JPH06262537A - コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法 - Google Patents
コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法Info
- Publication number
- JPH06262537A JPH06262537A JP5078984A JP7898493A JPH06262537A JP H06262537 A JPH06262537 A JP H06262537A JP 5078984 A JP5078984 A JP 5078984A JP 7898493 A JP7898493 A JP 7898493A JP H06262537 A JPH06262537 A JP H06262537A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- connecting rod
- cap bolt
- bolt
- wrench
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Automatic Assembly (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダブロックの側面下部に点検窓を備
え、コネクティングロッドをクランクピン部分で水平に
ロッドとキャップとに分割し、キャップボルトで締着し
たマリンエンジンの、キャップを点検窓から着脱できる
ようにする。 【構成】 コネクティングロッド１０のキャップ１２を
締着しているキャップボルト１３を４本にする（図ａ、
ｂ）。クランクシャフト３を回してキャップ１２をシリ
ンダブロック１の点検窓２に接近させ、バリヤレンチ２
０を点検窓２から挿入し、ソケット２１をキャップボル
ト１３にセットする。バリヤレンチ２０の駆動穴２２に
ラチェットレンチ２３をセットし、キャップボルト１３
の締め付けおよび弛めを行い（図ａ、ｃ）、点検窓２か
らキャップ１２の着脱を行う。キャップボルト１３は４
本のため締め付けトルクは小さく容易に着脱できる。し
たがって、エンジンを降ろすことなくピストン４の分
解、組立が可能となる。
え、コネクティングロッドをクランクピン部分で水平に
ロッドとキャップとに分割し、キャップボルトで締着し
たマリンエンジンの、キャップを点検窓から着脱できる
ようにする。 【構成】 コネクティングロッド１０のキャップ１２を
締着しているキャップボルト１３を４本にする（図ａ、
ｂ）。クランクシャフト３を回してキャップ１２をシリ
ンダブロック１の点検窓２に接近させ、バリヤレンチ２
０を点検窓２から挿入し、ソケット２１をキャップボル
ト１３にセットする。バリヤレンチ２０の駆動穴２２に
ラチェットレンチ２３をセットし、キャップボルト１３
の締め付けおよび弛めを行い（図ａ、ｃ）、点検窓２か
らキャップ１２の着脱を行う。キャップボルト１３は４
本のため締め付けトルクは小さく容易に着脱できる。し
たがって、エンジンを降ろすことなくピストン４の分
解、組立が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクピン部分で中
心線に対して直角の面でロッドとキャップとに２分割さ
れ、キャップボルトにより締着されたコネクティングロ
ッドを有し、シリンダブロック側面下部に点検窓を備え
たエンジンのコネクティングロッドのキャップボルトの
締め付け方法に関する。
心線に対して直角の面でロッドとキャップとに２分割さ
れ、キャップボルトにより締着されたコネクティングロ
ッドを有し、シリンダブロック側面下部に点検窓を備え
たエンジンのコネクティングロッドのキャップボルトの
締め付け方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来のエンジンの図面であり、
（ａ）は横断面図、（ｂ）は（ａ）のＢ矢視であるコネ
クティングロッドのキャップの平面図である。１はクラ
ンクケースで側面下部に点検窓２が設けられている。３
はクランクシャフト、４はピストン、５はオイルパン、
３０はコネクティングロッドであり、コネクティングロ
ッド３０はクランクピン６の部分で、中心線Ｘ−Ｘに対
して直角の面でロッド３１とキャップ３２とに２分割
（水平分割）され、（ｂ）に示すように２本のキャップ
ボルト３３ａ、３３ｂにより締着されている。
（ａ）は横断面図、（ｂ）は（ａ）のＢ矢視であるコネ
クティングロッドのキャップの平面図である。１はクラ
ンクケースで側面下部に点検窓２が設けられている。３
はクランクシャフト、４はピストン、５はオイルパン、
３０はコネクティングロッドであり、コネクティングロ
ッド３０はクランクピン６の部分で、中心線Ｘ−Ｘに対
して直角の面でロッド３１とキャップ３２とに２分割
（水平分割）され、（ｂ）に示すように２本のキャップ
ボルト３３ａ、３３ｂにより締着されている。
