラ
ッチアップ現象を解消するために、前記鏡面ウェーハ表
面に酸化膜を形成後、その膜を介し2枚の鏡面ウェーハ
同士を接合後、片側鏡面ウェーハの背面を研磨して製造
する、いわゆる「SOI構造の接合ウェーハ」である。
【0004】またパワートランジスタを主要な用途とす
るエピタキシャルウェーハは、通常鏡面ウェーハをベー
スとし、CVD法(気相成長法)により製造されるが、
同方法は薄膜の成長に多大の時間を要し生産効率が悪い
ので、その解決手段として、前記鏡面ウェーハの鏡面同
士を直接的に接合後、その片側の鏡面ウェーハ背面を研
磨して製造する「エピタキシャルウェーハ相当の接合ウ
ェーハ」も本発明の半導体素子形成用基板に相当する。
【0005】ところで従来、SOI構造のウェーハは、
Si単結晶の鏡面ウェーハ上に酸化膜(絶縁膜)を形成
して後、更にその上にCVD法等によりSiの多結晶層
を形成せしめ、その多結晶層にレーザー光を照射して単
結晶化させたり、あるいはサファイヤ基板の上にCVD
法によりSiの単結晶薄層を直接的に形成する方法が採
られてきた。
【0006】しかしながら、これらの方法によって形成
された絶縁層上のSi単結晶薄層の結晶性は満足すべき
ものではなかった。そこで別の方法として、前述のよう
にSi単結晶ウェーハを絶縁薄層を介して接合し、その
片側背面を研磨又はエッチングによって所望厚さの薄膜
にする方法が注目されつつある。
【0007】この方法によるウェーハ同士の接着には、
2枚の鏡面ウェーハを単なる加重により加圧接合する方
法、あるいは、接合時に静電圧力を作用させる方法等が
あるが、前者の例として特開昭48−40372号公報
記載の方法がある。同公報には、Si単結晶ウェーハを
酸化膜を介して重ね合せ、約1100℃以上の温度と約
100kg/cm2以上の加重圧力で接合する方法が紹介さ
れている。また、後者の例は、昭和63年3月1日に日
経マグロウヒル社によって発行された「日経マイクロデ
バイス」第92〜98頁に述べられている。
【0008】以下、このSOI構造の半導体素子形成用
基板の場合について説明する。
【0009】図7には、かかるSOI構造を持つ半導体
素子形成用基板の一例が示されている。
【0010】すなわち、図5に示すように、ベースウェ
ーハ1aおよびボンドウェーハ1bの全面に熱酸化によ
りそれぞれ酸化膜1c(例えば0.8μmの厚み)を形
成した後、ベースウェーハ1aとボンドウェーハ1bと
を重ね合せて1次接合(初期接合)させる(図6)。引
続きこのウェーハ1次接合体は、炉に入れて、N2雰囲
気中500℃以上に加熱することにより2次接合(本接
合)される。この2次接合後のウェーハ接合体の結合力
は強いので、そのまま次工程のサーフェイスグラインド
およびエッチング工程に廻され、ボンドウェーハ1b表
面に被着された酸化膜1cおよびその下のボンドウェー
ハ1bを所定の均一厚さとなるように研磨除去し、鏡面
ポリッシングで仕上げすることによりSOI構造の半導
体素子形成用基板(図7)は完成される。
【0011】ところで、ベースウェーハ1aとボンドウ
ェーハ1bの1次接合には、従来、次のような方法がと
られていた。
【0012】すなわち、図8および図9に示すようにベ
ースウェーハ1aを真空吸着台2に吸着させる。一方、
真空ピンセット3によりボンドウェーハ1b中心部を吸
引させ、該ウェーハを、吸着台2に支持されているベー
スウェーハ1aに対して平行を保った状態で下降させ、
両ウェーハの間隔が1mm程度となったところで、真空
ピンセット3の吸着を解除して、ボンドウェーハ1bを
その自重により落下させ、ベースウェーハ1aと重ね合
せることにより、ウェーハ1a,1bの1次接合(初期
接合)が行なわれる。その後、加熱による2次接合(本
接合)が行なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法によ
り2枚のウェーハを一次接合させる場合、次のような問
題を生じることが本発明者によって明らかにされた。
【0014】すなわち、ベースウェーハ1aに対して平
行を保った状態でボンドウェーハ1bを下降させ、双方
のウェーハ間隔が1mm程度となったところでボンドウ
ェーハ1bを落下させるものでは、双方のウェーハが正
確に重ね合わず、接合ずれが生じ易い。
【0015】また、接合後において両ウェーハ1aと1
bとの間に空気が封じ込められ、当該箇所にボイド(接
合不良の空隙)を形成するという問題があった。
【0016】一方、ベースウェーハ1aに対しボンドウ
ェーハ1bを強制的に重ね合わせてウェーハ1aとウェ
ーハ1bとを接合させる手段も考えられるが、この場
合、真空ピンセット3によりボンドウェーハ1bをベー
