JPH08232927A - トリムの取付構造 - Google Patents
トリムの取付構造Info
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- JPH08232927A JPH08232927A JP6007895A JP6007895A JPH08232927A JP H08232927 A JPH08232927 A JP H08232927A JP 6007895 A JP6007895 A JP 6007895A JP 6007895 A JP6007895 A JP 6007895A JP H08232927 A JPH08232927 A JP H08232927A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車トリムをクリップを用いて所定パネル
に取り付ける取付構造の改良。 【構成】 2個の上下フランジ13・18を有するクリ
ップ10を用いて、トリム1をパネルPに取り付ける取
付構造において、トリム1の裏面側に内部が上下方向に
貫通する筒状の台座部2を一体に形成し、該筒状台座部
2の周壁に、上記クリップ10の下フランジ18の下縁
を支持する撓み可能な支持アーム6と、同下フランジ1
8の上縁に係止する撓み可能な係止アーム7とを設け
て、下フランジ18に対するこの係止アーム7と支持ア
ーム6の挾持で、クリップ10をトリム1の台座部2内
に確実に仮止めできるように構成することにより、取付
作業性の向上とトリム1のコストを安価となす。
に取り付ける取付構造の改良。 【構成】 2個の上下フランジ13・18を有するクリ
ップ10を用いて、トリム1をパネルPに取り付ける取
付構造において、トリム1の裏面側に内部が上下方向に
貫通する筒状の台座部2を一体に形成し、該筒状台座部
2の周壁に、上記クリップ10の下フランジ18の下縁
を支持する撓み可能な支持アーム6と、同下フランジ1
8の上縁に係止する撓み可能な係止アーム7とを設け
て、下フランジ18に対するこの係止アーム7と支持ア
ーム6の挾持で、クリップ10をトリム1の台座部2内
に確実に仮止めできるように構成することにより、取付
作業性の向上とトリム1のコストを安価となす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車トリムをクリッ
プを用いて所定パネルに取り付ける取付構造の改良に関
するものである。
プを用いて所定パネルに取り付ける取付構造の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種取付構造として、例えば、
実公平3−43449号公報に示すものが存する。該従
来の取付構造は、具体的には図示しないが、2個の上下
フランジを備える頭部と弾性変形可能な脚部とを一体に
有するクリップを用いて、トリムをパネルに取り付けよ
うとするもので、トリム側に対しては、その裏面に一側
が開口する箱状の台座部を一体に形成して、該箱状台座
部の座面に上記開口と連通するスリットを開設し、パネ
ル側に対しては、クリップの脚部を係着する取付孔を穿
設する構成となっている。
実公平3−43449号公報に示すものが存する。該従
来の取付構造は、具体的には図示しないが、2個の上下
フランジを備える頭部と弾性変形可能な脚部とを一体に
有するクリップを用いて、トリムをパネルに取り付けよ
うとするもので、トリム側に対しては、その裏面に一側
が開口する箱状の台座部を一体に形成して、該箱状台座
部の座面に上記開口と連通するスリットを開設し、パネ
ル側に対しては、クリップの脚部を係着する取付孔を穿
設する構成となっている。
【0003】そして、実際に、トリムをパネルに取り付
ける場合には、クリップの頭部が備える2個の上下フラ
ンジでトリムの台座部の座面を内外側から挾持しなが
ら、当該クリップの脚部をパネルの取付孔に弾性的に係
着すれば、これにより、トリムをパネルに取り付けるこ
とが可能となる。
ける場合には、クリップの頭部が備える2個の上下フラ
ンジでトリムの台座部の座面を内外側から挾持しなが
ら、当該クリップの脚部をパネルの取付孔に弾性的に係
着すれば、これにより、トリムをパネルに取り付けるこ
