JP2507578Y2 - 空調パネル装置 - Google Patents

空調パネル装置

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JP2507578Y2
JP2507578Y2 JP1783291U JP1783291U JP2507578Y2 JP 2507578 Y2 JP2507578 Y2 JP 2507578Y2 JP 1783291 U JP1783291 U JP 1783291U JP 1783291 U JP1783291 U JP 1783291U JP 2507578 Y2 JP2507578 Y2 JP 2507578Y2
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JP1783291U
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雅規 石川
裕保 加藤
剛 梅沢
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Itoki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビルの事務所等の室の
床上に立設する衝立式等のパネル装置であって、該パネ
ル装置における表裏一対のパネル間の通気路を介して導
入する空調空気を室内に供給するようにした空調パネル
装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に実願平2−53941
号や実願平2−112382号において、空調装置で調
整された冷暖房等の空気(以下空調空気という)を、フ
リーアクセスフロアにおける室の床基盤上との間の床下
空間に導き、該フリーアクセスフロアの適宜箇所の空気
吹き出し部から、衝立式等のパネル装置(パーティショ
ン)における表裏一対のパネル間の通気路に導き入れ、
パネルの広幅面に開口した吹き出し口から室内に空調空
気を放出することを提案した。
【0003】そして前記実願平2−112382号にお
いては、吹き出し口に設けた吹き出しユニット自体に、
前記通気路から室への空気吹き出し量を増減調節するた
めの開閉板を設けることを提案した。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記先行技術では、吹
き出しユニットと、空調空気量の調節用開閉板とが一体
的に設けられているので、風向調節機構の有無等種々の
タイプの吹き出しユニットと交換すれば、その種類の異
なるごとに、各吹き出しユニットに前記の開閉板を設け
る必要があった。また、吹き出しユニット自体に開閉板
が取りついているので、空調パネル装置自体の補強には
なり得なかった。本考案は従来の前記問題を解決するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案は、床から立設する表裏一対のパネル間に中
空状の通気路を形成し、該表裏一対のパネルのうち少な
くとも一方のパネルの広幅面には空調空気を吹き出す吹
き出し口を開口して成る空調パネル装置において、前記
通気路には、前記吹き出し口とそれより下方位置の空調
空気導入部との間を上下に区切る枠体を設け、該枠体に
は通気路を通過する空調空気の流量を調節する流量調節
手段を設けたものである。
【0006】
【実施例】次に本考案を、衝立式の空調パネル装置に適
用した実施例について説明すると、符号1はフリーアク
セスフロア2の下面に導かれた空調空気を放出口3から
連通するように立設した衝立式の空調パネル装置で、符
号4,5は表裏一対のパネルを示す。この空調パネル装
置1は、フリーアクセスフロア2に高さ調節可能なアジ
ャスタ付きの支柱の側面に取付け金具(共に図示せず)
を介して着脱自在に装着するものである。なお、この衝
立式の空調パネル装置1を平面視L字状に配設し、その
前面側に机(図示せず)を配設しても良い。
【0007】空調パネル装置1の内部を中空状の通気路
9に形成するため、左右一対の支柱6,7と上横梁8と
で主枠体を構成し、この主枠体の表裏に前記パネル4,
5を張設する(図5参照)。符号10は空調パネル装置
1の下端側に設けた空調空気導入部としての吸気ダクト
枠で、該吸気ダクト枠10にて前記放出口3の上方を覆
うよう構成し、該放出口3からの空調空気を前記通気路
9に通すための複数の開口孔11を、吸気ダクト枠10
に穿設する。
