JP2508491B2 - デ―タ再生装置 - Google Patents

デ―タ再生装置

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JP2508491B2 JP62244835A JP24483587A JP2508491B2 JP 2508491 B2 JP2508491 B2 JP 2508491B2 JP 62244835 A JP62244835 A JP 62244835A JP 24483587 A JP24483587 A JP 24483587A JP 2508491 B2 JP2508491 B2 JP 2508491B2
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    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/027Analogue recording
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    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術(第11図〜第13図) D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図及び第3図) F 作用(第1図及び第3図) G 実施例(第1図〜第12図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明はデータ再生装置に関し、特に磁気記録媒体に
記録されたデイジタルデータを再生する場合に適用して
好適なものである。
B 発明の概要 本発明は、磁気記録媒体に記録されたデイジタルデー
タを再生するデータ再生装置において、異なる記録密度
で記録された記録データに基づいて再生データを得、当
該再生データをその周波数特性に適合する等化特性を有
するイコライザ回路によつて等化処理することによりビ
ツト誤り率が低いデータを再現することができる。
C 従来の技術 この種のデータ再生装置は、例えば8ミリビデオテー
プレコーダ(VTR)においてPCMオーデイオ信号を再生す
る際に用いられている。
すなわち8ミリVTRにおいては、第11図に示すよう
に、ビデオトラツクTRVDとこれに連接するように形成さ
れたオーデイオトラツクTRADでなる記録トラツクTRA、T
RBにおいて、オーデイオ信号をPCM符号化すると共に時
間軸圧縮した後、バイフエーズマーク変調方式でPCM変
調したPCMオーデイオ信号をオーデイオトラツクTRAD
記録するようになされている(特開昭57-186877号公
報)。
ここでバイフエーズマーク変調方式は、例えば第12図
(A)に示すように、周波数f1(=2.9〔MHz〕)及びf2
(=5.8〔MHz〕)を、ゼロクロス点が一致するような位
相関係を保たせながらデイジタルデータとして磁気テー
プ1上に記録する。例えばオーデイオデータが論理
「L」のときには、低い周波数f1の周波数信号S1を記録
し、これに対してオーデイオデータが論理「H」のとき
高い周波数f2の周波数信号S2を磁気テープ1上に記録す
る。
かくしてオーデイオトラツクTRADに記録されたオーデ
イオデータを再生する際には、第12図(B)に示すよう
に、ピツクアツプされた周波数信号S1又はS2のゼロクロ
ス点を検出して、例えばPLL(phase locked loop)構成
のサンプリングパルス発振器において、低い周波数f1
周波数信号S1に対して45°の位相間隔を保ち、又は高い
周波数f2の周波数信号S2に対して90°の位相間隔を保つ
ようなパルス出力PLL0を発振させる。
このパルス出力PLL0のうち、周波数信号S1の45°、13
5°、225°、315°の位置で生ずるパルスをサンプリン
グパルスPS(第12図(C))として周波数信号S1をサン
プリングし、これが2回おきに正の値のとき論理「L」
レベルの再生データであると判断する。
また、パルス出力PLL0のうち、周波数信号S2の90°、
270°の位相で発生するパルスをサンプリングパルスPS
(第12図(C))として用いて周波数信号S2をサンプリ
ングし、これが1回おきに正の値のとき論理「H」レベ
ルの再生データであると判断する。
このようにすれば、ビデオトラツクTRVDに対して第13
図に示すように、FM輝度信号S1Vと、その低域側にあるF
Mオーデイオ信号S2V、低域変換クロマ信号S3V及びATF
(Automatic Track Finding)信号SATFとを重畳してな
るビデオ信号SVDを記録する磁気ヘツドと同じ磁気ヘツ
ドを用いてPCMオーデイオ信号SADNRを記録する際に、当
該PCMオーデイオ信号SADNRの周波数スペクトラムが、FM
輝度信号S1Vのほぼ中心周波数と一致する周波数にピー
クをもつと共に当該ビデオ信号SVDの周波数スペクトラ
ムの範囲において信号レベルが0に近づくような周波数
特性をもつていることにより、ビデオ信号SVDを再生す
る際に得られるアジマスロスと同程度のアジマスロス
を、PCMオーデイオ信号SADNRを再生する際に得ることが
でき、かくしてトラツク間にガードバンドを設けないい
わゆるガードバンドレス方式でPCMオーデイオ信号SADNR
を記録することができる。
D 発明が解決しようとする問題点 ところで、このようにして磁気記録媒体上に記録され
たデイジタルデータを記録再生する磁気記録再生装置に
おいて、用途に応じて標本化周波数を異にする(従つて
記録密度を異にする)デイジタルデータを記録してなる
複数種類の記録媒体を、互換性を維持しながら再生でき
るようにすれば、データ再生装置としての機能が多機能
化することにより有用性を一段と拡大できると考えられ
る。
例えば8ミリVTRにおいて、標準の標本化周波数で標
本化された標準仕様のデイジタル情報量をもつPCMオー
