JP2504534B2 - オ―トエアコンの風量配分による補正制御装置 - Google Patents

オ―トエアコンの風量配分による補正制御装置

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JP2504534B2
JP2504534B2 JP63240087A JP24008788A JP2504534B2 JP 2504534 B2 JP2504534 B2 JP 2504534B2 JP 63240087 A JP63240087 A JP 63240087A JP 24008788 A JP24008788 A JP 24008788A JP 2504534 B2 JP2504534 B2 JP 2504534B2
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俊典 梶田
武 杉山
康 竹中
弘志 末富
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空調装置本体に設けられた吹出口の風量配
分に応じて重み付けした値を用いて制御を実行する車両
用オートエアコンの風量配分による補正制御装置に関す
る。
従来の技術 従来、車両に搭載されるオートエアコンとしては、第
4図に示した構造のものが実用されている(昭和58年9
月.日産自動車(株)発行「NISSANサービス周報」第48
9号、V−75〜80頁参照)。すなわち空調装置本体1
は、ブロアユニット2、クーリングユニット3、ヒータ
ユニット4を連結して構成されている。前記ブロアユニ
ット2には、外気吸入口5、内気吸入口6、この両吸入
口5,6を開閉するインテークドア7、及びフロアファン
8が設けられており、前記クーリングユニット3内に
は、エバポレータ9が配設されている。又ヒータユニッ
ト4内には、ヒータコア10及び開度に応じて該ヒータコ
ア10の通過風量を制御する吹出温度に関連した操作要素
としてのエアミックスドア11,12,13が設けられており、
又ヒータユニット4の周壁には、デフロスト吹出口14,
ベンチレータ吹出口15,フット吹出口16に連通するデフ
ロストダクト17、ベンチレータダクト18、フットダクト
19が設けられている。
各ダクト17,18,19の基端部には、デフロストドア20、
ベンチレータドア21、フットドア22が枢支されており、
各吹出口14、15、16の内部にはデフ吹出温センサ23,ベ
ント吹出温センサ24,フット吹出温センサ25が配設され
ている。該吹出温センサ23,24,25は、日射センサ等図示
しない他の温度センサとともに、コントロールユニット
26の入力部に接続されており、該コントロールユニット
26の出力部には、前記インテークドア7、エアミックス
ドア11,12,13、デフロストドア20、ベンチレータドア2
1、フットドア22を個別駆動するアクチュエータ(図
外)に接続されている。
かかる構造において、コントロールユニット26は、各
吹出温センサ23,24,25等の出力信号を基に車室内に最適
環境を形成すべく演算を施し、この演算結果に基づい
て、前記アクチュエータに指令信号を送出する。すると
アクチュエータによって、エアミックスドア11,12,13の
開度が設定され吹出風温が制御されるとともに、デフロ
ストドア20、ベンチレータドア21、フットドア22が適宜
開閉駆動され、例えばデフロスト吹出口14とフット吹出
口16とを開成し、かつベンチレータ吹出口15を閉成する
HEATモードや、ベンチレータ吹出口15とフット吹出口16
とを開成し、かつデフロスト吹出口14閉成するB/L(バ
イレベル)モード等が選択される。そして、デフロスト
吹出口14及び、ベンチレータ吹出口15から吹き出す吹出
温風はエアミックスドア11で制御され、フット吹出口か
ら吹き出す吹出温風はエアミックスドア12、13により制
御されるものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の装置において、前記HE
ATモードが選択された場合には、ベンチレータ吹出口15
内には空気が通流しないことから、該ベンチレータ吹出
口15内のベント吹出温センサ24は、吹出風温より遥かに
