JP2508083B2 - 乳化重合体の製造方法 - Google Patents

乳化重合体の製造方法

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JP2508083B2
JP2508083B2 JP62120229A JP12022987A JP2508083B2 JP 2508083 B2 JP2508083 B2 JP 2508083B2 JP 62120229 A JP62120229 A JP 62120229A JP 12022987 A JP12022987 A JP 12022987A JP 2508083 B2 JP2508083 B2 JP 2508083B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な乳化重合体の製造方法に関し、さらに
詳しくは、大粒径で単分散である乳化重合体の製造方法
に関するものである。
[従来の技術およびその問題点] 近年乳化重合体の用途の拡大とともに各種の性能が要
求されるようになってきている。その中の重要な性能の
1つに重合体の粒径および粒度分布の制御があり、流動
性の改善や、艶消し剤としては粒径が大きく、かつ分布
が狭いことが良いとされている。
大粒径の乳化重合体を得るために現在行われている方
法の1つとして電解質の存在下で重合する方法がある
が、添加できる電解質の量には限界があってそのためコ
ントロールできる粒径にも限界がある。また残存する電
解質は、エマルジョンフィルムの耐水性を低下させる等
の問題がある。
その他の大粒径で単分散性の高い乳化重合体を得る方
法としては特開昭54−97582号公報、特開昭54−126288
号公報、特開昭60−206803号公報で開示された方法が提
案されている。
このうち、特開昭54−97582号公報には、重合中に連
鎖移動剤を添加することにより通常の重合体ラテックス
よりはるかに低い分子量の重合体を合成してこれを種ポ
リマーとし、幾分か水に可溶である不飽和モノマーを吸
収させて重合する方法が開示されている。しかしこの方
法では通常用いられる油溶性開始剤、水溶性開始剤では
凝固物の発生や新粒子の発生等の欠点があり大粒径で単
分散の乳化重合体を安定に収率よく得ることは難しい。
また特開昭54−126288号公報には、第1段階として水
に溶けにくく、水溶解度が10-2g/H2Oより小さい有機
化合物を種ポリマーに吸収させ、その後第2段階として
100倍もの量の、水に幾分可溶な単量体を吸収させて単
量体の膨潤粒子を形成した後、水溶性または油溶性の開
始剤を用い、粒子形状を保持したまま重合する方法が開
示されている。しかし油溶性開始剤では、種ポリマーの
膨潤に関与しないモノマー相までもがそのまま重合され
てしまい、凝固物が多量に生成して収率が低下する。ま
た種粒子に低分子量物質を用いると得られた乳化重合体
の耐久性が低下する懸念もある。
更に特開昭60−206803号公報には、第1段階として水
に溶けにくく、水溶解度が10-2g/H2Oより小さい有機
化合物を種ポリマーに吸収させ、その後第2段階として
10〜400倍もの量の単量体を吸収させて単量体の膨潤粒
子を形成した後、臨界ミセル濃度以下の乳化剤濃度でレ
ドックス系のラジカル重合開始剤を用い、粒子形状を保
持したまま重合する方法が開示されている。しかしこの
ように多量の単量体を少量の種粒子に添加した場合に
は、種ポリマーに吸収されないモノマーが多量に存在
し、レドックス系の開始剤によりそのまま重合されてし
まい前記した方法と同様に凝固物が多量に生成して収率
が低下する。
その他に大粒径で単分散性の高い乳化重合体を製造す
る方法として、種粒子を徐々に肥大化させて重合する方
法もあるが、乳化剤と単量体を段階的に添加せねばなら
ず、工程が煩雑で、また生成粒子も粒度分布が広くなり
易いなどの欠点があった。
[問題点を解決するための手段] 上記の現状に鑑み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、重合時の凝固物の発生が少なく、かつ新粒子の発生
も少ない大粒径で単分散性の高い乳化重合体が以下に示
す条件下で得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
即ち本発明は、種ポリマーとして分子量が20,000〜2,
000,000の高分子量化合物を含有する乳化重合分散体を
用い、これに重合性不飽和単量体を前記高分子量化合物
の体積の1.5〜9.5倍量吸収させた後、造膜助剤および/
または可塑剤の存在下で重合させてなることを特徴とす
る乳化重合体の製造方法である。
本発明で云う種粒子に用いる分子量が20,000〜2,000,
000の高分子量化合物とは多官能性架橋性単量体や連鎖
