JP2506387B2 - 3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの改良製造法 - Google Patents

3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの改良製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ペンタクロロピリジンからのハロゲン交換
による3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの
製造に関する。
約200℃以上でのペンタクロロピリジンとフッ化カリ
ウムとの反応から成る方法による3,5−ジクロロ−2,4,6
−トリフルオロピリジンの製造については公知である。
この方法(アメリカ特許No.3,303,107)においては双極
性、中性溶剤が使用されている。更にこの方法ではエチ
レングリコールのような開始剤(イギリス特許No.1,30
6,517)あるいは水0.2〜2%(イギリス特許No.1,256,0
82)を添加すると、双極性、中性溶剤中で160℃のよう
な低い温度で充分に進行しうることが教示されている。
しかしながらこれらの方法は、所望の生成物の収率は若
干高いが通常、タール質の分解生成物を含んでいるため
不利であり、一般に良好な結果を得るためには過剰のフ
ツ化カリウムを使用する必要がある。
3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンは、4
−ヒドロキシ−3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロピリジ
ンおよび4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−
2−ピリジニルオキシ酢酸のような除草剤の製造用中間
体として使用されかつ織物への染料固着としての用途に
有用であるためこの化合物の製造法を改良することが望
まれている。
さて溶剤としてN−メチルピロリドンを使用し実質上
水および開始剤の不存在下でペンタクロロピリジンとフ
ツ化カリウムとを100〜170℃で接触させると、3,5−ジ
クロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンが高収率でほと
んどタールの生成もなく製造されることが見出されたの
である。激しい撹拌が通常使用される。この条件下では
過剰のフツ化カリウムは、殆んどかあるいは全く必要と
せず、反応速度は大きくかつ、過フツ素化副生物、2,3,
4,6−テトラフルオロ−5−クロロピリジンの生成も認
められない。
ペンタクロロピリジンを連続添加し、その反応条件に
維持されるN−メチルピロリドン中のフツ化カリウムの
スラリーから、蒸留により3,5−ジクロロ−2,4,6−トリ
フルオロピリジンを連続的に除去するような方法でおこ
なうことが有利である。本発明の改良法は、ペンタクロ
ロピリジンとフツ化カリウムとがN−メチルピロリドン
中で実質上無水の条件下100〜170℃で接触される限り文
献に公知の一般的な技術を用い一般的な装置で実施する
ことができる。またバツチ反応器あるいは連続反応器い
づれの反応器も使用可能である。3,5−ジクロロ−2,4,6
−トリフルオロピリジンが生成されると同時に蒸留によ
りこれを除去する装置を備えた反応器を使用するのが好
適である。反応器に撹拌装置を有しかつ減圧および/あ
るいは加圧下での操作に適したシステムが更に好適であ
る。
生成物3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジン
は、一般的な方法により得られた反応混合物から回収さ
れる。この生成物の沸点がN−メチルピロリドン、ペン
タクロロピリジンおよび生成されるすべての中間体の沸
点よりかなり低いので、生成物を大気圧あるいは減圧下
での蒸留により回収することが好ましい。ある操作にお
いては、工程中生成物が生成されるにつれて連続的に反
応混合物から生成物を蒸留により回収するのが最適であ
り、一方他の操作においては、最終工程で蒸留により生
成物を回収するのが最も好適である。回収した3,5−ジ
クロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンは、更に精製さ
れるが、所望ならば一般的な方法により更に充分に精製
される。