低温である車室内温度に順応した状態にある。このため
HEATモードからB/Lモードに切り替わった際、前記ベン
ト吹出温センサ24には、該ベンチレータ吹出口15内の吹
出温に瞬時感応することなく、該吹出温によって加温さ
れるまでの間、順応状態にあるより低温の車室内温度を
コントロールユニット26に出力し続ける。
この結果コントロールユニット26は、より低温の車室
内温をベンチレータ吹出口15内の吹出温として演算し、
該吹出温を最適環境を形成するに必要なより高温に設定
すべく、エアミックスドア11,12,13の開度を増加させる
制御を実行する。したがって、ベンチレータ吹出口15か
らは、ベント吹出温センサ24が吹出温に順応して実吹出
温を検知するまでの間一時的に熱風が吹き出され、該熱
風によって乗員頭部に不快感が生ずるおそれがあった。
このため、特開昭62-199518号公報に開示されている
ように、ベンチレータ吹出口15を閉成する吹出モードか
ら開成する吹出モードに移行する場合には、エアミック
スドア11、12、13を所定時間固定し、熱風が吹き出され
ないようにした装置も提案されるに至っている。
しかし、かかる装置にあっては、吹出モードが移行し
た後、所定時間エアミックスドア11、12、13が作動しな
いことから、この間吹出風の温度制御が不可能となり、
このため時々刻々と変化する車室内の熱環境条件に即応
した、快適空間を恒常的に形成し得るものではなかっ
た。
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもの
であり、吹出温センサの応答遅れに起因する吹出温度制
御誤差を解消しつつ、車室内の熱環境条件に即応した制
御を実行することを可能にしたオートエアコンの風量配
分による補正制御装置を提供することを目的とするもの
である。
課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明にあっては、空調装
置本体に設けられたベンチレータ吹出口、デフロスト吹
出口に各々配設されたベント吹出温センサ、デフ吹出温
センサと、前記吹出口の風量配分に関連した操作要素及
び吹出温度に関連した操作要素を駆動する駆動装置と、
日射等の温度に関連した物理的環境因子に基づいて風量
配分を演算するとともに、前記吹出温センサが検出した
実吹出温と予め演算された目標吹出温とを用いて、吹出
温度を演算し、この演算結果に基づいて前記駆動装置に
指令信号を送出する演算制御装置とを備えたオートエア
コンにおいて、前記演算制御装置には、前記物理的環境
因子に基づいて各吹出口の風量配分を連続的に変化させ
る風量配分演算回路と、各吹出温センサが検出した値
を、当該吹出口の風量配分に応じて0%から100%の間
で重み付けし、この重み付けした前記吹出温度の演算に
用いる吹出温演算回路が設けられている。
又、前記演算制御装置には、空調装置本体に設けられ
ているブロアモータの印加電圧を日射量に応じて補正し
て演算し、かつその補正率を前記風量配分に応じて0%
(補正なし)から100%の間で重み付けし、この重み付
けした補正率をもって前記印加電圧を演算する風量演算
回路が設けられている。
作用 前記構成において、ベンチレータ吹出口からのみ吹出
がなされている風量配分が実行されている場合には、前
記ベンチレータ吹出口に配設されているベント吹出温セ
ンサの検出した値に対する重み付けは100%となり、一
方デフ吹出温センサが検出した値に対する重み付けは0
%となる。したがって、吹出温に対して未順応状態にあ
るデフロスト吹出温センサが検出した値は用いられるこ
となく、ベント吹出温センサが検出した値をそのまま用
いて、吹出温度の演算が実行される。
このとき、前記ベント吹出温センサは、充分な風量配
分により吹出温度に順応した状態にあり、精度よく吹出
温を検出していることから、かかるベント吹出温センサ
の値のみを用いることにより、適正な吹出温制御が可能
となる。
そして、風量配分演算回路によって、デフロスト吹出
口からも吹出がなされ、該デフロスト吹出口の風量配分
が連続的に増加し、かつベンチレータ吹出口の風量配分
が連続的に相対的に減少すると、デフ吹出温センサが検
出した値と、ベント吹出温センサが検出した値とを、各
