JP2503829Y2 - バンドの尾錠構造 - Google Patents

バンドの尾錠構造

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JP2503829Y2
JP2503829Y2 JP1992014321U JP1432192U JP2503829Y2 JP 2503829 Y2 JP2503829 Y2 JP 2503829Y2 JP 1992014321 U JP1992014321 U JP 1992014321U JP 1432192 U JP1432192 U JP 1432192U JP 2503829 Y2 JP2503829 Y2 JP 2503829Y2
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文雄 武内
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、腕時計等に使用され
るバンドの合成樹脂製尾錠の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドの尾錠本体の材料については、量
産性による経済的に優れた面や組立てに便利な弾力性を
有する面等から、最近では合成樹脂が用いられるように
なっている。尾錠本体は一般にコの字形をしており、そ
のコの字形の両先端にへこみまたは孔が形成され、その
へこみまたは孔の内部に、ピンやあるいはばねによって
外方へ突出するよう付勢された摺動体を備えたばね棒等
が嵌挿されている。しかし、合成樹脂を材料とする尾錠
本体は剛性が低いため、外力によってコの字形状の両先
端が開く場合があり、ピンやばね棒が尾錠本体の両先端
から外れ易いという欠点があった。
【0003】この欠点を解消する1つの従来例として、
実開昭58−80022号に示されるように、コの字形
状の尾錠本体の少なくとも一方の孔に金属性の取付棒を
圧入させて、取付棒が尾錠本体から外れないようにした
ものが提供されている。
【0004】この圧入固定によるバンドの尾錠の従来例
を、図4に分解斜視図で、図5に一部切欠平面図で示
す。コの字形状の尾錠本体10は合成樹脂を材料とし、
その相対向する第一先端部12と第二先端部14にはそ
れぞれ段付第一孔16と段付第二孔18とが形成されて
いる。段付第一孔16及び段付第二孔18はそれぞれ、
段部の内側の径を小さく外側の径を大きくしてある。
【0005】一方、前記第一先端部12と第二先端部1
4とを連結するための取付棒20は、その一端に径小の
首部22とその先に首部22より径大の係止突出部24
とが形成されている。この係止突出部24の外周側面に
は先端に向けて細くなるテーパが形成され、この係止突
出部24の最大径が前記段付第一孔16の径小部より径
大とされている。また、取付棒20の他端には、前記段
付第二孔18の径小部より径大の頭部26が形成されて
いる。この前記段付第二孔18の径小部の径は、係止突
出部24や取付棒20の本体部28を挿通できるような
大きさとされている。
【0006】この取付棒20で尾錠本体10の第一先端
部12と第二先端部14とを連結する場合には、取付棒
20の係止突出部24を段付第二孔18から段付第一孔
16側に向けて通し、その際、取付棒20にバンド30
の挿入穴32とつく棒34の環状部36とを通す。この
係止突出部24が段付第一孔16の入口に当接した後、
更に取付棒20をその進行方向に押す。この際、係止突
出部24の最大径は、段付第一孔16の径小部より径大
であるが、合成樹脂から成る尾錠本体10は弾力性があ
るので、この係止突出部24は圧入によって第一孔16
の径小部を通過して径大部に至る。この係止突出部24
が段付第一孔16に圧入された状態においては、取付棒
20の他端の頭部26は、前記段付第二孔18の段部に
当接する。なお、この取付棒20の両端を係止突出部2
4としても同様の効果が得られる。
【0007】このように、取付棒20の先端の係止突出
部24を段付第一孔16に圧入するようにしたので、係
止突出部24は第一孔16の径小部を通って戻ることが
なく、従って取付棒20が尾錠本体10から外れるとい
う従来の不具合を解消することができた。
【0008】次に従来の他の例として、実開昭58−8
