JP6358741B2 - 観覧席用空調システム - Google Patents

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この発明は、観覧席に設けられた椅子の着席者の近傍に空調空気を供給して冷暖房効率を高める観覧席用空調システムに関するものである。
着席者の近傍に空調空気を供給して冷暖房効率を高める空調システムとしては、本願出願人が先に提案した劇場やホール等の観覧席で用いられる空調連結椅子を用いたものが知られている(特許文献1参照)。この空調連結椅子は、連結椅子の脚部から背部内に供給した空調空気を、背部の上端部に設けたスリットから後方斜め上方へ吹き出して、着席者の近傍に空調空気を供給するように構成している。
特開平09−252877号公報
ところで、かかる従来の空調連結椅子について本願発明者が研究を進めたところ、この従来の空調連結椅子では椅子の背部内に空調空気通路を設けるとともに背部上端部に空調空気吹出口を設けることから、椅子の背部が厚くなり、観覧席の連結椅子の各椅子の前後方向スペースが狭められてしまうという不都合があった。
この一方、本願発明者は、連結椅子の各椅子の背部中央部は後方へ張り出して湾曲しているため前後方向寸法が大きいのに対し、連結椅子の背面側の各椅子の背部間には凹部が画成されており、この凹部に空調空気吹出口を配置すれば観覧席の連結椅子の各椅子の前後方向スペースが狭められることがないということに想到した。また観覧席では、着席者の邪魔にならずかつ着席者が利用し易いように、この凹部等の、観覧席の椅子の近傍の、各椅子の間または各椅子の斜め前方もしくは斜め後方の位置にカップホルダーが配置されていることがあり、本願発明者は、そのカップホルダーと空調空気吹出口とを有機的に結合することに想到した。
この発明は、上述の点に鑑みて前記課題を有利に解決することを目的とするものであり、この発明の観覧席用空調システムは、観覧席の椅子の近傍の、各椅子の間または各椅子の斜め前方もしくは斜め後方の位置に配置されたカップホルダーの外側に、上向きに開口する空調空気吹出口を設けたことを特徴とするものである。
かかる観覧席用空調システムにあっては、観覧席の椅子の近傍の、各椅子の間または各椅子の斜め前方もしくは斜め後方の位置に配置されたカップホルダーの外側に設けた、上向きに開口する空調空気吹出口から上方(斜め上方を含む)へ空調空気を吹き出して、観覧席の椅子の着席者の近傍に空調空気を供給する。
従って、この発明の観覧席用空調システムによれば、着席者の邪魔にならずかつ着席者が利用し易いように、連結椅子の背面側の各椅子の背部間に画成された凹部等の、観覧席の椅子の近傍で、各椅子の間または各椅子の斜め前方もしくは斜め後方の位置に配置されたカップホルダーの外側に空調空気吹出口を設けているので、観覧席の各椅子の前後方向スペースを広くとることができる。
さらに、この発明の観覧席用空調システムにおいては、前記カップホルダーの外側面に沿って、上下方向に延在するとともに上下端が外部に開口した空調空気通路を配置し、その空調空気通路の上端開口部を前記空調空気吹出口とするとともに、前記カップホルダーの下に空調空気供給路を配置し、その空調空気供給路の上端開口部を斜め上向きに前記空調空気通路に連通させている
従って、この発明の観覧席用空調システムによれば、上端が空調空気吹出口となった空調空気通路の下端が外部に開口しているので、空調空気吹出口から侵入した液体や異物を、空調空気供給路内に落下させずに、空調空気通路の下端開口から外部に排出することができ、しかも、上下方向に延在する空調空気通路に斜め上向きに連通している空調空気供給路の上端開口部から吹き出す空調空気が、空調空気通路の下端開口部から椅子の周囲の空気を誘引してその誘引空気と一緒に上方(斜め上方を含む)へ吹き出すので、吹き出す空気量を増加させて吹き出す空気に広がりを持たせ、着席者の周囲の空気の温度差を減少させて、着席者の快適感を充分に向上させることができる。
なお、この発明の観覧席用空調システムにおいては、前記空調空気吹出口を、前記カップホルダーの周囲にそのカップホルダーに対し同心円状に配置してもよく、あるいは、前記空調空気吹出口を、前記カップホルダーの左右外側部に膨出させて全体として長円状の輪郭で配置してもよい。このようにすれば、着席者の邪魔にならないように空調空気吹出口をカップホルダーの外側に配置することができ、しかもカップホルダーの外側を通った空調空気がカップホルダーの真上にできる負圧領域で引き寄せられてカップホルダーの真上に高く吹き上げられることから、空調空気の到達高さを高めることができ、また、気流が拡散しにくいので、着席者に過剰な気流感を与えることがない。
