JP2501479B2 - 循環式原稿供給装置を備える複写機 - Google Patents

循環式原稿供給装置を備える複写機

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JP2501479B2 JP1322844A JP32284489A JP2501479B2 JP 2501479 B2 JP2501479 B2 JP 2501479B2 JP 1322844 A JP1322844 A JP 1322844A JP 32284489 A JP32284489 A JP 32284489A JP 2501479 B2 JP2501479 B2 JP 2501479B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、循環式原稿供給装置を備える複写機に関す
る。
従来の技術 第9図は、従来の原稿供給装置を備える複写機におい
て、複写機本体にて紙詰まりが発生した場合における動
作を模式的に示す図である。第9図では、両面に原稿像
を有する原稿(以下、「両面原稿」という)から対応す
る複写像が両面に形成された記録紙(以下、「両面記録
紙」という)を得る場合の複写動作を示し、後述の実施
例と対応する部材には同一の参照符号を付す。
第9図(1)に示されるように、複数枚の頁数順に揃
えられた両面原稿は、原稿供給装置1の原稿収納部2に
その第1頁目が下方を向くように積み重ねられ、最上部
に位置するたとえば第5頁目および第6頁目の原稿から
順に給紙ローラ12によって1枚ずつ供給が開始される。
第9図(2)に示されるように、供給動作が開始され
た原稿は、第1読取位置20に搬送されてその一方表面
(第6頁目)の原稿像が読取り露光される。原稿供給装
置1の原稿供給動作に同期して、複写機本体100では給
紙カセット106aから記録紙Pが給紙ローラ109aによって
感光体101へ搬送され、複写動作が各原稿に対してその
偶数頁面から順に行われる。
いま、第9図(3)に示されるように、原稿の第6頁
目に対応する複写が終了した後、次の第4頁目に対応す
る複写動作において、この第4頁目が複写される記録紙
が感光体101付近において紙詰まりを生じた場合を想定
する。このように複写機本体100内において記録紙の紙
詰まりが生じると、原稿供給装置1および複写機本体10
0は一時的にその動作が停止し、操作者に対して紙詰ま
りの表示がなされる。この紙詰まり表示に従って操作者
が複写機本体100内において紙詰まりを生じている記録
紙を除去すると、原稿供給装置1においては、紙詰まり
発生時に搬送経路途中で停止した原稿および未給紙の原
稿が読取り露光動作が行われることなく循環され、原稿
収納部2へ戻される。
これによって原稿収納部2では、第9図(4)に示さ
れるように、前原稿が当初収納時の状態に再配置され
る。そして再び操作者が中断された複写の再開を指示す
ると、原稿供給装置1は、原稿収納部2から複写動作中
断時の原稿(第3頁目および第4頁目)が次に供給され
る状態となるまで既に複写済みの原稿を読取り露光する
ことなく搬送するといういわゆる空搬送動作を行う。こ
のような動作によって、原稿供給装置1を備える複写機
本体100は、中断された複写動作を再開する。
発明が解決しようとする課題 第9図で説明したように、従来の技術では、原稿供給
装置1における原稿の搬送が、予め定められる一方向の
みしか行えないために、複写機本体100内における紙詰
まり発生時や記録紙Pが消費された場合、その他の異常
事態発生に伴って中断された複写動作が再開されるまで
には多大な時間を要する。すなわち、中断時に搬送経路
途中で停止した原稿および未給紙の原稿を空搬送して原
稿収納部2に再配置する。次に中断時の原稿が第1読取
位置20に搬送されるまで他の原稿の空送りを行わなけれ
ばならない。特に原稿の枚数が多い場合などでは、複写
動作の中断から再開までの時間が多大となる。さらに、
複写動作が再開されてからも、中断時以降の複写動作が
終了するまでに多大な時間を要するなどの問題点があ
る。
本発明の目的は、複写機における紙詰まりや記録紙の
消費などの異常事態の発生にともなって複写動作が停止
した場合に、複写動作が再開可能な状態への回復時間お
よび複写動作終了までに要する時間を格段に短縮するこ
とができる循環式原稿供給装置を備える複写機を提供す
ることである。
課題を解決するとための手段 本発明は、(a)原稿供給手段であって、 原稿を積み重ねて収納する原稿収納部を有し、 この原稿収納部における積重方向一方側の供給端と、
積重方向他方側のかつ原稿供給方向の供給端と同一側の
収納端との間に露光位置が介在されている原稿搬送経路
が形成されており、 原稿搬送経路は、複数の原稿が存在することができる
長さを有し、 原稿搬送経路に沿って供給端から収納端への原稿供給
方向と、その原稿供給方向の逆方向である原稿戻り方向
とに原稿搬送駆動する複数の搬送部材が配置されている
原稿供給手段と、 (b)搬送経路に沿って間隔をあけて配置され、原稿を
検出する複数の検出器と、 (c)原稿が複写されるべき記録紙を供給する記録紙供
給手段と、 (d)前記原稿供給手段によって第1方向に搬送されて
露光位置にもたらされた原稿を、記録紙供給手段によっ
て供給される記録紙に複写する複写手段と、 (e)前記原稿供給手段、記録紙供給手段、および複写
手段の異常を検出する異常検出手段と、 (f)制御手段であって、検出器と異常検出手段との各
出力に応答し、 異常が検出されたとき、原稿供給手段の搬送部材によ
って原稿を原稿供給方向に搬送し、 異常が検出されたとき、露光位置よりも原稿供給方向
下流側にある原稿を、原稿供給手段の搬送部材によって
原稿供給方向に搬送して収納端から原稿収納部に収納
し、露光位置および露光位置よりも原稿供給方向上流側
にある原稿を、原稿供給手段の搬送部材によって原稿戻
り方向に搬送して供給部から原稿収納部に戻す制御手段
とを含むことを特徴とする循環式原稿供給装置を備える
複写機である。
作 用 本発明に従えば、原稿供給手段は原稿収納部に積み重
ねられた原稿を、その供給端側から原稿の搬送経路に沿
って露光位置に供給し、記録紙供給手段は原稿が複写さ
れるべき記録紙を供給する。複写手段は、原稿供給手段
によって露光位置にもたらされた原稿を、記録紙供給手
段によって供給される記録紙に複写する。露光後の原稿
は、原稿搬送経路に沿って、積み重ねられた原稿の収納
端側に原稿供給手段によって戻される。
この原稿供給手段の原稿収納部は、原稿の積重方向一
方側(後述の図面を参照して示す実施例では上方側)の
供給端を有するとともに、その積重方向他方側(後述の
実施例では下方側)の収納端とを有し、この収納端は、
原稿供給方向(後述の実施例における第2図の左方から
右方への方向)に供給端と同一端(第2図の右方側)に
ある。原稿搬送経路は、後述の第6図および第7図から
明らかなように、複数枚の原稿が存在することができる
長さを有している。この原稿搬送経路に沿って原稿供給
方向と、それとは逆方向である原稿戻り方向とに原稿を
搬送駆動するローラおよび支持筒5,6などの複数の搬送
部材が配置されており、その原稿搬送経路を原稿が原稿
供給方向とその逆方向とに搬送されることができる。
異常検出手段は、原稿供給手段、記録紙供給手段およ
び複写手段において発生する、たとえば原稿または記録
紙の紙詰まりや供給すべき記録紙の消費あるいは複写手
段の故障などの異常事態を検出する。
原稿供給手段の搬送経路には、その搬送経路に沿って
間隔をあけて複数の検出器(後述の実施例の第2図にお
ける参照符S1〜S6)が配置されており、原稿を検出する
ことができる。
