JP2500945Y2 - 折りたたみ式ハツチカバ− - Google Patents

折りたたみ式ハツチカバ−

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JP2500945Y2
JP2500945Y2 JP1985189191U JP18919185U JP2500945Y2 JP 2500945 Y2 JP2500945 Y2 JP 2500945Y2 JP 1985189191 U JP1985189191 U JP 1985189191U JP 18919185 U JP18919185 U JP 18919185U JP 2500945 Y2 JP2500945 Y2 JP 2500945Y2
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JP
Japan
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panel
hatch
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hatch cover
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JP1985189191U
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JPS6295995U (ja
Inventor
和廣 鈴木
Original Assignee
カヤバ・マックグレゴ−・ナビ−レ 株式会社
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、船舶などに使用される折りたたみ式ハッチ
カバーの改良に関する。
(従来の技術) 船舶の船艙開口部(ハッチ)に備えるハッチカバーに
は例えば第2図のように連結した3枚のパネル10A〜10C
をハッチの片側に折りたたんで格納するものがある。こ
の図において、第1パネル10Aの基端部はハッチ脇のデ
ッキに設けたエンドヒンジ2に回転自由に取り付けら
れ、先端に中間ヒンジ12を介して第2パネル10Bが連結
される。また、第2パネル10Bの先端にリンク13を介し
て第3パネル10Cが連結される。リンク13は一端を第2
パネル10Bの先端部側面にヒンジ結合し、もう一端を第
3パネル10Cの基端部側面にヒンジ結合した後、さらに
先端方向へ延び、第3パネル10Cに基端を取り付けた油
圧シリンダ14から第2パネル10Bの方向に延びるピスト
ンロッド14Aの先端に回転自由に取り付けられる。第2
パネル10Bとリンク13とのヒンジ点及び第3パネル10Cと
リンク13とのヒンジ点には、デッキ6に接して転動する
車輪15と16をそれぞれ取り付ける。また、第3パネル10
Cの先端部の側面にも同じくデッキ6上を転動する車輪1
7を備える。なお、この他に第1パネル10Aを起立させる
図示されない回動装置が設けられる。この回動装置には
第1パネル10Aとデッキ6との間で伸縮する油圧シリン
ダや、中間ヒンジ12を中心に第1パネル10Aを図中の反
時計方向に、第2パネル10Bを時計方向に回動する油圧
アクチュエータなどが使用される。
ハッチカバーを開くには、図示されない回動装置の駆
動により、第1パネル10Aをエンドヒンジ2を支点に回
動して先端部から起立させると同時に、第2パネル10B
を手前に引き寄せながら中間ヒンジ12から起立させる。
この時、第2パネル10Bの車輪15がデッキ6上を転動し
て第2パネル10Bの回動を案内するとともに、リンク13
を介して第2パネル10Bに連結された第3パネル10Cが車
輪16と17の転動により基端方向へ移動する。第1パネル
10Aと第2パネル10Bが完全に起立したところで、次に油
圧シリンダ14を伸張させると、ピストンロッド14Aがリ
ンク13の先端部を押圧することにより逆に油圧シリンダ
14の基端部が持ち上げられ、第3パネル10Cが車輪16を
中心として図中の反時計方向に回動し、先端部を上にし
て図の鎖線位置に折りたたまれる。なお、ハッチカバー
の閉動は上記の開動と逆の動作で行う。
(考案が解決しようとする問題点) このハッチカバーは格納時に第3パネル10Cの裏面を
ハッチに向けて折りたたまれる。ところが、パネルの裏
面には通常、パネルトップを支える梁などの部材が露出
しており、グレーンの積み下ろしの際にハッチに面した
第3パネル10Cの裏面にグレーンが降りかかるとこれら
の露出部材の上に積もってしまし、ハッチカバーの閉動
時にこれがデッキ上に散乱したり、ハッチカバーの周縁
に設けたシール部材に付着してハッチの密閉を困難にす
るなどの不都合を生じることがある。また、第3パネル
10Cはコーミング6上の車輪16を支点に回動するため、
