JP2024054594A - 包装箱 - Google Patents

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和生 坂本
Kazuo Sakamoto
博嗣 松木
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Abstract

【課題】容易に開封することができる包装箱を提供する。【解決手段】紙製の包装箱1であって、一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とで形成される周壁Wとは、一対の第1側壁10に連設される一対の第1フラップ12と、一対の第2側壁11に連設される一対の第2フラップ13と、を備え、各々の第1フラップ12は、一対の差込部25と、差込折線L6と、一対の開封分断線と、分断部32と、を有し、一対の第2フラップ13は、二対の係合片21(二対の差込穴21A)を有し、一対の第2フラップ13が折り曲げられ、差込折線L6で屈曲した第1フラップ12の差込部25が差込穴21Aに差し込まれ、その後、一対の分断部32に架け渡されるように配送伝票90が貼付されることで封緘され、開封に際し、各々の分断部32が、一対の開封分断線に沿って第1フラップ12から分断され、配送伝票90と共に除去される。【選択図】図1

Description

本発明は、紙製の包装箱に関する。
胴部の開口部を一対の第1フラップおよび一対の第2フラップで閉じる包装箱が知られている(特許文献1)。第2フラップには、側辺から内側に延びた切込よりも先端側に差込片が形成され、切込よりも基端側には胴部との境界線と平行な折曲げ誘導線が形成されている。第1フラップには、差込片が差し込まれる差込穴が形成されている。差込フラップは、折曲げ誘導線で屈曲され、差込片を差込穴に差し込みながら閉じられる。差込片の切込の断面である係止部が差込穴の縁である当接部に当接することで、差込片の引き抜きが規制され、包装箱の封緘が維持される。
特開2005-8221号公報
しかしながら、上記した包装箱では、差込穴に差し込まれた差込片が容易に引き抜くことができないようになっていた。また、例えば、包装箱を輸送する場合、宛先等を記載した配送伝票を、第1および第2フラップで閉じられた包装箱の天面に貼付することがある。この場合、配送伝票を無理やり剥がした後、差込穴に差し込まれた差込片を無理やり引きぬかなければならなかった。このように、上記した包装箱では、包装箱を容易に開封することができなかった。
本発明は、上記事情を考慮し、容易に開封することができる包装箱を提供する。
本発明は、紙製の包装箱であって、一対の第1側壁と一対の第2側壁とを交互に連設して筒状に形成される周壁と、一対の前記第1側壁に連設され、前記周壁の開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第1フラップと、一対の前記第2側壁に連設され、前記開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第2フラップと、を備え、各々の前記第1フラップは、前記第1フラップの両角領域である一対の差込部と、前記第1側壁との境界線に沿う向きに伸長する差込折線と、前記第1フラップを基端から自由端に向けて分断する一対の開封分断線と、一対の前記開封分断線に挟まれた前記第1フラップの一部である分断部と、を有し、一対の前記第2フラップは、一対の前記第1フラップが有する二対の前記差込部を差し込むための二対の差込穴を成すように二対の差込切断線を切り込むことで区画される二対の係合片を有し、一対の前記第2フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられ、前記差込折線で屈曲した前記第1フラップの前記差込部が前記係合片に押し付けられることで、前記係合片が前記周壁の内側に押し込まれて前記差込穴を形成し、前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられながら前記差込折線での屈曲を伸ばされることで、前記差込部が前記差込穴に差し込まれ、その後、一対の前記分断部に架け渡されるようにシール材が貼付されることで封緘され、開封に際し、各々の前記分断部が、一対の前記開封分断線に沿って基端から自由端に向けて前記第1フラップから分断され、前記シール材と共に除去される。
本発明は、紙製の包装箱であって、一対の第1側壁と一対の第2側壁とを交互に連設して筒状に形成される周壁と、一対の前記第1側壁に連設され、前記周壁の開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第1フラップと、一対の前記第2側壁に連設され、前記開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第2フラップと、を備え、一対の前記第1フラップのうち一方は、前記第1フラップの両角領域である一対の差込部と、前記第1側壁との境界線に沿う向きに伸長する差込折線と、前記第1フラップを基端から自由端に向けて分断する一対の開封分断線と、一対の前記開封分断線に挟まれた前記第1フラップの一部である分断部と、を有し、一対の前記第2フラップは、一方の前記第1フラップの一対の前記差込部を差し込むための一対の差込穴を成すように一対の差込切断線を切り込むことで区画される一対の係合片を有し、一対の前記第1フラップのうち他方が前記開口部を閉じる方向に折り曲げられた後、一対の前記第2フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられ、前記差込折線で屈曲した一方の前記第1フラップの前記差込部が前記係合片に押し付けられることで、前記係合片が前記周壁の内側に押し込まれて前記差込穴を形成し、一方の前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられながら前記差込折線での屈曲を伸ばされることで、前記差込部が前記差込穴に差し込まれ、その後、前記分断部と一対の前記第2フラップとに架け渡されるようにシール材が貼付されることで封緘され、開封に際し、前記分断部が、一対の前記開封分断線に沿って基端から自由端に向けて前記第1フラップから分断され、前記シール材と共に除去される。
本発明は、紙製の包装箱であって、一対の第1側壁と一対の第2側壁とを交互に連設して筒状に形成される周壁と、一対の前記第1側壁に連設され、前記周壁の開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第1フラップと、一対の前記第2側壁に連設され、前記開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第2フラップと、を備え、一対の前記第1フラップのうち一方は、前記第1フラップの両角領域である一対の差込部と、前記第1側壁との境界線に沿う向きに伸長する差込折線と、前記第1フラップを基端から自由端に向けて分断する一対の開封分断線と、一対の前記開封分断線に挟まれた前記第1フラップの一部である分断部と、を有し、一対の前記第1フラップのうち他方は、その自由端から突出する係合凸部を有し、一対の前記第2フラップは、一方の前記第1フラップの一対の前記差込部を差し込むための一対の差込穴を成すように一対の差込切断線を切り込むことで区画される一対の係合片を有し、一対の前記第2フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられ、前記差込折線で屈曲した一方の前記第1フラップの前記差込部が前記係合片に押し付けられることで、前記係合片が前記周壁の内側に押し込まれて前記差込穴を形成し、