移動剤を用いることなしに重合した乳化重合分散体で造
膜助剤および/または可塑剤で容易に可塑化され、不飽
和単量体が吸収され易い構造になっていることが必要で
ある。具体的な製法としては、凝集体の生成を抑止する
のに最低限必要な乳化剤量でかつ上記条件下通常の乳化
重合法によって生成される。
本発明における高分子量化合物とは具体的にはα,β
−エチレン性不飽和単量体よりなる重合体、ポリエステ
ル類、ポリウレタン類が挙げられる。このうち、第1の
α,β−エチレン性不飽和単量体よりなるポリマー類は
後記する不飽和単量体群より選択される少なくとも1種
類以上のものより製造される。本発明ではこれらの単量
体のうち、特にカルボン酸性単量体を含まないものが好
ましい。第2のポリエステル類とは例えばアイオノマー
型の水性芳香族ポリエステルで大日本インキ化学工業
(株)製のFINETEX ESシリーズがこれに該当する。第3
のポリウレタン類とはアイオノマー型や水分散型のポリ
エステル系ウレタンおよびポリエーテル系ウレタンで例
えば大日本インキ化学工業(株)製のHYDRAN HWシリー
ズやVONDICシリーズがこれらに該当する。
また、これらの高分子量化合物の分子量は20,000〜2,
000,000である。分子量が20,000より小さい場合には、
得られた乳化重合体粒子を顔料もしくは充填剤として用
いた場合に耐水性等の耐久性が著しく低下する。一方、
分子量が2,000,000を越えると造膜助剤等の可塑化、モ
ノマーの吸収膨潤が著しく困難となるのでいずれも好ま
しくない。
本発明における造膜助剤および/または可塑剤(以
下、助剤類と称する)とは、従来水性塗料を調製する際
に使用されているものの大部分を包含し、さらに特定の
溶剤類をも含めたものを指称する。その具体例としては
エチレングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブのごときエチレングリコール
(アルキルエーテル)類(ここで()内はあっても無く
ても良く、以下同様である)、メチルセロソルブアセテ
ート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテート、エチレングリコールモノアセテート、エチ
レングリコールジアセテートのごときエチレングリコー
ル(エーテル)(エステル)類、ジエチレングリコー
ル、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチル
カルビトールのごときジエチレングリコール(アルキル
エーテル)類、メチルカルビトールアセテート、エチル
カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテー
トのごときジエチレングリコール(エーテル)(エステ
ル)類、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
ト、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソ
ブチレートのごとき(アルキル置換)C3-8のグリコール
(エーテル)(エステル)類、グリセリンおよび誘導体
のごときグリセリン類、2−エチルヘキサノール、N−
オクタノールのごとき(アルキル置換)C6-12のモノア
ルコール類、ベンジルアルコール、イソプロピルベンジ
ルアルコールのごとき(アルキル置換)芳香族アルコー
ル類、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートのご
とき(アルキル置換)芳香族ポリカルボン酸のポリエス
テル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルアミルケトンのごときケトン系溶剤があり、
これらのうち少なくとも1種類を使用すれば良い。本発
明ではこれらのうち特にエチレングリコール(エーテ
ル)(エステル)類、(アルキル置換)C3-8のグリコー
ル(エーテル)(エステル)類、グリセリン類、C6-12
のモノアルコール類、(アルキル置換)芳香族アルコー
ル類、芳香族ポリカルボン酸のポリエステル類からなる
群より選ばれる少なくとも1種類であることが望まし
い。
助剤類の使用量としては、最終的に得られる乳化重合
体固形分に体し、0.1〜10.0wt%が好適である。添加時
期としては本発明方法による乳化重合体粒子は、エマル
ジョン重合を経由して得られるが、重合に先立って該助
剤類を水相中に仕込むか、もしくは単量体類と共に乳化
して仕込むか、またはそのままの状態で仕込み重合すれ
ば良い。
さらに、本発明の乳化重合体は3層以上の多層構造重
合体であることが好ましく、その際には各層を得る時
に、水相および/または単量体中に該助剤類を存在させ
重合させても良い。また、より好ましくは得られた内層
