JP2508319Y2 - 引戸用電気錠 - Google Patents

引戸用電気錠

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JP2508319Y2
JP2508319Y2 JP7821489U JP7821489U JP2508319Y2 JP 2508319 Y2 JP2508319 Y2 JP 2508319Y2 JP 7821489 U JP7821489 U JP 7821489U JP 7821489 U JP7821489 U JP 7821489U JP 2508319 Y2 JP2508319 Y2 JP 2508319Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、引戸に利用される電気錠に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の引戸用電気錠としては、たとえば、本
願出願人の出願に係わる実開昭61-115364号公報記載の
ものが知られている。
このものは、錠ケースに出没自在に嵌装した鎌体とト
リガーとの間に、トリガーの往復直線運動を鎌体の回転
運動に変える変換機構を設け、トリガーの後退により前
記変換機構を介して鎌体を突出させて相手方の受孔に係
合させ、ソレノイドからなる電気的操作機構の作動に応
動するスライダーに連結したロック体を、回動突出した
鎌体の係合受部に係止させ、同鎌体の後退を阻止して本
施錠状態を保持するようにしたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記従来例のものでは、開戸状態でトリガ
ーをいたずらや誤操作などにより没入して鎌体を突出し
本施錠状態に操作される不都合があり、この不正な本施
錠状態の場合には、その都度ソレノイドによって電気的
に解錠しないかぎり解錠されないため面倒であるととも
に、例えば錠の正当使用者が不正に本施錠されているこ
とを知らずに、本施錠状態のままで強く戸を閉めると、
鎌体が受孔側にぶつかって受孔側が破損したり、鎌体が
折れ曲がったりして錠が破損するなどの問題点があっ
た。
たとえば、ソレノイドがプッシュまたはプルの単安定
型のもので、常時バネ等によってロック体を鎌体に係止
する方向に付勢し鎌体の突出時に自動的に本施錠となる
ように構成した場合、開戸状態でトリガーをいたずらや
誤操作により手指等で強制的に後退させると、これによ
り鎌体が突出し開戸状態で本施錠状態となった。
また、ソレノイドが双安定型で施錠と解錠とをいずれ
もソレノイドの作動により行うものでも、開戸状態でト
リガーを強制的に後退し、この後退状態を維持したまま
ソレノイドを作動させると開戸状態で本施錠状態となっ
た。
この考案は上記問題点を解消しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するために、この考案は、鎌体と、ト
リガーと、トリガーの往復直線運動を鎌体の回動運動に
変える変換機構と、トリガーの後退により変換機構を介
して鎌体を突出させ相手方の受孔に係合させるとともに
ソレノイド等の電気的操作機構の作動によりロック部材
のロック体を鎌体の係合受部に係止させて本施錠状態を
保持するようにしたロック部材とを備えた引戸用電気錠
において、 錠ケースにはトリガーバネにより常時は突出方向に付
勢した第2トリガーを出没自在に設け、開戸状態時にト
リガーと第2トリガーを押動して後退させ鎌体を突出さ
せて本施錠状態としても、前記トリガー及び第2トリガ
ーへの押動する力を解除すると、第2トリガーがトリガ
ーバネの弾発力により突出して、この第2トリガーにロ
ック部材が連動してロック体と鎌体の係合受部との係合
状態を解除するとともに、トリガーが突出して変換機構
により鎌体を回動後退して解錠するように構成してなる
ものである。
この場合、第2トリガーとロック部材とを連動して、
ロック部材のロック体と鎌体の係合受部との係合状態を
解除する方法としては、実施例で示すような言わばカム
方式でもよい。すなわち、開戸状態時では、第2トリガ
ーに突出形成した斜面部が、ロック部材の当接摺動部に
