JP2500630B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
シリコン・オン・インシュレータ(SOI)構造の半導
体装置に関する。
シリコン・オン・インシュレータ(SOI)構造の半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSOI基板上に形成されたバイポ
ーラトランジスタについて説明する。図8は、シリコン
基板1上に形成された酸化膜20上に、例えば張り合わ
せによって形成したSOI層の所定の位置あるいは、全
面に高濃度N+ 型埋込層6を介して成長したN型エピタ
キシャル層5に、素子分離領域として、酸化膜20まで
達したトレンチの側壁に酸化膜を形成し(図示せず)、
ノンドープ多結晶シリコン膜7aを埋設した構造になっ
ている。また、12a〜cは電極であり、16はマスク
酸化膜である。酸化膜20と、ノンドープ多結晶シリコ
ン膜7aによって、素子分離構造が形成されている。従
来技術であるこの様な素子分離構造は、"High-Speed So
ft-Error-Immune ECL Circuits with Fully Isolated T
ransistors" (IEEE Trans. on Electron Devices, vol.
39, No. 3, MARCH 1992) に示されている。この場合、
支持基板としてのシリコン基板1の全面に酸化膜20を
0.5μm形成し、半導体基体となるべきシリコン基板
とはり合わせた後に、パルス印加を行い、そして、熱処
理を施すことで接着する。次に、研磨によって、半導体
基体部分を約2.0μm厚さだけ残す。そして、素子分
離領域のトレンチを酸化膜までシリコンエッチングを行
い、多結晶シリコン膜を埋設することで形成する。ま
た、トランジスタ主要部分は、従来の製造方法であるE
SPERを用いて、作製している。
ーラトランジスタについて説明する。図8は、シリコン
基板1上に形成された酸化膜20上に、例えば張り合わ
せによって形成したSOI層の所定の位置あるいは、全
面に高濃度N+ 型埋込層6を介して成長したN型エピタ
キシャル層5に、素子分離領域として、酸化膜20まで
達したトレンチの側壁に酸化膜を形成し(図示せず)、
ノンドープ多結晶シリコン膜7aを埋設した構造になっ
ている。また、12a〜cは電極であり、16はマスク
酸化膜である。酸化膜20と、ノンドープ多結晶シリコ
ン膜7aによって、素子分離構造が形成されている。従
来技術であるこの様な素子分離構造は、"High-Speed So
ft-Error-Immune ECL Circuits with Fully Isolated T
ransistors" (IEEE Trans. on Electron Devices, vol.
39, No. 3, MARCH 1992) に示されている。この場合、
支持基板としてのシリコン基板1の全面に酸化膜20を
0.5μm形成し、半導体基体となるべきシリコン基板
とはり合わせた後に、パルス印加を行い、そして、熱処
理を施すことで接着する。次に、研磨によって、半導体
基体部分を約2.0μm厚さだけ残す。そして、素子分
離領域のトレンチを酸化膜までシリコンエッチングを行
い、多結晶シリコン膜を埋設することで形成する。ま
た、トランジスタ主要部分は、従来の製造方法であるE
SPERを用いて、作製している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のSOI基板
上のバイポーラトランジスタでは、高速化のために、対
基板間容量Ccsを減らすために、基板1上の酸化膜20
の膜厚を例えば、0.5μm以上の厚さにする必要があ
った。(図9) しかしながら、このような構造において、酸化膜20の
膜厚を厚くすると、トランジスタのコレクタ、すなわ
ち、N+ 型埋込層に、電流が流することにより発生する
熱は、トレンチ部分の側壁に伝わると同時に、底部に向
かって逃げるが、シリコンより熱抵抗が100倍高い酸
化膜20を介しているため、シリコン基板1に伝わりに
くくなり、放熱状態が悪くなり、半導体素子の温度上昇
を高めるという欠点があった。
上のバイポーラトランジスタでは、高速化のために、対
基板間容量Ccsを減らすために、基板1上の酸化膜20