に添加し、内層を膨潤させてから外層を重合させること
が好ましい。
本発明の方法によって乳化重合体粒子を得るに際して
用いられる重合性不飽和単量体としては次のようなもの
が例示できる。まず、(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、もしくはシト
ラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸のごとき酸
無水基含有単量体とグリコールとの付加物のような不飽
和基含有ヒドロキシアルキルエステルモノカルボン酸の
ごときカルボキシル基含有単量体もしくはジカルボン酸
類;無水マレイン酸、無水イタコン酸などの多価カルボ
ン酸無水基含有不飽和単量体等のα,β−エチレン性不
飽和カルボン酸があり、これらの1種もしくは2種以上
の混合物として使用できる。次に、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートのごとき
C1-8の直鎖,分岐もしくは環状のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステル;スチレン、α−
メチルスチレン、p−tert−ブチル−スチレン、p−メ
チルスチレンのごとき芳香族ビニル化合物があり、同様
に単独もしくは2種以上併用できる。その他、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート
等のごとき(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエ
ステル類;マレイン酸、フマル酸のごとき多価カルボン
酸のジ−ヒドロキシアルキルエステル類のごとき不飽和
基含有ポリヒドロキシアルキルエステル類;ヒドロキシ
エチルビニルエーテルのごときヒドロキシアルキルビニ
ルエーテル類等の水酸基含有単量体がある。その他、ベ
ンジル(メタ)アクリレートのごとき(置換)芳香核含
有(メタ)アクリル酸エステル類;マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸のごとき不飽和ジカルボン酸と1価アル
コールのジエステル類;酢酸ビニル、安息香酸ビニル、
「ベオバ」(シェル社製のビニルエステル)のごときビ
ニルエステル類;「ビスコート8F,8FM,3F,3FM」(大阪
有機化学(株)製の含フッ素(メタ)アクリル単量
体)、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジ−パーフルオロシクロヘキシルフマレート、また
はN−i−プロピルパーフルオロオクタンスルホンアミ
ドエチル(メタ)アクリレートのごとき(パー)フルオ
ロアルキル基含有のビニルエステル類;塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、クロ
ロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン等のオ
レフィン類;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N−アルコキシメチル化(メ
タ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド等のごとき、カルボ
ン酸アミド基含有単量体類;p−スチレンスルホンアミ
ド、N−メチル−p−スチレンスルホンアミド、N,N−
ジメチル−p−スチレンスルホンアミド等のごとき、ス
ルホン酸アミド基含有単量体類;N,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートのごときN,N−ジアルキルア
ミノアルキル(メタ)アクリレート類、または無水マレ
イン酸のごとき多価カルボン酸無水基含有単量体類と反
応しうる活性水素基ならびに3級アミノ基とを併せ有す
る化合物との付加物のごとき3級アミノ基含有単量体
類;(メタ)アクリロニトリルのごときシアノ基含有単
量体類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ルのごときα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒド
ロキシアルキルエステル類とリン酸もしくはその誘導体
との縮合反応によって得られるリン酸エステル基を有す
る単量体類;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸のごときスルホン酸基を有する単量体もしくは
その有機アミン塩などがある。
また、最終的に得られる乳化重合体粒子の耐久性や耐
溶剤性を向上させるために、以下に示すような架橋性単
量体を最外層を乳化重合する際に使用することが出来
る。
