JP2500227Y2 - 隠しクリップ - Google Patents
隠しクリップInfo
- Publication number
- JP2500227Y2 JP2500227Y2 JP1990090947U JP9094790U JP2500227Y2 JP 2500227 Y2 JP2500227 Y2 JP 2500227Y2 JP 1990090947 U JP1990090947 U JP 1990090947U JP 9094790 U JP9094790 U JP 9094790U JP 2500227 Y2 JP2500227 Y2 JP 2500227Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clip
- panel
- push nut
- boss
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ガーニッシュ,エンブレム,トリム,モー
ルディング等の自動車用装飾部品などの被取付部品をパ
ネルに取り付けるための隠しクリップに関する。
ルディング等の自動車用装飾部品などの被取付部品をパ
ネルに取り付けるための隠しクリップに関する。
従来、ガーニッシュ等の自動車用装飾部品をボディパ
ネルに取り付けるための隠しクリップとしては、第4図
に示すように、円板状ストッパー21の一面中央部に首部
22を介して円板状嵌着部23を連設し、かつ上記ストッパ
ー21の他面に可撓性を有する断面くの字状の複数個の爪
部24からなる係止部25を設けたクリップ26が知られてい
る。
ネルに取り付けるための隠しクリップとしては、第4図
に示すように、円板状ストッパー21の一面中央部に首部
22を介して円板状嵌着部23を連設し、かつ上記ストッパ
ー21の他面に可撓性を有する断面くの字状の複数個の爪
部24からなる係止部25を設けたクリップ26が知られてい
る。
このクリップ26を用いて装飾部品27をパネル28に取り
付ける場合は、まず上記装飾部品27の裏面にも設られた
クリップ固定体29にクリップ26を取り付ける。すなわ
ち、このクリップ固定体29は、第5図に示すように中空
箱型に形成され、その一側に開放部30を有すると共に、
端面にクリップ26の首部22が挿入される窓孔31を有する
構成とされ、クリップ26の嵌着部23を上記開放部30から
固定体29内に挿入すると共に、首部22を窓孔31に嵌挿す
ることにより、上記ストッパー21と嵌着部23とで固定体
29を挾持させた状態にクリップ26を該固定体29に固定す
る。次いで、このクリップ26の係止部25(爪部24)を弾
性変形させてパネル28の取付用孔32に挿入するもので、
係止部25が該孔32を通過すると爪部24が元の状態に弾性
復元し、これら爪部24のテーパ面とストッパー21との間
にパネル28を挾持し、これによってクリップ26がパネル
28に固定されるものである。
付ける場合は、まず上記装飾部品27の裏面にも設られた
クリップ固定体29にクリップ26を取り付ける。すなわ
ち、このクリップ固定体29は、第5図に示すように中空
箱型に形成され、その一側に開放部30を有すると共に、
端面にクリップ26の首部22が挿入される窓孔31を有する
構成とされ、クリップ26の嵌着部23を上記開放部30から
固定体29内に挿入すると共に、首部22を窓孔31に嵌挿す
ることにより、上記ストッパー21と嵌着部23とで固定体
29を挾持させた状態にクリップ26を該固定体29に固定す
る。次いで、このクリップ26の係止部25(爪部24)を弾
性変形させてパネル28の取付用孔32に挿入するもので、
係止部25が該孔32を通過すると爪部24が元の状態に弾性
復元し、これら爪部24のテーパ面とストッパー21との間
にパネル28を挾持し、これによってクリップ26がパネル
28に固定されるものである。
しかしながら、上記のような従来のクリップは、装飾
部品(被取付部品)にクリップ固定体29を設けておく必
要があり、この固定体29は上記したように一側に開放部
30と端面に窓孔31を有する比較的複雑な箱形形状のもの
であり、型割上、内スライド方式となるため、該固定体
29を製作するための金型構造が複雑となり、金型コスト
も高価なものとなり、装飾部品に対する固定体の形成が
手間を要し、コスト高を引き起こす。また、この固定体
に対するクリップの固定方式が横スライド方式であるた
