JP2510762B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
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一部を適当な糖誘導体を第三要素としてフッ化物コロイ
ドとなし、その結果フッ素の歯への利用率を向上させ、
う蝕予防効果を高めたことを特徴とする口腔用組成物に
関する。
道水に微量(1ppm程度)添加したり、歯磨剤や洗口剤に
配合して用いたり(1000ppm以下)、歯科医師が歯表面
に塗布する(10000ppm程度)ことが行われているが、そ
のう蝕予防効果は水道水添加が最も高く、歯磨剤や洗口
剤へ配合した場合は効果は半減する。しかしながら、歯
磨剤や洗口剤への配合はその使用上の簡便性と経済性な
どから好ましい方法であるので、その効果を向上させる
ことが、口腔衛生分野の課題のひとつとなっている。
ル質を構成する成分である無機化合物ハイドロキシアパ
タイト(以下HAPと略)をフルオロアパタイト(以下FAP
と略)に変化せしめることによって歯の耐酸性を向上さ
せることである。このHAP→FAPの反応は低濃度のフッ素
イオンによって緩慢に進行するものである。水道水への
フッ素添加の効果が高いのは飲水することによって摂取
されたフッ素が唾液中に長時間に渡って微量に分泌さ
れ、効果的に歯に作用し、HAP→FAPの反応を進行させる
ためと考えられている。歯磨剤に配合されたフッ素が歯
に作用する場合は、短い歯磨き時間ではHAP→FAPの反応
は期待できない。しかしながら、高濃度のフッ素イオン
がエナメル質に作用すると、比較的速い反応速度でHAP
の一部が分解して歯表面にフッ化カルシウムを形成し、
これが歯磨き後に徐々に溶解してフッ素イオンを放出
し、その結果、HAP→FAPの反応が進行することが判明し
ている。このような機序から考えると、歯磨剤へ配合す
るフッ素の配合量は多いほど歯面でのフッ化カルシウム
形成が増加し、効果が高まるわけであるが、誤飲の危険
性を考慮して現在ではフッ素の配合の上限は1000ppmに
抑えられている。
ンは化学反応によって歯表面にフッ化カルシウムを生成
することにより歯に吸着して取り込まれ、その後、HAP
→FAPの反応を経てう蝕予防効果を発現する。そのた
め、歯磨きの際には出来る限り高濃度のフッ素イオンを
出来る限り長く歯に接触させる必要があるが、配合量の
上限規制や歯磨き時間を無制限に長く出来ないなどの理
由で、フッ素の歯への取込みを十分に高めることが出来
ないという問題があった。
たなフッ素剤を見出すべく、鋭意研究を行った。その結
果、フッ素イオンとカルシウムイオンを反応させて生成
させたフッ化カルシウムの反応直後のコロイド状分散液
は、歯への吸着性が良好で歯へのフッ素供給能に極めて
優れることを見出した。しかしながら、この効果は分散
液中のコロイド状フッ化カルシウムが凝集、沈澱するに
つれて経時的に損なわれていくことも判明した。
ムの作用を長時間持続させるべくさらに鋭意検討を重ね
た結果、特定の糖誘導体の存在下でフッ素イオンとカル
シウムイオンを反応させると極めて粒子径の小さなフッ
化物コロイドを生成させることが出来、しかもこれが歯
への吸着が著しく高いことから効率的にフッ素を歯に供
給し歯の抗う蝕性を高めること、さらにコロイドとして
の安定性が良好であるため効果が長期間損なわれている
ことを見出し、これを口腔用組成物に応用することによ
って本発明を完成させるに至った。
及び/又は硫酸基及び/又はカルボキシル基を有する炭
素数3〜10の単糖、並びにそれらが2〜6個結合したオ
リゴ糖、並びに炭素数3〜10の多価アルコールからなる
群から選ばれる糖誘導体(第三要素)の存在下、水溶性