スウェーハ1aに押し当てた部分に応力歪が形成され、
この応力歪に起因すると思われるボイドが上記押当て部
分乃至その近傍に発生するという問題があった。
【0017】かかる問題の解決方法として、実開平1−
73940号公報に記載のように、ベースウェーハより
も径の大きい円環状の半導体ウェーハ用ガイドに設けら
れたスリット内に半導体ウェーハ誘導子を挿入し、半導
体ウェーハ用ガイド内に置かれたベースウェーハ上に前
記半導体ウェーハ誘導子の先端をおき、さらにその上
に、ボンドウェーハを置いて、半導体ウェーハ誘導子を
前記スリットから抜き出すことによって、ベースウェー
ハ上にボンドウェーハを重ね合わせるようにしたものが
ある。しかし、この方法では、半導体ウェーハ誘導子が
ベースウェーハの上面を擦ることになるので、ベースウ
ェーハの上面に傷がつきやすいという問題がある。
【0018】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、ボイド不良の発生が防止でき、しかも、ウェーハ同
士の重ね合せも正確に行なうことが可能な、半導体素子
形成用基板の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも主面の一方を鏡面化した2枚
のSi単結晶ウェーハを使用して、前記Si単結晶ウェ
ーハの接合部分を構成する鏡面側の主面同士、または前
記鏡面の片側若しくは双方の側に、予め酸化によりシリ
コン酸化物の薄層を形成させたSi単結晶ウェーハ同士
を接合させるにあたり、前記2枚のSi単結晶ウェーハ
のうちの一方の、該Si単結晶ウェーハの接合面とは反
対面のOF近傍部分を真空ピンセットで吸着し、この真
空ピンセットで吸着したSi単結晶ウェーハのOF部の
接合面側の縁と、接合面を上方に向けほぼ水平状態で固
定した、もう一方のSi単結晶ウェーハのOF部の接合
面側の縁とを軽く接触させ、その際、両Si単結晶ウェ
ーハのOF部とは反対側に位置する端部の接合面同士の
間隔が1mm以下となるようにし、その後、真空ピンセ
ットによるSi単結晶ウェーハの吸着状態を解除して、
当該Si単結晶ウェーハの自重により、2枚のSi単結
晶ウェーハを接触させるようにして接合するものであ
る。
【0020】以下、本発明に係る半導体素子形成用基板
の製造方法を図面に基づいて説明する。
【0021】図1および図2において、ベースウェーハ
1aおよびボンドウェーハ1bの全面に熱酸化によりそ
れぞれ酸化膜1cを形成する。次いで、常温下で少なく
とも雰囲気の清浄度がクラス1000以上のクリーンベ
ンチ内においてベースウェーハ1aを真空吸着台2にほ
ぼ水平状態で吸着固定させた後、ボンドウェーハ1bを
そのOF部2bの近傍部分11bを真空ピンセット3に
よって吸着させる(図4参照)。そして、真空ピンセッ
ト3の操作によりボンドウェーハ1bのOF部2bの方
がやや下がり気味となるように前記ボンドウェーハ1b
を傾け、その状態で、ベースウェーハ1a上方位置から
ボンドウェーハ1bを下降させてゆき、先ず、ボンドウ
ェーハ1bのOF部2bの接合面の縁とベースウェーハ
1aのOF部2aの接合面側の縁とを軽く突き当て接触
させる(図1)。次いで、両ウェーハのOF部2a,2
bとは反対側の端部3a,3b同士の間隔が約1mmに
なるまで接近させ、その後、真空ピンセット3によるボ
ンドウェーハ1bの吸着を止める。すると、ボンドウェ
ーハ1bは、ベースウェーハ1aとの初期の突当て部で
あるOF部2aの接合面側の縁を支点として自重により
回転し、最終的にベースウェーハ1a全面とボンドウェ
ーハ1b全面とが接触し、OF部2a,2bから他側3
a,3bへ向け順次に1次接合が行われることになる
(図2)。このようにして得られたウェーハ接合体を特
別の荷重をかけることもなくその状態で炉に入れ、N2
雰囲気下500℃以上の温度で数時間の熱処理により2
次接合する。その後、サーフェイスグラインドおよびエ
ッチングによってボンドウェーハ1b側表面に被着され
た酸化膜1cの除去とボンドウェーハ1bの薄膜化を行
なう(図3)。
【0022】
【作用】本発明によれば、接合すべき両ウェーハのOF
部の接合面の縁同士を軽く接触させ、その際、両Si単
結晶ウェーハのOF部とは反対側の端部同士の間隔が1
mm程度以下となるように保持した状態で、真空ピンセ
ットに保持したSi単結晶ウェーハの吸着状態を解除
し、該ウェーハの自重を利用して2枚のSi単結晶ウェ
ーハを完全に接触させるようにしたので、双方のウェー
ハの鏡面同士の接合がOF部から他側へ順次になされる
ことになり、そのため、両ウェーハ間の空気は未接合側