吹出口の風量配分に応じた率で合成した値が、吹出温度
の演算に用いられることとなる。したがって、後から吹
出が行われたデフロスト吹出口に配設されたデフ吹出温
センサが、未だ吹出温に順応することなく検出誤差があ
ったとしても、前記合成した値を用いることにより、検
出誤差は是正される。さらにベンチレータ吹出口が閉成
されデフロスト吹出口からのみ吹出がなされている風量
配分が実行されている場合には、前記デフロスト吹出口
に配設されているデフ吹出温センサの検出した値に対す
る重み付けは100%となり、一方ベント吹出温センサが
検出した値に対する重み付けは0%となる。したがっ
て、吹出温に対して未順応状態となったベント吹出温セ
ンサが検出した値は用いられることなく、デフ吹出温セ
ンサが検出した値をそのまま用いて、吹出温度の演算が
実行される。
このとき、前記デフ吹出温センサは、充分な風量配分
により吹出温度に順応した状態にあり、精度よく吹出温
を検出していることから、かかるデフ吹出温センサの値
のみを用いることにより、適正な吹出温制御が可能とな
る。
又、ブロアモータの印加電圧に関して日射を用いて補
正を行う際に、ベンチレータ吹出口から吹出がなされて
いる風量配分が実行されている場合には、専ら車室内の
温度低下を図るべく、空調がなされている。したがっ
て、日射センサにより検出された値を例えば100%用
い、印加電圧を補正する。これにより、日射による影響
を考慮したブロアモータの制御がなされ、日射に抗して
車室内を冷却しうる。
そして、風量配分演算回路によって、デフロスト吹出
口からも吹出がなされ、該デフロスト吹出口の風量配分
が連続的に増加し、これによって、ベンチレータ吹出口
の風量配分が連続的に相対的に低下すると、ベンチレー
タ吹出口からの吹出風を用いた車室内の冷却の必要性
も、前記風量配分に応じて低下したものとすることがで
きる。よって、日射センサが検出した値をもって印加電
圧を補正する際、補正率は100〜0%の間で徐々に低下
させる。
さらにベンチレータ吹出口が閉成され、デフロスト吹
出口から吹出がなされている風量配分が実行されている
場合には、車室を冷却する必要性がない場合であり、車
室内の日射による熱影響を考慮する必要性はない。した
がって、補正率を0%、すなわち、日射に対する補正を
行うことなく、印加電圧制御がなされる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面に従って説明す
る。すなわち、第2図に示したように演算制御装置44に
は、室温設定部45の出力信号Tsと、温度に関連した物理
的環境因子である外気センサ46及び日射センサ47の各検
出値Ta,Zを変数とする関数f(Ta,Z,Ts)に基づいて、
第4図をもって既説した空調装置本体1に設けられてい
るベンチレータ,デフロスト,フット各吹出口15,14,16
の風量配分が第1図(イ)に示す如く連続的に変化する
ように演算し、その演算結果を駆動回路47に出力する風
量配分演算回路48が設けられている。前記駆動回路47の
出力側には、風量配分に関連した要素であるベンチレー
タ,デフロスト,フット各ドア21,20,22に連係された駆
動装置としてのベンチレータドア用アクチュエータ49,
デフロストドア用アクチュエータ50,フットドア用アク
チュエータ51が設けられている。又演算制御装置44に
は、設定室温Ts,外気温Ta,日射量Zに基づいて目標室温
Tsoを演算する目標室温演算回路53が設けられており、
前記目標室温Tso及び下部室温センサ58と上部室温セン
サ54が検出した下部室温Tl、上部室温Tuは、風量演算回
路55に入力されるようになっている。
該風量演算回路55は、第3図に示したように、ΔTr=
Tso−Tr(ここで、室温Trは後述するように前記TlとTu
のいずれかの値又は両者の平均値)に基づいて、ブロア
モータ73の印加電圧VM(V)演算する機能と、該印加
電圧VMを日射量Zに応じて補正する機能を有してお
り、その出力側には、ブロアモータ73に前記印加電圧V
Mを供給する駆動回路57が設けられている。さらに演算
制御装置44には、目標室温Tsoと日射量Z及び前記室温T
rからベント目標吹出温Tdouとデフ目標吹出温Tdodを演
