JP2014014477A - 空調椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷房時と暖房時との何れにおいても着席者の快適感を充分に向上させることができ、しかも空調効率を高めることもできる空調椅子を提供することにある。
【解決手段】脚部2と、前記脚部に支持された背部3および座部4と、を具え、空調空気供給路1から供給された空調空気Cを前記背部内で上下方向へ延在する空調空気通路10から上方斜め後方へ吹き出させる空調椅子において、前記背部および前記座部の下方に位置して前記空調空気供給路および前記背部内の空調空気通路に連通する中間ボックス11と、前記背部の空調空気通路を開閉する開閉部材12と、前記中間ボックスと前記背部内の空調空気通路との接続部に連通するとともに前記座部の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路13と、を具えることを特徴とする空調椅子である。
【選択図】図2

Description

この発明は、着席者の近傍に空調空気を供給して冷暖房効率を高めるために用いられる空調椅子に関し、特には冷房時と暖房時の空調空気の吹出し方向の変更が容易な空調椅子に関するものである。
着席者の近傍に空調空気を供給して冷暖房効率を高めるために用いられる空調椅子としては、本願出願人が先に提案した、劇場やホール等で用いられる空調連結椅子が知られている(特許文献1参照)。この空調連結椅子は、連結椅子の脚部から背部内に供給した空調空気を、背部の上端部に設けたスリットから後方斜め上方へ吹き出させて、着席者の近傍に空調空気を供給するように構成している。
特開平09−252877号公報
ところで、かかる従来の空調椅子について本願発明者が研究を進めたところ、この従来の空調椅子では、空調空気が背部を通って上方へ抜けるだけであるので、暖房時に足元を暖めるのに充分とはいえず、それゆえ着席者の快適感を充分に高めることが難しいということが判明した。そしてこの問題の解決のために単に足元にも空調空気の吹出し口を設けるだけでは、冷房時に背部を通って上方へ抜ける空調空気が少なくなり、それゆえこの場合も着席者の快適感を充分に高めることが難しいということが判明した。
従ってこの発明は、冷房時と暖房時との何れにおいても着席者の快適感を充分に向上させることができ、しかも空調効率を高めることもできる空調椅子を提供することを目的とする。
上記課題を有利に解決するこの発明の空調椅子は、脚部と、前記脚部に支持された背部および座部と、を具え、空調空気供給路から供給された空調空気を前記背部内で上下方向へ延在する空調空気通路から上方斜め後方へ吹き出させる空調椅子において、前記背部および前記座部の下方に位置して前記空調空気供給路および前記背部内の空調空気通路に連通する中間ボックスと、前記背部の空調空気通路を開閉する開閉部材と、前記中間ボックスと前記背部内の空調空気通路との接続部に連通するとともに前記座部の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路と、を具えることを特徴とするものである。
かかる空調椅子にあっては、冷房時は、例えば背部の空調空気通路を開閉する開閉部材を開くことで、空調空気供給路から供給された空調空気を中間ボックスを介して、背部内で上下方向へ延在する空調空気通路に供給して、その空調空気通路から上方斜め後方へ吹き出させ、さらにその空調空気により、中間ボックスと背部内の空調空気通路との接続部に連通するとともに座部の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路から座部の下方の空気を誘引して空調空気と一緒に背部の上方斜め後方へ吹出させて、吹き出す空気量を増加させ、空調効率を高める。
この一方、暖房時は、例えば背部の空調空気通路を開閉する開閉部材を閉じることで、空調空気供給路から供給された空調空気を中間ボックスを介して、その中間ボックスと背部内の空調空気通路との接続部に連通するとともに座部の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路から座部の下方へ吹出させる。
そして、冷房時も暖房時も、必要に応じて開閉部材の開度を適宜調節することで、背部の空調空気通路から上方へ吹き出す空調空気量と補助空気通路から座部の下方へ吹き出す空調空気量との割合を変化させることができる。
従ってこの発明の空調椅子によれば、冷房時と暖房時との何れにおいても着席者の快適感を充分に向上させることができ、しかも空調効率を高めることもできる。
