JPH11351653A - 椅子吹出空調の吹出装置 - Google Patents

椅子吹出空調の吹出装置

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JPH11351653A
JPH11351653A JP18166298A JP18166298A JPH11351653A JP H11351653 A JPH11351653 A JP H11351653A JP 18166298 A JP18166298 A JP 18166298A JP 18166298 A JP18166298 A JP 18166298A JP H11351653 A JPH11351653 A JP H11351653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
chair
outlet
blow
backrest
Prior art date
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Pending
Application number
JP18166298A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Terada
敦 寺田
Yoshibumi Sugihara
義文 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP18166298A priority Critical patent/JPH11351653A/ja
Publication of JPH11351653A publication Critical patent/JPH11351653A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音の問題がなく、しかも制作費が安価で室
内空気を誘引しやすい椅子吹出空調の吹出装置の提供。 【解決手段】 床から立ち上げた給気ダクト2を、椅子
1の下部にて空調空気を吹出す給気チャンバー3で受け
る。給気チャンバーにはコアンダ効果を利用する開口部
4が設けられており、この開口部4から吹出された空調
空気が、図示の如く背もたれ1Aに沿って上昇しながら
室内空気を誘引する。これにより居住域に有効な空調を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、大空間の居住域に
空調空気を吹出す椅子吹出空調システムに関し、特に、
椅子背もたれの背面により流体の壁面付着効果(コアン
ダ効果)を利用して居住域を空調するための吹出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー空調として、人間の
居住域のみを空調する床吹出し空調が採用されるケース
がある。従来、多くの客席を備えた劇場等の大空間の効
率的な空調方式として、椅子吹出空調システムが知られ
ている。例えば、床下より給気ダクトを立ち上げ、椅子
の下部にてチャンバーで受け、そのチャンバー下面のパ
ンチングメタル開口部より吹出す方式が知られている。
また日本建築学会、1995年8月北海道開催、日本建
築学会大会学術講演梗概集、戸嶋也寸志他、第4143
5号、p869〜870、「ホールにおける椅子吹出し
空調に関する研究 その2」には、椅子下部にヘッダ部
を設け、このヘッダ部の下向き開口より風速0.6m/
sで吹出す方式(従来方式1)、また空調調和・衛生工
学会、1995年10月2日広島開催、講演論文集、白
土弘貴他、B−50、p1089〜1092「座席吹出
空調に関する試作機実験(その3)」には椅子の背もた
れ部を給気チャンバーとし、上部のパンチング開口と吹
出口により上方、後方へ吹出す方式(従来方式2)が発
表されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来方式1は
吹出方向が下向きであることによって、冷房時に冷気が
床面に滞留してしまう。これを解決する為、吹出方向を
横向きにし、吹出風速を上げることが考えられるが、騒
音の問題がある。また、従来方式2は椅子本体を吹出口
として改造していることによって、椅子制作費が高価と
なってしまうという欠点がある。本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を解消し、騒音の問題がなく、しかも制
作費が安価で室内空気を誘引しやすい椅子吹出空調の吹
出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ホー
ル等で用いられる椅子吹出空調の吹出装置において、ホ
ール等で用いられる椅子吹出空調の吹出装置において、
椅子の背もたれの下部に空調空気を給気するヘッダを設
置し、該ヘッダには背もたれの背面に平行かつ上向きに
空調空気を吹出す吹出口が設けられた構成にある。また
請求項2の発明は、請求項1の発明において、吹出口が
管状またはスリット状に構成されている。また請求項3
の発明は、請求項2の発明において、吹出口が背もたれ
に向け、又は反背もたれの向きに角度調節可能に設けら
れた構成にある。また請求項4の発明は、請求項3の発
明において、吹出口の全部又は一部が椅子下部後方へ空
調空気を吹出す向きに角度調整可能に構成されている。
更に請求項5の発明は、請求項1の発明において、ヘッ
ダには椅子下部後方へ空調空気を吹出す付加吹出口が備
えられた構成にある。
【0005】
【発明の作用】椅子の背もたれ下部に吹出口を設け、空
調空気を背もたれの背面に沿って上昇させながら吹出す
ことにより、背もたれ背面のコアンダ効果により室内空
気を誘引しながら居住域を空調する。特に吹出し風速を
上げることがないので、騒音問題も発生しない。また吹
出口を角度調節可能にしたことにより室内空気の誘引を
調節して居住域を最適な空調にする。暖房時に吹出口の
全部又は一部を椅子下部後方に向けるか、あるいは付加
吹出口を利用することにより空調空気を足元に向けて吹