ペンタクロロピリジン、フツ化カリウムおよびN−メ
チルピロリドンの反応容器への添加順序は臨界的でな
い。しかしながら先ずN−メチルピロリドン中のフツ化
カリウムスラリーをつくつた後ペンタクロロピリジンを
添加するのが好適である。N−メチルピロリドン中のフ
ツ化カリウムスラリーが反応温度に達する前あるいは達
した後のいづれにおいてもペンタクロロピリジンを迅速
にあるいは長時間にわたつて添加することができる。あ
る好適な工程においては、ペンタクロロピリジンを反応
器へ連続添加し、同時にかつほぼ同じ速度で蒸留により
生成物3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンを
除去する。
この反応では使用されるペンタクロロピリジンのモル
あたりフツ化カリウム3モルが消費される。所望の生成
物のある程度の量は、これらの反応剤のモル比に関係な
く生成されるが、ペンタクロロピリジンモル当りフツ化
カリウム約3モルを使用するのが一般に好適である。こ
のモル比からの逸脱は、場合により好ましいことであ
り、1種類の原料あるいは中間体を循環使用する方法の
場合には特に好ましい。2.6対1〜1対6のモル比が一
般的であるが2.85対1〜3.15対1が特に有利である。ペ
ンタクロロピリジンのモル当りフツ化カリウム約3モル
を使用した場合に所望の生成物が好収率で得られること
が本発明の改良方法の重要な特徴である。3モル以下の
使用の場合、反応終了時に残存する反応性塩は、実質上
純粋な塩化カリウムであり、これは分離可能であり、か
つフツ化物、タール、あるいは有機性副生物を除去する
ための再精製は必要ない。
流動性のフツ化カリウムスラリーをつくるため充分な
量のN−メチルピロリドン溶剤が使用されるが、これは
この方法を不経済にするほどの多くの量ではない。使用
するフツ化カリウムの重量部あたり溶剤3〜20重量部を
使用するのが好適であり、5〜10重量部使用するのが更
に好適である。この反応ではタールおよび副反応生成物
がほとんど生成されないので、溶剤は、不溶性塩の除去
より他の精製をすることなく循環使用される。主にこの
不溶性塩は、生成3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロ
ピリジンを除去するための蒸留前あるいは蒸留後、過
あるいは遠心分離により除去される。
反応は水の実質上不存在下で実施されるのがベストで
ある。反応混合物中の水分含有量は500ppm(0.05%)よ
り少ないのが好ましく、100ppm(0.01%)より少ないの
が更に好ましい。一般に含水量が少ない程タールの生成
量は少なく、好収率が得られる:1,000ppm(0.1%)を越
えると明らかに悪影響を及ぼす。従つて使用する反応剤
は、無水のものであるがさもなくば脱水する方法を用い
なければならない。システムから所望でない水分を蒸留
により除去するのが好都合である。好適な操作としては
N−メチルピロリドンによるフツ化カリウムスラリーを
つくつた後、ペンタクロロピリジン添加前にすべての不
必要な水分を蒸留により加熱除去する。蒸留は、常圧あ
るいは減圧下でおこなわれる。水分を除去しやすくする
ためトルエンのような水共沸剤を添加することもでき
る。含水量は電流メーター滴定により測定される。
反応は、更に開始剤の実質上不存在下で実施するのが
ベストである。少量の開始剤、例えば1,000ppm以下の量
は反応にとつて重要でないが、多量であれば収率をかな
り低下させ、かつタール発生を増加させる。
この工程は100℃位の温度で実施されるが、それより
低温では反応速度が大変遅くなり、また170℃以下で実
施されるがそれより高温になると収率がかなり低下し、
かつタール生成が相当に問題となる。130℃を越える温
度を保つことが好ましく、160℃より低温を保つことが
更に好ましく、140〜160℃の温度を保つことが最も好ま
しい。
反応をバツチ操作でおこなう場合、2〜20時間要す
る。実施温度での反応速度がかなり大きいことが本発明
の重要な特徴である。
反応剤同志の接触および温度コントロールを良好にす
るため大抵の場合反応混合物を激しく撹拌する。
反応器中の圧力は反応に対し臨界的でなく、一般的な
すべての圧力でおこなうことができる。しかしながら、
3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンが生成さ
れると同時に反応混合物からそれを蒸留により回収する
操作の場合、生成物の沸点を反応温度より低温にして容
