JP3135660B2 - ペルフルオロ−オキシアジリジンの製造方法 - Google Patents

ペルフルオロ−オキシアジリジンの製造方法

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JP3135660B2 JP04035555A JP3555592A JP3135660B2 JP 3135660 B2 JP3135660 B2 JP 3135660B2 JP 04035555 A JP04035555 A JP 04035555A JP 3555592 A JP3555592 A JP 3555592A JP 3135660 B2 JP3135660 B2 JP 3135660B2
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oxyaziridine
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ダリル、ディー、デスマートー
レタンツィオ、ブラガンテ
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アウシモント、ソチエタ、ペル、アツィオーニ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D273/00Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
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  • Pyridine Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ペルフルオロ−オキシアジリジ
ンの製造方法に関する。
【0002】最も簡単なペルフルオロ−オキシアジリジ
ンはペルフルオロ−2−アザプロペ である。この化合物の製造方法は、Falardeau およびDe
sMarteauによりJ.Am.Chem.Soc.、98
3529(1976)に記載されている。この方法で
は、トリフルオロメチルヒドロペルオキシドCF3 OO
Hを対応するイミンCF3N=CF2 に加え、続いて得
られたヒドロペルオキシドをNaFによりオキシアジリ
ジンに変換する。
【0003】同じ2工程方法が、Zheng およびDesMarte
au(J.Org.Chem.、48、4844(198
3)により、式: のオキシアジリジンを対応するイミンから製造するのに
使用されている。この方法には、幾つかの欠点がある。
2つの異なった工程が必要になることの他に、この方法
では、炭素原子上でペルフルオロアルキル基で置換した
オキシアジリジンを製造することは不可能である。
【0004】ヒドロペルオキシドCF3 OOHは、次の
反応式により示される2段階プロセ 反応1)はDesMarteauによりInorg.Chem.、
、2179(1970)に、反応2)はBernstein 、
Hohorst およびDesMarteauによりJ.Am.Chem.
Soc.、93、3882(1971)に記載されてい
る。
【0005】ここに本発明者は、驚くべきことに、アル
カリ金属フッ化物MFの存在下で、対応するペルフルオ
ロイミンを、一般式Rf OOC(O)Fの過酸化ペルフ
ルオロアルキル−フルオロホルミルと反応させる単一工
程により、ペルフルオロ−オキシアジリジンを製造でき
ることを見出した。該反応は、置換した、および置換し
ていないペルフルオロイミンの両方に行うことができ
る。
【0006】即ち、本発明の目的は、式 (式中、Rx およびRy は同一であるか、または異なる
ものであって、Fまたは1〜10個の炭素原子を有する
ペルフルオロアルキル基であり、Rz は1〜10個の炭
素原子を有するペルフルオロアルキル基である。)のペ
ルフルオロ−オキシアジリジンの製造方法である。この
方法は、式 (式中、Rx 、Ry およびRz は上記の意味を有す
る。)のペルフルオロイミンを、式 Rf OOC(O)F (式中、Rf は1〜4個の炭素原子を有するペルフルオ
ロアルキル基である。)の過酸化ペルフルオロアルキル
−フルオロホルミルと、アルカリ金属フッ化物MFの存
在下で、−40℃〜+50℃の範囲の温度で反応させる
ことを特徴とする。Rx 、Ry およびRz で表されるペ
ルフルオロアルキル基は、好ましくは1〜6個の炭素原
子を有する。
【0007】原料のペルフルオロイミンは公知の化合物
であり、例えばW.A.SheppardおよびC.
M.Shartsにより「有機フッ素化学」、W.A.
ベンジャミン社(1969)に、およびK.E.Pet
ermanおよびJ.M.ShreeveによりIno
rg.Chem.、14、1223(1975)に記載
されている方法により製造できる。
【0008】式Rf OOC(O)Fの化合物は、DesMar
teauによりInorg.Chem.、、2179(1
970)に記載されている方法により製造でき、酸化体
として使用される。この方法は、CF3 OOHを製造す
るための上記の式の反応1)に相当する。つまり、本発
明で使用する酸化体は、Falardeau およびDesMarteauの
上記方法で使用される過酸化物を製造するための中間体
である。
【0009】すでに述べた様に、Rf は1〜4個の炭素
原子を有するペルフルオロアルキル基であり、好ましく
は−CF3 である。
【0010】フッ化物MFは、例えば、Na、K、Cs
またはRbのフッ化物であるが、好ましくはCsFを使
用する。フッ化物MFは通常、使用する前に、従来の技
術により、例えばオーブン中で100℃より高い温度で
加熱することにより乾燥させる。
【0011】反応温度は−40〜+50℃、好ましくは
−15〜30℃である。過酸化物/イミンのモル比は一
般的に1:1〜2:1、好ましくは1:1〜1.3:1
である。フッ化物MF/過酸化物のモル比は一般的に
0.1:1〜50:1、好ましくは5:1〜10:1で