当接して該ロック部材を鎌体が解錠する方向に回動し、
ロック部材のロック体を鎌体の円弧外周面に当接してロ
ック体と係合受部との係合を解除する一方、閉戸状態で
電気的操作機構の駆動ロッド(プランジャー)が突出し
ているときには、前記トリガー及び第2トリガーはトリ
ガーバネの付勢力に抗して後退することにより、第2ト
リガーの斜面部がロック部材の当接摺動部を施錠方向に
回動し、前記係合受部にロック体が係止され本施錠状態
とされるように構成することもできる。しかし、このよ
うな構成に限定されることなく、例えば摺動方式その他
の構造に適宜設計変更できる。
トリガーは、トリガーバネにより単独で常時突出方向
に付勢することもできるし、後述するように第2トリガ
ーの押圧部により常時突出するように付勢してもよく、
或いは前記トリガーバネと第2トリガーの押圧部とを併
用することもできるほか、その他の構成を採用すること
もできる。
また、鎌体と、トリガーと、トリガーの往復直線運動
を鎌体の回動運動に変える変換機構と、トリガーの後退
により変換機構を介して鎌体を突出させ相手方の受孔に
係合させるとともにソレノイド等の電気的操作機構の作
動によりロック部材のロック体を鎌体の係合受部に係止
させて本施錠状態を保持するようにしたロック部材とを
備えた引戸用電気錠において、前記トリガーの適所には
係合凹部を形成するとともに、このトリガー近くの錠ケ
ース内には一端側に係合部を有するトリガー保持部材を
回動自在に枢着してなり、トリガーが所定量没入(後
退)して鎌体が受孔に完全に係合された時に、前記トリ
ガー保持部材の係合部がトリガーの係合凹部に係合保持
されるように構成することもできる。
〔作用〕
この考案の作用を実施例を参考にしながら以下に説明
する。
第1図の如き開戸解錠状態時に、トリガーと第2トリ
ガーを、いたずらや誤操作により第3図の符号(イ)の
ごとく手指で強制的に後退させると、第2トリガーと連
動するロック部材は施錠方向に回動させるとともに、ト
リガーと連動する鎌体は変換機構の作用により回動突出
し、鎌体の係合受部とロック部材のロック体が係止して
一旦は本施錠状態となる(第3図参照)が、前記トリガ
ー及び第2トリガーに対する手指による後退動作を止め
ると、トリガーと第2トリガーはトリガーバネの弾発力
により突出する。
この突出時に、第2トリガーの斜面部がロック部材の
当接摺動部に当接しロック部材を解錠方向に回動するこ
とにより、ロック体と鎌体との係止を解くので、必ず本
施錠状態は解錠され鎌体は後退可能となる。尚、鎌体は
戸を開けることにより受体により押されて回動後退方向
の力を受けて回動後退し解錠状態に戻る。この時、トリ
ガーの突出力によっても鎌体は回動後退方向への力を受
けるので、よりスムーズに回動後退する。一方、トリガ
ーと連動する鎌体はトリガーの突出を介して変換機構の
作用で回動後退し解錠状態に戻る(第1図参照)。
上記開戸状態から戸を閉めていくと、トリガーおよび
第2トリガーの先端が受孔側に当接し、該戸が完全に閉
じられるとトリガーおよび第2トリガーはともに最大限
に後退し、第2トリガーの斜面部がロック部材の当接摺
動部を施錠方向に回動して、鎌体は変換機構の作用で回
動突出されて相手方の受孔に係合される。そして、回動
突出した鎌体の係合受部にロック部材のロック体が係止
し、鎌体の後退を阻止して本施錠状態(第2図参照)と
なる。
第3実施例及び第4実施例のトリガー保持部材は、上
記施錠状態時のトリガーが最大限後退したときに、トリ
ガーの係合凹部にトリガー保持部材の係合部がバネ等に
より自動的に係合し、トリガー保持部材によりトリガー
を介して鎌体を保持するように働く(第6図〜第9図参
照)。
本施錠状態から解錠するには、ソレノイド等の電気的
操作機構に通電し、電気的操作機構に連動するロック部
材を作動して、ロック部材のロック体と鎌体の係合受部
との係合を解けば、鎌体は回動可能状態となり、また第
2トリガーもトリガーバネの弾発力によって突出可能と
なるので開戸できる。
〔第1実施例〕 この考案の第1実施例を第1図ないし第4図に基づい
て以下に説明する。
(1)は電気錠であって、この電気錠(1)は引戸
(A)に取り付けられている。
電気錠(1)の錠ケース(2)内には、錠ケース