【0008】図1〜図3の実施例では、前面に吹き出し
口12を有する吹き出し枠体13の下面側に一体的に枠
体14を固着し、該枠体14に空調空気の流量を調節す
るための流量調節手段15を設ける。
【0009】吹き出し枠体13は、裏板13aと左右側
板13b,13bと天板13cと底板13dとからな
る。吹き出し枠体13を表面パネル4の取付け孔17に
嵌挿して固定するため、裏板13aを裏パネル5の裏面
にねじ16止めする。前記左右側板13b,13bと天
板13cと底板13dのそれぞれの前縁部を断面L字状
に屈曲させた縁飾り18は取付け孔17の外周側で表面
パネル4に接当させる。符号19は吹き出し口12に着
脱自在に装着する吹き出しユニットとしての前板で、該
前板19には図1のように横長の開口20を多数穿設す
る。前板19の四周縁19aは、天板13cと底板13
d(又は/及び左右側板13b,13b)の内面に設け
たばねフック21とで挟持する。
【0010】吹き出し枠体13における底板13dの下
面には、その長手方向に沿って枠体14をスポット溶接
等にて固着する。枠体14は横断面略下向きコ字状に形
成されている。前記底板13dと枠体14の上板部14
aには平面視で略矩形状の通気孔22,23をパネル4
の横方向(幅方向)に沿って一定間隔で穿設する。符号
24は流量調節手段15としての移動体で、この移動体
24は前記枠体14の横断面略下向きコ字状の内面に横
方向に摺動自在に嵌挿されている。符号25は移動体2
4の前後外向きに突設して枠体14の前後内面に摺接す
るナイロン等の合成樹脂製のスライダ、符号26は移動
体24の下面前後部位に下向きに突設し、枠体14の前
後一対の下縁板14b,14b上面に摺接する合成樹脂
製のスライダである。移動体24における上板部14a
に穿設した通気孔27は、前記枠体14及び吹き出し枠
体13における通気孔22,23と同じピッチ、同じ大
きさとする。
【0011】移動体24の前面に前向きに突設したハン
ドル部28は底板13dの前縁飾り18に穿設した横長
孔29から前方に突出させる。符号30は横長孔29の
裏面と枠体14の前板間に連結配設したガイド枠で、通
気路9からの空調空気が不必要に横長孔29から漏れ出
さないようにする。
【0012】前記の構成により、フリーアクセスフロア
2の放出口3上に吸気ダクト10が被さるように空調パ
ネル装置1を立設する。前記流量調節手段15としての
移動体24を横移動さるべく、ハンドル部28を開方向
に移動させると、吸気ダクト10の開口孔11を介して
空調パネル装置1内の通気路9を上昇した空調空気は、
移動体24の通気孔27から通気孔22,23を介して
吹き出し枠体13内に到り、吹き出し口12から前板1
9の開口20から室内に吹き出す。この場合、前記ハン
ドル部28の位置にて通気孔22と移動体24の通気孔
27との連通面積(開口重複面積)を増減できる。従っ
て、吹き出しの流量を増減調節できるし、完全締切状態
にすることもできる。吹き出し枠体13の下面側に枠体
14を一体的に設けたから、その部分の剛性が高くな
り、表面ハンドル4に大きな取付け孔17を穿設して
も、表面パネル4がぺこぺこと大きく撓んだり、変形す
ることがなくなり、強度を向上させることができる。
【0013】図4は、前記吹き出し口12に取りつく吹
き出しユニットの別態様を示し、風向きを調節する回動
調節板(ルーバー)31を支軸32に回転自在に軸支し
て前板19の開口20箇所に設置する。回動調節板31
の側部等に取りつく操作部33は、回動調節板31の角
度を手動調節するため前板19表面に突出させてある。
前板19の開口20の態様は従来公知の種々のものを採
用することができる。
【0014】図5及び図6は第2実施例を示し、吹き出
し枠体と空調空気の流量調節手段15の取付け箇所であ
る枠体とを別部位にセットした場合で、図5に示すよう
に、表面パネル4の広幅面には上下部位に大小二つの吹
き出し枠体34,35を設ける。これら吹き出し枠体3
4,35は前記実施例と同様に前面を吹き出し口12と
して開口した枠体であり、その底板部には通気孔36を
複数穿設する。吹き出し口12に着脱自在に装着した前
板37には、縦長の通気孔38を一定間隔で穿設する。
他方、前板37の裏面側に設けた上下一対のガイドレー
ル39,39内に開閉板40を左右摺動自在に装着し、
該開閉板40にも前記通気孔38と同じ大きさで、且つ
同じ間隔で通気孔41を穿設する。符号42は開閉板4
0を移動させるための操作ボタンである。前板37の開