なお、この発明の空調椅子においては、前記開閉部材は、前記背部の下端部に、前側から開閉操作可能に配置されていると好ましい。このようにすれば、観客等が椅子を使用する通常時には開閉部材が座部で隠れていて観客等から見えにくいため、観客等がかってに開閉部材を開閉操作することを防止でき、冷暖房の切り替え時には、座部の下方に手を入れることで、開閉部材を容易に開閉操作することができる。
そして開閉部材が、中間ボックスと背部内の空調空気通路との接続部に近い位置で空調空気通路を開閉することから、空調空気を、中間ボックスから接続部に連通する補助空気通路へ短い距離で供給して温度変化をさほど生じさせずに座部の下方へ吹出させるので、空調効率を高めることができ、しかも開閉部材が、開閉操作されるだけの簡易な構成であることから、安価な構成で空調椅子の空調機能を高めることができる。
また、この発明の空調椅子においては、前記中間ボックスは、前記座部の下方に向いて前向きに開口する開閉可能な吹出し口を有すると好ましい。このようにすれば、暖房時にその吹出し口を操作して開くことで、座部の下方に暖かい空調空気を多量に供給して、着席者の快適感をさらに向上させることができる。
さらに、この発明の空調椅子においては、前記中間ボックスは、左右方向に繋がった複数の前記空調椅子同士で連通しており、前記中間ボックス内には、前記空調空気供給路から供給された空調空気を水平方向に分散させる整流プレートが設けられていると好ましい。このようにすれば、空調空気供給路の数が空調椅子の数より少ない場合でも、空調空気を分散させて多くの着席者の快適感を充分に向上させることができる。
(a)は、この発明の空調椅子の一実施例を具える連結椅子を示す正面図、(b)は、その空調椅子の、(a)中のA−A線に沿う断面図である。 上記実施例の空調椅子の、図1(b)に示す断面を拡大して示す断面図である。 上記実施例の空調椅子の中間ボックスの構成を一部省略して示す分解斜視図である。 (a)は、上記実施例の空調椅子の冷房時の空調空気の経路の一例を示す断面図、(b)は、その実施例の空調椅子の暖房時の空調空気の経路の一例を示す断面図、(c)は、その実施例の空調椅子の暖房時の空調空気の経路の他の例を示す断面図である。
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1(a)は、この発明の空調椅子の一実施例を具える連結椅子を示す正面図、図1(b)は、その空調椅子の、図1(a)中のA−A線に沿うとともに背板のみ一部切り欠き断面で示す断面図、図2は、上記実施例の空調椅子の、図1(b)に示す断面を拡大して示す説明図、図3は、上記実施例の空調椅子の中間ボックスの構成を一部省略して示す分解斜視図である。なお、特に断らない限り本明細書での「前後方向」および「左右方向」とは、空調椅子の「前後方向」および「左右方向」を意味する。
この実施例の空調椅子は、互いにほぼ同一のものが左右方向に複数連結されて、劇場等で用いられる連結椅子を構成するものであり、ここにおける各空調椅子は、通常の座起立式のもので、図示のように、空調空気供給路1が開口する床面F上に立設されるとともに内部に各パイプ状の金属フレームを持つ厚板状部とその後ろ側に整列する薄板状部とを有する左右の脚部2と、それらの脚部2の間に配置されてそれらの脚部2にそれぞれ両側から固定支持された背部3と、それらの脚部2の間に配置されてそれらの脚部2にそれぞれ両側から略水平な使用位置と略垂直な起立位置との間で起倒可能に支持されるとともに図示しないスプリングでその起立位置へ向けて常時回動付勢される座部4とを具えている。
この実施例では、互いに連結された3台の空調椅子を1組として空調構造が構成されており、それら3台のうちの中央の空調椅子の下方に空調空気供給路1が位置するように、各組の3台の空調椅子が床面F上に配置されている。そして、空調空気供給路1は、床下に設けられた図示しない空調空気チャンバーを介して図示しない空調装置に接続されており、その空調装置から空調空気供給路1を介して上記中央の空調椅子に供給された空調空気Cは、後述の如くして、冷房時には、図1(a),(b)中に上向きの矢印で示すように、各空調椅子の背部3から上方斜め後方へ吹き出され、暖房時には、図1(b)中に左向きの矢印で示すように、各空調椅子の座部4の下方へ吹き出す。