(2)のフロント板(2a)より出没(前進後退)自在に
回動される鎌体(3)と、鎌体(3)より上方位置で同
フロント板(2a)より出没(前進後退)自在に突出する
トリガー(第1トリガー)(4)と、トリガー(4)よ
り後方位置に押圧部(16)を有し、かつ後方に取着した
トリガーバネ(17)によりフロント板(2a)から出没
(前進後退)自在に摺動する第2トリガー(15)とを嵌
装してある。
鎌体(3)はその基部を枢軸(3a)で枢着するととも
に、先端部の鎌状の係合部(3b)は、相手方の柱や枠な
ど(B)にビスなどで取着した受部材(5)の受孔(5
a)に係脱自在に係合できるようにしてある。この鎌体
(3)には、後述するソレノイドなどの電気的操作機構
(7)の作動に応動するロック部材(10)のロック体
(11)を係止して、鎌体(3)の後退を阻止し本施錠状
態を保持するための係合受部(3c)が形成してある。
トリガー(4)は、両端側または一端側にガイド部
(4a)を突設し、該ガイド部(4a)を錠ケース(2)側
板に形成した長孔状のガイド孔(2b)に嵌挿してある。
トリガー(4)はこの実施例の構造に限らず任意であ
る。
鎌体(3)とトリガー(4)との間には、トリガー
(4)の往復直線運動を鎌体(3)の回動運動に変える
変換機構(6)を設け、トリガー(4)の後退により変
換機構(6)を介して鎌体(3)を突出させて相手方の
受孔(5a)に係合させるようにしてある。
変換機構(6)としては、この実施例ではラックとピ
ニオンによっている。すなわち、トリガー(4)の下部
にはラック(6a)を設けるるとともに、鎌体(3)の基
部外周にはピニオン(6b)を形成し、このラック(6a)
とピニオン(6b)とを噛み合わせる構成としている。し
かし、変換機構(6)はこのようなラックとピニオン方
式に限定されず、例えば変換機構(6)をトリガー
(4)と鎌体(3)との間に直接設けることなく、ギヤ
などを介して間接的に設けるなど種々設計変更できるも
のである。
そして、前記トリガー(4)は、開戸時には第2トリ
ガー(15)のトリガーバネ(17)の弾発力により、第2
トリガー(15)の押圧部(16)を介して突出していると
ともに、鎌体(3)は変換機構(6)つまりラック(6
a)とピニオン(6b)の作用により解錠位置に後退して
いる(第1図参照)。一方、閉戸時にはトリガー(4)
は相手方の柱や枠など(B)または受部材(5)に当っ
て後退するとともに、前述の変換機構(6)を介して鎌
体(3)は突出し相手方の受孔(5a)に係合される。こ
のとき、鎌体(3)の係合受部(3c)にロック部材(1
0)のロック体(11)が係止して、同鎌体(3)の後退
を阻止し本施錠状態を保持する(第2図参照)。
ロック部材(10)は、錠ケース(2)の側壁に枢軸
(12)で回動自在に設けられ、枢軸(12)を中心とする
鎌体(3)側にはロック体(11)を設け、他方側にはソ
レノイド等の電気的操作機構(7)の駆動ロッド(8)
が連結ピン(9)で連結してある。またロック部材(1
0)には斜面状の当接摺動部(13)を形成し、この当接
摺動部(13)に第2トリガー(15)の斜面部(18)が作
用してロック体(11)と係合受部(3c)との係合を解除
する。(2c)はロック部材(10)の回動を規制するスト
ッパーである。
電気的操作機構(7)は、この実施例では単安定型の
ソレノイド(7a)を採用している。このソレノイド(7
a)はバネ(8a)等の弾発力により駆動ロッド(8)を
突出方向に付勢しており、鎌体(3)が突出して本施錠
状態となったとき、その駆動ロッド(8)が突出してロ
ック体(11)が自動的に係合受部(3c)に係合し、ソレ
ノイドへの通電によって解錠する通電時解錠型の電気錠
を構成している。この構成に限らず、双安定型のソレノ
イドを使用することによって通電時に施錠・解錠を交互
に繰り返す通電時施・解錠型の電気錠を構成することも
できるし、ソレノイドに替えて他の駆動源を採用して設
計変更することもできる。
開戸状態時に、トリガー(4)及び第2トリガー(1
5)を不正に押動して後退させ鎌体(3)を突出させて
本施錠状態としても、前記トリガー(4)及び第2トリ
