JP3220039U - 調理用排気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】厨房におけるオイルミストや燃焼ガス等の発生源上部に取付ける調理用排気装置の天蓋に関し、排気効率の低下を抑えつつ、天蓋内部の汚れを最小限にとどめ、メンテナンス不足による調理器具上への油脂の落下を防ぐ調理用排気装置を提供する。
【解決手段】調理用排気装置の天蓋1は、遮蔽板を構成する天板2、左右の側板3、前板、後板が一体化され、下端には排水の為の溝6と排水口7を形成し、開口空部8内に、通風路11を形成するように、仕切板9を天板2と平行に設置し、整流板10を左右の側板3と平行にして、着脱可能に設置し、該整流板は、溝6との間に隙間12を形成し、通風路11にはフィルター13を着脱可能に配置し、上部には給水接続した噴霧ノズル15を取付け、左右の隙間12から吸引した汚染空気の汚れを排水として取り除き、排気ダクト16に吸引するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】調理用排気装置の天蓋1は、遮蔽板を構成する天板2、左右の側板3、前板、後板が一体化され、下端には排水の為の溝6と排水口7を形成し、開口空部8内に、通風路11を形成するように、仕切板9を天板2と平行に設置し、整流板10を左右の側板3と平行にして、着脱可能に設置し、該整流板は、溝6との間に隙間12を形成し、通風路11にはフィルター13を着脱可能に配置し、上部には給水接続した噴霧ノズル15を取付け、左右の隙間12から吸引した汚染空気の汚れを排水として取り除き、排気ダクト16に吸引するようにした。
【選択図】図1
Description
本考案は、機構的に排気気流を縮流加速し、その遠心力によって排気中に含まれる油脂及び塵埃等を分離除去する調理用排気装置に関するものである。
従来、厨房内おいてオイルミスト、燃焼ガス等の発生源となる調理器具の上部には排気ダクトを通して汚染空気を排気する排気ファンを取付ている。さらに、排気ダクトの開口端には、下面が開口する遮蔽板からなる天蓋を設けて、汚染空気の排気効率をたかめるとともに、フィルターケースを取付けて、グリスフィルターを設置して、油分を捕集するものが一般的である。
しかし、上記従来の天蓋では汚染空気の吸引の流れが天蓋中央に集中する為、フィルターケース、特に底部の汚れは著しく、メンテナンスの頻度によっては、油脂が落下する事態になりかねない。そのためフィルターケースを壁付けにして調理器具への油脂の落下を防ぐ場合もあるが、調理器具との距離が遠くなるほど排気効率は悪くなることを考えると、上策とはいえない。本考案は、上記に鑑み提案されたもので、天蓋内部で充分な油分除去をおこなうとともに、天蓋内部の汚れを最小限にとどめ、調理器具への油脂の落下を防ぐことを課題とする。
上記課題を解決する為に本考案は
イ.下面が開口する遮蔽板からなる天蓋において、遮蔽板は排気ダクトを接続するための開口を有する天板、該天板を四方から囲む直立した左右の側板と前板、後板が一体的に構成され、下端に排水の為の溝と一角に排水口を形成し、内部は開口空部を形成する
ロ.上記開口空部に、天板と平行に仕切板を配置する
ハ.上記開口空部に、左右の側板と平行に整流板を、形成された溝との間に隙間ができるように、着脱可能に配置する
二.上記整流板と左右の側板との間にフィルターを着脱可能に配置する
へ. 上記フィルターの上部に給水接続した噴霧ノズルを取り付ける
以上の構成からなることを特徴とする調理用排気装置
イ.下面が開口する遮蔽板からなる天蓋において、遮蔽板は排気ダクトを接続するための開口を有する天板、該天板を四方から囲む直立した左右の側板と前板、後板が一体的に構成され、下端に排水の為の溝と一角に排水口を形成し、内部は開口空部を形成する
ロ.上記開口空部に、天板と平行に仕切板を配置する
ハ.上記開口空部に、左右の側板と平行に整流板を、形成された溝との間に隙間ができるように、着脱可能に配置する
二.上記整流板と左右の側板との間にフィルターを着脱可能に配置する
へ. 上記フィルターの上部に給水接続した噴霧ノズルを取り付ける
以上の構成からなることを特徴とする調理用排気装置
この考案は、遮蔽板による開口空部に仕切板と、整流板の配置によって、汚染空気の通風路を形成したもので、該整流板の下端との間に形成された隙間から汚染空気の吸引がなされる構造であるので、汚染空気の流れが天蓋中央へ向かうことがなく、開口空部の壁面の汚れを最小限にとどめ、調理器具への油脂の落下を防ぐことができる。さらに、通風路に、設けられたフィルターと該フィルター上部に給水接続した噴霧ノズルによって、汚染空気の汚れを排水として取り除き、天蓋内部において充分な油分除去ができる。
以下にこの考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの考案に係わる調理用排気装置の全体構成を示す断面図、図2は内部を示す斜視図である。
天蓋1は、排気ダクト取付開口2aを有する天板2、四方を構成する左右の側板3、前板4、後板5が一体的に構成され、下端には排水の為の溝6と、形成された4角の内、一角に排水口7を形成し、内部は開口空部8を形成している。
図1に示すように、開口空部8に、天板2と互いに平行に取付けた仕切板9と、左右の側板3と平行に取り付けた整流板10によって通風路11を形成する。整流板10と溝6との間に隙間12を形成し、左右の隙間12が汚染空気の吸引口となる。通風路11の側板3と整流板10の間にフィルター13を設ける。該フィルター13は、側板3に取付金具14を設けて差込み、着脱可能とする。整流板10を取り付けるには取付金具14と整流板10を当接させてネジ止めし、着脱可能とする。フィルター13の上部に給水接続した噴霧ノズル15を設置する。