一方の前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられながら前記差込折線での屈曲を伸ばされることで、前記差込部が前記差込穴に差し込まれ、その後、他方の前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられて前記係合凸部を一方の前記第1フラップの裏面に係合させ、前記分断部と他方の前記第1フラップとに架け渡されるようにシール材が貼付されることで封緘され、開封に際し、前記分断部が、一対の前記開封分断線に沿って基端から自由端に向けて前記第1フラップから分断され、前記シール材と共に除去される。
この場合、一対の前記開封分断線は、前記第1フラップの基端から中間部までの間で互いに離れるように斜めに形成される一対の第1分断線と、前記第1フラップの中間部から自由端までの間で互いに平行に形成される一対の第2分断線と、を有し、一対の前記第1分断線に挟まれる前記分断部の基端部は、前記分断部の分断を開始する際に摘ままれる開始片とされてもよい。
この場合、前記差込切断線は、前記第2側壁と前記第2フラップとの境界となる折曲線に沿って前記差込部の差込方向の基端側から先端側に向けて伸長する第1切目と、前記第1切目の差込方向の先端から前記第2フラップの自由端側に向けて伸長する第2切目と、を有し、前記折曲線は、前記第1切目よりも差込方向の先端側に形成される主折曲線と、前記第1切目よりも差込方向の基端側において前記主折曲線よりも僅かに下方に形成される副折曲線と、を有してもよい。
この場合、前記差込折線は、前記第1フラップの両側端から中央に向かって自由端側に突き出すように湾曲または屈曲してもよい。
本発明によれば、包装箱を容易に開封することができる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱であって、一対の第2フラップを折り曲げた状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱であって、周壁の天面を形成する作業を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱であって、一方の分断部を分断した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱であって、一対の分断部および配送伝票を除去した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る包装箱であって、周壁の天面を形成する作業を説明する斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、包装箱を組み立てて使用する状態における方向や位置を基準にしている。
[第1実施形態]
図1ないし図3を参照して、第1実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク1Aを示す平面図である。図3はブランク1Aの一部を拡大して示す平面図である。
包装箱1は、紙製の段ボールシートで形成される箱である。図1に示すように、包装箱1は、略角筒状に形成された周壁Wと、周壁Wの上下両端の開口部を閉塞する複数のフラップ12~16(図1では下方のフラップ14~16は図示せず)と、を備えている。
包装箱1は、図2に示すブランク1Aから組み立てられる。ブランク1Aは、1枚の紙製の段ボールシートで構成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(後述する図4参照)とを貼り付けた両面段ボールシートである。中しん9Aは、周壁Wの軸方向に沿うと共に複数のフラップ12~15の基端から先端(自由端)に向けて延びている。なお、図2等は、表ライナ9B側(包装箱1の外面)を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク1Aは、一対の第1側壁10と、一対の第2側壁11と、一対の第1フラップ12と、一対の第2フラップ13と、第1閉塞片14と、一対の第2閉塞片15と、第3閉塞片16と、を備えている。なお、一対の第1側壁10、一対の第2側壁11、一対の第1フラップ12および一対の第2フラップ13は、概ね同一形状であるため、本明細書では、特に明記した場合を除き、1つの部位について説明する。また、一対の第2閉塞片15は、図2で第1閉塞片14を挟んで線対称となる形状であるため、本明細書では、特に明記した場合を除き、1つの第2閉塞片15について説明する。
<第1側壁、第2側壁>
一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とは、第1折曲線L1を介して流れ方向に交互に連設されている。第1側壁10と第2側壁11とは、略長方形状に形成されている。詳細には、第2側壁11は、第1側壁10よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第2側壁11の流れ方向の一方の端部には、第1折曲線L1を介して継代片17が連設されている。
<第1フラップ、第2フラップ>
第1フラップ12は、第2折曲線L2を介して第1側壁10の段方向の一端(上端)に連設されている。第1フラップ12は略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は第1側壁10の流れ方向の寸法の略半分に設定されている。第2フラップ13は、第3折曲線L3を介して第2側壁11の段方向の一端(上端)に連設されている。第2フラップ13は自由端側を若干幅狭くした略六角形状に形成され、その延出寸法は第1フラップ12の延出寸法と略同一である。
<第1閉塞片、第2閉塞片、第3閉塞片>
第1閉塞片14は、第4折曲線L4を介して一対の第1側壁10の間に挟まれた第2側壁11の段方向の他端(下端)に連設されている。第1閉塞片14は、自由端側の流れ方向の中央部を略長方形状に切り欠かれているが、概ね略長方形状に形成されている。一対の第2閉塞片15は、第4折曲線L4を介して一対の第1側壁10の下端に連設されている。第2閉塞片15は、第1閉塞片14の側に略台形状の切り欠きを有する複雑な形状を成している。第3閉塞片16は、第4折曲線L4を介して継代片17が連設された第2側壁11の下端に連設されている。第3閉塞片16は、自由端側に略長方形状の凸形状を有しているが、概ね略台形状に形成されている。
なお、第1折曲線L1、第3折曲線L3および第4折曲線L4は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した汎用罫線である。第2折曲線L2は、汎用罫線上にミシン刃線を形成したリード罫である。汎用罫線やリード罫は、主に、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(山折りまたは正折りする)機能を有している。第1~第4折曲線L1~L4は、汎用罫線やリード罫に限らず、ミシン刃線等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
また、ブランク1Aは、流れ方向の両外側に位置する第1側壁10と第2側壁11とを第1折曲線L1で折り返され、継代片17を反対側の第1側壁10の内面に接着することで、二重に折り畳まれた包装箱1を構成する(図示せず)。
[ロック部]
図2に示すように、一対の第1フラップ12および一対の第2フラップ13には、周壁Wの上方の開口部を閉塞した状態を保持するロック部20が設けられている。ロック部20は、二対の係合片21と、二対の差込部25と、一対の差込折線L6と、を有している。二対の係合片21は、一対の第2フラップ13に形成されている。二対の差込部25および一対の差込折線L6は、一対の第1フラップ12に形成されている。なお、1つの第2フラップ13に形成された2つの係合片21は第2フラップ13を流れ方向に二等分する線を軸にして線対称に形成されているため、以下の説明では、主に、1つの係合片21に着目して説明する。これと同様の趣旨で、以下の説明では、主に、1つの差込部25や1つの差込折線L6に着目して説明する。