易に回収しうる方法として減圧にすることがしばしば有
利である。3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジ
ンの沸点は、101,325KPa(760mmHg)で156℃である。大
気に対し約1.33KPa(10mmHg)の圧力が代表的であり、1
3.3〜26.6KPa(100〜200mmHg)の圧力が一般に好適であ
る。生成物が生成すると同時に蒸留により除去されない
操作においては、反応を常圧あるいは不活性ガス、例え
ば窒素またはアルゴンなどのプラス圧(加圧)下で実施
することがしばしば好都合である。
この方法で必要とされる反応剤、ペンタクロロピリジ
ン、フツ化カリウムおよびN−メチル−ピロリドンは市
販されており容易に入手可能である。フツ化カリウム
は、微細粉のものを使用するのが好ましい。
以下の実施例により本発明を更に説明する。
実施例 1. 撹拌器、反応域まで延長しかつ記録計に接続したサー
モセルの熱電対、回りを取囲む加熱用マントル、マグネ
チツクコントロール分別分配器および水−ジヤケツト付
製品レシーバを有する真空−ジヤケツト付10段Oldersha
wカラム、および圧力レギユレーターおよびマノメータ
ーを有する真空ライン等を備えた5のフラスコへ、N
−メチルピロリドン(NMP)3,700ml(3,804g)とフツ化
カリウム435g(7.5モル)とを仕込んだ。ついで装置を2
2.6KPa(170mmHg)まで真空にした後、撹拌しながら150
℃まで加熱して、約200mlのNMPと水とを除去することに
より系の水分を500ppmより少なくした。ついで脱真空後
ペンタクロロピリジン(PCP)502g(2.00モル)を加え
た。反応温度を160℃まで上げた後150℃まで冷却した。
コントローラーにより150℃にリセツトした。4時間後
反応混合物をサンプリングし、標準を用いた定量ガス−
液クロマトグラフイにより分析したところ3,5−ジクロ
ロ−2,4,6−トリフルオロピリジンへの転化率は75%で
トリクロロジフルオロピリジンは約24%、テトラクロロ
モノフルオロピリジンは約1%であつた。なお原料PCP
は検出されなかつた。反応は、5時間で終了した。真空
度を再び24.6KPa(185mmHg)とした後、所望の生成物、
3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの除去を
開始した。除去するための還流比を5:1にセツトにし、
塔頂温度を112℃、塔底温度を156℃とした。回収塔頂物
質は、97.7%純度の生成物として374gであり、これは生
成物として365gに相当し、理論収率の90.4%であつた。
残渣物の分析では生成物が約9g含まれ、NMP残渣中に未
回収のまま残つていた。この残渣を冷却後過して副生
物塩化カリウム塩を除去し、NMP溶剤を回収した。この
ものは次の反応に使用するために適するものであつた。
実施例 2. 実施例1のような付属設備をつけた5のフラスコ
へ、実施例1からの反応溶剤3,000mlを仕込んだ後、新
しくNMP500mlを添加して溶剤の容量を3,500mlを若干越
える量にした。この赤黄褐色の溶液へ、脱水フツ化カリ
ウム400g(6.8モル)を加えた。フツ化カリウムは減圧
下180℃で乾燥した後なお熱い間に微粉になるまで砕い
た。反応器を閉鎖し、撹拌しながら9.3KPa(70mmHg)の
真空下、140℃に加熱してNMP約40mlを留去した。水分は
検出されなかつた(60ppmより少ない)。真空を破りPCP
502g(2モル)を添加した。温度は150℃にコントロー
ルした。PCPの生成物への転化率は1時間目で58.3%で
あつた。真空度を再び22.6KPa(170mmHg)として生成物
の蒸留を開始した。還流対回収の比を5:1とした。回収
した塔頂留去物は379gであり、その295gが99.1%純度の
生成物であり、残りの84gが94.4%純度であつた。3,5−
ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの回収量は、3
71.8gでありこれは理論値の92.0%であつた。その残り
の7.2gは部分フツ素中間体とNMP溶剤との混合物であつ
た。反応器を冷却し、蒸留残渣を過して副生塩化カリ
ウム塩を除去しNMP溶剤を回収した。
実施例 3. 実施例1で用いた5の反応器へ実施例2からのNMP
約3,300mlと新たにNMP250mlとを仕込んだ。反応器を22.
