JP2508901B2 - レンジフ―ドファン - Google Patents

レンジフ―ドファン

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JP2508901B2 JP2205398A JP20539890A JP2508901B2 JP 2508901 B2 JP2508901 B2 JP 2508901B2 JP 2205398 A JP2205398 A JP 2205398A JP 20539890 A JP20539890 A JP 20539890A JP 2508901 B2 JP2508901 B2 JP 2508901B2
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正基 東
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、フードの吸込口のほぼ中央に整流板を設
け、この整流板の周側より吸い込みをなすレンジフード
ファンに関するものである。
〔従来例〕
第11図は例えば実開昭59−94227号公報に示された従
来のレンジフードファンを示す図であり、図において
(1)はレンジ本体で、下部に開口(2)と背部にダク
ト接続口(3)を有し、天吊り金具(4)にて天井
(5)に吊られている。(6)はこのレンジ本体内に設
けられた送風機部で、下部に上記開口(2)と連通する
吸込口(7)を設けたケーシング(8)にモータ(9)
および羽根(10)が装着されている。(11)は上記吸込
口(7)に装着されたフィルタである。
従来のレンジフードファンは上記のように構成され、
モータ(9)に電源が入力され送風機(6)が運転され
ることにより開口(2)より図示されない台所等の油煙
が第11図に示すように吸い込まれ、送風機部(6)より
ダクト接続口(3)を介して室外へ排出される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来のレンジフードファンでは、レンジ
本体(1)の開口(2)と送風機部(6)の吸込口
(7)とが近接し、吸込スペースが広く、十分な吸込流
速が得られなく、レンジ本体(1)外周より油煙が溢
れ、捕集効率が悪いとともに、レンジ本体(1)の取付
箇所が溢れた油煙により汚れるという課題があった。
この発明は係る課題を解決するためになされたもの
で、補集効率を向上させるとともに、そのための構造を
簡易なものとするレンジフードファンを得ることを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るレンジフードファンは、内部に送風装
置が配設され、上面部に排出口、下面部に吸込口を有す
るチャンバと、このチャンバの吸込口近傍より外方へ傾
斜を有して連設された筒部に空気を案内するフードと、
このフード内に上記吸込口と所定間隔を持って対向する
面を有し、上記フードにも対向する側壁を有する整流板
と、この整流板に設けられた取付金具と、この取付金具
が係合する上記筒部内壁に設けられた係合爪とを備えた
ものである。
また、係合爪は筒部内壁から筒部中央側へ曲げられた
曲げ部を有し、取付金具はこの曲げ部にスライドして嵌
合する係合穴を有するものである。
また、整流板と吸込口との間にフィルタを設け、この
フィルタを上記整流板に向って傾斜させ、この整流板の
角部に開口を穿設したものである。
〔作用〕
この発明においては、整流板の側壁とこれに対向する
筒部との間から効率よく吸気が行なわれ、この整流板を
取付ける手段が広げられた筒部において取付けることが
でき、製造やメンテナンスが容易となる。
また、係合爪と取付金具とがスライドして嵌合するよ
うにしてあるから、取付作業がきわめて容易で確実とな
る。
また、整流板の角部に開口を穿設したことより、整流
板内の油等の付着物が開口より取り出すことができる。
〔実施例〕
第1図〜第9図はこの発明の一実施例を示す図であ
り、図において(15)はチャンバで、箱体よりなり下部
面に吸込口(16)、上部面に排出口(17)が設けられて
おり、この排出口には一端が外部と続ったダクト(18)
が接続される。なお、上記排出口(17)は施工条件に合
わせて複数個設けられている。(19)はこのチャンバに