<係合片>
図2に示すように、2つの係合片21は、互いに流れ方向に間隔をあけると共に、第2フラップ13の流れ方向の両外端から中央側に寄った位置に形成されている。また、係合片21は、第2フラップ13の段方向の基端側(第2側壁11の側)に寄った位置に形成されている。図3に示すように、係合片21は、差込切断線22を切り込むことで第2フラップ13に区画されている。差込切断線22は、第1切目22Aと第2切目22Bとによって概ねL字状に形成されている。
(第1切目)
第1切目22Aは、第3折曲線L3に沿って第2フラップ13の流れ方向の外側から内側(差込方向の基端側から先端側)に向けて伸長している。詳細には、第1切目22Aは、流れ方向の外側から内側に向かって第2フラップ13の自由端側(段方向の先端側)に僅かに傾斜している。また、第1切目22Aの流れ方向の外端部は、第2側壁11の側に屈曲(湾曲)している。
(第2切目)
第2切目22Bは、第1切目22Aの流れ方向の内端(差込方向の先端)から第2フラップ13の自由端側に向けて伸長している。詳細には、第2切目22Bは、第1切目22Aに対して丸みを帯びた角部を形成するように曲げられ、第2フラップ13の自由端側に向かって外側に膨らむような曲線状に形成されている。
(差込穴および押圧部)
係合片21は、図3に二点鎖線で示す仮想線VL(第1切目22Aの流れ方向の外端を通る第2切目22Bの接線)と差込切断線22とで概ね三角形状に区画される第2フラップ13の一部である。詳細は後述するが、二対の係合片21は、仮想線VLに沿って内側に曲げられることで、一対の第1フラップ12が有する二対の差込部25を差し込むための二対の差込穴21Aを開口させる。また、第2フラップ13には、第2切目22Bを挟んで係合片21に隣接する押圧部23が形成されている。押圧部23は、第2切目22Bによって概ね扇状(1/4円形状)を成す第2フラップ13の一部であって、差込穴21Aに差し込まれた差込部25の表面に重なる部分である。
(第3折曲線の詳細)
図2および図3に示すように、第2側壁11と第2フラップ13との境界となる第3折曲線L3は、主折曲線L3Aと、一対の副折曲線L3Bと、を有している。主折曲線L3Aは、第1切目22Aよりも流れ方向の内側(差込方向の先端側)に形成されている。すなわち、1つの第2フラップ13において、主折曲線L3Aは、第2フラップ13の流れ方向の中間領域となる一対の第1切目22Aの間に形成されている。一対の副折曲線L3Bは、2つの第1切目22Aよりも流れ方向の両外側(差込方向の基端側)に形成されている。また、各々の副折曲線L3Bは、主折曲線L3Aと略平行に、且つ、主折曲線L3Aよりも僅かに下方(第2フラップ13の自由端から離れるよう)に形成されている。主折曲線L3Aと副折曲線L3Bとの段差(S3)(段方向の間隔)は、例えば、段ボールシートの厚みの半分程度とされている。また、第1切目22Aの流れ方向の寸法(S1)は、副折曲線L3Bの寸法(S2)と略同等に形成されている。なお、第1切目22Aの流れ方向の寸法(S1)が、副折曲線L3Bの寸法(S2)よりも長い方が係合片21を曲げ易くなる。
<差込部>
図2および図3に示すように、第1フラップ12の自由端側の両角領域が、一対の第2フラップ13に開口した一対の差込穴21Aに差し込まれる一対の差込部25とされている。差込部25は、差込穴21Aに差し込まれて押圧部23の裏面に対向する部位と捉えてもよい。また、一対の差込部25の間となる第1フラップ12の自由端側の中央領域は、押え部26とされている(図2等で二点鎖線で囲まれた部位)。押え部26は、差込部25を差込穴21Aに差し込んだ状態において、一対の第2フラップ13の表面上に重なる。
<差込折線>
図2および図3に示すように、差込折線L6は、第1フラップ12において第2折曲線L2(第1側壁10との境界線)に沿う向きに伸長している。差込折線L6は、第1フラップ12の段方向の中央よりも基端側(第1側壁10側)に形成されている。差込折線L6は、第1フラップ12の流れ方向の両端(両側端)から中央に向かって自由端側に突き出すように湾曲(または屈曲)している。差込折線L6の突出量は、数mm程度で、例えば、段ボールシートの厚み程度とされている。
[開封部]
図2に示すように、一対の第1フラップ12には、封緘された包装箱1を開封する際に使用される開封部30が設けられている。開封部30は、二対の開封分断線31と、一対の分断部32と、を有している。なお、引き続き、1つの第1フラップ12に着目して説明する。また、1つの第1フラップ12に形成された一対の開封分断線31は、第1フラップ12を流れ方向に二等分する線を軸にして線対称に形成されているため、以下の説明では、1つの開封分断線31について説明することもある。
<開封分断線>
図3に示すように、開封分断線31は、複数の略L字状の切目を所定の間隔で並設した所謂ジッパーであって、第1フラップ12を(段方向の)基端から自由端に向けて分断するために形成されている。一対の開封分断線31は、一対の第1分断線31Aと、一対の第2分断線31Bと、を有している。
(第1分断線)
一対の第1分断線31Aは、第1フラップ12の(段方向の)基端から中間部までの間で互いに離れるように斜めに形成されている。具体的には、第2折曲線L2の長手方向の中間部には摘み切断線31Cが切り込まれており、一対の第1分断線31Aは摘み切断線31Cの両端から差込折線L6までの間に形成されている。第1分断線31Aは、例えば、第2折曲線L2に対して略45度の角度で傾斜している。なお、摘み切断線31Cは、一対の第1分断線31Aのいずれか一方の一部と考えてもよい。
(第2分断線)
一対の第2分断線31Bは、第1フラップ12の(段方向の)中間部から自由端までの間で互いに平行に形成されている。一対の第2分断線31Bは、一対の第1分断線31Aの分断方向の最下流の切目よりも流れ方向の両外側に形成されている。一対の第2分断線31Bの分断方向の最上流の一対の切目は、互いに内向きに折り返されるような略釣針状に形成されている。
上記した差込折線L6は、一対の第2分断線31Bの間では流れ方向と平行に一直線状に形成され、一対の第2分断線31Bの流れ方向の外側では第1フラップ12の段方向の基端に向けて僅かに傾斜している。また、一対の第2分断線31Bの間に形成された差込折線L6はリード罫であり、一対の第2分断線31Bの外側に形成された差込折線L6は汎用罫線である。なお、差込折線L6のリード罫部分の両端の切目は、一対の第2分断線31Bの一部であると捉えてもよい。また、差込折線L6は、汎用罫線やリード罫に限らず、その他の段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
<分断部>
図3に示すように、分断部32は、一対の開封分断線31に挟まれた第1フラップ12の一部である。分断部32は、一対の第1分断線31A(摘み切断線31C)の間の略台形状の領域と、一対の第2分断線31Bの間の略四角形状の領域と、で全体的に略五角形状に形成されている。詳細は後述するが、包装箱1を開封する際、分断部32は、一対の開封分断線31で第1フラップ12から分断(分離)される部位である。また、一対の第1分断線31Aに挟まれる分断部32の基端部は、分断部32の分断を開始する際に摘ままれる開始片33とされている。詳細には、開始片33は、摘み切断線31Cと、一対の第1分断線31Aの分断方向の最上流の一対の切目とで区画される部位である。なお、分断部32の自由端側が、上記した押え部26となる。
[包装箱の組立]
