JP2505771Y2 - ヒンジ - Google Patents
ヒンジInfo
- Publication number
- JP2505771Y2 JP2505771Y2 JP5916289U JP5916289U JP2505771Y2 JP 2505771 Y2 JP2505771 Y2 JP 2505771Y2 JP 5916289 U JP5916289 U JP 5916289U JP 5916289 U JP5916289 U JP 5916289U JP 2505771 Y2 JP2505771 Y2 JP 2505771Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- door
- spring box
- hinge
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Hinge Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野: 本考案は断面L型の扉羽根と平板状の柱羽根とを、蝶
番軸により軸合して蝶番回動自在としたヒンジ、の改良
に関するものである。
番軸により軸合して蝶番回動自在としたヒンジ、の改良
に関するものである。
ロ.従来の技術: 小型扉に用いる、いわゆるキャビネット・ヒンジに
は、扉の閉鎖を確実にするため、ばね、またはばねとカ
ムとを組み合わせて、羽根の運動を補助するものが有っ
た。(実公昭47−29179号公報、実開昭62−182370号公
報) また、トグルばねを用いたものには実公昭38−12327
号公報があった。
は、扉の閉鎖を確実にするため、ばね、またはばねとカ
ムとを組み合わせて、羽根の運動を補助するものが有っ
た。(実公昭47−29179号公報、実開昭62−182370号公
報) また、トグルばねを用いたものには実公昭38−12327
号公報があった。
ハ.考案が解決しようとする問題点: ばねとカムとを組み合わせたものでは、ばねの力は扉
を閉じたときだけにしか働かず、開いた扉は不意の外力
や風で不規則に動く、と言う欠点があった。
を閉じたときだけにしか働かず、開いた扉は不意の外力
や風で不規則に動く、と言う欠点があった。
また、トグルばねを用いたものは、ばね保持のための
芯杆の取り付け及び保持構造が機械的に弱かったため、
長期の使用に耐えない、と言う欠点があった。
芯杆の取り付け及び保持構造が機械的に弱かったため、
長期の使用に耐えない、と言う欠点があった。
ニ.考案の目的: 扉を閉じたときに、ばねの弾撥力により扉を閉鎖保持
するだけでなく、扉を開放保持するようにするととも
に、長期の使用にも耐えるヒンジを、なるべく安価に提
供することを目的とする。
するだけでなく、扉を開放保持するようにするととも
に、長期の使用にも耐えるヒンジを、なるべく安価に提
供することを目的とする。
ホ.考案の構成: 図について本考案を説明すると、(1)は柱羽根、
(2)は扉羽根、(3)はばね函、(4)は圧縮ばね、
である。
(2)は扉羽根、(3)はばね函、(4)は圧縮ばね、
である。
柱羽根(1)は平板状の羽根板(5)と、該羽根板
(5)から切り起こされて直角に立ち上がった側壁
(6)とより成っていること、第1図に見るとおりであ
る。羽根板(5)には取付孔(7)が、側壁(6)には
その先端上部に蝶番軸孔(8)が、その後端下部にはば
ね函孔(9)が設けられている。
(5)から切り起こされて直角に立ち上がった側壁
(6)とより成っていること、第1図に見るとおりであ
る。羽根板(5)には取付孔(7)が、側壁(6)には
その先端上部に蝶番軸孔(8)が、その後端下部にはば
ね函孔(9)が設けられている。
扉羽根(2)はその断面がほぼL型に曲折した長形の
金属板で、短板(10)と長板(11)とより成り、短板
(10)の前端には蝶番軸孔(12)があり、長板(11)の
下部には取付孔(13)が設けてある。
金属板で、短板(10)と長板(11)とより成り、短板
(10)の前端には蝶番軸孔(12)があり、長板(11)の
下部には取付孔(13)が設けてある。
また、短板(10)の中央には上窓(14)がばね函
(3)の脚端(27)が回動可能な大きさにあけられてお
り、長板(11)の上部には下窓(15)も同様にばね函
(3)の脚端(27)が回動可能な大きさにあけられてい
る。また、下窓(15)と上窓(14)との間には細い吊縁
(16)が残されており、該吊縁(16)は扉羽根(2)の
曲折部付近に位置するように作られている。
(3)の脚端(27)が回動可能な大きさにあけられてお
り、長板(11)の上部には下窓(15)も同様にばね函
(3)の脚端(27)が回動可能な大きさにあけられてい
る。また、下窓(15)と上窓(14)との間には細い吊縁
(16)が残されており、該吊縁(16)は扉羽根(2)の
曲折部付近に位置するように作られている。
プレス作業の制限と、圧縮バネ(3)の弾撥力を有効
に発揮させる点から、該吊縁(16)は曲折部(17)に最
も近い位置で、かつ曲折部(17)からやや上窓(14)寄
りに造ってある。
に発揮させる点から、該吊縁(16)は曲折部(17)に最
も近い位置で、かつ曲折部(17)からやや上窓(14)寄
りに造ってある。
