JP2505129Y2 - 継手締結用ボルトの共廻り止め具 - Google Patents

継手締結用ボルトの共廻り止め具

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JP2505129Y2
JP2505129Y2 JP1326091U JP1326091U JP2505129Y2 JP 2505129 Y2 JP2505129 Y2 JP 2505129Y2 JP 1326091 U JP1326091 U JP 1326091U JP 1326091 U JP1326091 U JP 1326091U JP 2505129 Y2 JP2505129 Y2 JP 2505129Y2
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joint
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pipe
bolts
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狭 宏 若
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東九州造船株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、継手を締結するボルト
の共廻り止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、100t前後の船舶は、推進機用
のディーゼルエンジンと発電機駆動用又はコンプレッサ
ー駆動用等の補機用ディーゼルエンジンを船の後部船底
に設置している。このディーゼルエンジンと補機の周辺
には燃料用及び各種流体用の大小無数の配管が狭隘な場
所に現場合わせで設置され、一般的にその接続は継手接
合が使用され、その締結はボルト・ナットにより行われ
ている。
【0003】一般に良く知られている様に、ボルト・ナ
ットによる締結は、ナットの締めつけに追従してボルト
が共廻りする事が多い。上記した船舶の船底で現場合わ
せで行う継手締結においても、同様にボルトの共廻りが
発生する。これ等、締結中のボルトの共廻り対して
は、通常、ボルト頭部の一面に沿わせて直立部を形成
し、残る一部に締結部材等に設けた孔等に装入する係止
固定部を設けた廻り止めワッシャーを使用するか、ボ
ルトの座にボルトの頭部形状に対応した凹部を形成する
か、或いは回転止め部材を溶接して前記の共廻りを防止
しいる。又給電用母線導体の接続には、実開昭63−
131362号公報により提案されている様に、上下左
右方向又は前後左右方向の平行四辺上において互いに等
間隔に配置された複数のボルトを同時に固定するストッ
パーを設けたスパナを使用して防止している。又2枚
の金属板をボルトナットで締結するには、実開平4−4
2377号公報により提案されている様に、先端部にナ
ットを着脱自在にかつ回転不能に保持する保持部を有す
る保持部材に被締付部材を挟んで係止する係止片を設け
たナットホルダにより、ナットを装着すると共に該ナッ
トの共廻りを防止している。
【0004】しかし、前記は、小さなボルト類には好
適な手段であるが、上記した船底の配管等の継手の締結
に使用するボルト用としては、耐力が不足し、使用量が
膨大なため、安全性、作業性の悪化が生じ適しない。又
は、継手に凹部を切削加工するか、継手に廻り止め部
材を溶接するので、継手の製造費、廻り止め部材の溶接
費が嵩み、コスト上昇が避けられない。又前記した及
は、目視による確認が困難な前記した船底配管の継
手締結用ボルトの頭部に提案の固定用スパナ又はナット
ホルダーを装着するのは容易でなく実用性がない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記した従
来の締結ボルト類の廻り止め手段の欠陥を解消すると共
に、狭隘な場所にあって、複雑な干渉で作業が妨げられ
る継手締結用ボルト類の締結の場合も、極めて容易に且