の膜厚を例えば、0.5μm以上の厚さにする必要があ
った。(図9) しかしながら、このような構造において、酸化膜20の
膜厚を厚くすると、トランジスタのコレクタ、すなわ
ち、N+ 型埋込層に、電流が流することにより発生する
熱は、トレンチ部分の側壁に伝わると同時に、底部に向
かって逃げるが、シリコンより熱抵抗が100倍高い酸
化膜20を介しているため、シリコン基板1に伝わりに
くくなり、放熱状態が悪くなり、半導体素子の温度上昇
を高めるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1半導体層
上に形成された第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成
された第2半導体層と、前記第2半導体層上に形成され
た第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に形成された、第3
半導体層を有する構造において、前記第3半導体層の一
部に、この表面から前記第2絶縁層まで達する絶縁領域
を有する半導体素子を形成し、前記半導体素子外部の前
記第3半導体層の表面から、第2絶縁層を貫通して、底
部が前記第2半導体層に達して形成された溝を有する構
造とし、前記溝の底部に接して埋設された多結晶シリコ
ン膜と、前記多結晶シリコン膜に接続された金属電極
と、を有する半導体装置であり、具体的には、酸化膜の
上の半導体層に形成された半導体装置において、第1半
導体層と、この第1半導体層上に形成された第1酸化膜
と、この第1酸化膜上に形成された第2半導体層と、こ
の第2半導体層上に形成された第2酸化膜と、この第2
酸化膜上に形成したN+ 型埋込層を介して、成長したN
型エピタキシャル層を第3半導体層として、この第3半
導体層中に、絶縁領域で周囲を囲われた半導体素子部
と、この半導体素子部の外に設けられた、前記N型エピ
タキシャル層表面から、第2酸化膜を貫通している溝
と、この溝の底部から埋設したノンドープ多結晶シリコ
ン膜を有し、この溝の表面でこの多結晶シリコン膜と接
続した金属電極を有しているものである。
上に形成された第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成
された第2半導体層と、前記第2半導体層上に形成され
た第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に形成された、第3
半導体層を有する構造において、前記第3半導体層の一
部に、この表面から前記第2絶縁層まで達する絶縁領域
を有する半導体素子を形成し、前記半導体素子外部の前
記第3半導体層の表面から、第2絶縁層を貫通して、底
部が前記第2半導体層に達して形成された溝を有する構
造とし、前記溝の底部に接して埋設された多結晶シリコ
ン膜と、前記多結晶シリコン膜に接続された金属電極
と、を有する半導体装置であり、具体的には、酸化膜の
上の半導体層に形成された半導体装置において、第1半
導体層と、この第1半導体層上に形成された第1酸化膜
と、この第1酸化膜上に形成された第2半導体層と、こ
の第2半導体層上に形成された第2酸化膜と、この第2
酸化膜上に形成したN+ 型埋込層を介して、成長したN
型エピタキシャル層を第3半導体層として、この第3半
導体層中に、絶縁領域で周囲を囲われた半導体素子部
と、この半導体素子部の外に設けられた、前記N型エピ
タキシャル層表面から、第2酸化膜を貫通している溝
と、この溝の底部から埋設したノンドープ多結晶シリコ
ン膜を有し、この溝の表面でこの多結晶シリコン膜と接
続した金属電極を有しているものである。
【0005】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。 [実施例1]図1(a)は、本発明の実施例1の半導体
装置の断面図、図1(b)は平面図である。P型シリコ
ン基板1上に第1酸化膜2を有し、この上にN型半導体
層3を有し、この上に薄い第2酸化膜4を形成し、その
上のSOI層として、N型エピタキシャル層5をN+ 型
埋込層6を介して成長し、絶縁領域として、側壁酸化膜
上の側壁窒化膜8を有して、ノンドープ多結晶シリコン
膜7aを埋設した素子分離トレンチ15を有する。ま