上記のように構成した天蓋1において、排気ファンの駆動によって、上昇した汚染空気が開口空部8から溝6と整流板10との隙間12から吸引され、通風路11に入る。
通風路11に入った汚染空気はフィルター13を通過する時、該フィルター13の上部に設けた噴霧ノズル15から噴霧された噴霧水がフィルター上に膜を作り、排気気流を縮流加速してその遠心力によって分離された油分や粉塵をフィルタ13上に捕捉するとともに、汚水として排水口7から排水する。汚染空気は、多くの油分や粉塵が汚水として排水された後、排気ダクト16を通して排気ファンより排気される。
以上述べたように、この実施形態では、開口空部8に仕切板9と整流板10を配置して通風路11を形成し、整流板10と溝6との間に形成された隙間12に汚染空気を吸引するようにしたので、開口空部8の壁面の汚れを最小限にとどめることができる。
また、通風路11に取付けたフィルター13は、複数枚設置することができるので、より高い油分の除去率が可能であり、複数枚設置の場合は、種類の違うフィルター、例えばバッフルフィルターとメッシュフィルター等の組み合わせができ、より微細な汚れが捕集できる。整流板10と同様、着脱可能であるので、フィルターの洗浄が容易であり、排気効率を維持することができる。
さらに、通風路内に、給湯配管した洗浄用ノズル17を配置し、送風機の停止と同時に温湯による自動洗浄をおこなうようになっているのでフィルター洗浄の頻度を減らし油分の捕集率を持続する。
この考案は、以上のように構成されているので、通風路11内で、充分な油分除去をおこなうと共に、調理器具への油脂の落下を防ぐことができる。
1 天蓋 2 天板 2a排気ダクト取付開口 3 側板 4 前板 5 後板 6 溝 7 排水口 8 開口空部 9 仕切板 10 整流板 11 通風路 12 隙間 13 フィルター 14取付金具 15 噴霧ノズル 16 排気ダクト 17 洗浄用ノズル
Claims (3)
- 汚染空気の発生源の上部に天蓋状に設置する排気装置であって、排気ダクトを接続するための開口を有する天板、該天板を四方から囲む直立した左右の側板と前板、後板が一体的に構成され、下端には排水の為の溝と形成された4角の内一角に排水口を形成し、内側に開口空部が形成され、該開口空部内に、汚染空気の通風路を形成するように、天板と平行に仕切板を配置し、左右の側板と平行に整流板を下端に形成された溝との間に隙間ができるように、着脱可能に配置し、通風路内にはフィルターを着脱可能に設置し、該フィルターの上部に噴霧ノズルを給水接続し、排気ファンの稼働により、隙間から入った汚染空気が通風路内のフィルターと噴霧ノズルから噴霧された水によって、汚水として排水され、洗浄された空気が排気ダクト側に吸引するようにしたことを特徴とする調理用排気装置。
- 上記通風路内に、形状、仕様の異なるフィルター、或いは同様のフィルターが複数枚設置されたことを特徴とする、請求項1の調理用排気装置。
- 上記通風路内に設置したフィルターを排気ファンの停止と同時に自動洗浄するための洗浄用ノズルを給湯配管、或いは給水配管したことを特徴とする、請求項1または2の調理用排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018004616U JP3220039U (ja) | 2018-11-29 | 2018-11-29 | 調理用排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018004616U JP3220039U (ja) | 2018-11-29 | 2018-11-29 | 調理用排気装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021044940A Continuation JP7109819B2 (ja) | 2021-03-18 | 2021-03-18 | 調理用排気装置 |
Publications (1)
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JP3220039U true JP3220039U (ja) | 2019-02-07 |
Family
ID=65270237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018004616U Ceased JP3220039U (ja) | 2018-11-29 | 2018-11-29 | 調理用排気装置 |
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JP (1) | JP3220039U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021032528A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 油煙捕集装置 |
-
2018
- 2018-11-29 JP JP2018004616U patent/JP3220039U/ja not_active Ceased
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JP2021032528A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 油煙捕集装置 |
JP7312935B2 (ja) | 2019-08-28 | 2023-07-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 油煙捕集装置 |
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