制御手段は、異常検出手段によって異常事態が検出さ
れていないときには、原稿複写のために原稿供給手段の
搬送部材によって原稿を原稿供給方向に搬送し、これに
よって複写手段による原稿の記録紙への複写が行われ
る。
制御手段は、異常検出手段によって異常事態が検出さ
れたときには、搬送経路に配置されている複数の検出器
によって検出される原稿の有無に基づき、露光位置より
も搬送供給方向下流側にある原稿は、複写が行われたも
のとして、原稿供給手段の搬送部材によって原稿供給方
向に搬送して収納端から原稿収納部に収納し、露光位置
および露光位置よりも原稿供給方向上流側にある原稿
は、複写が未完了であるので、原稿供給手段の搬送部材
によって原稿戻り方向に搬送して供給端から原稿収納部
に戻す。
このように異常検出手段によって異常事態が検出され
たときに、露光、したがって複写が完了しなかった原稿
を、原稿の供給端側に戻すので、異常事態の処理後に
は、複写が中断されて行われなかった原稿を速やかに露
光位置に供給して、複写動作を迅速に再開できる。した
がって、原稿供給装置を備える複写機において、異常事
態発生時に、中断された複写動作が再開されるまでの時
間および再開された複写動作が終了するまでの時間を短
縮でき、複写能率が向上し、機能性が格段に向上する。
さらに本発明に従えば、異常事態が検出されたときに
おいて、複写が完了している原稿は、正常時の複写動作
と同様にして、その原稿を原稿供給方向にさらに搬送し
て原稿収納部の収納端に搬送する。これによって複写が
完了した原稿が原稿搬送経路において原稿戻り方向に移
動することはなく、したがって原稿が搬送される距離が
長くなることはなく、原稿の損傷をできるだけ少なくす
ることができる。
実施例 第1図は、循環式原稿供給装置1を装備する転写型静
電式複写機の基本的構成を示す簡略化した断面図であ
る。複写機本体100の内部中央には、直円筒状の感光体1
01が回転自在に配設される。感光体101の外周部には、
帯電用コロナ放電器102および現像装置103などと共に各
複写工程部が設けられ、感光体101に対して図面左方側
には定着装置104が配設される。
循環式原稿供給装置1は複写機本体100の上部面に備
えられ、この原稿供給装置1の第1支持筒5と第2支持
筒6の鉛直下方にそれぞれ構成される第1読取位置20と
第2読取位置21とが、本体100の上面部において略同一
平面に並列に設けられる。
また、複写機本体100の上面部には、製本化された書
籍などに対応した第3読取位置105を設け、2系統の読
取り露光方式が可能な露光手段149を構成する。
第2図は、循環式原稿供給装置1の簡略化した断面図
である。原稿供給装置1は、原稿を収納する原稿収納部
2、原稿収納部2から原稿を1枚ずつ給紙する給紙手段
3、原稿を外周面に沿って搬送して第1読取位置20へ一
方の表面を臨ませる直円筒状の第1支持筒5、搬送され
る原稿の他方の表面を第2読取位置21へ臨ませる直円筒
状の第2支持筒6、原稿収納部2から第1支持筒5へ原
稿を搬送する原稿搬送手段7、第1支持筒5から第2支
持筒6までの間に介在して第2読取位置21へ臨む表面が
第1読取位置20に臨む一方表面に対する他方表面となる
ように原稿の搬送状態を反転される原稿反転手段8、第
2支持筒6から原稿収納部2へ原稿を戻す原稿収納手段
9を含んで構成される。
原稿収納部2は、たとえば両面に原稿像を有し、かつ
付された頁数順に揃えられた複数のシート状原稿Dを、
その一端部(第1図において左側端部)を端部揃えた部
材10で揃えた状態で、その頁数が最も若い原稿面を原稿
搬送ベルト11上に向けて載置して受入れる。この原稿収
納部2内に載置された原稿Dを、最上部に位置する原稿
から順に1枚ずつ原稿搬送手段7に分離給送するため
に、原稿収納部2の上方に原稿供給手段3を構成する給
紙ローラ12が設けられる。この給紙ローラ12は、原稿送
出しモータM2によって予め定められたタイミングで矢印
方向に回転駆動されると共に、回転時にソレノイドなど
の力によってレバー13を介して最上部に位置する原稿D0
に押付けられ、これによって原稿D0から順に原稿搬送手
段7へ分離給送を行う。
原稿収納部2から給紙ローラ12によって原稿Dが1枚
ずつ送込まれる原稿搬送手段7は、図示の如く、水平方
向から下方垂直方向に曲折した搬送経路14を備える。こ
の搬送経路14の入口側端部には、原稿Dの重送を防止す
るための捌きローラ15a,15bが設置される。上側ローラ1
5aは原稿を搬送する方向に回転駆動され、下側ローラ15
bは原稿を戻す方向に回転駆動され、これらローラ15a,1
5b間を通過させることによって、原稿Dは確実に1枚ず
つに分離して搬送経路14に送られる。この搬送経路14に
は、搬送方向に間隔をあけて各一対の搬送ローラ16a,16
b,16c,16dが設置される。
これら各一対のローラ16a〜16dはそれぞれ原稿Dの両
面に回転自在に当接し、上記ローラ16a〜16dを原稿搬送
モータM3で強制回転することによって、上記各ローラで
案内しながら原稿Dを搬送経路14に沿って矢符17方向に
搬送する。この搬送経路14の入口側近傍には、原稿給送
検出器S2が、出口側近傍には第1読取位置前検出器S3が
それぞれ設置される。
また、搬送経路14の出口部(第1支持筒5の近傍)に
は、一対の第1レジストローラ19a,19bを設置する。こ
の第1レジストローラ19a,19bは、図示していないが、
駆動軸にクラッチCLT1を介して連結されており、クラッ
チCLT1のオン・オフ制御によって回転を停止し、再回転
を行わせる。クラッチCLT1のオン・オフ制御は、操作者
の所望の複写内容に従って制御される。すなわち、原稿
Dの読取りが必要な場合には、複写機本体100における
記録紙の搬送と同期を取るために、ローラ19a,19bの回
転を停止して原稿Dを待機させ、同期が取られた後に再
回転して第1支持筒5へ原稿Dを搬送する。一方、原稿
Dの読取りが不必要な場合は、常時ローラ19a,19bを他
の搬送ローラと同様に単に搬送用ローラとして回転し、
原稿Dを停止することなく、通過させる。
なお、第1レジストローラ19a,19bが単に搬送用ロー
ラとして動作する場合には、搬送される原稿Dの許容さ
れる最大長さl1未満の長さだけ第1レジストローラ19a,
19bよりも搬送方向上流側にある搬送ローラ16c,16dの回
転は、原稿Dの搬送が終了するまで停止しない。一方、
第1レジストローラ19a,19bが、原稿Dを待機させて第
1支持筒5への搬送のタイミングを調整するレジスト用
ローラとして動作する場合には、前記位置にある搬送ロ
ーラ16c,16dの回転も制御される。すなわち、搬送経路1
4を搬送される原稿Dの搬送方向先端部が第1レジスト
ローラ19a,19bのローラ間に到達すると、搬送ローラ16
c,16dの回転は一旦停止し、原稿Dの搬送を停止する。
その後、第1レジストローラ19a,119bが回転を開始する
と同時に搬送ローラ16c,16dの回転もまた再開され、原
稿Dの搬送を再開する。
原稿Dの原稿像を読取る位置は、水平方向に間隔をあ
けて並列に設置した第1支持筒5と第2支持筒6のそれ
ぞれの鉛直下端面に対応して構成される第1読取位置20
と第2読取位置21とからなる。これら第1読取位置20と
第2読取位置21とは、図示のように同一平面上に位置す
る。
前記各支持筒5,6は、それぞれ原稿搬送モータM4,M5に
よって記録紙への複写速度に同期した速度で時計方向に
回転駆動される。また各支持筒5,6には、その外周面に
沿ってそれぞれ所定間隔をあけて従動ローラ22a〜22d,2
3a〜23dが設置されており、これら従動ローラによって
原稿Dを各支持筒5,6の各外周面に押付けて巻付け、支