た、半導体素子内部には、バイポーラトランジスタのコ
レクタとしてのN+ 型埋込層6と、N+ 型領域9および
P+ 型ベース領域10、N+ 型エミッタ領域11を有し
ている。そして、素子の絶縁領域外部には、ノンドープ
多結晶シリコン膜7bを埋設した放熱用トレンチ14が
形成されている。また、この放熱用トレンチ14の表面
は、金属電極13と接続されている。第1酸化膜2は、
対基板間容量を減らすために約1.0μmの厚さで形成
し、また、N型半導体層3は熱を伝導しやすいように、
約1.0μm以上の厚さを要する。さらに、第2酸化膜
4の厚さはN型半導体層3へ熱伝導しやすくするため
に、0.2μm以下に薄くして形成している。また、図
1(b)のように、放熱トレンチ14および放熱電極1
3を素子周囲にL字型に形成する以外に、素子部周囲を
囲むように形成することもレイアウトの自由度により変
更可能である。
する。 [実施例1]図1(a)は、本発明の実施例1の半導体
装置の断面図、図1(b)は平面図である。P型シリコ
ン基板1上に第1酸化膜2を有し、この上にN型半導体
層3を有し、この上に薄い第2酸化膜4を形成し、その
上のSOI層として、N型エピタキシャル層5をN+ 型
埋込層6を介して成長し、絶縁領域として、側壁酸化膜
上の側壁窒化膜8を有して、ノンドープ多結晶シリコン
膜7aを埋設した素子分離トレンチ15を有する。ま
た、半導体素子内部には、バイポーラトランジスタのコ
レクタとしてのN+ 型埋込層6と、N+ 型領域9および
P+ 型ベース領域10、N+ 型エミッタ領域11を有し
ている。そして、素子の絶縁領域外部には、ノンドープ
多結晶シリコン膜7bを埋設した放熱用トレンチ14が
形成されている。また、この放熱用トレンチ14の表面
は、金属電極13と接続されている。第1酸化膜2は、
対基板間容量を減らすために約1.0μmの厚さで形成
し、また、N型半導体層3は熱を伝導しやすいように、
約1.0μm以上の厚さを要する。さらに、第2酸化膜
4の厚さはN型半導体層3へ熱伝導しやすくするため
に、0.2μm以下に薄くして形成している。また、図
1(b)のように、放熱トレンチ14および放熱電極1
3を素子周囲にL字型に形成する以外に、素子部周囲を
囲むように形成することもレイアウトの自由度により変
更可能である。
【0006】次に、半導体装置の製造方法を説明するた
めの主要工程順を示した略断面図である(a)〜
(c)、及び図3(d)〜(f)、並びに図1(a)
(b)とをあわせて参照して説明する。この実施例1の
バイポーラトランジスタは以下のように形成される。ま
ず、P型シリコン基板1の表面全体を酸化し、第1酸化
膜2約1.0μmに形成する。次に、N型シリコン基板
をはり合わせによって接着した後、研磨によって約2.
0μmまで薄くして、N型シリコン層3を形成する。
[図2(a)] 次に、加速電圧200keV、ドーズ量約0.5×10
18cm-2の酸素イオンの注入を行った後、1280℃以上
の熱処理により、N型シリコン層3内部に第2酸化膜4
を約0.1μmの厚さに形成する。[図2(b)] さらに、トランジスタの埋め込みコレクタとしてのN+
型埋込層6を所定の位置にホトリソグラフィ技術を用い
て、例えば、ヒ素のイオン注入により形成する。その後
N型エピタキシャル層5を成長する。(N型シリコン層
3の上部はこの層に含めている。)[図2(c)] 次に、パターニングによって、素子分離トレンチ15お
よび放熱トレンチ14の部分のシリコンエッチングを行
う。このとき、シリコンと、酸化膜のエッチング比が大
きく、トレンチ底部の第2酸化膜4はエッチングされず
残すことができる。[図3(d)] さらに、窒化膜成長を行った後、イオンエッチングをト
レンチ底部の第2酸化膜4が露出するまで行い、側壁窒
化膜8を残す。そして、ウェットエッチングにより、ト
レンチ底部の第2酸化膜4を除去する。[図3(e)]
めの主要工程順を示した略断面図である(a)〜
(c)、及び図3(d)〜(f)、並びに図1(a)
(b)とをあわせて参照して説明する。この実施例1の
バイポーラトランジスタは以下のように形成される。ま
ず、P型シリコン基板1の表面全体を酸化し、第1酸化
膜2約1.0μmに形成する。次に、N型シリコン基板
をはり合わせによって接着した後、研磨によって約2.