に随時抜けて行くことになる。その結果、2枚のSi単
結晶ウェーハの接合面内に空気が留まることはないの
で、ボイド不良の発生が防止できる。
【0023】また、OF部の縁を前もって接触させるた
め、ウェーハ同士の重ね合わせずれも生じない。
【0024】
【実施例】次に、従来法と、本発明方法を適用して得ら
れた半導体素子形成用基板についての比較試験結果を述
べる。
【0025】当該実験を行なった場合の条件、方法、結
果は下記のとおりである。
【0026】1.条件 導電型がP型の直径5インチ(125mm)、比抵抗1
0〜14Ω・cmの酸化膜付きベースウェーハと、同じ
く導電型がP型で比抵抗8〜12Ω・cmで直径5イン
チ(125mm)の酸化膜付きボンドウェーハを各30
枚ずつ用意した。この各ウェーハは熱酸化処理する前に
おいてP−V値(Peak to valley:観測
部分の最深の谷と最高の山の差)表示で表面粗さが10
nm以下の鏡面ウェーハを使用した。
【0027】また、真空ピンセットは、SUS材で、そ
の吸着部がテフロンコーティングされたものを使用し
た。
【0028】2.方法 (1)従来法 ベースウェーハ15枚、ボンドウェーハ15枚を用い、
ベースウェーハを吸着台に固定すると共に、ボンドウェ
ーハの中央部を真空ピンセットで吸引し、この吸引によ
って真空ピンセットに吸着されたボンドウェーハをベー
スウェーハの真上から下降してゆき、ボンドウェーハと
ベースウェーハとの間隔が約1mmとなったところで、
真空ピンセットによるボンドウェーハの吸着を止め、ボ
ンドウェーハを自然落下させた。
【0029】そうして、ベースウェーハとボンドウェー
ハとを1次接合させて得られた接合体を炉に入れ、N2
雰囲気下で約1200℃の温度で2時間加熱することに
より2次接合を行なった。
【0030】その後、X線トポグラフ法によりボイドの
測定を行なった。
【0031】(2)本発明方法 残りのベースウェーハ15枚、ボンドウェーハ15枚に
ついては、図1〜図4に基づき説明された本発明による
方法で一時接合を行なわせた。
【0032】この1次接合させたウェーハ接合体を炉に
入れ、従来法と同一条件の下で2次接合を行なった。
【0033】その後、X線トポグラフ法によりボイドの
測定を行なった。ボイドの大きさは1〜20mm位の円
形状で1つでも検出されると不良品と判定した。この結
果が表1に示されている。
【表1】
【0034】3.結果 表1に示すように、従来法によれば、ボイド不良が12
枚出たのに対して、本発明方法によるものでは、ボイド
不良が1枚しか出なかった。
【0035】なお、ちなみに、ボンドウェーハのOF部
近傍を除く周縁部を真空ピンセットで吸着し、当該ピン
セットによる吸着部に近いウェーハ各隅を本発明方法の
如く先ず突き当てるようにした場合にも、ボイド不良の
発生について、本発明方法と略同じ効果が得られた。但
し、この場合、ベースウェーハとボンドウェーハとの位
置合わせが、本発明に比べて難しく、本発明方法に比べ
て、接合ずれが多少多く見られた。
【0036】4.考察 以上のような顕著な効果の違いが見られたのは次のよう
な理由によるものと推測される。
【0037】従来法では、ベースウェーハに対してボン
ドウェーハを平行に下降してゆき、所定間隔になったと
ころで、ベースウェーハに対してボンドウェーハを落下
させるようにしているが、かかる方法によってベースウ
ェーハとボンドウェーハとを重ね合せた場合、ベースウ
ェーハとボンドウェーハの全面が略同時に接触するた
め、接合が数ケ所から始まることが多い。その場合、ボ
ンドウェーハとベースウェーハとの間に空気が溜ってし
まい、かかる部分にボイドが発生するものと推測され
る。
【0038】一方、本発明におけるように両ウェーハに
おけるOF部の接合面側の縁同士をまず軽く突き当てた
後、ボンドウェーハを自重により倒させるようにしたも
のでは、OF側から徐々に接合進行するので、空気が逃
げ易く、接合後、空気がボンドウェーハとベースウェー
ハとの間に溜まり難いものと推測される。なお、本発明
方法のようにした場合には、ボンドウェーハの自由端
(OF部とは反対側端部)の自重による撓みの影響によ
るボイド不良発生が考えられるが。この点ついては問題
ない。
【0039】即ち、本発明方法によれば、OF部の縁同
士をまず軽く突き当て真空ピンセットによる吸引を解除
した際、いわゆる片持はりと同様にその自由端側が撓
む。したがって、ボンドウェーハの自由端側がその中央
部よりも先にベースウェーハに接触して従来と同様な問
題が生じるのではないかとの危惧がある。しかし、本発
明方法ではその自由端の撓みは、ベースウェーハとボン