架橋性単量体の具体例としては、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジビニルベンゼン、トリビニルベン
ゼン、ジアリルフタレート等のごとき、分子中に重合性
不飽和基を2個以上有する単量体;ビニルトリエトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシランのご
とき加水分解性シリル基含有単量体類がある。
本発明のエマルジョン重合を実施するにあたり用いら
れる添加剤類としては、次のようなものが用いられる。
まず乳化剤としては、アニオン型乳化剤、非イオン型乳
化剤、カチオン型乳化剤、その他の反応性乳化剤、アク
リルオリゴマー等の界面活性能を有する物質が挙げら
れ、これらのうち、非イオン型およびアニオン型乳化剤
が重合中の凝集物の生成が少ないこと、および安定なエ
マルジョンが得られることから好ましい。非イオン型乳
化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェノール
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレン高級脂肪酸エステル、エチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイドブロック共重合体等のものが
代表的であり、アニオン型乳化剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、アルキルサルフェー
トアルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールサルフェートアルカリ金属塩等がある。更に上述の
アニオン型乳化剤の代わりに、もしくは併用でポリカル
ボン酸もしくはスルホン酸塩よりなる水溶性オリゴマー
の利用もできる。
更にポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロ
ース等の水溶性高分子物質を保護コロイドとして用いる
ことができる。これらのものを使用した際には得られる
エマルジョンの粒子径が大きくなり、目的とする大粒径
のエマルジョンが生成し易いが、反面粒子の耐水性が低
下するので、総単量体量に対して5wt%以下、好ましく
は2wt%以下の使用量にすべきである。
以上の乳化剤等の使用量は総単量体量に対して0.1〜1
0wt%程度である。
次に重合開始剤としては乳化重合に一般的に使用され
ているものであれば特に限定されないが、具体例として
は過酸化水素のごとき水溶性無機過酸化物類;過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウムのごとき過硫酸塩類;クメ
ンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド
のごとき有機過酸化物類;アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスシアノ吉草酸のごときアゾ系開始剤類など
があり、これらは1種もしくは併用して用いられる。特
に、半減期の異なる水溶性過酸化物を併用して用いるこ
とは大粒子径エマルジョンの合成上、特に有効である。
使用量としては総単量体量に対して0.1〜2wt%が好まし
い。なお、これらの重合開始剤と金属イオンおよび還元
剤との併用による、いわゆるレドックス重合法として公
知の方法によっても良いことは勿論である。
本発明の製造方法によれば乳化重合体はまず水、好ま
しくはイオン交換水と乳化剤の存在下、前記の単量体混
合物を一括もしくは分割あるいは連続的に反応容器中に
滴下して、前記重合開始剤の存在下、好ましくは0〜10
0℃、より好ましくは30〜90℃の温度で重合させて、助
剤類および単量体で容易に膨潤し得る内層エマルジョン
(A)を得る。ついで(A)を種ポリマーとし、これを
好ましくは10〜100重量%含有する乳化重合分散体を用
いて、これに重合性単量体を前記重合体の体積の1.5〜
9.5倍量吸収させた後重合させる際に助剤類の存在下、
単量体混合物および助剤類をそのまま、もしくは乳化し
た状態で添加し重合させる。すなわち、本発明において
はまず種エマルジョンに造膜助剤および/または可塑剤
を添加した後、重合性不飽和単量体を添加・重合するの
が良い。ここで重合性不飽和単量体の添加は造膜助剤お
よび/または可塑剤を添加して30分以上放置した後に行
うのが好ましく、また重合性不飽和単量体の重合は該単
量体の添加後、30分以上熟成した後で行うのが好まし
い。以上の操作を所定の粒子径を得るため必要回数繰返
せばよい。しかし前述したように最外層には架橋性の単
量体を用いることが最終的に得られる大粒径粒子の耐久
性や耐溶剤性を向上させる意味で好ましい。また最外層