デイオデータが記録されている記録媒体と、標本化周波
数を所定数倍だけ大きくした特殊仕様の一段と大きなデ
イジタル情報量をもつPCMオーデイオデータを記録して
なる記録媒体とを、共通の8ミリVTRを用いて再生でき
れば、標準仕様の記録媒体から標準音質のオーデイオ信
号を再生できると共に、特殊仕様の記録媒体から高音質
のオーデイオ信号を再生できることにより、その分8ミ
リVTRを多機能化し得る。
因に標準仕様の場合と比較して、PCMオーデイオ信号
のデイジタル情報量を大きくできれば、この分一段と高
い忠実度(従つて高音質)のオーデイオ信号を記録、再
生することができると考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、標準仕
様のデイジタル情報量をもつ低記録密度の記録データ
と、デイジタル情報量が大きな特殊仕様の高記録密度の
記録データを、再生データに対する等化特性を切り換え
ることによつて、実用上十分小さいビツト誤り率で再生
できるようにしたデータ再生装置を提案しようとするも
のである。
E 問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため本発明においては、第1
又は第2の記録密度でそれぞれ第1又は第2の磁気記録
媒体1に記録されたデイジタル記録データを磁気ヘツド
(12A、12B)によつてそれぞれピツクアツプして第1又
は第2の再生データ(D7、D8)を得るようになされ、こ
の第1又第2の再生データ(D7、D8)の周波数特性に適
合する等化特性を有する第1又は第2のイコライザ回路
(42、43)、(44、45)を有し、第1又は第2の再生デ
ータ(D7、D8)の再生モード時、当該第1又は第2の再
生データ(D7、D8)を対応する第1又は第2のイコライ
ザ回路(42、43)、(44、45)によつて等化処理するこ
とにより、第1又は第2のイコライザ回路(42、43)、
(44、45)のイコライザ出力(D9、D10)、(D11、D1
2)のビット誤り率を低減させるようにする。
F 作用 第1又は第2の記録密度で記録されたデイジタル記録
データは、磁気ヘツド(12A、12B)によつて再生された
とき、記録密度の相違に基づいて異なる周波数特性を有
する第1又は第2の再生データ(D7、D8)をピツクアツ
プする。
この第1又は第2の再生データ(D7、D8)をその周波
数特性に適合する等化特性を有する第1又は第2のイコ
ライザ回路(42、43)、(44、45)によつて等化処理す
ることにより、イコライザ出力(D9、D10)、(D11、D1
2)としてビツト誤り率が一段と低い出力データを得る
ことができる。
G 実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
第11図との対応部分に同一符号を付して示す第1図
は、本発明を8ミリVTRに適用した場合の実施例を示す
もので、10は全体としてデータ記録再生装置を示し、回
転ドラム11上の一対の磁気ヘツド(これをAヘツド及び
Bヘツドと呼ぶ)12A及び12Bが磁気テープ1に対してヘ
リカルスキヤンすることにより、第11図について上述し
たように、A及びBヘツド12A及び12Bによつて順次交互
にビデオトラツクTRVD及びオーデイオトラツクTRADでな
る記録トラツクTRA及びTRB上を走査し得るようになされ
ている。
A及びBヘツド12A及び12Bには、PCMオーデイオ信号
処理部13、ビデオ信号処理部14、ATF信号処理部15が接
続され、かくして記録モード時においてビデオ信号処理
部14及びATF信号処理部15から送出されるビデオ信号SVD
及びATF信号SATFとが重畳されてビデオトラツクTRVD
記録されると共に、PCMオーデイオ信号処理部13から送
出されるPCMオーデイオ信号SADがオーデイオトラツクTR
ADに記録される。
PCMオーデイオ信号処理部13は、それぞれシステムコ
ントローラから与えられる制御信号SCONTによつて制御
されるオーデイオデータ処理部13A及び記録再生回路部1
3Bで構成されている。
オーデイオデータ処理部13Aは、標準音質用オーデイ
オ信号処理回路21及び高音質用オーデイオ信号処理回路
22を有し、記録モード時アナログ信号でなる第1及び第
2のオーデイオ入力信号S1IN及びS2INから形成した記録
用オーデイオデータS1REC及びS2RECを記録再生回路部13
Bの一部を構成するモード/ヘツド選択回路23に送出す
る。
このときモード/ヘツド選択回路23は、標準音質記録
モードで記録すべきであるか又は高音質記録モードで記
録すべきであるかに応じて記録用オーデイオデータS1
REC又はS2RECのいずれか一方を選択してこれを順次交互
にAヘツド記録増幅回路24A又はBヘツド記録増幅回路2
4Bを通じて記録/再生選択回路25に供給する。
かくして記録/再生選択回路25はAヘツド及びBヘツ
ド記録増幅回路24A又は24Bから供給されたオーデイオデ
ータをオーデイオ信号SADとして順次所定のタイミング
でAヘツド12A又はBヘツド12Bに供給することにより、
オーデイオトラツクTRAD(第11図)に記録する。
これに対して再生モードになると、記録/再生選択回
路25は、Aヘツド12A及びBヘツド12Bによつてピツクア
ツプされたオーデイオ信号SADをAヘツド又はBヘツド
再生増幅回路26A又は26Bを通じてモード/ヘツド選択−
イコライザ回路27に入力する。
モード/ヘツド選択−イコライザ回路27は、A又はB
ヘツド再生増幅回路26A又は26Bから入力された再生オー
デイオ信号を選択的に取り込んで現在のモードが標準音
質再生モードであるか又は高音質再生モードであるかに
応じて所定の等化処理を実行した後、標準音質用又は高
音質用オーデイオ信号処理回路21又は22に対して再生用
オーデイオデータS1PB又はS2PBを振り分け入力する。