持筒5,6の外周面に形成された周回搬送経路20a,21aに沿
って原稿Dを搬送する。
この周回搬送経路20a,21aの鉛直下方には、硬質透明
ガラス板24,25が設置されて上記第1および第2読取装
置20,21を構成する。原稿Dが第1支持筒と第1透明ガ
ラス板24との間を通過する際には、原稿Dの一方の表面
(第2図において、原稿収納部2に積重されている原稿
Dの上面)を読取り露光して一方表面に対応した画像の
形成を行う。第1支持筒21と第2透明ガラス板25との間
を通過する際には、後述するように、原稿Dの他方の表
面(原稿収納部2において、原稿Dの下面)を読取り露
光して他方表面に対応した画像の形成を行う。
なお、これらの第1読取位置20および第2読取位置21
での読取り露光動作は、操作者の所望の複写内容によっ
ては、行われることなく原稿Dがそのまま通過する場合
もある。
第1読取位置20には、前記原稿搬送手段7の搬送経路
14を介して、第1レジストローラ19a,19bの回転力によ
って第1支持筒5に原稿Dを巻付けつつ搬送する。第1
支持筒5と第2支持筒6との間には、図示のように、原
稿Dが読取位置に臨む表面を切換える表裏反転経路30を
備えた原稿反転手段8が配設される。表裏反転経路30
は、第1支持筒5と第2支持筒6との周回搬送経路20a,
21aの対向する部位からそれぞれ上方へ傾斜して伸長す
る第1経路30aおよび第2経路30bと、これら経路30a,30
bの合流点から水平左方向へ伸長する第3経路30cとより
構成される。
第1支持筒5の周回搬送経路20aに連続する第1経路3
0aの入口部には方向転換爪31が設置される。この方向転
換爪31をソレノイドSOL1によって作動させて、原稿Dを
第1経路30aに、または第1原稿支持筒5の周回搬送経
路20aに選択的に搬送する。すなわち、第1読取位置20
を通過した原稿Dを、操作者の所望の複写内容に従っ
て、一度の読取り露光でよい場合には方向転換爪31を第
1図の実線位置に作動して原稿Dを第1経路30aに搬送
する。一方、読取り露光が複数回必要な場合には、方向
転換爪31を2点鎖線位置に作動して、原稿Dを第1支持
筒5の周回搬送経路20aに沿って複数回搬送する。
読取り露光動作終了後、方向転換爪31は実線位置に作
動し、第1経路30aに原稿Dを搬送する。第1経路30aに
は、原稿Dの搬送方向後端部を検出する第1読取位置検
出器S4、一対のローラ34a,34b、方向転換爪35が原稿D
の搬送方向上流側から順に設置される。前記検出器S4の
検出信号に基づいて、以下の表裏反転動作が制御され
る。
原稿Dは、ローラ34a,34bが回転駆動されることによ
って、方向転換爪35を経て第3経路30cへと搬送され
る。第3経路30cには、各一対の搬送ローラ36a,36b;37
a,37bが配設される。ローラ36a,36bは、原稿反転用モー
タM6によって正逆回転される。これら搬送ローラ36,37
は、方向転換爪35からの原稿Dを第3経路30c内で矢符4
0a方向に搬送した後、原稿Dの搬送方向後端部が方向転
換爪35を通過した時点で、モータM6の回転が反転される
ことによって、原稿Dを矢付40b方向へ搬送する。
方向転換爪35は、ソレノイドSOL2によって第1図の実
線で示す状態とされ、、第3経路30cに対して第1経路3
0aを閉鎖する一方、第2経路30bを開放し、原稿Dが第
2経路30bへ搬送されるようにする。第2経路30bにはロ
ーラ34cが配置され、ソレノイドSOL3によってローラ34a
に圧接されてその間に原稿Dを挟持して搬送する。以上
説明した原稿の表裏反転動作は、正逆転ローラ36,37を
用いて実現しているが、たとえば、ベルト搬送装置やエ
アー搬送装置などを用いた構成にて行ってもよい。
また前記支持ローラ34a,34cの回転力は、第2支持筒
6がその外周面に原稿Dを巻付けて第2読取位置21へ搬
送する動作を補助している。前記ローラ34cに関して搬
送方向下流側位置には、原稿Dの搬送方向先端部の通過
を検出する第2読取位置前検出器S5が設置される。
さらに前記検出器S5に関して搬送方向下流側には、一
対の第2レジストローラ59a,59bが配設される。この第
2レジストローラ59a,59bは、図示していないが、駆動
軸にクラッチCLT2を介して連結されており、クラッチCL
T2のオン・オフ制御によって回転を停止し、再回転を行
わせる。クラッチCLT2のオン・オフ制御は、操作者ぼ所
望の複写内容に従って制御される。
すなわち原稿Dの読取りが必要な場合には、記録紙と
の同期を取るために、ローラ59a,59bの回転を停止して
原稿Dを待機させ、同期が取られた後に再回転して第2
支持筒6へ原稿D搬送する。一方、原稿Dの読取りが不
必要な場合は、単に搬送用ローラとして常時ローラ59a,
59bを回転し、原稿Dを停止することなく、通過させ
る。ここで前記ソレノイドSOL3の動作は、前記ローラ59
a,59bの回転動作に応じて制御される。
なお、搬送される原稿Dの許容される最大長さl1未満
の長さだけ第2レジストローラ59a,59bよりも搬送方向
上流側にある搬送ローラ36,37は、前述の第1レジスト
ローラ19a,19bと搬送ローラ16c,16dとの動作関係と同様
の動作をなす。
すなわち、第2レジストローラローラ59a,59bが単に
搬送用ローラとして動作する場合には、原稿Dを第2支
持筒6へ搬送するための搬送ローラ36,37の回転は、原
稿Dの搬送が終了するまで停止しない。一方、第2レジ
ストローラ59a,59bがレジスト用ローラとして動作する
場合には、原稿Dの搬送方向先端部がローラ59a,59b間
に到達すると、搬送ローラ36,37の回転は一旦停止す
る。その後、第2レジスタローラ59a,59bが回転を開始
すると同時に搬送ローラ36,37の回転もまた開始され、
原稿Dの搬送を再開する。
前述のように、表裏反転経路30で原稿Dの搬送方向が
反転されることにより、原稿Dの既に第1読取位置20へ
臨んだ一方表面が第2支持筒6の外周面に臨んで巻き付
けられ、原稿Dのまだ読取位置を臨んでいない他方表面
を外面側として第2支持筒6にて搬送される。したがっ
て、第2読取位置21では原稿Dの他方表面が読取り露光
され、他方表面に対応した画像が形成される。なお、こ
の第2読取位置21での読取り露光動作は、操作者の所望
の複写内容によっては、行われることなく原稿Dをその
まま通過させる場合もある。
第2支持筒6に関して、第2読取位置21を通過した原
稿Dが周回搬送経路21aから原稿収納手段9の搬送経路4
5へ分岐する部位には方向転換爪46が設置される。この
方向転換爪46はソレノイドSOL4によって作動し、搬送経
路45に対して周回搬送経路21aを選択的に開閉する。
すなわち、操作者の所望の複写内容に従って、第2読
取位置21での読取り露光が1回のみの場合には、周回搬
送経路21aが開放されて原稿Dを搬送経路45へ搬送す
る。一方、複数回の読取り露光を行う場合には、搬送経
路45が閉鎖されて周回搬送経路21aにて原稿Dを必要回
数搬送した後に、搬送経路45へ搬送する。
前述したように、第1読取位置20で原稿Dの一方表面
を、第2読取位置21で他方表面をそれぞれ読取り露光す
ることによって、原稿Dの表裏表面を複写できる。ま
た、これら第1読取位置20と第2読取位置21とでそれぞ
れ必要回数読取り露光できるので、複数枚の原稿Dに対
して必要な複数部の複写を取ることができる。
第2読取位置21から原稿収納部2へ原稿Dを戻す原稿
収納手段9において、前記搬送経路45は、前記搬送ベル
ト11の下方側端部に接続して原稿Dを搬送ベルト11へ搬
送する。すなわち、搬送経路45には、各一対の搬送ロー