次に、図1、図4および図5を参照して、包装箱1の組立作業(封緘作業)について説明する。図4は一対の第2フラップ13を折り曲げた状態を示す斜視図である。図5は周壁Wの天面を形成する作業を説明する斜視図である。なお、包装箱1は、組み立て前の初期状態として、二重に折り畳まれていることとする(図示せず)。
作業者は、一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とを第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げる。一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とが周方向に交互に連設され、角筒状の周壁Wが形成される(図4等参照)。周壁Wの上下両端には開口部が開口している。
続いて、作業者は、周壁Wの下方の開口部を閉塞して底面を形成する。この場合、作業性を考慮して、周壁Wの下方の開口部を上方に向けた姿勢にすとよい(図示せず)。作業者は、第1閉塞片14、一対の第2閉塞片15、第3閉塞片16を、この順に第4折曲線L4に沿って内側に折り曲げる。第3閉塞片16の先端側は、一対の第2閉塞片15を挟んで第1閉塞片14を押し込みながら第1閉塞片14の切り欠きに差し込まれる。第1~第3閉塞片14~16は、所謂地獄底(またはアメリカンロック)と呼ばれる組み上げ式の底部であり、周壁Wの下方の開口部を閉塞する(後述する図8参照)。
以上によって、粘着テープ等を使用することなく、包装箱1の底面が形成される。作業者は、底面を下方に向けた姿勢とし、周壁Wの上方の開口部から周壁Wの内部に商品(図示せず)を収容する。
次に、作業者は、周壁Wの上方の開口部を閉塞して天面を形成する。作業者は、一対の第2フラップ13を折り曲げた後、一対の第1フラップ12を折り曲げて一対の第2フラップ13に積層し、ロック部20によって一対の第1フラップ12を一対の第2フラップ13に固定する。なお、一対の第1フラップ12の固定手順は同一であるため、以下、主に1つの第1フラップ12に着目して説明する。
図4に示すように、作業者は、一対の第2フラップ13を第3折曲線L3に沿って周壁Wの天面(開口部)を閉じる方向に折り曲げる。一対の第2フラップ13の先端(自由端)同士は、突き合わせられる。上記したように、第3折曲線L3の一対の副折曲線L3Bが主折曲線L3Aよりも僅かに下方にずれているため(図3参照)、第2フラップ13の流れ方向の両側(2つの係合片21の側)は、流れ方向の中間部(2つの押圧部23)よりも僅かに下方で折れ曲がる。すると、係合片21が押圧部23よりも僅かに下がるため、係合片21と押圧部23との間に差込穴21Aが僅かに開口する(図4の円で囲まれた拡大部を参照)。
続いて、図5に示すように、作業者は、第1フラップ12を差込折線L6で山型に屈曲させ、一対の差込部25の先端を一対の第2フラップ13の係合片21に向ける。差込折線L6で屈曲した第1フラップ12は、一対の差込部25を押え部26よりも下方に位置させるようにアーチ状に撓むため、一対の差込部25(の先端)は、押え部26よりも先に一対の係合片21の表面に接触する。
作業者は、差込折線L6で屈曲した第1フラップ12の一対の差込部25の先端を一対の係合片21に押し付ける。好ましくは、作業者は、差込部25の先端部を、第2フラップ13の折り曲げに伴って僅かに開口した差込穴21A(図4参照)に食い込ませるとよい。差込部25が押し付けられることで、係合片21は、仮想線VL(図3参照)に沿って更に折れ曲がり、周壁Wの内側に押し込まれて差込穴21Aを形成する(差込穴21Aを更に広げる)。先の第2フラップ13の折り曲げに伴って差込穴21Aが僅かに開口しているため、差込部25を差し込み易くなっている。
作業者は、差込折線L6で屈曲した第1フラップ12を伸ばすようにして差込部25を斜め下方に押し込む(図5の太矢印参照)。第1フラップ12が、天面を閉じる方向に折り曲げられながら差込折線L6での屈曲を伸ばされることで、差込部25が差込穴21Aに差し込まれる(図1参照)。差込部25は、差込穴21Aに差し込まれて押圧部23の裏側に滑り込み、係合片21と押圧部23との間に挟持される。差込部25の第2分断線31Bの近傍は、第2切目22Bの末端部に噛み込まれる(図1参照)。差込部25の差し込みに伴って、押え部26は、その先端を一対の第2フラップ13の自由端側の表面に接触させながら移動し、一対の第2フラップ13の自由端側の表面に重なる(図1参照)。一対の差込部25と押え部26とは第2分断線31B付近を中心として上下方向に捩れるように撓むため、一対の第2フラップ13は一対の差込部25と押え部26との間に挟まれた状態となる。これにより、差込部25は差込穴21Aから容易には引き抜けないようになっている。
以上によって、包装箱1の天面が形成され、包装箱1が簡易的に封緘(仮封緘)された状態になる(図1参照)。仮封緘された状態で、一対の第2フラップ13の先端同士は突き合わせられ、一対の第2フラップ13の表面に積層された一対の第1フラップ12の先端同士は離間している。このため、一対の第1フラップ12の間には、一対の第2フラップ13(の突き合わせ部分)が露出している。
この包装箱1は配送業者によって配送(輸送)されることを想定しているため、包装箱1の天面を形成した後、作業者は、シール材の一例としての配送伝票90を包装箱1の天面に貼付することで包装箱1を封緘する。具体的には、図1に二点鎖線で示すように、配送伝票90は、一対の分断部32に架け渡されるように貼付される。更に具体的には、配送伝票90は、一対の分断部32と、一対の第1フラップ12の間に露出した一対の第2フラップ13の突き合わせ部分と、を覆うように貼付される。各々の第1フラップ12において、一対の第2分断線31Bおよび差込折線L6(一対の開封分断線31の間に形成された直線部分)が、配送伝票90の貼付位置を指標するマークとして機能するため、作業者は、配送伝票90を貼付する位置を容易に認識することが可能である。
以上によって、包装箱1が完全に封緘された状態になる(図1参照)。
[包装箱の開封]
次に、図6ないし図8を参照して、包装箱1の開封作業について説明する。図6は一方の分断部32を分断した状態を示す斜視図である。図7は一対の分断部32および配送伝票90を除去した状態を示す斜視図である。図8は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
ユーザは、開封部30を用いて一対の第1フラップ12を分断することによって包装箱1を開封する。なお、一対の第1フラップ12(開封部30)の分断手順は同一であるため、以下、主に1つの第1フラップ12(開封部30)に着目して説明する。
ユーザは、第1フラップ12(分断部32)の開始片33を摘まんで引き上げる(図6参照)。分断部32は、一対の第1分断線31Aに沿って第1フラップ12の基端から中間部に向けて切断されて行く。分断部32の略台形状の部分は、一対の第1分断線31Aで第1フラップ12から分断され、差込折線L6に沿って立ち上がるように折れ曲がる。続けて、ユーザが開始片33を第1フラップ12の先端(自由端)側(または上方)に引っ張ると、残りの分断部32(略四角形状の部分)は、一対の第2分断線31Bに沿って第1フラップ12の中間部から先端に向けて切断されて行く。そして、分断部32全体が、第1フラップ12から完全に分断(分離)される(図6参照)。
図6に示すように、分断部32には配送伝票90が貼付されているため、分断部32は配送伝票90が貼り付けられた状態のまま第1フラップ12から分離される。図示は省略するが、一対の分断部32が一対の第1フラップ12から分離されると、配送伝票90の中央付近のみが一対の第2フラップ13に貼り付けられた状態となる。この状態から、ユーザは、一方または両方の分断部32を更に引っ張り、配送伝票90を一対の第2フラップ13から引き剥がす(図7参照)。なお、配送伝票90は、中央付近のみで一対の第2フラップ13に貼付された状態であるため、配送伝票90全体が貼付された状態から剥がす場合に比べて、小さな力で簡単に剥がすことができる。