フッ化水素酸塩(第一要素)と水溶性カルシウム塩(第
二要素)を反応させて得られるフッ化物コロイドを配合
してなることを特徴とする口腔用組成物に係るものであ
る。
素の三要素混合溶液(試料溶液)のコロイド生成の確認
は、例えば次のような方法で判断した。
(対照液)の沈澱量又は濁度を比較したとき、前者は後
者より少ない。
過し、濾液8〜9ml(10PCボトル)を超遠心分離装置
(日立製SCP70H,ローター:SRP70AT,50000rpm,20hr,15
℃)にかけたとき沈澱物を認める。
の動的光散乱を測定したとき0.005〜1μの粒子が検出
される(大塚電子製DLS−700)。
で観察するとき0.005〜1μの粒子が観察される。尚、
観察試料としては、試料溶液をミリポリアフィルターで
濾過し、あらかじめ親水処理(日本電子JFC−1100)し
たカーボン支持膜に試料をのせ水分を除去したものを用
いた。
源としてフッ化水素酸、あるいはフッ化ナトリウム、フ
ッ化カリウム、フッ化リチウム、フッ化アンモニウム、
フッ化錫など薬学的に許容される水溶性フッ化水素酸塩
を用いる。また、カルシウムの供給源としては、カルシ
ウムの水溶性の塩類、例えば塩酸塩、硝酸塩、酢酸塩、
グリセロリン酸塩、グルコース−1−リン酸塩、グルコ
ース−6−リン酸塩などが使用できる。また、特定の第
三要素としては、分子内に1個又はそれ以上のリン酸基
及び/又は硫酸基及び/又はカルボキシル基を有する炭
素数3〜10の単糖、並びにそれらが2〜6個結合したオ
リゴ糖、並びに炭素数3〜10の多価アルコールからなる
群から選ばれる糖誘導体が用いられ、具体的には、グリ
セリルアルデヒド−3−リン酸、α−グリセロリン酸、
β−グリセロリン酸、エリスロース−4−リン酸、リボ
ース−5−リン酸、グルコース−1−リン酸、グルコー
ス−6−リン酸、イノシトールモノリン酸、イノシトー
ルヘキサリン酸、フルクトース−1−リン酸、フルクト
ース−6−リン酸、フルクトース−1,6−ジリン酸、ア
スコルビン酸−2−リン酸、ヘプツロース−7−リン酸
を代表例とする糖リン酸エステル、蔗糖硫酸エステル、
アスコルビン酸−2−硫酸を代表例とする糖硫酸エステ
ル、又はグリセリン酸及びグルコン酸からなる群から選
ばれる1種又は2種以上の組み合わせからなる糖誘導体
とその塩類が使用できる。
は、これに第二要素(水溶性カルシウム塩)と第三要素
を兼ねさせることもできる。
微細で安定なフッ化物コロイドが得られる。この時のフ
ッ素イオンとカルシウムイオン及び第三要素の組み合わ
せ比率(モル比)は広い範囲が許容され、フッ素イオ
ン:カルシウムイオン:第三要素=0.01〜100:1:0.01〜
100が可能であるが、好ましくはフッ素イオンとカルシ
ウムイオンが塩を生成する場合の化学量論的比率、即ち
フッ素イオン:カルシウムイオン=2:1になるべく近い
比率であることが望ましく、また第三要素についてはコ
ロイド粒子を安定化するに十分な比率であること、即ち
カルシウムイオン:第三要素=1:1になるべく近い比率
であることが望ましい。以上を考慮すると、フッ素イオ
ン:カルシウムイオン:第三要素=0.1〜10:1:0.05〜20
が更に望ましい。勿論、これらの組み合わせのうちフッ
素イオンとカルシウムイオンの比率が塩を生成する際の
化学量論的比率から外れる場合は、コロイド粒子とはな
らない遊離のフッ素イオンやカルシウムイオンが組成物
中に存在することがあるが、この場合でもこれらは本発
明の効果を損なうものではない。
00ppmが好ましく、更に好ましくは150〜60000ppmであ
る。
り、その粒子径が10nm程度となることもある。そのた
め、適切な配合比率と配合操作条件で均質なフッ化物コ
ロイドを生成させると、これらは透明な溶液とすること
ができる。そのため、本発明を透明な洗口剤や透明な歯