とが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る従来の
取付構造にあっては、トリムの裏面に一側が開口する箱
状の台座部を形成する関係で、その成形に際しては、ス
ライド式の金型構造が必要となるので、これに伴い、金
型費が自ずと高騰することは勿論であるが、トリム自体
もコスト高となってしまう問題点を有している。又、2
個の上下フランジでトリムの台座部側を内外側から挾持
する場合にも、クリップの頭部を台座部の開口側に沿わ
せる作業と、クリップの頭部を台座部のスリット内に差
し込む作業とが個別に要求されることとなるので、作業
性の見地からしても、好ましいとは決して言えなかっ
た。
取付構造にあっては、トリムの裏面に一側が開口する箱
状の台座部を形成する関係で、その成形に際しては、ス
ライド式の金型構造が必要となるので、これに伴い、金
型費が自ずと高騰することは勿論であるが、トリム自体
もコスト高となってしまう問題点を有している。又、2
個の上下フランジでトリムの台座部側を内外側から挾持
する場合にも、クリップの頭部を台座部の開口側に沿わ
せる作業と、クリップの頭部を台座部のスリット内に差
し込む作業とが個別に要求されることとなるので、作業
性の見地からしても、好ましいとは決して言えなかっ
た。
【0005】その上、従来の取付構造にあっては、トリ
ムの台座部にクリップを位置決めして仮止めするため
に、当該台座部の座面に開設されるスリットの両側縁に
複数の突起を一定の間隔をおいて形成して、この突起の
作用で、クリップの頭部を台座部側に仮止めできる構成
を併用しているが、このような突起の使用だけでは、ク
リップの頭部に対する強い仮止め力が得られないので、
その運搬・取扱中に、不測の外力がクリップ側に加わる
と、クリップが台座部から容易に移動したり脱落してし
まう恐れが十分にあった。
ムの台座部にクリップを位置決めして仮止めするため
に、当該台座部の座面に開設されるスリットの両側縁に
複数の突起を一定の間隔をおいて形成して、この突起の
作用で、クリップの頭部を台座部側に仮止めできる構成
を併用しているが、このような突起の使用だけでは、ク
リップの頭部に対する強い仮止め力が得られないので、
その運搬・取扱中に、不測の外力がクリップ側に加わる
と、クリップが台座部から容易に移動したり脱落してし
まう恐れが十分にあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この従来取付
構造が抱える課題を有効に解決するために開発されたも
ので、2個の上下フランジを有するクリップを用いて、
トリムをパネルに取り付けるトリムの取付構造を前提と
して、トリムの裏面側に内部が上下方向に貫通する筒状
の台座部を一体に形成し、該筒状台座部の周壁に、上記
クリップの下フランジの下縁を支持する撓み可能な支持
アームと、同下フランジの上縁に係止する撓み可能な係
止アームとを設けて、下フランジに対する係止アームと
支持アームの挾持で、クリップをトリムの台座部内に仮
止めできる構成を採用した。
構造が抱える課題を有効に解決するために開発されたも
ので、2個の上下フランジを有するクリップを用いて、
トリムをパネルに取り付けるトリムの取付構造を前提と
して、トリムの裏面側に内部が上下方向に貫通する筒状
の台座部を一体に形成し、該筒状台座部の周壁に、上記
クリップの下フランジの下縁を支持する撓み可能な支持
アームと、同下フランジの上縁に係止する撓み可能な係
止アームとを設けて、下フランジに対する係止アームと
支持アームの挾持で、クリップをトリムの台座部内に仮
止めできる構成を採用した。
【0007】
【作用】依って、本発明の下で、2個の上下フランジを
有するクリップを用いて、トリムをパネルに取り付ける
場合には、まず、クリップをトリムの筒状台座部内に差
し込むと、クリップの下フランジの下縁が支持アームに
当接して支持されると同時に、係止アームが同下フラン
ジの上縁に弾性的に係止するので、これにより、クリッ
プがトリムの台座部内に確実に仮止めされる。
有するクリップを用いて、トリムをパネルに取り付ける
場合には、まず、クリップをトリムの筒状台座部内に差
し込むと、クリップの下フランジの下縁が支持アームに
