JP2024061098A - 包装箱 - Google Patents

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Shinichiro Takahashi
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Abstract

Figure 2024061098000001
【課題】係止穴に係止片を容易に差し込むことができる包装箱を提供する。
【解決手段】
包装箱1は、一方の第1側壁10の上端に連設され、周壁Tの開口部を閉塞する蓋壁15と、蓋壁15の先端に折曲構造33を介して連設され、周壁Tの内側に差し込まれる蓋差込片と、蓋壁15と蓋差込片との境界線の付近に形成される係止穴30と、他方の第1側壁10に連設され、係止穴30に差し込まれる係止片18と、を備え、折曲構造33は、境界線と同一直線上に形成される一対の差込折線L6と、一対の差込折線L6の両内端から係止穴30の両側縁までの間において、一対の差込折線L6の両内端からニ分岐してV字状に形成される一対のV字折線L7と、を有し、係止穴30の両側縁と一対のV字折線L7とで区画された領域に形成された一対の傾斜面部34には、係止穴30に差し込まれる係止片18の両側部が摺接する。
【選択図】図7

Description

本発明は、包装箱に関する。
特許文献1には、開閉する蓋板の先端に連設した蓋差片を、前壁の内側に沿って差し込み、前壁に設けたヒンジ片の先端側から延びる係止片を、蓋差片の基部に設けたスリット状の係止穴に差し込んで封緘する保安封緘箱が開示されている。係止片は、係止穴に圧入され、係止穴から抜け止めされるように構成されている。
特開2008-174273号公報
上記した保安封緘箱では、係止穴が細いスリット状であるため、係止片を係止穴に差し込み難かった。また、係止片が両側部を係止穴の両縁部に干渉させながら圧入されるため、係止片の両側部が潰れたり、係止穴の縁部が裂けたりする虞もあった。
本発明は、上記事情を考慮し、係止穴に係止片を容易に差し込むことができる包装箱を提供する。
包装箱は、一対の第1側壁と一対の第2側壁とを交互に連設して筒状に形成される周壁と、一対の前記第1側壁の何れか一方の上端に連設され、前記周壁の開口部を閉塞する蓋壁と、前記蓋壁の先端に折曲構造を介して連設され、前記周壁の内側に差し込まれて一対の前記第1側壁の何れか他方の裏面に対向する蓋差込片と、前記蓋壁と前記蓋差込片との境界線の付近に形成される係止穴と、一対の前記第1側壁の何れか他方に連設され、先端側を前記蓋壁の裏面に沿う姿勢とされながら前記係止穴に差し込まれる係止片と、を備え、前記折曲構造は、前記蓋壁または前記蓋差込片の両側端から前記係止穴の近傍までの間において、前記境界線と同一直線上に形成される一対の差込折線と、一対の前記差込折線の両内端から前記係止穴の両側縁までの間において、一対の前記差込折線の両内端から二分岐してV字状に形成される一対のV字折線と、を有し、前記係止穴の両側縁と一対の前記V字折線とで区画された領域には、前記蓋壁と前記蓋差込片とに対して傾斜した姿勢とされる一対の傾斜面部が形成され、一対の前記傾斜面部には、前記係止穴に差し込まれる前記係止片の両側部が摺接する。
この場合、前記係止穴は、前記境界線に沿うように形成される開口本体部と、前記開口本体部の両端から前記蓋壁の側に向かって互いに離れるように斜めに延設される一対の側開口部と、を有し、前記V字折線は、前記差込折線の内端と、前記開口本体部と前記側開口部との変曲点との間に形成される第1傾斜折線と、前記差込折線の内端と、前記側開口部の末端付近との間に形成される第2傾斜折線と、を有し、前記傾斜面部は、前記側開口部の縁部と一対の前記V字折線とで区画されるとよい。
この場合、前記係止片は、一対の前記第1側壁の何れか他方の上側に切り込まれた一対の切込線の間に形成され、他方の前記第1側壁に第1係止折線を介して連設されるヒンジ部と、前記ヒンジ部の先端に第2係止折線を介して連設され、前記係止穴に差し込まれる係止本体部と、を有し、前記係止本体部の基端側には、両側端から互いに接近するように一対の切欠き部が凹設され、前記係止本体部が前記係止穴に差し込まれた状態で、一対の前記傾斜面部は、一対の前記切欠き部に嵌り込むとよい。
この場合、前記第2係止折線は、前記係止本体部の両側端から横方向の中央に向かって前記ヒンジ部の側に突き出すように屈曲または湾曲し、前記係止本体部には、横方向に二等分するように屈曲線が形成されてもよい。
この場合、前記開口本体部は、一対の前記側開口部から横方向の中央に向かって下方に膨らむように湾曲した下縁を有する半月状に開口してもよい。
この場合、前記開口本体部の開口幅は、前記係止本体部の一対の前記切欠き部の間隔よりも僅かに狭く、または前記間隔と同一に設定され、前記側開口部の開口幅は、前記係止本体部の前記切欠き部の深さよりも僅かに広く設定され、前記係止穴の全体の開口幅は、前記係止本体部の全体の横幅よりも僅かに広く、または前記横幅と同一に設定されてもよい。