磨剤に応用すると、更にその商品としての価値を高める
ことができる。
ロイドの生成実験例、及びそれらの歯へのフッ素供給能
の評価実験例とを示して、本発明の有効性について更に
詳しく説明する。
解状態とコロイド生成〕 本実験では、フッ素源としてフッ化ナトリウム、カル
シウム源及び第三要素をかねるものとしてグルコース−
1−リン酸カルシウムを用い、表1に示すような所定の
混合比率になるように種々の濃度で精製水に混合した
後、室温で1日放置した時のコロイド生成の確認を沈澱
形成で判定した時の結果を記した。それらの混合比率
(モル比)は、フッ素イオン:カルシウムイオン:グル
コース−1−リン酸イオン=0.1〜10:1:1である。また
溶液中の総フッ素濃度は8〜60000ppmである。
フッ化ナトリウム、カルシウム源として塩化カルシウム
をフッ素イオン:カルシウムイオン=2:1の割合で混合
溶解したものについても同様に沈澱形成を肉眼で判定し
た。
フッ素濃度1500ppmの溶液について動的光散乱測定装置
(大塚電子(株)製DLS−700)によって溶質の粒子径を
測定したところ、平均粒子径12.5nmの極めて微細なコロ
イド粒子であることが判明した。また、イオン選択電極
(オリオン(株)製)でカルシウムイオン濃度を測定し
たところ、この系では遊離状態のカルシウムイオンが1m
M未満で、実質的に存在しないことが判明した。このこ
とは、系のカルシウムのほとんど全てがコロイド粒子と
なっており、もはやイオンの状態ではないことを示唆す
る。
濃度に依存してカルシウムイオンが減少した。また、F:
Ca=4〜10:1の系ではカルシウムイオンは実質的に存在
しなかった。このことから、これらの系でも多少の沈澱
が見られる場合はあるものの、対照のグルコース−1−
リン酸の存在しない系に比較して沈澱の量が少なく、グ
ルコース−1−リン酸の存在する系では少なくともカル
シウムの一部がコロイド粒子となっていることがわか
る。
の97〜98%を占めるリン酸カルシウムの一種)の粉末を
歯モデルとし、その1gを脱イオン水10mlに分散した後、
これに各種濃度のフッ化物コロイド溶液(F:Ca:GIP=2:
1:1)30mlを添加した室温で1分間処置し、その後3000r
pmで遠心分離したハイドロキシアパタイト粉末を精製水
で分散洗浄することを2回繰り返した後、濃塩酸3mlで
溶解し、適切に希釈したものについてイオン選択電極を
用いて取り込まれたフッ素量を定量した。
トリウム溶液を用い、溶液の総フッ素濃度を10〜3300pp
mまで変化させた時のハイドロキシアパタイトに取り込
まれたフッ素量の変化を示すグラフである。グラフから
は通常の歯磨剤や洗口剤に使用されるフッ素濃度におい
てはフッ化物コロイドはフッ化ナトリウムに比べて10倍
以上のフッ素供給能をもつことが判る。
した後、その各々を油性塗料でコーティングして歯牙が
酸で侵されないようにし、エナメル質部分だけにはおよ
そ1mm四方の露出窓を作成した。その後これらの歯牙サ
ンプルを1個ずつ、総フッ素濃度が100ppmのフッ化物コ
ロイド溶液(F:Ca:GIP=2:1:1)、及び総フッ素濃度が
同じく100ppmのフッ化ナトリウム溶液、更に対照として
脱イオン水に別々に室温で1分間浸漬することにより、
露出したエナメル質表面を薬剤処置した。その後、0.1M
乳酸緩衝液(pH5.0)に室温で12時間浸漬しエナメル質
の露出部分を脱灰した。この薬剤処理及び脱灰操作を連
続して6回繰り返し、その後油性塗料を除去して脱灰部
分に形成された白斑(う蝕の初期状態)を観察した。そ
の結果、白斑の形成状況は、脱イオン水処置>フッ化ナ
トリウム処置>フッ化物コロイドの順で著しいことが観
察された。このことから、フッ化物コロイドは歯牙の耐