標準音質用及び高音質用オーデイオ信号処理回路21及
び22は、入力された再生用オーデイオデータS1PB及びS2
PBをアナログ信号に変換して第1及び第2のオーデイオ
出力信号S1OUT及びS2OUTとして送出する。
オーデイオデータ処理部13Aの標準音質用オーデイオ
信号処理回路21は第2図に示すように、第1のオーデイ
オ入力信号S1INをアナログノイズ低減回路31を介してア
ナログ−デイジタル/デイジタル−アナログ変換回路32
に入力する。
アナログ−デイジタル/デイジタル−アナログ変換回
路32は、入力された第1のオーデイオ入力信号S1INを標
準の標本化周波数(例えば2fH=31.5〔kHz〕)でサンプ
リングして10ビツトのPCMデイジタルデータD1に変換し
てこれをデータ処理回路33に与える。
データ処理回路33は与えられたPCMデイジタルデータD
1を内蔵のフレームメモリに格納し、当該格納されたPCM
デイジタルデータD1に対してCRCC(cyclic redanduncy
check code)誤り符号を付加した後、データのビツト数
を10-8変換することにより圧縮処理して送出する。かく
してデータ処理回路33から8ビツトのデイジタルデータ
D2が得られ、これが変調/復調回路34に与えられる。
変調/復調回路34は、与えられたデイジタルデータD2
を、第12図について上述したように、第1及び第2の周
波数f1及びf2(例えばf1=2.9〔MHz〕、f2=5.8〔MH
z〕)でバイフエーズマーク変調して記録用オーデイオ
データS1RECとして送出する。
このようにして標準音質用オーデイオ信号処理回路21
は、入力された第1のオーデイオ入力信号S1INを、標準
仕様の標本化周波数で標本化した後バイフエーズマーク
変調方式で2周波f1及びf2の周波数信号S1及びS2に変調
して記録用オーデイオデータS1RECとして送出する。
これに対して標準音質再生モードになると、標準音質
用オーデイオ信号処理回路21は、再生されて来た第1の
再生用オーデイオデータS1PBを変調/復調回路34に受け
て、当該バイフエーズマーク変調された再生用オーデイ
オデータS1PBを復調してデイジタルデータD2としてデー
タ処理回路33に与える。
このときデータ処理回路33は、内蔵のフレームメモリ
を使いながらデイジタルデータD2を10-8逆変換した後、
CRCC誤り符号に基づいて誤り訂正をすると共に、欠落し
たデータの補間処理を実行し、その後PCMデイジタルデ
ータD1としてアナログ−デイジタル/デイジタル−アナ
ログ変換回路32に送出する。
ここでアナログ−デイジタル/デイジタル−アナログ
変換回路32は、標準仕様の標本化周波数でPCMデイジタ
ルデータD1をアナログ信号に変換した後、アナログノイ
ズ低減回路31を介して第1のオーデイオ出力信号S1OUT
として送出する。
このようにして標準音質用オーデイオ信号処理回路21
は、再生されて来た8ビツトのバイフエーズマーク変調
された再生用オーデイオデータS1PBを10ビツトのPCMデ
イジタルデータに変換した後、これをアナログ信号に戻
して第1のオーデイオ出力信号S1OUTとして送出する。
高音質用オーデイオ信号処理回路22は、第2図に示す
ように、第2のオーデイオ入力信号S2INをアナログノイ
ズ低減回路35を介してアナログ−デイジタル/デイジタ
ル−アナログ変換回路36に取り込む。
アナログ−デイジタル/デイジタル−アナログ変換回
路36は、第2のオーデイオ入力信号S2INを標準仕様の標
本化周波数より高い特殊仕様の標本化周波数(例えば3f
H=48〔kHz〕)で標本化して16ビツトのPCMデイジタル
データD3をデータ処理回路37に与える。
データ処理回路37は、このPCMデイジタルデータD3を
内蔵のフレームメモリを用いながらCIRC(cross interl
eave reed-Solomon code)誤り符号を付加すると共に16
-12変換により圧縮処理して、デイジタルデータD4とし
て変調/復調回路38に与える。
変調/復調回路38は、8-10変換及びNRZI(non return
to zero inverted)変換によつてデイジタルデータD4
を直流レベルの変動の影響を受け難いデータ配列に変換
するように搬送周波数f3(=7.4〔MHz〕)で変調して、
第2の記録用オーデイオデータS2RECとして送出する。
ここで、8-10変換してNRZI出力を得る手法は、特開昭
59-200562号公報に開示のものを適用する。
このようにして高音質用オーデイオ信号処理回路22
は、第2のオーデイオ入力信号S2INを高い標本化周波数
でPCMデイジタルデータに変換することによつて標準音
質用オーデイオ信号処理回路21の場合と比較して格段的
に多い情報量を含むPCMデイジタルデータを得ることが
できることにより、その分、高音質の記録用オーデイオ
データS2RECを送出し得る。
これに対して高音質再生モードになると、高音質用オ
ーデイオ信号処理回路22は、再生されて来た第2の再生
用オーデイオデータS2PBを変調/復調回路38においてNR
ZI逆変換及び8-10逆変換することによりデイジタルデー
タD4に復調してデータ処理回路37に送出する。
データ処理回路37は、このデイジタルデータD4を内蔵
のフレームメモリを用いて16-12逆変換した後CIRC誤り
コードを用いて誤り訂正をすると共に補間処理して、PC
MデイジタルデータD3としてアナログ−デイジタル/デ
イジタル−アナログ変換回路36に与える。
アナログ−デイジタル/デイジタル−アナログ変換回
路36は、特殊仕様の標本化周波数でPCMデイジタルデー
タD3をアナログ信号に戻してアナログノイズ低減回路35
を介して第2のオーデイオ出力信号S2OUTとして送出す
る。
このようにして高音質用オーデイオ信号処理回路22
は、高音質再生モードにおいて再生されて来た高音質の
再生用オーデイオデータS2PBを標準仕様の場合より高い
