JPH094889A - ルームファン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調設備のある生活において、オールシーズ
ンに快適感をサポートすることのできるルームファンを
提供することを目的とする。 【構成】 第１の通気口１を有した本体２の内部にヒー
ター３と空気清浄フィルター４および脱臭フィルター５
を設け、本体２上方に天井６近くまで延出した通風筒７
を設け、通風筒７の上端部には第２の通気口８を形成し
た風向部９を設け、第１の通気口１と第２の通気口８間
の空気流路１１に制御部１３を介して正逆回転可能なフ
ァンモーター１２を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は室内空気の循環機能およ
び空気の浄化機能を設けたルームファンに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、室内の空調設備の普及に伴い室内
の上層部と下層部の温度差の緩和が図れるとともにオー
ルシーズン使用できて在室者に快適感を与えることので
きるルームファンの要求が高まってきている。

【０００３】従来、この種の空調設備とともに使用され
る機器の一つとして空気循環機が一般的であった。以
下、その構成について図３を参照しながら説明する。

【０００４】図に示すように上面に吸込口１０１を有
し、上面に吐出口１０２を形成した箱状の本体１０３の
内部に吸込口１０１から吐出口１０２に至る空気流路１
０４にファンモーター１０５を設け、壁部１０６の上方
部に取付け、室内１０７の暖房時に天井１０８附近の上
方に漂う温度の高い空気を下方の床面１０９に送風し、
暖房時における室内１０７の上層部と下層部の温度差を
緩和していた。

【０００５】また、室内空気を浄化する機器として空気
清浄機が一般的であった。以下、その構成について図４
を参照しながら説明する。

【０００６】図に示すように、前面に吸込口１１１を有
し、上面に吐出口１１２を形成した箱状の本体１１３の
内部に吸込口１１１から吐出口１１２に至る空気流路に
ファンモータ１１４を設け、ファンモーター１１４の風
上側に汚染空気を浄化する浄化フィルター１１５を設
け、壁部１１６または床面１１７に設置し、吸込口１１
１から吸込んだ汚染空気中にに含まれる汚染物を浄化フ
ィルター１１５で浄化し清浄化された空気を吐出口１１
２から室内に放散していた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の前者
における空気循環機の構成では、暖房時における室内の
上層部と下層部の温度差は緩和することができるが、暖
房時以外には使用できないとともに、設置する壁部１１
６の下方部には何も衝害物が無い場所を選ばなければな
らないので設置場所が限定されるという問題があった。

【０００８】また、後者における空気清浄機の構成で
は、室内の汚染空気の浄化を図ることはできるが、空気
清浄機能以外に他の機能を有していないので、オールシ
ーズン在室者に快適感を与える機器としては満足できな
いという問題があったお。

【０００９】本発明は上記課題を解決するもので、空調
設備のある生活においてオールーシーズンに快適感をサ
ポートすることのできるルームファンを提供することを
目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のルームファンは
上記目的を達成するために第１の手段は上面が開口した
中空の円錐状で下方部に第１の通気口を有した本体と、
この本体の内部に設けられるヒーターと空気清浄フィル
ターおよび脱臭フィルターと、制御部を介して正逆回転
可能に設けられたファンモーターと、前記本体上に天井
近くまで延出された通風筒と、この通風筒上に側方に向
け開口し回動自在に設けられる第２の通気口を形成した
風向部とを備え、暖房運転時はヒーターに通電し、第２
の通気口より吸気し第１の通気口より吐出され循環する
ようにファンモーターを正転させる構成とする。

【００１１】また、第２の手段は第２の通気口を形成し
た風向部をタイミングモーターにより自動首振自在に構
成する。

【００１２】

【作用】本発明は上記第１の手段の構成により、空調設
備による暖房時に空内の上層部と下層部の温度差を緩和
するときにはファンモーターを正回転して第２の通気口
から天井付近の温度の高い空気を吸気し、第１の通気口
より床面近傍に送風して温度差を緩和できる。

【００１３】また、中間期で空調設備を運転する程でも
ないときに局部暖房を得たいときにはヒーターに通電
し、ファンモーターを正回転することにより第１の通気
口より温風が送風されるとともに室内空気の循環が可能
となる。

【００１４】また、室内の空気を浄化するときにはファ
ンモーターを逆回転することにより、第１の通気口より
吸気した空気が空気清浄フィルターで浄化され、脱臭フ
ィルターにより脱臭されて第２の通気口より送風され
る。

【００１５】また、第２の手段の構成により、空気清浄
時あるいは冷房時において、第２の通気口から放散され
る清浄空気あるいは冷気が広範囲に放散されることとな
り快適な環境が速やかに得られることとなる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１および
図２を参照しながら説明する。

【００１７】図に示すように、上面が開口した中空の円
錐状で下方部に第１の通気口１を有した本体２の内部に
ヒーター３と空気清浄フィルター４および脱臭フィルタ
ー５を設け、本体２の上には天井６近くまで延出される
通風筒７を設け、通風筒７の上端には側方に向け開口し
た逆Ｌ字状の第２の通気口８を形成した風向部９を回動
自在に設け、風向部９が所定の範囲の首振運動を行うよ
うにタイミングモーター１０を設ける。