0μmまで薄くして、N型シリコン層3を形成する。
[図2(a)] 次に、加速電圧200keV、ドーズ量約0.5×10
18cm-2の酸素イオンの注入を行った後、1280℃以上
の熱処理により、N型シリコン層3内部に第2酸化膜4
を約0.1μmの厚さに形成する。[図2(b)] さらに、トランジスタの埋め込みコレクタとしてのN+
型埋込層6を所定の位置にホトリソグラフィ技術を用い
て、例えば、ヒ素のイオン注入により形成する。その後
N型エピタキシャル層5を成長する。(N型シリコン層
3の上部はこの層に含めている。)[図2(c)] 次に、パターニングによって、素子分離トレンチ15お
よび放熱トレンチ14の部分のシリコンエッチングを行
う。このとき、シリコンと、酸化膜のエッチング比が大
きく、トレンチ底部の第2酸化膜4はエッチングされず
残すことができる。[図3(d)] さらに、窒化膜成長を行った後、イオンエッチングをト
レンチ底部の第2酸化膜4が露出するまで行い、側壁窒
化膜8を残す。そして、ウェットエッチングにより、ト
レンチ底部の第2酸化膜4を除去する。[図3(e)]
【0007】次に、ノンドープ多結晶シリコン膜を成長
して、素子分離トレンチ15と放熱トレンチ14を埋設
する。なお、ノンドープにすることで誘電率を高くし
て、トレンチ側壁部分の容量を低減できる。そして、エ
ッチバックにより、N型エピタキシャル層5の表面のノ
ンドープ多結晶シリコン膜を除去する。[図3(f)]
その後、コレクタ引き出しとなるN+ 型領域9P+ 型ベ
ース領域10、N+ 型エミッタ領域11を各々拡散もし
くは、イオン注入により、形成した後、全面にマスク酸
化膜16を成長し、コレクタ、ベース、エミッタおよび
放熱トレンチ14上部のマスク酸化膜16をパターニン
グして除去した後、各電極12a〜c,13を形成す
る。[図1(a)] 次に、放熱効果を示すための断面模式図である図4を参
照すると、この実施例1において、バイポーラトランジ
スタに電流が流れて、コレクタであるN+ 型埋込層6に
発熱すると、それは薄い第2酸化膜を介して、N型半導
体層3へ伝わる。そして、N型半導体層3は、放熱トレ
ンチ14に埋設されたノンドープ多結晶シリコン膜7b
と接続しているため、熱が伝わり、さらに、表面に設け
た放熱電極13を介して素子外部に放熱することが可能
となる。さらに、第1酸化膜を、厚く1.0μm以上に
して対基板間容量を低減しても、この放熱効果は維持す
ることが可能である。
して、素子分離トレンチ15と放熱トレンチ14を埋設
する。なお、ノンドープにすることで誘電率を高くし
て、トレンチ側壁部分の容量を低減できる。そして、エ
ッチバックにより、N型エピタキシャル層5の表面のノ
ンドープ多結晶シリコン膜を除去する。[図3(f)]
その後、コレクタ引き出しとなるN+ 型領域9P+ 型ベ
ース領域10、N+ 型エミッタ領域11を各々拡散もし
くは、イオン注入により、形成した後、全面にマスク酸
化膜16を成長し、コレクタ、ベース、エミッタおよび
放熱トレンチ14上部のマスク酸化膜16をパターニン
グして除去した後、各電極12a〜c,13を形成す
る。[図1(a)] 次に、放熱効果を示すための断面模式図である図4を参
照すると、この実施例1において、バイポーラトランジ
スタに電流が流れて、コレクタであるN+ 型埋込層6に
発熱すると、それは薄い第2酸化膜を介して、N型半導
体層3へ伝わる。そして、N型半導体層3は、放熱トレ
ンチ14に埋設されたノンドープ多結晶シリコン膜7b
と接続しているため、熱が伝わり、さらに、表面に設け
た放熱電極13を介して素子外部に放熱することが可能
となる。さらに、第1酸化膜を、厚く1.0μm以上に
して対基板間容量を低減しても、この放熱効果は維持す
ることが可能である。
【0008】[実施例2]次に、本発明の実施例2につ
いて図面を参照して説明する。図7は、本発明の実施例
2の半導体装置の断面図である。P型シリコン基板1上
に、第1酸化膜2、N型半導体層3、第2酸化膜4を有
し、その上にN+ 型埋込層6を介してN型エピタキシャ
ル層5を成長し、SOI層として設け、絶縁領域とし
