JPH049790B2 - - Google Patents

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JPH049790B2
JPH049790B2 JP58006759A JP675983A JPH049790B2 JP H049790 B2 JPH049790 B2 JP H049790B2 JP 58006759 A JP58006759 A JP 58006759A JP 675983 A JP675983 A JP 675983A JP H049790 B2 JPH049790 B2 JP H049790B2
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sulfur
water
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chloride
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D339/00Heterocyclic compounds containing rings having two sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D339/02Five-membered rings
    • C07D339/04Five-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 2, e.g. lipoic acid

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式() なる4,5−ジクロル−1,2−ジチアシクロペ
ンテノン−(3)−これは5−オキソ−3,4−ジク
ロル−1,2−ジチオールとも呼称される−の製
造方法に関するものである。この方法は工業的規
模で実施することができる。
4,5−ジクロル−1,2−ジチア−シクロペ
ンテノン−(3)をたとえば粘菌類の駆除ために製紙
工業に於て使用する(ドイツ特許第2913593号明
細書参照)。式()なる化合物を製造するため
に2つの方法が知られている。すなわち1つはヘ
キサクロルプロペンと硫黄又は塩化硫黄とをフリ
ーデル−クラフツ−触媒の存在下に反応させる方
法(ドイツ特許第1102174号明細書及びFriedrich
Bobexg:Ann.Chem.679(1964)、第109〜118
頁)、もう1つはヘキサクロルプロペンと硫黄と
を160℃以上の温度で反応させる方法(ドイツ特
許第1128432号明細書及び前記Friedrich
Bobexg)である。第一に挙げた方法に於て狭い
温度範囲で、例えば約46℃でヘキサクロルプロペ
ン、硫黄及び塩化アルミニウムとの反応が極めて
烈しく起るので、生じた熱量は比較的大きなバツ
チに於てもはや排出されない。更に反応混合物は
反応開始後短時間で完全に凝固し、撹拌器が停止
する。ヘキサクロルプロペンの大過剰もこの欠点
を除くことができない。通常の溶剤、たとえばジ
クロルベンゾール又はニトロベンゾールが侵害さ
れる。更に常に少量のヘキサクロルエタンを形成
し、これは易昇華性のためにバツチに於て工業的
規模で分離することができない。これらの理由か
ら最初に挙げた方法に従つて妨害なく工業的製造
を行うことができない。
2つの方法に於て所望の最終生成物が最初に生
じた中間生成物の加水分解によつて得られる。第
一に挙げた方法に於てこれは3,4,5−トリク
ロル−1,2−ジチオリウム−AlCl4−付加物で
あり第二の方法に於て3,4,5−トリクロル
1,2−ジチオリウムクロリドである。第二に挙
げた方法に於て結晶質の中間生成物を形成され、
付着する硫黄の除去のために吸引取し、ベンゾ
ールで、ついで二硫化炭素で洗滌する。これは工
業的規模で困難であるので、この方法も工業的規
模で式()なる化合物を製造するには不適当で
ある。塩化硫黄を3,4,5−トリクロル−1,
2−ジチオリウムクロリドの加水分解の前に完全
に除去しない場合、4,5−ジクロル−1,2−
ジチアシクロペンテノン−(3)の次の蒸留を不可能
にするゴム状生成物が加水分解で生じる。
2つの公知の方法に於ては比較的多量の塩化硫
黄、特に二塩化硫黄及び塩化硫黄(S2Cl2)を形
成する。このことは工業的安全性の理由から重要
な問題を引き起こす。更に塩化硫黄の比較的遅い
破壊が付加的な困難性を与える。しかし前記
Friedrich Bobexg、第110頁によれば、ヘキサク
ロルプロペンと硫黄との反応に於て塩化硫黄
(S2Cl2)の存在が重要である。というのは反応の
間S2Cl2の留去によつて悪い収率が得られるから
である。
今や驚くべきことに本発明者はヘキサクロルプ
ロペンと硫黄との反応に於て生じる塩化硫黄をこ
れが生じる程度に応じて水の添加によつて加水分
解する場合、4,5−ジクロル−1,2−ジチア
−シクロペンテノン−(3)を工業的規模で製造する