以上によって、包装箱1の開封に際し、各々の分断部32が、一対の開封分断線31に沿って基端から自由端に向けて第1フラップ12から分断され、配送伝票90と共に除去される(図7参照)。図7に示すように、一対の分断部32および配送伝票90が取り除かれると、包装箱1の天面には、差込部25が差込穴21Aに差し込まれた状態を維持された状態で、第1フラップ12の両側部が残され、一対の第2フラップ13の大部分が露出する。
ユーザは、残された第1フラップ12を差込折線L6で山型に屈曲させながら差込部25を差込穴21Aから引き抜く。分断部32が除去された状態では、押え部26によって一対の第2フラップ13を押さえ込む力がなくなるため、差込部25を差込穴21Aから簡単に引き抜くことができる。最後に、図8に示すように、ユーザは、残された第1フラップ12および第2フラップ13を外側に開くように折り曲げ、周壁Wの上方の開口部を開放する。
以上によって、包装箱1が開封される(図8参照)。これにより、ユーザは包装箱1に収容された商品を取り出すことができる。
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1では、各々の第1フラップ12には、一対の開封分断線31の間に分断部32が区画され、一対の分断部32に渡るように配送伝票90(シール材)が貼付される構成とした(図1参照)。この構成によれば、分断部32を開封分断線31に沿って第1フラップ12から分断(分離)することで、分断部32に貼付された配送伝票90も一緒に包装箱1から取り除くことができる(図7参照)。これにより、配送伝票90を分断部32から剥がす必要がなく、包装箱1を容易に開封することができる。また、一対の開封分断線31は、分断部32を区画する目印にもなるため、作業者は配送伝票90を貼付する位置(分断部32)を容易に認識することができる。また、第1フラップ12の差込部25が、第2フラップ13の差込穴21Aに差し込まれることで、簡単に周壁Wの上方の開口部を閉塞することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1によれば、開始片33を区画する一対の第1分断線31Aの間隔は、一対の第2分断線31Bの間隔に比べて十分に狭いため、開始片33を引き上げる力を一対の第1分断線31Aに略均等に作用させることができる。これにより、例えば、一方の開封分断線31(第1分断線31A)のみの破断が進行し、他方の開封分断線31の破断が進行しない等の不具合を抑制することができ、分断部32を円滑に第1フラップ12から分断することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、第3折曲線L3の副折曲線L3Bが、主折曲線L3Aよりも僅かに下方にずれていた(図3参照)。この構成によれば、第2フラップ13を周壁Wの開口部を閉じるように折り曲げると、係合片21が押圧部23よりも僅かに下がるため、差込穴21Aを僅かに開口させることができる(図4参照)。これにより、第1フラップ12の差込部25を差込穴21Aに差し込み易くすることができる。その結果、第1フラップ12の差込部25を係合片21に強く押し付ける必要が無くなるため、差込部25の差込時における第2フラップ13の落ち込みを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1によれば、差込折線L6が第1フラップ12の自由端側に凸となるように屈曲(湾曲)しているため(図3参照)、第1フラップ12を差込折線L6で折り曲げることで、第1フラップ12の両角領域(一対の差込部25)を中央部(押え部26)よりも下方に向けた姿勢にすることができる。これにより、押え部26が第2フラップ13に接触する前に、差込部25を係合片21に押し当てることができる。その結果、第2フラップ13の落ち込みを抑制しながら係合片21を押し込むことができるため、差込部25を円滑に差込穴21Aに差し込むことができる。
[他の実施形態]
次に、図9ないし図14を参照して、他の実施形態に係る包装箱2~4について説明する。図9は第2実施形態に係る包装箱2のブランク2Aを示す平面図である。図10は第3実施形態に係る包装箱3のブランク3Aを示す平面図である。図11は第3実施形態に係る包装箱3を示す斜視図である。図12は第4実施形態に係る包装箱4のブランク4Aを示す平面図である。図13は包装箱4の周壁Wの天面を形成する作業を説明する斜視図である。図14は第4実施形態に係る包装箱4を示す斜視図である。なお、以降説明する他の実施形態に係る包装箱2~4の説明では、第1実施形態に係る包装箱1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明は省略し、第1実施形態に係る包装箱1と相違する点について説明する。
[第2実施形態]
第1実施形態に係る包装箱1では、第2側壁11(第2フラップ13)が第1側壁10(第1フラップ12)よりも流れ方向に長く形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図9に示すように、第2実施形態に係る包装箱2(ブランク2A)では、第2側壁11(第2フラップ13)が第1側壁10(第1フラップ12)よりも流れ方向に短く形成されている。
また他にも、第2実施形態に係る包装箱2では、第2フラップ13の差込切断線22が、直線的に形成された第2切目22Cを有している。また、第1フラップ12の開封分断線31が、段方向に伸長する部分と、差込折線L6(流れ方向)に沿って伸長する部分と、によって略L字状に形成された第2分断線31Dを有している。さらに、第1フラップ12の自由端側には、一対の差込部25と押え部26とを区画するように一対の切欠き部27が凹設されている。切欠き部27は、略台形状の凹みであって、差込部25を差込穴21Aに差し込んだ状態において、第2切目22Bの末端付近に対応するように形成されている。
以上説明した第2実施形態に係る包装箱2によれば、包装箱2を容易に開封することができる等、第1実施形態に係る包装箱1と同様の効果を得ることができる。また、切欠き部27を形成することで、差込部25が相対的に長くなるため、差込部25を差込穴21Aの奥に差し込むことができる。これにより、差込部25と押圧部23との重なり幅(重なる面積)を増加させることができ、差込部25を引き抜き難くすることができる。
なお、第2実施形態に係る包装箱2(ブランク2A)では、第2切目22Cが、直線状に形成されていたが、これに限らず、第1実施形態に係る包装箱1と同様に湾曲していてもよい。また、第2分断線31Dが、略L字状に屈曲していたが、これに限らず、第1実施形態に係る包装箱1と同様に一直線状に形成されてもよい。さらに、第1フラップ12の自由端側に一対の切欠き部27が凹設されていたが、これに限らず、第1実施形態に係る包装箱1と同様に切欠き部27は省略されてもよい。
また、第2実施形態に係る包装箱2の特徴(第2切目22C、第2分断線31D、切欠き部27等)が、上記した第1実施形態に係る包装箱1に適用されてもよい(図示せず)。
[第3実施形態]
第1実施形態に係る包装箱1では、一対の差込部25、差込折線L6、一対の開封分断線31および分断部32が各々の第1フラップ12に形成され、一対の第2フラップ13に二対の係合片21(二対の差込穴21A)が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図10および図11に示すように、第3実施形態に係る包装箱3(ブランク3A)では、一対の差込部25、差込折線L6、一対の開封分断線31および分断部32が、一対の第1フラップ12のうち一方に形成され、他方には形成されていない。また、一方の第1フラップ12の一対の差込部25を差し込むための一対の差込穴21Aを成すように、一対の第2フラップ13には一対の係合片21(差込切断線22)が形成されている。
図10に示すように、一方の第1フラップ12に形成された一対の第1分断線31Aは、差込折線L6よりも一方の第1フラップ12の自由端側に伸長している。また、一方の第1フラップ12には、一対の第2分断線31Bの基端間(または一対の第1分断線31Aの先端間)を結んだ仮想の直線上に、配送伝票90を貼付する位置を示す1つの第1貼付マークM1が形成されている。また、各々の第2フラップ13には、配送伝票90を貼付する位置を示す2つの第2貼付マークM2が形成されている。第1貼付マークM1および第2貼付マークM2は、段ボールシートを厚み方向に貫通する切目である。
<包装箱の組立>
第3実施形態に係る包装箱3の組立作業(封緘作業)について簡単に説明する。まず、作業者は、第1実施形態に係る包装箱1の組立作業と同様に、周壁Wを形成し、その下方の開口部を閉塞して底面を形成する。次に、作業者は、他方(開封分断線31等がない方)の第1フラップ12を周壁Wの上方の開口部を閉じる方向に折り曲げた後、一対の第2フラップ13を周壁Wの上方の開口部を閉じる方向に折り曲げる(図11参照)。一対の第2フラップ13は他方の第1フラップ12の表面に積層される。続いて、作業者は、一方の第1フラップ12を差込折線L6で山型に屈曲させ、一対の差込部25の先端を一対の第2フラップ13の係合片21に押し付け、係合片21を押し込んで更に差込穴21Aを広げる。作業者は、一方の第1フラップ12を閉じる方向に折り曲げながら差込折線L6での屈曲を伸ばして、差込部25を差込穴21Aに差し込む(図11参照)。
以上によって、包装箱3の天面が形成され、包装箱3が簡易的に封緘(仮封緘)された状態になる(図11参照)。仮封緘された状態で、一対の第2フラップ13は、先端同士を突き合わせて、他方の第1フラップ12の表面に積層され、一方の第1フラップ12は、長手方向(左右方向)の一側において一対の第2フラップ13の表面に積層されている。このため、一対の第2フラップ13の長手方向(左右方向)の他側は露出している。
包装箱3の天面を形成した後、図11に二点鎖線で示すように、作業者は、配送伝票90を分断部32と一対の第2フラップ13とに架け渡すように貼付することで包装箱1を封緘する。作業者は、一方の第1フラップ12に形成された一対の第2分断線31Bおよび第1貼付マークM1と、一対の第2フラップ13に形成された複数の第2貼付マークM2と、に合わせるようにして配送伝票90を貼付する。
以上によって、包装箱3が完全に封緘された状態になる(図11参照)。
<包装箱の開封>
第3実施形態に係る包装箱3の開封作業について簡単に説明する。ユーザは、一方の第1フラップ12の開始片33を摘まんで引き上げ、分断部32を一対の開封分断線31に沿って一方の第1フラップ12から分断(分離)する。分断部32は配送伝票90が貼り付けられた状態のまま一方の第1フラップ12から分離され、配送伝票90の長手方向の他側のみが一対の第2フラップ13に貼り付けられた状態となる。この状態から、ユーザは、分断部32を更に引っ張り、配送伝票90を一対の第2フラップ13から引き剥がす。ユーザは、一方の第1フラップ12の差込部25を差込穴21Aから引き抜き、第1フラップ12および第2フラップ13を外側に開いて、周壁Wの上方の開口部を開放する。
以上によって、包装箱3が開封される。
以上説明した第3実施形態に係る包装箱3によれば、一方の第1フラップ12の差込部25を一対の第2フラップ13の差込穴21Aに差し込むことで、簡単かつ短時間で周壁Wの天面を構成することができる。また、包装箱3を容易に開封することができる等、第1実施形態に係る包装箱1と同様の効果を得ることができる。
なお、第3実施形態に係る包装箱3の特徴が、上記した第2実施形態に係る包装箱2に適用されてもよい(図示せず)。
[第4実施形態]
図12ないし図14に示すように、第4実施形態に係る包装箱4(ブランク4A)は、第2~第3実施形態に係る包装箱2~3の特徴を併せ持つと共に、若干形状の異なる他方の第1フラップ12を備えている。なお、第4実施形態に係る包装箱4の説明では、第1~第3実施形態に係る包装箱1~3と同様の説明は省略する。
図12に示すように、一対の第1フラップ12のうち他方(開封分断線31等がない方)は、その自由端から突出する係合凸部28を有している。係合凸部28は、他方の第1フラップ12の自由端の流れ方向の中央領域から円弧状に膨らむように突出している。また、一方の第1フラップ12の分断部32には、差込折線L6に沿って第1貼付マークM1が形成されている。また、他方の第1フラップ12にも、複数の第1貼付マークM1が形成されている。
<包装箱の組立>
第4実施形態に係る包装箱4の組立作業(封緘作業)について簡単に説明する。まず、作業者は、第1実施形態に係る包装箱1の組立作業と同様に、周壁Wを形成し、その下方の開口部を閉塞して底面を形成する。次に、作業者は、一対の第2フラップ13を周壁W上方の開口部を閉じる方向に折り曲げる(図13参照)。その後、作業者は、一方(差込部25や開封分断線31等がある方)の第1フラップ12を差込折線L6で山型に屈曲させ、一対の差込部25の先端を一対の第2フラップ13の係合片21に押し付け、係合片21を押し込んで更に差込穴21Aを広げる。続いて、作業者は、一方の第1フラップ12を閉じる方向に折り曲げながら差込折線L6での屈曲を伸ばして、差込部25を差込穴21Aに差し込む(図13参照)。この状態で、一対の第2フラップ13の先端同士は離間し、一方の第1フラップ12は一対の第2フラップ13の表面に積層される。
その後、作業者は、他方の第1フラップ12を周壁Wの上方の開口部を閉じる方向に折り曲げ、係合凸部28を一方の第1フラップ12の自由端部(表面)に押し当る。係合凸部28は、一対の第2フラップ13の離間した先端同士の間隔よりも若干幅狭く形成されている。作業者が係合凸部28を更に押し込むと、係合凸部28は、一方の第1フラップ12の自由端を乗り越えて、一対の第2フラップ13の離間した先端同士の間に入り込み、一方の第1フラップ12の自由端部の裏側に滑り込む(図14参照)。これにより、係合凸部28が一方の第1フラップ12の裏面に係合し、他方の第1フラップ12が一方の第1フラップ12に仮固定される(図14参照)。
以上によって、包装箱4の天面が形成され、包装箱4が簡易的に封緘(仮封緘)された状態になる(図14参照)。仮封緘された状態で、係合凸部28を除いた一対の第1フラップ12の先端同士は突き合わされ、一対の第1フラップ12は一対の第2フラップ13の略全域を覆うように積層されている。
包装箱4の天面を形成した後、図14に二点鎖線で示すように、作業者は、配送伝票90を分断部32と他方の第1フラップ12とに架け渡すように貼付することで包装箱1を封緘する。作業者は、一対の第2分断線31Dや他方の第2フラップ13に形成された複数の第1貼付マークM1等を目印にして配送伝票90を貼付する。
以上によって、包装箱4が完全に封緘された状態になる(図14参照)。
<包装箱の開封>
第4実施形態に係る包装箱4の開封作業について簡単に説明する。ユーザは、一方の第1フラップ12の開始片33を摘まんで引き上げ、分断部32を一対の開封分断線31に沿って一方の第1フラップ12から分断(分離)する。分断部32は配送伝票90が貼り付けられた状態のまま一方の第1フラップ12から分離され、配送伝票90の短手方向の他側のみが他方の第1フラップ12に貼り付けられた状態となる。この状態から、ユーザは、分断部32を更に引っ張り、配送伝票90を他方の第1フラップ12から引き剥がす。分断部32および配送伝票90を除去すると、他方の第1フラップ12の係合凸部28が露出する。ユーザは、一方の第1フラップ12の差込部25を差込穴21Aから引き抜き、第1フラップ12および第2フラップ13を外側に開いて、周壁Wの上方の開口部を開放する。
以上によって、包装箱3が開封される。
以上説明した第4実施形態に係る包装箱4によれば、一方の第1フラップ12の差込部25を一対の第2フラップ13の差込穴21Aに差し込み、他方の第1フラップ12の係合凸部28を一方の第1フラップ12の自由端部の裏面に係合させることで、簡単かつ短時間で周壁Wの天面を構成することができる。また、包装箱4を容易に開封することができる等、第1実施形態に係る包装箱1と同様の効果を得ることができる。
なお、第4実施形態に係る包装箱4では、他方の第1フラップ12の係合凸部28が湾曲した形状であったが、これに限らず、例えば、三角形や四角形等、多角形状とされてもよい(図示せず)。
また、第4実施形態に係る包装箱4の特徴が、上記した第1実施形態に係る包装箱1に適用されてもよい(図示せず)。この場合、包装箱1の一対の第1フラップ12が先端同士を突き合わせることができる寸法にするとよい。
なお、第3~第4実施形態に係る包装箱3~4では、各貼付マークM1,M2が、切目であったが、これに限らず、例えば、印刷された線等であってもよいし、省略されてもよい。
なお、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、一対の第1フラップ12または一対の第2フラップ13が先端同士を突き合せることがあったが、本明細書において「突き合わせる」とは、完全に先端同士を当接させることを要求する意味ではなく、先端同士が僅かな隙間を挟んで対向することも含む意味である。
また、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、第3折曲線L3の主折曲線L3Aと副折曲線L3Bとの段差(S3)が段ボールシートの厚みの半分程度とされていたが、本発明はこれに限定されない。主折曲線L3Aと副折曲線L3Bとの間隔は、第2フラップ13を適正に折り曲げることができ、且つ、第2フラップ13を折り曲げた際に、係合片21を引き下げて、僅かに差込穴21Aを開口させることができることを条件として、適宜変更してもよい。また、第1実施形態に係る包装箱1では、主折曲線L3Aと副折曲線L3Bが第3折曲線L3を構成していたが、これに限らず、第3折曲線L3は段差のない一直線状に形成されてもよい(図示せず)。
また、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、開封分断線31が所謂ジッパーであったが、これに限らず、例えば、ミシン目線や段ボールシートを裏側から厚みの半分程度の切目を入れた半切線等、第1フラップ12(分断部32)を切断(分断)可能な構造であればよい。
また、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、開封分断線31が、傾斜した第1分断線31Aと、段方向(差込部25の差込方向)に平行な第2分断線31Bと、で折れ線状(L字状)に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1分断線31Aが省略されて、開封分断線31(第2分断線31B)が、第1フラップ12の基端から先端まで段方向に一直線に伸長してもよい(図示せず)。また、他の例として、第2分断線31Bが省略されて、開封分断線31(第1分断線31A)が、第1フラップ12の基端から先端まで傾斜した直線状に伸長してもよい(図示せず)。また、他にも、第1分断線31Aおよび第2分断線31Bは、若干湾曲したり屈曲したりしながら伸長してもよい(図示せず)。また、摘み切断線31Cが省略され、一対の第1分断線31Aが、基端(最上流端)同士を接触させて略V字状に形成されてもよい(図示せず)。この場合、分断部32は、略五角形状(一対の第2分断線31Bが省略された場合は略三角形状)に形成されることになる(図示せず)。
また、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、開封に際して、分断部32および配送伝票90が除去された後に、第1フラップ12の差込部25が差込穴21Aから引き抜かれていた、本発明はこれに限定されない。例えば、差込部25を差込穴21Aから引き抜かずに、第1フラップ12の残された部分が、第2折曲線L2に沿って第1側壁10から分断(切断)されてもよい(図示せず)。これにより、第2折曲線L2に沿って分断された第1フラップ12を第2フラップ13と一体に開くことができる(図示せず)。
また、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、シール材の一例としての配送伝票90が天面に貼付されていたが、これに限らず、シール材の他の例として、ガムテープやビニールテープ等の粘着テープであってもよいし、文字や絵柄が印刷された包装用のシール(ステッカー)等であってもよい(図示せず)。
また、第1~第4実施形態に係る包装箱1~4では、差込折線L6が第1フラップ12の両側端から中央に向かって自由端側に突き出すように湾曲(または屈曲)していたが、これに限らず、差込折線L6は、湾曲や屈曲していなくてもよく、第1フラップ12を横断するように一直線に形成されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1~4では、底面が、所謂地獄底と呼ばれる組み上げ式の構造であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、一般的なA式の段ボール箱の底面のように、一対の内フラップと一対の外フラップを折り重ねて接着剤や粘着テープ等で固定する構造でもよいし、角筒状の周壁Wを形成することで自動的に底面が組み上がる所謂ワンタッチ底であってもよい(図示せず)。つまり、包装箱1~4は、周壁Wの開口部を閉塞する複数のフラップ12,13を有していればよく、その型式は自由に変更することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1~4は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。包装箱1~4は、片面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール、板紙(単紙)等で形成されてもよい。また、包装箱1~4の各部の寸法(幅、奥行き、高さ)や形状、シートの厚みや中しん9Aが延びる方向等は自由に変更してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1,2,3,4 包装箱
10 第1側壁
11 第2側壁
12 第1フラップ
13 第2フラップ
21 係合片
21A 差込穴
22 差込切断線
22A 第1切目
22B,22C 第2切目
25 差込部
28 係合凸部
31 開封分断線
31A 第1分断線
31B,31D 第2分断線
32 分断部
33 開始片
90 配送伝票(シール材)
L3 第3折曲線(折曲線)
L3A 主折曲線
L3B 副折曲線
L6 差込折線
W 周壁

Claims (6)

  1. 紙製の包装箱(1,3)であって、
    一対の第1側壁(10)と一対の第2側壁(11)とを交互に連設して筒状に形成される周壁(W)と、
    一対の前記第1側壁に連設され、前記周壁の開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第1フラップ(12)と、