さらに、この発明の観覧席用空調システムにおいては、前記空調空気吹出口に、吹き出し方向を変える導風板を設けて、着席者の好みに応じた空調状態が得られるようにしてもよく、あるいは前記カップホルダーの底部付近に、外部に連通する排水路を設けて、カップホルダー内に液体や異物がたまらないようにしてもよい。
さらに、この発明の観覧席用空調システムにおいては、前記カップホルダーを、支持部を介して前記椅子に取り付け、もしくは前記椅子に一体的に設けて、着席者の周囲の空気調和を行ってもよく、あるいは前記カップホルダーを、ブラケットやスタンド等の支持部を介して床、壁もしくは手摺に取り付けて、着席者の周囲の空気調和を行ってもよい。
(a),(b)は、この発明の観覧席用空調システムの一実施形態の一部を示す平面図および側面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施形態の観覧席用空調システムに用いられるカップホルダーの一例を示す平面図、正面図および底面図である。 上記例のカップホルダーを示す側面図である。 (a)および(b)は、上記例のカップホルダーを示す図2(a)中のA−A線およびB−B線にそれぞれに沿う端面図である。 (a),(b)および(c)は、上記例のカップホルダーを示す図2(b)中のC−C線、D−D線およびE−E線にそれぞれに沿う端面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施形態の観覧席用空調システムに用いられるカップホルダーの他の一例を示す平面図、正面図および底面図である。 (a)および(b)は、上記例のカップホルダーをそれぞれ示す側面図および背面図である。 (a)および(b)は、上記例のカップホルダーを示す図6(a)中のA−A線およびB−B線にそれぞれに沿う端面図である。 (a),(b)および(c)は、上記例のカップホルダーを示す図6(b)中のC−C線、D−D線およびE−E線にそれぞれに沿う端面図である。
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1(a),(b)は、この発明の観覧席用空調システムの一実施形態の一部を示す平面図および側面図である。
この実施形態の観覧席用空調システムは、例えばサッカーグラウンド等の上方が開放された競技フィールドに沿う屋根付き階段状観覧席等の半屋外空間の観覧席や屋内競技場の観覧席の空気調和を行うためのもので、図中符号1は競技フィールドに向かって高さが下がる階段状の床台、2はその床台1の各段の床面上に競技フィールドに向けて設けられた連結椅子を示し、これらが観覧席を構成している。
床台1の内部には図示しない空調空気供給用のチャンバーやダクトが埋設されており、その空調空気供給用のチャンバーやダクトは、図示しない空気調和装置に接続されてそこから温風や冷風を適宜に供給される。
各連結椅子2には、連結椅子2の着席者Pの邪魔にならずかつ着席者Pが利用し易いように、連結椅子2の背面側の各椅子の背部2a間に画成された凹部にカップホルダー3が配置され、また、連結椅子2の端に位置する椅子の背部2aの斜め後方の位置にもカップホルダー3が配置されており、この実施形態の観覧席用空調システムでは、これらのカップホルダー3の外側に以下に述べるようにして空調空気吹出口4を設けている。
図2(a)、図2(b)および図2(c)は、上記実施形態の空調システムに用いられるカップホルダーの一例を示す平面図、正面図および底面図であり、図3は、上記例のカップホルダーを示す側面図であり、図4(a)および図4(b)は、上記例のカップホルダーを示す図2(a)中のA−A線およびB−B線にそれぞれに沿う端面図であり、図5(a),図5(b)および図5(c)は、上記例のカップホルダーを示す図2(b)中のC−C線、D−D線およびE−E線にそれぞれに沿う端面図である。
この例のカップホルダー3は、カップホルダー3の外側面に沿って上下方向に延在するとともに上下端が外部に開口した空調空気通路5を配置し、その空調空気通路の上端開口部を空調空気吹出口4とするとともに、その空調空気吹出口4をカップホルダー3の周囲にそのカップホルダー3に対し同心円状に配置し、またカップホルダー3の下に、下端部を床台1の内部の上記空調空気供給用のチャンバーやダクトに接続した空調空気供給路6を配置し、その空調空気供給路6の上端開口部6aを斜め上向きに空調空気通路5に連通させて構成している。