ラ50,51を設置して原稿Dを搬送する。また、搬送経路4
5の出口近傍には、原稿Dの通過を検知する原稿収納前
検出器S6を設置する。この検出器S6からの検出信号によ
って、搬送ベルト11および原稿収納手段9の動作制御が
行われる。
無端状の搬送ベルト11は、図示のように上下および左
右に間隔をあけて設置したローラ55a,55b,55c,55dに巻
き掛けられている。駆動ローラ55bを、検出器S6からの
検出信号に基づいて戻し用搬送モータM7で矢印方向に回
転駆動することによって、搬送ベルト11を反時計方向に
回転駆動する。この搬送ベルト11の上張架部分は、原稿
Dの載置部を兼ねている。また、前記搬送経路45と近接
した位置には原稿呼込みローラ56が設置され、搬送ベル
ト11との間での搬送力によって、原稿Dを搬送ベルト11
の上張架部分と載置されている原稿Dの最下部分との間
に送込む。
その際、送込み動作を円滑とするために、原稿収納部
2に載置された原稿Dの給紙方向下流側端部の下方側
に、原稿蹴上げローラ58が設置される。これによって積
重ねられた原稿Dの図面右方側端部を搬送ベルト11から
一時的に浮上し、最下端部に原稿を送込むための開口を
確実に広げる。最下端位置に送り込まれた原稿Dは、そ
の搬送方向先端部が端部揃え部材10に達した時点で、搬
送ベルト11の駆動用モータM7が駆動停止されることによ
って、原稿収納部2への戻し動作が終了する。
また、原稿収納部2には、図示のように、載置した原
稿Dの一循環を検知するために、たとえば鏡面仕上げさ
れたステンレス鋼板などから成る検知用作動部材60が配
設される。この作動部材60は、原稿Dを操作者が原稿収
納部2内に載置する前の状態では、第1図の実線で示す
下端位置にあり、その上に原稿Dが載置される。原稿収
納部2から原稿Dが1枚ずつ給送され、再び戻されるに
つれて作動部材60は次第に上方側へ変位し、未給送原稿
と再収納原稿との間に介在して両者を区分けする。原稿
Dが全て一循環すると、作動部材60は2点鎖線で示す最
上位に達する。
最上位に達した作動部材60は、原稿収納部2内のたと
えば発光素子および受光素子の組合わせから成る原稿一
循環検出器S1でその露出状態が検出され、一循環が終了
した旨を示す検出信号を発生する。この検出信号を利用
して、操作者の所望の複写部数だけで複写を行うなどの
複写機本体100側の動作が制御される。その後、作動部
材60は、作動部材駆動モータM1の駆動によって180度回
転し、原稿Dに対して下方側の位置(元の位置)に戻さ
れる。
以上説明した構成および動作によって原稿供給装置1
は、原稿収納部2に収納される原稿Dを、原稿搬送手段
7、第1支持筒5、原稿反転手段8、第2支持筒6、お
よび原稿収納手段9の順で搬送しつつ、各原稿の第1お
よび第2読取位置20,21への提示動作を行い、各原稿像
が読取り露出されるようにする。
また本実施例では、上述した通常の原稿の搬送動作に
加えて、搬送途中で複写機に異常が検出された場合など
のために、逆方向にもまた原稿の搬送が可能なように構
成される。すなわち、原稿供給装置1に配設されるモー
タM3〜M6などは、正回転に加えて逆回転が可能なものが
選ばれる。これらモータM3〜M6の逆回転によって、搬送
ローラ16a〜16d,36a,36b,37a,37bや支持筒5,6は逆回転
し、これによって原稿を通常の搬送方向とは逆方向に搬
送する。同時にソレノイドSOL1〜SOL4なども駆動され、
方向転換爪31,35,46やローラ34cなどが原稿を前記逆方
向へ搬送するように動作する。
したがって原稿供給装置1の原稿の供給動作は、たと
えば複写機本体100における記録紙の紙詰まりや消費あ
るいは電気系統の故障などの異常事態発生で一時的に停
止するけれども、その後再び駆動が開始される再に、搬
送経路で原稿が停止した位置に関して予め設定される範
囲の搬送ローラなどが、搬送経路に原稿がなくなるまで
逆回転される。これによって原稿収納部2における原稿
は、複写が中断されて行われなかった原稿を速やかに読
取位置20,21に供給できる状態に再配置される。
再び第1図を参照して、複写機本体100の内部上方に
は、原稿の表面をスリット露光する光源150、反射鏡151
a,151b,151c,151dおよびズームレン152を含む露光手段1
49が設けられる。この露光手段149において、光源150か
らの光源光が原稿Dの画像に照射されると、その反射光
は反射鏡151a〜151dおよびレンズ152を経て、感光体101
の露光領域130にて結像する。
露光手段149は、原稿供給装置1における原稿Dの搬
送に応じて、第1支持筒5直下の第1読取位置20および
第2支持筒6直下の第2読取位置21に停止状態で読取り
露光を行う。また、書籍などが第3読取位置105に載置
された場合は、光源150および反射鏡151aを備える第1
移動体71が第3読取位置を走査しつつ読取り露光を行
う。これら2つの読取り露光方式は、上記露光手段149
を駆動用モータM13で駆動して行う。
第3図は、露光手段149の要所斜視図である。露光手
段149を移動させる移動手段70は、第1移動体71と、第
2移動体72と、各移動体71,72を支持する一対の案内軸7
3,74と、各移動体71,72の移動を行うための動力伝達部7
5とを含んで構成される。第1移動体71と第2移動体72
とは対を成しており、第1移動体71には光源150、反射
鏡151a(第1図参照)が固定される。第2移動体72に
は、反射鏡151b、151cが固定される。一対の移動体71,7
2の両側部には挿通孔が設けられ、挿通孔には相互に案
内軸73,74が挿通される。したがって移動体71,72は、案
内軸73,74の軸線方向に摺動自在に移動可能である。
第1移動体71の側部には、ワイヤ固定部材76が設けら
れ、可撓性のワイヤ77の一部が固定される。ワイヤ77
は、プーリ78a,78b間に張架される。さらにワイヤ77
は、プーリ79に巻掛けられる。このプーリ79には、直流
モータM13の回転軸との間に可撓性のワイヤ80が巻掛け
られる。したがって直流モータM13の正逆回転動力がワ
イヤ80を介してプーリ79に伝達され、さらにワイヤ77が
矢符81a方向および矢符81b方向に回転駆動されることに
よって、第1移動体71は案内軸73,74に沿って移動す
る。このとき第2移動体72は、第1移動体71の半分の速
度で同一方向に移動する。
第1移動体71のワイヤ固定部材76の側部には、遮光性
の被検出片76aが設けられる。第1図に示される第1、
第2読取位置20,21および第3読取位置105の下方側に
は、ホームポジション検出器S7,S8,S9がそれぞれ設けら
れる。ホームポジション検出器S7,S8,S9は、たとえば発
光素子と受光素子との間で光経路を構成する光学式検出
器として実現される。
検出器S7に被検出片76aが差掛かるとその光経路を遮
断し、複写機に内蔵されている処理回路は、その検出器
S7からの検出信号に基づいて直流モータM13の回転を制
御して、第1移動体71および第2移動体72の移動を停止
させるなどの制御が行われる。また第2読取位置21の下
方側にも検出器S7と同様の検出器S8が設けられており、
被検出片76aが差掛かることによって、第1移動体71お
よび第2移動体72の移動に関する信号を出力する。さら
に書籍などを読取り露光する第3読取位置105の下方側
において、第1移動体71の走査開始位置には検出器S7と
同様な検出器S9が設けられる。これによって第1移動体
71および第2移動体72の走査開始に必要な信号を出力す
る。
第1図および第2図を参照して、前述した第1レジス
トローラ19a,19bおよび第2レジストローラ59a,59bの各