て、側壁酸化膜上の側壁窒化膜8を有した素子分離トレ
ンチ15を有し、また半導体素子内部にはN+ 型埋込層
6、N+ 型領域9およびD+ 型ベース領域10、N+ 型
エミッタ領域11を有し、素子の絶縁領域外部に、放熱
用トレンチ14が形成されている点は、上記実施例1と
同様である。実施例1と異なるのは、素子分離トレンチ
15と、放熱用トレンチ14を別々に形成することで、
放熱用トレンチ14に、導体膜であるタングステン膜を
埋設している点である。また、素子分離トレンチ15の
底部の第2酸化膜4をエッチングで除去してないため、
埋設する多結晶シリコン膜17はドープしていてもよ
い。
いて図面を参照して説明する。図7は、本発明の実施例
2の半導体装置の断面図である。P型シリコン基板1上
に、第1酸化膜2、N型半導体層3、第2酸化膜4を有
し、その上にN+ 型埋込層6を介してN型エピタキシャ
ル層5を成長し、SOI層として設け、絶縁領域とし
て、側壁酸化膜上の側壁窒化膜8を有した素子分離トレ
ンチ15を有し、また半導体素子内部にはN+ 型埋込層
6、N+ 型領域9およびD+ 型ベース領域10、N+ 型
エミッタ領域11を有し、素子の絶縁領域外部に、放熱
用トレンチ14が形成されている点は、上記実施例1と
同様である。実施例1と異なるのは、素子分離トレンチ
15と、放熱用トレンチ14を別々に形成することで、
放熱用トレンチ14に、導体膜であるタングステン膜を
埋設している点である。また、素子分離トレンチ15の
底部の第2酸化膜4をエッチングで除去してないため、
埋設する多結晶シリコン膜17はドープしていてもよ
い。
【0009】次に、半導体装置の製造方法を説明するた
めの主要工程順の略断面図である図5(a)〜(c)、
及び図6(d)〜(f)、並びに図5をあわせて参照し
ながら説明する。この実施例2のバイポーラトランジス
タは以下のように形成される。まず、P型シリコン基板
1の表面全体を酸化し、第1酸化膜2を形成し、N型シ
リコン基板をはり合わせて、研磨を行い、N型シリコン
層3を形成する。[図5(a)] 次に、加速電圧200keV、ドーズ量約0.5×10
18cm-2の酸素イオン注入を行い、1280℃以上の熱処
理により、N型シリコン層3の内部に第2酸化膜4を約
0.1μmの厚さに形成する。「図5(b)] さらに、トランジスタの所定の位置に、ホトリソグラフ
ィ技術により、ヒ素のイオン注入により、N+ 型埋込層
6を形成し、次いで、N型エピタキシャル層5を成長す
る。[図5(c)]
めの主要工程順の略断面図である図5(a)〜(c)、
及び図6(d)〜(f)、並びに図5をあわせて参照し
ながら説明する。この実施例2のバイポーラトランジス
タは以下のように形成される。まず、P型シリコン基板
1の表面全体を酸化し、第1酸化膜2を形成し、N型シ
リコン基板をはり合わせて、研磨を行い、N型シリコン
層3を形成する。[図5(a)] 次に、加速電圧200keV、ドーズ量約0.5×10
18cm-2の酸素イオン注入を行い、1280℃以上の熱処
理により、N型シリコン層3の内部に第2酸化膜4を約
0.1μmの厚さに形成する。「図5(b)] さらに、トランジスタの所定の位置に、ホトリソグラフ
ィ技術により、ヒ素のイオン注入により、N+ 型埋込層
6を形成し、次いで、N型エピタキシャル層5を成長す
る。[図5(c)]
【0010】次に、パターニングによって、素子分離ト
レンチ15のシリコンエッチングを行う。このとき、シ
リコンと酸化膜のエッチング比が大きく、トレンチ底部
の第2酸化膜4はエッチングされず残すことができる。
[図6(d)] さらに、トレンチ側壁酸化を行い、側壁窒化膜8を成長
し、多結晶シリコン膜17を成長する。エッチバックに
より、表面の多結晶シリコン膜、窒化膜を除去した後
に、窒化膜18をマスクとして、放熱トレンチ14のパ
ターニングを行う。次いで、第2酸化膜4に達するま
で、シリコンエッチングを行う。[図6(e)] さらに、窒化膜成長を行った後、放熱トレンチ14底部
の第2酸化膜4が露出するまで、イオンエッチングを行
い、側壁窒化膜8を残す。そして、ウェットエッチング