ガー(15)への押動する力を解除すると、第2トリガー
(15)がトリガーバネ(17)の弾発力により突出して、
ロック部材(10)を回動させ、鎌体(3)との係合状態
を解除し鎌体(3)を解錠位置に復帰させるようにして
いる。
この第2トリガー(15)は、トリガー(4)よりの後
方位置の後部に、トリガー(4)を常時には突出方向に
付勢する前述した押圧部(16)を形成するとともに、ロ
ック部材(10)の対向側には該ロック部材(10)の当接
摺動部(13)に当接して摺動される斜面部(18)を形成
し、本施錠状態から開戸状態時に第2トリガー(15)が
トリガーバネ(17)の付勢力で突出するときに、前記第
2トリガー(15)の斜面部(18)がロック部材(10)の
当接摺動部(13)に当接して摺動することにより、ロッ
ク部材(10)を押動しロック体(11)と鎌体(3)の係
合受部(3c)との係合状態を解除するとともに、第2ト
リガー(15)の押圧部(16)がトリガー(4)を突出し
て、変換機構(6)が鎌体(3)を回動後退して解錠す
るように構成してある。
なお、トリガー(4)には押圧部(16)の代わりにト
リガーバネ(4e)を設けることもできる。
第2トリガー(15)は、そのガイド孔(19)に前記鎌
体(3)の枢軸(3a)を挿入し、このガイド孔(19)の
ストローク長さの範囲に亘り前進後退するようにしてあ
る。
なお、(1a)は施錠又は解錠状態を確認するスイッチ
である。
〔第2実施例〕 第5図は第2実施例を示す。このものは、第1実施例
と比べて、トリガー(4)の後部と第2トリガー(15)
の折曲部(16a)との間にトリガーバネ(4e)を取り付
け、このトリガーバネ(4e)の弾発力によりトリガー
(4)を常時突出方向に付勢するとともに、ロック部材
(10)の後部は錠ケース(2)内に枢支したバネ(30)
で常時には上方に押し上げられている点に特徴を有し、
その他の構成は第1実施例と略同様としてある。
なお、スイッチ(1b)は、第2トリガー(15)が後退
して戸が完全に閉鎖した状態を確認するものであって、
この閉戸時にスイッチ(1b)のオン信号を制御回路を経
てソレノイド(7a)に送る。もし、スイッチ(1b)がオ
ンになっていないときにはソレノイド(7a)に通電され
ないので、戸が完全に閉鎖されていないことを確認でき
るとともに、施解錠確認スイッチ(1a)による施解錠の
確認とにより二重の確認ができる。
〔第3実施例〕 第6図と第7図は第3実施例を示す。このものは、第
1実施例のものにトリガー保持機構(20)を設けた変形
例であって、その他の構成は第1実施例と同様としてあ
る。
トリガー保持機構(20)は、トリガー(4)の適所に
は係合凹部(4b)を形成するとともに、このトリガー
(4)近くの錠ケース(2)内には一端側に係合部(21
b)を有するトリガー保持部材(21)をバネ(21a)で回
動自在に枢着してある。そして、トリガー(4)が所定
量後退して鎌体(3)が受孔(5a)に完全に係合された
時に、前記トリガー保持部材(21)の係合部(21b)が
トリガー(4)の係合凹部(4b)に係合保持されるよう
に構成してある。トリガー(4)の係合凹部(4b)は、
前方を略垂直辺(4c)とし、この垂直辺(4c)から後方
に傾斜辺(4d)を延設してある。
上記トリガー保持機構(20)は、第6図の開戸状態か
ら第7図の閉戸状態になるときには、トリガー(4)の
係合凹部(4b)にトリガー保持部材(21)の係合部(21
b)がバネ(21a)の弾発力で自動的に係合し、トリガー
(4)の突出を制動する。これにより、戸(A)などが
勢いよく閉められた時の反動による開放を防止する。ま
た、トリガー(4)のそれ以上の後退を垂直辺(4c)が
阻止して、戸(A)と柱や枠など(B)との隙間を所定
間隔とする。一方、第7図から第6図の開戸状態とする
には、受部材(5)(戸)を開放方向に引くと、鎌体
(3)の先端が受部材(5)(戸)に押されて鎌体
(3)が回動後退し、トリガー(4)が突出する方向に
力を受ける。この力がトリガー保持機構(20)によるト
リガー(4)の保持力よりも強いと、トリガー保持部材
(21)の係合部(21b)とトリガー(4)の係合凹部(4
b)とは、係合凹部(4b)が傾斜辺(4d)と係合部(21
