JP2507329Y2 - 発泡プラスチック製の保冷容器 - Google Patents

発泡プラスチック製の保冷容器

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JP2507329Y2 JP1989096684U JP9668489U JP2507329Y2 JP 2507329 Y2 JP2507329 Y2 JP 2507329Y2 JP 1989096684 U JP1989096684 U JP 1989096684U JP 9668489 U JP9668489 U JP 9668489U JP 2507329 Y2 JP2507329 Y2 JP 2507329Y2
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實 泉田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、果物,野菜類を鮮度を保持したまま搬送す
るための発泡プラスチック製保冷容器に関し、さらに詳
しくは蓋の一部に冷気取り入れ用の小窓を備えた保冷容
器に関する。
[従来の技術] 従来、この種の保冷容器としては、実開昭55-110477
号公報、同60-92978号公報、同61-83573号公報などに示
されたものがある。
実開昭55-110477号公報に示された保温保冷容器(第
一従来技術)は、蓋体に透し窓をあけ、上方からこの透
し窓に小蓋を嵌合できるようにしたもので、冷蔵室では
透し窓をあけた状態にして冷気を容器内に取り入れ、運
搬に際して透し窓に小蓋を嵌合して容器を密封すること
ができる。
また実開昭60-92978号公報に示された、発泡プラスチ
ック製容器(第二従来技術)は、蓋の縁部に欠切部を有
し、この欠切部に小蓋が嵌合して容器を密封するように
なっており、第一従来例と同様に冷気を容器内へ取り入
れ、かつ密封して運搬できる。
さらに、実開昭61-83573号公報に示された断熱容器
(第三従来技術)は、蓋体の端縁部または容器本体の側
壁上部に換気用の小窓を形成し、この小窓に上方または
横方向から小窓をスライドして嵌合し、第一,第二従来
例と同様の効果を得られるようになっていた。
[解決すべき課題] 上述した第一〜第三従来技術は、いずれも冷蔵庫収納
中における冷気取り入れのための小窓が形成され、かつ
運搬中その小窓を閉塞するための小蓋を備えており、こ
れによって保冷作業の容易化を図ることができるという
効果を有していた。
しかしながら、第一従来技術では小窓が蓋の上面に形
成されていたので、指穴が形成されているもののなお小
蓋をつかみにくく取外しが面倒であった。
第二,第三従来技術では、いずれも蓋の側壁を一部完
全に切欠いているので、いわゆるリブの役目を備えた側
壁がその部分のみ除去された構造となり、蓋の強度を著
しく低下させていた。
さらに、第一,第二従来技術では、小蓋の取付けを発
泡プラスチックの柔軟性を利用した嵌合により実現して
いるが、運搬中の衝撃あるいは振動により嵌合していた
小蓋がずれたり脱落して内部の冷気を放出してしまうお
それがあった。第三従来技術では、突条と溝の係合によ
り小蓋を取り付けるため、運搬中のずれあるいは脱落の
おそれは一層大きい。
本考案は上述した問題点を解決するためになされたも
ので、蓋の強度低下を最小限におさえ、かつ運搬中の衝
撃,振動による小蓋のずれを防止できるようにするとと
もに、通気性が良く、収納効果が高い発泡プラスチック
製保冷容器の提供を目的とする。
[課題の解決手段] 上記目的を達成するために、本考案の保冷容器は発泡
プラスチックからなり、(イ)上面が開口した容器本
体、(ロ)上記容器本体の上面開口部に着脱自在な蓋、
(ハ)上記蓋の少なくとも両側縁部の各一箇所に形成さ
れた、側壁側下部に桟状の補強部を有する小窓、(ニ)
上記小窓に上方向から嵌合する小蓋、(ホ)上記小窓に
上記小蓋が嵌合したときに当接する、上記小窓の補強部