0021号の図6〜図8に示すものがある。この考案は
尾錠本体30と、2つの取付棒31、32を一体に構成
し、2つの取付棒のそれぞれに取付穴31aと圧入部3
2bを設け、連結するようにしたものである。これによ
り尾錠のコストを下げることができた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記従来例の
最初に示した図4、図5の構造では、尾錠本体10のほ
かに、金属性の取付棒20が必要となり、しかも取付棒
20の形状は径大の頭部26が形成されていなければな
らない。径大の頭部26を有する金属性の取付棒を製作
するには、頭部26より径が大きい棒材を切削しなけれ
ばならないため、コストが高く付き、量産には向かな
い。
【0010】また、前記従来例の後に示した図6、図
7、図8の構造では、取付棒を2つに分割し、それぞれ
に設けた、取付穴32aと圧入部32bとで連結するよ
うにしているものであるが、連結する部分に、ある程度
以上の強度を持たせようとすると、取付穴と圧入部が大
きくなり、実際にバンドの中留として使うには無理が生
じる。
【0011】更に、連結する部分が、取付棒の中央にあ
るため、取付棒にわずかな力が加わっても外れてしまう
恐れがあり、強度的にも、バンドの中留として使うのは
無理があった。しかも、両側の2つの取付棒をバンドの
先端に取付ける場合は、尾錠本体を大きく広げなければ
ならない。
【0012】この考案の目的は、尾錠本体と取付棒を合
成樹脂材料で一体に作ることによりコストを下げ、さら
に合成樹脂材料の柔軟性を利用して、尾錠本体の両端を
わずかに広げることにより、バンドとつく棒を取付けた
取付棒を尾錠本体の端部の取付穴に圧入固定することが
でき、また、その取付作業も容易に行なえ、かつ十分な
強度を有するバンドの尾錠構造を得ようとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、合成樹脂材料から成る略コの字形状
の尾錠本体の両側先端の一方に取付穴を、他方に内側へ
向けて取付棒を設け、取付棒はその先に径小部を、更に
その先に先端に至り径小となる径大部を有し、また、取
付穴の径は前記径小部よりも大きく、前記径大部よりも
小さく形成されており、取付棒にバンドの先端とつく棒
を外嵌させた後に、取付部先端の径大部を前記取付穴に
圧入するようにしたものである。
【0014】
【作用】上記のように構成されたこの考案では、取付穴
の内径よりも、頭部の外径の方が大きいため、圧入した
後には、容易に抜けることはなく、通常の時計の携帯に
おいては、十分使用に耐えるものである。また、取付棒
へのバンドの先端とつく棒の取付け、及び取付棒の取付
穴への取付けは、尾錠本体が合成樹脂材料で出来ている
ため、その柔軟性を利用し、尾錠本体の両側先端を広げ
ることにより、容易に行うことができる。
【0015】
【実施例】次にこの考案を図面に基づいて説明する。図
1は、この考案に係わる尾錠構造の一実施例を示す分解
斜視図である。図2は尾錠の組立方を示したもので、図
2は組立前の平面図、図3は組立後の断面図である。合
成樹脂を材料とするコの字形状の尾錠本体1の一方の先
端には取付穴1aが、また他方の先端には、取付棒1b
が設けられている。取付棒1bの先には、径の小さな径
小部1cが、更にその先には先端に至り径小となる径大
部1dが設けられている。
【0016】取付穴1aの内径は、取付棒1bの外径及
び径大部1dの外径よりも小さい。2はバンドで、その
先端に中空部2aを有する。3は、バンド2の穴(図示
せず)に挿入して、バンドと尾錠本体を連結するための
つく棒で、その一端にループ状になった取付部3aを有
する。
【0017】このバンド2、およびつく棒3を尾錠本体
1に取付けるには、合成樹脂で出来ている尾錠本体1の
柔軟性を利用して、尾錠本体1の両側先端を広げ、取付
棒1bにバンド2の中空部2aを外嵌させ、径大部1d
が、バンド先端のスリット2bの位置まで来たときに、
つく棒3の取付部3aをスリット2bに入れ、取付棒1
bをつく棒3の取付部3a、及び中空部2aに挿入す
る。次に、取付棒1bの先端の径大部1dを取付穴1a
の位置まで移動させ、尾錠本体1の先端を外側より押し
付けることにより、径大部1dが取付穴1aに圧入さ
れ、取付けが完了する。