ある。反応時間は重要なパラメータではなく、選択した
反応温度により異なる。一般的に、反応は30分〜30
時間の間に終了する。
【0012】本発明の方法により製造できるペルフルオ
ロ−オキシアジリジンは、欧州特許出願公開第338,
585号公報に記載されているペルフルオロアミノエー
テル重合体の様な、高い化学的不活性および高い熱安定
性を特徴とする重合体および共重合体の合成に使用され
る。また、ペルフルオロ−オキシアジリジンは、ニトロ
ンの製造にも使用される。さらに、ペルフルオロ−オキ
シアジリジンは、エチレンモノマーの光重合用の触媒と
して作用する、遷移金属のイオンとの錯体を形成する。
以下に、実施例により本発明を更に説明するが、本発明
の範囲を制限するものではない。
【0013】実施例1 真空ライン用接続部および磁気攪拌機を備えたパイレッ
クスの50mlフラスコ中に、2g(13.2mmol)のC
sFを導入した。このフッ化物は予めオーブン中で30
0〜400℃で2時間乾燥させた。次いでこのフラスコ
を排気した。−196℃に維持したこのフラスコ中に、
パイレックス真空ラインを通して、0.67g(2.0
mmol)のC3 7 N=CFC2 5 および0.33g
(2.2mmol)のCF3 OOC(O)Fを凝縮させた。
この反応混合物を10分間内に22℃に加熱し、攪拌し
ながら、その温度に19時間保持した。反応終了後、蒸
留により、0.59g(1.7mmol)の式 のオキシアジリジンが回収された。収率: 85%この
化合物は、IR、19F−NMRおよび質量スペクトルに
より確認した。Sivoloboff法により測定した沸点は73
〜75℃であった。
【0014】実施例2 実施例1に記載する手順に準じて、1.3g(3.0mm
ol)のC4 9 N=CFC3 7 を0.52g(3.5
mmol)のCF3 OOC(O)Fと、2.0g(13.2
mmol)のCsFの存在下で反応させた。22℃で18時
間攪拌した後、蒸留により、1.1g(2.45mmol)
の式 のオキシアジリジンが回収された。 収率: 82% この化合物は、IR、19F−NMRおよび質量スペクト
ルにより確認した。Sivoloboff法により測定した沸点は
118〜120℃であった。
【0015】実施例3 実施例1に記載する手順に準じて、0.57g(2.0
mmol)の(CF3 2CFN=CFCF3 を0.33g
(2.2mmol)のCF3 OOC(O)Fと、6.0g
(39.5mmol)のCsFの存在下で反応させた。22
℃で20時間攪拌した後、蒸留により、原料イミンと式 のオキシアジリジンの1:1混合物が回収された。分取
ガス−液体クロマトグラフィー(GLC)(カラム充
填:クロモソルブPAW上20%のハロカーボンK−3
52)により、0.18g(0.6mmol)の純粋なオキ
シアジリジンが分離された(収率:30%) この化合物は、IR、19F−NMRおよび質量スペクト
ルにより確認した。Sivoloboff法により測定した沸点は
45〜46℃であった。
【0016】実施例4 実施例1に記載する手順に準じて、0.47g(2.0
mmol)の(CF3 2C=NCF3 を0.33g(2.
2mmol)のCF3 OOC(O)Fと、2.0g(13.
2mmol)のCsFの存在下で反応させた。22℃で19
時間攪拌した後、蒸留により、0.27g(1.1mmo
l)の式 のオキシアジリジンが回収された。この化合物は、I
R、19F−NMRおよび質量スペクトルにより確認し
た。
【0017】比較例 磁気攪拌機および真空ライン用接続部を備えたパイレッ
クスの100mlフラスコを−196℃に冷却し、次いで
排気した。このフラスコ中に、パイレックス真空ライン
を通して、0.47g(2.0mmol)の(CF3 2
=NCF3 および0.20g(2.0mmol)のCF3
OHを凝縮させた。この反応容器を22℃に加熱し、攪
拌しながら、その温度に19時間保持した。蒸留によ
り、92%の未反応原料イミンが得られ、ヒドロペルオ
キシドはO2、CO2 、CF2 OおよびSiF4 に分解
した。この比較例は、Falardeau およびDesMarteauの上
記方法は置換したイミンには使用できないことを立証し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レタンツィオ、ブラガンテ イタリー国パドバ、アルビニャセゴ、ビ ア、ア、ベスプッチ、30 (56)参考文献 特開 平2−138269(JP,A) 米国特許4287128(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 273/01 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、 Rx およびRy は同一であるか、または異なるものであ
    って、Fまたは1〜10個の炭素原子を有するペルフル
    オロアルキル基であり、 Rz は1〜10個の炭素原子を有するペルフルオロアル
    キル基である。)のペルフルオロ−オキシアジリジンの
    製造方法であって、式 (式中、Rx 、Ry およびRz は上記の意味を有す
    る。)のペルフルオロイミンを、式 Rf OOC(O)F (式中、Rf は1〜4個の炭素原子を有するペルフルオ
    ロアルキル基である。)の過酸化ペルフルオロアルキル
    −フルオロホルミルと、アルカリ金属フッ化物MFの存
    在下で、−40℃〜+50℃の範囲の温度で反応させる
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】過酸化ペルフルオロアルキル−フルオロホ
    ルミルがCF3 OOC(O)Fであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】フッ化物MFがCsFであることを特徴と
    する、請求項1または2に記載の方法。
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