なお、この例では空調空気通路5を画成するダクト7とその内側の放射状の複数枚のリブ8とその内側の空調空気供給路6の上端部とが樹脂で一体成型されて互いに結合され、また、カップホルダー3とその外側の放射状の複数枚のリブ9とが樹脂で一体成型されて互いに結合されている。そしてそのリブ9がダクト7の上部に嵌め込まれて接合されることで、カップホルダー3とダクト7と空調空気供給路6とが互いに結合されており、各ダクト7はカップホルダー3と一緒に、連結椅子2の各椅子の肘部後端に固定されて背部2a間に配置された支持部としてのブラケット10を介して各椅子に取り付けられて、連結椅子2の各椅子の背部2a間に画成された凹部に配置されている。
この実施形態の観覧席用空調システムにあっては、連結椅子2の背面側の各椅子の背部2a間に画成された凹部にカップホルダー3が配置され、また、連結椅子2の端に位置する椅子の背部2aの斜め後方の位置にもカップホルダー3が配置されており、そのカップホルダー3の外側に設けた、上向きに開口する空調空気吹出口4から上方(斜め上方を含む)へ空調空気を吹き出して、観覧席の連結椅子2の各椅子の着席者Pの近傍に空調空気を供給する。
従って、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、観覧席の連結椅子2の近傍の、連結椅子2の着席者Pの邪魔にならずかつ着席者Pが利用し易い位置にカップホルダー3が配置され、そのカップホルダー3の外側に空調空気吹出口4を設けているので、観覧席の連結椅子2の各椅子の前後方向スペースを広くとることができる。
また、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、カップホルダー3の外側面に沿って、上下方向に延在するとともに上下端が外部に開口した空調空気通路5を配置し、その空調空気通路5の上端開口部を空調空気吹出口4とするとともに、カップホルダー3の下に空調空気供給路6を配置し、その空調空気供給路6の上端開口部6aを斜め上向きに空調空気通路5に連通させていることから、上端が空調空気吹出口4となった空調空気通路5の下端が外部に開口しているので、空調空気吹出口4から侵入した液体や異物を、空調空気供給路6内に落下させずに、空調空気通路5の下端開口から外部に排出することができる。
しかも、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、上下方向に延在する空調空気通路5に斜め上向きに連通している空調空気供給路6の上端開口部6aから吹き出す空調空気が、空調空気通路5の下端開口部から椅子の周囲の空気を誘引してその誘引空気と一緒に上方(斜め上方を含む)へ吹き出すので、吹き出す空気量を増加させて吹き出す空気に広がりを持たせ、着席者Pの周囲の空気の温度差を減少させて、着席者Pの快適感を充分に向上させることができる。
さらに、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、空調空気吹出口4を、カップホルダー3の周囲にそのカップホルダー3に対し同心円状に配置していることから、着席者Pの邪魔にならないように空調空気吹出口4をカップホルダー3の外側に配置することができ、しかも、図1(b)に示すように、カップホルダー3の外側を通った空調空気の気流Fがカップホルダー3の真上にできる負圧領域で引き寄せられてカップホルダーの3真上に高く吹き上げられることから、空調空気の到達高さを高めることができ、これにより、前方からの外気の侵入等の外部環境の影響にもかかわらず、階段状の観覧席の全体に一定の高さの空調空気層Sを形成して、着席者Pの空気調和を効率良く行うことができる。また、気流が拡散しにくいので、着席者Pに過剰な気流感を与えることがない。
なお、図示しないが、空調空気吹出口4に、吹き出し方向を変える導風板を蝶番等を介して方向可変に設けて、空調空気の気流Fの一部を着席者Pに向けたり着席者Pに向かわないようにしたりすることで、着席者Pの好みに応じた空調状態が得られるようにしても良い。
図6(a),図6(b)および図6(c)は、上記実施形態の観覧席用空調システムに用いられるカップホルダーの他の一例を示す平面図、正面図および底面図であり、図7(a)および図7(b)は、上記例のカップホルダーをそれぞれ示す側面図および背面図であり、図8(a)および図8(b)は、上記例のカップホルダーを示す図6(a)中のA−A線およびB−B線にそれぞれに沿う端面図であり、図9(a),図9(b)および図9(c)は、上記例のカップホルダーを示す図6(b)中のC−C線、D−D線およびE−E線にそれぞれに沿う端面図である。