    一対の前記第2側壁に連設され、前記開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第2フラップ(13)と、を備え、
    各々の前記第1フラップは、
    前記第1フラップの両角領域である一対の差込部(25)と、
    前記第1側壁との境界線に沿う向きに伸長する差込折線(L6)と、
    前記第1フラップを基端から自由端に向けて分断する一対の開封分断線(31)と、
    一対の前記開封分断線に挟まれた前記第1フラップの一部である分断部(32)と、を有し、
    一対の前記第2フラップは、一対の前記第1フラップが有する二対の前記差込部を差し込むための二対の差込穴(21A)を成すように二対の差込切断線(22)を切り込むことで区画される二対の係合片(21)を有し、
    一対の前記第2フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられ、前記差込折線で屈曲した前記第1フラップの前記差込部が前記係合片に押し付けられることで、前記係合片が前記周壁の内側に押し込まれて前記差込穴を形成し、
    前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられながら前記差込折線での屈曲を伸ばされることで、前記差込部が前記差込穴に差し込まれ、その後、一対の前記分断部に架け渡されるようにシール材(90)が貼付されることで封緘され、
    開封に際し、各々の前記分断部が、一対の前記開封分断線に沿って基端から自由端に向けて前記第1フラップから分断され、前記シール材と共に除去されることを特徴とする包装箱。
  2. 紙製の包装箱(2)であって、
    一対の第1側壁(10)と一対の第2側壁(11)とを交互に連設して筒状に形成される周壁(W)と、
    一対の前記第1側壁に連設され、前記周壁の開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第1フラップ(12)と、
    一対の前記第2側壁に連設され、前記開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第2フラップ(13)と、を備え、
    一対の前記第1フラップのうち一方は、
    前記第1フラップの両角領域である一対の差込部(25)と、
    前記第1側壁との境界線に沿う向きに伸長する差込折線(L6)と、
    前記第1フラップを基端から自由端に向けて分断する一対の開封分断線(31)と、
    一対の前記開封分断線に挟まれた前記第1フラップの一部である分断部(32)と、を有し、
    一対の前記第2フラップは、一方の前記第1フラップの一対の前記差込部を差し込むための一対の差込穴(21A)を成すように一対の差込切断線(22)を切り込むことで区画される一対の係合片(21)を有し、
    一対の前記第1フラップのうち他方が前記開口部を閉じる方向に折り曲げられた後、一対の前記第2フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられ、前記差込折線で屈曲した一方の前記第1フラップの前記差込部が前記係合片に押し付けられることで、前記係合片が前記周壁の内側に押し込まれて前記差込穴を形成し、
    一方の前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられながら前記差込折線での屈曲を伸ばされることで、前記差込部が前記差込穴に差し込まれ、その後、前記分断部と一対の前記第2フラップとに架け渡されるようにシール材(90)が貼付されることで封緘され、
    開封に際し、前記分断部が、一対の前記開封分断線に沿って基端から自由端に向けて前記第1フラップから分断され、前記シール材と共に除去されることを特徴とする包装箱。
  3. 紙製の包装箱(4)であって、
    一対の第1側壁(10)と一対の第2側壁(11)とを交互に連設して筒状に形成される周壁(W)と、
    一対の前記第1側壁に連設され、前記周壁の開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第1フラップ(12)と、
    一対の前記第2側壁に連設され、前記開口部を閉じる方向に折り曲げられる一対の第2フラップ(13)と、を備え、
    一対の前記第1フラップのうち一方は、
    前記第1フラップの両角領域である一対の差込部(25)と、
    前記第1側壁との境界線に沿う向きに伸長する差込折線(L6)と、
    前記第1フラップを基端から自由端に向けて分断する一対の開封分断線(31)と、
    一対の前記開封分断線に挟まれた前記第1フラップの一部である分断部(32)と、を有し、
    一対の前記第1フラップのうち他方は、その自由端から突出する係合凸部(28)を有し、
    一対の前記第2フラップは、一方の前記第1フラップの一対の前記差込部を差し込むための一対の差込穴(21A)を成すように一対の差込切断線(22)を切り込むことで区画される一対の係合片(21)を有し、
    一対の前記第2フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられ、前記差込折線で屈曲した一方の前記第1フラップの前記差込部が前記係合片に押し付けられることで、前記係合片が前記周壁の内側に押し込まれて前記差込穴を形成し、
    一方の前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられながら前記差込折線での屈曲を伸ばされることで、前記差込部が前記差込穴に差し込まれ、その後、他方の前記第1フラップが前記開口部を閉じる方向に折り曲げられて前記係合凸部を一方の前記第1フラップの裏面に係合させ、前記分断部と他方の前記第1フラップとに架け渡されるようにシール材(90)が貼付されることで封緘され、
    開封に際し、前記分断部が、一対の前記開封分断線に沿って基端から自由端に向けて前記第1フラップから分断され、前記シール材と共に除去されることを特徴とする包装箱。
  4. 一対の前記開封分断線は、
    前記第1フラップの基端から中間部までの間で互いに離れるように斜めに形成される一対の第1分断線(31A)と、
    前記第1フラップの中間部から自由端までの間で互いに平行に形成される一対の第2分断線(31B,31D)と、を有し、
    一対の前記第1分断線に挟まれる前記分断部の基端部は、前記分断部の分断を開始する際に摘ままれる開始片(33)とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記差込切断線は、
    前記第2側壁と前記第2フラップとの境界となる折曲線(L3)に沿って前記差込部の差込方向の基端側から先端側に向けて伸長する第1切目(22A)と、
    前記第1切目の差込方向の先端から前記第2フラップの自由端側に向けて伸長する第2切目(22B,22C)と、を有し、
    前記折曲線は、
    前記第1切目よりも差込方向の先端側に形成される主折曲線(L3A)と、
    前記第1切目よりも差込方向の基端側において前記主折曲線よりも僅かに下方に形成される副折曲線(L3B)と、を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記差込折線は、前記第1フラップの両側端から中央に向かって自由端側に突き出すように湾曲または屈曲していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱。
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