本発明によれば、係止穴に係止片を容易に差し込むことができる。
本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクであって、係止穴の付近を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクであって、係止片の付近を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の周壁を形成した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱であって、内フラップを折り曲げた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱であって、周壁の開口部を閉塞した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱であって、係止片を係止穴に差し込む過程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱であって、係止片を係止穴に差し込む過程を拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱であって、開封片を開いた状態を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、原則として、包装箱を使用する際の方向や位置を基準にしている。
図1ないし図3を参照して、実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク1Aを示す平面図である。図3Aおよび図3Bはブランク1Aの一部を拡大して示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は、周壁Tの上下両端面を閉塞して略直方体状に形成されている。周壁Tは、一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とを周方向に交互に配置して略角筒状に形成されている。
包装箱1は、図2に示すブランク1Aから組み立てられる。ブランク1Aは、1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図4および図5も参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2および図3A並びに図3Bは、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク1Aは、一対の第1側壁10と、一対の第2側壁11と、一対の第1底壁12と、一対の第2底壁13と、一対の内フラップ14と、蓋壁15と、蓋差込片16と、折返壁17と、係止片18と、を備えている。なお、一対の第1側壁10は概ね同一形状であるため、本明細書では、主に、1つの第1側壁10について説明する。これと同様の理由で、一対の第2側壁11、一対の第1底壁12、一対の第2底壁13および一対の内フラップ14についても、主に、1つの部位について説明する。
<第1側壁、第2側壁>
一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とは、第1折曲線L1を介して流れ方向に交互に連設されている。第1側壁10と第2側壁11とは、略長方形状に形成されている。詳細には、第1側壁10は、第2側壁11よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第1側壁10の流れ方向の自由端には、第1折曲線L1を介して継代片19が連設されている。
<第1底壁>
第1底壁12は、第2折曲線L2を介して第1側壁10の段方向の一端(下端)に連設されている。第1底壁12は概ね長方形状に形成され、第1底壁12の段方向の寸法(延出寸法)は第1側壁10の流れ方向の寸法の半分よりも若干長く設定されている。第1底壁12の先端側には、略三角形状の噛合凹部20が切り欠かれている。第1底壁12には、噛合凹部20から第2側壁11の下角部に向かって底折畳線L4が斜めに形成され、底折畳線L4よって底接着部21が区画されている。また、第1底壁12には、噛合凹部20の傾斜した縁と線対称を成すように、噛合凹部20の突き当り部から第1底壁12の自由端に向かって底補助折線L5が斜めに形成され、底補助折線L5によって底補助片22が区画されている。
<第2底壁>
第2底壁13は、第2折曲線L2を介して第2側壁11の段方向の一端(下端)に連設されている。第2底壁13は基端から先端に向かって徐々に幅狭くなる略台形状に形成されている。第2底壁13の段方向の寸法(延出寸法)は、第1側壁10の流れ方向の寸法の約半分に設定されている。