6KPa(170mmHg)の減圧にし、激しく撹拌しながら150℃
まで加熱した。蒸留により少量のNMPを留去し、塔頂温
度を145℃とした。真空をやぶり脱水99%フツ化カリウ
ム420g(7.16モル)を加えた。再び減圧としNMP20mlを
塔頂より留去しその系を水分100ppmより少なくなるまで
脱水した。再び常圧にもどしPCP586g(2.33モル)を加
えた。再び減圧後反応温度を150℃(コントロールセツ
トポイント)に安定化させた。反応の1時間目までは、
塔頂温度が108℃まで低下した。生成物の回収は、還流
対回収の比20:1で開始した。6時間目で99.8%純度の3,
5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジン370gを回収
した。ついで還流比を60:1に変え蒸留を続行した。第二
の塔頂カツトで留出物94.5gを得たが、その86gは所望の
生成物、1.9gはトリクロロ−ジフルオロピリジン、6.6g
はNMPであつた。塔頂留出物の全3,5−ジクロロ−2,4,6
−トリフルオロピリジン量は455.3g(2.25モル)であ
り、理論値の96.5%であつた。ペンタクロロピリジンに
基く有用な生成物の全回収率は、回収したトリクロロ−
ジフルオロピリジンを含めると97.0%であつた。
実施例 4. 実施例1記載と同じ付属設備を備えた5のモネルメ
タル製フラスコへNMP3,800gを仕込み22.6KPa(170mmH
g)で150℃(コントロールセツトポイント)まで加熱し
た。NMP約210mlおよび水を塔頂より留去し、系内の水分
を500ppmより少なくなる迄脱水した。ついで常圧にもど
した後フツ化カリウム406g(7.00モル)およびPCP600g
(2.39モル)を添加した。添加約5分後に反応混合物の
サンプルを採取しガス−液クロマトグラフイにより分析
した。30分毎に反応混合物をサンプリングし分析してこ
のデータから反応過程を把握した。反応は6時間で終了
しその時点で冷却した。得られた混合物を過して不溶
性塩を除去後2.54cm30段真空ジヤケツト付Oldershawカ
ラムで蒸留して塔頂より3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフ
ルオロピリジン346gおよびトリクロロ−ジフルオロピリ
ジン17.7gを回収した。残渣には後者の79.0gが含まれて
いた。所望の生成物の収率は、フツ化カリウムに基き理
論値の73.6%であり、フルオロ−クロロピリジンの全回
収率は、90.0%であつた。
実施例 5. 実施例1に記載と同じ付属設備を付した12のモネル
メタル製4つ口フラスコへNMP8.5を仕込んだ。フラス
コを22.6KPa(170mmHg)まで減圧、150Cに加熱してNMP
約500mlおよび水分を塔頂から留去しその系の水分を500
ppmより少なくなる迄脱水した。常圧に戻した後フツ化
カリウム1,400g(24.1モル)とPCP2,020g(8.0モル)と
を添加した。反応混合物を窒素加圧(大気圧より加圧)
して激しく撹拌しながら150℃で8時間加熱した。つい
で60℃まで冷却後反応器から取出した。反応混合物の全
重量は、11,725gであつた。不溶性塩化カリウム塩の量
は1,789g、反応溶液量は9,936gであつた。ガス−液クロ
マトグラフイ分析によれば、反応溶液には所望の生成物
1,232g(6.09モル)、トリクロロ−ジフルオロピリジン
288g(1.32モル)およびテトラクロロ−モノフルオロピ
リジン60.6g(0.26モル)が含まれていた。反応混合物
中における生成物および中間体の全モル数は7.67モルで
あり、95.9%であつた。3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフ
ルオロピリジンの収率は、使用したPCPに基き理論値の7
6.1%であり、回収した再循環可能な中間体を考慮に入
れると94.9%であつた。
比較例6 反応混合物は、14.4gのペンタクロロピリジン、11,6g
のフッ化カリウム、および、51.4gのN−メチルピロリ
ドン溶剤から製造され、この溶剤は、乾燥されておら
ず、1.4%の水を含有していた。混合物は、1モルのフ
ッ化カリウムに対して、257gの溶剤を含有していた。こ
の混合物は、周囲温度で撹拌することが非常に困難であ
り、145℃に加熱した後、固体は、かさが大きく、か
つ、ペースト状となり、混合物は、撹拌不能となった。
比較として、登録商標ハステロイ−C金属バフルを有す
る316ステンレススチールメカニカルスターラー、加熱
マントル、熱電対、蒸留引取装置および採取口を備えた
5リットルの金属容器を反応容器として使用した。3.5
リットル(約3500g)のN−メチルピロリドン(NMP)を
容器内に入れ、圧力120mmHgで緩やかに蒸留して、水お