この例のカップホルダー3は、カップホルダー3の左右外側面に沿って上下方向に延在するとともに上下端が外部に開口した空調空気通路5を配置し、その空調空気通路の上端開口部を空調空気吹出口4とするとともに、その空調空気吹出口4を上方から見て、カップホルダー3の左右外側部に膨出させて全体として長円状の輪郭で配置し、またカップホルダー3の下に、下端部を床台1の内部の上記空調空気供給用のチャンバーやダクトに接続した空調空気供給路6を配置し、その空調空気供給路6の上端開口部6aを斜め上向きに空調空気通路5に連通させて構成している。
なお、この例では空調空気通路5を画成するダクト7とその内側の空調空気供給路6の上端部とが樹脂で一体成型されて左右方向の中央部において互いに結合され、また、カップホルダー3とその外側の放射状の複数枚のリブ9とが樹脂で一体成型されて互いに結合されている。そしてそのリブ9がダクト7の上部に嵌め込まれるとともに、カップホルダー3の手前側円弧状外周部と奥側角形突条部とがダクト7の内側の手前側円弧状凹部と奥側角形溝部とにそれぞれ嵌合することで、カップホルダー3とダクト7と空調空気供給路6とが互いに結合されている。
さらにこの例では、カップホルダー3の底部に丸溝3aが形成されるとともに手前側側壁の下端部にその丸溝3aに整列する開口が形成され、さらに奥側側壁に、その丸溝3aに整列するねじ孔3bと、上に行くほど手前側側壁から離れるように傾斜した奥側角形突条部の上端部に位置するもう一つのねじ孔3cとが形成され、またダクト7の手前側側壁の下端部に、カップホルダー3の丸溝3aに整列する開口7aが形成されるとともに、ダクト7の奥側側壁の下端部に、カップホルダー3のねじ孔3b,3cにそれぞれ整列するねじ孔7b,7cが形成されており、各ダクト7はカップホルダー3と一緒に、連結椅子2の各椅子の肘部後端に固定されて背部2a間に配置された支持部としてのブラケット10に、それらカップホルダー3のねじ孔3b,3cとダクト7のねじ孔7b,7cとに挿通された図示しない止めねじで固定されている。
従って、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムにあっては、先の例のカップホルダー3を用いた場合と同様、観覧席の連結椅子2の近傍の、連結椅子2の着席者Pの邪魔にならずかつ着席者Pが利用し易い位置にカップホルダー3が配置され、そのカップホルダー3の左右外側に空調空気吹出口4を設けているので、観覧席の連結椅子2の各椅子の前後方向スペースを広くとることができる。
また、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、カップホルダー3の左右の外側面に沿って、上下方向に延在するとともに上下端が外部に開口した空調空気通路5を配置し、その空調空気通路5の上端開口部を空調空気吹出口4とするとともに、カップホルダー3の下に空調空気供給路6を配置し、その空調空気供給路6の上端開口部6aを斜め上向きに空調空気通路5に連通させていることから、上端が空調空気吹出口4となった空調空気通路5の下端が外部に開口しているので、空調空気吹出口4から侵入した液体や異物を、空調空気供給路6内に落下させずに、空調空気通路5の下端開口から外部に排出することができる。
しかも、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、上下方向に延在する空調空気通路5に斜め上向きに連通している空調空気供給路6の上端開口部6aから吹き出す空調空気が、空調空気通路5の下端開口部から椅子の周囲の空気を誘引してその誘引空気と一緒に上方(斜め上方を含む)へ吹き出すので、吹き出す空気量を増加させて吹き出す空気に広がりを持たせ、着席者Pの周囲の空気の温度差を減少させて、着席者Pの快適感を充分に向上させることができる。