<内フラップ>
内フラップ14は、第3折曲線L3を介して第2側壁11の段方向の他端(上端)に連設されている。内フラップ14は概ね長方形状に形成され、内フラップ14の段方向の寸法(延出寸法)は第2底壁13の延出寸法の略半分に設定されている。
なお、第1~第3折曲線L1~L3および底補助折線L5は、段ボールシートを裏ライナ9Cから凹ませた汎用罫線である。底折畳線L4は、段ボールシートを表ライナ9Bから凹ませた逆罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有し、逆罫線は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(逆折りする)機能を有している。なお、これらの第1~第3折曲線L1~L3等は、汎用罫線や逆罫線に限らず、ミシン目等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
<蓋壁>
蓋壁15は、第3折曲線L3を介して一方(継代片19の側)の第1側壁10の段方向の他端(上端)に連設されている。蓋壁15は概ね長方形状に形成され、蓋壁15の段方向の寸法(延出寸法)は第2側壁11の流れ方向の寸法と略同一とされている。詳細は後述するが、蓋壁15は、周壁Tの上方の開口部TAを閉塞する。蓋壁15の先端側の流れ方向の両側には、一対の指掛け部23が略半円形状に凹設されている。
<蓋差込片>
蓋差込片16は、蓋壁15の段方向の先端(自由端)に折曲構造33を介して連設されている。蓋差込片16は概ね長方形状に形成され、蓋差込片16の段方向の寸法(延出寸法)は第1側壁10の段方向の寸法(高さ)よりも十分短く(低く)設定されている。
(係止穴)
蓋壁15と蓋差込片16との境界線の付近には、1つの切断線を切り込むことで係止穴30が形成されている。係止穴30(切断線)は、蓋差込片16等の流れ方向の中央領域において、蓋壁15から蓋差込片16に向かって凸となる略U字状に形成されている。図3Aに示すように、係止穴30は、開口本体部31と、一対の側開口部32と、を有している。なお、一対の側開口部32は、開口本体部31を中心に線対称となる形状であるため、本明細書では、主に、1つの側開口部32について説明する。
(開口本体部)
開口本体部31は、蓋壁15と蓋差込片16との境界線に沿うようにして、蓋差込片16に形成されている。詳細には、開口本体部31は、蓋差込片16の段方向の基端側において、自由端側に膨出するように僅かに湾曲した切断線を切り込むことで形成されている。
(側開口部)
一対の側開口部32は、開口本体部31の流れ方向の両端から蓋壁15の側に向かって互いに離れるように斜めに延設されている。詳細には、側開口部32は、開口本体部31に対して屈曲し、蓋差込片16から蓋壁15との境界線を越えて蓋壁15の側に向かって直線的に切断線を切り込むことで形成されている。側開口部32は、開口本体部31との変曲点P1付近が蓋差込片16に形成され、変曲点P1付近を除く大部分が蓋壁15に形成されている。なお、側開口部32の末端部は他の部分に対して屈曲(変曲点P2)して蓋壁15の基端側に僅かに延びている。
(開封線)
蓋壁15には、一対の側開口部32(を構成する切断線)の段方向の基端側に、一対の開封線24が形成されている。一対の開封線24は、蓋壁15の段方向の先端側から基端側に向かって互いに離れるように傾斜している。各開封線24は、略L字状の切目を複数並設した所謂ジッパーである。詳細には、各開封線24は、側開口部32の側から順に、1つの全切目25と1つの半切目26とを段方向に間隔をあけて並べて構成されている。また、蓋壁15には、一対の半切目26の末端同士を結ぶ仮想的な直線上に、補助切線27が形成されている。全切目25は蓋壁15を厚み方向に貫通した切目であり、半切目26および補助切線27は蓋壁15を裏ライナ9Cから厚みの半分程度切り込んだ切目(半切り線)である。係止穴30(を構成する切断線)、一対の開封線24および補助切線27(または仮想的な直線)とで囲まれる領域は、包装箱1の開封時に蓋壁15から切断される開封片28を構成している(詳細は後述する。)。なお、各開封線24は、複数の全切目25のみ、または複数の半切目26のみで形成されてもよいし、ジッパーに限らず、例えば、ミシン目等であってもよい。また、各開封線24や補助切線27等は、不要であれば、省略されてもよい(図示せず)。
(折曲構造)