標本化周波数でアナログ信号に変換して高音質の第2の
オーデイオ出力信号S2OUTに戻すことができる。
記録再生回路部13Bの各回路部分は第3図に示すよう
に構成されている。
すなわちモード/ヘツド選択回路23は、モード切換ス
イツチ回路23A及びヘツド切換スイツチ回路23Bを有し、
標準音質用オーデイオ信号処理回路21(第2図)から与
えられる第1の記録用オーデイオデータS1RECを標準音
質モード入力端NRに受けると共に、高音質用オーデイオ
信号処理回路22(第2図)から与えられる第2の記録用
オーデイオデータS2RECを高音質モード入力端HIに受け
て、制御信号SCONTとしてシステムコントローラから与
えられるモード指定信号C1に対応するデータS1REC又はS
2RECをヘツド切換スイツチ回路23Bに与える。
ヘツド切換スイツチ回路23Bは、制御信号SCONTとして
システムコントローラから与えられるヘツド切換信号C2
に応じて、データS1REC又はS2RECをAヘツド出力端A又
はBヘツド出力端BからそれぞれAヘツド及びBヘツド
記録増幅回路24A及び24Bを介して記録データD5及びD6と
して記録/再生選択回路25に与える。
記録/再生選択回路25はそれぞれ記録側入力端REC及
び再生側入力端PBを有する記録/再生切換スイツチ回路
25A及び25Bを有し、制御信号SCONTとしてシステムコン
トローラから与えられる記録/再生切換信号C3によつて
記録モード時記録データD5及びD6を記録/再生切換スイ
ツチ回路25A及び25Bの記録側入力端RECを介してそれぞ
れA及びBヘツド12A及び12BへPCMオーデイオ信号SAD
して供給し得るようになされ、かくして磁気テープ1
(第11図)の記録トラツクTRA及びTRBのオーデイオトラ
ツクTRADにPCMオーデイオ信号SADを記録し得るようにな
されている。
このようにして、オーデイオトラツクTRADには、標準
音質記録モード時標準仕様の標本化周波数で標本化され
た標準音質PCMオーデイオ信号SADNRが標準の記録密度で
記録されるのに対して、高音質記録モード時特殊仕様の
標本化周波数で標本化された高音質PCMオーデイオ信号S
ADHIが標準の記録密度より高い記録密度で記録される。
これに対して再生モード時記録/再生選択回路25は、
A及びBヘツド12A及び12Bにおいてオーデイオトラツク
TRADからピツクアツプしたPCMオーデイオ信号SADを記録
/再生切換スイツチ回路25A及び25Bの再生側出力端PBか
らそれぞれA及びBヘツド再生増幅回路26A及び26Bを通
じて再生データD7及びD8としてモード/ヘツド選択−イ
コライザ回路27を構成しているモード選択回路41のモー
ド切換スイツチ回路41A及び41Bに供給される。
モード切換スイツチ回路41A及び41Bは、制御信号S
CONTとしてシステムコントローラから与えられるモード
指定信号C4に応じて、標準音質モード時再生データD7及
びD8を標準音質モード出力端NRを介してそれぞれ標準音
質Aヘツドイコライザ回路42及び標準音質Bヘツドイコ
ライザ回路43に入力し、これに対して高音質モード時再
生データD7及びD8をそれぞれ高音質モード出力端HIを介
して高音質Aヘツドイコライザ回路44及び高音質Bヘツ
ドイコライザ回路45に供給する。
イコライザ回路42、43、44、45はそれぞれ第4図に示
すように、再生データD7又はD8でなる入力データDEQIN
を、制御信号SCONTとしてシステムコントローラから与
えられるイコライザ切換信号C6に応じてイコライザ切換
スイツチ回路51の切換出力端51A、51B、51C、51Dをそれ
ぞれ介してMP-SPイコライザ52A、MP-LPイコライザ52B、
ME-SPイコライザ52C、ME-LPイコライザ52Dに供給する。
これと共に、イコライザ52A、52B、52C、52Dの出力が制
御信号SCONTとしてシステムコントローラから与えられ
るイコライザ切換信号C7に応じて、イコライザ切換スイ
ツチ回路51と連動するイコライザ切換スイツチ回路53の
切換入力端53A、53B、53C、53Dを介して出力データD
EQOUTとして送出される。
イコライザ52A〜52Dは、磁気記録媒体としての磁気テ
ープ1の種別及び磁気テープ1の再生走行速度と、各イ
コライザ回路42、43、44、45にそれぞれ割り当てられた
音質モードの種別及びヘツドの種別とに対応する等化特
性をそれぞれ有する。
この実施例の場合磁気記録媒体としての磁気テープ1
は、塗布型磁気テープ(これをMP型磁気テープと呼ぶ)
と蒸着型磁気テープ(これをME型磁気テープと呼ぶ)と
を互換し得るようになされている。
また再生モードにおける磁気テープ1の走行速度は、
標準再生速度(これをSP速度と呼ぶ)と、長時間再生速
度(これをLP速度と呼ぶ)とを切り換え得るようになさ
れている。
これに加えてこの実施例の場合、オーデイオトラツク
TRADに記録するオーデイオデータとして標準音質用デー
タでなる第1のデイジタルデータと、高音質用データで
なる第2のデイジタルデータとを記録再生し得るように
なされていると共に、記録再生するヘツドとして一対の
ヘツドすなわちAヘツド12A及びBヘツド12Bが用いられ
る。
これらの記録再生条件、すなわち標準音質又は高音
質、Aヘツド又はBヘツド、MP型磁気テープ及びME型磁
気テープ、SP連度又はLP速度の種別選択条件がそれぞれ
変更されると、オーデイオトラツクTRADに対して記録及
び再生されるオーデイオデータSADは周波数の変化に対
してそれぞれ異なる応答特性をもつ。そこで、イコライ
ザ回路52A〜52Dは、各種別選択条件下において、再生時
実用上十分に低いビツト誤り率を保持し得るように、オ
ーデイオトラツクTRADからピツクアツプされた再生デー
タD7、D8を、バイフエーズマークを構成する2つの周波
数信号S1及びS2のアイパターン開口率ができるだけ大き