を構成する単量体混合物より得られる共重合体または均
一重合体のガラス転移温度が40℃以上で非造膜性にして
おく方が好ましい。
さらに本発明の本質として助剤類を用いることによ
り、その種粒子部分への単量体の吸収・膨潤を助長し大
粒径粒子の生成が容易となり、より少ないステップで合
成可能である。また別粒子が生成し難いことから種粒子
が効率よく生長し粒度分布の狭い単分散性の高い粒子が
得られる。最終固形分濃度としては5〜65wt%、好まし
くは15〜65wt%の範囲になるのが良く、最終的に得られ
るエマルジョン粒子の粒子径としては通常1.0〜20.0μ
mの範囲である。
また、本発明により得られた大粒径乳化重合体エマル
ジョンは公知慣用の乾燥方法により粉末化することがで
きる。例えば100〜250℃の温度による噴霧乾燥、50〜70
℃の温度によるトレイ乾燥または流動床乾燥等で行うこ
とができる。例えば噴霧乾燥により得られた樹脂粉末
は、一般に一次粒子(エマルジョン状態の粒子)の凝集
体(2次粒子)で真球状である。
[発明の効果] 本発明の製造方法によって得られた乳化重合体は顔料
もしくは充填剤として適当なバインダーと共に水性塗料
・紙・繊維の被覆もしくは表面処理などのコーティング
分野、また粉末は溶剤系塗料の艶消し剤、流動調整剤、
成型用樹脂中の充填剤、軽量骨材、その他化粧品の潤滑
剤、ラテックス診断薬等の担体等、巾広い分野に応用す
ることができるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
次いで本発明を実施例、比較例、応用例および比較応
用例にて具体的に説明するが、以下において、部及び%
は特に断りのないかぎり全て重量基準によるものとす
る。また以下の反応はすべてN2ガス雰囲気下で行うもの
とする。
実施例1 攪はん機、還流冷却器および滴下ロートを備えた反応
容器にイオン交換水350部、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸ナトリウム0.230部およびスチ
レン100部を添加し、よく攪拌した。次に反応容器を加
熱して内温を70℃に保ち、過硫酸アンモニウム0.5部と
イオン交換水25部の混合物を5時間で滴下して反応せし
め、更に1時間同温度に保持した。その後冷却して分子
量380,000(重量平均分子量、測定:GPC(溶媒:THF)、
以下同様)の高分子量化合物よりなる中間体エマルジョ
ン(M−1)を得た。得られたエマルジョンは固形分濃
度21.2%、pH2.5、平均粒子径0.28μm(Coulter Count
er N−4での測定値)であった。
この種エマルジョン(M−1)を47.2部とり、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
0.115部を添加し、さらに2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールモノイソブチレート(以下、テキサノー
ルと称する)2.0部およびイオン交換水370部を添加し、
よく攪はんした。30〜40℃で1時間攪拌して、種ポリマ
ー中にテキサノールを吸収させ、しかるべき後に50℃に
昇温し、スチレン85部およびジビニルベンゼン5部を添
加して2時間攪拌した。次に反応容器をさらに加熱して
内温を70℃に保ち、過硫酸アンモン0.5部とイオン交換
水25部の混合物を5時間で滴下して反応せしめ、更に1
時間同温度に保持した。その後冷却して目的とするエマ
ルジョン(A−1)を得た。得られた(A−1)は固形
分濃度18.5%、pH2.6、平均粒子径1.05μmの単分散ゲ
ル粒子であった。
実施例2 攪はん機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備
えた反応容器にイオン交換水を250.3部、ラウリル硫酸
ナトリウム0.352部およびスチレン100部を添加しよく攪
拌した。次に反応容器を加熱して内温を70℃に保ち、過
硫酸アンモニウム0.25部とイオン交換水25部の混合物を
2.5時間で滴下した後、反応容器をさらに加熱して内温
を80℃に保ち、過硫酸カリウム0.25部とイオン交換水25
部の混合物を2.5時間で滴下して反応せしめ、更に1時
間同温度に保持した。その後冷却して分子量410,000の
高分子量化合物よりなる中間体エマルジョン(M−2)
を得た。得られたエマルジョンは固形分濃度25.1%、pH
2.3、平均粒子径0.26μmであった。
この種エマルジョン(M−2)を59.8部とり、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.152部、さらにブチルカルビトール
アセテート3.0部およびイオン交換水450.8部を仕込みよ
く攪拌した。30〜40℃で1時間攪拌し、種ポリマー中に