【００１８】そして、第１の通気口１と第２の通気口８
を連通する空気流路１１の本体２側に正回転また逆回転
が可能なファンモーター１２を設け、タイミングモータ
ー１０およびファンモーター１２を制御する制御部１３
を設ける。

【００１９】上記構成において、室内の上層部と下層部
の温度差を緩和したいときには、冬季における空調設備
の暖房運転時には、温度の高くなっている天井６附近の
空気を第２の通気口８より吸気できるように制御部１３
を介してファンモーター１２を正回転させ、暖かい空気
を第１の通気口１より床面１４に沿い送風することによ
り循環させる。

【００２０】そして、夏季における冷房運転時には、床
面１４近傍に漂よう低温の空気を第１の通気口１より吸
気できるように制御部１３を介してファンモーター１２
を逆回転させ、低温の空気を第２の通気口８より送風す
る。このとき、制御部１３を介してタイミングモーター
１０により風向部９を首振りさせることにより広範囲に
冷気を放散できる。

【００２１】また、春や秋の中間期で空調設備を運転す
る程でもないときに局部暖房を得たい場合には、ヒータ
ー３に通電するとともに、ファンモーター１２を正回転
することにより第２の通気口８から吸気された空気がヒ
ーター３により加熱され、第１の通気口１から温風が送
風されて局部暖房が行える。

【００２２】また、空気の浄化については、空気清浄フ
ィルター４および脱臭フィルター５が第１の通気口１と
第２の通気口８を連通する空気流路１１内に設けられて
いるので、冬季や夏季の循環運転時や、春や秋の中間期
の局部暖房時においては常に空気が浄化される状態とな
るとともに、ヒーター３に通電しないで、ファンモータ
ー１２を逆回転することにより空気浄化をいつの季節で
も行うことができる。

【００２３】このように本発明の実施例のルームファン
によれば、冬季の暖房運転時には天井６附近の温度の高
い空気を床面側に送風して室内の上下の温度差を緩和す
ることができ、夏季の冷房運転時には床面１４の冷気を
天井６附近から放散して室内の上下の温度差を緩和する
ことができ在室者に快適感を与えることができる。

【００２４】そして、春や秋の中間期においても局部暖
房を行うことができるとともに、空気の浄化については
一年を通じて行うことができるので、オールシーズン快
適感をサポートすることができる。

【００２５】また、第２の通気口８を設けた風向部９を
自動的に首振りさせるので、冷気や清浄な空気を高所よ
り広範囲に送風することができ快適な環境が速やかに得
られることとなる。

【００２６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば上面が開口した中空の円錐状で下方部に第１
の通気口を有した本体と、この本体の内部に設けられる
ヒーターと空気清浄フィルターおよび脱臭フィルター
と、制御部を介して正逆回転可能に設けられたファンモ
ーターと、前記本体上に天井近くまで延出された通風筒
と、この通風筒上に側方に設け開口し回動自在に設けら
れる第２の通気口を形成した風向部とを備え、暖房運転
時はヒーターに通電し第２の通気口より吸気し第１の通
気口より吐出させるようにファンモーターを正転させる
構成としたので、空調設備のある生活においてはオール
シーズンに快適感をサポートすることのできるルームフ
ァンを提供できる。

【００２７】また、第２の通気口を形成した風向部をタ
イミングモーターにより自動首振自在に構成したので、
冷気や清浄な空気を高所より広範囲に送風することがで
き快適な環境が速やかに得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のルームファンを室内に設置した状態を
示す概略断面図

【図２】同ルームファンの設置した状態を示す斜視図

【図３】従来の空気循環機の設置状態を示す断面図

【図４】同空気清浄機の設置状態を示す断面図

【符号の説明】

１ 第１の通気口 ２ 本体 ３ ヒーター ４ 空気清浄フィルター ５ 脱臭フィルター ６ 天井 ７ 通風筒 ８ 第２の通気口 ９ 風向部 １０ タイミングモーター １２ ファンモーター １３ 制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が開口した中空の円錐状で下方部に
   第１の通気口を有した本体と、この本体の内部に設けら
   れるヒーターと空気清浄フィルターおよび脱臭フィルタ
   ーと、制御部を介して正逆回転可能に設けられたファン
   モーターと、前記本体上に天井近くまで延出させた通風
   筒と、この通風筒上に側方に向け開口し回動自在に設け
   られる第２の通気口を形成した風向部とを備え、暖房運
   転時はヒーターに通電し第２の通気口より吸気し第１の
   通気口より吐出させるようにファンモーターを正転させ
   る構成としたルームファン
2. 【請求項２】 第２の通気口を形成した風向部をタイミ
   ングモーターにより自動首振自在に構成した請求項１記
   載のルームファン。