くなるように周波数特性を等化する。
例えば標準音質Aヘツドイコライザ回路42のMP-SPイ
コライザ52Aは、第5図の第1欄に示すように、記録さ
れるPCMオーデイオ信号SADの種別が標準音質であり、か
つ使用する磁気ヘツドの種別がAヘツドであり、かつ再
生する磁気テープ1の種別がMP型磁気テープであり、か
つ再生走行速度の種別がSP速度であるとき、これらの選
択条件に応じてAヘツド12Aから再生される再生データD
7がもつようになつた周波数特性に対して、ビツト誤り
率が実用上十分に低い値になるように当該周波数特性を
等化して出力データD9として送出する。
また例えば高音質Aヘツドイコライザ回路44のME-SP
イコライザ52Cは、第5図の第11欄に示すように、記録
されるPCMオーデイオ信号SADの種別が高音質であり、か
つ使用する磁気ヘツドの種別がAヘツドであり、かつ磁
気テープ1の種別がME型磁気テープであり、かつ再生走
行速度の種別がSP速度であるとき、これらの選択条件に
応じてAヘツド12Aから再生される再生データD7がもつ
ようになつた周波数特性に対して、ビツト誤り率が実用
上十分に低い値になるように当該周波数特性を等化して
出力データD11として送出する。
その他の選択条件についても同様にして、対応するイ
コライザ回路42〜45のイコライザ52A〜52Dが、再生デー
タD7、又はD8の周波数特性を等化して出力データD9〜D1
2として送出する。
イコライザ回路42〜45のイコライザ切換スイツチ回路
51及び53は、テープ再生走行速度切換信号C6及びC7によ
つて、それぞれ磁気テープ1の種別すなわちMP型磁気テ
ープ又はME型磁気テープと再生走査速度すなわちSP速度
又はLP速度との組合せ選択条件に応じて、MP-SP、MP-L
P、ME-SP、ME-LPのとき順次切換入力端及び出力端51A及
び53A、51B及び53B、51C及び53C、51D及び53Dに連動す
るように同時に切り換えられ、かくしてイコライザ52
A、52B、52C、52Dから送出される出力データD13、D14、
D15、D16がイコライザ回路42〜45の出力データD9〜D12
としてヘツド選択回路55(第3図)に送出される。
ヘツド選択回路55は制御信号SCONTとしてシステムコ
ントローラから与えられるヘツド選択信号C5によつて連
動しながら切換動作する一対のヘツド切換回路55A及び5
5Bを有し、ヘツド切換回路55AのA又はBヘツド入力端
A又はBを介してイコライザ回路42又は43の出力データ
D9又はD10をデータ検出回路56に与える。またヘツド切
換回路55BはそのA又はBヘツド入力端A又はBを介し
てイコライザ回路44又は45の出力データD11又はD12を高
音質用データ検出回路57に与える。
標準音質用及び高音質用データ検出回路56及び57は、
第6図に示すように、入力データDPBIN(すなわちデー
タD9又はD10及びD11又はD12)を比較回路58において基
準電圧源59のゼロクロス基準電圧VRと比較し、入力デー
タDPBINが0レベルを越えて正の値に立ち上つたとき論
理「H」レベルになり、かつ負の値に立ち下つたとき論
理「L」レベルになるデータ検出信号D21を比較回路58
の出力端に送出する。
このデータ検出信号D21はフエーズロツクドループ(P
LL)回路構成のクロツク信号発生回路60に与えられ、そ
の出力端にデータ検出信号D21の位相に位相ロツクした
検出クロツク信号CKPBを第12図(C)について上述した
サンプリングパルスと同様の機能をもつ信号として同期
化回路61のクロツク入力端に与えると共に、システムク
ロツクとして例えばシステムコントローラに送出する。
同期化回路61はDフリツプフロツプ回路で構成され、
検出クロツク信号CKPBがクロツク入力端に与えられたと
き、データ検出信号D21が論理「H」又は「L」にある
ときセツト又はリセツト動作すると共に、Q出力を検出
出力データDPBOUTとして送出し、これが第1又は第2の
再生用オーデイオデータS1PB又はS2PB(第3図)として
用いられる。
以上の構成において、記録モードにおいて、標準音質
モード(又は高音質モード)によつて第1のオーデイオ
入力信号S1IN(又は第2のオーデイオ入力信号S2IN)を
磁気テープ1に記録する場合には、記録再生回路部13B
のモード/ヘツド選択回路23においてモード切換スイツ
チ回路23Aが標準音質モード入力端NR(又は高音質モー
ド入力端HI)側に切り換えられ、この状態においてAヘ
ツド及びBヘツドが順次交互に磁気テープ1上を走査す
るごとに、記録データD5又はD6が順次交互に記録トラツ
クTRA又はTRB(第1図)のビデオトラツクTRVD上に記録
される。
かくしてオーデイオトラツクTRADには、標準音質モー
ド時第13図について上述したように、8ミリVTRの標準
仕様の標本化周波数で標本化されてなるPCMオーデイオ
信号SADNRが記録される。
これに対して高音質モード時には、特殊仕様の高い標
本化周波数で標本化されてなる高音質PCMオーデイオ信
号SADHI(第13図)が記録される。
ここで標準音質のPCMオーデイオ信号SADNRは第13図に
ついて上述したように、搬送周波数f1(=2.9〔MHz〕)
及びf2(=5.8〔MHz〕)でバイフエーズマーク変調され
ていることにより、ナイキスト周波数fNYNがfNYN=2f2
(=11.6〔MHz〕)の範囲においてビデオ信号SVDの輝度
信号S1の中心周波数とほぼ一致する周波数にピークをも
つような周波数スペクトラムを有し、かつ標準の記録密
度のデイジタル信号として磁気テープ1上に記録され
る。
これに対して、高音質のPCMオーデイオ信号SADHIは、
第13図において一点鎖線で示すように、搬送周波数f
3(=7.4〔MHz〕)で8-10変調及びNRZI変調されている
ことにより、ナイキスト周波数fNYHがfNYH=2f3(=14.