ブチルカルビトールアセテートを吸収させて50℃に昇温
し、スチレン85部を添加し、2時間攪拌した。次に反応
容器をさらに加熱し、内温を70℃に保ち過硫酸アンモニ
ウム0.25部とイオン交換水25部の混合物を2.5時間で滴
下した後、反応容器をさらに加熱して内温を80℃に保
ち、過硫酸カリウム0.25部とイオン交換水25部の混合物
を滴下して反応せしめ、更に1時間同温度に保持した。
その後冷却して分子量650,000の高分子量化合物よりな
る中間体エマルジョン(M−3)を得た。得られたエマ
ルジョンは固形分濃度17.8%、pH2.3、平均粒子径0.86
μmであった。
さらにこの種エマルジョン(M−3)を56.2部とり、
ラウリル硫酸ナトリウム0.136部、ブチルカルビトール
アセテート1.0部、イオン交換水485部を添加し、よく攪
拌した。30〜40℃で1時間攪拌後50℃に昇温し、スチレ
ン85部、ジビニルベンゼン5部の混合物を添加し2時間
攪拌した。内温を70℃に保ち過硫酸アンモニウム0.25部
とイオン交換水25部の混合物を2.5時間で滴下した後、
反応容器をさらに加熱して内温を80℃に保ち、過硫酸カ
リウム0.25部とイオン交換水25部の混合物を2.5時間で
滴下して反応せしめ、更に1時間同温度に保持した。そ
の後冷却して目的とするエマルジョン(A−2)を得
た。得られた(A−2)は固形分濃度14.7%、pH2.5、
平均粒子径3.28μmの単分散ゲル粒子であった。
実施例3 攪はん機、還流冷却器、滴下ロールおよび温度計を備
えた反応容器にイオン交換水302.5部、ラウリルベンゼ
ン硫酸ナトリウム0.238部およびスチレン100部を添加
し、よく攪拌した。次に反応容器を加熱して内温を70℃
に保ち、過硫酸カリウム0.5部とイオン交換水50部の混
合物を5時間で滴下した後、さらに反応容器を加熱して
80℃で1時間保持した。その後冷却して分子量320,000
の高分子量化合物よりなる中間体エマルジョン(M−
4)を得た。得られたエルジョンは固形分濃度22.2%、
pH2.5、平均粒子径0.27μmであった。
この種エマルジョン(M−4)を90.1部とり、ラウリ
ルベンゼン硫酸ナトリウム0.108部、さらにブチルセロ
ソルブ4.0部およびイオン交換水358部を仕込み、よく攪
拌した。30〜40℃で1時間攪拌した後、50℃に昇温して
スチレン80部を添加し、2時間攪拌した。次に反応容器
をさらに加熱して内温を70℃に保ち、過硫酸カリウム0.
5部とイオン交換水50部の混合物を5時間で滴下した
後、さらに反応容器を加熱して80℃で1時間保持した。
その後冷却して分子量580,000の高分子量化合物よりな
る中間体エマルジョン(M−5)を得た。得られたエマ
ルジョンは固形分濃度17.3%、pH2.4、平均粒子径0.75
μmであった。
この種エマルジョン(M−5)を86.7部とりラウリル
ベンゼン硫酸ナトリウム0.108部、さらにブチルセロソ
ルブ3.0部およびイオン交換水363部を仕込み、よく攪拌
した。30〜40℃で1時間攪拌した後、50℃に昇温し、ス
チレン85部を添加して2時間攪拌し、スチレンモノマー
を種粒子に効率よく吸収させた。次に反応容器をさらに
加熱して内温を70℃に保ち、過硫酸カリウム0.5部とイ
オン交換水50部の混合物を5時間で滴下反応させた後、
反応容器をさらに加熱して内温80℃で1時間保持した。
その後冷却して分子量950,000の高分子量化合物よりな
る中間体エマルジョン(M−6)を得た。得られたエマ
ルジョン(M−6)は固形分濃度17.1%、pH2.5、平均
粒子径2.35μmであった。
この種エマルジョン(M−6)を58.5部とり、ラウリ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.108部、さらにブチ
ルセロソルブ1.0部およびイオン交換水420部を仕込み、
よく攪拌した。30〜40℃で1時間攪拌した後、50℃に昇
温してスチレン85部、およびジビニルベンゼン5部を添
加し、2時間攪拌した。次に反応容器をさらに加熱して
内温を70℃に保ち、過硫酸カリウム0.5部とイオン交換
水50部の混合物を5時間で滴下した後、さらに反応容器
を加熱して80℃で1時間保持した。その後冷却して目的
とするエマルジョン(A−3)を得た。得られた(A−
3)は固形分濃度16.2%、pH2.8、平均粒子径6.80μm
の単分散ゲル粒子であった。
実施例4 実施例3で得られた種エマルジョン(M−6)58.5部
を用い、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.108
部、テキサノール1.0部およびイオン交換水420部を仕込
み、よく攪拌した。30〜40℃で1時間攪拌した後、50℃
に昇温してスチレン60部、ブチルアクリレート25部およ