算する目標吹出温演算回路56が設けられており、該目標
吹出温演算回路56の出力側には、吹出温演算回路60が設
けられている。
一方、前記ベンチレータ吹出口15に配設されたベント
吹出温センサ24が検出したベント吹出温Tduと、デフロ
スト吹出口14に配設されたデフ吹出温センサ23が検出し
たデフ吹出温Tddとは、前記各目標吹出温Tdou,Tdod及
び、前記風量配分演算回路48の演算結果とともに、前記
吹出温演算回路60に入力されるようになっている。
そして、該吹出温演算回路60は、前記TduとTdouとの
温度差、及びTddとTdodとの温度差を演算する機能と、
この温度差を前記風量配分に応じて重み付けし、この重
み付けした温度差に応じた指令信号を駆動回路59に出力
する機能を有しており、該駆動回路59の出力ポートに
は、吹出温度に関連した操作要素であるエアミックスド
アに連係された駆動装置としてのエアミックスドアアク
チュエータ61が接続されている。
次に以上のように構成された本実施例の作動につい
て、第1図(イ)に示した領域α、β、γに区分して説
明する。
すなわち図外の空調スイッチを投入すると、演算制御
装置44は起動し、外気温Ta,日射量Z,上下部室温Tu,Tl,
ベント吹出温Tdu,デフ吹出温Tddが読み取られる。する
と、風量配分演算回路48は、外気温Ta,日射量Z,設定室
温Tsを変数とする関数f(Ta,Z,Ts)に基づいて、第1
図(イ)に示す如く、デフロスト吹出口14,フット吹出
口16,ベンチレータ吹出口15の風量配分が連続的に変化
するように、これら各吹出口14,16,15の風量配分及び該
風量配分に応じたベンチレータドア用,デフロストドア
用,フットドア用各アクチュエータ49,50,51角度(モー
ドアクチュエータ角度)を演算する。この演算結果は、
駆動回路47を介して前記各アクチュエータ49,50,51に出
力され、該アクチュエータ49,50,51に連係された各ドア
21、20、22が、前記開度に設定されることにより、前記
風量配分が達成される。
このとき、ベンチレータ吹出口15とフット吹出口16と
から、図示した風量配分で吹出が行われる領域αにおい
ては、前記ベンチレータ吹出口15に配設されているベン
ト吹出温センサ24が検出したベント吹出温Tdu、及び目
標吹出温演算回路56が演算したベント目標吹出温Tdouに
対する重み付けは100%に設定され、一方デフ吹出温セ
ンサ63が検出したデフ吹出温Tdd、及びデフ目標吹出温T
dodに対する重み付けは0%に設定される[第1図
(ロ)]。
したがって、吹出温に対して未順応状態にあるデフ吹
出温センサ23が検出した値は用いられることなく、ベン
ト吹出温センサ24が検出した値を用いて、吹出温度の演
算が実行される。
このとき、前記ベント吹出温センサ24は、充分な風量
配分により吹出温度に順応した状態にあり、精度よく吹
出温を検出していることから、かかるベント吹出温セン
サ24の値とベント目標吹出温Tdouを用いることにより、
適正な吹出温制御が可能となる。
一方、又、ブロアモータ73の印加電圧に関して日射を
用いて補正を行う際に、前記領域αにおいては、ベンチ
レータ吹出口15とフット吹出口16とが同時開成され、専
ら車室内の温度低下を図るべく、空調がなされている。
したがって、日射センサ47により検出された日射量を10
0%用い、印加電圧を補正する[第1図(ハ)]。これ
により、日射による影響考慮したブロアモータ73の制御
がなされ、日射に抗して車室内を冷却しうる。又この
際、ブロアモータ73の最低電圧VMmin(第3図参照)
は、ベンチレータ吹出口の風量配分が増加するに従っ
て、5.5(V)から6(V)に徐々に増加される[第1
図(ニ)]。
さらに、前記印加電圧VMを演算する際に用いられる
式ΔTr=Tso−Trにおいて、領域αの初期には、上部室
温センサ54が検出した上部室温Tuを室温Trに代入して、
ΔTu=Tso−Tuを演算し、このΔTuをΔTrとして用いる
[第1図(ホ)]。つまり、ベンチレータ吹出口15から
吹出が行われ始めた、始動直後においては、ΔTuを100
%用い、フット吹出口16の風量配分が増加するに従っ
て、ΔTuとΔTlの平均値(ΔTu+ΔTl)/2をΔTrとして