図2および図3Aに示すように、折曲構造33は、一対の差込折線L6と、一対のV字折線L7と、を有している。一対の差込折線L6は、蓋壁15または蓋差込片16の流れ方向の両端(両側端)から係止穴30の近傍までの間において、蓋壁15と蓋差込片16との境界線と同一直線上に形成されている。換言すれば、一対の差込折線L6が、蓋壁15と蓋差込片16との境界線の一部を構成している。一対のV字折線L7は、一対の差込折線L6の両内端から係止穴30の両側縁までの間において、一対の差込折線L6の両内端から二分岐してV字状に形成されている。なお、一対の差込折線L6および一対のV字折線L7は、それぞれ、係止穴30を中心に線対称となる形状であるため、本明細書では、主に、1つの差込折線L6および1つのV字折線L7について説明する。また、差込折線L6およびV字折線L7は、それぞれ汎用罫線であるが、これに限らず、ミシン目等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
図3Aに示すように、V字折線L7は、第1傾斜折線L7Aと、第2傾斜折線L7Bと、を有している。第1傾斜折線L7Aは、差込折線L6の内端と、開口本体部31と側開口部32との変曲点P1との間を結ぶ直線状に形成されている。第2傾斜折線L7Bは、差込折線L6の内端と、側開口部32の末端付近の屈曲部(変曲点P2)の間を結ぶ直線状に形成されている。第1傾斜折線L7Aと第2傾斜折線L7Bとは、差込折線L6から係止穴30に向かって互いに離れるように傾斜している。第1傾斜折線L7Aは蓋差込片16に形成され、第2傾斜折線L7Bは蓋壁15に形成されている。第2傾斜折線L7Bは第1傾斜折線L7Aよりも短く形成され、差込折線L6を係止穴30側に延長した仮想線と第2傾斜折線L7Bとが成す角度は、当該仮想線と第1傾斜折線L7Aとが成す角度よりも大きく設定されている。つまり、第2傾斜折線L7Bの傾斜角度が、第1傾斜折線L7Aの傾斜角度よりも大きくなっている。なお、本実施形態では、第2傾斜折線L7Bが汎用罫線であるが、折れ易くするために、段ボールシートを裏ライナ9Cから厚みの半分程度切り込んだ半切り線とするとよい(図示せず)。
(傾斜面部)
一対の側開口部32の縁部(係止穴30の両側縁)と一対のV字折線L7とで区画された領域には、一対の傾斜面部34が形成されている。各傾斜面部34は、側開口部32(を形成する切断線)、第1傾斜折線L7Aおよび第2傾斜折線L7Bで画定されて略三角形状に形成されている。
<折返壁>
次に、図2に示すように、折返壁17は、第3折曲線L3を介して他方の第1側壁10の段方向の他端(上端)に連設されている。折返壁17は概ね長方形状に形成され、折返壁17の段方向の寸法(延出寸法)は内フラップ14の延出寸法と略同一とされている。
<係止片>
係止片18は、第3折曲線L3を二分割するように、他方の第1側壁10の上部から折返壁17の下部に亘って形成されている。図3Bに示すように、係止片18は、ヒンジ部40と、係止本体部41と、を有している。
ヒンジ部40は、他方の第1側壁10の上側に切り込まれた一対の切込線42の間に形成され、他方の第1側壁10に第1係止折線L8を介して連設されている。一対の切込線42は、他方の第1側壁10の上端(第3折曲線L3)から下方に向かって互いに接近するように傾斜している。ヒンジ部40は、下方に向かって幅狭くなる略台形状に形成されている。係止本体部41は、折返壁17の下側に切り込まれた切込線43によって区画され、ヒンジ部40の先端(上端)に第2係止折線L9を介して連設されている。切込線43は、折返壁17の下端(第3折曲線L3)から上方に向かって突出するように略U字状に形成されている。係止本体部41は、先端側の角部を面取りされた略長方形状に形成されている。なお、第1係止折線L8は逆罫線であり、第2係止折線L9は汎用罫線であるが、これらに限らず、ミシン目等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
(第2係止折線)
第2係止折線L9は、係止本体部41の両側端から流れ方向(横方向)の中央に向かってヒンジ部40の側に突き出すように屈曲している。つまり、第2係止折線L9は、略V字状に形成されている。本実施形態では、例えば、第2係止折線L9の流れ方向の両端と中央との段差は1mm程度とされている。なお、第2係止折線L9は、係止本体部41の両側端から横方向の中央に向かってヒンジ部40の側に突き出すように湾曲し、略U字状に形成されてもよい(図示せず)
(屈曲線)
また、係止本体部41には、流れ方向(横方向)に二等分するように屈曲線L10が形成されている。屈曲線L10は、第2係止折線L9のV字の屈曲部から係止本体部41の先端まで段方向に一直線状に形成された半切り線である。なお、屈曲線L10は半切り線であったが、これらに限らず、逆罫線やミシン目等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
(切欠き部)
また、係止本体部41の基端側には、両側端から互いに接近するように一対の切欠き部44が凹設されている。各切欠き部44は、切込線43を略V字状(略三角形状)に窪ませることで形成されている。一対の切欠き部44が凹設されることで、係止本体部41は、段方向の基端側よりも自由端側が相対的に幅広くなっている。
