JP2511103Y2

JP2511103Y2 - 制御機器の取付構造

Info

Publication number: JP2511103Y2
Application number: JP10657290U
Authority: JP
Inventors: 勇一渡辺
Original assignee: Koyo Electronics Industries Co Ltd
Current assignee: Koyo Electronics Industries Co Ltd
Priority date: 1990-10-12
Filing date: 1990-10-12
Publication date: 1996-09-18
Anticipated expiration: 2005-10-12
Also published as: JPH0463683U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、例えばプログラマブルコントローラの如き
制御機器のレールへの取付構造に関するものである。

［従来の技術］例えば、プログラマブルコントローラは、制御指令を
出力して制御対象を制御するCPUユニットと、このCPUユ
ニットと制御対象との間の信号を入出力する入出力ユニ
ットとからなっており、これらは通常マザーボードに取
付けられ、制御対象の数に応じて入出力ユニットを増減
し、必要に応じてリレーその他の機器が並設される。

ところで、このような制御機器は通常マザーボードに
取付けるように構成されているため、、これをレールに
取付ける場合は種々工夫を凝らしている。その一例とし
て実開平2-82081号公報に開示された考案がある。

この考案は、機器本体の取付面の前端側に形成されて
両側に突条を有する取付レールの一側突条に係脱可能に
係止される係合爪部と、上記取付面の後端側の両側に対
向して設けられた一対のガイド部と、前端に上記取付レ
ールの他側突条に係脱可能に係合する係合突部を有し、
上記両ガイド部間に前後方向へ摺動可能に保持された合
成樹脂製の摺動子と、この摺動子に一体形成されるとと
もにその先端が該摺動子の摺動面から突出する位置まで
わん曲状に延設された摺動子復帰用の弾性突片と、上記
弾性突片の先端当接位置で上記機器本体に設けられて摺
動子の係合突部を取付レールの他側突条に係合して該摺
動子が後退した際に上記弾性突片を弾性変形させるスト
ッパ部とを具備したものである。

［考案が解決しようとする課題］上記のような電気機器の取付装置は、構造が複雑で多
くの部品を必要とするためコストアップになるばかりで
なく、レールへの取付も面倒であるなど、種々問題があ
った。

本考案は、上記の課題を解決すべくなされたもので、
マザーボードに取付けるように構成した制御機器を、簡
単な取付器具を使用することにより容易かつ確実にレー
ルへ取付けることのできる制御機器の取付構造を得るこ
とを目的としたものである。

［課題を解決するための手段］本考案に係る制御機器の取付構造は、多数の電気部品
等が実装されたプリント基板等を内蔵し、両端部に溝穴
を有する取付腕が突設されたケースと、幅方向の両縁部にフランジを有する断面ほぼ凹字状の
レールと、両端部近傍に窓穴を有しほぼ中央部にねじ穴が設けら
れ、前記ケースの取付腕が載置される天板と、該天板の
両側縁から垂下し両端部にそれぞれ延出部が形成された
側壁と、前記延出部に形成され前記レールのフランジに
嵌合されるスリットとからなる取付具と、弾性材からなりほぼ中央部に挿通穴が設けられた天板
と、該天板の両端部をほぼ直角に折曲げてなる脚部と、
該脚部の下端部を斜め外方に折曲げてなる嵌合部とから
なり、前記ケースの取付腕に被せてその嵌合部を前記取
付具の窓穴に嵌入させる押え金具と、該押え金具の挿通穴から前記取付腕に溝穴に挿入して
前記取付具のねじ穴に螺入されるボルトとからなるもの
である。

［作用］取付具のスリットをレールのフランジに係合させ、取
付具をレールに取付ける。次に取付具の上にケースの取
付腕を載置し、その上から押え金具を被せる。ついで押
え金具の挿通穴からケースの取付腕の溝穴にボルトを挿
通し、取付腕のねじ穴に螺入する。このとき、押え金具
の嵌合部は取付腕の窓穴に嵌入される。