【０００３】点検、整備等のため、エンジンからピスト
ン４を取り外す場合には、図示しないシリンタヘッドを
外し、キャップボルト３３を外してキャップ３２を外し
たのち、ピストン４を上に抜くこととなる。しかしなが
ら、上記構成によると、図２（ａ）から明らかなよう
に、点検窓２から遠い位置にあるキャップボルト３３ｂ
は点検窓２から着脱することは不可能である、したがっ
て、キャップの着脱はエンジンを船から降ろし、オイル
パン５を外したのち下方からキャップボルト３３を着脱
し、キャップ３２を着脱しなければならず、狭隘な船内
での作業は困難を極め、多大の工数を必要とする。
ン４を取り外す場合には、図示しないシリンタヘッドを
外し、キャップボルト３３を外してキャップ３２を外し
たのち、ピストン４を上に抜くこととなる。しかしなが
ら、上記構成によると、図２（ａ）から明らかなよう
に、点検窓２から遠い位置にあるキャップボルト３３ｂ
は点検窓２から着脱することは不可能である、したがっ
て、キャップの着脱はエンジンを船から降ろし、オイル
パン５を外したのち下方からキャップボルト３３を着脱
し、キャップ３２を着脱しなければならず、狭隘な船内
での作業は困難を極め、多大の工数を必要とする。
【０００４】その不具合を解消するのには、コネクティ
ングロッドを斜めに分割する方法がある。図３および図
４に示すように、コネクティングロッド４０の分割面を
中心線Ｘ−Ｘに対して角度αだけ斜めにし、ロッド４１
とキャップ４２とに分割し、キャップボルト３３により
締着する。分割面にはロッド４１とキャップ４２とのず
れを防止するためにセレーション４３を設ける。このよ
うにすれば図４に示すように、クランクシャフト３を回
転させてキャップボルト３３の位置を点検窓２に対して
適切な位置に移動させれば、点検窓２からキャップボル
ト３３の着脱およびキャップ４２の着脱が可能となる。
ングロッドを斜めに分割する方法がある。図３および図
４に示すように、コネクティングロッド４０の分割面を
中心線Ｘ−Ｘに対して角度αだけ斜めにし、ロッド４１
とキャップ４２とに分割し、キャップボルト３３により
締着する。分割面にはロッド４１とキャップ４２とのず
れを防止するためにセレーション４３を設ける。このよ
うにすれば図４に示すように、クランクシャフト３を回
転させてキャップボルト３３の位置を点検窓２に対して
適切な位置に移動させれば、点検窓２からキャップボル
ト３３の着脱およびキャップ４２の着脱が可能となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によれば、コネクティングロッドの分割面にセレーシ
ョンを設ける必要があるため加工費が上昇し、信頼性の
点でも問題がある。また、キャップボルトが２本のた
め、大きな締め付けトルクが必要となり、狭隘な船内で
の着脱作業が困難である。
成によれば、コネクティングロッドの分割面にセレーシ
ョンを設ける必要があるため加工費が上昇し、信頼性の
点でも問題がある。また、キャップボルトが２本のた
め、大きな締め付けトルクが必要となり、狭隘な船内で
の着脱作業が困難である。
【０００６】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、狭隘な船内においても容易にコネクティングロ
ッドのキャップの着脱が行える、信頼性の高い、安価な
コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法を
提供することを目的としている。
もので、狭隘な船内においても容易にコネクティングロ
ッドのキャップの着脱が行える、信頼性の高い、安価な
コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法を
提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る第１の発明では、コネクティングロッドのキ
ャップボルト締め付け方法においては、クランクピン部
分で中心線に対して直角の面でロッドとキャップとに２
分割され、キャップボルトによりキャップをロッドに締
着したコネクティングロッドと、シリンダブロックの側
面下部に設けた点検窓とを備えたエンジンにおいて、前
記コネクティングロッド毎の前記キャップボルトを４本
とし、、前記キャップボルトの着脱を前記点検窓よりバ
リヤレンチを挿入して行うことを特徴としている。ま
た、第１の発明を主体とする第２の発明では、キャップ
ボルトの着脱時にボルトの締めつけトルクを点検窓の外
方でバリヤレンチに付設したトルク計にて測定する。
発明に係る第１の発明では、コネクティングロッドのキ
ャップボルト締め付け方法においては、クランクピン部
分で中心線に対して直角の面でロッドとキャップとに２
分割され、キャップボルトによりキャップをロッドに締
着したコネクティングロッドと、シリンダブロックの側
面下部に設けた点検窓とを備えたエンジンにおいて、前
記コネクティングロッド毎の前記キャップボルトを４本