口部の態様は前記実施例のように種々のものを装着する
ことができる。
【0015】符号43,44は流量調節手段15の取付
け箇所である枠体で、通気路9内を上下に区切るように
左右両支柱6,7に連結する断面下向きコ字状等の部材
から成り、上位置の吹き出し枠体34及び下位置の吹き
出し枠体35より各々適宜下位置に枠体43,44を設
ける。前記実施例と同様に通気孔を有する枠体43,4
4内に配設する流量調節手段15としての、通気孔付の
移動体45を左右両移動自在に装着してあり、表面パネ
ル4の前面に突出するハンドル部で流量調節・締切の操
作をする点も前記実施例と同じである。
【0016】図5に示す一点鎖線で示す矩形部は、表面
パネル4または裏面パネル5に穿設した取付け孔46
で、この取付け孔46には図示しないが、冷暖房用の室
内機を装着する。この場合、前記通気路9内に室内機の
殆どの部分を入れるように、、当該室内機の厚み(奥行
き寸法)を薄くすることが好ましい。この実施例では、
フリーアクセスフロア2の下面側から空調空気を導入す
る必要はない。
【0017】
【考案の作用および効果】以上に説明したように、本考
案では、床から立設する表裏一対のパネル間に中空状の
通気路を形成し、該表裏一対のパネルのうち少なくとも
一方のパネルの広幅面には空調空気を吹き出す吹き出し
口を開口して成る空調パネル装置において、前記通気路
には、前記吹き出し口とそれより下方位置の空調空気導
入部との間を上下に区切る枠体を設けた。従って、この
枠体の存在により空調パネル装置の枠組を強固に補強す
ることができる。また、前記枠体には通気路を通過する
空調空気の流量を調節する流量調節手段を設けたのであ
るから、吹き出し口に装着する前板等の吹き出しユニッ
トを種々の態様のものと交換したり、設計変更しても、
枠体における流量調節手段を交換したり、変更する必要
がなく、コストの低減に寄与できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視一部切欠き拡大断面図であ
る。
【図3】図2の III−III 矢視断面図である。
【図4】吹き出しユニットの他の実施例を示す要部断面
図である。
【図5】第2実施例の正面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図である。
【符号の説明】
1 空調パネル装置 2 フリーアクセスフロア 3 放出口 4,5 パネル 9 通気路 10 吸気ダクト 11 開口部 12 吹き出し口 13,34,35 吹き出し枠体 14,43,44 枠体 15 流量調節手段 24,45 移動体 22,23,27,36,38,41 通気孔
フロントページの続き (72)考案者 梅沢 剛 大阪市中央区淡路町1丁目6番11号 株 式会社イトーキ 内 (56)参考文献 特開 平4−113153(JP,A) 実開 昭58−69732(JP,U) 実開 平3−61239(JP,U) 実開 平3−66311(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床から立設する表裏一対のパネル間に中
    空状の通気路を形成し、該表裏一対のパネルのうち少な
    くとも一方のパネルの広幅面には空調空気を吹き出す吹
    き出し口を開口して成る空調パネル装置において、前記
    通気路には、前記吹き出し口とそれより下方位置の空調
    空気導入部との間を上下に区切る枠体を設け、該枠体に
    は通気路を通過する空調空気の流量を調節する流量調節
    手段を設けたことを特徴とする空調パネル装置。
JP1783291U 1991-02-28 1991-02-28 空調パネル装置 Expired - Lifetime JP2507578Y2 (ja)

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JP1783291U JP2507578Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 空調パネル装置

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JPH04110336U JPH04110336U (ja) 1992-09-24
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Effective date: 19960409