により、トレンチ底部の第2酸化膜4を除去する。
レンチ15のシリコンエッチングを行う。このとき、シ
リコンと酸化膜のエッチング比が大きく、トレンチ底部
の第2酸化膜4はエッチングされず残すことができる。
[図6(d)] さらに、トレンチ側壁酸化を行い、側壁窒化膜8を成長
し、多結晶シリコン膜17を成長する。エッチバックに
より、表面の多結晶シリコン膜、窒化膜を除去した後
に、窒化膜18をマスクとして、放熱トレンチ14のパ
ターニングを行う。次いで、第2酸化膜4に達するま
で、シリコンエッチングを行う。[図6(e)] さらに、窒化膜成長を行った後、放熱トレンチ14底部
の第2酸化膜4が露出するまで、イオンエッチングを行
い、側壁窒化膜8を残す。そして、ウェットエッチング
により、トレンチ底部の第2酸化膜4を除去する。
【0011】次に、ブランケットCVDにより、タング
ステン膜を成長し、エッチバックにより放熱トレンチ1
4内部のみ、タングステン膜19を埋設する[図6
(f)] その後、コレクタ引き出しのN+ 型領域9、P+ 型ベー
ス領域10、N+ 型エミッタ領域11を形成し、全面に
マスク酸化膜16を成長する。そして、コレクタ、ベー
ス、エミッタおよび放熱トレンチ14上部のマスク酸化
膜16をパターニングにより除去した後に、各電極12
a〜c,13を形成する。[図7] この構造は、図1、図2及び図3に示される実施例1よ
りも、パターニングの回数が1回多いが、素子分離トレ
ンチ15の底部の第2酸化膜4を除去する必要が無く、
また、放熱トレンチ14にタングステン膜19のよう
な、より熱伝導の優れた材料を選ぶことが出来る点が優
れている。また、素子分離トレンチ15が、電気的にN
型シリコン層3と接続していないので、素子周辺部分を
含めた対基板間容量をより小さくすることが可能であ
る。
ステン膜を成長し、エッチバックにより放熱トレンチ1
4内部のみ、タングステン膜19を埋設する[図6
(f)] その後、コレクタ引き出しのN+ 型領域9、P+ 型ベー
ス領域10、N+ 型エミッタ領域11を形成し、全面に
マスク酸化膜16を成長する。そして、コレクタ、ベー
ス、エミッタおよび放熱トレンチ14上部のマスク酸化
膜16をパターニングにより除去した後に、各電極12
a〜c,13を形成する。[図7] この構造は、図1、図2及び図3に示される実施例1よ
りも、パターニングの回数が1回多いが、素子分離トレ
ンチ15の底部の第2酸化膜4を除去する必要が無く、
また、放熱トレンチ14にタングステン膜19のよう
な、より熱伝導の優れた材料を選ぶことが出来る点が優
れている。また、素子分離トレンチ15が、電気的にN
型シリコン層3と接続していないので、素子周辺部分を
含めた対基板間容量をより小さくすることが可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1半導体層上に形成された第1酸化膜、この第1酸化
膜上に形成した第2半導体層、そして、この第2半導体
層上に形成された第2酸化膜、およびこの第2酸化膜上
に形成したエピタキシャル層を半導体基体とした半導体
素子の素子分離領域外部に、このエピタキシャル層の表
面から、第2酸化膜を貫通して底部が第2半導体層に達
してエピタキシャル層中に設けられた溝、およびこの溝
の側面はエピタキシャル層と分離して、この溝の底部か
ら表面までノンドープ多結晶シリコン膜が埋設され、こ
のノンドープ多結晶シリコン膜は表面の放熱電極と接続
している。また、第1酸化膜を1.0μmの厚さに形成
し、第2酸化膜を0.2μm以下の厚さに形成してい
る。その結果、対基板間容量を増加することなく、半導
体素子の放熱効果を上げることが可能となる。酸化膜厚
が1/5になったために、温度上昇率を約20%まで減
少可能である。
第1半導体層上に形成された第1酸化膜、この第1酸化
膜上に形成した第2半導体層、そして、この第2半導体
層上に形成された第2酸化膜、およびこの第2酸化膜上
に形成したエピタキシャル層を半導体基体とした半導体
素子の素子分離領域外部に、このエピタキシャル層の表