ことができることを見い出した。したがつて本発
明はヘキサクロルプロペンと硫黄とを高められた
温度で反応させることによつて4,5−ジクロル
−1,2−ジチア−シクロペンテノン−(3)を製造
することにあたり、この反応の間水を加えること
を特徴とする前記化合物の製造方法に関するもの
である。水を連続的に全反応時間の間に加えるの
が有利である。水を液状形で又は蒸気の形で加え
ることができる。
反応温度はほぼ150℃からヘキサクロルプロペ
ンの沸点(210℃)まで変化する。しかし反応速
度の理由から155℃〜185℃、好ましくは157℃〜
175℃を保つのが好ましい。比較的正確な温度操
作は反応操作を容易にする。ヘキサクロルプロペ
ン、硫黄及び水のモル割合は広い範囲で変化す
る。というのは未反応ヘキサクロルプロペンを再
び回収するからである。夫々の反応段階で最初に
形成された反応生成物の加水分解に必要な量の水
を加えるのが好ましい。このことから塩化硫黄が
容易にその黄色によつて還流器中に認めることが
できる。一般に実際に反応したヘキサクロルプロ
ペンに対してヘキサクロルプロペン;硫黄;水=
1:(2.5〜3.0):(2.0〜2.5)のモル割合である。
より多くの水又はより多くの硫黄を使用すること
は必要ではない。より多くの硫黄を使用する場
合、硫黄は蒸留残留物中に残存する。このことは
生態学的な理由から望ましくない。これに対して
過剰にヘキサクロルプロペンを使用するのが好ま
しい。その際一般に5〜25重量%の過剰が十分で
あるので、使用されうる反応成分に対してヘキサ
クロルプロペン:硫黄:水=1:(2〜2.9):
(1.6〜2.4)のモル割合を生じる。正確に測定さ
れた水の添加によつて反応終了時にもはや塩化硫
黄は反応混合物中に存在しない。
本発明による方法に於てヘキサクロルプロペン
と硫黄との反応で中間の3,4,5−トリクロル
−1,2−ジチオリウムクロリド() 及び塩化硫黄、特にS2Cl2が生じること、及び中
間に形成された生成物を直ちに存在する水によつ
て高い反応温度で加水分解し、この際3,4,5
−トリクロル−1,2−ジチオリウム−クロリド
()から4,5−ジクロル−1,2−ジチア−
シクロペンテノン−(3)()を生じ、塩化硫黄か
ら硫黄二酸化硫黄及び塩化水素を生じること及び
形成された硫黄は新たに反応中に生じることを推
定することができる。その故全反応に対する反応
経過として次の反応式が得られる: Cl3C−CCl=CCl2+2.5S+2H2O→ I+1/2SO2+4HCl 水を生じた3,4,5−トリクロル−1,2−
ジチオリウムクロリド及び塩化硫黄を急速に加水
分解する量で加えるので、本発明による方法に従
う反応の間塩化硫黄及び3,4,5−トリクロル
−1,2−ジチオリウムクロリドの並びに水の存
在する定常の濃度は僅かである。安定な化合物、
すなわちヘキサクロルプロペン、硫黄及び4,5
−ジクロル−1,2−ジチア−シクロペンテノン
−(3)のみが多量で存在する。塩化硫黄の加水分解
で生じるガスHCl及びSO2は問題なく水に吸収す
ることができる。反応混合物中に存在する塩化硫
黄の僅かな量によつて特別な工業的安全の予防は
必要でない。反応の時間は特に選ばれた反応温度
及び反応混合物に供給される水量及び熱量に従
い、一般に6〜60時間である。反応混合物の後処
理は蒸留によつて行われる。しかし後処理をたと
えば石油エーテルから結晶化して行うこともでき
る。場合により過剰に使用されたヘキサクロルプ
ロペンが反応混合物の蒸留によつて前留出物とし
て再び得られ、更に精製することなく使用するこ
とができる。
本発明による方法に従つて4,5−ジクロル−
1,2−ジチア−シクロペンテノン−(3)が理論値
の約90%の収率で及びガスクロマトグラフイーで
分析された99%以上の純度で得られる。
例 1 ヘキサクロルプロペン84.6Kg(340モル)及び
硫黄27.2Kg(850モル)を油加熱器を有する125
のエナメル釜中で165℃の内部温度に加熱する。
次いで約8時間かけて底弁によつて水蒸気12Kg
(667モル)を吹き込む。内部温度は165℃〜172℃
に保たれ、還流冷却器にヘキサクロルプロペンと
水とから成る2層状の混合物が常に認めることが
できる。この場合ヘキサクロルプロペンは塩化硫
黄によつて黄色に着色する。約8時間後水蒸気12
Kgを供給した場合、還流器中の塩化硫黄の黄色が
消失し、反応が終了する。80〜100℃に冷却し、
更に短時間で水蒸気を導入し、次いで16ミリバー
ルで減圧蒸留する。かくて沸点80〜90゜/16ミリ
バールのヘキサクロルプロペン5.3Kg(21.31モ
ル)及びガスクロマトグラフイーで分析された99
%の純度を有する4,5−ジクロル−1,2−ジ
チアシクロペンテノン−(3)54.1Kgが得られる。
収率:理論値の89.9%(反応したヘキサクロルプ
ロペンに対して) 例 2 撹拌器、温度計、ガラス導入管及び還流冷却器
を有する6個の四頚フラスコのうちの1つで硫黄
