JP2509894Y2 - ドア錠 - Google Patents

ドア錠

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JP2509894Y2
JP2509894Y2 JP1993007912U JP791293U JP2509894Y2 JP 2509894 Y2 JP2509894 Y2 JP 2509894Y2 JP 1993007912 U JP1993007912 U JP 1993007912U JP 791293 U JP791293 U JP 791293U JP 2509894 Y2 JP2509894 Y2 JP 2509894Y2
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cam
retractor
latch bolt
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handle
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友悌 伊藤
正久 桜井
春良 高橋
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高橋金物株式会社
桜井金属工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はハンドルの回転操作によ
ってラッチボルトを進退させるように構成した建造物用
のドア錠に係り、特に該ハンドルの少ない回転量で該ラ
ッチボルトを所定のストローク進退可能としたドア錠に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ドアの高級化に伴いその寸法が大
きくなり、従ってチューブラ型ドア錠の有するラッチボ
ルトのストロークも大きなものが必要とされる傾向にあ
る。一方このラッチボルトを駆動するハンドルについて
は、逆にその所要旋回角が小さいもの程その開閉作用が
容易であり、またその作動もより確実となることから、
これまでこの種のドア錠については、より少ない回転量
でラッチボルトのより長いストロークを得るための種々
の考案が開示されてきた。
【0003】例えば実公平4−46462号では、錠本
体内においてカムの回動にともないスライド板が軸方向
に変位し、この変位をスライド板先端に係合されたヨー
クによって、テコの原理を用いて増幅し、この増幅され
た変位に基づいてヨークアーム先端に係合されたラッチ
ボルトの大きな引込みストロークを得る構成となってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術では初動の解錠動作から直ちに、小さな変位を大
きな変位に増幅するテコを作動させる構成であるから、
使用者は初動の解錠動作からハンドルに大きな力を与え
ねばならないという欠点があった。さらにヨークはスラ
イド板に当接して、スライド板の押圧によって回動する
ものであるから、当接作用点が固定されていないため、
経時変化などでガタが発生したり、動作不安定をまねく
心配があった。また、実開昭59ー199975号で
は、ケースに枢着したカムとリトラクタ摺動体とをリン
ク連結し、リトラクタ摺動体の後退によりリンクを介し
てカムを回動させている。従って、叙述と同様に初動の
解錠動作からカムを回動させているので、使用者は初動
動作からハンドルに大きな力を与えねばならないという
欠点が依然回避できていなかった。しかも、少なくとも
リンク長さ分だけ小型化できないうえに、部品点数が多
くなって組み立てが複雑化する欠点があった。
【0005】本考案はこのような課題や欠点を解決する
ためになされたもので、その目的は使用者がハンドルに
大きな力を与えることなく初動の解錠動作ができ、しか
もハンドルの少ない回転量でドアの開閉が可能な、チュ
ーブラ型ドア錠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この考案に係るドア錠は、ケース内にスプリングにて前
方へ突出するラッチボルトと、ハンドルを連結して回動
可能なハブと、前記ハブの復元用突片を直接あるいは間
接に押圧するスプリングが設けられたドア錠において、
前記ケース内を摺動して前進後退可能なレトラクターを
備え、このレトラクターの先端には軸によりカムを回動
可能に枢着してカムに続く先端の上面に凹部を設けると
ともに後部には前記ハブに設けた第1突片と係合する係
合用孔を設け、前記カム自由端の切欠部でラッチボルト
後端の係合片を係合し、前記レトラクターの後退に伴う
カムの後退時に当初は前記凹部を移動し次いでカム基端
裏壁に当接してそれ以降の後退を妨げる凸部を前記ケー
スの内壁に設け、初動の解錠動作を行う第一段階には、
ハンドルの作動に伴い前記レトラクターおよびカムがそ
のまま後退してラッチボルトを途中まで引き込み、前記
カムの基端裏壁と前記凸部の当接後の第二段階には、ハ
ンドルのさらなる旋回によるレトラクターの後退によっ
て前記カムが前記凸部を支点に回動し、カム自由端が係