次に、ばね函(3)は硬質可塑性体で作られた函体
で、その一端は軸孔(18)を有する軸部(19)に作ら
れ、反対側には深い受溝(20)があり、該受溝(20)の
中には圧縮ばね(4)が収納されている。
で、その一端は軸孔(18)を有する軸部(19)に作ら
れ、反対側には深い受溝(20)があり、該受溝(20)の
中には圧縮ばね(4)が収納されている。
なお、受溝(20)の大きさは、扉羽根(2)の吊縁
(16)が該受溝(20)内を容易に摺動できる大きさに作
られている。
(16)が該受溝(20)内を容易に摺動できる大きさに作
られている。
扉羽根(2)は蝶番軸(21)により柱羽根(1)の側
壁(6)の回動自在に軸支されており、ばね函(3)は
ばね函軸(22)により柱羽根(1)の側壁(6)に揺動
可能に軸着されている。
壁(6)の回動自在に軸支されており、ばね函(3)は
ばね函軸(22)により柱羽根(1)の側壁(6)に揺動
可能に軸着されている。
また、柱羽根(1)の側壁(6)の先端下縁には、ス
トッパー(23)が内方に水平に突出している。
トッパー(23)が内方に水平に突出している。
(24)は扉、(25)は柱、である。
ヘ.作用: 本案ヒンジは図面および上記説明のとおりの構造であ
り、次のように組み立て、取り付け、使用する。
り、次のように組み立て、取り付け、使用する。
組み立てるには、まず圧縮ばね(4)を装着したばね
函(3)を、ばね函軸(22)により側壁(6)に軸着
し、扉羽根(2)を柱羽根(1)の下方より両側壁
(6)の間に入れ、扉羽根(2)の吊縁(16)を、圧縮
ばね(4)を圧縮しながらばね函(3)の受溝(20)に
挿入し、蝶番軸(21)により扉羽根(2)を側壁(6)
に軸着して、組み立てを終わる。
函(3)を、ばね函軸(22)により側壁(6)に軸着
し、扉羽根(2)を柱羽根(1)の下方より両側壁
(6)の間に入れ、扉羽根(2)の吊縁(16)を、圧縮
ばね(4)を圧縮しながらばね函(3)の受溝(20)に
挿入し、蝶番軸(21)により扉羽根(2)を側壁(6)
に軸着して、組み立てを終わる。
つぎに、組み立てたヒンジを第5図に示したように柱
(25)と扉(24)とに蝶着固定する。
(25)と扉(24)とに蝶着固定する。
扉(24)を開くと、扉羽根(2)は蝶番軸(21)を中
心として回動し、吊縁(16)が圧縮ばね(4)を圧縮し
ながらばね函(3)を押し下げる。
心として回動し、吊縁(16)が圧縮ばね(4)を圧縮し
ながらばね函(3)を押し下げる。
ばね函(3)が蝶番軸(21)の中心とばね函軸(22)
の中心とを結ぶ線、即ちトグル線(26)、を越えると、
圧縮ばね(4)は伸長しはじめる。扉羽根(2)は90°
回動した位置でストッパー(23)に衝当して止まるが、
このとき、圧縮ばね(4)は扉羽根(2)の吊縁(16)
を押しつづけているので、扉(24)は不意の外力や風で
不規則に動くことが無い。
の中心とを結ぶ線、即ちトグル線(26)、を越えると、
圧縮ばね(4)は伸長しはじめる。扉羽根(2)は90°
回動した位置でストッパー(23)に衝当して止まるが、
このとき、圧縮ばね(4)は扉羽根(2)の吊縁(16)
を押しつづけているので、扉(24)は不意の外力や風で
不規則に動くことが無い。
また、扉(24)を閉じる場合、扉羽根(2)の吊縁
(16)が前記トグル線(26)を越えると圧縮ばね(4)
が伸長しはじめて吊縁(16)を押すので、扉羽根(2)
には左方向の回転力が加わり、扉(24)をその閉鎖の位
置に加圧保持する。
(16)が前記トグル線(26)を越えると圧縮ばね(4)
が伸長しはじめて吊縁(16)を押すので、扉羽根(2)
には左方向の回転力が加わり、扉(24)をその閉鎖の位
置に加圧保持する。
ト.実施例: 図には本考案の一実施例を示した。
なお、扉羽根(2)に、プレス作業により上窓(14)
と下窓(15)とを打ち抜いて吊縁(16)を設ける場合、
プレス作業の性質上、吊縁(16)を正確に扉羽根(2)
の曲折部(17)に作ることは困難であり、また一方、吊
縁(16)はばね函(3)の受溝(20)に嵌入して、扉羽
根(2)の回動中に受溝(20)より逸脱しなければよい
ので、吊縁(16)の位置は、扉羽根(2)の曲折部(1
7)の付近に在りさえすれば、ある程度は偏移してもよ
い。
と下窓(15)とを打ち抜いて吊縁(16)を設ける場合、
プレス作業の性質上、吊縁(16)を正確に扉羽根(2)
の曲折部(17)に作ることは困難であり、また一方、吊
縁(16)はばね函(3)の受溝(20)に嵌入して、扉羽
根(2)の回動中に受溝(20)より逸脱しなければよい
ので、吊縁(16)の位置は、扉羽根(2)の曲折部(1
7)の付近に在りさえすれば、ある程度は偏移してもよ
い。
但し、該曲折部(17)よりあまり離れるとばね函
(3)の長さが長くなり、ばね函(3)の脚端(27)が
上窓(14)と下窓(15)の端部に衝当して扉羽根(2)
の回動が不可能になる。従って、吊縁(16)の位置は、
加工可能な限りり曲折部(17)に近ずけるのが良い。
(3)の長さが長くなり、ばね函(3)の脚端(27)が
上窓(14)と下窓(15)の端部に衝当して扉羽根(2)
の回動が不可能になる。従って、吊縁(16)の位置は、
加工可能な限りり曲折部(17)に近ずけるのが良い。