当接して支持されると同時に、係止アームが同下フラン
ジの上縁に弾性的に係止するので、これにより、クリッ
プがトリムの台座部内に確実に仮止めされる。
【0008】そこで、今度は、この仮止め状態にあるク
リップの脚部側をパネルの取付孔内に臨ませながら、上
方に突出しているクリップの上フランジを下方に押圧す
ると、クリップの下フランジが台座部の座面に当接する
と共に、クリップの脚部がパネルの取付孔に係着するの
で、これにより、クリップ自体がパネルの取付孔に固定
されると同時に、トリムがパネル側に簡単に取り付けら
れる。
リップの脚部側をパネルの取付孔内に臨ませながら、上
方に突出しているクリップの上フランジを下方に押圧す
ると、クリップの下フランジが台座部の座面に当接する
と共に、クリップの脚部がパネルの取付孔に係着するの
で、これにより、クリップ自体がパネルの取付孔に固定
されると同時に、トリムがパネル側に簡単に取り付けら
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係る取付構造も、2個の上下フ
ランジを有するクリップを用いて、台座部を形成したト
リムをパネルに取り付けようとするものであるが、特徴
とするところは、以下の構成を採用した点にある。
詳述すれば、該実施例に係る取付構造も、2個の上下フ
ランジを有するクリップを用いて、台座部を形成したト
リムをパネルに取り付けようとするものであるが、特徴
とするところは、以下の構成を採用した点にある。
【0010】即ち、本実施例にあっては、トリム1の裏
面側に台座部を形成するに際して、図1・図2に示す如
く、内部が上下方向に貫通する円筒状の台座部2を一体
に形成して、該円筒状台座部2の基端側開口縁に後述す
るクリップの上フランジを収納する大径な環状凹段部3
を設け、先端側開口縁に後述するクリップの雌部材を挿
通する挿通孔5を画成した座面4を設ける一方、台座部
2の一の対向する周壁に後述するクリップの下フランジ
の下縁を載置支持する一対の撓み可能な支持アーム6を
設け、他の対向する周壁に同下フランジの上縁に係止す
る一対の撓み可能な係止アーム7を設ける構成を採用し
ている。
面側に台座部を形成するに際して、図1・図2に示す如
く、内部が上下方向に貫通する円筒状の台座部2を一体
に形成して、該円筒状台座部2の基端側開口縁に後述す
るクリップの上フランジを収納する大径な環状凹段部3
を設け、先端側開口縁に後述するクリップの雌部材を挿
通する挿通孔5を画成した座面4を設ける一方、台座部
2の一の対向する周壁に後述するクリップの下フランジ
の下縁を載置支持する一対の撓み可能な支持アーム6を
設け、他の対向する周壁に同下フランジの上縁に係止す
る一対の撓み可能な係止アーム7を設ける構成を採用し
ている。
【0011】具体的には、この各アーム6・7の内、支
持アーム6に関しては、図2のA・Bに示す如く、周壁
に開設されたスリット8内に基端側開口縁から下方に向
かって垂下する状態に設けて、その内面側に下フランジ
の下縁を支持するテーパー面付きの凸部6aを一体に形
成し、逆に、係止アーム7に関しては、図2のA・Cに
示す如く、周壁に開設されたスリット9内に先端側開口
縁から上方に向かって立ち上がる状態に設けて、その上
端側に下フランジの上縁に弾性的に係止する鉤状の爪部
7aを一体に形成する構成となっている。従って、一対
の支持アーム6は、その下端部側がスリット8内で外方
に撓むことが可能となり、逆に、一対の係止アーム7
は、その上端部側がスリット9内で外方に撓むことが可
能となる。
持アーム6に関しては、図2のA・Bに示す如く、周壁
に開設されたスリット8内に基端側開口縁から下方に向
かって垂下する状態に設けて、その内面側に下フランジ
の下縁を支持するテーパー面付きの凸部6aを一体に形
成し、逆に、係止アーム7に関しては、図2のA・Cに
示す如く、周壁に開設されたスリット9内に先端側開口
縁から上方に向かって立ち上がる状態に設けて、その上
端側に下フランジの上縁に弾性的に係止する鉤状の爪部
7aを一体に形成する構成となっている。従って、一対
の支持アーム6は、その下端部側がスリット8内で外方
に撓むことが可能となり、逆に、一対の係止アーム7
は、その上端部側がスリット9内で外方に撓むことが可
能となる。
【0012】他方、2個の上下フランジを有するクリッ
プ10は、図1に示す如く、ピン状の雄部材11と筒状
の雌部材12の2部品からなり、前者の雄部材11は、
その軸体の上端部に上フランジとなる円盤状のフランジ
13を形成し、軸体の下端部に先細りのガイド14を形
成し、且つ、当該ガイド14の上位に大径域15を形成
する構成となっており、後者の雌部材12は、その筒状
胴体をスリット17で複数の分割片16に分割すると共
に、当該筒状胴体の上端開口縁側に下フランジとなる円
環状のフランジ18を形成し、且つ、筒状胴体の各分割
片16の下端内側に厚肉形状を付与する構成となってい
る。
プ10は、図1に示す如く、ピン状の雄部材11と筒状
の雌部材12の2部品からなり、前者の雄部材11は、
その軸体の上端部に上フランジとなる円盤状のフランジ
13を形成し、軸体の下端部に先細りのガイド14を形
成し、且つ、当該ガイド14の上位に大径域15を形成
する構成となっており、後者の雌部材12は、その筒状
胴体をスリット17で複数の分割片16に分割すると共
に、当該筒状胴体の上端開口縁側に下フランジとなる円
環状のフランジ18を形成し、且つ、筒状胴体の各分割
片16の下端内側に厚肉形状を付与する構成となってい
る。
【0013】従って、雄部材11の軸体を雌部材12の
筒状胴体内に差し込んで、そのガイド14が筒状胴体の
下方に臨んでいる状態では、筒状胴体の各分割片16は
外方に拡開することなく原形を保っているが、軸体を更
に差し込んで、各分割片16の厚肉形状部を上記大径域
15に移行させると、筒状胴体の各分割片16が外方に
強制的に拡開することなる。
筒状胴体内に差し込んで、そのガイド14が筒状胴体の
下方に臨んでいる状態では、筒状胴体の各分割片16は
外方に拡開することなく原形を保っているが、軸体を更
に差し込んで、各分割片16の厚肉形状部を上記大径域
15に移行させると、筒状胴体の各分割片16が外方に
強制的に拡開することなる。
【0014】依って、斯る構成のクリップ10を用い
て、トリム1をパネルPに取り付ける場合には、まず、
クリップ10の雌雄合体状態を得て、クリップ10の雌
部材12側を円筒状台座部2内に差し込むと、図3に示
す如く、該雌部材12のフランジ18は一対の係止アー
ム7の上端爪部7aを外方に撓ませながら差し込まれ
て、フランジ18の下縁が一対の支持アーム6の凸部6
aに当接して支持されると同時に、外方に撓んだ一対の
係止アーム7の上端爪部7aがフランジ18の上縁に弾
性的に係止するので、これにより、クリップ10がトリ
ム1の台座部2内に自動的に仮止めされる。
て、トリム1をパネルPに取り付ける場合には、まず、
クリップ10の雌雄合体状態を得て、クリップ10の雌
部材12側を円筒状台座部2内に差し込むと、図3に示
す如く、該雌部材12のフランジ18は一対の係止アー
ム7の上端爪部7aを外方に撓ませながら差し込まれ
て、フランジ18の下縁が一対の支持アーム6の凸部6
aに当接して支持されると同時に、外方に撓んだ一対の
係止アーム7の上端爪部7aがフランジ18の上縁に弾
性的に係止するので、これにより、クリップ10がトリ
ム1の台座部2内に自動的に仮止めされる。
【0015】従って、この確実な仮止め状態を利用すれ
ば、トリム1を作業場所まで運搬しても、従来の如く、
クリップ10がトリム1の台座部2から不用意に脱落す
る心配は決してない。尚、クリップ10の仮止め状態に
あっては、図示する如く、雄部材11と雌部材12とは
初期の合体状態を維持して、雄部材11のフランジ13
が台座部2の基端側開口縁から上方に突出し、雌部材1
2の筒状胴体の下端側が雄部材11のガイド14を伴っ
て座面4の挿通孔5から下方に若干突出している。
ば、トリム1を作業場所まで運搬しても、従来の如く、
クリップ10がトリム1の台座部2から不用意に脱落す
る心配は決してない。尚、クリップ10の仮止め状態に
あっては、図示する如く、雄部材11と雌部材12とは
初期の合体状態を維持して、雄部材11のフランジ13
が台座部2の基端側開口縁から上方に突出し、雌部材1
2の筒状胴体の下端側が雄部材11のガイド14を伴っ
て座面4の挿通孔5から下方に若干突出している。
【0016】そこで、今度は、トリム1を把持して、こ
の下方に突出している雌部材12の筒状胴体をパネルP
の取付孔H内に臨ませながら、上方に突出している雄部
材11のフランジ13を下方に直線的に押圧すると、最
初は、そのフランジ18で一対の支持アーム6の下端部
側を外方に撓ませながら、雌部材12も台座部2内に押
し込まれるが、雌部材12のフランジ18が台座部2の
座面4に当接した時点からは、雄部材11のみが台座部
2内に更に押し込まれることとなる。
の下方に突出している雌部材12の筒状胴体をパネルP
の取付孔H内に臨ませながら、上方に突出している雄部
材11のフランジ13を下方に直線的に押圧すると、最
初は、そのフランジ18で一対の支持アーム6の下端部
側を外方に撓ませながら、雌部材12も台座部2内に押
し込まれるが、雌部材12のフランジ18が台座部2の
座面4に当接した時点からは、雄部材11のみが台座部
2内に更に押し込まれることとなる。
【0017】そして、図4に示す如く、雄部材11のフ
ランジ13が環状凹段部3内に収納されると、今度は、
雌部材12の筒状胴体の各分割片16に形成されている
厚肉形状部が雄部材11の大径域15に移行して、当該
大径域15の作用で、各分割片16を外方に強制的に拡
開するので、これにより、クリップ10自体がパネルP
の取付孔Hに固定されると同時に、トリム1がパネルP
に取り付けられる。
ランジ13が環状凹段部3内に収納されると、今度は、
雌部材12の筒状胴体の各分割片16に形成されている
厚肉形状部が雄部材11の大径域15に移行して、当該
大径域15の作用で、各分割片16を外方に強制的に拡
開するので、これにより、クリップ10自体がパネルP
の取付孔Hに固定されると同時に、トリム1がパネルP
に取り付けられる。
【0018】従って、本実施例の取付構造の下では、ト
リム1に仮止めされている雄部材11のフランジ13を
直線的に押圧するだけで良いので、例え、盲作業が余儀
なくされるような場合でも、トリム1をパネルPに確実
且つ簡単に取り付けることが可能となる訳である。又、
このトリム1の取付状態にあっては、図示する如く、雄
部材11のフランジ13が環状凹段部3内に完全に収納
されて、トリム1の表面と面一となっているので、外観
上の見栄えが害されることもない。
リム1に仮止めされている雄部材11のフランジ13を
直線的に押圧するだけで良いので、例え、盲作業が余儀
なくされるような場合でも、トリム1をパネルPに確実
且つ簡単に取り付けることが可能となる訳である。又、
このトリム1の取付状態にあっては、図示する如く、雄
部材11のフランジ13が環状凹段部3内に完全に収納
されて、トリム1の表面と面一となっているので、外観
上の見栄えが害されることもない。
【0019】尚、上記の実施例では、2個の上下フラン
ジ13・18を有するクリップ10に、雌雄のツーピー
ス型を使用したものであるが、本発明はこれに限定され
るものではなく、所定の間隔をおいて上下に離間する2
個のフランジを有するものであれば、ワンピース型のク
リップを使用することも実施に応じ任意である。又、こ
の場合には、ワンピース型クリップの脚部に対しては、
従来クリップの如き種々の弾性変形可能な脚形態を付与
することとなる。
ジ13・18を有するクリップ10に、雌雄のツーピー
ス型を使用したものであるが、本発明はこれに限定され
るものではなく、所定の間隔をおいて上下に離間する2
個のフランジを有するものであれば、ワンピース型のク
リップを使用することも実施に応じ任意である。又、こ
の場合には、ワンピース型クリップの脚部に対しては、
従来クリップの如き種々の弾性変形可能な脚形態を付与
することとなる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、トリムの裏面に台座部を形成する場合に、割型
式の金型構造が利用できるので、スライド式の金型構造
を必要とする従来のものと比較すると、金型費の低減を
図り、安価なトリムを提供できることとなる。その上、
クリップをトリムの台座部内に確実且つ簡単に仮止めで
きるので、その運搬・取扱も頗る至便となるばかりか、
取付工数の削減を図りながら、取付作業の向上にも大い
に貢献できることとなった。
