JP2506134Y2 - 保冷輸送箱 - Google Patents

保冷輸送箱

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JP2506134Y2
JP2506134Y2 JP1990008629U JP862990U JP2506134Y2 JP 2506134 Y2 JP2506134 Y2 JP 2506134Y2 JP 1990008629 U JP1990008629 U JP 1990008629U JP 862990 U JP862990 U JP 862990U JP 2506134 Y2 JP2506134 Y2 JP 2506134Y2
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JP
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opening
box
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door
box body
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JP1990008629U
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JPH03100171U (ja
Inventor
一生 浅野
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三菱化学ビーエーエスエフ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、野菜や果物等の生鮮食品を収容して真空予
冷或いは差圧予冷し、予冷後は被予冷食品を保冷状態下
に置いて保管乃至は輸送に用いることができる保冷輸送
箱に関する。
【従来の技術】
近時、野菜や果物等の生鮮食品を出荷するときは予冷
処理を行うことが一般的になってきており、予冷の利点
については品質の安定、遠隔地への出荷、出荷の産地調
整等が挙げられてる。そして、予冷方法としては真空予
冷、差圧予冷、強制通風等がある。例えば、真空予冷は
被予冷食品からの水分蒸発に伴う蒸発熱を奪って冷却す
る方法であって、冷却速度が早く、冷却ムラもなく、ま
た、蓄冷剤が不要であるといった利点がある。 因みに、野菜や果物を密閉できる貯蔵室(真空室)内
に収容し、該貯蔵室を減圧下に置く(真空引き)と、野
菜や果物に含有されている水分が蒸発する際に周囲の熱
を奪い、生鮮食品を短時間で低温度に下げることがで
き、例えば、30℃から5℃に下げる時間は、6トール
(Torr)下で20〜30分である。 この真空予冷や差圧予冷に用いることができる保冷輸
送箱としては、例えば、特開昭63-178966号公報に開示
されているように、容器本体の側壁に上縁部で切り欠い
た通気用の開口部を設け、この開口部を開閉する扉は、
該扉の昇降動作を案内する窓枠との間にゴム等の伸縮性
素材を掛け渡して支持されており、また、扉の背面には
容器本体の側壁側に設けた突起と係脱自在である突起を
設けて、これらの突起と上記伸縮性素材とによって扉の
開閉位置を規制できるようにした構造のものが知られて
いる。
【考案が解決しようとする課題】
上記公開公報に開示されている保冷輸送箱は、扉と窓
枠に縮性素材を掛け渡すための挿着溝を設けなくてはな
らず、加工が面倒であること、また、扉のストッパーと
して用いられる突起の相対的位置決め等に余分な加工技
術も必要であり、構造は徒に複雑化してコストアップに
つながることは避けられず、安価に提供できないといっ
た問題がある。 そこで、本考案の目的は、箱体と蓋体の間に扉を摺動
自在に装着し、扉が上昇し終わった時点で箱体の側壁に
設けた開口部が開放状態に保持されるように、扉を開口
部の口縁部分に設けた肩部により支持できるようにし
て、扉の開閉構造を可及的に簡易化し安価に提供できる
ように改良した保冷輸送箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の特徴とする保冷