チ.考案の効果: 本考案は上記の如くに構成され、作用するので、次の
ような効果がある。
ような効果がある。
a.扉羽根(2)の回動に伴い、扉羽根(2)の吊縁(1
6)の位置がトグル線(26)の上下に移動するので、圧
縮ばね(4)の弾撥力により、扉(24)を閉じたときに
は扉(24)を閉鎖保持し、扉(24)を開いたときには扉
(24)を開放保持することが出来る。
6)の位置がトグル線(26)の上下に移動するので、圧
縮ばね(4)の弾撥力により、扉(24)を閉じたときに
は扉(24)を閉鎖保持し、扉(24)を開いたときには扉
(24)を開放保持することが出来る。
b.柱羽根(1)を水平に保ったとき、蝶番軸(21)の位
置をばね函軸(22)の位置より高く定めたので、扉羽根
(2)の吊縁(16)の位置が、扉(24)開放時には、ば
ね函軸(22)に近くなり、ばね函(3)の脚の長さを短
くすることができる。
置をばね函軸(22)の位置より高く定めたので、扉羽根
(2)の吊縁(16)の位置が、扉(24)開放時には、ば
ね函軸(22)に近くなり、ばね函(3)の脚の長さを短
くすることができる。
従って、ヒンジ全体の設計が容易になるという特徴が
ある。
ある。
c.扉羽根(2)の曲折部(17)付近を吊縁(16)として
用いたので、当該部分に従来設けていた棒状の軸体が不
要となり、手間と費用とが省ける。
用いたので、当該部分に従来設けていた棒状の軸体が不
要となり、手間と費用とが省ける。
d.部品の形状が簡単で、組み立てが容易であるので、手
離れがよく、安価に供給することが出来る。
離れがよく、安価に供給することが出来る。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本案ヒンジの組立図 第2図は、同じく折り畳んだ場合の斜視図 第3図は、同じく開いた場合の斜視図 第4図は、動作を説明するための断面図 第5図は、取り付け要領を示した断面図 である。 図において、 (1)……柱羽根 (2)……扉羽根 (3)……ばね函 (4)……圧縮ばね (6)……側壁 (14)……上窓 (15)……下窓 (16)……吊縁 (20)……受溝 (26)……トグル線 (27)……脚端
Claims (1)
- 【請求項1】断面L型の扉羽根と柱羽根とを、蝶番軸に
より軸合して蝶番回動自在としたヒンジ、において、 柱羽根(1)を水平に保ったとき、蝶番軸(21)の位置
をばね函軸(22)の位置より高く定め、蝶番軸(21)に
は、曲折部(17)をばね函軸(22)方向に向かわしめて
扉羽根(2)を軸着し、 ばね函軸(22)には、外方に開口した受溝(20)に圧縮
ばね(4)を内装したばね函(3)を軸着して、該受溝
(20)の開口部を蝶番軸(21)方向に向かわしめ、扉羽
根(2)の短板(10)および長板(11)のそれぞれの部
分に上窓(14)および下窓(15)を開設し、かつ、上窓
(14)と下窓(15)との間に残した吊縁(16)が扉羽根
(2)の折曲部(17)付近に在る如くにし、 該扉羽根(2)と共にばね函(3)の脚端(27)が回動
する際、脚端(27)は、上窓(14)と下窓(15)内を回
動可能な長さに定め、 扉羽根(2)の該吊縁(16)を、ばね函(3)の開口部
より受溝(20)に圧嵌入して組み立てたこと、 を特徴とするヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5916289U JP2505771Y2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | ヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5916289U JP2505771Y2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | ヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02150375U JPH02150375U (ja) | 1990-12-26 |
JP2505771Y2 true JP2505771Y2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=31585417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5916289U Expired - Lifetime JP2505771Y2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | ヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505771Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-24 JP JP5916289U patent/JP2505771Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02150375U (ja) | 1990-12-26 |
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