【0018】なお、このとき、取付棒の先端の径大部
を、取付穴の位置まで移動させるには、取付棒を尾錠本
体と同一平面上を移動させればよく、その際、尾錠本体
や取付棒にねじりの力は加えなくてもよいため、スムー
ズにかつ容易に行なえる。すなわち、従来のように尾錠
本体と取付棒が別体となっているものでは、取付棒にバ
ンドの先端とつく棒を外嵌させた後に取付棒を尾錠本体
の取付穴に入れなければならなかったが、取付穴の位置
を探す作業は熟練と、多くの作業時間を必要とした。
【0019】
【考案の効果】以上のように、この考案に係る尾錠構造
によれば、尾錠本体と取付棒を合成樹脂材料で一体に作
ることができ、コストを下げることができる。さらに、
一体に作ってあるため、合成樹脂材料の柔軟性を利用し
て、バンドとつく棒を尾錠本体に容易に取り付けること
ができる。また、取付棒は、途中に継ぎ目のない一本の
棒で、できているため、少々細くしても十分な強度を得
ることができる。
【0020】しかも、取付棒の先端を尾錠本体に設けた
取付穴に圧入するようにし、取付棒の端部を保持するよ
うにしたため、取付棒の途中に力が加わっても、容易に
抜けるようなことはない。
【0021】そのうえ、バンドを取付けるには、取付棒
に、バンドの先端とつく棒を外嵌させた後に、尾錠本体
をわずにに開いた状態で、取付棒をづらし、径大部を取
付穴に圧入するだけでよく、図6に示した従来例のよう
に、大きく開いて、無理な変形を与えるようなことはな
い。
【0022】さらに、この考案の尾錠は、組立前は、取
付棒が尾錠本体より斜めに突出しているため、取付棒へ
のバンドとつく棒の取付が容易に行なえる。一方、尾錠
本体の取付穴への取付棒の取付も、平板上に置いて、尾
錠本体の両端をわずかに開いた状態で取付棒を移動させ
ることにより、取付棒の先端をきわめて容易に取付穴の
位置に持ってくることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の尾錠の分解斜視図である。
【図2】この考案の尾錠の組立前の平面図である。
【図3】この考案の尾錠の組立後の断面図である。
【図4】従来の尾錠の分解斜視図である。
【図5】図5の尾錠を組立てた状態の一部切欠平面図で
ある。
【図6】他の従来例の尾錠の分解斜視図である。
【図7】図6に示す尾錠の取付棒を連結した状態を示す
斜視図である。
【図8】従来例の尾錠の取付棒の連結部分の拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 尾錠本体 1a 取付穴 1b 取付棒 1c 径小部 1d 径大部 2 バンド 2a 中空部 3 つく棒 3a 取付部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料からなる略コの字形状の尾
    錠本体の両側の、一方の先端付近に一つの取付穴を、他
    方の先端付近に、内側に向けて一本の取付棒を設け、前
    記取付棒の先端には、先端に至り径小となる径大部を設
    け、前記取付穴の内径は前記取付棒の先端よりも大き
    く、かつ、径大部よりも小さく形成されており、バンド
    の先端の中空部と、つく棒のループ状の取付部に前記取
    付棒を挿入することができる時計バンドの尾錠におい
    て、前記取付棒は前記尾錠本体の両側先端の間隔より長
    さが長く構成されており、また、通常は前記尾錠本体の
    取付穴と、前記取付棒の先端との間に隙間が生じるよう
    に、前記取付棒は前記尾錠本体より斜めに突出して取り
    付いており、前記尾錠本体の両側をわずかに開いて前記
    取付棒を前記尾錠本体の方へ押しつけると、前記取付棒
    の先端が前記尾錠本体の取付穴の位置に移動し、さら
    に、前記尾錠本体の先端を外側より押し付けることによ
    り、前記取付棒の先端が前記取付穴に圧入する構造にな
    っていることを特長とするバンドの尾錠構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5880022U (ja) * 1981-11-27 1983-05-30 カシオ計算機株式会社 バンドの尾錠
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