用いる。
これによって、印加電圧VMの演算に際して、風量配
分に応じて温度変化する部位を代表する値が常に用いら
れることとなる。
次に、領域βにおいては、デフロスト吹出口14からも
吹出がなされ、該デフロスト吹出口14の風量配分が増加
し、かつベンチレータ吹出口15の風量配分が相対的に減
少する。すると、前記TduとTdou、TddとTdodを、各ベン
チレータ、デフロスト各吹出口15、14の風量配分に応じ
た率で合成した値が、吹出温度の演算に用いられること
となる[第1図(ロ)]。したがって、後から吹出が行
われたデフロスト吹出口14に配設されたデフ吹出温セン
サ23が、未だ吹出温に順応することなく検出誤差があっ
たとしても、前記合成した値を用いることにより、検出
誤差は是正される。
又領域βのように、ベンチレータ吹出口15やフット吹
出口16のみならず、デフロスト吹出口14からも吹出がな
され、該デフロスト吹出口14の風量配分が増加し、かつ
ベンチレータ吹出口15の風量配分が相対的に減少する
と、ベンチレータ吹出口15からの吹出風を用いた車室内
の冷却の必要性も、前記風量配分に応じて低下したもの
とすることができる。よって、日射センサ47が検出した
値をもって印加電圧を補正する際にも、補正率100〜0
%の間で徐々に低下させる[第1図(ハ)]。
又、全ての吹出口14、15、16が開成されることから、
前記最低電圧VMnimは6(V)に設定され[第1図
(ニ)]、ΔTrは、前記平均値(ΔTu+ΔTl)/2が用い
いられる[第1図(ホ)]。
そして、さらに領域γにおいてベンチレータ吹出口15
が閉成されデフロスト吹出口14及びフット吹出口16から
から吹出がなされている風量配分が実行されている場合
には、前記デフロスト吹出口14に配設されているデフ吹
出温センサ23が検出したデフ吹出温Tddとデフ目標吹出
温Tdodに対する重み付けは100%となり、一方ベント吹
出温センサ24が検出したベント吹出温Tduとベント目標
吹出温Tdouに対する重み付けは0%となる[第1図
(ロ)]。したがって、吹出温に対して未順応状態とな
ったベント吹出温センサ24が検出した値は用いられるこ
となく、デフ吹出温センサ23が検出した値をそのまま用
いて、吹出温度の演算が実行される。
このとき、前記デフ吹出温センサ23は、充分な風量配
分により吹出温度に順応した状態にあり、精度よく吹出
温Tddを検出していることから、かかるデフ吹出温セン
サ23の値のみを用いることにより、領域γにおいても適
正な吹出温制御が可能となる。
したがって、このように領域α、β、γに亙って、随
時エアミックスドアは固定されることなく駆動され、適
正な吹出温制御が連続的に可能となる。
又このようにデフロスト吹出口14とフット吹出口16が
同時開成されている領域γにおいては、車室を暖房して
いる場合であり、車室内の日射による熱影響を考慮する
必要性はない。したがって、補正率を0%、すなわち、
日射に対する補正を行うことなく、印加電圧制御がなさ
れ[第1図(ハ)]、かつ充分な暖房効果を得るべく、
最低電圧VMnimは6(V)に設定される[第1図
(ホ)]。
そして、領域γにおいて、デフロスト吹出口の風量配
分が圧倒的に多くなり、車室内の上部への風量配分が増
加すると、第1図(ホ)に示したように、ΔTrは前記平
均値(ΔTu+ΔTl)/2から、このとき温度変化が著しく
なる車室上部の温度差ΔTuが徐々に用いられるようにな
り、これによって車室内の温度変化に精度よく対応し
た、印加電圧制御がなされるのである[第1図
(ホ)]。
なお、第1図(ヘ)は、エアミックスドア12、13の吹
出温センサに対する重み付けを示すものであり、領域α
の初期においては、ベント吹出温センサ24が検出したベ
ント吹出温Tduを100%用い、その後フット吹出温センサ
25が検出したフット吹出温Tdlを100%用いるとともに、
領域γの終期においては徐々にTdlからTduを風量配分に
応じて用いるようにしている。
これは、前記エアミックスドア12、13が車室内の上部
と下部とを独立して温調する空調装置において、フット
吹出口16の吹出温度に関連した操作要素であることか
ら、フット吹出口16が開成されている限りにおいて、エ