輸送箱は嵌め外し自在である箱体と蓋体とよりなる保冷
輸送箱において、箱体と蓋体は何れも断熱性を有する合
成樹脂発泡体製であって、箱体の上縁部に相欠き状の凸
縁部を、また蓋体の周壁下半部側に上記凸縁部と嵌め外
し自在である逆さUの字状断面形の嵌合部をそれぞれ設
け、箱体の少なくとも一つの側壁には該側壁の上縁部か
ら切り欠いて形成された開口部を設けて、この開口部の
口縁は中間に相対向させて設けた肩部を境界にして上側
口縁部と下側口縁部に分割し、下側口縁部には肩部に端
を有する嵌合溝を設けると共に、この嵌合溝には上記開
口部のほぼ下半部側を閉塞できる大きさであって箱体と
同効材により形成された扉体を摺動自在に嵌装し、一
方、蓋体の周壁には、上記開口部に臨んだ部分に位置さ
せて、該開口部のほぼ上半部側を閉塞できる大きさに形
成されていて上記上側口縁部の間に嵌め外しできる袖片
を突設し、この袖片の両側辺部の内側には上記嵌合溝と
対応させて該嵌合溝より若干広い幅の案内溝を設け、ま
た、上記扉体の背面側には、この扉体が上記案内溝側に
摺動し終わった時点で、上記肩部上に係止できる係止部
を設けて成るものである。
【作用】
扉体が開口部の下側口縁部に位置している箱体内に野
菜や果物等の生鮮食品を収容し、蓋体を嵌合した本保冷
輸送箱を貯蔵室内に段積みする。 そして、扉体を案内溝側に摺動させ、肩部によって扉
体を摺動位置に保持すると、開口部の下側口縁部側を開
放して通気部を形成できる。通気部を形成した後で貯蔵
室内を減圧下に置くと、この減圧作用によって本輸送箱
の箱体内も上記通気部を通して減圧され、生鮮食品に含
有されている水分は周囲の熱を奪って蒸発し、生鮮食品
の温度を下げることができる。また、通気部を形成した
後、貯蔵室内において冷気を箱の一方の通気部より送っ
て箱内の収容物を冷却し、他方の通気部よりこの冷気を
吸引によって箱内より強制的に排出し、ファンにより該
冷気を循環させる差圧通風で冷却を行ってもよい。この
ようにして保冷状態下に置かれた生鮮食品を出荷すると
きは、扉体を下降させて通気部を形成していた開口部の
下側口縁部側を閉塞して貯蔵室より搬出し、冷凍庫車等
を利用して保冷状態下で輸送することができる。
【実施例】
以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しながら説
明する。 1は四角形の箱体、11は箱体1に嵌め外し自在である
蓋体であって、この箱体1と蓋体11は何れも合成樹脂発
泡体(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等の樹脂発泡体)製であり、箱体1の側壁2の上
縁部2aには相欠き状の凸縁部2bを設ける一方、蓋体11の
周壁12の下半部側は上記凸縁部2bと嵌め外し自在である
逆さUの字状断面形の嵌合部(第2図参照)に形成され
ている。そして、箱体1の相対向した一方の組の側壁2,
2(一つの側壁でもよい)には該側壁2の上縁部2aから
切り欠いて形成された開口部3を設けてあり、この開口
部3の口縁は中間に相対向させて設けた肩部4、4を境
界にして上側口縁部5と下側口縁部6に分割されてい
る。相対向した上側口縁部5、5は後述する袖片を接合
するために相欠き状の段部に形成されてていると共に、
上向きに若干開くように傾斜しており、一方、下側口縁
部6には肩部4に端6bを有する嵌合溝6aを設けてある。
嵌合溝6aには上記開口部3のほぼ下半部側を閉塞できる
大きさであって箱体と同効材により形成された扉体7が
摺動自在に嵌装されており、扉体7の背面側には、この
扉体7が後述する案内溝側に向かって上昇し終わった時
点で、肩部4上に係止する係止部8を設けてある(この
係止部8は扉体7の下辺寄り部分を段落させることによ
り形成されている)。 また、扉体7の前面部は凸面部7aに形成されており、
その上下部分には指掛け部9a、9bが凹設されている。 一方、蓋体11の周壁12には、前述した箱体1の開口部
3に臨んだ部分に位置させて、該開口部3の相対向した
上側口縁部5,5の間を閉塞できる大きさに形成されてい
