JP2506526Y2 - ク―ラ―の取付板を備えた壁体フレ―ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、クーラーの取付板を備えた壁体フレーム
に関する。

（従来の技術） 従来の建築物における壁体フレームにはクーラーを取
付ける取付板を上下の所定位置に移動させて固定できる
ように備えられているものはなかった。

（考案が解決しようとする課題） ところが、壁部にクーラーを取付ける場合に、クーラ
ーを取付けるための取付板は、内壁パネルのパネル面に
釘等の取付け具を用いて単に固定するだけであった。

このために、クーラーを取付ける位置決めが行ない難
くてその取付け施工が困難であり、しかも取付けたパネ
ルの強度がなければ、取付け固定状態が不安定であると
いった問題点があった。

この考案の課題は、上記従来の問題点を解決すること
である。

すなわち、建築物の壁体フレームに、クーラーを取付
けるための強度の高い取付板を上下の所定位置に移動さ
せることができるように備え、クーラーの取付けのとき
の位置決めが容易であるとともに固定を安定させること
ができるクーラーの取付板を備えた壁体フレームを提供
することである。

（課題を解決するための手段） この考案は、上記課題を解決するために、両側端に配
置される縦枠の相対向する内側部分にそれぞれたて溝部
が設けられ、このたて溝部にクーラーを取付ける強度の
高い取付板の両端部が嵌入されてこの取付板を上下の所
定位置に移動させて固定可能になされたものである。

（作用） クーラーを取付ける時にまず、このクーラーを取付け
るための強度の高い取付板の両端部を縦枠のたて溝部に
嵌め入れて上下に移動調節してから固定させ、この取付
板にクーラーを支持固定させる。

このように、クーラーを取付ける取付板の縦枠に対す
る固定を上下の位置合わせを容易に且つ強固に行うこと
が可能である。

したがって、クーラーの支持固定状態が安定したもの
となる。

（実施例） 以下、この考案に係るクーラーの取付板を備えた壁体
フレームの実施例について、図面に基づいて説明する。

第１図はこの考案に係るクーラーの取付板を備えた壁
体フレームの一部破断した部分斜視図、第２図は縦枠の
斜視図、第３図はクーラを設置した状態を示す壁体フレ
ームの中央部を破断した概略平面図である。

この壁体フレーム１は、両側端に配置される縦枠2,2
の相対向する内側部分にたて溝部21,21を設け、この縦
枠2,2のたて溝部21,21にクーラーを取付ける取付板３の
両端部が嵌入されてこの取付板３を上下の所定位置に移
動させて固定することができるようになしたものであ
る。縦枠２はたて溝部21を形成する前後横枠部22,23を
有している。このたて溝部21は一枚の鋼板をロール成形
して形成したもので、一方の横枠部22の所定箇所から内
側に向けて直角に屈曲し、一定長さ部分から再び外側に
向けて直角に屈曲して長めに延設した後に、360°折り
曲げ、一定長さ部分で他方の横枠部23に向けて直角に屈
曲して所定箇所で再び外側に向けて直角に屈曲し、短い
長さ箇所で再び横枠部23に向けて直角に屈曲して短い長
さ箇所で他方の横枠部23に直角に屈曲している。

360°折り曲げられた部分であって、外側に向けて突
出された突起部24は、建築物の支柱（図示せず）に長ボ
ルトとナット等を介して取付け固定され、壁体フレーム
１が壁体に組込まれる。この縦枠２の前後横枠部22,23
と凹凸形状の背面部25とによって、前記したたて溝部21
が形成されている。

そして、上記したように、壁体フレーム１の両側端の
これら縦枠2,2のたて溝部21,21には、クーラーを取付け
る取付板３の他、横桟（図示せず）や断熱材（図示せ
ず）の両端部が上下移動可能に嵌め入れられて固定され
る。

更に、この壁体フレーム１にクーラーＣ（第３図参
照）を取付ける場合には、第１図に示すように、クーラ
ーＣを取付ける強度の高い取付板３の両端部を縦枠2,2
のたて溝部21,21に嵌め入れて上下に移動して位置を調
整してから、ビス４…によって固定させる。

このように、取付板３はその両端部を縦枠2,2のたて
溝部21,21に嵌め入れた状態で固定されるので、この取
付板３は強固に固定され、縦枠2,2から外れることがな
い。

また、その取付け作業が、縦枠2,2のたて溝部21,21に
取付板３の両端部を嵌め入れて上下に移動調整して位置
決めしてから固定するだけなので簡単である。

（考案の効果） この考案は、以上説明したように、両側端に配置され
る縦枠の相対向する内側部分にたて溝部を設け、このた
て溝部にクーラーを取付ける強度の高い取付板の両端部
を嵌入し、この取付板を上下の所定位置に移動させて固
定できるようになしたものであるから、以下に述べる効
果を奏する。

すなわち、両側端に位置される縦枠に、クーラーを取
付けるための取付板を上下に位置を調整して容易に位置
決めできて、且つ簡単にしかも強固に取付け固定するこ
とができる上に、クーラーの取付け状態を安定させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るクーラーの取付板を備えた壁体
フレームの一実施例を示す中央部を破断した部分斜視
図、第２図は縦枠の斜視図、第３図はクーラーを取付け
た壁体フレームの中央部を破断した概略平面図である。 Ｃ……クーラー １……壁体フレーム ２……縦枠 21……たて溝部 ３……取付板

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両側端に配置される縦枠の相対向する内側
   部分にそれぞれたて溝部が設けられ、このたて溝部にク
   ーラーを取付ける強度の高い取付板の両端部が嵌入され
   てこの取付板を上下の所定位置に移動させて固定可能に
   なされたことを特徴とするクーラーの取付板を備えた壁
   体フレーム。