この実施例の空調椅子は各々、図1(b)に上記3台のうちの中央の空調椅子について代表で示すように、背部3のクッションを後から支持する背板が、前後方向に前部板と中間板と後部板とを重ねた三層構造を持ち、それらのうちの中間板が両側部以外は除かれていて、背板内部にその背板に沿って上下方向へ延在する空調空気通路10が形成され、その空調空気通路10の上端部には、ゴミの侵入を防止する通常の網状フィルタと、空調空気Cの吹出し方向を整える通常の板状ルーバとが設けられている。
また、この実施例の空調椅子は各々、図2に拡大して示すように、背部3および座部4の下方に位置して空調空気供給路1および背部3内の空調空気通路に連通する中間ボックス11と、背部3の空調空気通路10を開閉する開閉部材としてのシャッタ12と、中間ボックス11と背部3内の空調空気通路10との接続部に連通するとともに座部4の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路13とを具えている。
ここで、シャッタ12は、断面L字状の金属製の板材からなり、背部3の空調空気通路10を横断するようにその背部3の下端部に形成された左右方向へ延在する細いスリットに前側から摺動可能に差し込まれて、開閉操作可能に配置されており、例えば座部4が起立位置にあるときに座部4の下方に手を入れて操作することで、このシャッタ12を、図2に往復矢印で示すように摺動させて、背部3の空調空気通路10を完全に閉止する閉止位置と、その空調空気通路10を完全に開放する開放位置と、それらの間の中間位置とに選択的に位置させることができる。
この一方、中間ボックス11は、図3にその構成を示すように、特に上記中央の空調椅子の中間ボックス11についてはその内部に整流プレート14を有し、この整流プレート14は、床面Fに形成された空調空気供給路1の上方にその空調空気供給路1から間隔を空けて水平に配置されて床面Fに固定されており、空調空気供給路1から上向きに供給された空調空気は、この整流プレート14の下面に突き当たって、前後方向および左右方向に分散される。
また、中間ボックス11は、脚部2の下部を左右方向に貫通して(連結椅子の端部に位置するものは脚部2の薄板状部で側部を覆われて)位置してその脚部2の厚板状部の内部の金属フレームに結合されるとともに前部に上向きの傾斜部とその下の鉛直部とを持つ二つの枠状フレーム15と、それらの枠状フレーム15の前部の傾斜部と鉛直部とにそれぞれ沿って延在する傾斜部と鉛直部とを持ち、左右方向両端部をそれらの枠状フレーム15に気密に結合される前部カバー板16と、その前部カバー板16の傾斜部の裏側に金具等によって左右方向摺動可能に支持された前方吹出し調整板17と、図2に示すように、二つの枠状フレーム15の後部の鉛直部に沿って延在する鉛直部を持ち、左右方向両端部をそれらの枠状フレーム15に気密に結合される後部カバー板18とを有している。
そして、ここにおける前部カバー板16の傾斜部と、前方吹出し調整板17とにはそれぞれ、前方吹出し調整板17が所定位置に位置すると互いに完全に整列する貫通孔からなる多数の吹出し口11aが形成され、また前部カバー板17の傾斜部の上部から上端部付近にかけては、左右方向両端部間に延在する大きな開口部11bが形成されている。
このように構成された中間ボックス11は、図2に示すように、前部カバー板17の上端部が背部3の背板を構成する後部板の内側面に当接することで、前部カバー板17の傾斜部の上部から上端部付近まで開口する開口部11bを介して、背部3の空調空気通路10の下端部に連通している。また、前部カバー板17の傾斜部と背部3の背板を構成する前部板の面取りされた下端部との間に隙間が設けられており、この隙間が、中間ボックス11と背部3内の空調空気通路10の下端部との接続部である前部カバー板17の開口部11b付近に連通するとともに座部4の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路13を形成している。
さらにここでは、背部3の背板を構成する前部板の外側面の下端部に、中間ボックス11の前部カバー板17に向かって突出する隙間調整板が設けられ、この隙間調整板が、補助空気通路13の断面積を適宜に設定する。また、後部カバー板18の上端部と、背部3の背板を構成する後部板の内側面との間には僅かに隙間が空けられている。
図4(a)は、上記実施例の空調椅子の冷房時の空調空気の経路の一例を示す断面図、図4(b)は、その実施例の空調椅子の暖房時の空調空気の経路の一例を示す断面図、図4(c)は、その実施例の空調椅子の暖房時の空調空気の経路の他の例を示す断面図であり、上述の如き構成を具えるこの実施例の空調椅子にあっては、冷房時は、例えば図4(a)に示すように、背部3の空調空気通路10を開閉するシャッタ12を完全に開くとともに、前方吹出し調整板17を摺動させて中間ボックス11の前面の多数の吹出し口11aを完全に閉じることで、空調空気供給路1から供給された冷たい空調空気Cを中間ボックス11を介して、背部3内で上下方向へ延在する空調空気通路10に供給して、その空調空気通路10から上方斜め後方へ吹き出させる。