アミックスドア12、13の制御にフット吹出温Tdlを用い
ることが適切としたものである。
なお、他の実施例としては、エアミックスドア11のみ
で各吹出口14、15、16の吹出温風を制御するものにも適
用できることは勿論である。この場合、デフロスト吹出
口14とフット吹出口16の風量配分、又はベンチレータ吹
出口15とフット吹出口16の風量配分に応じて重み付けす
るものである。
発明の効果 以上説明したように、本発明は吹出温センサが検出し
た値を、当該吹出口の風量配分に応じて重み付けし、こ
の重み付けした値を前記吹出温度の演算に用いるように
した。よって、前記風量配分に応じて当該吹出口の吹出
風温に順応し、精度よく検出した値を、より大きい比率
で用いた吹出風温の制御がなされることとなり、これに
より吹出温に関連した操作要素であるエアミックスドア
を、所定時間固定することなく随時連続的に駆動され
る。したがって、適正な吹出風制御が連続的に可能とな
り、時々刻々と変化する車室内の熱環境条件に即応し
た、快適空間を恒常的に形成できる。特に、本発明で
は、各吹出口の風量配分を連続的に変化させる風量配分
演算回路を備えているため、吹出口のモードが切り替わ
った場合でも、乗員に不快感を与えることがなく、この
連続的な風量配分の変化と吹出風制御とが相俟って、快
適空間を恒常的に形成することができる。
又本発明は、空調装置本体に設けられているブロアモ
ータの印加電圧を日射量に応じて補正する際、その補正
率を前記風量配分に応じて重み付けするようにしたこと
から、時々刻々と変化する車室内の熱環境条件に即応し
た風量制御が可能となり、前記快適空間を形成する際の
重要な要素となる風量に関しても適正な制御を連続的に
行うことを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す制御特性図、第2図
は同実施例のブロック図、第3図はブロアモータの印加
電圧特性図、第4図は従来のオートエアコンを示す概念
図である。 1……空調装置本体、11,12,13……エアミックスドア
(吹出温度に関連した操作要素)、14……デフロスト吹
出口、15……ベンチレータ吹出口、16……フット吹出
口、20……デフロストドア(風量配分に関連した操作要
素)、21……ベンチレータ(風量配分に関連した操作要
素)、22……フットドア(風量配分に関連した操作要
素)、23……デフ吹出温センサ、24ベント吹出温セン
サ、25……フット吹出温センサ、44……演算制御装置、
48……風量配分演算回路、55……風量演算回路、60……
吹出温演算回路、73……ブロアモータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調装置本体に設けられた複数の吹出口に
    配設された吹出温センサと、前記吹出口の風量配分に関
    連した操作要素及び吹出温度に関連した操作要素を駆動
    する駆動装置と、温度に関連した物理的環境因子に基づ
    いて風量配分を演算するとともに、前記吹出温センサが
    検出した実吹出温と予め演算された目標吹出温とを用い
    て、吹出温度を演算し、この演算結果に基づいて前記駆
    動装置に指令信号を送出する演算制御装置を備えたオー
    トエアコンにおいて、前記演算制御装置には、前記物理
    的環境因子に基づいて各吹出口の風量配分を連続的に変
    化させる風量配分演算回路と、各吹出温センサが検出し
    た値を、当該吹出口の風量配分に応じて重み付けし、こ
    の重み付けした値を前記吹出温度の演算に用いる吹出温
    演算回路が設けられたことを特徴とするオートエアコン
    の風量配分による補正制御装置。
  2. 【請求項2】前記演算制御装置には、空調装置本体に設
    けられているブロアモータの印加電圧を日射量に応じて
    補正して演算するとともに、その補正率を前記風量配分
    に応じて重み付けする風量演算回路が設けられたことを
    特徴とする請求項1記載のオートエアコンの風量配分に
    よる補正制御装置。
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