設けられた送風機部で、チャンバ(15)上面にモータ
(20)が回転軸(21)を下方に向け、この回転軸に例え
ばシロッコ羽根からなる羽根(22)が装着されている。
(23)はこの羽根に周設されたケーシングで、上記吸込
口(16)および排出口(17)と連通される。(24)は上
記チャンバ(15)の背部側壁に設けられた壁掛金具で、
図示されない壁に設けられた金具と係合され、レンジ本
体(25)を固定する。(26)はフードで、上記吸込口
(16)周端より外方へ傾斜を有して形成された筒部(2
7)を介してチャンバ(15)下方に連設されており、前
面にはスイッチ部(28)と回路部(29)が内設されてい
る。(30)は上記筒部(27)内壁に固着されたピース、
(31)はこのピースに対向する筒部(27)内壁に装着さ
れた止め金具で、枠(32)内にスプリング(33)とワッ
シャ(34)が挿通されたピン(35)が筒部(27)を貫通
して設けられてなり、このピン(35)を筒部(27)内壁
側より押圧することにてピン(35)が枠(32)内を移動
するとともに、スプリング(33)により筒部(27)内へ
付勢される。(36)は整流板で、例えば四角形にて対向
する側壁(37)が中心側へ傾斜を持って折曲され、台形
状の断面形状をなし、各角部は弧状に形成され、且つ開
口(38)が穿設され清掃時の作業の簡易化を図ってい
る。(39)はフィルタで、例えばアルミ製の1枚からな
る多孔板が四辺を所定角度に折曲されてなり、中央部が
上記整流板(36)内に載置され、整流板(36)がこのフ
ィルタよりの油受け部となる。なお、このフィルタは多
孔により吸気流の整流作用と油煙よりの集油をなす。
(40)は上記フィルタ(39)の上方に設置される二層フ
ィルタで、例えばアルミ製の網状からなり油煙の集油を
なす。(41)は取付金具Aで、コ字状からなり一方が上
記整流板(36)にねじ止めされ、他方が上記筒部(27)
内壁に装着されている止めねじ(41a)により固定され
る。なお、この取付金具A(41)および後述される取付
金具Bには第4図(a)、(b)に示すように略L字形
の係合穴(50)が穿設されている。(42)は取付金具B
で、コ字状からなり一方が上記整流板(36)にねじ止め
され、他方が筒部(27)内壁に設けられた係合爪(42
a)に係合される。さらに、上記係合爪(42a)は第5図
に示すように筒部(27)に一方が挿通された後、折曲さ
れねじ(51)にて固定され、他方が筒部(27)内壁と所
定間隔を有し、且つ筒部(27)内壁と平行に配設された
曲げ部(42b)からなるU字形にて上記取付金具B(4
2)と同材質からなり、例えばステンレス鋼板からな
る。(43)はパネル本体で、上記フード(26)に周設さ
れコ字状にてチャンバ(15)およびフード(26)を覆
い、正面にパネル装着引掛け穴(44)とねじ穴(45)と
を設けている。(46)はパネルで、上部に引掛け穴(4
4)と係合される爪(47)と下部にねじ穴(45)と当接
される止め部(48)が設けられ、パネル本体(43)と着
脱自在となり、レンジ本体(25)の設置場所等の色彩関
係から任意の色に取り替えができる。(52)は緩衝部材
で、例えば合成樹脂製のブッシュよりなり上記取付金具
A(41)と筒部(27)との間にて止めねじ(41a)に挿
通されることにて配設されているものである。
上記のように構成されたレンジフードファンにおいて
は、レンジ本体(25)が壁掛金具(24)を設置面である
壁に設けられた金具に係合させることにより固定され、
排出口(17)にダクト(18)が接続され外部への配管が
なされる。次にフード(26)の下方より二層フィルタ
(40)が載置されたフィルタ(39)が一方をピース(3
0)に係止され、他方が止め金具(31)のピン(35)を
筒部(27)内壁より外壁側へ押圧することにて内方向へ
通過し、ピン(35)をはなすことによりスプリング(3
3)により元へ戻りフィルタ(40)の他方がピン(35)
に載置される。そして、整流板(36)の取付金具A(4
1)および取付金具B(42)をそれぞれ止めねじ(41a)
および係合爪(42a)に係合穴(50)を挿通させ、水平
方向へ移動することにより保持され、止めねじ(41a)
を締め付け固定することによりフード(26)内にて吸込