さらにその空調空気Cにより、中間ボックス11と背部3内の空調空気通路10との接続部に連通するとともに座部4の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路13から座部4の下方の空気を誘引して空調空気Cと一緒に背部3の上方斜め後方へ吹出させて吹き出す空気量を増加させ、空調効率を高める。その際、空調空気Cは、後部カバー板18の上端部と、背部3の背板を構成する後部板の内側面との間の僅かに隙間から、空調椅子の後方の空気も誘引して、空調空気Cと一緒に背部3の上方斜め後方へ吹出させる。
なお、上記3台のうちの中央の空調椅子については、中間ボックス11の下方の空調空気供給路1から供給された冷たい空調空気Cを、その中間ボックス11を介して背部3内の空調空気通路10から上方斜め後方へ吹出させるが、上記3台のうちの左右の空調椅子については、中間ボックス11の下方に空調空気供給路1がないため、中央の空調椅子の中間ボックス11内に下方の空調空気供給路1から供給された冷たい空調空気Cを、整流プレート14によって前後左右方向へ分散させ、枠状フレーム15内を通して当該左右の空調椅子の中間ボックス11内に供給して、その中間ボックス11を介して背部3内の空調空気通路10から上方斜め後方へ吹出させる。
この一方、暖房時は、例えば図4(b)に示すように、背部3の空調空気通路10を開閉するシャッタ12を完全に閉じるとともに、前方吹出し調整板17を摺動させて中間ボックス11の前面の多数の吹出し口11aを完全に閉じることで、空調空気供給路1から供給された暖かい空調空気Cを中間ボックス11を介して、その中間ボックス11と背部3内の空調空気通路10との接続部に連通するとともに座部4の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路13から座部4の下方へ吹出させる。
そして、より高い暖房効果が望まれるときは、例えば図4(c)に示すように、背部3の空調空気通路10を開閉するシャッタ12を開くとともに、前方吹出し調整板17を摺動させて中間ボックス11の前面の多数の吹出し口11aを完全に開くことで、空調空気供給路1から供給された暖かい空調空気Cを中間ボックス11を介して、背部3内で上下方向へ延在する空調空気通路10に供給して、補助空気通路13から誘引した座部4の下方の空気と一緒にその空調空気通路10から上方斜め後方へ吹き出させるとともに、中間ボックス11の前面の多数の吹出し口11aから座部4の下方へ向けて暖かい空調空気Cを多量に供給して、着席者の快適感をさらに向上させることができる。
これらの暖房時も、上記3台のうちの左右の空調椅子については、中間ボックス11の下方に空調空気供給路1がないため、中央の空調椅子の中間ボックス11内に下方の空調空気供給路1から供給された暖かい空調空気Cを、整流プレート14によって前後左右方向へ分散させ、枠状フレーム15内を通して当該左右の空調椅子の中間ボックス11内に供給して、その中間ボックス11を介して背部3内の空調空気通路10から上方斜め後方へ吹出させるとともに補助空気通路13や中間ボックス11の前面の多数の吹出し口11aから座部4の下方へ向けて吹出させる。
そして、冷房時も暖房時も、必要に応じてシャッタ12の開度を適宜調節することで、背部3の空調空気通路10から上方へ吹き出す空調空気量と補助空気通路13から座部4の下方へ吹き出す空調空気量との割合を変化させることができる。
従ってこの実施例の空調椅子によれば、冷房時と暖房時との何れにおいても着席者の快適感を充分に向上させることができる。
しかも、この実施例の空調椅子によれば、前記開閉部材としてのシャッタ12は、背部3の下端部に、前側から開閉操作可能に配置されていることから、観客等の着席者が椅子を使用する通常時にはシャッタ12が座部4で隠れていて着席者から見えにくいため、着席者がかってにシャッタ12を開閉操作することを防止でき、冷暖房の切り替え時には、管理者が座部4の下方に手を入れることで、シャッタ12を容易に開閉操作することができる。