動作が、レジストローラとして行われるか、あるいは単
なる搬送ローラとして行われるかの選択は、たとえば前
記ホームポジション検出器S7,S8からの検出信号に基づ
いて複写機内の処理回路によって行う。すなわち、光源
150が固定される第1移動体71の被検出片76aが検出器S7
に差掛かり、光源150が第1読取位置20の直下に設定さ
れる場合には、第1レジストローラ19a,19bはレジスト
ローラとして動作し、第2レジストローラ59a,59bは単
なる搬送ローラとして動作する。同様に、光源150が第
2読取位置21の直下に設定される場合には、第1レジス
トローラ19a,19bは単なる搬送ローラとして動作し、第
2レジストローラ59a,59bはレジストローラとして動作
する。
感光体101は時計方向に回転駆動されるに伴って、先
ず、帯電用コロナ放電器102によって帯電される。帯電
された感光体101には、露光領域130において露光手段14
9を経た反射光が結像し、読取られた原稿像に対応した
静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置103
によってトナー像に顕像化される。このトナー像は、後
述のように感光体101へ給紙される記録紙Pに、転写領
域129において転写用コロナ放電器131によって転写され
る。転写後の記録紙Pは、搬送手段132によって定着装
置104へ搬送され、定着が行われる。
なお、転写領域129において転写終了後、感光体101上
に残留したトナーは、転写領域129よりも感光体101の回
転方向下流側に設置されるクリーニング装置133によっ
て除去される。その後、除電装置134によって感光体101
上の残留電荷を逃がし、続いて静電潜像を形成するため
に帯電用コロナ放電器102によって感光体101表面は帯電
される。
複写機本体100の一方の側部には、記録紙Pが収納さ
れた給紙カセット106a,106bが、また本体100の下方部に
は同じく給紙カセット106c,106dが装填される。また、
これら給紙カセット106a〜106dには、収納される記録紙
Pの消費状態を検出するために、検出器S19,S20,S21,S2
2がそれぞれ設けられる。
これら給紙カセット106a〜106d内に積載された記録紙
Pは、最上部に位置するものから順に1枚ずつ上取りさ
れて給紙経路108a〜108dに給紙される。この給紙動作
は、各給紙カセット106a〜106dの上部面に配設された給
紙ローラ109a〜109dが給紙駆動用モータM8にて回転駆動
されることによって行われる。上記給紙経路108a〜108d
および後述する中間トレイ113からの給紙経路115には、
用紙搬送用ローラ107a〜107eが設置され、これら搬送用
ローラを駆動用モータM9で回転駆動することによって、
上記複写工程部に記録紙Pを給紙する。
給紙カセット106a〜106dおよび中間トレイ113から給
紙され搬送される記録紙Pは、感光体101への搬送経路
途上に設置される第3レジストローラ160a,160bによっ
て感光体101への搬送タイミングが制御される。すなわ
ち、感光体101へ搬送される記録紙Pの搬送方向先端部
が、第3レジストローラ160a,160b間に到達すると、記
録紙Pの搬送は一旦停止される。
原稿Dの一方表面の読取り露光が第1読取位置20で行
われる場合、前記原稿供給装置1内の第1レジストロー
ラ19a,19bは原稿Dの搬送を制御するレジスト用ローラ
として動作し、第2レジストローラ59a,59bは単に搬送
用ローラとして動作する。原稿Dが第1レジストローラ
19a,19bにおいて、また記録紙Pが第3レジストローラ1
60a,160bにおいて一旦停止した後、たとえば、第1レジ
ストローラ19a,19bを回転駆動して原稿Dの搬送を開始
した後、予め定められる設定時間経過後に第3レジスト
ローラ160a,160bを回転駆動して記録紙Pの搬送を開始
する。
この設定時間は、第1レジストローラ19a,19bによっ
て原稿Dの搬送が開始されてから、前述のようにその原
稿Dが第1読取位置20において読取り露光され、原稿像
に対応して感光体101に形成されたトナー像の移動方向
下流側端部が転写領域129へ到着するまでの時間から、
記録紙Pが第3レジストローラ160a,160bから搬送を開
始してからその搬送方向先端部が転写領域129に到着す
るまでの時間を差引いた時間に設定され、たとえば制御
装置内のタイマなどによって計時される。したがって、
上述のように同期を図ることによって、転写像の記録紙
Pに対する位置合わせを確実に行うことができる。
また、原稿Dの他方表面の読取り露光が第2読取位置
21で行われる場合、第1レジストローラ19a,19bは単に
搬送用ローラとして動作し、第2レジストローラ59a,59
bはレジスト用ローラとして動作する。第2レジストロ
ーラ59a,59bによる原稿Dの搬送のタイミングと第3レ
ジストローラ160a,160bによる記録紙Pの搬送タイミン
グとの関係は、前述の第1レジストローラ19a,19bと第
3レジストローラ160a,160bとの同期関係と同様に設定
される。なお、上述のような第3レジストローラ160a,1
60bの回転/停止制御は、駆動モータとの間に介在され
る記録紙搬送用クラッチCLT3のオン・オフ制御によって
行われる。
複写機本体100の他方の側部面には、排出トレイ110が
配設される。この排出トレイ110にはソレノイドSOL8が
取付けられており、このソレノイドSOL8を所定時間励磁
すると第1図の紙面手前方向に排出トレイ110がシフト
動作し、また、次にSOL8を所定時間消磁すると紙面裏面
方向にシフト動作する。これによって排出トレイ110
は、複数枚の原稿に対して複数組とられた記録紙を仕分
けした状態で受取ることが可能となる。
本体100内には、この配置トレイ110へ、複写工程を経
て定着装置104を通過した記録紙Pを排出するための排
出経路111、および排出経路111から分岐した記録紙表裏
反転経路112が設けられる。上記複写工程および定着装
置104を通過し、一方表面に原稿像に対応する複写が行
われた記録紙Pは、操作者の所望の複写内容に従って、
下記(i)〜(iii)の3種の態様で排出トレイ110へ排
出される。
(i)排出経路111をそのまま通過して排出トレイ110へ
排出される。
(ii)排出経路111に向かった後、記録紙Pの他方表面
に複写を行うために、記録紙表裏反転経路112にてスイ
ッチバック動作された後、再度、複写工程へ搬送するた
めに、一時的に中間トレイ113に収納される。
中間トレイ113に積重ねられた記録紙Pを、その最下
部に位置するものから順にモータM14によって回転駆動
される給紙手段114にて搬送経路115を介して複写工程部
へ給送し、定着装置104を通り、排出経路111を通過して
排出トレイ110へ排出される。
(iii)排出経路111に向かった後、記録紙表裏反転経路
112にて記録紙Pの反転を行った後、排出経路111から排
出トレイ110へ排出される。
上記した3種の記録紙Pの搬送動作を可能とするため
に、記録紙表裏反転経路112は、排出経路111の2箇所の
位置から分岐した経路112a,112b、これら経路112a,112b
が合流する経路112c、この経路112cから分岐して中間ト
レイ113へ向かう経路112dによって構成される。上記経
路112aが排出経路111から分岐する部位には第1方向転
換爪115が、経路112aと経路112bとの合流部位には第2
方向転換爪116が、経路112cと経路112dとの分岐部位に
は第3方向転換爪117がそれぞれ配設される。これら第
1〜第3方向転換爪115〜117は、それぞれ図示しない駆