8〔MHz〕)の範囲において、標準音質のPCMオーデイオ
信号SADNRのピーク周波数の近傍にピーク周波数をもつ
ような周波数スペクトラムを有し、かつ標準の記録密度
より一段と大きい記録密度のデイジタル信号として磁気
テープ1上に記録される。
従つて高音質のPCMオーデイオ信号SADHIは、標準音質
のPCMオーデイオ信号SADNRと同様にして、A及びBヘツ
ド25A及び25Bのアジマス角を有効に利用して実用上クロ
ストークが生じないようにガードバンドレス方式で磁気
テープ1上に記録することができる。
再生モード時、モード/ヘツド選択−イコライザ回路
27は、再生しようとする磁気テープ1に記録されている
PCMオーデイオ信号の音質の種別、使用されている磁気
テープ1の種別、磁気テープ1の再生走行速度の種別、
記録データをピツクアツプする際に使用されたヘツドの
種別に応じて適応する等化特性をもつイコライザ52A〜5
2D(第4図)が選択されることにより、現在の再生条件
下において最も低いビツト誤り率でオーデイオ信号が再
生される。
第1に、イコライザ回路42〜45のうち標準音質A及び
Bヘツドイコライザ回路42及び43を構成するイコライザ
52A〜52Dが標準PCMオーデイオ信号SADNR(第13図)に適
合する等化特性をもち、これに対して高音質A及びBヘ
ツドイコライザ回路44及び45を構成するイコライザ52A
〜52Dが高音質PCMオーデイオ信号SADHI(第13図)に適
合する等化特性を有し、かくしてモード選択回路41のモ
ード切換スイツチ回路41A及び41Bが標準音質モード出力
端NR又は高音質モード出力端HI側に切り換わることによ
り、各音質モードに適合したイコライザが選択される。
第2にオーデイオトラツクTRADからオーデイオ信号を
ピツクアツプするAヘツド12A及びBヘツド12Bは、それ
ぞれ特有の磁気変換特性をもつていることにより、その
影響が再生データD7及びD8に生じ、このような周波数特
性の相違に対して最適な等化特性を有するイコライザが
設けられる。
すなわち標準音質及び高音質Aヘツドイコライザ回路
42及び44、又は標準音質及び高音質Bヘツドイコライザ
回路43及び45がそれぞれAヘツド12A又はBヘツド12Bに
対応して設けられ、各イコライザ回路を構成するイコラ
イザ52A〜52DがAヘツド12A又はBヘツド12Bの周波数特
性に対して最適な等化特性をもつており、ヘツド選択回
路55のヘツド切換回路55A、55BをA又はBヘツド入力端
側A又はBに切り換えることにより、対応するイコライ
ザから送出される出力データが選択されることにより、
A又はBヘツドの周波数特性に適合した等化処理が実行
される。
第3に磁気テープ1がMP型磁気テープであるか又はME
型磁気テープであるかによつて再生データD7及びD8は異
なる周波数特性を呈する。
すなわち第7図に示すように、ベース65Bに磁性層65A
を塗布することによつて作られたMP型磁気テープ65の周
波数特性は、第9図において曲線MPで示すように、周波
数f1(=2.9〔MHz〕)近傍の領域においてピークレベル
が得られるのに対して、周波数fが高くなる方向又は低
くなる方向に行くに従つて垂下するような周波数特性を
呈する。
これに対して第8図に示すように、ベース66Bにスパ
ツタリングによつて磁性層66Aを形成したME型磁気テー
プ66は、磁性層66Aの厚みが薄いので記録時に低周波領
域の信号成分が磁性層66Aを突き抜ける現象が生ずるこ
とにより、周波数特性は第9図において曲線MEで示すよ
うに、高い周波数f2(=5.8〔MHz〕)においてピークレ
ベルが得られるのに対して、周波数fが高くなる方向又
は低くなる方向に行くに従つて垂下特性を呈する。
これに加えてMP型磁気テープ65は磁性層65Aが塗布に
より形成されるので、磁気テープ65の表面において磁化
容易軸がそれほど顕著に生じないのに対して、ME型磁気
テープ66は一般に斜め方向から蒸着処理がされることに
より、磁気テープ66の表面において磁化容易軸が顕著に
生ずる傾向がある。
そこで磁気テープ1としてMP型磁気テープ65又はME型
磁気テープ66を選択的に使用すると、再生データD7及び
D8の信号レベルは磁気テープ1の種別によつて異なる周
波数特性を呈することになる。
かかる磁気テープ1の種別に基づく周波数特性の相違
は、イコライザ回路42〜45を構成するイコライザ52A〜5
2Dを選択することにより最適な等化特性により等化され
る。
すなわち磁気テープ1としてMP型磁気テープ65が使用
されているときには、イコライザ回路42〜45のイコライ
ザ切換スイツチ回路51及び53が切換信号端51A、51B及び
53A、53Bに切換動作することによりMP-SPイコライザ52A
及びMP-LPイコライザ52Bに入力データDEQINが与えられ
ることにより、MP型磁気テープ65に適合する等化特性に
よつて等化された出力データDEQOUTを得ることができ
る。
これに対して磁気テープ1としてME型磁気テープ66が
使用されているときには、イコライザ切換スイツチ回路
51及び53が切換信号端51C、51D、及び53C、53Dに切り換
えられ、これによりME-SPイコライザ52C、ME-LPイコラ
イザ52Dに入力データDEQINが与えられ、かくしてME型磁
気テープ66に適合する等化特性によつて等化された出力