そしてシャッタ12が、中間ボックス11と背部3内の空調空気通路10との接続部に近い位置で空調空気通路10を開閉することから、空調空気Cを、中間ボックス11から接続部に連通する補助空気通路13へ短い距離で供給して温度変化をさほど生じさせずに座部4の下方へ吹出させるので、空調効率を高めることができ、しかもシャッタ12が前後方向への摺動により開閉操作されるだけの簡易な構成であることから、安価な構成で空調椅子の空調機能を高めることができる。
また、この実施例の空調椅子によれば、中間ボックス11は、座部4の下方に向いて前向きに開口する開閉可能な多数の吹出し口11aを有していることから、暖房時にその吹出し口11aを操作して開くことで、座部4の下方に暖かい空調空気Cを多量に供給して、着席者の快適感をさらに向上させることができる。
さらに、この実施例の空調椅子によれば、中間ボックス11は、左右方向に繋がった複数の空調椅子同士で、枠状フレーム15を介して連通しており、中央の中間ボックス11内には、空調空気供給路1から供給された空調空気Cを水平方向に分散させる整流プレート14が設けられているので、空調空気供給路1の数が空調椅子の数より少ない場合でも、空調空気Cを分散させて多くの着席者の快適感を充分に向上させることができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明の空調椅子は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば開閉部材は、摺動可能なシャッタ12に代えて、一端部の支持軸周りに揺動して中間ボックス11を空調空気通路10と補助空気通路13とに選択的に接続し、あるいは両方に接続する板状のダンパを設けてもよく、また、シャッタ12等の開閉部材を背部3内の空調空気通路10の中間部や上端部に設けることも可能である。
さらに、上記実施例では各空調椅子を脚部2で床面Fに支持したが、中間ボックス11を複数の空調椅子に亘る角パイプで形成し、その角パイプを数本の柱状の脚部で支持するとともに、その角パイプの各空調椅子の位置に脚部2の代りに支持フレームを立設し、背部3と座部4とをその支持フレームで支持して連結椅子を構成するようにしてもよく、また、上記実施例では空調椅子で連結椅子を構成したが、上記実施例の空調椅子で単独の椅子を構成してもよい。そして上記実施例では開閉部材は手動で開閉作動させているが、モータや電磁石等を用いて電動で、あるいはエアシリンダや油圧シリンダ等を用いて流体圧で、開閉部材を開閉作動させるようにしてもよい。
かくしてこの発明の空調椅子によれば、冷房時と暖房時との何れにおいても着席者の快適感を充分に向上させることができ、しかも空調効率を高めることもできる。
1 空調空気供給路
2 脚部
3 背部
4 座部
10 空調空気通路
11 中間ボックス
11a 吹出し口
11b 開口部
12 シャッタ
13 補助空気通路
14 整流プレート
15 枠状フレーム
16 前部カバー板
17 前方吹出し調整板
18 後部カバー板
C 空調空気
F 床面

Claims (4)

  1. 脚部(2)と、前記脚部に支持された背部(3)および座部(4)と、を具え、空調空気供給路(1)から供給された空調空気(C)を前記背部内で上下方向へ延在する空調空気通路(10)から上方斜め後方へ吹き出させる空調椅子において、
    前記背部および前記座部の下方に位置して前記空調空気供給路および前記背部内の空調空気通路に連通する中間ボックス(11)と、
    前記背部の空調空気通路を開閉する開閉部材(12)と、
    前記中間ボックスと前記背部内の空調空気通路との接続部に連通するとともに前記座部の下方に向いて前向きに開口する補助空気通路(13)と、
    を具えることを特徴とする空調椅子。
  2. 前記開閉部材(12)は、前記背部の下端部に、前側から開閉操作可能に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の空調椅子。
  3. 前記中間ボックス(11)は、前記座部の下方に向いて前向きに開口する開閉可能な吹出し口(11a)を有することを特徴とする、請求項1または2記載の空調椅子。
  4. 前記中間ボックス(11)は、左右方向に繋がった複数の前記空調椅子同士で連通しており、
    前記中間ボックス(11)内には、前記空調空気供給路(1)から供給された空調空気を水平方向に分散させる整流プレート(14)が設けられていることを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項記載の空調椅子。
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