面から、第2酸化膜を貫通して底部が第2半導体層に達
してエピタキシャル層中に設けられた溝、およびこの溝
の側面はエピタキシャル層と分離して、この溝の底部か
ら表面までノンドープ多結晶シリコン膜が埋設され、こ
のノンドープ多結晶シリコン膜は表面の放熱電極と接続
している。また、第1酸化膜を1.0μmの厚さに形成
し、第2酸化膜を0.2μm以下の厚さに形成してい
る。その結果、対基板間容量を増加することなく、半導
体素子の放熱効果を上げることが可能となる。酸化膜厚
が1/5になったために、温度上昇率を約20%まで減
少可能である。
【図1】本発明の実施例1を説明するための略断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施例1の製造方法を説明するための
主要工程順(a)〜(c)の略断面図である。
主要工程順(a)〜(c)の略断面図である。
【図3】本発明の実施例1の製造方法を説明するための
主要工程順(d)〜(f)の略断面図である。
主要工程順(d)〜(f)の略断面図である。
【図4】本発明の実施例1の作用、効果を説明するため
の断面模式図である。
の断面模式図である。
【図5】本発明の実施例2の製造方法を説明するための
主要工程順(a)〜(c)の略断面図である。
主要工程順(a)〜(c)の略断面図である。
【図6】本発明の実施例2の製造方法を説明するための
主要工程順(d)〜(f)の略断面図である。
主要工程順(d)〜(f)の略断面図である。
【図7】本発明の実施例2を説明するための略断面図で
ある。
ある。
【図8】従来のSOI基板上のバイポーラトランジスタ
を説明するための略断面図である。
を説明するための略断面図である。
【図9】従来のSOI基板上のバイポーラトランジスタ
の問題点を説明するための断面模式図である。
の問題点を説明するための断面模式図である。
1 P型シリコン基板 2 第1酸化膜 3 N型シリコン層 4 第2酸化膜 5 N型エピタキシャル層 6 N+ 型埋込層 7a,b ノンドープ多結晶シリコン膜 8 側壁窒化膜 9 N+ 型領域 10 P+ 型ベース領域 11 N+ 型エミッタ領域 12a〜c 電極 13 放熱電極 14 放熱トレンチ 15 素子分離トレンチ 16 マスク酸化膜 17 多結晶シリコン膜 18 窒化膜 19 タングステン膜 20 酸化膜
Claims (5)
- 【請求項1】 第1半導体層上に形成された第1絶縁層
と、前記第1絶縁層上に形成された第2半導体層と、前
記第2半導体層上に形成された第2絶縁層と、前記第2
絶縁層上に形成された、第3半導体層を有する構造にお
いて、前記第3半導体層の一部に、この表面から前記第
2絶縁層まで達する絶縁領域を有する半導体素子を形成
し、前記半導体素子外部の前記第3半導体層の表面か
ら、第2絶縁層を貫通して底部が前記第2半導体層に達
して形成された溝を有する構造とし、前記溝の底部に接
して埋設された多結晶シリコン膜と、前記多結晶シリコ
ン膜に接続された金属電極と、を有することを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項2】 埋設された多結晶シリコン膜の代わり
に、溝の底部に接して埋設された導体膜と、前記導体膜
に接続された金属電極と、を有することを特徴とする請
求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 半導体素子周囲を囲むよう設けられた、
第3半導層の表面から第2絶縁層を貫通して底部が前記
第2半導体層に達して設けられた溝を有することを特徴
とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】 第1絶縁層は、第2絶縁層よりも膜厚が
厚いことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装
置。 - 【請求項5】 溝に埋設された多結晶シリコン膜は、不
純物導入されていないことを特徴とする請求項1記載の