上面と上記小蓋の底面のうちの一方の面に設けられた凸
条および他方の面に設けられた上記凸条と係合する凹
条、(ヘ)上記蓋の上面に形成され、各小窓の間を結ぶ
通気溝、の各要件を備えた構成としてある。
また、必要に応じ、上記小窓に上記小蓋が嵌合したと
きに当接する、上記小窓の内周面と上記小蓋の外周面の
うちの一方の面に設けられた凸部および他方の面に設け
られた上記凸部と係合する凹部を形成した構成としてあ
る。
[実施例] 以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は本実施例に係る保冷容器の外観を示す斜視
図、第2図は小窓および小蓋を拡大して示す斜視図、第
3図(a)は小窓の拡大平面図、同図(b)は同じく拡
大断面図、第4図(a)は小蓋の拡大底面図、同図
(b)は同じく拡大正面図、第5図は保冷容器の正面断
面図、第6図は冷蔵庫内での冷気取り入れ状態を示す斜
視図である。
第1図に示すように本実施例の保冷容器は、上面が開
口した箱状の容器本体10とその上面開口部に脱着自在な
蓋20からなり、蓋20には小窓30が形成されているととも
に、この小窓30に小蓋40が嵌脱自在となっている。保冷
容器の各構成部材は、発泡プラスチックを発泡成形して
製造される。
小窓30は、蓋20の両側縁中央部に各一個づつ設けられ
ている。すなわち、第2図,第3図(a),(b)に示
すように蓋20の上壁から側壁にかけて半円状に取り除
き、かつ内周面を下段が突出した段状に形成して小窓30
が設けられている。蓋20の側壁は、小窓30の形成によ
り、ほぼ上半分が取り除かれてしまうが、下半分が残存
し桟状の補強部Iを形成しているので強度低下は少な
い。補強部Iの上面には凹条31が形成してあり、また内
周の下断面30aには任意の箇所(図面では二箇所)に凹
部32が形成してある。
小蓋40は、小窓30に嵌合する半円状の段付周面を有し
ており、その外周の下段面40aには、小窓30の凹部32に
係合する凸部41が形成してある。さらに小蓋40の底面に
は、小窓30の凹条31に係合する凸条42が形成してある。
第1図において、21は蓋20の上面に形成した溝であ
り、一方の小窓30から他方の小窓30にかけて帯状に形成
されている。この溝21は、冷蔵庫内で第6図のごとく積
層された状態のとき、冷気の通気溝となって、小窓30に
冷気を導き入れる。なお、この溝21内に収容する果物,
野菜の名称や会社名等を刻印したり、これらの名称が印
字されたプレート(溝の深さより薄い)を貼着すること
もできる。
容器本体10の内底部は、第5図に示すごとく凹凸状と
なっており、かつ任意の凸部11の上面に溝12が形成され
ている。溝12は冷気が容器本体10内に均一かつ万遍なく
行きわたるようにするための通気溝である。凸部11の高
さは、収容物の大きさに応じて変更することが好まし
い。例えば、りんごの収容容器として使用する場合、小
粒のりんごを収容する容器本体10には、比較的高い凸部
11を形成し、大粒のりんごを収容する容器本体10には、
低い凸部11かあるいは凸部11を形成しない構造とする。
このようにすれば、各容器本体10の外形寸法が同じとな
り、積重ねて冷蔵,運搬する場合に効率的に配置するこ
とがてきて都合がよい。
次に、上述した保冷容器の使用方法を説明する。
図面に示した保冷容器は、りんごの保存出荷用に好適
な形状となっており、まず収穫したりんごを大きさを揃
えて容器本体10に収容し蓋20を閉める。小蓋40は取り外
しておき、冷蔵庫内に所定時間収納しておく(第6図参
照)。冷蔵庫内には積重ねた状態で多数の容器が収納さ
れるが、小窓30が蓋20の側縁部に位置し、かつ、溝21が
形成されているため、十分滑らかに冷気を容器本体10内
に取り入れることができる。特に、容器本体10の底面が
平坦なとき、この溝21のみが通気孔を形成することにな
るためその必要性は大きい。
出荷の時期がきたら小蓋40を閉じて容器を冷蔵庫から
搬送し、トラックなどにより搬送する。このとき、小窓