とし、、前記キャップボルトの着脱を前記点検窓よりバ
リヤレンチを挿入して行うことを特徴としている。ま
た、第１の発明を主体とする第２の発明では、キャップ
ボルトの着脱時にボルトの締めつけトルクを点検窓の外
方でバリヤレンチに付設したトルク計にて測定する。
【０００８】
【作用】上記方法によれば、コネクティングロッドのキ
ャップボルトを４本にし、その着脱にはバリヤレンチを
点検窓より挿入して行うようにしたため、キャップボル
トの着脱のためのトルクは小さくてすみ、点検窓からキ
ャップボルトおよびキャップの着脱を行うことができ
る。また、外方から着脱時にボルトの緩み、あるいは締
めつけトルクを容易に確認できる。
ャップボルトを４本にし、その着脱にはバリヤレンチを
点検窓より挿入して行うようにしたため、キャップボル
トの着脱のためのトルクは小さくてすみ、点検窓からキ
ャップボルトおよびキャップの着脱を行うことができ
る。また、外方から着脱時にボルトの緩み、あるいは締
めつけトルクを容易に確認できる。
【０００９】
【実施例】以下に本発明に係るコネクティングロッドの
キャップボルト締め付け方法の実施例について、図面を
参照して説明する。図１（ａ）はエンジンの横断面図で
あり、１はシリンダブロック、２は点検窓、３はクラン
クシャフト、４はピストン、５はオイルパンであり、１
０はコネクティングロッドである。コネクティングロッ
ド１０はクランクピン６の部分で中心線Ｘ−Ｘに対して
直角の面でロッド１１とキャップ１２とに２分割（水平
分割）され、図１（ｂ）のキャップ１２の平面図に示す
ように４本のキャップボルト１３により締着されてい
る。したがって、コネクティングロッド１０の信頼性は
高く、加工費の上昇はない。また、キャップボルト１３
の締め付けトルクを小さくすることができる。
キャップボルト締め付け方法の実施例について、図面を
参照して説明する。図１（ａ）はエンジンの横断面図で
あり、１はシリンダブロック、２は点検窓、３はクラン
クシャフト、４はピストン、５はオイルパンであり、１
０はコネクティングロッドである。コネクティングロッ
ド１０はクランクピン６の部分で中心線Ｘ−Ｘに対して
直角の面でロッド１１とキャップ１２とに２分割（水平
分割）され、図１（ｂ）のキャップ１２の平面図に示す
ように４本のキャップボルト１３により締着されてい
る。したがって、コネクティングロッド１０の信頼性は
高く、加工費の上昇はない。また、キャップボルト１３
の締め付けトルクを小さくすることができる。
【００１０】キャップボルト１３の着脱は、図１（ａ）
に示すようにクランクシャフト３を回転させてキャップ
１２を点検窓２に接近させ、点検窓２からバリヤレンチ
２０を挿入して先端のソケット２１をキャップボルト１
３にセットし、図１（ａ）のＡ矢視である（ｃ）に示す
ように、バリヤレンチ２０の駆動穴２２にラチェットレ
ンチ２３をセットしてラチェットレンチ２３によりキャ
ップボルト１３の締め付けあるいは弛めを行う。この方
法であれば点検窓２から遠い側のキャップボルト１３で
も容易に着脱ができる。この場合、ラチェットレンチ２
３あるいはバリヤレンチ２０に締め付けトルク検出装置
２５を装着すれば、キャップボルト１３の締め付けトル
ク管理が行える。このときトルク検出装置２５は点検窓
２の外方に位置するハンドル部２０ａに付設する。
に示すようにクランクシャフト３を回転させてキャップ
１２を点検窓２に接近させ、点検窓２からバリヤレンチ
２０を挿入して先端のソケット２１をキャップボルト１
３にセットし、図１（ａ）のＡ矢視である（ｃ）に示す
ように、バリヤレンチ２０の駆動穴２２にラチェットレ
ンチ２３をセットしてラチェットレンチ２３によりキャ
ップボルト１３の締め付けあるいは弛めを行う。この方
法であれば点検窓２から遠い側のキャップボルト１３で
も容易に着脱ができる。この場合、ラチェットレンチ２
３あるいはバリヤレンチ２０に締め付けトルク検出装置
２５を装着すれば、キャップボルト１３の締め付けトル
ク管理が行える。このときトルク検出装置２５は点検窓
２の外方に位置するハンドル部２０ａに付設する。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明はシリンダ
ブロック側面下部に点検窓を備えたマリンエンジンの、
コネクティングロッドをクランクピン部分で中心線に対
して直角の面でロッドとキャップとに２分割し、ロッド
とキャップとを締着するキャップボルトを４本とし、キ
ャップボルトの着脱を点検窓から挿入したバリヤレンチ
により行うようにした。そのため、キャップボルトの締
め付けトルクが小さくてすみ、狭隘な船内でもバリヤレ
ンチとラチェットレンチとの組み合わせにより、容易に
点検窓からキャップの着脱が可能となり、コネクティン
グロッドは水平分割されているため信頼性が高く、経済
的なコネクティングロッドのキャップボルトの締め付け
方法が得られる。
ブロック側面下部に点検窓を備えたマリンエンジンの、
コネクティングロッドをクランクピン部分で中心線に対