口(16)と対向するようにして配設され、組み立てがで
きる。次に、送風機(19)に電源が入力されることに
て、図示されない調理器より発生する油煙が送風機部
(19)の運転により整流板(36)と筒部(27)内壁間か
らなる風路を流れ、フィルタ(39)および二層フィルタ
(40)とにて整流作用と集油がなされるとともに、上記
風路が狭いため流速が大きくなり、フード(26)外周よ
り溢れる油煙においてもその負圧作用により強制的に吸
い込まれる。そして、吸込口(16)より排出口(17)へ
と流れダクト(18)より外部へ排出される。この場合、
フィルタ(39)にて集油された油は整流板(36)内に溜
り、整流板(36)の取り外しにより廃却される。
なお、この発明においては排出口(17)をチャンバ
(15)の上面部に設けたが、第9図に示すようにチャン
バ(15)の側壁に設けることにより梁下等の低い位置で
のダクト(18)配管を可能とし、上記実施例をより高め
ることができる。
また、第10図に示すように係合穴(50)をコ字状の折
曲部分までに切り欠いた形状にすることにより、整流板
(36)の装着時に整流板(36)を傾けることがなくなる
ので、より組立て性が向上される。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したとおり、整流板の側壁とこれ
に対向する筒部との間から効率よく吸気が行え、この整
流板を取付ける手段が広げられた筒部において取付ける
ことができ、製造やメンテナンスが容易となる効果があ
る。
また、係合爪と取付金具とがスライドして嵌合するよ
うにしてあるから、取付作業がきわめて容易で確実とな
る効果がある。
また、整流板の角部に開口を穿設したことより、整流
板の清掃が開口を介してでき、清掃およびメンテナンス
が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す側面図、第2図は同
じく半断面を含む正面図、第3図は同じく平面図、第4
図(a)、(b)は同じく整流板の斜視図と第4図
(a)の矢印アより見た正面図、第5図は同じく整流板
の筒部への装着を示す部分断面図、第6図は同じく係合
爪の斜視図、第7図は同じくパネル本体の分解斜視図、
第8図は同じく止め金具の側面図、第9図はこの発明の
他の実施例を示す半断面図を含む正面図、第10図はこの
発明のさらに他の実施例を示す取付金具Bの正面図、第
11図は従来のレンジフードァンを示す側面図である。 なお、(15)はチャンバ、(16)は吸込口、(17)は排
出口、(19)は送風機部、(26)はフード、(27)は筒
部、(36)は整流板、(37)は側壁、(38)は開口、
(39)はフィルタ、(41)は取付金具A、(41a)は止
めねじ、(42)は取付金具B、(42a)は係合爪、(4
6)はパネル、(50)は係合穴、(52)は緩衝部材であ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に送風装置が配設され、上面部に排出
    口、下面部に吸込口を有するチャンバと、このチャンバ
    の吸込口近傍より外方へ傾斜を有して連設された筒部に
    空気を案内するフードと、このフード内に上記吸込口と
    所定間隔を持って対向する面を有し、上記フードにも対
    向する側壁を有する整流板と、この整流板に設けられた
    取付金具と、この取付金具が係合する上記筒部内壁に設
    けられた係合爪とを備えたことを特徴とするレンジフー
    ドファン。
  2. 【請求項2】係合爪は筒部内壁から筒部中央側へ曲げら
    れた曲げ部を有し、取付金具はこの曲げ部にスライドし
    て嵌合する係合穴を有することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のレンジフード。
  3. 【請求項3】整流板と吸込口との間にフィルタを設け、
    このフィルタを上記整流板に向って傾斜させ、 この整流板の角部に開口を穿設したことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のレンジフードファン。
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