酸性を向上させる作用に優れていることが判る。
%カーボポール907(ポリアクリル酸)を10N NaOHでpH
4.0に調整し、この液40mlに乳酸2gを加え、蒸留水で200
mlにし、10N NaOHでpH5.0に調整した。これをアパタイ
ト未飽和液とした。この内、110mlにハイドロキシアパ
タイト0.22gを加え1N塩酸でpH5.0に調整し、その後、遠
沈して、上澄みを1.0μミリポアフィルターで濾過し、
アパタイト飽和液とした。このアパタイト飽和液とアパ
タイト未飽和液を等量混ぜ、0.1M乳酸緩衝液とした。
2に示す各種第三要素のナトリウム塩をそれらのモル比
が2:1:1で、また総フッ素濃度が500ppmになるように混
合し、1日後の溶液のコロイドの生成の確認を実験1と
同様の方法で肉眼観察したときの結果と、また実験2と
同様の方法でハイドロキシアパタイトへのフッ素取り込
み量を測定した結果を表2に示す。
種類の糖誘導体が第三要素として作用し同様のフッ化物
コロイドを生成させることを示す。
特定の糖誘導体の存在下で反応させると、歯牙へのフッ
素供給作用に優れたフッ化物コロイドを生成することが
明らかとなった。
であったが、当該糖誘導体のカルシウム塩が高い水溶性
をもつ場合は、それを使用することもできる。例えば、
グルコース−1−リン酸カルシウム、グルコース−6−
リン酸カルシウム、フルクトース−1,6−ジリン酸カル
シウムなどである。それらを配合した場合は、別に水溶
性カルシウム塩を配合することは必ずしも必要でない。
歯牙塗布剤、バッカル錠、チュウインガムなど様々な剤
型の口腔用組成物として応用が可能である。この際、通
常の歯磨剤や洗口剤、歯牙塗布剤、バッカル錠などに使
用される各種の基剤やその他の薬用成分を系に配合する
ことができる。ただし、キレート作用の強い化合物や、
リン酸カルシウムに吸着し易い成分を配合した場合は、
フッ化物コロイドを破壊したり、コロイド粒子を凝集し
沈澱させる場合があり、フッ化物コロイドの作用を失わ
せることがあるので注意が必要である。
物の実施例を示し、本発明を更に詳しく説明する。しか
し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
ス−1−リン酸カルシウムを精製水に混合し、フッ化物
コロイドを生成させた。その後、他の成分を脱気混合
し、ペースト状の練歯磨剤とした。本歯磨剤を用いて実
験3に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を評価した結
果、優れた効果を認めた。
ス−1−リン酸カルシウムを精製水に混合し、フッ化物
コロイドを生成させた。その後、他の成分を脱気混合
し、透明なゲル状の練歯磨剤とした。本歯磨剤を用いて
実験3に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を評価した
結果、優れた効果を認めた。
−6−リン酸カルシウムを精製水に混合し、フッ化物コ
ロイドを生成させた。その後、他の成分を脱気混合し、
ペースト状の練歯磨剤とした。本歯磨剤を用いて実験3
に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を評価した結果、
優れた効果を認めた。
ース−1,6−ジリン酸カルシウムを精製水に混合し、フ
ッ化物コロイドを生成させた。その後、他の成分を脱気
混合し、ペースト状の練歯磨剤とした。本歯磨剤を用い
て実験3に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を評価し
た結果、優れた効果を認めた。
ス−1−リン酸カルシウム−4水塩を精製水に混合し、
フッ化物コロイドを生成させた。その後、他の成分を混