ボルトを更に螺入すると押え金具が取付腕の上面に当
接し、その弾性により嵌合部がレールのフランジに強く
押しつけられる。

これによりケースの取付腕は取付腕と押え金具との共
動作用によりレールに強固かつ確実に取付けられる。

［実施例］第１図は本考案実施例の斜視図である。図において、
（１）はケース（11）内に多数の電気部品等が実装され
たプリント基板等を内蔵する制御機器で、図には入出力
ユニットが示されている。この制御機器（１）のケース
（11）の長さ方向の両端部には、第２図に示すように中
央部にボルト（14）を挿通する溝穴（13）を備えたマザ
ーボードへの取付腕（12）が突設されている。そして、
通常は溝穴（13）に挿通したボルト（14）をマザーボー
ドにねじ止めし、実装される。（２）は両側にフランジ
（21）を有する断面ほぼ凹状のレール、（３）は取付器
具である。

取付器具（３）の実施例を第３図に示す。（31）は金
属板、合成樹脂等からなる断面ほぼコ字状の取付具で、
天板（32）の両端部近傍には長さ方向と直交して窓穴
（33），（33a）が設けられており、ほぼ中央部にはね
じ穴（34）が形成されている。また、側壁（35），（35
a）の両端部は下方に延出されてレール（２）の厚さよ
り若干幅の広いスリット（36），（36a）、（36b），
（36c）が設けられており、側壁（35），（35a）の下縁
のスリット（36）〜（36c）の開口部近傍には突起部（3
7），（37a）、（37b），（37c）が突設されている。な
お、スリット（36），（36a）は一方が深く、他方が浅
く形成されている。

（41）はステンレス鋼の如き弾性材からなる正面ほぼ
コ字状の押え金具で、取付具（31）の天板（32）の窓穴
（33），（33a）間の長さｌ₁とほぼ等しい長さｌ₂で、
窓穴（33），（33a）の幅Ｗ₁とほぼ等しい幅Ｗ₂の天板
（42）と、その両端部が下方に折曲げられて形成された
脚部（45），（45a）と、脚部（45），（45a）の下端部
から斜め外方に折曲げられて形成された嵌合部（47），
（47a）とからなっている。（43），（43a）は天板（4
2）の長さ方向の縁部を上方に折曲げてなる補強片、（4
4）は天板（42）のほぼ中央部に設けたボルト（14）の
挿通穴である。

次に、第１図〜第５図を参照して本考案の作用を説明
する。

［１］２個の取付具（31）のスリット（36），（36
a）をレール（２）のフランジ（21），（21a）に嵌合
し、ケース（11）の取付腕（12）に対応する位置に装着
する。このとき、先ず取付具（31）の深い方のスリット
（36）をレール（２）の一方のフランジ（21）に嵌合
し、ついで浅い方のスリット（36a）をレール（２）の
他方のフランジ（21a）に嵌合すれば、取付具（31）を
容易にレール（２）に装着することができる。

［２］ケース（11）の取付腕（12）を取付具（31）上
に載置する。

［３］次に、取付腕（12）の上に押え金具（41）を被
せ、その嵌合部（47），（47a）を取付具（31）の窓穴
（33），（33a）に嵌入する。

［４］この状態で押え金具（41）の挿通穴（44）から
ケース（11）の取付腕（12）に設けた溝穴（13）にボル
ト（14）を挿通し、取付具（31）のねじ穴（34）に螺入
する。このときの状態を第４図に示す。

［５］引続いてボルト（14）を螺入すると、押え金具
（41）は下降して嵌合部（47），（47a）の下端部がレ
ール（２）のフランジ（21），（21a）に当接する。さ
らにボルト（14）を螺入すると押え金具（41）の天板
（42）が取付腕（12）の上面に当接し、ボルト（14）の
前進が停止する。このときの状態を第５図に示す。