b)の傾斜辺(21c)の作用により容易に係合が解かれる
ようにしてある。
〔第4実施例〕 第8図と第9図は第4実施例を示す。このものは、第
3実施例のものから第2トリガー(15)を省いた構成を
有し、その他の構成は第3実施例と略同様で、同一符号
は同一構成を示す。
この第4実施例の場合においても、第8図の如く戸を
開きソレノイド(7a)がオフで駆動ロッド(8)が没入
している解錠状態時において、トリガー(4)を不正に
押動して後退すると、鎌体(3)が回動突出されて押動
されている間は施錠状態となり、トリガー保持部材(2
1)はトリガー(4)の係合凹部(4b)に係合される。
しかし、この場合のロック部材(10)のロック体(11)
は、上記駆動ロッド(8)が没入して時計方向に回動さ
れているため、鎌体(3)の係合受部(3c)はロック体
(11)とは係合されていない。そのため、前記トリガー
(4)に対して押動する力を解除すると、トリガー
(4)がトリガーバネ(4e)の弾発力により突出して鎌
体(3)を第8図の如く解錠状態に復帰させるのであ
る。このとき、トリガーバネ(4e)はバネ(21a)より
付勢力を強く設定してあるので、該トリガー(4)が突
出するときに、トリガー保持部材(21)の係合部(21
b)とトリガー(4)の係合凹部(4b)との係合が解除
され第8図の如き姿勢となる。
第3実施例及び第4実施例の如き、トリガー保持機構
(20)を設けると、戸を勢いよく閉めた時の反動で戸が
開いてしまうことを防止できる。また、トリガーはある
一定位置以上に後退しないので戸を枠との隙間(チリ)
を常にある一定の間隔とすることができると同時に、ト
リガー(4)ないし戸のガタつきも防止する利点があ
る。
なお、施解錠確認スイッチ(1a)の構成や取り付け位
置は任意である。
また、トリガー(4)を常時に突出方向に付勢する構
成は、トリガーバネ(4e)や第2トリガー(15)の押圧
部(16)によるものに限らず、トリガーバネ(4e)と押
圧部(16)とを併用したり、その他任意である。
〔考案の効果〕
この考案によれば、錠ケースにはトリガーバネにより
常時は突出方向に付勢した第2トリガーを出没自在に設
け、開戸状態時にトリガーと第2トリガーを押動して後
退させ鎌体を突出させて本施錠状態としても、前記トリ
ガー及び第2トリガーへの押動する力を解除すると、第
2トリガーがトリガーバネの弾発力により突出して、こ
の第2トリガーにロック部材が連動してロック体と鎌体
の係合受部との係合状態を解除するとともに、トリガー
が突出して変換機構により鎌体を回動後退して解錠する
ように構成しているから、以下のような効果を有する。
すなわち、 (1) たとえ、開戸状態でトリガー及び第2トリガー
をいたずらや誤操作などにより手指で強制的に後退して
鎌体を突出させて本施錠状態としても、前記両トリガー
への押動する力を解除すると、前述のように第2トリガ
ーが突出すると同時に、第2トリガーを介してロック部
材が連動されてロック体と係合受部との係合状態が解除
され、トリガーが突出して鎌体が回動後退し解錠される
ようにしているから、従来例のように開戸状態で本施錠
状態に保持されることを完全に回避できるし、不注意で
本施錠状態のままで閉戸することによる受孔側の破損
や、鎌体が折れ曲がるなどして錠が故障する虞れを完全
に解消できる。
また、施錠状態からの解錠操作が円滑に行えるととも
に、開戸方向へ第2トリガーの押動力が付加されるの
で、開戸も簡単にできる。
(2) 請求項第(2)項記載のように、鎌体と、トリ
ガーと、トリガーの往復直線運動を鎌体の回動運動に変
える変換機構と、トリガーの後退により変換機構を介し
て鎌体を突出させ相手方の受孔に係合させるとともにソ
レノイド等の電気的操作機構の作動によりロック部材の
ロック体を鎌体の係合受部に係止させて本施錠状態を保
持するようにしたロック部材とを備えた引戸用電気錠に
おいて、前記トリガーの適所には係合凹部を形成すると
ともに、このトリガー近くの錠ケース内には一端側に係
合部を有するトリガー保持部材を回動自在に枢着してな
り、トリガーが所定量没入して鎌体が受孔に完全に係合
された時に、前記トリガー保持部材の係合部がトリガー