1600g(50モル)及びヘキサクロルプロペン5480
g(22モル)を予め存在させ、撹拌下170℃の油
浴中で加熱する。内部温度が155℃に達したとき、
水蒸気を導入する。導入の速度を内部温度が155
〜160℃で保たれる様に決定する。約45時間後、
水蒸気720g(40モル)を導入し、反応を終了す
る。後処理を例1に記載した様に行い、回収され
たヘキサクロルプロペン810g及びガスクロマト
グラフイーで分析された99%の純度を有する4,
5−ジクロル−1,2−ジチア−シクロペンテノ
ン−(3)3247gの収量が得られる。
収率:理論値の91.6%(反応したヘキサクロルプ
ロペンに対して) 例 3 例2に記載した様に処理する。しかし記載した
時間をかけて記載量の水を液状形でガラス弁を有
する配量管によつて滴下する。同様な純度かつ収
率で生成物が得られる。
例 4 後処理を開始するまで例1に記載した様に処理
する。次いで少過剰の水を減圧留去する。炭素内
容物を約60℃に冷却し、次いで石油エーテルから
再結晶する。理論値の約88%の収率で及びガスク
ロマトグラフイーで分析した99.5%以上の純度で
生成物が得られる。未反応のヘキサクロルプロペ
ンは母液の蒸留によつて再び得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヘキサクロルプロペンと硫黄とを高められた
    温度で反応させることによつて4,5−ジクロル
    −1,2−ジチアシクロペンテノン−(3)を製造す
    るにあたり、この反応の間水を150〜210℃の熱い
    反応混合物に加える ことを特徴とする前記化合物の製造方法。 2 水を連続的に加えることによりなる特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 水を全反応時間の間加えることよりなる特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4 水を蒸気の形で加えることよりなる特許請求
    の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載され
    た方法。 5 水を155〜185℃の熱い反応混合物に加えるこ
    とよりなる特許請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載された方法。 6 水を157〜175℃の熱い反応混合物に加えるこ
    とよりなる特許請求の範囲第1項ないし第5項の
    いずれかに記載された方法。 7 夫々の反応段階で最初に形成された反応生成
    物の加水分解のために必要な量の水を加えること
    よりなる特許請求の範囲第1項ないし第6項のい
    ずれかに記載された方法。 8 ヘキサクロルプロペン1モルあたり水1.6〜
    2.4モルを加えることよりなる特許請求の範囲第
    1項ないし第7項のいずれかに記載された方法。
JP58006759A 1982-01-21 1983-01-20 4,5−ジクロル−1,2−ジチアシクロペンテノン−(3)の製造方法 Granted JPS58124782A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3201761.8 1982-01-21
DE19823201761 DE3201761A1 (de) 1982-01-21 1982-01-21 Verfahren zur herstellung von 4.5-dichlor-1.2-dithiacyclopentenon-(3)

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JPS58124782A JPS58124782A (ja) 1983-07-25
JPH049790B2 true JPH049790B2 (ja) 1992-02-21

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JP58006759A Granted JPS58124782A (ja) 1982-01-21 1983-01-20 4,5−ジクロル−1,2−ジチアシクロペンテノン−(3)の製造方法

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Also Published As

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EP0087558A1 (de) 1983-09-07
US4447623A (en) 1984-05-08
JPS58124782A (ja) 1983-07-25
DE3201761A1 (de) 1983-09-08
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