め、固定するための位置合わせ等も面倒で、操作性に劣
る。更に、このクリップを用いる装飾部品(被取付部
品)のパネルへの取り付け構造は、まずクリップを装飾
部品に固定した後、クリップの係止部をパネルの取付用
孔に挿入するという手順に限られ、取り付け手順に自由
度がないといった問題を有する。
部品(被取付部品)にクリップ固定体29を設けておく必
要があり、この固定体29は上記したように一側に開放部
30と端面に窓孔31を有する比較的複雑な箱形形状のもの
であり、型割上、内スライド方式となるため、該固定体
29を製作するための金型構造が複雑となり、金型コスト
も高価なものとなり、装飾部品に対する固定体の形成が
手間を要し、コスト高を引き起こす。また、この固定体
に対するクリップの固定方式が横スライド方式であるた
め、固定するための位置合わせ等も面倒で、操作性に劣
る。更に、このクリップを用いる装飾部品(被取付部
品)のパネルへの取り付け構造は、まずクリップを装飾
部品に固定した後、クリップの係止部をパネルの取付用
孔に挿入するという手順に限られ、取り付け手順に自由
度がないといった問題を有する。
本考案は上記事情に鑑みなされたもので、被取付部品
をパネルに取り付ける際の取り付け手順に自由度を有
し、かつ被取付部品には柱状のボスを設けるだけでよ
く、従って取り付け作業性が改善され、しかも構成も簡
単でコスト的にも安価に製作し得る隠しクリップを提供
することを目的とする。
をパネルに取り付ける際の取り付け手順に自由度を有
し、かつ被取付部品には柱状のボスを設けるだけでよ
く、従って取り付け作業性が改善され、しかも構成も簡
単でコスト的にも安価に製作し得る隠しクリップを提供
することを目的とする。
本考案は上記目的を達成するため、被取付部品をパネ
ルに取り付ける隠しクリップにおいて、内部にナット収
納空洞部を有すると共に、該空洞部と連通するプッシュ
ナットが挿通可能なプッシュナット挿入開口部を設け、
かつ上記被取付部品に固定された柱状ボスを挿入する挿
入用孔を上記空洞部と連通して形成したプッシュナット
収納体に、上記パネルに設けられたクリップ取付用孔に
挿入されると共に、外側部に上記プッシュナット収納体
との間で上記パネルを挟持する弾性変形可能な突出部を
設けた係止体を連設してなるクリップ本体と、上記空洞
部に上記プッシュナット挿入開口部を通して着脱可能に
収納され、上記収納体の挿入孔から挿入されたボスを把
持して固定する爪部を有する金属製プッシュナットとを
具備することを特徴とする隠しクリップを提供する。
ルに取り付ける隠しクリップにおいて、内部にナット収
納空洞部を有すると共に、該空洞部と連通するプッシュ
ナットが挿通可能なプッシュナット挿入開口部を設け、
かつ上記被取付部品に固定された柱状ボスを挿入する挿
入用孔を上記空洞部と連通して形成したプッシュナット
収納体に、上記パネルに設けられたクリップ取付用孔に
挿入されると共に、外側部に上記プッシュナット収納体
との間で上記パネルを挟持する弾性変形可能な突出部を
設けた係止体を連設してなるクリップ本体と、上記空洞
部に上記プッシュナット挿入開口部を通して着脱可能に
収納され、上記収納体の挿入孔から挿入されたボスを把
持して固定する爪部を有する金属製プッシュナットとを
具備することを特徴とする隠しクリップを提供する。
本考案の隠しクリップを用いて被取付部品をパネルに
取り付ける場合は、被取付部品の柱状ボスをプッシュナ
ットが収納されたクリップ本体のプッシュナット収納体
の挿入用孔からプッシュナットに挿入し、プッシュナッ
トの爪部にてボスを把持することにより、ボス(被取付
部品)をクリップ本体に固定した後、クリップ本体の係
止体をパネルの取付用孔に挿入し、該係止体の外側部に
設けられた突出部を一旦内方へ弾性変形させて上記取付
用孔を通過させた後再び元の突出状態に弾性復帰させ
て、該突出部と上記収納体との間でパネルを挾持するこ
とにより、クリップ本体をパネルに固定する手順、或い
はこれとは逆に、まずクリップ本体をパネルに固定した
後、クリップ本体に被取付部品のボスを固定するという
手順のいずれの方法をも採用することができる。
取り付ける場合は、被取付部品の柱状ボスをプッシュナ
ットが収納されたクリップ本体のプッシュナット収納体
の挿入用孔からプッシュナットに挿入し、プッシュナッ
トの爪部にてボスを把持することにより、ボス(被取付
部品)をクリップ本体に固定した後、クリップ本体の係