る袖片13を突設し、この袖片13の両側辺部13a,13aは前
述した上側口縁部5,5と対応した相欠き状の段部に形成
されていると共に、該袖片13両側辺部13a,13aの内側に
は前述した嵌合溝6aと連通できる一対の案内溝14,14を
設けてある。そして、案内溝14は嵌合溝6aより若干広い
幅に形成されている。 以上の構成によれば、蓋体11を箱体1に被着すると、
袖片13は肩部4より上方の上側口縁部5とと接合して開
口部3の上半部側を閉塞する一方、嵌合溝6aと案内溝14
は肩部4の部分で連通するようになる。したがって、扉
体7を案内溝14側に向かって摺動させると、開口部3は
肩部4より下側が開放され、通気口を形成できることに
なる(第5図参照)。この場合、案内溝14側に上昇した
扉体7を若干内方へ向かって押圧すると、扉体7の背面
側に設けた係止部8が肩部4上に乗って係止し(第6図
参照)、扉体7は上昇位置に保持される。なお、箱体1
の底部には四隅寄りにそれぞれLの字状の突部15を設け
てあり、箱の段積み時に突部15を蓋体11の上面部四隅に
それぞれ設けたLの字状の段部16に内接させて、段積み
が安全にできるように考慮されている。
【考案の効果】
本考案は上記の如くであって、扉体は蓋体の袖片側へ
摺動した時点で肩部と係止できるから、真空予冷のため
の通気口を素早く形成できるし、また、真空予冷後の通
気口閉鎖も容易にできるといった取扱上の利点がある。
そして、予冷作業時の通気口を形成する開口部の下半部
側は予冷終了後に下降した扉で閉じることができるた
め、その閉塞状態は安定し輸送時における振動等によっ
て不当に開口してしまう恐れがなくなり、保冷機能面で
優れていることは勿論のこと、構造が簡単で実施も容易
である等、その実用的価値は極めて多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は箱体と蓋
体を分離した斜視図、第2図は同上嵌合時の斜視図、第
3図は開口部閉鎖時の側面図、第4図は第3図A−A線
断面図、第5図は開口部開放時の側面図、第6図は第5
図B−B線断面図である。 図中、1は箱体、2は側壁、2aは上縁部、2bは凸縁部、
3は開口部、4は肩部、5は上側口縁部、6は下側口縁
部、6aは嵌合溝、6bは端、7は扉体、8は係止部、11は
蓋体、12は周壁、13は袖片、13aは両側辺部、14は案内
溝である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】嵌め外し自在である箱体と蓋体とよりなる
    保冷輸送箱において、箱体と蓋体は何れも断熱性を有す
    る合成樹脂発泡体製であって、箱体の上縁部に相欠き状
    の凸縁部を、また蓋体の周壁下半部側に上記凸縁部と嵌
    め外し自在である逆さUの字状断面形の嵌合部をそれぞ
    れ設け、箱体の少なくとも一つの側壁には該側壁の上縁
    部から切り欠いて形成された開口部を設けて、この開口
    部の口縁は中間に相対向させて設けた肩部を境界にして
    上側口縁部と下側口縁部に分割し、下側口縁部には肩部
    に端を有する嵌合溝を設けると共に、この嵌合溝には上
    記開口部のほぼ下半部側を閉塞できる大きさであって箱
    体と同効材により形成された扉体を摺動自在に嵌装し、
    一方、蓋体の周壁には、上記開口部に臨んだ部分に位置
    させて、該開口部のほぼ上半部側を閉塞できる大きさに
    形成されていて上記上側口縁部の間に嵌め外しできる袖
    片を突設し、この袖片の両側辺部の内側には上記嵌合溝
    と対応させて該嵌合溝より若干広い幅の案内溝を設け、
    また、上記扉体の背面側には、この扉体が上記案内溝側
    に摺動し終わった時点で、上記肩部上に係止できる係止
    部を設けて成ることを特徴とする保冷輸送箱。
JP1990008629U 1990-01-31 1990-01-31 保冷輸送箱 Expired - Lifetime JP2506134Y2 (ja)

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