ドウェーハとの間に存在する空気がエアークッションと
して作用することから該空気によって矯正されることと
なるので、本発明方法によれば、自由端側の撓みによる
ボイド不良は発生しない。
【0040】なお、本発明において、OF部とは反対側
の端部同士の間隔を1mm程度以下となるように設定し
たのは、それ以上とすれば、ベースウェーハのOF部の
接合面側の縁近傍部分とボンドウェーハとベースウェー
ハのOF部の接合面側の縁近傍部分とが、両ウェーハの
OF部の接合面側の縁同士を突き当てた場合に接合し難
く、ボンドウェーハが倒れベースウェーハに突き当たっ
た際僅かではあるがバウンドしてしまい、接合ずれが却
って起きやすくなるからである。一方、その間隔の下限
は、エアクッションによって少なくともボンドウェーハ
の自由端の撓みが矯正されるような間隔とすれば良い。
【0041】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、
上記実施例では、酸化膜付きのウェーハを用いた場合を
例に説明したが、ベースウェーハまたはボンドウェーハ
の一方のみに酸化膜を形成した場合、若しくはベースウ
ェーハまたはボンドウェーハのいずれにも酸化膜を形成
しない場合にも、本発明を適用できることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】本文において詳述した通り、本発明方法
の実施により、2枚の鏡面ウェーハを接合して製造され
る半導体素子形成用基板は、ウェーハ接合時において接
合ずれやボイドの発生は大幅に防止され、結果として、
その品質や製造の歩留は大幅に改善されると共に、それ
を利用して製造される半導体素子の信頼性も合わせて改
善される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る方法のウェーハ接合前の状態を
示す縦断面図である。
【図2】本実施例に係る方法のウェーハ接合後の状態を
示す縦断面図である。
【図3】本実施例に係る方法によって得られた接合体の
ボンドウェーハ側を薄膜化した状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】本実施例に係る方法における真空ピンセットの
吸着箇所を示すウェーハの平面図である。
【図5】従来方法のウェーハ接合前の状態を示す縦断面
図である。
【図6】従来方法のウェーハ接合後の状態を示す縦断面
図である。
【図7】従来方法によって得られた接合体のボンドウェ
ーハ側を薄膜化した状態を示す縦断面図である。
【図8】従来方法における真空ピンセットの吸着時の状
態を示すウェーハの縦断面図である。
【図9】従来方法における真空ピンセットの吸着箇所を
示すウェーハの平面図である。
【符号の説明】
1a ウェーハ 1b ウェーハ 1c 酸化膜 2 吸着台 2a,2b OF部 3 真空ピンセット 3a,3b OF部と反対側の端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深美 正雄 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電 子工業株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも主面の一方を鏡面化した2枚
    のSi単結晶ウェーハを使用して、前記Si単結晶ウェ
    ーハの接合部分を構成する鏡面側の主面同士、または前
    記鏡面の片側若しくは双方の側に、予め酸化によりシリ
    コン酸化物の薄層を形成させたSi単結晶ウェーハ同士
    を接合させるにあたり、前記2枚のSi単結晶ウェーハ
    のうちの一方の、該Si単結晶ウェーハの接合面とは反
    対面のOF(オリエンテーションフラット)近傍部分を
    真空ピンセットで吸着し、この真空ピンセットで吸着し
    たSi単結晶ウェーハのOF部の接合面側の縁と、接合
    面を上方に向けほぼ水平状態で固定した、もう一方のS
    i単結晶ウェーハのOF部の接合面側の縁とを軽く接触
    させ、その際、両Si単結晶ウェーハのOF部とは反対
    側に位置する端部の接合面同士の間隔が1mm以下とな
    るようにし、その後、真空ピンセットによるSi単結晶
    ウェーハの吸着状態を解除して、当該Si単結晶ウェー
    ハの自重により、2枚のSi単結晶ウェーハを接触させ
    るようにして接合することを特徴とする半導体素子形成
    用基板の製造方法。
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