して直角の面でロッドとキャップとに２分割し、ロッド
とキャップとを締着するキャップボルトを４本とし、キ
ャップボルトの着脱を点検窓から挿入したバリヤレンチ
により行うようにした。そのため、キャップボルトの締
め付けトルクが小さくてすみ、狭隘な船内でもバリヤレ
ンチとラチェットレンチとの組み合わせにより、容易に
点検窓からキャップの着脱が可能となり、コネクティン
グロッドは水平分割されているため信頼性が高く、経済
的なコネクティングロッドのキャップボルトの締め付け
方法が得られる。
【図１】本発明のキャップボルトの締め付け方法を説明
するためのマリンエンジンの図面である。
するためのマリンエンジンの図面である。
【図２】従来のエンジンの第１例の図面である。
【図３】従来のエンジンの第２例のコネクティングロッ
ドの斜視図である。
ドの斜視図である。
【図４】従来のエンジンの第２例の横断面図である。
１ シリンダブロック ２ 点検窓 ３ クランク ６ クランクピン １０ コネクティングロッド １１ ロッド １２ キャップ １３ キャップボルト ２０ バリヤレンチ ２３ ラチェットレンチ
Claims (2)
- 【請求項１】 クランクピン部分で中心線に対して直角
の面でロッドとキャップとに２分割され、キャップボル
トによりキャップをロッドに締着したコネクティングロ
ッドと、シリンダブロックの側面下部に設けた点検窓と
を備えたエンジンにおいて、前記コネクティングロッド
毎の前記キャップボルトを４本とし、前記キャップボル
トの着脱を前記点検窓よりバリヤレンチを挿入して行う
ことを特徴とするコネクティングロッドのキャップボル
トの締め付け方法。 - 【請求項２】 キャップボルトの着脱時にボルトの締め
つけトルクを点検窓の外方でバリヤレンチに付設したト
ルク計にて測定する請求項１記載のコネクティングロッ
ドのキャップボルトの締め付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078984A JPH06262537A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078984A JPH06262537A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06262537A true JPH06262537A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13677164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5078984A Pending JPH06262537A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | コネクティングロッドのキャップボルト締め付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06262537A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003026091A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Yanmar Co Ltd | エンジンの整備方法及び整備するための構造 |
| CN103481080A (zh) * | 2013-10-10 | 2014-01-01 | 柳州明宇机械有限公司 | 连杆合车大头孔夹具 |
| JP2014181567A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Honda Motor Co Ltd | 発電機用内燃機関 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5078984A patent/JPH06262537A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003026091A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Yanmar Co Ltd | エンジンの整備方法及び整備するための構造 |
| JP4566469B2 (ja) * | 2001-07-13 | 2010-10-20 | ヤンマー株式会社 | エンジンを整備するための構造 |
| JP2014181567A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Honda Motor Co Ltd | 発電機用内燃機関 |
| CN103481080A (zh) * | 2013-10-10 | 2014-01-01 | 柳州明宇机械有限公司 | 连杆合车大头孔夹具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |