JP2024504731A - 有機スズ化合物を調製するための方法 - Google Patents

有機スズ化合物を調製するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024504731A
JP2024504731A JP2023545231A JP2023545231A JP2024504731A JP 2024504731 A JP2024504731 A JP 2024504731A JP 2023545231 A JP2023545231 A JP 2023545231A JP 2023545231 A JP2023545231 A JP 2023545231A JP 2024504731 A JP2024504731 A JP 2024504731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tris
formula
compound
isopropyltin
butylamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023545231A
Other languages
English (en)
Inventor
デーヴィッド カイパー,
デビット エム. エルメルト,
トーマス コイン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Entegris Inc
Original Assignee
Entegris Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Entegris Inc filed Critical Entegris Inc
Publication of JP2024504731A publication Critical patent/JP2024504731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/38Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
    • H01M4/387Tin or alloys based on tin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/2284Compounds with one or more Sn-N linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/13Crystalline forms, e.g. polymorphs
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/2296Purification, stabilisation, isolation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)

Abstract

アルキル置換基およびアルキルアミノ置換基を有する一定の有機スズ化合物を調製するための容易な方法を提供する。本方法は、高純度形態の有機スズ前駆体化合物、例えばトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズを提供する。したがって、本方法の生成物は、例えばマイクロエレクトロニクスデバイスの製造に用いられる極端紫外線(EUV)リソグラフィ技術における、高純度酸化スズ膜の堆積において特に有益である。【選択図】図1

Description

本発明は、有機スズ化学の分野に属する。特に、本発明は、一定の有機スズ化合物、例えばトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズを極めて高い選択性で調製する容易な方法に関する。
一定の有機スズ化合物が、一定のマイクロエレクトロニクスデバイスの製造に用いられる極端紫外線(EUV)リソグラフィ技術のような用途における高純度酸化スズ(II)膜の堆積に有益であることが示されてきた。
マイクロエレクトロニクスデバイス基板へのスズ含有膜の堆積における液体前駆体として有益な、アルキルアミノ基およびアルキル基の組み合わせを有する有機スズ化合物が特に関心を引いている。従って、高純度酸化スズ膜の堆積に用いられるそのような有機スズ化合物を高純度形態で製造する改善した方法が求められている。
アルキル置換基およびアルキルアミノ置換基を有する一定の有機スズ化合物を調製する容易な方法を提供する。上記方法は、それらの沸点が近似しているために蒸留によりポリアルキル副生成物を、例えばモノアルキル種に対してジアルキルスズジアルキルアミドを効率的に取り出すことのできないような状況で特に有益である。上記方法は、高純度形態の有機スズ前駆体化合物、例えばトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ(CAS No.1913978-89-8)を提供する。従って、上記方法の生成物は、例えばマイクロエレクトロニクスデバイスの製造に用いられる極端紫外線(EUV)リソグラフィ技術における、酸化スズ膜の堆積において前駆体として特に有益である。
式(A-a)の化合物
Figure 2024504731000002
の結晶構造の描写である。
式(A-d)の化合物
Figure 2024504731000003
即ちエチルスズトリクロリドのビス-ジメチルアミンルイス塩基付加物の結晶構造の描写である。
本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、内容が明らかにそうでないと示さない限り複数の指示物を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる場合、用語「または」は、通常、内容が明らかにそうでないと示さない限り「および/または」を含む意味で用いられる。
用語「約」は、通常、示された値と同等と考えられる(例えば、同じ機能または結果を有する)数値の範囲を言う。多くの場合、用語「約」は、有効数字単位まで四捨五入した数を含んでよい。
終点を用いて表される数値範囲は、その範囲内に含まれる全ての数字を含む(例えば、1~5は1、1.5、2、2.75、3、3.80、4および5を含む)。
第1の態様では、本発明は、式(I)の化合物
Figure 2024504731000004
[式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択される]
を含む組成物を調製する方法であって、
a)式RSnXの化合物[式中、XはCl、I、およびBrから選択される]、
b)式Li(R)Nの化合物、および
c)式RNHの化合物を組み合わせることを含み、
式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰モルで存在する、方法を提供する。例えば、式(I)の化合物を含む組成物は、式RSnXの化合物を式Li(R)Nの化合物および式RNHの化合物と接触させることを含む方法により調製することができる。この方法の工程の1つ以上は、好ましくは、材料および/または生成物の光への暴露を最小限に抑える条件下で行うことができる。
~Cアルキル基は、直鎖または分岐鎖のアルキル基を含む。例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、およびsec-ペンチルを含む。本明細書中、各RおよびRは独立してそのような基から選択され、それにより1つ以上の基が他の基と異なる式(I)の化合物を規定することができる。好ましくは、RおよびRは独立してC~Cアルキル基から選択される。
上述したように、式RNHの化合物(即ちジアルキルアミン)は式RSnXの化合物に対して過剰モルで存在し、1つの実施形態では、この過剰モルが式RSnXの化合物の量に対して少なくとも約0.15モル当量である。別の実施形態では、式RNHの化合物がジメチルアミンであり、Rがイソプロピルである。別の実施形態では、Rがイソプロピルであり、Xがクロロである。別の実施形態では、式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドであり、式RNHの化合物がジメチルアミンであり、式RSnXの化合物がイソプロピルスズトリクロリドである。
この態様では、式(I)の化合物の例としては、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチル-アミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)メチルスズ、トリス(ジエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)メチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)メチルスズ、トリス(ジメチルアミド)エチルスズ、トリス(ジエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)エチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)エチルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-ブチルスズ等を含む。
式RSnXの化合物は、例えばiPrSnPh(iPr=イソプロピル、かつPh=フェニル)とSnClとの間の再分配反応により調製することができる。一定の実施形態では、化学量論が1:1から3:1(RSnPh:SnX)の間を変化することができる。1つの実施形態では、式RSnXの化合物が使用前に1回以上蒸留される。式RSnXの化合物がイソプロピルスズトリクロリドである本発明の実施では、使用前の蒸留が少なくとも約99.9%純粋な反応物を与えることができる。
1つの実施形態では、式RSnXの化合物がイソプロピルスズトリクロリド、イソプロピルスズトリブロミド、およびイソプロピルスズトリヨージドを含む。1つの実施形態では、式RSnXの化合物がイソプロピルスズトリクロリドである。従って、以下のイソプロピルスズトリクロリドについての言及は、本明細書で規定されるような他の式RSnXの化合物と共に、イソプロピルスズトリブロミドおよびイソプロピルスズトリヨージドにも同様に適用される。式RSnXの化合物は、利用される溶媒に応じて溶液の形態で添加されてもよく、スラリーの形態で添加されてもよい。例えば、炭化水素溶媒中、例えばヘキサン中でこれはスラリーを形成してよく、エーテル中、例えばテトラヒドロフラン中でこれらの化合物は溶液を形成してよい。
上記方法では、式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰モルで存在する。一定の実施形態では、この過剰モルが少なくとも約0.15、または少なくとも約4となる。1つの実施形態では、この過剰モルが式RSnXの化合物に対して約2~約10、例えば約2~約8または約2~約4であることができる。
上記方法では、非極性非プロトン性溶媒、例えばヘキサンを利用してよい。上記方法は、約―78℃~約10℃の低い温度で行うことができる。反応時間は、常温(即ち約17℃~約27℃)で1~60時間の範囲であってよい。反応混合物は、濾過およびその後に真空蒸留して溶媒を除去することができる。非反応性濾過助剤、例えば珪藻土(即ちセライト)を用いることができるが、より高純度の生成物は、例えば濾過助剤に金属種が存在するため、この濾過助剤なしでもたらされうる。粗生成物は、あらゆる残留固形物の濾過後に短経路の蒸留により精製することができる。
1つの実施形態では、イソプロピルスズトリクロリドが使用前に蒸留され、不純物が除去される。例えば、イソプロピルスズトリクロリドが蒸留されて少なくとも約99.9%純粋な反応物を与えてよい。
リチウムジメチルアミドは市販されていてもよく、ジメチルアミンおよびアルキルリチウム試薬から新たに調製されることもできる。
上記のように、本発明の方法は、非常に高純度で式(I)の化合物を合成することを可能にし、非常に少ないジアルキル不純物のみが存在する。従って、別の態様では、本発明は、式(I)の化合物
Figure 2024504731000005
[式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択される]
を含む組成物であって、
組成物が約0.5モル%未満の式(II)の化合物
Figure 2024504731000006
を含む、組成物を提供する。
特定の実施形態としては、RがC~Cアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、およびイソプロピル(iPr)基から選択される。
1つの実施形態では、式(I)の化合物を含む組成物が約0.1%未満の式(II)の化合物を含む。1つの実施形態では、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズであり、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズである。
別の実施形態では、式(I)の化合物を含む組成物が約0.05%未満の式(II)の化合物を含む。1つの実施形態では、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズであり、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズである。
別の実施形態では、式(I)の化合物を含む組成物が約0.04%未満の式(II)の化合物を含む。1つの実施形態では、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズであり、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズである。
別の実施形態では、式(I)の化合物を含む組成物が約0.03%未満の式(II)の化合物を含む。1つの実施形態では、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズであり、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズである。
別の実施形態では、式(I)の化合物を含む組成物が約0.02%未満の式(II)の化合物を含む。1つの実施形態では、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズであり、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズである。
以下の実施例Lから分かるように、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズである(即ち各Rがメチルであり、Rがイソプロピルである)場合、望ましくないビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズ不純物(即ち各Rがメチルであり、各Rがイソプロピルである、式(II))の存在が、例えばJEOL ECZ 400を利用して定量的データ収集のためのNMRの滞留時間を約1時間~約10時間とした常套的な119Sn NMR分析により、検出されないような純度レベルに達することができる。
上記方法では、式RSnXの化合物と比べて過剰モルの式RNHの化合物が、式(A)を有するin situ中間体ルイス塩基付加物
Figure 2024504731000007
[式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択され、XはCl、I、またはBrから選択される]
を与えると考えられる。例えば、各RおよびRは、C~Cアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、t-ブチル基、sec-ブチル基から選択されてよい。従って、本発明のある実施形態は、式(A)の化合物から式(I)の化合物を調製する方法であり、式(A)の化合物は、式RNHの化合物と式RSnXの化合物との反応から形成され、次いで、式Li(R)Nの化合物と反応する。この実施形態では、式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰である。
上記方法の具体例では、1つの実施形態では約0.15~約10である、イソプロピルスズトリクロリドと比べて過剰モルのジメチルアミンが、式(A-a)を有するin situ中間体ルイス塩基付加物
Figure 2024504731000008
を与えると考えられる。
同様の方法で、エチルスズトリクロリドと比べて過剰モルのジメチルアミンが、式(A-d)を有するin situ中間体ルイス塩基付加物
Figure 2024504731000009
を与える。
例えば、過剰モルのジメチルアミンが反応に利用される場合、望ましくないジアルキル副生成物であるビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズの形成が大きく軽減されることが観察された。この点において、以下の比較例1に示されるようなWO2017/066319の実施例1の再現は、所望のトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズおよび約1.6モルパーセント(119Sn NMR積分値により決定)の望ましくないビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズの生成混合物をもたらした。いずれの特定のメカニズムにも縛られることは望まないが、過剰のジメチルアミンが、対応するルイス塩基付加物をin situで形成したと考えられ、このことはリチウムジメチルアミドとの反応の際に反応の選択性を有利に改善し、それにより所望の式(I)の化合物、例えばトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズの純度を大きく改善する。更に、調製または精製して間もない試薬を利用するように注意する場合、この効果は促進される。
更なる裏付けとして、ルイス塩基付加物(A-a)
Figure 2024504731000010
が調製、単離および結晶化された。
付加物(A-a)とリチウムジメチルアミドとの反応は、高い収率かつモノイソプロピル種への突出した選択性にて、約0.03%、0.02%、0.01%、または0.001%まで低い(ジイソプロピル種の)汚染レベルでトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズを与え、例えばJEOL ECZ 400を利用して定量的データ収集のためのNMRの滞留時間を約1時間~約10時間とした常套的な119Sn NMR分析により、検出されないものであることができる。従って、更なる態様では、本発明は、式(I)の合成における中間体として有益な、式(A)の化合物を提供する。
1つの実施形態では、式(A)の化合物が炭化水素溶媒中のスラリーとして、炭化水素溶媒中のリチウムジメチルアミドのスラリーに添加される。
1つの実施形態では、リチウムジメチルアミドがジメチルアミンおよびアルキルリチウムから新たに調製される。
同様の方法で、対応する式(A-b)のヨード置換スズ化合物および式(A-c)のブロモ置換スズ化合物
Figure 2024504731000011
を調製および単離することができる。
従って、式(A-a)、(A-b)、および(A-c)の化合物もまた、高純度トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズの合成における中間体として有益であり、本発明の別の態様を形成する。
従って、更なる態様では、本発明は、式(I-a)の化合物
Figure 2024504731000012
を含む組成物を調製する方法であって、
式(A-a)の化合物
Figure 2024504731000013
をリチウムジメチルアミドと接触させることを含む、方法を提供する。
更に、本発明はまた、式(I-d)の化合物
Figure 2024504731000014
を含む組成物を調製する方法であって、
式(A-d)の化合物
Figure 2024504731000015
をリチウムジメチルアミドと接触させることを含む、方法を提供する。
本発明の方法では、リチウムジメチルアミドは、利用される溶媒または媒体に応じて溶液またはスラリーのいずれかとなり、例えば、テトラヒドロフランによりリチウムジメチルアミドは通常、溶液となり、炭化水素中では通常、スラリーの形態となる。1つの実施形態では、式(A-a)の化合物は炭化水素溶媒、例えばヘキサンによりスラリーとなる。別の実施形態では、式(A-a)の化合物はエーテル溶媒、例えばテトラヒドロフランに溶解する。
通常、リチウムジメチルアミドは、式(A-a)の化合物の3つの塩素原子と完全に反応するために、過剰モル、即ち1モル当量の式(A-a)の化合物に対して少なくとも約3モル当量のリチウムジメチルアミドが存在する。1つの実施形態では、式(A)の化合物に対して約3~約3.2当量のリチウムジメチルアミドが利用される。リチウムジメチルアミドを調製する場合は、過剰モルのジメチルアミン、例えば(アルキルリチウム出発物質、例えばn-ブチルリチウムに対して)少なくとも約1.05モル当量のジメチルアミンを存在させることが有利でありうる。
1つの実施形態では、組成物が約0.5%モルパーセント未満の不純物を含み、その不純物はビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズからなる。
式(A-b)および(A-c)の化合物を調製するための前駆体は、以下のスキームに従って対応するイソプロピルトリハロスズ化合物から調製することができる
Figure 2024504731000016
[式中、Xはブロモまたはヨードである]。過剰モル(例えば約3.5)のヨウ素または臭素の代わりに、例えば(i)Mesubi,M.A.;Afolabi,M.O.;Falase,K.O.Halogen Cleavage of Cyanomethyltriphenylstannane.Inorg.Nucl.Chem.Lett.1976、12、469~474、https://doi.org/10.1016/0020-1650(76)80148-1、(ii)Bullard,R.H.;Robinson,W.B.Methylphenylstannanes.J.Am.Chem.Soc.1927、49、1368~1373、https://doi.org/10.1021/ja01404a030、(iii)Shekouhian,M.Hassan.Organotin Compound-a Mechanistic Approach for Their Synthesis.J.Recent Adv.Appl.Sci.1988、3、483~486、(iv)Bhattacharya,S.N.;Husain,Ishrat.Reactions of Tin-Naphthyl Bond with Halogens and Pseudohalogens.Indian J.Chem.Sect.Inorg.Phys.Theor.Anal.1981、20A、1119~1121および(v)Bhattacharya,S.N.;Raj,P.;Singh,Meenu.Studies on Synthetic and Structural Aspects of Some New Unsymmetric and Asymmetric Organotin(IV) Halides、Pseudohalides and Carboxylates and Their Complex Anions.Indian J.Chem.Sect.Inorg.Phys.Theor.Anal.1979、18A、231~235に記載のようにモノヨードクロリドまたはモノヨードブロミドを利用することができる。
従って、対応するイソプロピルスズトリクロリドのように、以下の式の化合物
Figure 2024504731000017
[式中、Xはブロモまたはヨードである]は、2.0、4.0、または6.0モル当量までのジメチルアミンと接触させてルイス塩基付加物(例えば式(A-b)および(A-c)の化合物)の形成を確かなものとすることができ、その後、真空下で溶媒が除去されて、結晶形態の化合物が得られる。従って、更なる実施形態では、本発明は、結晶形態の式(A-a)、(A-b)、および(A-c)の化合物を提供する。1つの実施形態では、式(A-a)の化合物の結晶形態は図1に記載のとおりである。
更なる態様では、本発明は、式RSnR の化合物[式中、Rはアリール、C~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルから選択される]とモノヨードクロリドまたはモノヨードブロミドとをそれぞれ反応させ、それにより対応するイソプロピルスズトリハライドおよびヨードベンゼンを提供することにより、式RSnXの化合物[式中、Xはクロロまたはブロモであり、RはC~Cアルキル基から選択される]を調製する方法を提供する。この点において、アリールは、C~Cアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルアミノ、およびC~Cジアルキルアミノにより任意に置換された、芳香族炭素環、例えばフェニルおよびナフチル等を含む。C~Cアルケニル基およびC~Cアルキニル基は、少なくとも1つの二重結合または三重結合をそれぞれ有する2~8個の炭素の炭化水素を意味すると理解され、連結点は、二重結合または三重結合を有する炭素であってもよく、鎖中の他の炭素のうちの1つであってもよい。
別の態様では、本発明は、式RSnXの化合物[式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードであり、RはC~Cアルキル基から選択される]を調製する方法であって、式RSnR の化合物[式中、RはアリールまたはC~Cアルケニルから選択される]を式SnXの化合物と接触させることを含む、方法を提供する。
実施例1-イソプロピルスズトリクロリドのビスジメチルアミンルイス塩基付加物の合成および単離
ガス/真空注入用枝付きアダプターを有する100mL丸底フラスコに7mmチューブアダプターを取り付けた。フラスコにイソプロピルスズトリクロリド(11.0g、41.02mmol)、続いて60mL無水ヘキサンを充填し、密閉して、グローブボックスから移した。フラスコを氷浴で冷却し、ジメチルアミン(9.00g、199.6mmol)を1/4”PFAチューブにより48分かけて溶液にゆっくりと加えて泡立たせた。添加が完了すると白色固体沈殿物が観察された。混合物を常温に温め、2時間撹拌し、次いで、濾過および真空乾燥して、12.88g(86.9%)の所望の生成物を白色固形物として得た。濾液からヘキサンをゆっくりとエバポレーションすることにより、iPrSnCl(HN(CHの無色結晶を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298K): δ3.41 (s, 2H), 2.79 (s, 12H), 2.29 (sept, 1H), 1.45 (d, 6H) ppm. 13C {1H} NMR (100 MHz, CDCl3 289K): δ45.36, 39.60, 22.38 ppm. 119Sn {1H} NMR (149 MHz CDCl3, 298K): δ-405.8 ppm
実施例2-イソプロピルスズトリヨージドのビスジメチルアミンルイス塩基付加物の合成および単離
7mmチューブアダプターを備えた、ガス/真空注入用枝付きアダプターを有する100mL丸底フラスコに、イソプロピルスズトリヨージド(10.0g、18.43mmol)、続いて60mL無水ヘキサンを充填し、密閉して、グローブボックスから移すことができる。フラスコを氷浴で冷却することができ、ジメチルアミン(2.50g、55.3mmol)を1/4”PFAチューブにより溶液にゆっくりと加えて泡立たせることができる。添加が完了すると白色固体沈殿物が観察される。次いで、混合物を常温に温め、2時間撹拌し、濾過および真空乾燥することができ、予測した所望の生成物が得られる。
実施例3-イソプロピルスズトリブロミドのビスジメチルアミンルイス塩基付加物の合成および単離
7mmチューブアダプターを備えた、ガス/真空注入用枝付きアダプターを有する100mL丸底フラスコに、イソプロピルスズトリブロミド(10.0g、24.90mmol)、続いて60mL無水ヘキサンを充填し、密閉して、グローブボックスから移すことができる。フラスコを氷浴で冷却することができ、ジメチルアミン(3.37g、74.7mmol)を1/4”PFAチューブにより溶液にゆっくりと加えて泡立たせることができる。添加が完了すると白色固体沈殿物が観察される。次いで、混合物を常温に温め、2時間撹拌し、濾過および真空乾燥することができ、予測した所望の生成物が得られる。
実施例4
不活性雰囲気のグローブボックスにおいて、サーモウェルを有する100mL丸底フラスコにPTFE沸騰チップ、50.0g(127.1mmol)のイソプロピルトリフェニルスズおよび99.3g(381.2mmol)の塩化スズ(IV)を入れた。大きな発熱が見られ、混合物を常温に冷却した際に、0.16inステンレス鋼Pro-Pak(登録商標)を詰めた12”銀色真空被覆カラム、圧力均一化アームを有する可変還流蒸留ヘッド、およびガス/真空注入用枝付き100mL丸底受取フラスコからなる蒸留アセンブリにフラスコを取り付けた。反応混合物を120℃に3時間加熱し、次いで、29~45℃の範囲のヘッド温度、36℃の平均ヘッド温度で100mtorrにて蒸留した。8.24g(119Sn NMRにより99.9%純度)からなる第1画分および24.6g(119Sn NMRにより99.6%純度)からなる第2画分を回収し、合わせた収率は32.8g(96%、99.7%純度)であった。
1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298K): δ1.61 (sept,1H) 1.38 (d, 6H) ppm. 13C {1H} NMR (100 MHz, CDCl3 289K): δ40.91, 19.68 ppm. 119Sn {1H} NMR (149 MHz Neat, 298K): δ-12.3 ppm
実施例A~I-トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズの合成
以下の手順に従って標題化合物を合成し、一定のパラメーターが変化した多数の実験を以下の表1Aおよび1Bに要約した。
実施例AおよびBの手順
ガス/真空注入用枝付き100mL丸底フラスコに、リチウムジメチルアミド(4.26g、83.5mmol)および36mLヘキサンを充填した。栓バルブを有する5mLシリンジに、イソプロピルスズトリクロリド(7.00g、26.1mmol)および以下の表1Aに列挙したあらゆる添加剤を充填した。リチウムジメチルアミドのスラリーを-65℃に冷却し、イソプロピルスズトリクロリドを10分かけて滴下様式で添加した。非常に小さな発熱のみが観察され、混合物を常温に温めた。反応混合物を常温で36時間撹拌させ、次いで、セライト層を通して濾過し、全ての揮発物を真空で揮散させた。粗生成物を減圧下で短経路の蒸留により精製し、119Sn NMRにより決定したところ、0.8%のiPrSn(NMe不純物と共に55%収率でiPrSn(NMeを得た。
1H NMR (400 MHz, d6-benzene, 298K): δ2.83 (s,18H), 1.63 (sept, 1H), 1.27 (d, 6H) ppm. 13C {1H} NMR (100 MHz, d6-ベンゼン, 289K): δ43.6, 21.2, 14.9 ppm. 119Sn {1H} NMR (149 MHz Neat, 298K): δ-64.3 ppm
実施例C、D、F、およびHの手順
PTFE被覆撹拌エッグを備えた250mL三つ口丸底フラスコにブチルリチウム(23.7mL、59.4mmol)を充填し、25mL無水ヘキサンで希釈し、7mmチューブアダプター、7mmバルブ付き枝付きチューブアダプター、およびガス/真空注入用アダプターを取り付けた。フラスコを氷浴で2℃に冷却し、コンデンサーをフラスコとガス/真空注入用アダプターとの間に取り付け、ジメチルアミン(6.20g、138mmol、6.94当量)を1/4”PFAチューブによりゆっくりと加えて泡立たせた。反応混合物を約-10℃に冷却し、ヘキサンで29mLに希釈したイソプロピルスズトリクロリド(5.31g、19.8mmol)の溶液をシリンジポンプにより47分かけてゆっくりと添加した(0.61mL/分)。次いで、反応混合物を20分かけて常温に温め、常温で1時間撹拌した。反応混合物をグローブボックスに移し、中間の多孔性の濾過漏斗でセライト層を通して濾過した。残留物を10mL無水ヘキサンで洗浄し、溶媒を完全な真空下で濾液から揮散させた。粗収率は5.427g(93%)であり、そのままの試料の119Sn NMRにより検出できる量のiPrSn(NMeは含まれなかった。粗生成物を減圧下(ポンプで50mtorr)で蒸留し、119Sn NMRによれば0.02%のiPrSn(NMeと共に3.929g(67%)の無色生成物を得た。
実施例Eの手順
PTFE被覆撹拌エッグを備えた100mL丸底フラスコにブチルリチウム(23.0mL、57.4mmol)を充填し、25mL無水ヘキサンで希釈し、バルブ付き枝付きチューブアダプターを取り付けた。フラスコを氷浴で2℃に冷却し、ジメチルアミン(5.10g、113mmol、5.72当量)を、反応温度を20℃より下に保つのに十分遅い速度で1/4”PTFEチューブによりゆっくりと加えて泡立たせた。次いで、反応混合物を常温で一晩撹拌させ、この時間の間に反応混合物に存在する全ての揮発物をフラスコに繋いだ窒素バブラーにより蒸散させた。反応混合物を50mLヘキサンで希釈し、塩水浴で約-10℃に冷却し、ヘキサンで26mLに希釈したイソプロピルスズトリクロリド(5.30g、19.7mmol)の溶液をシリンジポンプにより43分かけてゆっくりと添加した(0.605mL/分)。次いで、反応混合物をゆっくりと常温に温め、30分撹拌し、次いで、グローブボックスに移して60時間撹拌した。反応混合物を、セライト層を通して濾過し、15mLヘキサンで洗浄した。濾液の揮発物を減圧下で揮散させ、そのままの試料の119Sn NMRにより決定したところ、1.05%のiPrSn(NMeを含む、4.73gの粗(82%)オフホワイト色油を得た。次いで、材料を短経路の蒸留装置において減圧下で蒸留し、そのままの試料の119Sn NMRによれば1.45%のiPrSn(NMeと共に4.019g(69%)の無色油を生成物として得た。
実施例Gの手順
PTFE被覆撹拌エッグを備えた250mL三つ口丸底フラスコにリチウムジメチルアミド(3.38g、63.3mmol)を充填し、50mL無水ヘキサンで希釈し、2つのストッパーおよびバルブ付き枝付き7mmチューブアダプターを取り付けた。フラスコをフードに移し、窒素パージ下でストッパーを、PTFE被覆熱電対を有するPTFE熱電対アダプターおよびガス/真空注入用バルブを頂部に有するコンデンサーに交換した。フラスコを氷冷塩水浴で約-10℃に冷却し、ジメチルアミン(2.9g、64mmol、3.24当量)を1/4”PTFEチューブにより16分の間をかけてゆっくりと加えて泡立たせた(0.18g/分)。反応混合物(まだ約-10℃)を、46分の間をかけて無水ヘキサンで23mLに希釈したイソプロピルスズトリクロリド(5.32g、19.8mmol)の溶液で処理した。次いで、これを一晩かけて常温にゆっくりと温めた。反応混合物を、セライト層を通して濾過し、15mLヘキサンで洗浄した。濾液の揮発物を減圧下で揮散させ、そのままの試料の119Sn NMRにより決定したところ、0.5%のiPrSn(NMeを含む、4.86gの粗(84%)オフホワイト色油を得た。次いで、材料を短経路の蒸留装置において減圧下で蒸留し、そのままの試料の119Sn NMRによれば0.75%のiPrSn(NMeと共に3.277g(56%)の無色油を生成物として得た。
実施例Iの手順
PTFE被覆撹拌エッグを備えた250mL三つ口丸底フラスコにブチルリチウム(20.0mL、50.0mmol)を充填し、25mL無水ヘキサンで希釈し、7mmチューブアダプター、7mmバルブ付き枝付きチューブアダプター、およびガス/真空注入用アダプターを取り付けた。フラスコを塩水浴で-4℃に冷却し、ジメチルアミン(5.11g、113mmol、6.77当量)を26分の間をかけて1/4”PTFEチューブによりゆっくりと加えて泡立たせた(約0.20g/分)。次いで、反応混合物を8℃より下に保ちながら、反応混合物の揮発物を減圧下で揮散させた。反応混合物が粘度のあるペーストに濃縮されたら、反応混合物を50mLの無水ヘキサンで希釈し、塩水浴で約-10℃に冷却して、iPrSnCl(HNMeスラリーの添加のために調製した。ガス/真空注入枝付きの7mmチューブアダプターを有する100mL丸底フラスコに、30mLヘキサン中のiPrSnCl(HNMe(6.00g、16.7mmol)を充填し、撹拌エッグを配置した。2つのフラスコを1/4”PTFEチューブにより繋ぎ、iPrSnCl(HNMeスラリーを2つのアリコートで移した。100mLフラスコに残った白色固形残留物の大部分を更なる25mL無水ヘキサンで洗浄し、反応混合物のアリコートを100mLフラスコから移して洗浄プロセスを完了させ、完全に混合したことを確かめた。次いで、反応混合物を塩水浴で一晩かけてゆっくりと温めた。無色溶液中の白色固形物のスラリーであった反応混合物をグローブボックスに移し、セライトの1cm層を通して濾過し、10mL無水ヘキサンで洗浄した。溶媒および他の揮発物を濾液から真空で除去し、次いで、集合させ、そのままの試料の119Sn NMRにより決定したところ、検出限界以下の量のiPrSn(NMeを含む、4.310gの粗生成物(87%)を得た。次いで、材料を短経路の蒸留装置において減圧下で蒸留し、そのままの試料の119Sn NMRによれば0.03%のiPrSn(NMeと共に3.541g(72%収率)の無色油を生成物として得た。
実施例K-トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズの25.0gスケールの合成(磁気的撹拌)
PTFE被覆撹拌エッグを備えた500mL三つ口丸底フラスコに、ヘキサン(24.51mL、186.4mmol)で希釈したブチルリチウム(107.5mL、293.6mmol)を充填した。フラスコにストッパー、ガス/真空注入用アダプター、およびバルブ付きChemglass製7mmチューブアダプターを取り付けた。フラスコを塩水浴で冷却し、窒素フラッシュ濃縮器をフラスコのガス/真空注入用アダプターの位置に配置させた。次いで、ジメチルアミン(30.03g、0.661モル、7.14当量)を反応混合物にゆっくりと加えて泡立たせた。得られたスラリーを約-9℃に冷却し、ヘキサン(122.6mL、932.3mmol)中のトリクロロ(プロパン-2-イル)スタンナン(25.00g、93.23mmol)の溶液(合計容積135mL)を51分かけて250mL添加漏斗により添加した。添加が完了したら、反応混合物を常温に温め、16時間撹拌した。次いで、反応混合物を、中間の多孔性の濾過漏斗で2cmのセライト層を通して濾過した。濾過ケーキをヘキサン(24.51mL、186.4mmol)で洗浄し、合わせた濾液の溶媒を減圧下(ポンプで50mtorr)で揮散させた。黄色油を予め重さを量ったバイアルに移し、19.435g(70.9%)の粗生成物の集まりを得た。粗生成物を短経路の蒸留装置において完全な真空下で蒸留し、16.945gの淡黄色油(61.8%収率)を得た。蒸留した生成物を119Sn、H、および13C NMRにより分析したところ、そのままの試料の119Sn NMRによれば0.07%のiPrSn(NMeを示した。
実施例L-トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズの125.0gスケールの合成(磁気的撹拌)
機械的撹拌アセンブリを有する3リットル丸底フラスコにブチルリチウム(540.0mL、1474mmol)およびヘキサン(525mL)を充填し、次いで、塩水浴で冷却した。ジメチルアミン(120.3g、2.67モル、5.72当量)を273分かけて冷ブチルリチウム溶液に通して泡立たせ、粘度のある白色スラリーを形成した。塩水浴でまだ冷却されたこのスラリーに、ヘキサン(610mL)中のイソプロピルスズトリクロリド(125.00g、466.1mmol)の溶液を52分かけて添加した。次いで、反応混合物を、中間の多孔性の濾過漏斗で2cmのセライト層を通して2L丸底フラスコに濾過し、塩残留物をヘキサン(125mL)で洗浄した。次いで、合わせた濾液の溶媒および他の揮発物を真空下で揮散させ、126.8g(92.6%)の粗生成物を得た。次いで、粗生成物を中間の多孔性のポリエチレン濾過漏斗を通して濾過し、存在する固形物の大部分を除去した。濾過した生成物をきれいな250mLフラスコに移し、100mtorrで蒸留し、そのままの試料の119Sn NMRにより検出できる量のiPrSn(NMeを含むことなく、116.66g(85.1%)の蒸留生成物を得た。
実施例M
機械的撹拌アセンブリを有する3リットル丸底フラスコに2.74Mブチルリチウム(400mL、1096mmol)およびヘキサン(400mL)を充填し、次いで、イソプロパノール/氷浴で冷却した。ジメチルアミン(66.3g、4.224モル)を冷ブチルリチウム溶液に通して泡立たせ、粘度のある白色スラリーを形成した。次いで、リチウムジメチルアミド反応混合物を871mL無水テトラヒドロフランで希釈し、低粘度だが不均一な反応混合物を形成した。この冷却されたスラリーに更なるジメチルアミン(66.0g、4.204モル)を添加し、均一な溶液を得た。イソプロパノール/水浴でまだ冷却されたこの溶液に、無水テトラヒドロフラン中のイソプロピルスズトリクロリドビス(ジメチルアミン)(125.00g、348mmol)の750mL溶液を199分かけて-18℃から-13℃の間の内部反応温度で添加した。反応混合物を18時間かけて常温までゆっくりと温めた。反応混合物の溶媒および他の揮発物を真空下で揮散させ、250mL無水ヘキサンで希釈し、中間の多孔性のフリット漏斗を通して濾過し、次いで、更なる250mLのアリコートの無水ヘキサンで洗浄した。次いで、合わせた濾液のヘキサンおよび他の揮発物を真空下で揮散させ、101.1g(99%)の粗粗生成物を得た。粗粗生成物を70~100mtorrで蒸留し、そのままの試料の119Sn NMRにより検出できる量のiPrSn(NMeを含むことなく、88.8g(87%)の蒸留生成物を得た。
Figure 2024504731000018
*DMA=ジメチルアミン
**イソプロピルスズトリクロリド
***実施例A~Gの場合はスズ出発物質をiPrSn/SnCl再分配反応により調製し、実施例Hの場合はスズ出発物質をiPrSn(フェニル)再分配反応により調製し、実施例Iの場合はスズ出発物質をiPrSn(フェニル)再分配により調製し、その後、過剰のジメチルアミンとの反応および式(A)のルイス塩基付加物の単離を行った。
****実施例A、B、およびGの場合はLiNMe2を乾燥固形物として商業的に入手し、受け取ったまま用いた。実施例EではLiNMe2を合成したが、16時間にわたってあらゆる過剰のジメチルアミンを含む全ての揮発物を蒸散させた。
*****実施例Iでは揮発物(過剰のDMAおよびヘキサン)を真空下で揮散させたことにより過剰のジメチルアミンは残らなかった。
******実施例Bではトリエチルアミンがイソプロピル(トリス)ジメチルアミンスズの調製の合成添加剤であり、全ての他の実施例では合成添加剤は用いなかった。

Figure 2024504731000019
実施例J(WO2017/066319の実施例1の比較例再現)
100mL丸底フラスコにリチウムジメチルアミド(3.03g、59.5mmol、Sigma Aldrich)および25mLヘキサンを充填した。フラスコにPTFE被膜撹拌エッグおよび熱電対/アダプターを取り付け、次いで、乾燥氷/イソプロパノール浴(-73℃の内部温度)で冷却した。このスラリーにトリクロロ(プロパン-2-イル)スタンナン(5.00g、18.6mmol)をシリンジで122分かけてシリンジポンプにより添加した。次いで、反応混合物を常温まで温め、16時間撹拌した。反応混合物を、中間の多孔性のガラスフリットでセライト層を通して濾過した。濾過ケーキを25mL無水ヘキサンで洗浄し、濾液の揮発物を完全な真空下で揮散させた。粗粗生成物を完全な真空下で蒸留し、3.52g(64.4%)の無色油を得た。119Sn NMRスペクトルは約1.6%のiPrSn(NMeが存在することを示した。
調製1-イソプロピル-Sn(フェニル)およびSnClからのイソプロピル-SnClの合成
熱電対を有する二つ口、三つ口蒸留フラスコに753g(1.915モル)のイソプロピルトリフェニルスズを充填し、8”ビグリューカラム蒸留アセンブリに取り付けた。1Lフラスコを蒸留出口に取り付けた。イソプロピルトリフェニルスズを含むフラスコに1000gの塩化スズ(IV)(3.838モル、2当量、Sigma Aldrich)を約2時間の間をかけて充填し、適度な発熱が観察された。次いで、イソプロピルスズトリクロリドを1torrで65℃から75℃の間で蒸留し、ヘッド温度は蒸留の終わりに約100℃にシャープに上昇した。生成物(588g)はPhSnCl(15モル%)とiPrSnCl(85モル%)との混合物であることが分かり、蒸留ポット材料は119Sn NMRによれば55モル%のPhSnClと45モル%のPhSnClから構成されていた。相対NMR積分値から計算されたiPrSnClの収率は493g(96%収率)であった。iPrSnClとPhSnClとの混合物は、40~43℃のヘッド温度にて50~100mtorrでステンレス鋼0.16inPro-Pak(登録商標)を詰めた1’カラムを用いて更に蒸留され、119Sn NMRによれば99.9%純度で461g(90%)のiPrSnClを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298K): d 1.61 (sept, 1H), 1.38 (d, 6H) ppm. 13C {1H} NMR (100 MHz, CDCl3 289K): d 40.9, 19.7 ppm. 119Sn {1H} NMR (149 MHz CDCl3, 298K): d -5.9 ppm
調製2-(フェニル)Sn-イソプロピルおよびIClからのイソプロピル-SnClの合成
100mL丸底フラスコにPTFE被覆撹拌エッグを配置し、イソプロピルトリフェニルスズ(10.00g、25.43mmol)、50mL無水ヘキサンを充填し、ヨードモノクロリド(12.42g、76.54mmol)を、撹拌しながら滴下様式で添加した。10分の添加にわたって、温度が22℃から71℃に上昇した。次いで、反応混合物を常温で18時間撹拌させた。反応アリコートの119Sn NMRは、少量のiPrSnPhClが存在することを示した。反応混合物をヨードモノクロリド(2.063g、12.71mmol)(更に0.5当量)で処理し、次いで、常温で30分撹拌させた。次いで、10torr真空下で溶媒を除去し、粗生成物(22.439g、所望の生成物とヨードベンゼンとの混合物)を得た。次いで、生成物を、ステンレス鋼0.16inPro-Pak(登録商標)を詰めた6”14/20蒸留カラムを用いて蒸留し、3つの画分を得た。画分1-8.86g、8.4モル%のiPrSnCl、画分2-7.08g、36.9モル%のiPrSnCl、画分3-4.86g、93.8モル%のiPrSnCl。全般的にiPrSnClの回収は定量的であった。
調製3-PhSn-イソプロピルおよびIからのイソプロピルSnIの合成
40mバイアルにイソプロピルトリフェニルスズ(5.00g、12.7mmol)および20mLトルエンを充填した。ヨウ素(10.2g、40.0mmol)をいくつかの部分にわけてゆっくりと添加し、それぞれの添加の後に発熱が観察された。次いで、得られた深紅色混合物を16時間90℃で加熱した。次いで、得られた溶液を短経路の装置にて真空下で蒸留し、まずヨードベンゼン副生成物を除去し、次いで生成物(100~105℃のヘッド温度、200~500mtorr)を94%収率の黄色油として蒸留した。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン-d6, 298K): d 1.78 (sept, 1H), 0.61 (d, 6H) ppm. 13C {1H} NMR (100 MHz, ベンゼン-d6, 289K): d 37.6, 19.8 ppm. 119Sn {1H} NMR (149 MHz ベンゼン-d6, 298K): d - 434 ppm
EtSnCl-合成および精製
PhSnEt(637.8g、1.68mol)を、磁気的撹拌バー、熱電対、および窒素注入アダプターを備えた四つ口2L丸底フラスコに投入した。窒素で充填したグローブボックスにおいて、SnCl(916g、3.52mol)を500mL添加漏斗に入れ、次いで、グローブボックスから取り出し、2L丸底フラスコに取り付けた。装置をN下に置き、SnClを固形物PhSnEtに直接、8時間かけてゆっくりと添加した。反応混合物を115℃に1時間加熱し、次いで、被覆8”ビグリュー蒸留カラムを用いて1torrで67℃から69℃の間で蒸留した。2~3mLの初期留分を回収し、ヘッド温度が78℃に達したら蒸留を停止した。ガラスラシヒリングを詰めた8”カラムを用いて1torrで約64℃のヘッド温度で第2の蒸留を行い、99.0%を超える純度の無色液体(327.16g、108mol、76.7%収率)としてEtSnClを得た。1H-NMR (400 MHz, C6D6, 298K): 1.43 (t, 3H); 2.27 (q, 2H) ppm; 119Sn NMR (149 MHz, 298K): 2.03 ppm
EtSnCl(HNMe-合成および特徴
上部の撹拌器、ガス注入アダプター、および熱電対を備えた5L三つ口被覆フラスコを、窒素で充填したグローブボックスに入れた。EtSnCl(391g、1.53mol)をフラスコに入れ、3Lヘキサンで希釈した。HNMeを約1.0g/分の速度で反応フラスコに加えて泡立たせた。4時間にわたって、約20℃の発熱とともにHNMe(149.3g、3.30mol)を添加し、結果として白色沈殿物が形成した。反応混合物を室温で約18時間撹拌し、中間の多孔性のフリットで濾過し、500mLヘキサンで洗浄して真空下で乾燥し、477gの99.0%を超える純度のわずかに粘着性の白色固形物(90.7%)を得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3, 298K): 1.28 (t, 3H); 1.75 (q, 2H); 2.77 (s, 12H); 3.44 (s, 2H) ppm; 13C-NMR (100 MHz, CDCl3, 298K): 12.75, 29.61, 38.88 ppm; 119Sn-NMR (149 MHz CDCl3, 298K): -394.5 ppm
EtSn(NMe-合成および精製
機械的撹拌アセンブリを有する12L四つ口フラスコに、3Lヘキサンで希釈したnBuLi(2.5M、1.73L、4.34mol)を充填した。次いで、nBuLi溶液を、IPA/液体N浴を用いて0℃の内部温度に冷却した。ジメチルアミンガスを内部反応温度3℃未満で5時間にわたって約1g/分の速度で反応物に加えて泡立たせ、粘度のある白色混合物を形成した。LiNMe反応混合物を室温に温め、約72時間撹拌させた。LiNMe混合物を、IPA/N浴を用いて約-2℃に冷却し、次いで、約1~2℃の内部反応温度にて暗所で(全てのその後の工程が同様に暗所で行われた)2.5時間にわたって3Lジメトキシエタン中のEtSnCl(HNMe(477g、1.38mol)の溶液で処理して淡黄色溶液を得て、常温で約18時間撹拌した。黄色反応混合物の溶媒および他の揮発物を真空下で揮散させ、3Lヘキサン中のスラリーであり中間の多孔性のフリットで濾過された、粘着性のオフホワイト色/黄色固形物を得た。次いで、濾液のヘキサンおよび他の揮発物を真空下で揮散させ、粗生成物としてオレンジ色油を得た。粗生成物を10”ビグリューカラムを用いて200~500mtorrの圧力範囲、28~35℃のヘッド温度で蒸留した。10mLの初期留分を捨て、EtSn(NMeの主な画分を99.84%純度の無色液体(278g、0.99mol、72%収率)として回収した。1H-NMR (400 MHz, C6D6, 298K): 0.99 (q, 2H); 1.15 (t, 3H); 2.73 (s, 18H) ppm; 13C-NMR (100 MHz, C6D6, 298K): 4.32, 10.14, 43.27 ppm; 119Sn-NMR (149 MHz, C6D6, 298K): -38.48 ppm
結晶構造データ
上記のように、図1は、iPrSnCl(HN(CHの3次元固形物状態の結晶構造描写である。化合物はx線結晶解析に供され、以下のデータを与えた。
Figure 2024504731000020
更に、また上記のように、図2は、EtSnCl(HN(CHの3次元固形物状態の結晶構造描写である。化合物はx線結晶解析に供され、以下のデータを与えた。
Figure 2024504731000021
態様
第1の態様では、本発明は、式(I)の化合物
Figure 2024504731000022
[式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択される]
を含む組成物であって、
組成物が約0.5モル%濃度未満の式(II)の化合物
Figure 2024504731000023
を含む、組成物を提供する。
第2の態様では、本発明は、RおよびRが独立してC~Cアルキル基から選択される、第1の態様に記載の組成物を提供する。
第3の態様では、本発明は、式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチル-アミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)メチルスズ、トリス(ジエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)メチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)メチルスズ、トリス(ジメチルアミド)エチルスズ、トリス(ジエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)エチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)エチルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-ブチルスズまたはトリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-ブチルスズである、第1または第2の態様に記載の組成物を提供する。
第4の態様では、本発明は、式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズまたはトリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズである、第1~第3の態様のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第5の態様では、本発明は、式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズであり、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズである、第1~第4の態様のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第6の態様では、本発明は、式(II)の化合物が約0.1モル%未満の濃度で存在する、第1~第5の態様のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第7の態様では、本発明は、式(II)の化合物が約0.05モル%未満の濃度で存在する、第1~第6の態様のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第8の態様では、本発明は、式(II)の化合物が約0.03モル%未満の濃度で存在する、第1~第7の態様のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第9の態様では、本発明は、式(I)の化合物
Figure 2024504731000024
[式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択される]
を含む組成物を調製する方法であって、
a)式RSnXの化合物[式中、XはCl、I、およびBrから選択される]、
b)式Li(R)Nの化合物、および
c)式RNHの化合物を組み合わせることを含み、
式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰モルで存在する、方法を提供する。
第10の態様では、本発明は、RおよびRが独立してC~Cアルキル基から選択される、第9の態様に記載の方法を提供する。
第11の態様では、本発明は、Rがイソプロピルであり、Xがクロロである、第9または第10の態様に記載の方法を提供する。
第12の態様では、本発明は、式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチル-アミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)メチルスズ、トリス(ジエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)メチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)メチルスズ、トリス(ジメチルアミド)エチルスズ、トリス(ジエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)エチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)エチルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-ブチルスズまたはトリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-ブチルスズである、第9~第11の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第13の態様では、本発明は、式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズおよびトリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズから選択される、第9~第12の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第14の態様では、本発明は、式RNHの化合物がジメチルアミンであり、Rがイソプロピルである、第9~第13の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第15の態様では、本発明は、式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドであり、式RNHの化合物がジメチルアミンであり、式RSnXの化合物がイソプロピルスズトリクロリドである、第9~第14の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第16の態様では、本発明は、組成物が約0.5%未満のビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズを含む、第15の態様に記載の方法を提供する。
第17の態様では、本発明は、組成物が約0.1%未満のビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズを含む、第15または第16の態様に記載の方法を提供する。
第18の態様では、本発明は、組成物が約0.05%未満のビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズを含む、第15~第17の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第19の態様では、本発明は、式RNHの化合物が式RSnXの化合物よりも少なくとも約0.15モル当量で存在する、第9~第18の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第20の態様では、本発明は、式(I)の化合物が式(A)の化合物
Figure 2024504731000025
から調製される、第9~第19の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第21の態様では、本発明は、式(A)の化合物が式RNHの化合物と式RSnXの化合物との反応により調製され、式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰である、第20の態様に記載の方法を提供する。
第22の態様では、本発明は、式(I)の化合物が式(A)の化合物と式Li(R)Nの化合物との反応により調製される、第20または第21の態様に記載の方法を提供する。
第23の態様では、本発明は、式Li(R)Nの化合物が式(A)の化合物に対して約3~約3.2モル当量の過剰モルで存在する、第20~第22の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第24の態様では、本発明は、式(I)の化合物が式(I-a)の化合物
Figure 2024504731000026
であり、
式(A)の化合物が式(A-a)の化合物
Figure 2024504731000027
であり、
式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドである、第20~第23の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第25の態様では、本発明は、式(I)の化合物が式(I-d)の化合物
Figure 2024504731000028
であり、
式(A)の化合物が式(A-d)の化合物
Figure 2024504731000029
であり、
式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドである、第20~第23の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第26の態様では、本発明は、式RSnXの化合物[式中、Xはクロロまたはブロモであり、RはC~Cアルキル基から選択される]が、式RSnR の化合物[式中、Rはアリール、C~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルから選択される]とモノヨードクロリドまたはモノヨードブロミドとをそれぞれ反応させることにより調製される、第20~第25の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第27の態様では、本発明は、式RSnXの化合物[式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードであり、RはC~Cアルキル基から選択される]が、式RSnR の化合物[式中、RはアリールまたはC~Cアルケニルから選択される]を式SnXの化合物と接触させることにより調製される、第20~第25の態様のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第28の態様では、本発明は、式(A-a)の化合物
Figure 2024504731000030
を提供する。
第29の態様では、本発明は、図1に描写されたような結晶形態の第28の態様に記載の化合物を提供する。
第30の態様では、本発明は、式(A-d)の化合物
Figure 2024504731000031
を提供する。
第31の態様では、本発明は、図2に描写されたような結晶形態の第30の態様に記載の化合物を提供する。
第32の態様では、本発明は、式RSnXの化合物[式中、Xはクロロまたはブロモであり、RはC~Cアルキル基から選択される]を調製する方法であって、式RSnR の化合物[式中、Rはアリール、C~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルから選択される]とモノヨードクロリドまたはモノヨードブロミドとをそれぞれ反応させることを含む、方法を提供する。
第33の態様では、本発明は、式RSnXの化合物[式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードであり、RはC~Cアルキル基から選択される]を調製する方法であって、式RSnR の化合物[式中、RはアリールまたはC~Cアルケニルから選択される]を式SnXの化合物と接触させることを含む、方法を提供する。
いくつかの本開示の実施形態がこのように記載されてきたが、当業者は、ここに添付の特許請求の範囲の範囲内で更なる他の実施形態がなされうることおよび用いられうることを容易に理解する。本文書に含まれる本開示の数多くの利点が、上述の記載において述べられてきた。しかしながら、本開示が多くの点で単に例示にすぎないことが理解される。本開示の範囲は、当然ながら、添付の特許請求の範囲が表される言語で規定される。

Claims (20)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2024504731000032
    [式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択される]
    を含む組成物であって、
    組成物が約0.5モル%濃度未満の式(II)の化合物
    Figure 2024504731000033
    を含む、組成物。
  2. RおよびRが独立してC~Cアルキル基から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチル-アミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)メチルスズ、トリス(ジエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)メチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)メチルスズ、トリス(ジメチルアミド)エチルスズ、トリス(ジエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)エチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)エチルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-ブチルスズまたはトリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-ブチルスズである、請求項1に記載の組成物。
  4. 式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズおよびトリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズから選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. 式(I)の化合物がトリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズであり、式(II)の化合物がビス(ジメチルアミド)ジイソプロピルスズである、請求項1に記載の組成物。
  6. 式(II)の化合物が約0.03モル%未満の濃度で存在する、請求項1に記載の組成物。
  7. 式(I)の化合物
    Figure 2024504731000034
    [式中、各Rは独立してC~Cアルキル基から選択され、RはC~Cアルキル基から選択される]
    を含む組成物を調製するための方法であって、
    a)式RSnXの化合物[式中、XはCl、I、およびBrから選択される]、
    b)式Li(R)Nの化合物、および
    c)式RNHの化合物を組み合わせることを含み、
    式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰モルで存在する、方法。
  8. RおよびRが独立してC~Cアルキル基から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. がイソプロピルであり、Xがクロロである、請求項7に記載の方法。
  10. 式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチル-アミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)メチルスズ、トリス(ジエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)メチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)メチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)メチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)メチルスズ、トリス(ジメチルアミド)エチルスズ、トリス(ジエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)エチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)エチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)エチルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)エチルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-プロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-プロピルスズ、トリス(ジメチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(メチルエチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)n-ブチルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)n-ブチルスズまたはトリス(ジ-ネオペンチルアミド)n-ブチルスズである、請求項7に記載の方法。
  11. 式(I)の化合物が、トリス(ジメチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(メチルエチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジイソプロピルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-t-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-n-ブチルアミド)イソプロピルスズ、トリス(ジ-sec-ブチルアミド)イソプロピルスズおよびトリス(ジ-ネオペンチルアミド)イソプロピルスズから選択される、請求項7に記載の方法。
  12. 式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドであり、式RNHの化合物がジメチルアミンであり、式RSnXの化合物がイソプロピルスズトリクロリドである、請求項7に記載の方法。
  13. 式(I)の化合物が式(A)の化合物
    Figure 2024504731000035
    から調製される、請求項7に記載の方法。
  14. 式(A)の化合物が式RNHの化合物と式RSnXの化合物との反応により調製され、式RNHの化合物が式RSnXの化合物に対して過剰である、請求項13に記載の方法。
  15. 式(I)の化合物が式(A)の化合物と式Li(R)Nの化合物との反応により調製される、請求項13に記載の方法。
  16. 式Li(R)Nの化合物が式(A)の化合物に対して約3~約3.2モル当量の過剰モルで存在する、請求項13に記載の方法。
  17. 式(I)の化合物が式(I-a)の化合物
    Figure 2024504731000036
    であり、
    式(A)の化合物が式(A-a)の化合物
    Figure 2024504731000037
    であり、
    式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドである、請求項13に記載の方法。
  18. 式(I)の化合物が式(I-d)の化合物
    Figure 2024504731000038
    であり、
    式(A)の化合物が式(A-d)の化合物
    Figure 2024504731000039
    であり、
    式Li(R)Nの化合物がリチウムジメチルアミドである、請求項13に記載の方法。
  19. 式RSnXの化合物[式中、Xはクロロまたはブロモであり、RはC~Cアルキル基から選択される]が、式RSnR の化合物[式中、Rはアリール、C~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルから選択される]とモノヨードクロリドまたはモノヨードブロミドとをそれぞれ反応させることにより調製される、請求項7に記載の方法。
  20. 式RSnXの化合物[式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードであり、RはC~Cアルキル基から選択される]が、式RSnR の化合物[式中、RはアリールまたはC~Cアルケニルから選択される]を式SnXの化合物と接触させることにより調製される、請求項7に記載の方法。
JP2023545231A 2021-01-29 2022-01-31 有機スズ化合物を調製するための方法 Pending JP2024504731A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202163143550P 2021-01-29 2021-01-29
US63/143,550 2021-01-29
PCT/US2022/014628 WO2022165381A1 (en) 2021-01-29 2022-01-31 Process for preparing organotin compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024504731A true JP2024504731A (ja) 2024-02-01

Family

ID=82612246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023545231A Pending JP2024504731A (ja) 2021-01-29 2022-01-31 有機スズ化合物を調製するための方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US11697660B2 (ja)
EP (1) EP4284808A1 (ja)
JP (1) JP2024504731A (ja)
KR (1) KR20230132582A (ja)
CN (1) CN116897158A (ja)
TW (2) TWI814231B (ja)
WO (1) WO2022165381A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230031923A (ko) * 2020-07-03 2023-03-07 엔테그리스, 아이엔씨. 유기주석 화합물의 제조 방법
US11685752B2 (en) * 2021-01-28 2023-06-27 Entegris, Inc. Process for preparing organotin compounds
EP4355752A1 (en) * 2021-06-18 2024-04-24 Entegris, Inc. Process for preparing organotin compounds
US20230391804A1 (en) * 2022-06-02 2023-12-07 Gelest, Inc. High purity alkyl tin compounds and manufacturing methods thereof

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1146435A (en) 1965-10-11 1969-03-26 Albright & Wilson Mfg Ltd Method for preparing organotin compounds
EP4089482A1 (en) * 2015-10-13 2022-11-16 Inpria Corporation Organotin oxide hydroxide patterning compositions, precursors, and patterning
CA2975104A1 (en) * 2017-08-02 2019-02-02 Seastar Chemicals Inc. Organometallic compounds and methods for the deposition of high purity tin oxide
US10787466B2 (en) * 2018-04-11 2020-09-29 Inpria Corporation Monoalkyl tin compounds with low polyalkyl contamination, their compositions and methods
US11673903B2 (en) * 2018-04-11 2023-06-13 Inpria Corporation Monoalkyl tin compounds with low polyalkyl contamination, their compositions and methods
CA3080934C (en) * 2018-04-11 2024-01-02 Inpria Corporation Monoalkyl tin compounds with low polyalkyl contamination, their compositions and methods
JP2022507368A (ja) 2018-11-14 2022-01-18 ラム リサーチ コーポレーション 次世代リソグラフィにおいて有用なハードマスクを作製する方法
US11966158B2 (en) * 2019-01-30 2024-04-23 Inpria Corporation Monoalkyl tin trialkoxides and/or monoalkyl tin triamides with low metal contamination and/or particulate contamination, and corresponding methods
US11498934B2 (en) * 2019-01-30 2022-11-15 Inpria Corporation Monoalkyl tin trialkoxides and/or monoalkyl tin triamides with particulate contamination and corresponding methods
KR20230031923A (ko) * 2020-07-03 2023-03-07 엔테그리스, 아이엔씨. 유기주석 화합물의 제조 방법
US11685752B2 (en) * 2021-01-28 2023-06-27 Entegris, Inc. Process for preparing organotin compounds
EP4355752A1 (en) * 2021-06-18 2024-04-24 Entegris, Inc. Process for preparing organotin compounds

Also Published As

Publication number Publication date
US20230295196A1 (en) 2023-09-21
US20220242888A1 (en) 2022-08-04
EP4284808A1 (en) 2023-12-06
TW202400616A (zh) 2024-01-01
TWI814231B (zh) 2023-09-01
KR20230132582A (ko) 2023-09-15
US11697660B2 (en) 2023-07-11
WO2022165381A1 (en) 2022-08-04
TW202246293A (zh) 2022-12-01
CN116897158A (zh) 2023-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2024504731A (ja) 有機スズ化合物を調製するための方法
JP5149154B2 (ja) チオカルボン酸シランの調製のための、水溶液中触媒工程
TW202235373A (zh) 製備有機錫化合物的方法
US9181283B2 (en) Methods of preparing low molecular weight carbosilanes and precursors thereof
KR100371312B1 (ko) 알킬(아미노)디알콕시실란의 제조 방법
JP7348285B2 (ja) トリヨードシランの調製
JP4120925B2 (ja) 銅錯体およびこれを用いた銅含有薄膜の製造方法
US6114558A (en) Preparation of alkyl(amino)dialkoxysilanes
JP5732962B2 (ja) ジルコニウムアミド化合物の製造方法
JP5463750B2 (ja) アザボラシクロペンテン化合物の製造方法
JP2019520322A (ja) カチオン性ケイ素(ii)化合物およびその製造方法
JP3905340B2 (ja) 有機金属化合物の新規調製法
JP7126389B2 (ja) 第三級アルキルシランの製造方法及び第三級アルキルアルコキシシランの製造方法
US20240158422A1 (en) High purity tin compounds containing unsaturated substituent and method for preparation thereof
JP3727093B2 (ja) 2−オキソシクロペンタンカルボン酸エステルの製造方法
JPH02111782A (ja) リン、ヒ素、およびアンチモンのハロゲン化物および水素化物の製法
TW202413383A (zh) 含不飽和取代基之高純度錫化合物及其製造方法
JP2006249047A (ja) 有機金属アミド錯体の精製方法
JP2004175784A (ja) 有機シリル基を有するノルボルネン誘導体の製造方法
JP2020079208A (ja) ヨウ素含有ケイ素化合物の製造方法
JP3564530B2 (ja) テトラキス(ジアリールシリル)ベンゼンの製造方法
JP5544862B2 (ja) ストロンチウムアミド化合物の製造方法
JPS6157318B2 (ja)
JPS6140238B2 (ja)
JPH09157280A (ja) アリルトリアルコキシシラン化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231012