JP2508839Y2 - 伸縮継目のまくらぎ継材 - Google Patents

伸縮継目のまくらぎ継材

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JP2508839Y2
JP2508839Y2 JP1776690U JP1776690U JP2508839Y2 JP 2508839 Y2 JP2508839 Y2 JP 2508839Y2 JP 1776690 U JP1776690 U JP 1776690U JP 1776690 U JP1776690 U JP 1776690U JP 2508839 Y2 JP2508839 Y2 JP 2508839Y2
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sleepers
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隆昭 入江
勝成 小西
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大和工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、鉄道軌道の伸縮継目に使用されるまくら
ぎ継材に関するものである。
(従来の技術) 鉄道軌道のレール継目には、第5図に示されるよう
に、長手方向に細く尖ったトングレール11と受けレール
12とが1本の如く組合わさって斜め継目を構成し、両レ
ール11、12を相対変移可能とすることにより、季節等の
寒暖変化に起因するレールの膨張収縮による悪影響を低
減するようにした、いわゆる伸縮継目10がある。
このような伸縮継目10においてレール11、12をPCまく
らぎ13に締結する場合、トングレール11及び受けレール
12が容易に滑動するように、レール11、12と締結金具
(図示せず)との間に適当な隙間を設けて締結するよう
に設計されている。
しかるに、現実には、レール11、12や締結金具の製作
誤差あるいは敷設作業のバラツキ等に起因してレール1
1、12と締結金具とが当接し、これがトングレール11及
び受けレール12の滑動に対する抵抗となってまくらぎ13
が移動してしまうことがあり、又まくらぎ13が移動する
と、まくらぎ13相互間の平行度が乱されてさらに抵抗が
増大するおそれがあることから、まくらぎ継材14を用い
てまくらぎ13のピッチと平行度とを一定以上の精度で維
持することが行われている。
従来、この種の代表的なまくらぎ継材14では、第6図
及び第7図に示されるように、各PCまくらぎ13の端部近
傍に上面側から埋込栓15を埋設させ、複数のPCまくらぎ
13を並列に配列し、該一連のPCまくらぎ13上にL字状継
ぎ鋼材16を橋渡しし、該継ぎ鋼材16の各ボルト穴16aに
ボルト17をコイルばね18を介在させて挿通し、これを埋
込栓15に螺じ込むことによってまくらぎ継材14をPCまく
らぎ13に取付けるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、上記従来のまくらぎ継材14では、PCまくら
ぎ13に埋込栓15を埋設しているので、その構造上、埋込
栓15の埋設部分の強度が他の部分に比して弱く、列車走
行の衝撃等によって割れの原因となるおそれがあり、又
PCまくらぎ13端部近傍に埋込栓15を設けているので、埋
込栓15埋設部分とまくらぎ端13aとの間に十分な長さa
をあけて埋込栓15埋設部分の強度を確保する必要があ
り、まくらぎ13の全長が長くなるという問題があった。
さらに、従来のまくらぎ継材14では、レール敷設現場
にて一連のPCまくらぎ13上に継ぎ鋼材16を橋渡しして各
まくらぎ13毎にボルト17を螺じ込むようにしているの
で、手作業でボルト17を螺じ込む必要があり、取付け作
業が非常に煩雑であり、又まくらぎ継材14をボルト締結
しているので、列車の走行振動等によって締結が緩むお
それがあり、定期的な保守点検が必要であるという問題
があった。
この考案は、かかる従来の問題点に鑑み、短いまくら
ぎを使用でき、しかもまくらぎ割れ等が発生せず、又継
材取付け作業が簡単であり、さらには保守点検作業を軽
減できる伸縮継目のまくらぎ継材を提供することを課題
とする。
(課題を解決するための手段) そこで本考案に係る伸縮継目のまくらぎ継材は、 「まくらぎ端部断面外形四辺を囲む形状の鉢巻き状リ
ングを製作し、配列したまくらぎ端部外周に各々鉢巻き
状リングを嵌め込み、一連の鉢巻きリングを継ぎ鋼材に
取付けるようにした」ことを要旨とするものである。
ここで本考案のまくらぎ継材はPCまくらぎに使用する
とその効果が大きいが、勿論、木まくらぎに使用しても
よい。
また、鉢巻き状リングはどのような材料で製作しても
よいが、製作作業及びコストを考慮すると平鋼板を使用
するのが好ましい。さらに、鉢巻き状リングはまくらぎ
外面に直接当接させてもよいが、鉢巻き状リング内面と
まくらぎ外面との間に弾性パッドを介在させてガタツキ
を防止するとともに、振動を吸収させるようにするのが
よい。
また、鉢巻きリングと継ぎ鋼材とは適当な方法で固定
すればよいが、無螺釘締結化という点を考慮すると、溶
接によって取付けるのが望ましく、又レール敷設現場で
取付けるようにしてもよいが、取付け作業性を考慮する
と、予め製作工場で取付けておくのが好ましい。
(作用) この考案においては、まくらぎ継材をまくらぎに取付
ける場合、配列されたまくらぎ端部に鉢巻き状リングを
嵌め込む一方、一連の鉢巻きリングを継ぎ鋼材に取付け
ればよく、従来のまくらぎ継材のような埋込栓は不要で
あり、その結果まくらぎ端部に強度上の弱点部分がなく
なり、割れ等がほとんど発生せず、又まくらぎ端部の強