30が蓋20の側縁に形成されているので、小蓋40の嵌合は
容易に行なえる。小蓋40は、小蓋40の外周と小窓30の内
周との間での嵌合だけでなく、凹条31と凸条42が係合
し、さらには凹部32と凸部41が係合しているので、小窓
30に強固に嵌め込まれ運搬中に衝撃あるいは振動を受け
てもずれるおそれがない。ゆえに、保冷状態を維持した
ままりんごを運搬することができる。
なお、本考案は上述した一実施例に限定されるもので
はなく、例えば次のような変形実施も可能である。
りんご以外の果物,野菜等を収容する発泡プラスチッ
ク製の保冷容器。
小窓を蓋の縁部三箇所以上に形成した発泡プラスチッ
ク製の保冷容器。この場合、通気溝は各小窓を結ぶ経路
に形成する。
小窓の内周面に凸部、小蓋の上記内周面と当接する外
周面に凹部を形成した発泡プラスチック製の保冷容器。
小窓の補強部上面に凸条、小蓋の上記補強部と当接す
る底面に凹条を形成した発泡プラスチック製の保冷容
器。
[考案の効果] 本考案の発泡プラスチック製の保冷容器によれば、小
窓に桟状の補強部を設けているので、蓋の強度低下を最
小限に押えることができる。
また、蓋の側縁部に複数の小窓を形成し、かつ、これ
ら小窓を通気溝で結んでいるので、容器本体内への冷気
の流出入がスムーズに行なわれ、通気性が非常に高い。
また、小蓋を小窓の上方向から嵌合するようにしてい
るので、小蓋を小窓から取り外した際、小蓋が容器本体
の側方に突出することがない。したがって、小窓を開い
た状態で容器を冷蔵(凍)庫および運搬車等に収納した
ときに、隣接する容器間に隙間を設ける必要がなく、容
器を効率よく収納できる。
また、小蓋を小窓の上方向から嵌合するようにしてい
るので、小蓋を係合するための凸条または凹条の一方を
補強部の上面に形成することができる。したがって、蓋
に、小蓋をスライドさせるための溝(成形時におけるア
ンダカット部分)がなくなり、蓋の成形が容易となる。
さらに、小窓の内周面と小蓋の外周面に係合手段とし
ての凹凸部を設けた場合には、小蓋の嵌合をより強固な
ものとする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る保冷容器の外観を示す斜
視図、第2図は小窓および小蓋を拡大して示す斜視図、
第3図(a)は小窓の拡大平面図、同図(b)は同じく
拡大断面図、第4図(a)は小蓋の拡大底面図、同図
(b)は同じく拡大正面図、第5図は保冷容器の正面断
面図、第6図は冷蔵庫内ての冷気取り入れ状態を示す斜
視図である。 10:容器本体、11:凸部、12:溝 20:蓋、21:溝、30:小窓 31:凹条、32:凹部、40:小蓋 41:凸部、42:凸条

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の(イ)〜(ヘ)の要件からなることを
    特徴とした発泡プラスチック製の保冷容器。 (イ)上面が開口した容器本体、 (ロ)上記容器本体の上面開口部に着脱自在な蓋、 (ハ)上記蓋の少なくとも両側縁部の各一箇所に形成さ
    れた、側壁側下部に桟状の補強部を有する小窓、 (ニ)上記小窓に上方向から嵌合する小蓋、 (ホ)上記小窓に上記小蓋が嵌合したときに当接する、
    上記小窓の補強部上面と上記小蓋の底面のうちの一方の
    面に設けられた凸条および他方の面に設けられた上記凸
    条と係合する凹条、 (ヘ)上記蓋の上面に形成され、各小窓の間を結ぶ通気
    溝。
  2. 【請求項2】請求項(1)の上記(イ)〜(ヘ)の要件
    に、次の(ト)の要件を付加したことを特徴とする発泡
    プラスチック製の保冷容器。 (ト)上記小窓に上記小蓋が嵌合したときに当接する、
    上記小窓の内周面と上記小蓋の外周面のうちの一方の面
    に設けられた凸部および他方の面に設けられた上記凸部
    と係合する凹部。
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