図3Aおよび図3Bに示すように、開口本体部31の開口幅W2は、係止本体部41の一対の切欠き部44の間隔W5よりも僅かに狭くなるように設定されている(W2<W5)。側開口部32の開口幅W3は、係止本体部41の切欠き部44の深さW6よりも僅かに広く設定されている(W3>W6)。そして、係止穴30の全体の開口幅W1は、係止本体部41の全体の横幅W4よりも僅かに広くなるように設定されている(W1>W4)。なお、上記した各部の寸法は、一例であって、開口本体部31の開口幅W2は、係止本体部41の一対の切欠き部44の間隔W5と同一に設定されてもよい(W2≦W5)。係止穴30の全体の開口幅W1は、係止本体部41の全体の横幅W4と同一に設定されてもよい(W1≧W4)。
[包装箱の組立]
次に、図1、図4ないし図8を参照して、包装箱1の組立手順(封緘手順)について説明する。図4は包装箱1の周壁Tを形成した状態を示す斜視図である。図5は内フラップ14を折り曲げた状態を示す斜視図である。図6は周壁Tの開口部TAを閉塞した状態を示す斜視図である。図7は係止片18を係止穴30に差し込む過程を示す斜視図である。図8は係止片18を係止穴30に差し込む過程を拡大して示す斜視図である。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。
なお、図示は省略するが、組み立て前の初期状態として、包装箱1は二重に折り畳まれている。具体的には、まず、第1底壁12および第2底壁13が第2折曲線L2に沿って内側に折り返され、第1底壁12の底接着部21が底折畳線L4で逆折りされる。ブランク1Aの流れ方向の両外側に位置する第1側壁10と第2側壁11とが第1折曲線L1で折り曲げられ、継代片19が反対側の第2側壁11の裏面(裏ライナ9C)に接着され、底接着部21が第2底壁13の表面(表ライナ9B)に接着される。
作業者は、折り畳まれた包装箱1の一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とを互いに略直交させるように第1折曲線L1に沿って折り曲げる(正折りする)一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とが周方向に交互に連設され、上端に開口部TAを開放させた角筒状の周壁Tが形成される(図4参照)。また、周壁Tの形成に伴って、内側に折り返された第1底壁12と第2底壁13とは、逆折りされた底接着部21を伸ばしながら下方に押し出される(図示せず)。一対の第1底壁12が押し出される過程において、一対の底補助片22は互いに干渉して底補助折線L5で正折りされ、一対の噛合凹部20が噛み合わされる(図示せず)。一対の噛合凹部20が噛み合うと、各底補助片22は底補助折線L5まわりの復元力によって伸ばされる(元に戻る)。これにより、一対の第1底壁12と一対の第2底壁13によって周壁Tの下端が閉塞され、包装箱1の底面が形成される(図示せず)。つまり、包装箱1の底面は、周壁Tの形成に伴って自動的に形成される所謂ワンタッチ底である。
次に、図4に示すように、作業者は、折返壁17を第3折曲線L3に沿って周壁Tの内側に折り返す。折返壁17は、左右両端を一対の第2側壁11の裏面に接触させつつ、略180度折り返されて前方の第1側壁10の裏面に重なる。折返壁17は、左右両端を一対の第2側壁11に接触させているため、折目まわりの復元力による跳ね上がりを抑制されている。折返壁17が折り返されることで、係止片18の係止本体部41は、切込線43に沿って折返壁17から刳り貫かれ、相対的に前方の第1側壁10の上端から上方に向けて突設される。
次に、作業者は、商品(図示せず)を周壁Tの内部に収容した後、一対の内フラップ14を第3折曲線L3に沿って内向きに折り曲げる(図5参照)。作業者は、係止片18(ヒンジ部40)を第1係止折線L8に沿って前方へ倒し(逆折りし)(図5参照)、蓋差込片16を折曲構造33で略直角に折り曲げ(正折りし)、蓋壁15を第3折曲線L3に沿って前方へ倒しながら、蓋差込片16を周壁Tの内側に差し込む(図6参照)。蓋差込片16は、折返壁17(の表面)に接触しながら周壁Tの内側に差し込まれ、略垂直な姿勢となって、折返壁17を挟んで前方の第1側壁10の裏面に対向する。蓋壁15は、略水平な姿勢となって、周壁Tの開口部TAを閉塞する(図6参照)。