合し、液状の洗口剤を得た。本洗口剤を用いて実験3に
示した方法で歯の初期う蝕予防作用を評価した結果、優
れた効果を認めた。
ス−6−リン酸カルシウムと塩化カルシウム−2水塩を
精製水に混合し、フッ化物コロイドを生成させた。その
後、他の成分を混合し、液状の洗口剤を得た。本洗口剤
を用いて実験3に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を
評価した結果、優れた効果を認めた。
−5−リン酸ナトリウムと塩化カルシウム−2水塩を精
製水に混合し、フッ化物コロイドを生成させた。その
後、他の成分を混合し、液状の洗口剤を得た。本洗口剤
を用いて実験3に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を
評価した結果、優れた効果を認めた。
ス−1−リン酸カルシウム−4水塩を精製水に混合し、
フッ化物コロイドを生成させた。その後、他の成分を混
合し、粘稠な液状の歯牙塗布剤を得た。本歯牙塗布剤を
用いて実験3に示した方法で歯の初期う蝕予防作用を評
価した結果、優れた効果を認めた。
ン酸カルシウム1モルの粉末を混合し、これに精製水を
添加して溶質濃度が50重量%の高濃度コロイド溶液を調
製し、これに同容積のエタノールを添加してフッ化物コ
ロイドを沈澱させ、濾過後に乾燥させ、フッ化物コロイ
ド粒子の乾燥粉末を得た。
を得た。本バッカル錠の粉砕物を精製水に分散させ、20
%分散液としたものを用いて実験3に示した方法で歯の
初期う蝕予防作用を評価した結果、優れた効果を認め
た。
次の各成分を加熱練合し、成型してチューイングガムと
した。本チューイングガム10gを50mlの精製水中で破砕
分散させ、この分散液を用いて実験3に示した方法で歯
の初期う蝕予防作用を評価した結果、優れた効果を認め
た。
ルシウムイオンと適当な第三要素との反応によって歯牙
へのフッ素供給作用に優れたフッ化物コロイドとなり、
その結果う蝕予防作用に優れた効果を発揮する。
Claims (4)
- 【請求項1】分子内に1個又はそれ以上のリン酸基及び
/又は硫酸基及び/又はカルボキシル基を有する炭素数
3〜10の単糖、並びにそれらが2〜6個結合したオリゴ
糖、並びに炭素数3〜10の多価アルコールからなる群か
ら選ばれる糖誘導体(第三要素)の存在下、水溶性フッ
化水素酸塩(第一要素)と水溶性カルシウム塩(第二要
素)を反応させて得られるフッ化物コロイドを配合して
なることを特徴とする口腔用組成物。 - 【請求項2】糖誘導体がグリセリルアルデヒド−3−リ
ン酸、α−グリセロリン酸、β−グリセロリン酸、エリ
スロース−4−リン酸、リボース−5−リン酸、グリコ
ース−1−リン酸、グリコース−6−リン酸、イノシト
ールモノリン酸、イノシトールヘキサリン酸、フルクト
ース−1−リン酸、フルクトース−6−リン酸、フルク
トース−1,6−ジリン酸、アスコルビン酸−2−リン酸
及びヘプツロース−7−リン酸の1種又は2種以上から
なる糖リン酸エステル或いはその塩、蔗糖硫酸エステ
ル、アルコルビン酸−2−硫酸の1種又は2種以上から
なる糖硫酸エステル或いはその塩、又はグリセリン酸及
びグルコン酸からなる糖誘導体或いはその塩の1種又は
2種以上から選ばれる請求項1記載の口腔用組成物。 - 【請求項3】組成物中のフッ素の含有率が10〜100000pp
mである請求項1記載の口腔用組成物。 - 【請求項4】組成物中に配合されるフッ素イオンとカル
シウムイオンと第三要素の比率(ホル比)が、カルシウ
ムイオン1に対してフッ素イオン0.01〜100であり、第
三要素が0.01〜100である請求項1〜3の何れか1項に
記載の口腔用組成物。
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