合したラッチボルトを前記レトラクターの後退量以上に
後退させることを特徴とする。
【0007】
【作用】初動の解錠動作を行う第一段階には、ドアのハ
ンドルを回すと、ケース内に収納された円筒状のハブ
が、その復元用突片を直接あるいは間接に押圧している
スプリングに抗して回動し、ハブに設けた第1突片が、
係合しているレトラクターの係合用孔の端を押す。この
ためレトラクターはケース内を摺動して後退する。
【0008】レトラクターの後退に伴い、ケース内壁の
凸部がレトラクターの先端上面の凹部を移動してカムに
当接しないので、カムはそのまま後退するから、カム自
由端の切欠部に係合したラッチボルトの係合片を、スプ
リングに抗し後退移動させ、よってラッチボルトをある
程度引き込む。後退したカムは、やがて基端裏壁をケー
ス内壁の凸部に当接し、カムはそれ以降の後退を妨げら
れる。
【0009】当接後の第二段階には、第一段階の慣性を
利用してさらにハンドルを回転させてレトラクターを後
退させると、カムの基端裏壁はそれ以上後退できないか
ら、カムはケース内壁の凸部を基点に回動を始め、この
回動の結果カム下端に係合したラッチボルトを、テコの
原理に基づいてレトラクターの後退量以上に後退させ
る。これによってラッチボルトが完全に引き込まれる。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図1から図4
に基づいて説明する。図1は、本考案に係るドア錠の実
施例の構成斜視図であり、図2は施錠時のドア錠の断面
図、図3は第一段階動作のドア錠の断面図、図4は第二
段階動作のドア錠の断面図を示すものである。
【0011】ドア錠の筒状のケース1の先端側には、ケ
ース1の壁1B、1Cを貫通してその後部の係合片2B
を挿通させたラッチボルト2が円錐台形状のスプリング
8を壁1B、1Cとの間に介装された状態で設けられ、
またケース1の後部には筒状のハブ3が挿設され、その
内側のハンドル取付孔3Dには図示しないハンドルが連
結され、また該ハブ3の外周面の所定位置には円弧状の
第1突片3A、第2突片3B、復元用突片3Cが一体的
に形成され、該ハブ3は壁1Cとの間に装着されたスプ
リング7を該復元用突片3Cにスプリングピース6を介
して間接的に係合させることにより、該スプリングピー
ス6を介して反時計方向に付勢されている。
【0012】ハブ3の外周面に設けられた第1突片3A
は、ハブ3上方をケース1内壁に沿って前後に摺動移動
可能のレトラクター4後部側に穿設された係合用孔4A
に挿入係合され、ハンドルの作動に伴うハブ3の回動に
て第1突片3Aの移動時に、その縁部が係合用孔4Aの
端部を押圧し、よってレトラクター4はハブ3の回動に
伴いその位置を後退移動させる。
【0013】レトラクター4先端に設けた軸4Cは、常
態にてレトラクター4と略直交状態のカム5を回動自在
に枢着し、カム5は前記ラッチボルト2の係合片2Bを
係合すべくその下端の切欠部5Bにラッチボルト2の首
部を挿通させる。図示するように、レトラクター4の先
端上面には凹部4Dが設けられている。
【0014】図2はドア錠の施錠状態を示し、ラッチボ
ルト2は前方に十分突出し、ハブ3は無回動状態でスプ
リング7にその復元用突片3Cを押圧されている。レト
ラクター4、カム5ともに前進(+X方向)限界位置に
ある。この状態にてレトラクター4最後部に設けた作動
溝4Bに、ハブ3の第2突片3Bが係合しているから、
レトラクター4はこの位置に維持される。
【0015】ここでドアを開くべくハンドルに作動角度
を与えると、初動の解錠動作を行う第一段階に移行し、
ハンドルの時計方向の回転に伴ってハブ3が、その復元
用突片3Cを押圧しているスプリング7に抗して時計方
向に回動し、ハブ3に設けた第1突片3Aが、係合して
いるレトラクター4の係合用孔4Aの端を−X方向に押
す。このためレトラクター4はケース1内を摺動して−
X方向に後退する。
【0016】レトラクター4の後退に伴い、ケース内壁
の凸部1Aがレトラクター4の凹部4Dを移動するの
で、レトラクター4先端の軸4Cに枢着したカム5も、
レトラクター4に対して略直交状態を保ったまま−X方
向に後退するから、カム5の自由端の切欠部5Bに係合
したラッチボルト2の係合片2Aを、スプリング8に抗
し後退移動させ、よってラッチボルト2をある程度引き
込む。後退したカム5は、やがてその基端裏壁5Aをケ
ース1内壁の凸部1Aに当接し、カム5はそれ以降の後
退を妨げられる。この状態が図3であり、第一段階の終
了である。
【0017】ハブ3またはハンドルは、α度だけ回転し
て第一段階を終える。この第一段階ではカム5は一切回
動せず、レトラクター4の移動に従い平行移動するのみ
であるから、カム5をテコの原理で回動させる必要がな
く、よって初動時に使用者に大きな力を要求しない。
【0018】後退したカム5の基端裏壁5Aと凸部1A
の当接後は、第二段階に移る。さらにハンドルを回転さ
せてレトラクター4を後退させると、カム5の基端裏壁
5Aはそれ以上後退できないから、カム5はケース1内
壁の凸部1Aを基点に回動を始め、この回動の結果カム