図6に示すように、開口本体部31は、蓋差込片16の自由端側に凸となる湾曲した切断線によって形成されているため、蓋差込片16が折曲構造33で折り曲げられると、開口本体部31は、一対の側開口部32から左右方向(横方向)の中央に向かって下方に膨らむように湾曲した下縁31Aを有する半月状に開口する。実際には、開口本体部31は、段ボールシート(係止片18)の厚みよりも若干広いスリット状の開口である。また、蓋差込片16が折曲構造33で折り曲げられることで、開封片28の先端(前端)は、相対的に蓋差込片16よりも僅かに前方に突出する。蓋差込片16は、係止穴30の近傍では、V字折線L7(第1傾斜折線L7A、第2傾斜折線L7B)に沿って折れ曲がるため、一対のV字折線L7等で区画された一対の傾斜面部34は、蓋壁15と蓋差込片16とに対して傾斜した姿勢とされる(図8も参照)。各傾斜面部34は、後方から前方(蓋壁15側から蓋差込片16側)に向かって下り勾配となる。一対の傾斜面部34が傾斜姿勢となることで、半月状の開口本体部31に連続して一対の側開口部32が僅かに開口する。
次に、図7および図8に示すように、作業者は、係止片18の係止本体部41を第2係止折線L9に沿って正折りし、第1係止折線L8で倒された(逆折りされた)ヒンジ部40を起こしながら係止本体部41の先端部を係止穴30に差し込む。第2係止折線L9は略V字状に屈曲しているため、係止本体部41は、第2係止折線L9で正折りされると、左右方向の両側を跳ね上げるように屈曲線L10に沿って逆折りされる。係止本体部41は、開口本体部31の湾曲した下縁31Aに合わせて、屈曲線L10で逆折りされて略V字状になり、開口本体部31に差し込まれて行く。開口本体部31に対する係止本体部41の差し込みに伴って、係止本体部41の左右方向の両側部が、傾斜姿勢となった一対の傾斜面部34に接触し、一対の傾斜面部34の表面上を摺動しながら一対の側開口部32に差し込まれて行く。屈曲線L10で逆折りされた係止本体部41は、半月状の開口本体部31に差し込み易く、跳ね上げられた左右両側部を一対の傾斜面部34に接触させ易くなっている。係止本体部41は、蓋壁15の裏面に沿う姿勢とされながら係止穴30に差し込まれ、ヒンジ部40は、前方の第1側壁10と略同一平面を成すように戻される(図1参照)。
係止本体部41が係止穴30に差し込まれた状態で、一対の傾斜面部34は、係止本体部41の一対の切欠き部44に嵌り込む(図1参照)。換言すれば、一対の切欠き部44に露出した係止本体部41の基端面(断面)が、一対の傾斜面部34の裏面に干渉する(掛合する)。
以上によって、包装箱1が組み立てられ、封緘された状態となる(図1参照)。
次に、図9を参照して、封緘された包装箱1の開封について簡単に説明する。図9は開封片28を開いた状態を示す斜視図である。
ユーザは僅かに前方に突出した開封片28の先端(図1参照)に指を掛け、開封片28を引き上げる。開封片28は、一対の開封線24(全切目25、半切目26)に沿って切断され、補助切線27に沿って上方に開かれる(逆折りされる)(図9参照)。すると、係止本体部41が露出するため、ユーザは、係止本体部41を周壁Tの内部から離脱させ(図9参照)、蓋差込片16を周壁Tから引き抜きながら蓋壁15を開く(図示せず)。これにより、開口部TAが開放され、包装箱1に収容された商品を取り出すことができる。
以上説明した本実施形態に係る包装箱1によれば、傾斜姿勢となった一対の傾斜面部34が係止穴30の両側縁に隣接して形成され、一対の傾斜面部34には、係止穴30に差し込まれる係止片18の両側部が摺接する構成とした(図7および図8参照)。この構成によれば、係止片18の両側部を一対の傾斜面部34に沿わせて案内させながら、係止片18を係止穴30に差し込むことができる。これにより、係止穴30がスリット状であるとしても、係止穴30に係止片18を容易に差し込むことができる。また、係止片18の左右両側部が一対の傾斜面部34を摺動することで、係止片18を係止穴30に差込可能な正確な位置に導くことができる。これにより、係止片18の左右両側部が係止穴30の縁部に必要以上に強く干渉することがなくなるため、係止片18の左右両側部の潰れや係止穴30の縁部の裂け等を抑制することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、係止本体部41の基端側に一対の切欠き部44が凹設されており、係止本体部41が係止穴30に差し込まれた状態で、傾斜面部34が切欠き部44に嵌り込む構成とした(図1参照)。この構成によれば、係止穴30に差し込まれた係止本体部41を引き抜こうとすると、切欠き部44に露出した係止本体部41の基端面が傾斜面部34の裏面に干渉するため、係止本体部41の引き抜きを規制することができる。これにより、一対の傾斜面部34によって、係止穴30に対する係止本体部41の差し込み易さを担保しつつ、係止穴30から係止本体部41を引き抜き難くすることができる。その結果、開封片28を開封線24で破断したり、ヒンジ部40から係止本体部41を引き千切ったりしない限り、包装箱1を開封することができなくなるため、包装箱1の不正な開封を抑制することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第2係止折線L9が屈曲しているため、係止本体部41が、第2係止折線L9に沿って折り曲げられると、左右両側を跳ね上げるように屈曲線L10に沿って逆折りされていた(図7および図8参照)。この構成によれば、係止本体部41を屈曲線L10で逆折りして略V字姿勢とすることで、係止本体部41の両側部を、傾斜した一対の傾斜面部34に沿わせ易くなる。これにより、係止本体部41の両側部を適正に側開口部32に導くことができ、係止本体部41を容易に係止穴30に差し込むことができる。