度を確保するためにまくらぎを長くする必要もない。
また、上述のようにまくらぎ継材の取付け作業が非常
に簡単であり、又無螺釘締結が可能となる結果、従来の
ような締結の緩みは起こらず、保守点検作業が軽減され
るものである。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説
明する。
第1図ないし第4図は本考案の一実施例による伸縮継
目のまくらぎ継材を示す。図において、道床上には複数
のPCまくらぎ1が適当な間隔をあけて相互に平行に配列
され、該各PCまくらぎ1上には床板2が載置締結されて
いる。
この床板2上にはトングレール3及び受けレール4が
載置され、該両レール3、4は締結金具(図示せず)に
よって床板2に締結されている。このトングレール3又
は受けレール4と締結金具との間には適当な間隔があけ
られ、又上記トングレール3及び受けレール4はその先
端部分が長手方向に細く尖り、1本の如く組合わされて
おり、こうして伸縮継目5が構成されている。
そしてこの伸縮継目5の一連のPCまくらぎ1には本実
施例のまくらぎ継材6が設けられている。このまくらぎ
継材6において、L字状の継ぎ鋼材9には複数の鉢巻き
リング7が所定の間隔をあけて溶接固定され、該複数の
鉢巻きリング7は各々平鋼板を用いてPCまくらぎ1端部
の断面外形の四辺を囲む形状に製作され、上記配列され
た一連の各PCまくらぎ1の端部には上記鉢巻き状リング
7が嵌め込まれ、又上記鉢巻き状リング7の内面とPCま
くらぎ1の端部外面との間にはゴムパッド(弾性パッ
ド)8が介在されており、こうしてまくらぎ継材6はPC
まくらぎ1相互間の移動を阻止するようになっている。
次に作用効果について説明する。
PCまくらぎ1に本まくらぎ継材6を取付ける場合、複
数のPCまくらぎ1を所定間隔で配列する一方、継ぎ鋼材
9と鉢巻き状リング7とを溶接したもの、あるいは溶接
前の継ぎ鋼材9及び鉢巻き状リング7を敷設現場に運搬
し、溶接後の複数の各鉢巻き状リング7を対応するPCま
くらぎ1の端部に位置合わせしてまくらぎ1端部外周に
嵌め込むか、あるいは複数の各鉢巻き状リング7をPCま
くらぎ1の端部に嵌め込んだ後、これに継ぎ鋼材9を橋
渡しして相互に溶接すればよい。
以上のような本実施例のまくらぎ継材では、継ぎ鋼材
9に溶接固定した鉢巻きリング7をPCまくらぎ1の端部
には嵌め込むようにしたので、PCまくらぎ1の端部に強
度上弱点となる埋込栓等を設ける必要がなく、割れ等が
発生するおそれを解消してまくらぎ寿命を保証できる。
また、このようにPCまくらぎ1端部の強度を確保できる
結果、従来のまくらぎ継材を使用する場合に比してPCま
くらぎ1を短くできる。
また、本まくらぎ継材では、一連のPCまくらぎ1の端
部に鉢巻き状リング7を嵌め込むとともに、鉢巻き状リ
ング7と継ぎ鋼材9とを溶接すればよく、従来のボルト
締結する場合のような作業の煩わしさがなく、取付け作
業を簡単化でき、特に予め工場で鉢巻き状リング7と継
ぎ鋼材9とを溶接固定するようにすれば、敷設現場にお
ける取付け作業を非常に簡単にできる。
さらに、本まくらぎ継材では、まくらぎ継材6とPCま
くらぎ1との取付けにボルトを使用していないので、無
螺釘締結となり、従来のまくらぎ継材の場合のように締
結の緩み等のおそれがなくなり、保守点検作業を軽減で
きる。
さらに、本まくらぎ継材では、鉢巻き状リング7の内
面とPCまくらぎ1の端部外面との間に弾性パッド8を介
在するようにしたので、鉢巻き状リング7とPCまくらぎ
1端部間のガタツキを防止でき、又列車走行等による振
動を弾性パッド8によって吸収でき、その結果騒音等の
発生を低減できる。
(考案の効果) 以上のように、本考案に係る伸縮継目のまくらぎ継材
によれば、配列した各まくらぎ端部外周に該端部断面外
形四辺を囲む形状の鉢巻き状リングを嵌め込む一方、一
連の鉢巻きリングを継ぎ鋼材に取付けるようにしたの
で、まくらぎ寿命を保証できるとともに、短いまくらぎ
を使用でき、又継材取付け作業を簡単化でき、さらには
保守点検作業を軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるまくらぎ継材を取付け
た伸縮継目を示す概略平面図、第2図は上記まくらぎ継
材の取付状態を示す要部正面図、第3図及び第4図は各
々上記まくらぎ継材の正面図及び側面図、第5図は従来
のまくらぎ継材を取付けた伸縮継目を示す概略平面図、
第6図は従来のまくらぎ継材の取付状態を示す要部正面
図、第7図は従来のまくらぎ継材を示す平面図である。 1……PCまくらぎ、5……伸縮継目、6……まくらぎ継
材、7……鉢巻き状リング、8……弾性パッド、9……
継ぎ鋼材。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮継目5におけるまくらぎ1相互間の移
    動を阻止するまくらぎ継材において、 鉢巻き状リング7が上記まくらぎ1端部断面外形四辺を
    囲む形状に製作され、配列した上記まくらぎ1端部外周
    には各々上記鉢巻き状リング7が嵌め込まれ、一連の上
    記鉢巻きリング7は継ぎ鋼材9に取付けられていること
    を特徴とする伸縮継目のまくらぎ継材。
  2. 【請求項2】上記鉢巻き状リング7内面と上記まくらぎ
    1端部外面間には弾性パッド8が介在されていることを
    特徴とする請求項(1)記載の伸縮継目のまくらぎ継
    材。
JP1776690U 1990-02-23 1990-02-23 伸縮継目のまくらぎ継材 Expired - Lifetime JP2508839Y2 (ja)

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