止体をパネルの取付用孔に挿入し、該係止体の外側部に
設けられた突出部を一旦内方へ弾性変形させて上記取付
用孔を通過させた後再び元の突出状態に弾性復帰させ
て、該突出部と上記収納体との間でパネルを挾持するこ
とにより、クリップ本体をパネルに固定する手順、或い
はこれとは逆に、まずクリップ本体をパネルに固定した
後、クリップ本体に被取付部品のボスを固定するという
手順のいずれの方法をも採用することができる。
従って、本考案のクリップを用いることにより、被取
付部品やパネルの形状、大きさ等に応じてより敵した取
り付け手順を選定し得、取り付け手順の自由度が増した
ものであるので、取り付け性を改善し得るものである。
付部品やパネルの形状、大きさ等に応じてより敵した取
り付け手順を選定し得、取り付け手順の自由度が増した
ものであるので、取り付け性を改善し得るものである。
更に、ボスのクリップ本体への固定、クリップ本体の
パネルへの固定は、いずれもボス及び係止体の軸方向に
沿った孔への挿入操作によって行われるので、操作性も
良好である。
パネルへの固定は、いずれもボス及び係止体の軸方向に
沿った孔への挿入操作によって行われるので、操作性も
良好である。
また、このクリップに固定される被取付部品のボスは
柱状であるから、その製作に要する手間が簡略化される
と共に、コストも低下し、しかもこのボスを把持するプ
ッシュナットはJISで規格された規格品を用いることが
できるので、入手が容易で安価であり、わざわざ別にあ
つらえる必要がない上、このプッシュナットをクリップ
体のプッシュナット挿入孔からナット収納空間部内に挿
入することにより、簡単にクリップ本体に取り付けるこ
とができ、クリップ製作費用を低減することができる。
更に、ボスの寸法(外径)変化に応じてプッシュナット
の寸法を選定し、これをクリップ本体に支障なく収納す
ることができ、ボスの寸法変化に容易に追従することが
できる。
柱状であるから、その製作に要する手間が簡略化される
と共に、コストも低下し、しかもこのボスを把持するプ
ッシュナットはJISで規格された規格品を用いることが
できるので、入手が容易で安価であり、わざわざ別にあ
つらえる必要がない上、このプッシュナットをクリップ
体のプッシュナット挿入孔からナット収納空間部内に挿
入することにより、簡単にクリップ本体に取り付けるこ
とができ、クリップ製作費用を低減することができる。
更に、ボスの寸法(外径)変化に応じてプッシュナット
の寸法を選定し、これをクリップ本体に支障なく収納す
ることができ、ボスの寸法変化に容易に追従することが
できる。
以下、本考案の一実施例につき第1図乃至第3図を参
照して説明する。
照して説明する。
図中1はプラスチック製のクリップ本体であり、この
本体1はプッシュナット収納体2と係止体3とからな
る。上記プッシュナット収納体2は、短軸円柱状に形成
され、内部にプッシュナット収納空洞部4が設けられて
いると共に、外側部に該空洞部4と連通するプッシュナ
ット挿入開口部5が設けられ、後述するプッシュナット
13がこの開口部5より空洞部4に着脱可能に挿入される
ようになっている。なお、上記空洞部4はプッシュナッ
ト13の形状に応じてこれを収納するように形成されてい
る。上記収納体2には更に一端面中央部に上記空洞部4
と連通するボス挿入用孔6が穿設されており、被取付部
品aに一体に突設された柱状ボスbがこの孔6から空洞
部4に挿入し得るようになっている。
本体1はプッシュナット収納体2と係止体3とからな
る。上記プッシュナット収納体2は、短軸円柱状に形成
され、内部にプッシュナット収納空洞部4が設けられて
いると共に、外側部に該空洞部4と連通するプッシュナ
ット挿入開口部5が設けられ、後述するプッシュナット
13がこの開口部5より空洞部4に着脱可能に挿入される
ようになっている。なお、上記空洞部4はプッシュナッ
ト13の形状に応じてこれを収納するように形成されてい
る。上記収納体2には更に一端面中央部に上記空洞部4
と連通するボス挿入用孔6が穿設されており、被取付部
品aに一体に突設された柱状ボスbがこの孔6から空洞
部4に挿入し得るようになっている。
また、係止体3は円筒状に形成され、上記収納体2の
他端面中央部に一体に連設されており、この係止体3の
中空部7は、収納体2の他端面中央部に上記空洞部4と
連通して穿設された貫通孔8と連通し、これら中空部7
と貫通孔8とによりボス挿通部9が構成されている。上