半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18080593A JP2500630B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18080593A JP2500630B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0786298A JPH0786298A (ja) | 1995-03-31 |
JP2500630B2 true JP2500630B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=16089660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18080593A Expired - Fee Related JP2500630B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500630B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013118618A1 (ja) | 2012-02-08 | 2013-08-15 | ソニー株式会社 | 高周波半導体装置およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6222254B1 (en) * | 1997-03-31 | 2001-04-24 | Intel Corporation | Thermal conducting trench in a semiconductor structure and method for forming the same |
US7067406B2 (en) | 1997-03-31 | 2006-06-27 | Intel Corporation | Thermal conducting trench in a semiconductor structure and method for forming the same |
US6288426B1 (en) * | 2000-02-28 | 2001-09-11 | International Business Machines Corp. | Thermal conductivity enhanced semiconductor structures and fabrication processes |
JP2002270815A (ja) | 2001-03-14 | 2002-09-20 | Hitachi Ltd | 半導体装置及びその半導体装置により構成された駆動回路 |
US6717212B2 (en) * | 2001-06-12 | 2004-04-06 | Advanced Micro Devices, Inc. | Leaky, thermally conductive insulator material (LTCIM) in semiconductor-on-insulator (SOI) structure |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP18080593A patent/JP2500630B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013118618A1 (ja) | 2012-02-08 | 2013-08-15 | ソニー株式会社 | 高周波半導体装置およびその製造方法 |
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Publication number | Publication date |
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JPH0786298A (ja) | 1995-03-31 |
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