動ソレノイドSOL5,SOL6,SOL7によって作動し、操作者の
所望の複写内容に応じて、記録紙Pの搬送経路が選択さ
れる。
経路112aと経路112bとの合流部位近傍にはローラ118
a,118b,118cが配設され、経路112cと経路112dとの分岐
部近傍にはローラ119a,119b,119cが配設され、それぞれ
記録紙Pを搬送する。また、経路112aと経路112bの合流
部位近傍の経路112cには反転用ローラ120が配設され、
図示しない駆動用モータM11で正逆回転されて記録紙P
の搬送方向を反転する。経路112cと経路112dとの分岐部
の下方側には反転用ローラ121が配設され、図示しない
駆動用モータM12で正逆回転される。さらに、排出経路1
11の出口部近傍には排出検出器S13が、経路112aの入口
部近傍および経路112cには記録紙反転検出器S14、S15
が、経路112dの出口部近傍には中間トレイ入口検出器S1
6がそれぞれ配設される。
上述した記録紙表裏反転経路112の構成によって、上
記(i)の排出態様の場合には、第1方向転換爪115で
排出経路111に対して経路112aを閉鎖し、記録紙Pを排
出経路111に沿って排出する。上記(ii)の態様の場合
は、第1方向転換爪115で排出経路111を閉鎖して、経路
112aへ記録紙Pを導入し、第2方向転換爪116で経路112
cを開放し、経路112cにて反転用ローラ121で搬送方向を
反転する。その後、第3方向転換爪117で経路112dを開
放し、中間トレイ113へ記録紙Pを導出する。上記(ii
i)の場合は、上述のように記録紙Pを経路112cに導入
した後、反転用ローラ120で搬送方向を反転し、第2方
向転換爪116で経路112aを閉鎖する一方、経路112bを開
放して、経路112bから排出経路111へ導出する。
本複写機においては、第1図に示される各部位におけ
る記録紙Pの搬送状態を検出するために、記録紙給紙検
出器S10、記録紙転写前検出器S11、定着後検出器S12、
中間トレイ内用紙有無検出器S17、中間トレイ給紙検出
器S18などが設けられる。
上記した循環式自動原稿供給装置1を備えた複写機
は、操作者の所望の複写内容によって、 (A)片面原稿から複数組の仕分けした片面複写 (B)片面原稿から複数組の仕分けした両面複写 (C)両面原稿から複数組の仕分けした片面複写 (D)両面原稿から複数組の仕分けした両面複写 のいずれにおいても、原稿を複数回循環させることで自
在に複写を行うことが可能である。
また、操作者の所望の複写内容により、原稿を支持筒
に複数回巻き付けたまま読取り露光を行い、原稿の一循
環中に複数枚複写することも行われる。
第4図は、複写機本体100と原稿供給装置1とを制御
する制御装置の電気的構成を示すブロック図である。前
述した搬送ローラや支持筒などを動作させるモータM1,M
2,M3,…などは、モータ駆動回路170に接続される。原稿
供給装置1内を搬送される原稿Dと複写機本体100内を
搬送される記録紙Pとの搬送の同期をとるためなどに用
いられるクラッチCLT1,CLT2,CLT3,…などは、クラッチ
駆動回路171に接続される。搬送経路における方向転換
爪31,35などを作動させるソレノイドSOL1,SOL2,…など
は、ソレノイド駆動回路172に接続される。これらの駆
動回路170〜172は、直流電源173、原稿Dや記録紙Pの
搬送状態を検出する検出器S1,S2,S3,…など、露光手段1
49を移動する光学系駆動回路174、さらに複写機本体100
に設けられる操作パネル175上の入力操作キー176、およ
び操作パネル175上の表示装置を駆動する表示駆動回路1
77などとともにインタフェイス回路178に接続される。
インタフェイス回路178は、マイクロコンピュータな
どによって実現される処理回路179に接続され、前記検
出器からの検出信号を処理回路179に送出するととも
に、処理回路179からの制御信号を前記各種駆動回路17
0,171,172,174,177に与える。処理回路179には、リード
オンリメモリ(ROM)180とランダムアクセスメモリ(RA
M)181が接続されている。処理回路179は、メモリ180に
予め記憶されている制御用プログラムに従って、複写動
作の制御を行う。メモリ181は、たとえば複写動作の制
御に必要となるカウンタ、タイマ、フラグなどの演算用
領域として使用される。
またインタフェイス回路178は、光学系駆動回路174を
介して露光手段149を移動し、各読取位置20,21,105にお
ける光源150の点灯/消灯および点灯レベルなどを制御
する。さらにインタフェイス回路178は、操作パネル175
上における入力操作キー176からの信号を処理回路179に
送出し、また複写動作の経過などに関する情報を表示駆
動回路177を介して、操作パネル176に設けられる表示手
段182にて表示させる。さらにまたインタフェイス回路1
78には、複写態様を選択する選択スイッチSSW1〜SSW4
が、操作パネル175の一部として接続される。選択でき
る複写態様としては、片面原稿から片面複写、片面原稿
から両面複写、両面原稿から片面複写、両面原稿から両
面複写などである。
第5図は、操作パネル175の入力操作キー176や表示手
段182などの構成の一部を示す平面図である。操作パネ
ル175は、複写枚数などを設定するための置数キー183、
クリアキー184、複写態様を設定するための選択キー18
5、原稿を固定し光学系を移動走査して複写を行う場合
に走査するADFキー186、複写動作の開始指示を与えるプ
リントスイッチ187、設定部数表示部188、複写部数表示
部189、原稿供給装置1を用いる複写態様表示部190〜19
3、さらに光学系を走行駆動した読取り露光動作状態を
示すADF表示部194を有する。
前記複写態様表示部190〜193は、片面原稿から片面複
写をとる場合、片面原稿から両面複写をとる場合、両面
原稿から片面複写をとる場合、両面原稿から両面複写を
とる場合の4種の複写態様をそれぞれ示す。選択キー18
5を1回押圧操作する度毎に、たとえば上から順に1つ
の発光素子が点灯し、対応する複写態様が選択される。
最下位置の次は最上位置に戻り、初期状態では最上位置
に復帰し、それぞれに対応する複写態様が選択される。
複写の設定部数は、置数キー183の押圧操作によって設
定され、たとえば複数の7セグメント表示装置などによ
って実現される設定部数表示部188で表示される。原稿
供給装置1を使用しない場合の複写、たとえば製本化さ
れた書籍など複写の場合は、ADFキー186の押圧操作によ
ってADF表示部194の発光素子が点灯し、第3読取位置10
5に静置した原稿に対して露光手段149を走行駆動して読
取り露光動作を行う複写態様が選択される。
プリントスイッチ187が押圧操作されることによって
複写動作が開始すると、複写された部数が複写部数表示
部189に順次表示される。設定部数表示部188に表示され
る設定部数と複写部数が一致したところで、複写動作は
停止し、設定部数の表示は自動的に「0」表示に戻る。
複写部数の表示は、たとえば次のプリントスイッチ187
が押圧操作されるまで維持される。
第6図は、本発明に従う原稿供給装置1を備える複写
機における複写動作の一実施例を説明するための模式図
である。第6図(1)に示されるように、原稿供給装置
1を用いて、たとえば頁数順に揃えられた複数枚の両面
原稿から両面記録紙を得るための複写を行う場合には、
原稿収納部2にその第1頁目の原稿像が下方を向くよう
に載置する。
第6図(2)に示されるように、操作者によって複写
動作の開始が指示されると、給紙ローラ12によって原稿
の供給が開始される。本実施例では、両面原稿の複写動