さらに、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、空調空気吹出口4を上方から見て、カップホルダー3の左右外側部に膨出させて全体として長円状の輪郭で配置していることから、着席者Pの邪魔にならないように空調空気吹出口4をカップホルダー3の外側に配置することができ、しかも、先の例のカップホルダー3におけると同様に、カップホルダー3の外側を通った空調空気の気流Fがカップホルダー3の真上にできる負圧領域で引き寄せられてカップホルダーの3真上に高く吹き上げられるので、空調空気の到達高さを高めることができ、これにより、前方からの外気の侵入等の外部環境の影響にもかかわらず階段状の観覧席の全体に一定の高さの空調空気層Sを形成して、着席者Pの空気調和を効率良く行うことができる。また、気流が拡散しにくいので、着席者Pに過剰な気流感を与えることがない。
さらに、この例のカップホルダー3を用いたこの実施形態の観覧席用空調システムによれば、カップホルダー3の底部の丸溝3aとダクト7の開口7aとにより、外部に連通する排水路を設けているので、カップホルダー3の外側に空調空気通路5が存在するにもかかわらず、カップホルダー3内に液体や異物が溜まるのを防止することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明の観覧席用空調システムは上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば空調空気吹出口4を設けたカップホルダー3を、連結椅子の肘掛けの先端部や後端部等に一体的に設けて、着席者の周囲の空気調和を行っても良い。また、空調空気吹出口4を設けたカップホルダー3を、ブラケットやスタンド等の支持部を介して観覧席の床、壁もしくは手摺に取り付けて、着席者Pの周囲の空気調和を行っても良い。
さらに、連結椅子2の左右方向へ延在して各椅子を支持する連結材や、その連結材を支持する脚材の内部空間を空調空気供給路6として用いても良い。また、観覧席の椅子は連結椅子2に限られず、独立した椅子であっても良い。
かくしてこの発明の観覧席用空調システムによれば、着席者の邪魔にならずかつ着席者が利用し易いように、連結椅子の背面側の各椅子の背部間に画成された凹部等の、観覧席の椅子の近傍で、各椅子の間または各椅子の斜め前方もしくは斜め後方の位置に配置されたカップホルダーの外側に空調空気吹出口を設けているので、観覧席の各椅子の前後方向スペースを広くとることができる。
1 床台
2 連結椅子
2a 背部
3 カップホルダー
3a 丸溝
3b,3c ねじ孔
4 空調空気吹出口
5 空調空気通路
6 空調空気供給路
6a 上端開口部
7 ダクト
7a 開口
7b,7c ねじ孔
8,9 リブ
10 ブラケット
F 気流
P 着席者

Claims (7)

  1. 観覧席の椅子の近傍の、各椅子の間または各椅子の斜め前方もしくは斜め後方の位置に設けられたカップホルダーの外側に、上向きに開口する空調空気吹出口を設け
    前記カップホルダーの外側面に沿って、上下方向に延在するとともに上下端が外部に開口した空調空気通路を配置し、
    その空調空気通路の上端開口部を前記空調空気吹出口とするとともに、
    前記カップホルダーの下に空調空気供給路を配置し、
    その空調空気供給路の上端開口部を斜め上向きに前記空調空気通路に連通させたことを特徴とする観覧席用空調システム。
  2. 前記空調空気吹出口を、前記カップホルダーの周囲にそのカップホルダーに対し同心円状に配置したことを特徴とする、請求項記載の観覧席用空調システム。
  3. 前記空調空気吹出口を、前記カップホルダーの左右外側部に膨出させて全体として長円状の輪郭で配置したことを特徴とする、請求項記載の観覧席用空調システム。
  4. 前記空調空気吹出口に、吹き出し方向を変える導風板を設けたことを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の観覧席用空調システム。
  5. 前記カップホルダーの底部付近に、外部に連通する排水路を設けたことを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の観覧席用空調システム。
  6. 前記カップホルダーを、支持部を介して前記椅子に取り付け、もしくは前記椅子に一体的に設けたことを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の観覧席用空調システム。
  7. 前記カップホルダーを、支持部を介して床、壁もしくは手摺に取り付けたことを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の観覧席用空調システム。
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