JPS6126787B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6126787B2
JPS6126787B2 JP53053436A JP5343678A JPS6126787B2 JP S6126787 B2 JPS6126787 B2 JP S6126787B2 JP 53053436 A JP53053436 A JP 53053436A JP 5343678 A JP5343678 A JP 5343678A JP S6126787 B2 JPS6126787 B2 JP S6126787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorouracil
reaction
water
structural formula
uridine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53053436A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54144387A (en
Inventor
Kazuo Sakuma
Yasushi Fukai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Denka Kogyo Co Ltd, Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority to JP5343678A priority Critical patent/JPS54144387A/ja
Publication of JPS54144387A publication Critical patent/JPS54144387A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は制ガン剤としての有用な抗対謝物質で
ある5−フルオロウラシルの新規な製造法に関す
るものである。更に詳しくはウリジンとフツ素ガ
スを原料として5−フルオロウラシルを製造する
方法に関するものである。
従来、5−フルオロウラシルの製造法として
は、モノフルオロ酢酸を原料として複雑な多くの
工程により製造する方法(特公昭36−3873号公報
他)およびウラシルのフツ素化による方法(特公
昭50−25476号公報、特開昭47−9127号公報他)
等が知られているが、前者の方法は、多大な労力
等を要し、また後者の方法は出発原料として比較
的高価なウラシルを用いている等の欠点がある。
また、ウリジンのフツ素化については、前記の
特開昭47−9127号公報中に5−フルオロウリジン
の合成法として開示されているに過ぎない。
本発明者らは、安価な原料を用い、安全かつ簡
単な工程により、5−フルオロウラシルを提供す
ることを目的として鋭意研究の結果、安価に入手
可能なウリジンと工業的に得ることのできるフツ
素ガスを原料として、二段反応により5−フルオ
ロウラシルを製造できることを見出した。
即ち、本発明は、先ず、水または低級脂肪酸を
溶媒とし、構造式〔〕 で表わされるウリジンをフツ素ガスでフツ素化
し、構造式〔〕 (式中Rは水素原子又はアシル基を示す) で表わされる中間体を生成せしめ、 次いで、上記中間体を塩酸等の強酸中で加熱
し、糖残基の脱離と共に、同時に脱水または脱脂
肪酸反応を生じせしめ、構造式〔〕 で表わされる5−フルオロウラシルを製造する方
法を提供するものである。
以下、本発明の5−フルオロウラシルの製造方
法を、その実施態様に基づき説明する。
先ず、原料のウリジンを水または低級脂肪酸、
例えば酢酸に一部または完全に溶解させ、これ
に、撹拌しながら、不活性ガス、好ましくは窒素
で希釈したフツ素ガスを吹き込み反応させる。反
応温度は溶媒の融点以上、100℃以下の範囲で実
施され、また、その際のウリジンの溶解量は、通
常水または低級脂肪酸に対する溶解度の範囲であ
る。この反応は、反応液中の原料ウリジンの消失
後(薄層クロマトグラフイーまたは高速液体クロ
マトグラフイーにより分析可能)、フツ素ガスの
供給を停止することりより終了する。
つぎに上記反応の減圧蒸留を行ない、この蒸留
残査(中間体)に強酸(例えば塩酸、硫酸、フツ
酸等)を加え、約80〜100℃下に約4〜6時間加
熱する。加熱後、水で希釈し、活性炭を加えた後
過適当な方法により不溶物を熱時分割し、得ら
れた溶液を減圧濃縮すれば、5−フルオロウラシ
ルの粗結晶が得られ、これを水で再結晶すること
により精製された5−フルオロウラシルが得られ
る。
叙上の如く、本発明の方法によれば、簡易な工
程により比較的短時間の反応で5−フルオロウラ
シルを製造することができ、出発原料であるウリ
ジンは安価に入手できるものであり、本発明の方
法は従来法に比して種々の優れた効果を有してい
る。
以下に実施例を示す。
実施例 1 ウリジン9.78g(0.04モル)と水200c.c.を撹拌
機付パイレツク製フラスコ中に入れ、水浴により
反応温度を30℃に保持し、激しく撹拌しながら窒
素ガスで10倍に希釈されたフツ素ガスを毎分67c.c.
の速度で反応液中に導入し、150分で反応を終了
した。流したフツ素ガスの量は0.42モルだつた。
尚、反応の終点は高速液体クロマトグラフイーに
より確認した。
つぎにこの反応液を減圧蒸留し、得られた蒸留
残査に濃塩酸100c.c.を加え、95℃で5時間加熱す
ると黒色不溶物を含む混合物が得られた。これに
水100c.c.と活性炭3gを加え、熱時過し、得ら
れた液を減圧濃縮すると、5−フルオロウラシ
ルの粗結晶4.05gが得られた。これを水で再結晶
し、精製5−フルオロウラシル370gを得た。収
率は71.2%だつた。
この精製5−フルオロウラシルは融点281.0〜
282.0℃であり、赤外線吸収スペクトルは標準品
のものと一致した。
実施例 2 水の代りに酢酸を用いる以外は実施例1と同様
の操作を行ない、精製5−フルオロウラシル3.28
gを得た。収率は63.1%であつた。
実施例 3 濃塩酸の代わりに濃硫酸を用いる以外は実施例
1と同様の操作を行ない、精製5−フルオロウラ
シル3.15gを得た。収率は60.6%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構造式〔〕 で表わされるウリジンを、水または低級脂肪酸中
    でフツ素ガスによりフツ素化して構造式〔〕 (式中Rは水素原子又はアシル基を示す) で表される中間体を生成せしめ、ついで、該中間
    体を強酸中で加熱し、脱水または脱脂肪酸の反応
    と糖残基の脱離反応とを行なわしめる、構造式
    〔〕 で表される5−フルオロウラシルの製造方法。
JP5343678A 1978-05-02 1978-05-02 Manufacture of 55fluorouracil Granted JPS54144387A (en)

Priority Applications (1)

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JP5343678A JPS54144387A (en) 1978-05-02 1978-05-02 Manufacture of 55fluorouracil

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JP5343678A JPS54144387A (en) 1978-05-02 1978-05-02 Manufacture of 55fluorouracil

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Publication Number Publication Date
JPS54144387A JPS54144387A (en) 1979-11-10
JPS6126787B2 true JPS6126787B2 (ja) 1986-06-21

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1981000060A1 (en) * 1979-07-02 1981-01-22 W Duske Fluid borne particulate separator
JPS58140098A (ja) * 1982-01-27 1983-08-19 Daikin Ind Ltd ウリジン誘導体の製法およびウリジン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54144387A (en) 1979-11-10

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