格納時のパネル10Cの下端とコーミング6との間に隙間
が生じるが、ここからグレーンがハッチカバーとコーミ
ング6との間へ侵入するとハッチの密閉は一層困難にな
り、ハッチカバーは十分なグレーンタイトを確保できな
くなる。この場合、ハッチカバーを構成するパネルの枚
数が偶数であれば、先端パネルは突起物のない滑らかな
パネルトップを外側に向けて折りたたまれるので上記不
都合は生じにくいが、奇数枚のパネルによるハッチカバ
ーでは先端パネルは裏面を外側に露出して折りたたまざ
るを得ないという問題があった。
本考案は、奇数のパネル構成においても先端パネルの
パネルトップを外側にして折りたためるハッチカバーを
提供することにより、上記不都合を解消することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、基端部を回転自由に船体に取り付けた第1
パネルの先端方向に連続して偶数枚のパネルを順次連結
して奇数枚のパネルからなるハッチカバーを構成し、基
端から2枚目以降のパネル同士を各々の隣接部にて回動
自由に連結し、ハッチ開口時には前記基端部を中心とし
て起立させた第1パネルに重畳するように2枚目以降の
パネルを相互の連結部にて曲折させて格納する折りたた
み式ハッチカバーである。
また上記構成において、一端を第1パネルの側面中ほ
どに、他端を第2パネルの第1パネル側端部の側面にそ
れぞれ回動自由にヒンジ結合するリンクにより第1パネ
ルと第2パネルとを連結するとともに、このリンクの第
2パネル側のヒンジ点にデッキ上をハッチ移動方向に沿
って転動する回転自由な車輪を取り付け、前記リンクは
各パネルが起立したハッチ開口状態においては第1パネ
ルの裏面に第2パネルの表面が隣接して位置するように
その長さ及び第1パネルに対する結合位置を設定し、か
つ各パネルが展開されるハッチ閉鎖状態では第1パネル
の揺動先端部が前記リンクにより位置決めされた第2パ
ネルの対向端部に隣接して位置するように該第1パネル
の寸法を設定する。
(作用) ハッチ閉鎖状態では各パネルはハッチ開口部上に平板
状に展開して該開口部を覆っている。この状態から、船
体に取り付けた基端部を支点として油圧シリンダ等によ
り第1パネルを起立させてゆくと、第1パネルの側面中
ほどに連結したリンクの当該連結部が上昇すると同時に
リンク他端側の連結部すなわち第2パネルの車輪が第1
パネル方向へと引っ張られ、第1パネルが完全に起立し
た状態では車輪が取り付けられた第2パネルの端部は第
1パネルの基端部付近にまで引き寄せられることにな
る。したがって、この状態で前記車輪を中心として第2
パネルを引き起こすことにより、第2パネルのパネルト
ップ(表面)側が第1パネルの裏面に対向する態様で各
パネルが折りたたまれる。
さらに、第2パネルの先端側に回動自由に連結された
第3パネルは、当該連結部が第2パネルの起立に伴って
上昇することから、裏面側を第2パネルに向けるように
して折りたたまれる。第3パネル以降にさらにパネルが
ある場合においても、前述のようにして第2パネル以降
の偶数のパネルは交互的に曲折して蛇腹状に折りたたま
れるので、基端側から数えて奇数番目の最先端に位置す
るパネルは常にそのパネルトップが外側に向くように格
納されることになる。
(実施例) 第1図に本考案の実施例を示す。
1は3枚のパネル1A〜1Cからなるハッチカバーであ
り、基端側の第1パネル1Aの基端部が船体側に設けたエ
ンドヒンジ2に回転自由に取り付けられる。第1パネル
1Aの側面の中ほどにはリンク3の一端がヒンジ結合さ
れ、このリンク3のもう一端が第2パネル1Bの基端側端
部の側面に取り付けた車輪4と同軸上にヒンジ結合す
る。車輪4はデッキ6上を転動可能に回転自由に取り付
けられ、これに対して車輪4の移動を規制するストッパ
7をデッキ6上に固設する。このストッパ7の位置はハ
ッチカバーの折りたたみ時の車輪4の位置に設定され
る。第2パネル1Bの先端側には中間ヒンジ5を介して第
3パネル1Cが連結される。第3パネル1Cは先端にデッキ
6上を転動する車輪8を備える。第1パネル10Aの回動
は、第1パネル1Aの側面とデッキ6との間に設けた油圧
シリンダ9の伸縮により行なわれ、また第2パネル1Bと
第3パネル1Cとの回動には図示されない油圧アクチュエ
ータまたはワイヤーなどの回動装置が使用される。
次に作用を説明する。
第1図の実線はハッチカバー1が閉じた状態を示す
が、この位置からハッチカバー1を開動するには、まず
油圧シリンダ9を伸張させて第1パネル1Aをエンドヒン
ジ2を支点として先端から起立させる。この時、第1パ
ネル1Aの側面に取り付けたリンク3を介して連結された
第2パネルは起立せず、デッキ6上を転動する車輪4の
案内により手前に移動する。そして、第1パネル1Aが完
全に起立した時点で、車輪4はデッキ6に固設したスト