データDEQOUTを得ることができる。
これに加えて第4に、磁気テープ1のテープ走行速度
が切り換えられたとき、磁気テープ1上に生じている磁
化容易軸の方向に対するA及びBヘツド12A及び12Bの走
査方向が異なることにより、これが再生データD7及びD8
の周波数特性に影響をおよぼす。
すなわち磁気テープ1がLP速度で走行しているとき形
成される記録トラツクTRA、TRBは、第10図において破線
で示すように、実線図示のSP速度の場合と比較して異な
る走査方向に形成される。従つて磁気テープ1上の記録
データは、磁化容易軸に対して記録トラツクの走行方向
が異なればこれに応じて再生データD7、D8の周波数特性
に差異が生ずる結果になる。
この磁気テープの走行速度の差は、イコライザ回路42
〜45のイコライザ52Aから52Dによつて等化される。すな
わち磁気テープ1がSP速度で再生されるとき、イコライ
ザ回路42〜45のイコライザ切換スイツチ回路51及び53
は、切換信号端51A、51C及び53A、53Cに切り換えられ、
かくして入力データDEQINがMP-SPイコライザ52A及びME-
SPイコライザ52Cによつて、磁気テープ1の速度に適合
した等化特性で等化処理してなる出力データDEQOUTを送
出する。
これに対して磁気テープ1がLP速度で走行していると
き、イコライザ切換スイツチ回路51及び53が切換信号端
51B、51D及び53B、53Dに切り換えられ、かくして入力デ
ータDEQINがMP-LPイコライザ52B、ME-LPイコライザ52D
によつて磁気テープ1の走行速度に適合した等化特性で
等化処理をしてなる出力データDEQOUTを送出する。
以上の構成によれば、磁気テープ1からPCMオーデイ
オ信号を再生する際に、磁気変換手段の各部の周波数特
性に応じて磁気ヘツド12A、12Bによつてピツクアツプさ
れた再生データD7、D8に生ずる影響に基づいて、ビツト
誤り率劣化の条件に適合した等化特性を有するイコライ
ザを設けてこれを等化するようにしたことにより、標準
音質のPCMオーデイオ信号を標準の記録密度で記録した
磁気テープ1と、高音質のPCMオーデイオ信号を高い記
録密度で記録した磁気テープ1とを互換性を維持しなが
ら再生することができるデータ再生装置を容易に実現し
得る。
かくするにつき、使用する磁気ヘツド、磁気記録媒体
としての磁気テープ、磁気テープの再生走行速度を切り
換えた場合に、それぞれ適合する等化特性を有するイコ
ライザに切り換えるようにしたことにより、さらに一段
とビツト誤り率が低いデータ再生装置を容易に実現し得
る。
なお上述の実施例においては、磁気テープ1をSP速度
及びLP速度の2つの再生走行速度で切り換えるようにし
た場合について述べたが、これに代え、磁気テープ1を
所定倍速で走行させるような変速再生モードについて、
これに適合する等化特性を有するイコライザを設けるよ
うにしても上述の場合と同様の効果を得ることができ
る。
また上述の実施例においては、記録変調方式として、
バイフエーズマーク変調方式及び8-10変調方式を用いた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は記
録密度の異なる複数のデイジタルデータを記録する場合
に広く適用し得る。
また上述の実施例においては、記録媒体として磁気テ
ープを用いた場合について述べたが、記録媒体としては
これに限らず、磁気デイスクなどのような他の記録媒体
を用いても良い。
また上述の実施例においては、本発明を8ミリVTRのP
CMオーデイオ信号を記録、再生する場合に適用したが、
本発明はこれに限らず、デイジタル信号の記録密度が異
なる磁気記録媒体を互換性を保持しながら再生する場合
に広く適用し得る。
H 発明の効果 上述のように本発明によれば、記録密度が異なる記録
媒体からそれぞれ記録データを再生するにつき、ピツク
アツプされた再生データに生ずる周波数特性の差を当該
周波数特性に適合した等化特性で等化処理することによ
り、ビツト誤り率を確実に低減することができるデータ
再生装置を容易に実現し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるデータ再生装置の一実施例を示す
ブロツク図、第2図及び第3図は第1図のオーデイオデ
ータ処理部13A及び記録再生回路部13Bを示すブロツク
図、第4図は第3図のイコライザ回路42〜45の詳細構成
を示すブロツク図、第5図はイコライザの等化条件を示
す図表、第6図は第3図のデータ検出回路56及び57の詳
細構成を示すブロツク図、第7図及び第8図は磁気テー
プの構成を示す断面図、第9図はその振幅特性を示す特
性曲線図、第10図はテープ走行速度に応じたテープパタ
ーンを示す略線図、第11図は磁気テープ上の記録パター
ンを示す略線図、第12図はバイフエーズマーク変調方式
の再生原理を示す信号波形図、第13図は記録再生すべき
信号のスペクトラムを示す特性曲線図である。 10……データ記録再生装置、11……回転ドラム、12A、1
2B……A、Bヘツド、13……PCMオーデイオ信号処理
部、13A……オーデイオデータ処理部、13B……記録再生
回路部、14……ビデオ信号処理部、15……ATF信号処理
部、21、22……オーデイオ信号処理回路、27……モード
/ヘツド選択−イコライザ回路、42〜45……イコライザ