つ迅速確実に、継手締結用ボルト類の頭部に装着でき、
該装着後は全く人手を要する事なくボルトの追従回転を
止める事が出来、以後は継手締結用ナットの締めつけの
みに作業者が専念できる継手締結用ボルトの廻り止め具
の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した課題
を達成するため、
【0007】継手に接続した配管の外形に沿う切欠きを
金属板に設け、該切欠きを前記配管の外形に沿わせて前
記金属板を前記継手に当接した時、前記継手の締結用ボ
ルトの2箇以上に対応する前記金属板上の位置に該締結
用ボルトの頭部を挿入固定可能な切欠部を設けてなる継
手締結用ボルトの共廻り止め具を基本的手段とし、
【0008】継手に接続した配管の外形に沿う切欠きを
金属板に設け、該切欠きを前記配管の外形に沿わせて前
記金属板を前記継手に当接した時、前記継手の締結用ボ
ルトの2箇以上に対応する前記金属板上の位置に該締結
用ボルトの頭部を挿入固定可能な切欠部を設けると共
に、所要箇所に磁石を埋設してなる継手締結用ボルトの
共廻り止め具を応用的手段とするものである。
【0009】
【作用】本考案は、上記した様に、継手に接続された配
管の外形に沿って形成した切欠きを設けた一枚の金属板
で複数のボルト頭部を把持する手段を用いたので、上記
した従来例が必要とする係止固定用の手段が不要とな
り、係止の目的を他のボルト頭部の把持により満たすの
で、無用の加工と作業がなくなり、設置に要する面積も
少なくなる。又従来例が必要とするボルト頭部を把持
固定する座が不要になるので該座の加工作業が不要とな
る。又従来例に欠如しているガイド機能を有するの
で、目視による確認が困難な場合でも継手締結用ボルト
の頭部への装着が簡単且つ容易に行える。又上記金属板
に埋設した磁石は、廻り止め具を継手に装着した後は、
該廻り止め具を継手に吸着保持するので廻り止め具の装
着状態が安定する。
【0010】
【実施例】以下図1〜図6により本考案の実施例を説明
する。
【0011】図1は、4本の締結ボルトで継手を締結す
る例を示し、(イ)は継手の正面図で、1は継手、2は
締結ボルトの取付孔、3は配管、(ロ)は本考案の廻り
止め4の正面図で、配管3の外形に沿って形成した切
欠き5、及び2本の締結ボルトの頭部位置に対応して該
2つの頭部を各々挿入固定可能な切欠き6を設け、吸着
用の磁石7を1個埋設した例を示す。
【0012】図2は、6本の締結ボルトで継手を締結す
る例を示し、(イ)は継手の正面図で、1は継手、2は
締結ボルトの取付孔、3は配管、(ロ)は本考案の廻り
止め4の正面図で、配管3の外形に沿って形成した切
欠き5、及び3本の締結ボルトの頭部位置に対応して該
3つの頭部を各々挿入固定可能な切欠き6を設け、磁石
7を2個埋設した例を示す。
【0013】図3は、8本の締結ボルトで継手を締結す
る例を示し、(イ)は継手の正面図で、1は継手、2は
締結ボルトの取付孔、3は配管、(ロ)は本考案の廻り
止め8の正面図で、配管3の外形に沿って連続して形
成した切欠き5、即ち貫通孔9、及び全部の締結用ボル
ト10の頭部位置に対応して該全部の頭部を各々挿入固
定可能な切欠き6を設け、磁石7を4個埋設した例を示
す。
【0014】上記各例における本考案の廻り止め具4及
び8の使用方法は、図1例については、図4(イ)に示
す様に配管3の上から、(ロ)に示す様に継手1の締結
ボルト10に向けて廻り止め具4を挿入し、(ハ)に示
す様に締結ボルト10の頭部に装着してナット11で締
結するか、図5(イ)に示す様に最上方の配管3の上方
から配管3の列の間隙から挿入して(ロ)に示す様に当
該配管3に添わせて廻り止め具4を回転挿入し、(ハ)
に示す様に締結ボルト10の頭部に装着してナット11
で締結する。図2例も上述した図1例と同様に使用す
る。
【0015】図3例は、図1例、図2例より更に過酷な
場所での使用に適した例で、図6の(イ)に示す様に、
継手1を配管3に溶接するのに先立って、廻り止め具8
の貫通孔9に配管3を挿入し、廻り止め具8を配管3に
遊嵌状態で装着して継手1を配管3に溶接し、該継手1