びジビニルベンゼン5部の混合物を添加し、2時間攪拌
した。次に反応容器をさらに加熱して内温を70℃に保
ち、過硫酸カリウム0.5部とイオン交換水50部の混合物
を5時間で滴下した後、さらに反応容器を加熱して80℃
で1時間保持した。その後冷却して目的とするエマルジ
ョン(A−4)を得た。得られた(A−4)は固形分濃
度16.2%、pH2.5、平均粒子径6.52μmの単分散ゲル粒
子であった。
比較例1 実施例1においてテキサノールを用いないこと以外は
実施例1と全く同様にして比較用のエマルジョン(B−
1)を得た。得られたエマルジョン(B−1)は固形分
濃度18.9%、pH2.5、平均粒子径0.58μmであった。
比較例2 実施例1において種エマルジョンとして粒子径0.25μ
m、分子量3,000の低分子量ポリスチレンエマルジョン
を固形分として10部用い、しかもテキサノールを使用せ
ず、モノマーとしてスチレンを用いること以外は実施例
1と全く同様にして比較用のエマルジョン(B−2)を
得た。得られたエマルジョン(B−2)は固形分濃度1
8.6%、pH2.4、平均粒子径0.75μmであった。
比較例3 実施例1において種エマルジョンとして粒子径0.25μ
mのポリスチレンゲル粒子を固形分として10部用い、し
かもテキサノールを使用しないこと以外は実施例1と全
く同様にして、比較用のエマルジョン(B−3)を得
た。得られたエマルジョン(B−3)は固形分濃度18.7
%、pH2.6、平均粒子径0.48μmであった。
比較例4 実施例1の第2段階でテキサノールを用いないでスチ
レン85部、ジビニルベンゼン5部の混合物を開始剤溶液
と併行して5時間で滴下、反応する以外は実施例1と全
く同様にしてエマルジョン(B−4)を得た。得られた
エマルジョン(B−4)は固形分濃度18.6%、pH2.4、
平均粒子径0.58μmであった。
応用例1〜3および比較応用例1〜4 実施例および比較例で得られた各エマルジョン(A−
1)〜(A−3)および(B−1)〜(B−4)をバイ
ンダーエマルジョンとしてVONCOAT3980(大日本インキ
化学工業(株)製品、不揮発分50%)および増粘剤(ヒ
ドロキシエチルセルロース)を表−1記載の量配合し粘
度が一定になるまで攪拌して塗料化せしめた。次いで6
ミルアプリケーターでガラス板上に塗布し、1日間室温
で乾燥し、初期と乾燥摩擦後の60゜、75゜光沢、耐水性
等を評価した。
表−1に記載した如く、本実施例で得られたエマルジ
ョン粒子は適当なバインダーと組合わせて造膜した場
合、優れた艶消し能を有し、かつ底ヅヤもなく、耐水性
にも優れた塗膜を与える。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種ポリマーとして分子量が20,000〜2,000,
    000の高分子量化合物を含有する乳化重合分散体を用
    い、これに重合性不飽和単量体を前記高分子量化合物の
    体積の1.5〜9.5倍量吸収させた後、造膜助剤および/ま
    たは可塑剤の存在下で重合させてなることを特徴とする
    乳化重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】最終生成乳化重合体の平均粒子径が1.0〜2
    0.0μmである特許請求の範囲第1項記載の乳化重合体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】種ポリマーがα,β−エチレン性不飽和単
    量体の1種もしくは2種以上よりなる重合体、ポリエス
    テル類またはポリウレタン類である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の乳化重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】α,β−エチレン性不飽和単量体にはカル
    ボン酸性単量体を含まない特許請求の範囲第3項記載の
    乳化重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】造膜助剤および/または可塑剤がエチレン
    グリコール(エーテル)(エステル)類、(アルキル置
    換)C3-8のグリコール(エーテル)(エステル)類、グ
    リセリン類、C6-12のモノアルコール類、(アルキル置
    換芳香族アルコール類、芳香族ポリカルボン酸のポリエ
    ステル類からなる群より選ばれる少なくとも1種である
    特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の乳化重合
    体の製造方法。
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