作を想定するので、搬送される原稿の各偶数頁目が第1
支持筒5によって搬送される際に、第1読取位置20にお
いてその偶数頁面の原稿像が第6頁目から順次的に読取
り露光される。
一方、複写機本体100では、給紙カセット106aに収納
されている記録紙Pは給紙ローラ109aによって原稿供給
装置1における原稿の供給動作および読取り露光動作に
同期して1枚ずつ感光体101へ供給されて複写が行われ
る。複写後の記録紙は、記録紙表裏反転経路112を経た
のち中間トレイ113に一時的に収納される。
第6図(3)および同図(4)に示されるように、第
1支持筒5からの露光後の原稿(第5頁目および第6頁
目)は、原稿反転手段8によって第2支持筒6へ搬送さ
れ、第1支持筒5へは次の原稿(第3頁目および第4頁
目)が搬送される。これによって第4頁目の原稿像が読
取り露光され、供給トレイ106aからの記録紙Pに複写さ
れる。第2支持筒6によって搬送される原稿の第5頁目
は、第2読取位置21では読取り露光されることなく原稿
収納部2に戻される。また原稿の第4頁目が複写された
記録紙は、記録紙表裏反転経路112を介して中間トレイ1
13に詰み重ねられる。
このような動作が順次繰返されることによって、第6
図(5)に示されるように原稿Dの各偶数頁面の原稿像
が複写された記録紙が中間トレイ113上に収納され、原
稿供給装置1の原稿収納部2においては、循環経路を1
循環した原稿Dが当初収納時の状態で収納される。
次いで第6図(6)に示されるように、原稿Dの第2
循環目の供給動作が開始される。このとき搬送される原
稿は、第1読取位置20では読取り露光動作が行われるこ
となく、原稿反転手段8へ搬送されてその表裏面が反転
される。その後、原稿反転手段8からの原稿は第2支持
筒6によって搬送され、第2読取位置21において各奇数
頁目の原稿像が順次的に読取り露光される。
一方、複写機本体100では、中間トレイ113に収納され
ている記録紙Pが、搬送手段114によってその最下部に
位置するものから順に感光体101へ供給される。これに
よって原稿の各偶数頁目が一方表面に複写された記録紙
Pの各他方表面には、対応する原稿Dの各奇数頁目の原
稿像が複写され、複写後の記録紙Pは排出トレイ110へ
排出される。このような動作(第6図(7)および同図
(8)参照)が順次行われることによって、第6図
(9)に示されるように排出トレイ110には、複数枚の
両面原稿Dに対応した両面複写がなされた記録紙Pが得
られる。原稿供給装置1の原稿収納部2には、両面原稿
Dが当社収納時の状態で収納される。
次に、第7図を参照して、複写動作中に複写機本体10
0内において記録紙の紙詰まりという異常事態が発生し
た場合の動作を説明する。第7図(1)に示されるよう
に、原稿供給装置1の原稿収納部2には頁数順に揃えら
れた計5枚の両面原稿がその第1頁目が下方を向くよう
に載置され、操作者による複写開始の指示によって複写
動作が開始される。
第7図(2)に示されるように、両面原稿から両面複
写を取る場合には、原稿収納部2からその最上部に位置
するものから順に搬送される原稿は、第1支持筒5によ
って搬送される際に、その第1読取位置20において各偶
数頁目の原稿像が順に読取り露光される。一方、複写機
本体100では供給トレイ106aからの記録紙が感光体101へ
搬送されて複写動作が行われ、複写後の記録紙は記録紙
反転経路112を介して中間トレイ113に一時的に堆積して
収納される。
第7図(3)を参照して、いま、第4頁目の原稿像を
第1読取位置20において読取り露光動作中に、複写機本
体100においてこの原稿像を複写すべき記録紙が感光体1
01の近傍で紙詰まりを生じた場合を想定する。このよう
に複写機本体100において記録紙の紙詰まりが発生する
と、原稿供給装置1および複写機本体100における原稿
および記録紙の搬送動作は一時的に停止し、操作者に対
しては紙詰まりの発生が表示される。
このような複写機本体100における記録紙の紙詰まり
は、搬送経路に沿って設けられる複数の検出器S10〜S18
によって検出される。
複写機本体100における記録紙の紙詰まりという異常
事態の発生に伴って停止した原稿供給装置1において、
複写途中の第4頁目の原稿像を有する原稿は第1支持筒
5において停止しており、これよりも先に既に露光およ
び複写が終了した原稿(第5頁目および第6頁目)は原
稿反転手段8を経て第2支持筒6において停止してお
り、次に露光されるべき原稿(第1頁目および第2頁
目)は原稿搬送手段7で停止した状態にある。
第7図(4)に示されるように、原稿供給装置1は、
記録紙の紙詰まりを検出したたとえば検出器S11,S12の
出力に応答した処理回路179によって、原稿の搬送動作
が再開される。すなわち、この搬送動作の再開時におい
て、処理回路179は、原稿供給装置1の搬送経路に沿っ
て設けられた複数の検出器S2〜S6の出力に基づいて、搬
送経路途中に停止した各原稿を原稿収納部2に戻す場合
に、通常の原稿の搬送方向に沿って原稿収納部2に収納
された原稿の下方側へ順次的に戻すか、それとは逆方向
に搬送して原稿収納部2に収納される原稿の最上部に順
次的に積み重ねて戻すかの判断を行う。
第7図(3)に示される場合では、第2支持筒6にあ
る原稿(第5頁目および第6頁目)は既に複写済みであ
り、第1支持筒6にある原稿(第3頁目および第4頁
目)および原稿搬送手段7にある原稿(第1頁目および
第2頁目)は露光途中および未露光の複写未完了のもの
である。したがって原稿供給装置1は第7図(4)に示
されるように動作し、第5頁目および第6頁目の原稿は
順送りによって原稿収納部2に収納された原稿の最下部
側へ戻し、第1頁目および第2頁目ならびに第3頁目お
よび第4頁目の各原稿は逆搬送して原稿収納部2へ戻
す。
第7図(5)に示されるように、前述した原稿の戻し
動作が行われ、操作者が複写機本体100の紙詰まり記録
紙を除去することによって、原稿供給装置1の原稿収納
部2における原稿の収納状態は、前述した記録紙の紙詰
まりによって搬送動作が中断され、複写が行われなかっ
た第4頁目の原稿像を有する原稿から順に給紙を行って
第1読取位置20における読取り露光動作が速やかに開始
可能な状態とされる。
これによって操作者による複写動作再開の指示があっ
てから、複写が行われなかった原稿の複写が再開される
までの時間が、従来と比較して格段に短縮する。また、
このような中断された複写動作が再開可能なように原稿
収納部2における原稿の収納状態を再配置させるために
要する原稿供給装置1の動作時間は、原稿供給装置1の
搬送経路内で同時に搬送可能な原稿の最大枚数が3〜4
枚程度であるので、比較的短時間で終了する。これによ
って、紙詰まり発生から複写動作の再開が可能な状態へ
の復帰時間が従来と比較して格段に短縮する。
したがって複写動作においてたとえば紙詰まりが発生
した場合でも、複写動作終了までの時間が格段に短縮
し、効率的かつ合理的な複写動作が行われる。このよう
な複写動作の効率化は特に、複写すべき原稿の枚数が多
い程有効である。また、紙詰まりなどの以上事態発生に
伴って停止した原稿供給装置1において、原稿収納部2
へ逆搬送されて戻される原稿は露光動作の途中などで複
写が完了しなかった原稿に限られるので、複写動作の再
開から終了までに原稿の空送りなどといった無駄な処理
を行う必要がなく、必要最小限の時間で複写動作が継続
される。さらに上述したように、異常事態が発生した場
合に、複写動作が再開可能な状態とするために原稿供給
装置1において搬送すべき原稿の枚数が3〜4枚程度と
少ないために、高速の空送りを行う必要がなく、反復動
作における原稿の損傷を低減できる。
