JP2668314B2 - レールの挫屈防止装置 - Google Patents

レールの挫屈防止装置

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JP2668314B2
JP2668314B2 JP32370192A JP32370192A JP2668314B2 JP 2668314 B2 JP2668314 B2 JP 2668314B2 JP 32370192 A JP32370192 A JP 32370192A JP 32370192 A JP32370192 A JP 32370192A JP 2668314 B2 JP2668314 B2 JP 2668314B2
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buckling
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哲 沼田
成巳 板東
重 三浦
秀明 柳川
武二 福田
啓介 切敷
俊英 別所
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Railway Technical Research Institute
Hokkaido Railway Co
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Railway Technical Research Institute
Hokkaido Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、バラスト道床
における軌道のカーブ区間等において、気温が上昇して
レールが伸長しカーブ外方に膨らみ、挫屈しようとする
のを防止するレールの挫屈防止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】レールは温度変化により伸縮作用をする
ため軸圧力が生じるので、レールを締結した枕木をバラ
スト道床に埋設固定させてある。特に、近年において
は、軌道の破壊を軽減し、列車の乗り心地を改善するも
のとして、定尺のレールを溶接して継目を無くしたロン
グレールが広く採用されているが、該ロングレール化に
より伸縮作用を抑制するため、重量が大で締結の確実な
コンクリート製の枕木(PC枕木)を使用すると共に、
充分な量の砕石を道床バラストとして使用することが必
要である。これらについて必要な条件が満たされない
と、レールは異常な伸縮をしたり、あるいは、該レール
の軸圧力により挫屈したりして列車運行の安全を損なう
ことになる。
【0003】このような立場から、枕木の道床バラスト
の中における水平方向での移動抵抗が重要な意義を持ち
道床抵抗(軌框のレール方向への移動抵抗を道床縦抵
抗、レールに直角な方向への移動抵抗を道床横抵抗とい
う。)として所要の値が確保されるよう、枕木の断面形
状、道床バラストの枕木端部外方への肩幅や余盛等を設
計し、保守管理をする必要がある。
【0004】急曲線中のロングレールにおいては、コン
クリート枕木の断面形状と道床バラストの余盛や、締め
固めによるのみでは所要の道床横抵抗値が確保し得ない
場合があるため、コンクリート枕木に金具等を装着して
突起を設け、道床中において枕木を移動し難くすること
によって道床横抵抗値を高める方法が取られてきてい
る。
【0005】例えば図5に示すように、枕木1の適宜位
置に直角方向に、両側面に翼片2,2を固定すると共
に、両端部に嵌挿孔(図示せず)を設けた門型状の嵌合
体3を嵌合し、該嵌合体3の嵌挿孔に、先端部を上方
に、後端部を下方に折曲した楔杆4を嵌挿して締結した
軌道における挫屈防止装置〔実用新案登録第10747
72号(実公昭47−11845号)参照〕等が提案さ
れている。図中符号5はレール、6はバラストである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
挫屈防止装置は、前述したように嵌合体3を枕木に密着
するように嵌合させて取付けるようにしているため、断
面形状に可成の製作誤差がある枕木1に合致する嵌合体
3を製作することは困難であり、そのため該嵌合体3を
枕木1に確実、且つ強固に取付けることが極めて難しか
った。
【0007】又、所要の横抵抗値を維持するためには枕
木全てに挫屈防止装置を装着するのが一般的であるた
め、従来のような構造が複雑で高価な挫屈防止装置を使
用することは設備費が高くなる等の問題がある。
【0008】そこで本発明は、前記従来の問題点に鑑み
て成されたものであって、製作誤差のある枕木であって
も容易に、且つ確実に取付けることができ、しかも、特
殊な材質や加工工程を要する部品を避け、市販の量産資
材に簡単な加工を施した材料を使用することで安価に提
供することができ、かつ、過大な道床横荷重に対しても
充分に対応することができる挫屈防止装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明では該挫
屈防止装置を、枕木の両側面に、該枕木の側面にパッキ
ングを介して間接的に当接する当接部と、枕木に対し直
角方向に延在する翼部とで平面略L字型に形成された一
対の挫屈防止板がパッキングを介して配設され、該一対
の挫屈防止板の下端は枕木の下面を通る連結材によって
連結されていると共に、該−対の挫屈防止板の上端は枕
木の上面を通るボルトと該ボルトの先端に螺合するナッ
トによって固着されている構造としたものである。
【0010】
【作用】上記構成により、一対の挫屈防止板の下端は連
結材によって互いに連結されているため、該一対の挫屈
防止板の上端を貫通したボルトの先端にナットを螺合さ
せて締め付けることによって該一対の挫屈防止板はコク
ンリート枕木に固着されて該一対の挫屈防止板とコクン
リート枕木とが一体化されるため、コンクリート枕木の
道床バラストの中における水平方向での移動が阻止され
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。1112はレールの挫屈防止装置本体とな
る一対の挫屈防止板であって、コンクリート製の枕木
の側面131,132に当接する当接部111,12
1と、枕木13に対し直角方向に延在する翼部112,
122とで平面略L字型に形成されている。
【0012】前記一対の挫屈防止板1112の翼部1
12,122の基端下部には、ボルト首下より後述する
連結材16の板厚を残した立て込みボルト14,14の
先端が螺挿されてアーク溶接等によって固着されてい
る。又、一方の挫屈防止板11の翼部112の上端には
切欠き15が形成されている。
【0013】16は前記一対の挫屈防止板1112