の係合凹部に係合保持されるように構成すると、戸を勢
いよく閉めた時の反動による戸の開放を防止できる。ま
た、施錠時の戸と枠との間隔を常に一定に保つことがで
きるので、ロック部材による施錠が確実に行えるととも
に、トリガーのガタつきによる戸のガタツキを防止し、
戸をしっかりと固定できる。
【図面の簡単な説明】
図は何れもこの考案の実施例を示す。第1図は第1実施
例の開戸解錠状態時の縦断面図、第2図は本施錠状態時
の縦断面図、第3図は開戸時にトリガーを強制的に後退
させた状態を示す縦断面図、第4図は第2図IV-IV線か
ら見た側断面図、第5図は第2実施例の施錠状態時の縦
断面図、第6図は第3実施例の開戸解錠状態時の縦断面
図、第7図は本施錠状態時の縦断面図、第8図は第4実
施例の開戸解錠状態時の縦断面図、第9図は本施錠状態
の縦断面図である。 (1)……電気錠、(2)……錠ケース、(3)……鎌
体、(3c)……係合受部、(4)……トリガー、(4b)
……係合凹部、(4e)……トリガーバネ、(5a)……受
孔、(6)……変換機構、(7)……電気的操作機構、
(7a)……ソレノイド、(10)……ロック部材、(11)
……ロック体、(13)……当接摺動部、(15)……第2
トリガー、(17)……トリガーバネ、(18)……斜面
部、(20)……トリガー保持機構、(21)……トリガー
保持部材、(21a)……バネ、(21b)……係合部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鎌体(3)と、トリガー(4)と、トリガ
    ー(4)の往復直線運動を鎌体(3)の回動運動に変え
    る変換機構(6)と、トリガー(4)の後退により変換
    機構(6)を介して鎌体(3)を突出させ相手方の受孔
    (5a)に係合させるとともにソレノイド等の電気的操作
    機構(7)の作動によりロック部材(10)のロック体
    (11)を鎌体(3)の係合受部(3c)に係止させて本施
    錠状態を保持するようにしたロック部材(10)とを備え
    た引戸用電気錠において、 錠ケース(2)にはトリガーバネ(17)により常時は
    突出方向に付勢した第2トリガー(15)を出没自在に設
    け、開戸状態時にトリガー(4)と第2トリガー(15)
    を押動して後退させ鎌体(3)を突出させて本施錠状態
    としても、前記トリガー(4)及び第2トリガー(15)
    への押動する力を解除すると、第2トリガー(15)がト
    リガーバネ(17)の弾発力により突出して、この第2ト
    リガー(15)にロック部材(10)が連動してロック体
    (11)と鎌体(3)の係合受部(3c)との係合状態を解
    除するとともに、トリガー(4)が突出して変換機構
    (6)により鎌体(3)を回動後退して解錠するように
    構成してあることを特徴とする引戸用電気錠。
  2. 【請求項2】鎌体(3)と、トリガー(4)と、トリガ
    ー(4)の往復直線運動を鎌体(3)の回動運動に変え
    る変換機構(6)と、トリガー(4)の後退により変換
    機構(6)を介して鎌体(3)を突出させ相手方の受孔
    (5a)に係合させるとともにソレノイド等の電気的操作
    機構(7)の作動によりロック部材(10)のロック体
    (11)を鎌体(3)の係合受部(3c)に係止させて本施
    錠状態を保持するようにしたロック部材(10)とを備え
    た引戸用電気錠において、 前記トリガー(4)の適所には係合凹部(4b)を形成
    するとともに、このトリガー(4)近くの錠ケース
    (2)内には一端側に係合部(21b)を有するトリガー
    保持部材(21)を回動自在に枢着してなり、トリガー
    (4)が所定量没入して鎌体(3)が受孔(5a)に完全
    に係合された時に、前記トリガー保持部材(21)の係合
    部(21b)がトリガー(4)の係合凹部(4b)に係合保
    持されるように構成してあることを特徴とする引戸用電
    気錠。
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