を締結するに当たっては(ロ)に示す様に遊嵌状態に装
着している廻り止め具8を矢印方向に移動して継手1に
吸着させ、切欠き6に締結用ボルト10の頭部を装着
し、ナット11により締結する。継手締結後においては
該廻り止め具8は何れかの継手1に吸着させて保存す
る。
【0016】以上はボルト10の頭部に切欠き6を装着
する例について説明したが、ナット11に切欠き6を装
着しボルト10により締結しても良い。以上の説明から
明らかな様に、図1例と図2例の廻り止め具4は着脱自
在型であり、図3例の廻り止め具8は常時装着型であ
る。これ等の使い分けは、それぞれの単独使用に限るも
のではなく、目的と必要性に応じて単独使用或いは混合
使用の何れを用いても良い。又切欠き6は図示の様に単
一6角形に限る事なく、二重6角形(12角形)を用い
ても良く、更には実開昭61−184669号公報又は
実開平4−42377号公報で提案されているソケット
の形状を用いても良い。又図1例及び図2例の各切欠き
6に続けて図面の上方向に等幅又は扇形状に切欠いた形
状を用いても良い。
【0017】
【考案の効果】本考案は上記の手段を用いて、上記の作
用を発揮させるので、従来から広く行われている通常の
締結ボルトの廻り止めはもとより、特に狭隘な場所で、
窮屈な姿勢による困難なボルト類の締結作業を必要とす
る配管の継手締結作業においても、本考案の廻り止め具
を使用すると、簡単にして容易な装着で締結ボルトの共
廻りを迅速確実に防止できるので、共廻りの防止に気を
取られる事なく、締結作業に専念でき、ボルト締結作業
者の負荷の軽減、作業時間の短縮、不良締結の減少等が
格段に向上する等、この種分野にもたらす効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】締結ボルト4本で継手を締結する例を示し、
(イ)は継手の正面図、(ロ)は配管の外形に沿った切
欠きと2本の締結ボルトの位置に対応した切欠きを設
け、磁石を1個埋設した本考案例の正面図を示す。
【図2】締結ボルト6本で継手を締結する例を示し、
(イ)は継手の正面図、(ロ)は配管の外形に沿った切
欠きと3本の締結ボルトの位置に対応した切欠きを設
け、磁石を2個埋設した本考案例の正面図を示す。
【図3】締結ボルト8本で継手を締結する例を示し、
(イ)は継手の正面図、(ロ)は配管の外形に沿った連
続的な切欠きである貫通孔と全部の締結ボルトの位置に
対応した切欠きを設け、磁石を4個埋設した本考案例の
正面図を示す。
【図4】図1例、図2例の廻り止め具の使用方法を示
し、(イ)は廻り止め具の準備段階、(ロ)は装着進行
段階、(ハ)は装着完了段階を示す。
【図5】図1例、図2例の廻り止め具の他の使用方法を
示し、(イ)は廻り止め具の挿入時の準備段階、(ロ)
は挿入後・装着前の準備段階、(ハ)は装着進行段階、
(ニ)は装着完了段階を示す。
【図6】図3例の廻り止め具の使用方法を示し、(イ)
は廻り止め具を配管に遊嵌した段階、(ロ)は装着完了
段階を示す。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】継手に接続した配管の外形に沿う切欠きを
    金属板に設け、該切欠きを前記配管の外形に沿わせて前
    記金属板を前記継手に当接した時、前記継手の締結用ボ
    ルトの2箇以上に対応する前記金属板上の位置に該締結
    用ボルトの頭部を挿入固定可能な切欠部を設けてなる継
    手締結用ボルトの共廻り止め具。
  2. 【請求項2】継手に接続した配管の外形に沿う切欠きを
    金属板に設け、該切欠きを前記配管の外形に沿わせて前
    記金属板を前記継手に当接した時、前記継手の締結用ボ
    ルトの2箇以上に対応する前記金属板上の位置に該締結
    用ボルトの頭部を挿入固定可能な切欠部を設けると共
    に、所要箇所に磁石を埋設してなる継手締結用ボルトの
    共廻り止め具。
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