第8図は、上述した動作を説明するためのフローチャ
ートである。ステップn1において、原稿供給装置1の原
稿収納部2に原稿Dが載置されて、操作者によるプリン
トスイッチ187の操作によって複写の開始が指示される
とステップn2に進み、原稿供給装置1では原稿供給動作
が開始され、複写機本体100では複写動作が開始され
る。
ステップn3では、複写機本体100における記録紙の詰
まりや消費、あるいは現像装置103におけるトナー切れ
やコロナ放電器などを含む電気回路などの故障といった
異常事態発生の有無が搬送経路に沿って設けられた複数
の検出器その他の各出力に基づいて判断される。異常事
態の発生がないと判断された場合にはステップn4へ進
み、複写動作が続行される。ステップn5では、予め設定
された複写部数や原稿供給装置1における原稿の1循環
を検出する検出器S1の出力に基づいて、複写動作の終了
が判断される。終了が判断されない場合にはステップn3
に戻り、上述した動作が所望の複写部数を得るまで繰返
される。
ステップn3において異常事態の発生が判断されるとス
テップn6に進み、複写機本体100の駆動が停止され、原
稿供給装置1の搬送動作は一旦停止する。ステップn7で
は、原稿供給装置1の搬送経路途中で停止した原稿の原
稿収納部2へ戻す際の搬送方向が、搬送経路に沿って設
けられる検出器S2〜S6の各出力などに基づいて判断さ
れ、複写が完了した原稿は通常の原稿の搬送方向に沿っ
て順送りで戻され、複写が完了していない原稿は通常の
搬送方向とは逆方向に搬送されて原稿収納部2へ戻され
る。これによって搬送経路途中で停止した原稿であっ
て、複写が完了していない原稿が原稿収納部2に詰み重
ねられた原稿の最上部へ順に積み重ねられて戻される。
以上説明したように本実施例によれば、異常事態が発
生した場合に原稿供給装置1は、異常事態の発生に伴っ
て搬送経路途中で停止した原稿のうち、複写が完了して
いない原稿のみを原稿の通常の搬送方向とは逆方向で原
稿搬送経路を搬送して原稿収納部2に戻し、露光及び複
写が完了した原稿は通常の搬送方向で原稿収納部2へ戻
すので、複写動作の中断から再開可能な状態とされるま
での時間および複写動作の再開から終了までの時間が短
縮する。このとき原稿収納部2には、次に複写すべき原
稿が最上部に積み重ねられるので、既に複写が終了した
原稿が最上部に積み重ねられるために、複写再開に伴っ
て原稿を空送りするなどといった無駄な処理動作や、そ
のような処理動作に伴って重複して複写が行われる事態
を回避でき、複写動作の効率化および合理化を図られ
る。
また上記実施例では、異常事態として複写機本体100
における記録紙の紙詰まりを例に取って説明したけれど
も、それに限らず記録紙が消費されてしまった場合、現
像装置においてトナーなどの現像剤が消費された場合、
あるいはコロナ放電器などを含む電気回路の故障が生じ
た場合、さらには原稿供給装置1において逆送りは可能
であるが順送りは不可能であるというような紙詰まりが
生じた場合などの異常事態が発生した場合においても本
発明は有効である。
上記実施例においては、原稿供給装置1を備える転写
型静電式複写機について本発明を説明したけれども、転
写型のものに限らず、たとえば表面が感光面である記録
紙を用いた複写機その他に関連しても本発明は実施でき
る。
発明の効果 本発明によれば、循環式原稿供給装置を備える複写機
の制御手段は、原稿供給手段、記録紙供給手段および複
写手段の異常を検出した異常検出手段の出力と、搬送経
路に沿って間隔をあけて配置された複数の検出器の各出
力とに応答して、搬送途中であって複写が完了していな
い原稿を、原稿搬送経路を原稿供給方向とは逆方向であ
る原稿戻り方向に搬送して供給端側に戻すように原稿供
給手段の動作を制御するようにしたので、複写動作の中
断から再開までの時間および複写動作の再開から終了ま
での時間が短縮し、効率的な複写動作を行うことができ
る。これによって原稿供給装置を備える複写機の機能性
が格段に向上する。
しかも本発明によれば、この異常検出手段によって異
常が検出されたときに、検出器によって検出される露光
位置よりも原稿供給方向下流側にある複写完了済みの原
稿は、正常時の複写動作と同様に、原稿供給方向に搬送
して収納端から原稿収納部に収納する。したがって複写
完了済みの原稿が、複写が完了していない原稿とともに
原稿搬送経路を原稿戻り方向に搬送されてその原稿が原
稿搬送経路において搬送される距離が長くなることを防
ぐことができる。したがって原稿が原稿搬送経路を搬送
されることによる原稿の損傷をできるだけ少なくするこ
とができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は原稿供給装置1を備える転写型静電式複写機の
基本的構成を示す簡略化した断面図、第2図は原稿供給
装置1の基本的構成を示す簡略化した断面図、第3図は
露光手段149の構成を示す斜視図、第4図は電気的構成
を示すブロック図、第5図は操作パネル175の一部平面
図、第6図は複写動作の一実施例を示す模式図、第7図
は本発明に従う動作の一実施例を示す模式図、第8図は
一実施例の動作を説明するためのフローチャート、第9
図は先行技術における動作を説明するための模式図であ
る。 1……原稿供給装置、2……原稿収納部、3……給紙手
段、5,6……支持筒、8……原稿反転手段、20,21……読
取位置、101……感光体、106a〜106d……給紙カセッ
ト、109a〜109d……給紙ローラ、110……排出トレイ、1
49……露光手段、175……操作パネル、179……処理回
路、187……プリントスイッチ、D……原稿、P……記
録紙、S1〜S22……検出器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)原稿供給手段であって、 原稿を積み重ねて収納する原稿収納部を有し、 この原稿収納部における積重方向一方側の供給端と、積
    重方向他方側のかつ原稿供給方向の供給端と同一側の収
    納端との間に露光位置が介在されている原稿搬送経路が
    形成されており、 原稿搬送経路は、複数の原稿が存在することができる長
    さを有し、 原稿搬送経路に沿って供給端から収納端への原稿供給方
    向と、その原稿供給方向の逆方向である原稿戻り方向と
    に原稿搬送駆動する複数の搬送部材が配置されている原
    稿供給手段と、 (b)搬送経路に沿って間隔をあけて配置され、原稿を
    検出する複数の検出器と、 (c)原稿が複写されるべき記録紙を供給する記録紙供
    給手段と、 (d)前記原稿供給手段によって第1方向に搬送されて
    露光位置にもたらされた原稿を、記録紙供給手段によっ
    て供給される記録紙に複写する複写手段と、 (e)前記原稿供給手段、記録紙供給手段、および複写
    手段の異常を検出する異常検出手段と、 (f)制御手段であって、検出器と異常検出手段との各
    出力に応答し、 異常が検出されないとき、原稿供給手段の搬送部材によ
    って原稿を原稿供給方向に搬送し、 異常が検出されたとき、露光位置よりも原稿供給方向下
    流側にある原稿を、原稿供給手段の搬送部材によって原
    稿供給方向に搬送して収納端から原稿収納部に収納し、
    露光位置および露光位置よりも原稿供給方向上流側にあ
    る原稿を、原稿供給手段の搬送部材によって原稿戻り方
    向に搬送して供給部から原稿収納部に戻す制御手段とを
    含むことを特徴とする循環式原稿供給装置を備える複写
    機。
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