により、トリムの裏面に台座部を形成する場合に、割型
式の金型構造が利用できるので、スライド式の金型構造
を必要とする従来のものと比較すると、金型費の低減を
図り、安価なトリムを提供できることとなる。その上、
クリップをトリムの台座部内に確実且つ簡単に仮止めで
きるので、その運搬・取扱も頗る至便となるばかりか、
取付工数の削減を図りながら、取付作業の向上にも大い
に貢献できることとなった。
【図1】本発明の実施例に係る取付構造を一部切欠して
示す要部分解斜視図である。
示す要部分解斜視図である。
【図2】(A)はトリムの円筒状台座部を示す要部平面
図、(B)は図2AのB−B線断面図、(C)は図2A
のC−C線断面図である。
図、(B)は図2AのB−B線断面図、(C)は図2A
のC−C線断面図である。
【図3】クリップをトリムの円筒状台座部に仮止めした
状態を示す要部断面図である。
状態を示す要部断面図である。
【図4】トリムをパネルに取り付けた状態を示す要部断
面図である。
面図である。
1 トリム 2 台座部 3 環状凹段部 4 座面 5 挿通孔 6 支持アーム 6a 凸部 7 係止アーム 7a 爪部 8 スリット 9 スリット 10 クリップ 11 雄部材 12 雌部材 13 フランジ(上フランジ) 16 分割片 18 フランジ(下フランジ) P パネル H 取付孔
Claims (1)
- 【請求項1】 2個の上下フランジを有するクリップを
用いて、トリムをパネルに取り付ける取付構造におい
て、トリムの裏面側に内部が上下方向に貫通する筒状の
台座部を一体に形成し、該筒状台座部の周壁に、上記ク
リップの下フランジの下縁を支持する撓み可能な支持ア
ームと、同下フランジの上縁に係止する撓み可能な係止
アームとを設けて、下フランジに対する係止アームと支
持アームの挾持で、クリップをトリムの台座部内に仮止
めできるように構成したことを特徴とするトリムの取付
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6007895A JPH08232927A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | トリムの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6007895A JPH08232927A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | トリムの取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08232927A true JPH08232927A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=13131702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6007895A Pending JPH08232927A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | トリムの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08232927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017106513A (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 株式会社ニフコ | 締結具 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP6007895A patent/JPH08232927A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017106513A (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 株式会社ニフコ | 締結具 |
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