出し効果的な空調ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例を示す断面
図である。椅子1の設置された床下より空調された空気
を給気するダクト2を立ち上げ、椅子1の下部にて空調
空気を吹出すヘッダとしての給気チャンバー3で受け
る。この給気チャンバー3にはコアンダ効果を利用する
吹出口としての上向きの開口部4が設けられている。開
口部4から吹出された空調空気は、図示の如くコアンダ
効果により背もたれに沿って上昇しながら室内空気を誘
引する。これにより居住域に関して有効な空調を行うこ
とができる。開口部4は給気チャンバー3から背もたれ
1Aの背面に平行かつ背もたれ1Aの幅方向に設けられ
ている。図2(A)の開口部4は複数の管状吹出口4A
を所定間隔に配置されており、図2(A)に示す開口部
4は内部を複数に仕切られたスリット状吹出口4Bを椅
子の幅方向のほぼ全体を利用するように配置されてい
る。
【0007】図3は吹出口の角度可変の実施例である。
開口部4は給気チャンバー3の回動部6によって矢印方
向に回動可能に取り付けられ、背もたれ1Aに向け、又
は反背もたれの向きに角度変更できる。これにより室内
空気の誘引を調節して居住域を最適な空調にする。図4
は吹出口の角度可変の変形例である。図2(A)の複数
の吹出口の全部又は一部を角度可変構造とし、その角度
範囲を椅子下部後方、即ち、足元に向けた位置と背もた
れの背面に平行な位置の間になるように給気チャンバー
の回動部6が構成されている。図2(B)のスリット状
吹出口で構成する場合には、スリット状吹出口の全体を
回動可能な構造にしたり、或いはスリット状吹出口を複
数に分割し、その全部又は一部を回動可能構造にする。
【0008】本発明の実施形態の変形例として、図1に
示すように給気チャンバー3の側面に空調空気を足元方
向に吹出す付加吹出口として横向きの開口部5が設けら
れている。これにより暖房時に開口部5を開き足元へ吹
出すこともできる。本発明ではコアンダ効果を椅子吹出
空調に利用したもので説明したが、このコアンダ効果は
ダクトレスで空気を運搬することができるものに対して
有効である。
【0009】
【発明の効果】請求項1〜3の発明によれば、安価な制
作費にて有効な空調空間を作り出すことができる。また
吹出し風速を上げることなく居住域の空調が行えるの
で、騒音も低レベルに抑えることができる。請求項4の
発明によれば、居住域へ誘引する室内空気を調節するこ
とにより更に快適な空調空間を作り出すことができる。
請求項5の発明によれば、更に暖房時の快適性を増すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子吹出空調の吹出装置の実施例を示
す断面図である。
【図2】開口部の具体例を示す説明図である。
【図3】角度調整可能な開口部の説明図である。
【図4】角度調整可能な開口部の変形例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 椅子 1A 背もたれ 2 給気ダクト 3 給気チャンバー 4 開口部(吹出口) 5 開口部(付加吹出口)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール等で用いられる椅子吹出空調の吹
    出装置において、 椅子の背もたれの下部に空調空気を給気するヘッダを設
    置し、該ヘッダには背もたれの背面に平行かつ上向きに
    空調空気を吹出す吹出口が設けられていることを特徴と
    する吹出装置。
  2. 【請求項2】 前記吹出口が管状またはスリット状に構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の吹出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記吹出口が背もたれに向け、又は反背
    もたれの向きに角度調節可能に設けられていることを特
    徴とする請求項2記載の吹出装置。
  4. 【請求項4】 前記吹出口の全部又は一部が椅子下部後
    方へ空調空気を吹出す向きに角度調整可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の吹出装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッダには椅子下部後方へ空調空気
    を吹出す付加吹出口が備えられていることを特徴とする
    請求項1記載の吹出装置。
JP18166298A 1998-06-12 1998-06-12 椅子吹出空調の吹出装置 Pending JPH11351653A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7137903B2 (en) 2004-04-21 2006-11-21 Acushnet Company Transitioning hollow golf clubs
US7942760B2 (en) 2004-04-21 2011-05-17 Cobra Golf Incorporated Transitioning hollow golf clubs
JP2014014477A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Kotobuki Seating Co Ltd 空調椅子
JP2019105401A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 株式会社大林組 気流制御装置
CN114963328A (zh) * 2021-02-19 2022-08-30 青岛海尔空调器有限总公司 壁挂式空调室内机
CN114963490A (zh) * 2021-02-19 2022-08-30 青岛海尔空调器有限总公司 导风板以及具有其的壁挂式空调室内机

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