下端を連結する連結材であって、両端が挫屈防止板
12の翼部112,122に当接する垂直部161
と該垂直部161の上端から水平に延在する水平部16
2とで略L型に形成され、該垂直部161の下端には該
立て込みボルト14,14に係合する切欠き溝17,1
7が形成されている。
【0014】該切欠き溝17,17の間隔は、枕木13
の底部巾及び枕木13と挫屈防止板1112の間に介
装されるパッキング18,18の厚みを加えた前記立て
込みボルト14,14と対応する位置に来るような間隔
をなしている。19は一対の挫屈防止板1112の上
端を連結するボルト、20はナット、21はVバネであ
る。
【0015】次に前記挫屈防止板1112の取付け方
法について説明する。先ず、予め枕木13の周りのバラ
ストを除いておく。そして連結材16を枕木13の下に
潜らせて枕木13の下面に配置する。次に枕木13の両
側面から挫屈防止板1112を差込み立て込みボルト
14,14を前記連結材16の切欠き溝17,17に下
方からすくい上げるようにして係合させて組付ける。
【0016】然る後、挫屈防止板1112と枕木13
パッキング18,18を介装し、挫屈防止板1112
の当接部111,121の上端中央とパッキング18,
18の上端中央の穿設したボルト孔(図示せず)に先端
が前記挫屈防止板11の翼部112の上端形成した切欠
き15側に来るようにボルト19を貫通させ、該ボルト
19の先端にVバネ21、ナット20を螺合させて締付
け、挫屈防止板1112を枕木13面に対し直角にし
た状態で固定する。
【0017】挫屈防止板11の翼部112の上端に切欠
き15を形成したのは、ナット20をスパナ等の工具で
締上げるとき、該スパナの回転代に支障がないようにし
たものである。又、Vバネ21を使用したのは締代を大
きくすると共に、締め過ぎによる過大な応力などの懸念
なく緊締力を大きくし強固に取付けるためである。
【0018】尚、実施例では一方の挫屈防止板11のみ
に切欠きを形成したが、該切欠きは図3に示すように両
方の挫屈防止板11,12に形成してもよい。この場合
にはボルト19を貫通させる際、その方向を気にしなく
てよいので、作業性が向上する。又、ナット20の締付
けによるボルト19の回転を阻止するため、該ボルト1
9の頭部近傍を楕円状等の円形以外の形状とし、該ボル
ト19の頭部近傍が位置する側の挫屈防止板12のボル
ト孔の形状もそれに対応した形状とすることが望まし
い。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、枕木
の両側面に、該枕木の側面にパッキングを介して間接的
当接する当接部と、枕木に対し直角方向に延在する翼
部とで平面略L字型に形成した一対の挫屈防止板がパッ
キングを介して配設し、該一対の挫屈防止板の下端は枕
木の下面を通る連結材によって連結すると共に、該一対
の挫屈防止板の上端は枕木の上面を通るボルトと該ボル
トの先端に螺合するナットによって固着するようにした
ので、製作誤差のある枕木であってもパッキングの形状
(厚さ)を適宜加減することで容易に、且つ確実に組付
けることができる。
【0020】又、本発明によれば、挫屈防止板や連結材
等に使用する鋼材の加工においては切断・穿孔・溶接と
いう通常の簡易な加工手段の組合せにより、全体として
特殊な取付条件に適応することができるため安価に提供
することができる。
【0021】又、本発明によれば、挫屈防止板の翼部基
端下部には立て込みボルトを固着し、連結材の垂直部に
該立て込みボルトに係合する切欠きを形成し、且つ一対
の挫屈防止板のうち少なくとも一方の挫屈防止板の翼部
上端に切欠きを設けたので、挫屈防止板の取付けの際の
作業性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による挫屈防止装置の取付状態を示す拡
大平面図。
【図2】同上の取付状態を示す拡大正面図。
【図3】挫屈防止板の他の実施例の取付状態を示す拡大
斜視図。
【図4】同上の取付状態を示す平面図。
【図5】従来の挫屈防止装置の取付け状態を示す側面
図。
【符号の説明】11 挫屈防止板12 挫屈防止板13 枕木 14 立て込みボルト 15 切欠き16 連結材 17 切欠き溝 18 パッキング 19 ボルト 20 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板東 成巳 札幌市中央区北十一条西18丁目JRアパ ート302−108 (72)発明者 三浦 重 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 柳川 秀明 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 福田 武二 神奈川県相模原市大野台7丁目26番11号 (72)発明者 切敷 啓介 埼玉県大宮市東大成町1丁目525番地 (72)発明者 別所 俊英 札幌市南区石山二条7丁目8番2号 (56)参考文献 実開 平4−50402(JP,U) 実公 昭47−11845(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枕木の両側面に、該枕木の側面にパッキン
    グを介して間接的に当接する当接部と、枕木に対し直角
    方向に延在する翼部とで平面略L字型に形成された一対
    の挫屈防止板がパッキングを介して配設され、該一対の
    挫屈防止板の下端は枕木の下面を通る連結材によって連
    結されていると共に、該一対の挫屈防止板の上端は枕木
    の上面を通るボルトと該ボルトの先端に螺合するナット
    によって固着されていることを特徴とするレールの挫屈
    防止装置。
  2. 【請求項2】 挫屈防止板の翼部基端下部には立て込み
    ボルトが固着されていると共に、連結材は垂直部と水平
    部とで形成され、該垂直部の前記立て込みボルトと対応
    する位置には該立て込みボルトに係合する切欠きが形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のレールの
    挫屈防止装置。
  3. 【請求項3】 一対の挫屈防止板のうち少なくとも一方
    の挫屈防止板の翼部上端に切欠きを設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のレールの挫屈防止装置。
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JPH06146201A JPH06146201A (ja) 1994-05-27
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