記係止体3の外側部には、それぞれ互に対向して2個の
弾揆突出部10,10が設けられている。これら突出部10,10
は、係止体3の外側部を図中略U字状に切り欠いて形成
すると共に、該切欠片を基部側から中間部やや先側に至
るに従って漸次厚肉になるように、かつ該中間部やや先
側から先端部に至るに従って漸次薄肉になるように膨出
された形状とされ、先端面が係止段部11,11として形成
されている。この係止体3は、パネルcに形成された上
記係止体3とほぼ同じ外径の直径を有する取付用孔dに
挿入されるもので、係止体3を該孔dに挿入した際、該
孔dの周縁部からの押圧力で上記両突出部10,10が係止
体3の中空部7に押し込められると共に、これら突出部
10,10が上記孔dを通過すると、上記押圧力が解除され
て突出部10,10が元の状態に弾性復元し、両突出部10,10
の係止段部11,11と上記収納体2の下端面との間にパネ
ルcを挾持することにより、クリップ本体1がパネルc
に固定されるようになっている。なお、12は上記突出部
11を構成する切欠片の周囲に設けられたU字状のリブで
ある。
他端面中央部に一体に連設されており、この係止体3の
中空部7は、収納体2の他端面中央部に上記空洞部4と
連通して穿設された貫通孔8と連通し、これら中空部7
と貫通孔8とによりボス挿通部9が構成されている。上
記係止体3の外側部には、それぞれ互に対向して2個の
弾揆突出部10,10が設けられている。これら突出部10,10
は、係止体3の外側部を図中略U字状に切り欠いて形成
すると共に、該切欠片を基部側から中間部やや先側に至
るに従って漸次厚肉になるように、かつ該中間部やや先
側から先端部に至るに従って漸次薄肉になるように膨出
された形状とされ、先端面が係止段部11,11として形成
されている。この係止体3は、パネルcに形成された上
記係止体3とほぼ同じ外径の直径を有する取付用孔dに
挿入されるもので、係止体3を該孔dに挿入した際、該
孔dの周縁部からの押圧力で上記両突出部10,10が係止
体3の中空部7に押し込められると共に、これら突出部
10,10が上記孔dを通過すると、上記押圧力が解除され
て突出部10,10が元の状態に弾性復元し、両突出部10,10
の係止段部11,11と上記収納体2の下端面との間にパネ
ルcを挾持することにより、クリップ本体1がパネルc
に固定されるようになっている。なお、12は上記突出部
11を構成する切欠片の周囲に設けられたU字状のリブで
ある。
13は金属製の丸形プッシュナットで、このナット13
は、リング体14の内周縁部に互に基端部が連続した複数
個(図面においては6個、一般に4〜8個であることが
好適である)の略台形状爪部15をその基部から先端部に
向かうに従って漸次上記リング体14から若干一側に傾斜
した状態(若干起きた状態)で一体に突設した構成を有
し、これら爪部14は弾揆性を有する。上記爪部15の先端
は刃状に形成されており、上記ナット12には、これら先
端刃部16により囲まれた状態で略円形状のボス挿通空間
17が形成されている。なお、かかるプッシュナット13と
しては、JISで規格された規格品をそのまま使用するこ
とができる。
は、リング体14の内周縁部に互に基端部が連続した複数
個(図面においては6個、一般に4〜8個であることが
好適である)の略台形状爪部15をその基部から先端部に
向かうに従って漸次上記リング体14から若干一側に傾斜
した状態(若干起きた状態)で一体に突設した構成を有
し、これら爪部14は弾揆性を有する。上記爪部15の先端
は刃状に形成されており、上記ナット12には、これら先
端刃部16により囲まれた状態で略円形状のボス挿通空間
17が形成されている。なお、かかるプッシュナット13と
しては、JISで規格された規格品をそのまま使用するこ
とができる。
上述したクリップを用いて被取付部品(例えばガーニ
ッシュ,エンブレム,トリム,モールディング等の自動
車用装飾部品)aをパネルcに取り付ける場合は、金属
製プッシュナット13を収納体2の開口部5より空洞部4
に挿入し、該空洞部4内に収納すると共に、係止体3を
パネルcの取付用孔dに挿入する。この際、係止体3の
両突出部10,10が孔dの周縁部からの押圧力で係止体3
の中空部7に弾揆的に押し込められて没入し、これら突
出部10,10が孔dを通過すると元の状態に弾性復元し、
両突出部10,10の係止段部11,11と収納体2の他端面の間