回路、52A〜52D……イコライザ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1又は第2の記録密度でそれぞれ第1又
    は第2の磁気記録媒体に記録されたデイジタル記録デー
    タを磁気ヘツドによつてそれぞれピツクアツプして第1
    又は第2の再生データを得るようになされ、 上記第1又は第2の再生データの周波数特性に適合する
    等化特性を有する第1又は第2のイコライザ回路を有
    し、 上記第1又は第2の再生データの再生モード時、当該第
    1又は第2の再生データを対応する上記第1又は第2の
    イコライザ回路によつて等化処理することにより、上記
    第1又は第2のイコライザ回路のイコライザ出力のビツ
    ト誤り率を低減させる ことを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】第1又は第2の記録密度でそれぞれ第1又
    は第2の磁気記録媒体に記録されたデイジタル記録デー
    タを磁気ヘツドによつてそれぞれピツクアツプして第1
    又は第2の再生データを得るようになされ、 上記第1又は第2の再生データの周波数特性に適合する
    等化特性を有する第1又は第2のイコライザ回路を有
    し、 上記第1又は第2の磁気記録媒体は塗布型又は蒸着型磁
    気記録媒体でなり、 上記第1のイコライザ回路は、上記第1の記録密度で上
    記第1又は第2の磁気記録媒体に記録された上記デイジ
    タル記録データを再生して得られる2種の再生データで
    なる上記第1の再生データの周波数特性にそれぞれ適合
    する等化特性をもつ2つのイコライザ回路部を有し、 上記第2のイコライザ回路は、上記第2の記録密度で上
    記第1又は第2の磁気記録媒体に記録された上記デイジ
    タル記録データを再生して得られる2種の再生データで
    なる上記第2の再生データの周波数特性にそれぞれ適合
    する等化特性をもつ2つのイコライザ回路部を有し、 上記第1又は第2の再生データの再生モード時、当該第
    1又は第2の再生データを対応する上記第1又は第2の
    イコライザ回路によつて等化処理することにより、上記
    第1又は第2のイコライザ回路のイコライザ出力のビツ
    ト誤り率を低減させる ことを特徴とするデータ再生装置。
  3. 【請求項3】第1又は第2の記録密度でそれぞれ第1又
    は第2の磁気記録媒体に記録されたデイジタル記録デー
    タを磁気ヘツドによつてそれぞれピツクアツプして第1
    又は第2の再生データを得るようになされ、 上記第1又は第2の再生データの周波数特性に適合する
    等化特性を有する第1又は第2のイコライザ回路を有
    し、 上記第1又は第2の磁気記録媒体は走行速度を異にする
    第1又は第2の再生速度モードで走行され、 上記第1のイコライザ回路は、上記第1又は第2の再生
    速度モードで上記第1の磁気記録媒体から再生された2
    種の再生データでなる上記第1の再生データの周波数特
    性にそれぞれ適合する等化特性をもつ2つのイコライザ
    回路部を有し、 上記第2のイコライザ回路は、上記第1又は第2の再生
    速度モードで上記第2の磁気記録媒体から再生された2
    種の再生データでなる上記第2の再生データの周波数特
    性にそれぞれ適合する等化特性をもつ2つのイコライザ
    回路部を有し、 上記第1又は第2の再生データの再生モード時、当該第
    1又は第2の再生データを対応する上記第1又は第2の
    イコライザ回路によつて等化処理することにより、上記
    第1又は第2のイコライザ回路のイコライザ出力のビツ
    ト誤り率を低減させる ことを特徴とするデータ再生装置。
  4. 【請求項4】第1又は第2の記録密度でそれぞれ第1又
    は第2の磁気記録媒体に記録されたデイジタル記録デー
    タを磁気ヘツドによつてそれぞれピツクアツプして第1
    又は第2の再生データを得るようになされ、 上記第1又は第2の再生データの周波数特性に適合する
    等化特性を有する第1又は第2のイコライザ回路を有
    し、 上記磁気ヘツドは第1及び第2の再生ヘツドでなり、 上記第1のイコライザ回路は、上記第1又は第2の再生
    ヘツドで上記第1の磁気記録媒体から再生された2種の
    再生データでなる上記第1の再生データの周波数特性に
    それぞれ適合する等化特性をもつ2つのイコライザ回路
    部を有し、 上記第2のイコライザ回路は、上記第1又は第2の再生
    ヘツドで上記第2の磁気記録媒体から再生された2種の
    再生データでなる上記第2の再生データの周波数特性に
    それぞれ適合する等化特性をもつ2つのイコライザ回路
    部を有し、 上記第1又は第2の再生データの再生モード時、当該第
    1又は第2の再生データを対応する上記第1又は第2の
    イコライザ回路によつて等化処理することにより、上記
    第1又は第2のイコライザ回路のイコライザ出力のビツ
    ト誤り率を低減させる ことを特徴とするデータ再生装置。
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