5の自由端に係合したラッチボルト2を、テコの原理に
基づいてレトラクター4の後退量以上に後退させる。こ
れによってラッチボルト2が完全に引き込まれるから、
ドアを開くことができる。この状態を図4に示す。
【0019】ドアが開いた図4の状態においてハンドル
から手を離すと、ドア錠は図2の状態に戻る。ここでド
アを閉めると、ラッチボルト2のスライド部2Aは図示
しないラッチ穴に沿ってスプリング8に抗して容易に押
し込まれ、ドアは施錠状態となる。
【0020】このように、本考案のドア錠によれば、第
一段階と第二段階の二段構えで作動するのを特徴として
いるから、初動時に大きな力が要らず、第二段階ではハ
ンドルの小さな作動角度で大きなストロークが発揮され
るゆえ、極めて使い勝手の優れたドア錠を実現すること
が可能となる。実施例ではハンドルの作動角度(β度)
38度という小角度で開錠を可能としている。
【0021】尚、ハブ3の復元用突片3Cを押圧する
際、復元用突片3Cにスプリング7を直接作用させるよ
う構成してもよい。このとき、スプリングピース6は省
略できる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案に係るドア
錠は、先ず初動の解錠動作である第一段階として、ドア
のハンドルの回転によりレトラクターとカムがそのまま
後退して、カム自由端に係合したラッチボルトを後退移
動させ、よってラッチボルトをある程度引き込み、つい
でカム基端裏壁がケース内壁の凸部に当接すると、第二
段階としてカムはこれを基点に回動を始め、この回動の
結果ラッチボルトを、テコの原理に基づいてレトラクタ
ーの後退量以上に後退させることによって完全に引き込
む。よって第一段階では使用者が大きな力をハンドルに
与える必要なく始動でき、さらに第二段階ではテコの原
理を利用して小さな変位を大きな変位に増幅するゆえ、
ハンドルの小さな作動角度にて確実なドア開閉と施錠を
実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るドア錠の構成斜視図である。
【図2】本考案に係るドア錠の、施錠時の断面図であ
る。
【図3】本考案に係るドア錠の、第一段階動作時の断面
図である。
【図4】本考案に係るドア錠の、第二段階動作時の断面
図である。
【符号の説明】
1 ケース 1A 凸部 2 ラッチボルト 2A スライド部 2B 係合片 3 ハブ 3A 第1突片 3B 第2突片 3C 復元用突片 3D ハンドル取付孔 4 レトラクター 4A 係合用孔 4B 作動溝 4C 軸4D 凹部 5 カム 5A 裏壁 5B 切欠部 6 スプリングピース 7、8 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高橋 春良 東京都荒川区荒川1丁目14番11号 桜井 金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−199975(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内にスプリングにて前方へ突出す
    るラッチボルトと、ハンドルを連結して回動可能なハブ
    と、前記ハブの復元用突片を直接あるいは間接に押圧す
    るスプリングが設けられたドア錠において、 前記ケース内を摺動して前進後退可能なレトラクターを
    備え、このレトラクターの先端には軸によりカムを回動
    可能に枢着してカムに続く先端の上面に凹部を設けると
    ともに後部には前記ハブに設けた第1突片と係合する係
    合用孔を設け、前記カム自由端の切欠部でラッチボルト
    後端の係合片を係合し、前記レトラクターの後退に伴う
    カムの後退時に当初は前記凹部を移動し次いでカム基端
    裏壁に当接してそれ以降の後退を妨げる凸部を前記ケー
    スの内壁に設け、初動の解錠動作を行う第一段階には、
    ハンドルの作動に伴い前記レトラクターおよびカムがそ
    のまま後退してラッチボルトを途中まで引き込み、前記
    カムの基端裏壁と前記凸部の当接後の第二段階には、ハ
    ンドルのさらなる旋回によるレトラクターの後退によっ
    て前記カムが前記凸部を支点に回動し、カム自由端が係
    合したラッチボルトを前記レトラクターの後退量以上に
    後退させることを特徴とするドア錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4516798A (en) * 1983-04-11 1985-05-14 Emhart Industries, Inc. Latch bolt operating assembly having bolt operating improvements

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JPH0667749U (ja) 1994-09-22

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