にパネルcが挾持されることにより、パネルcにクリッ
プ本体1が固定される。次いで、被取付部品aのボスb
を収納体2の挿入用孔6からクリップ本体1内に挿入す
る。これにより、ボスbはプッシュナット13の挿通空間
17及び上記挿通部9内に挿通されるが、この際、ボスb
が爪部15を押し広げるように作用すると共に、爪部15の
弾揆力によってボスbの外周部がプッシュナット13の爪
部15の先端刃部16により把持されてボスbが固定され、
従って該ボスbを介して被取付部品aがクリップ本体1
に固定されるものである。
ッシュ,エンブレム,トリム,モールディング等の自動
車用装飾部品)aをパネルcに取り付ける場合は、金属
製プッシュナット13を収納体2の開口部5より空洞部4
に挿入し、該空洞部4内に収納すると共に、係止体3を
パネルcの取付用孔dに挿入する。この際、係止体3の
両突出部10,10が孔dの周縁部からの押圧力で係止体3
の中空部7に弾揆的に押し込められて没入し、これら突
出部10,10が孔dを通過すると元の状態に弾性復元し、
両突出部10,10の係止段部11,11と収納体2の他端面の間
にパネルcが挾持されることにより、パネルcにクリッ
プ本体1が固定される。次いで、被取付部品aのボスb
を収納体2の挿入用孔6からクリップ本体1内に挿入す
る。これにより、ボスbはプッシュナット13の挿通空間
17及び上記挿通部9内に挿通されるが、この際、ボスb
が爪部15を押し広げるように作用すると共に、爪部15の
弾揆力によってボスbの外周部がプッシュナット13の爪
部15の先端刃部16により把持されてボスbが固定され、
従って該ボスbを介して被取付部品aがクリップ本体1
に固定されるものである。
なおこの場合、被取付部品aとパネルcとの固定順序
はこれに限定されるものではなく、係止体3をパネルc
との取付用孔dに挿入した後にプッシュナット13を収納
体2内に収納するようにしてもよく、また被取付部品a
のボスbをクリップ本体1に挿入、固定した後、該クリ
ップ本体1の係止体3をパネルcの取付用孔dに挿入し
てクリップ本体1をパネルcに固定するようにしてもよ
い。
はこれに限定されるものではなく、係止体3をパネルc
との取付用孔dに挿入した後にプッシュナット13を収納
体2内に収納するようにしてもよく、また被取付部品a
のボスbをクリップ本体1に挿入、固定した後、該クリ
ップ本体1の係止体3をパネルcの取付用孔dに挿入し
てクリップ本体1をパネルcに固定するようにしてもよ
い。
従って、このクリップは被取付部品aとパネルcとの
取り付けに際し、取り付け順序の自由度が高く、被取付
部品a、パネルcの形状、大きさ等に応じて適宜な取り
付け順序を選定し得る。また、被取付部品aとパネルc
との取り付けは係止体3を孔dに押し込むと共に、ボス
bを孔6に押し込むことによって行われ、従来のような
横スライド操作がないので操作性が良く、作業性に優れ
たものである。
取り付けに際し、取り付け順序の自由度が高く、被取付
部品a、パネルcの形状、大きさ等に応じて適宜な取り
付け順序を選定し得る。また、被取付部品aとパネルc
との取り付けは係止体3を孔dに押し込むと共に、ボス
bを孔6に押し込むことによって行われ、従来のような
横スライド操作がないので操作性が良く、作業性に優れ
たものである。
また、クリップ本体の構成は比較的簡単であり、プッ
シュナットは市販品を使用し得ると共に、該プッシュナ
ットをクリップ体のプッシュナット挿入孔からナット収
納空間部内に挿入することにより、簡単にクリップ本体
に取り付けることができ、また被取付部品に設けられる
ボスは柱状で簡単なものであるので、その製作は容易で
あり、かつ安価なものである。
シュナットは市販品を使用し得ると共に、該プッシュナ
ットをクリップ体のプッシュナット挿入孔からナット収
納空間部内に挿入することにより、簡単にクリップ本体
に取り付けることができ、また被取付部品に設けられる
ボスは柱状で簡単なものであるので、その製作は容易で
あり、かつ安価なものである。
なお、上記実施例では収納体に形成されるプッシュナ
ット収納空洞部内をプッシュナットがある程度動くこと
が可能なように空洞部に形成しておけば、ボスの寸法
(外径)変化に応じてプッシュナットの寸法(外径)を
選定し、これをクリップ本体に支障なく収納でき、ボス
の寸法変化に容易に追従可能となる。また、その他の構