第５図から明らかなように、ケース（11）の取付腕
（12）は押え金具（41）により取付具（31）に強く押付
けられて共締めされ、強固に固定される。一方、押え金
具（41）の脚部（45），（45a）は天板（42）の弾性に
よりレール（２）のフランジ（21），（21a）に押付け
られ、フランジ（21），（21a）を取付具（31）のスリ
ット（36），（36a）と押え金具（41）の嵌合部（4
6），（46a）との間に強固に保持する。したがって、ケ
ース（11）は取付具（31）と押え金具（41）により、レ
ール（２）に確実かつ堅固に固定される。なお、このと
き、嵌合部（47），（47a）の先端部は取付金具（31）
の窓穴（33），（33a）に規制され、内側に弾性変形し
ている。

ケース（11）をレール（２）から外すときは、ボルト
（14）を緩めると押え金具（41）が上昇し、ボルト（1
4）がねじ穴（34）から外れると嵌合部（47），（47a）
の復元力により押え金具（41）は取付具（31）の窓穴
（33），（33a）から外れるので、容易に取外すことが
できる。

第１図の実施例ではケース（11）の一方の側に設けた
取付腕（12）をレール（２）に固定する場合を示した
が、同様にして他方の側に設けた取付腕（12）もレール
（２）に固定することができる。

また、取付具（31）の側壁（35），（35a）の下縁に
突起部を、また押え金具（41）の天板（42）の両縁に補
強片（43），（43a）を設けた例を示したが、これらは
省略してもよい。

さらに、取付具（31）の両端部側に深さの異なるスリ
ット（36），（36a）、（36b），（36c）を設けた場合
を示したが、これらスリット（36）〜（36c）の深さを
等しく形成し、レール（２）の端部から挿入するように
してもよい。

［考案の効果］以上の説明から明らかなように、本考案はレールに装
着した取付具にケースの取付腕を挾んで押え金具を取付
け、ボルトで共締してこれらを一体的に結合することに
よりケースをレールに取付けるようにしたので、構造が
きわめて簡単で部品数も少なく、しかも着脱が容易な制
御機器の取付構造を得ることができる。この結果、製造
コストを低減できるばかりでなく、組立や保守点検の手
間を節減できる等、実施による効果顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の斜視図、第２図はケースに設け
た取付腕部分の斜視図、第３図は取付器具の実施例の斜
視図、第４図，第５図は本考案の作用説明図である。（１）：制御機器、（11）：ケース、（12）：取付腕、
（13）：溝穴、（14）：ボルト、（２）：レール、（2
1），（21a）：フランジ、（３）：取付器具、（31）：
取付具、（32），（42）：天板、（33），（33a）：窓
穴、（34）：ねじ穴、（36）〜（36c）：スリット、（4
1）：押え金具、（44）：挿通穴、（45），（45a）：脚
部、（46），（46a）：嵌合部。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】多数の電気部品等が実装されたプリント基
板等を内蔵し、両端部に溝穴を有する取付腕が突設され
たケースと、幅方向の両縁部にフランジを有する断面ほぼ凹字状のレ
ールと、両端部近傍に窓穴を有しほぼ中央部にねじ穴が設けられ
前記ケースの取付腕が載置される天板と、該天板の両側
縁から垂下し両端部にそれぞれ延出部が形成された側壁
と、前記延出部に形成され前記レールのフランジに嵌合
されるスリットとからなる取付具と、弾性材からなりほぼ中央部に挿通穴が設けられた天板
と、該天板の両端部をほぼ直角に折曲げてなる脚部と、
該脚部の下端部を斜め外方に折曲げてなる嵌合部とから
なり、前記ケースの取付腕に被せてその嵌合部を前記取
付具の窓穴に嵌入させる押え金具と、該押え金具の挿通穴から前記取付腕の溝穴に挿入して前
記取付具のねじ穴に螺入されるボルトとからなる制御機
器の取付構造。