ッパ7に当接する。次に、図示されない回動装置を駆動
して第2パネル1Bを車輪4を支点に先端側から起立させ
る。この時、車輪4はストッパ7により基端方向への移
動を規制されているため、第2パネル1Bの回動が既に格
納位置にある第1パネル1Aに影響を及ぼすことはない。
第2パネル1Bの回動に伴い、中間ヒンジ5を介して第2
パネル1Bと連結した第3パネル1Cも中間ヒンジ5側から
起立し、車輪8がデッキ6上を転動しながら先端部をエ
ンドヒンジ2の方向へ移動させる。その結果、第2パネ
ル1Bと第3パネル1Cは裏面を向かい合わせるようにし
て、第1図の鎖線位置に折りたたまれる。ハッチカバー
1の閉動作は上記と逆の動作で行なう。
荷役作業は、ハッチカバー1を図中の鎖線位置に折り
たたんだ状態で行なうが、ハッチに面した第3パネル1C
は表面の滑らかなパネルトップを外側に向け、凹凸の多
い裏面は第2パネル1Bと向かい合わせして格納されるた
め、グレーンの積み下ろし作業においてグレーンの一部
がハッチに面したパネルトップに降りかかっても付着し
にくく、グレーンはそのまま下方の船艙内に落下する。
したがって、パネルの裏面にグレーンが付着し、これが
ハッチカバーの閉動に伴ってデッキ6上に散乱したり、
ハッチカバー1の裏面の周縁部に備えるシール部材にグ
レーンが付着して密閉を妨げたりする恐れはない。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、奇数枚のパネルにより
構成されたハッチカバーにおいても、格納時にハッチに
面して折りたたまれる先端のパネルはパネルトップを外
側に向けて格納され、凹凸の多いパネルの裏面を裏側に
折りたたむことができる。したがって、グレーンの積み
降ろしに際し、荷役中のグレーンがパネルに降りかかっ
ても付着しにくく、パネルに付着したグレーンがハッチ
カバーの閉動に伴いデッキ上に散乱したり、ハッチカバ
ーのシール部材に付着して密閉性を損なうなどの不都合
を防止することができる。また、先端のパネルは先端を
下にして折りたたまれるため、先端をコーミングから船
艙内に突出させて格納することも可能であり、その場合
にはハッチカバーの格納高さを低くできるとともに格納
状態のハッチカバーとコーミングとの間にグレーンが侵
入するのを防止できる。
さらに、本考案では第1、第2パネルの間にリンクを
介装するという単純な構造で上述したように各パネルの
開閉時の位置関係を規制することができるという利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を説明するハッチカバーの概略
側面図であり、第2図は従来例を示すハッチカバーの概
略側面図である。 1……ハッチカバー、1A……第1パネル、1B……第2パ
ネル、3……リンク、4……車輪。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端部を回転自由に船体に取り付けた第1
    パネルの先端方向に連続して偶数枚のパネルを順次連結
    して奇数枚のパネルからなるハッチカバーを構成し、基
    端から2枚目以降のパネル同士を各々の隣接部にて回動
    自由に連結し、ハッチ開口時には前記基端部を中心とし
    て起立させた第1パネルに重畳するように2枚目以降の
    パネルを相互の連結部にて曲折させて格納する折りたた
    み式ハッチカバーであって、 一端を第1パネルの側面中ほどに、他端を第2パネルの
    第1パネル側端部の側面にそれぞれ回動自由にヒンジ結
    合するリンクにより第1パネルと第2パネルとを連結す
    るとともに、このリンクの第2パネル側のヒンジ点にデ
    ッキ上をハッチ移動方向に沿って転動する回転自由な車
    輪を取り付け、前記リンクは各パネルが起立したハッチ
    開口状態においては第1パネルの裏面に第2パネルの表
    面が隣接して位置するようにその長さ及び第1パネルに
    対する結合位置を設定し、かつ各パネルが展開されるハ
    ッチ閉鎖状態では第1パネルの揺動先端部が前記リンク
    により位置決めされた第2パネルの対向端部に隣接して
    位置するように該第1パネルの寸法を設定したことを特
    徴とする折りたたみ式ハッチカバー。
JP1985189191U 1985-12-09 1985-12-09 折りたたみ式ハツチカバ− Expired - Lifetime JP2500945Y2 (ja)

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JPS6295995U JPS6295995U (ja) 1987-06-18
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