成についても、本考案の要旨の範囲内で種々変形可能で
ある。
ット収納空洞部内をプッシュナットがある程度動くこと
が可能なように空洞部に形成しておけば、ボスの寸法
(外径)変化に応じてプッシュナットの寸法(外径)を
選定し、これをクリップ本体に支障なく収納でき、ボス
の寸法変化に容易に追従可能となる。また、その他の構
成についても、本考案の要旨の範囲内で種々変形可能で
ある。
本考案の隠しクリップは以上のような構成を有するた
め、被取付部品をパネルに取り付ける際の取り付け手順
に自由度があり、また被取付部品とクリップ本体、パネ
ルとクリップ本体との固定操作も容易で、取り付け操作
性、作業性が良好であり、しかも構成も簡単で、コスト
的に安価に製作することができる。
め、被取付部品をパネルに取り付ける際の取り付け手順
に自由度があり、また被取付部品とクリップ本体、パネ
ルとクリップ本体との固定操作も容易で、取り付け操作
性、作業性が良好であり、しかも構成も簡単で、コスト
的に安価に製作することができる。
第1図は本考案の隠しクリップのクリップ本体の一例を
示す正面図、第2図はプッシュナットの一例を示す斜視
図、第3図は本考案の一実施例に係る隠しクリップを用
いて被取付部品をパネルに取り付けた状態の断面図、第
4図は従来の隠しクリップを用いて被取付部品をパネル
に取り付けた状態の断面図、第5図は同クリップを用い
てパネルに取り付けられる被取付部品の一部省略斜視図
である。 1……隠しクリップ、2……収納体、3……係止体、4
……プッシュナット収納空洞部、5……プッシュナット
挿入開口部、6……ボス挿入用孔、10……突出部、11…
…係止段部、13……プッシュナット、15……爪部、a…
…被取付部品、b……ボス、c……パネル、d……取付
用孔
示す正面図、第2図はプッシュナットの一例を示す斜視
図、第3図は本考案の一実施例に係る隠しクリップを用
いて被取付部品をパネルに取り付けた状態の断面図、第
4図は従来の隠しクリップを用いて被取付部品をパネル
に取り付けた状態の断面図、第5図は同クリップを用い
てパネルに取り付けられる被取付部品の一部省略斜視図
である。 1……隠しクリップ、2……収納体、3……係止体、4
……プッシュナット収納空洞部、5……プッシュナット
挿入開口部、6……ボス挿入用孔、10……突出部、11…
…係止段部、13……プッシュナット、15……爪部、a…
…被取付部品、b……ボス、c……パネル、d……取付
用孔
Claims (1)
- 【請求項1】被取付部品をパネルに取り付ける隠しクリ
ップにおいて、内部にナット収納空洞部を有すると共
に、該空洞部と連通するプッシュナットが挿通可能なプ
ッシュナット挿入開口部を設け、かつ上記被取付部品に
固定された柱状ボスを挿入する挿入用孔を上記空洞部と
連通して形成したプッシュナット収納体に、上記パネル
に設けられたクリップ取付用孔に挿入されると共に、外
側部に上記プッシュナット収納体との間で上記パネルを
挟持する弾性変形可能な突出部を設けた係止体を連設し
てなるクリップ本体と、上記空洞部に上記プッシュナッ
ト挿入開口部を通して着脱可能に収納され、上記収納体
の挿入孔から挿入されたボスを把持して固定する爪部を
有する金属製プッシュナットとを具備することを特徴と
する隠しクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990090947U JP2500227Y2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 隠しクリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family
ID=31826142
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2500227Y2 (ja) |
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1990
- 1990-08-30 JP JP1990090947U patent/JP2500227Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0448410U (ja) | 1992-04-24 |
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