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、開口本体部31が下縁31Aを湾曲させた半月状に形成されているため、屈曲線L10で逆折りされて略V字姿勢とされた係止本体部41を適正に開口本体部31に差し込むことができる(図6ないし図8参照)。
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、係止穴30の各種の開口幅W1~W3と、係止片18の各種の寸法(横幅W4、間隔W5、深さW6)とを(図3Aおよび図3Bを参照)、既に説明したように設定することによって、係止穴30に対し、係止本体部41を差し込み易く、且つ抜け難くすることが可能になる。
なお、本実施形態に係る包装箱1では、第1傾斜折線L7Aが、差込折線L6の内端と変曲点P1との間を結ぶように形成されていたが(図3A参照)、本発明はこれに限定されない。第1傾斜折線L7Aは、差込折線L6の内端と、開口本体部31と側開口部32との変曲点P1との間に形成されていればよく、例えば、第1傾斜折線L7Aの両端が差込折線L6の内端と変曲点P1の少なくとも何れか一方から離れていてもよい(接していなくてもよい)。また、第2傾斜折線L7Bは、差込折線L6の内端と、側開口部32の末端付近(変曲点P2)との間を結ぶように形成されていたが(図3A参照)、本発明はこれに限定されない。第2傾斜折線L7Bは、差込折線L6の内端と、側開口部32の末端付近との間に形成されていればよく、例えば、第2傾斜折線L7Bの両端が差込折線L6の内端と側開口部32の末端付近の少なくとも何れか一方から離れていてもよい(接していなくてもよい)。
また、本実施形態に係る包装箱1では、他方の第1側壁10の上端に折返壁17が連設されていたが、これに限らず、折返壁17は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1では、係止片18の係止本体部41に一対の切欠き部44が凹設されていたが、例えば、係止穴30から係止片18を引き抜き可能としたい場合には、一対の切欠き部44を省略し、係止穴30の全体の開口幅W1や係止本体部41の全体の横幅W4等を適宜調整してもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第2係止折線L9が屈曲(または湾曲)していたが、これに限らず、第2係止折線L9は、屈曲または湾曲せず、流れ方向(横方向)に一直線状に形成されてもよい(図示せず)。また、係止本体部41に屈曲線L10が形成されていたが、第2係止折線L9が屈曲(湾曲)しているか一直線状であるかに関わらず、屈曲線L10は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1では、開口本体部31が、湾曲した下縁31Aを有する半月状に形成されていたが、これに限らず、開口本体部31は、例えば、一直線状のスリットであってもよいし、湾曲か直線かを問わず一本の切目であってもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、片面段ボールシートや複両面段ボールシート、または厚紙、若しくは樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱の一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 包装箱
10 第1側壁
11 第2側壁
15 蓋壁
16 蓋差込片
18 係止片
30 係止穴
31 開口本体部
31A 下縁
32 側開口部
33 折曲構造
34 傾斜面部
40 ヒンジ部
41 係止本体部
42 切込線
44 切欠き部
L6 差込折線
L7 V字折線
L7A 第1傾斜折線
L7B 第2傾斜折線
L8 第1係止折線
L9 第2係止折線
L10 屈曲線
P1 変曲点
T 周壁
TA 開口部
W1 係止穴の全体の開口幅
W2 開口本体部の開口幅
W3 側開口部の開口幅
W4 係止本体部の全体の横幅
W5 一対の前記切欠き部の間隔
W6 切欠き部の深さ