よび200〜500mlのNMPを除去することによって、システ
ムを乾燥させた。残留NMPは、カール・フイッシャー法
によって決定して、100ppm(0.01%)未満の水を含有し
ていた。乾燥窒素を容器に導入し、それを大気圧に戻
し、ついで、880g(3.5mol)の乾燥ペンタクロロピリジ
ンおよび609g(10.5mol)の注意深く乾燥したフッ化カ
リウムを加えた(フッ化カリウム1mol当たり285〜315g
のNMP)。システム乾燥窒素でガスシールし、ついで、
撹拌しつつ、所望の温度(140℃または150℃)に加熱し
た。撹拌は、何ら、困難ではなかった。反応混合物を1
時間毎に採取し、試料を気液クロマトグラフィによって
分析し、反応の過程を決定した。1,2,3,4,5および6時
間で、3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンに
転化したペンタクロロピリジンの百分率は、温度が140
℃である時、それぞれ、17,50,74,85,89および92であ
り、温度が150℃である時、それぞれ、71,86,90,91,92
および92であった。
N−メチルピロリドンおよびフッ化カリウムは、とも
に、吸湿性であり、水がそれらより除去および排除され
ない限り、それらを含有する混合物は、無水とはならな
い。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−メチルピロリドン溶剤中でペンタクロ
    ロピリジンとフッ化カリウムとを反応させることによる
    3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの製造方
    法において、その反応が100〜170℃で開始剤及び芳香族
    炭化水素の実質上不在在下、撹拌しながら実質上無水の
    条件で行われることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリ
    ジンが生成されるにつれて蒸留により反応混合物からそ
    れが除去されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
  3. 【請求項3】ペンタクロロピリジンがN−メチルピロリ
    ドン中のフッ化カリウムスラリーへ連続的に添加され、
    かつ3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンが蒸
    留により連続的に除去されることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリ
    ジンが、最終工程で反応混合物から蒸留により除去され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】反応が減圧下でおこなわれるとを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項〜第4項記載のうちのいずれか
    1項記載の方法。
  6. 【請求項6】反応が大気圧下でおこなわれることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項〜第4項記載のうちのいず
    れか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】温度が140〜160℃であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項〜第6項記載のうちのいずれか1
    項記載の方法。
JP62267612A 1986-10-22 1987-10-22 3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの改良製造法 Expired - Fee Related JP2506387B2 (ja)

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US921563 1986-10-22

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JPS63115862A JPS63115862A (ja) 1988-05-20
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CH (1) CH677666A5 (ja)
DE (1) DE3789007T2 (ja)
ES (1) ES2061510T3 (ja)
HU (1) HU202203B (ja)
IL (1) IL84153A (ja)

Cited By (1)

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