包装箱は、一対の第1側壁と一対の第2側壁とを交互に配置して筒状に形成される周壁と、一対の前記第1側壁の何れか一方の上端に連設され、前記周壁の開口部を閉塞する蓋壁と、前記蓋壁の先端に折曲構造を介して連設され、前記周壁の内側に差し込まれて一対の前記第1側壁の何れか他方の裏面に対向する蓋差込片と、前記蓋壁と前記蓋差込片との境界線の付近に形成される係止穴と、一対の前記第1側壁の何れか他方に連設され、先端側を前記蓋壁の裏面に沿う姿勢とされながら前記係止穴に差し込まれる係止片と、を備え、前記折曲構造は、前記蓋壁または前記蓋差込片の両側端から前記係止穴の近傍までの間において、前記境界線と同一直線上に形成される一対の差込折線と、一対の前記差込折線の両内端から前記係止穴の両側縁までの間において、一対の前記差込折線の両内端から二分岐してV字状に形成される一対のV字折線と、を有し、前記係止穴の両側縁と一対の前記V字折線とで区画された領域には、前記蓋壁と前記蓋差込片とに対して傾斜した姿勢とされる一対の傾斜面部が形成され、一対の前記傾斜面部には、前記係止穴に差し込まれる前記係止片の両側部が摺接する。

Claims (6)

  1. 一対の第1側壁(10)と一対の第2側壁(11)とを交互に連設して筒状に形成される周壁(T)と、
    一対の前記第1側壁の何れか一方の上端に連設され、前記周壁の開口部(TA)を閉塞する蓋壁(15)と、
    前記蓋壁の先端に折曲構造(33)を介して連設され、前記周壁の内側に差し込まれて一対の前記第1側壁の何れか他方の裏面に対向する蓋差込片(16)と、
    前記蓋壁と前記蓋差込片との境界線の付近に形成される係止穴(30)と、
    一対の前記第1側壁の何れか他方に連設され、先端側を前記蓋壁の裏面に沿う姿勢とされながら前記係止穴に差し込まれる係止片(18)と、を備え、
    前記折曲構造は、
    前記蓋壁または前記蓋差込片の両側端から前記係止穴の近傍までの間において、前記境界線と同一直線上に形成される一対の差込折線(L6)と、
    一対の前記差込折線の両内端から前記係止穴の両側縁までの間において、一対の前記差込折線の両内端から二分岐してV字状に形成される一対のV字折線(L7)と、を有し、
    前記係止穴の両側縁と一対の前記V字折線とで区画された領域には、前記蓋壁と前記蓋差込片とに対して傾斜した姿勢とされる一対の傾斜面部(34)が形成され、
    一対の前記傾斜面部には、前記係止穴に差し込まれる前記係止片の両側部が摺接することを特徴とする包装箱。
  2. 前記係止穴は、
    前記境界線に沿うように形成される開口本体部(31)と、
    前記開口本体部の両端から前記蓋壁の側に向かって互いに離れるように斜めに延設される一対の側開口部(32)と、を有し、
    前記V字折線は、
    前記差込折線の内端と、前記開口本体部と前記側開口部との変曲点(P1)との間に形成される第1傾斜折線(L7A)と、
    前記差込折線の内端と、前記側開口部の末端付近との間に形成される第2傾斜折線(L7B)と、を有し、
    前記傾斜面部は、前記側開口部の縁部と一対の前記V字折線とで区画されることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記係止片は、
    一対の前記第1側壁の何れか他方の上側に切り込まれた一対の切込線(42)の間に形成され、他方の前記第1側壁に第1係止折線(L8)を介して連設されるヒンジ部(40)と、
    前記ヒンジ部の先端に第2係止折線(L9)を介して連設され、前記係止穴に差し込まれる係止本体部(41)と、を有し、
    前記係止本体部の基端側には、両側端から互いに接近するように一対の切欠き部(44)が凹設され、
    前記係止本体部が前記係止穴に差し込まれた状態で、一対の前記傾斜面部は、一対の前記切欠き部に嵌り込むことを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記第2係止折線は、前記係止本体部の両側端から横方向の中央に向かって前記ヒンジ部の側に突き出すように屈曲または湾曲し、
    前記係止本体部には、横方向に二等分するように屈曲線(L10)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記開口本体部は、一対の前記側開口部から横方向の中央に向かって下方に膨らむように湾曲した下縁(31A)を有する半月状に開口していることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記開口本体部の開口幅(W2)は、前記係止本体部の一対の前記切欠き部の間隔(W5)よりも僅かに狭く、または前記間隔(W5)と同一に設定され、
    前記側開口部の開口幅(W3)は、前記係止本体部の前記切欠き部の深さ(W6)よりも僅かに広く設定され、
    前記係止穴の全体の開口幅(W1)は、前記係止本体部の全体の横幅(W4)よりも僅かに広く、または前記横幅(W4)と同一に設定されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の包装箱。
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